JP3164323U - Voc固定床式吸脱着装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】揮発性有機化合物を含有する排ガスを浄化処理するVOC固定床式吸脱着装置を提供する。【解決手段】金属の細径管9に吸着剤5を装填して細径の吸着塔状に形成した複数筒の金属の細径吸着筒6を上下の仕切り板11、12にそれぞれ貫通状態として複数筒の金属の細径吸着筒6の上下部を気密的に上下の仕切り板11、12に配設するとともに、この上下の仕切り板11、12を吸着塔3内に気密的に配設してVOCを含有する排ガスを上記複数筒の金属の細径吸着筒6内を通過させて排ガス中のVOCを吸着剤5に吸着させて除去処理するように形成し、上記複数筒の金属の細径吸着筒6を加熱して吸着させた吸着剤5からVOCを脱着させて除去処理するように加熱媒体を供給自在に上下の仕切り板11、12間に配管接続して、吸着剤5がVOCを十分に吸着して吸着剤5の能力が低下したときに、上記金属の細径吸着筒6を上下の仕切り板11、12間から加熱媒体を供給して加熱処理する。【選択図】図1
Description
本考案は、公害防止分野における揮発性有機化合物を含有する排ガスを浄化処理するVOC固定床式吸脱着装置に関するものである。
塗装工程、洗浄工程、印刷工程等では、浮遊粒子状物質および光化学オキシダントの原因物質の1つとされているトルエン、キシレン、トリクロエチレン等の揮発性有機化合物(VOCという)が排出されており、これらのVOCの排出抑制について大気汚染防止法が施行されて、回収、再生方式、密閉方式、燃焼・分解方式、物質代替方式などのVOC排出抑制対策が実施されている。
本考案は、上記したVOC排出抑制対策の1つで、活性炭等による固定床吸着方式によるものである。活性炭等による固定床吸着方式は、周知のように排ガスからVOC分を回収して、溶剤として再生し、再利用する方式で、活性炭等の吸着剤を吸着塔内につめた固定床として排ガスを流入し、吸着剤にVOCを十分に吸着させて除去するものである。
吸着剤は、VOCを十分に吸着すると、吸着能力が低下するので、VOCの脱着か、吸着剤の交換が必要となる。通常、スチームを流入しているが、そのとき生じる脱着ガスは多量のスチームとともにコンデンサーに導入され、VOCは冷却されて回収される。たとえば、特開2001−149740号公報や特開2001−179041号公報等が提案されている。
しかし、VOCの脱着による凝集時間が、1〜5時間(初留)といった長時間かかるとともに、吸着剤のVOC残存率は10〜40%もあり、さらにスチームの凝縮した水分と回収したVOCとの分離処理も必要であった。
本考案は、上記のような点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、揮発性有機化合物(VOC)を含有する排ガスを吸着剤が装填された吸着塔内に通過させて排ガス中のVOCを吸着剤に吸着させて除去処理し、吸着剤にVOCを十分に吸着して吸着剤の能力が低下すると、吸着剤を加熱処理してVOCを脱着させるVOC固定床式吸脱着装置であって、金属の細径管に吸着剤を装填して細径の吸着塔状に形成した複数筒の金属の細径吸着筒を上下の仕切り板にそれぞれ貫通状態として複数筒の金属の細径吸着筒の上下部を気密的に上下の仕切り板に配設するとともに、この上下の仕切り板を吸着塔内に気密的に配設してVOCを含有する排ガスを上記複数筒の金属の細径吸着筒内を通過させて排ガス中のVOCを吸着剤に吸着させて除去処理するように形成し、上記複数筒の金属の細径吸着筒を加熱して吸着させた吸着剤からVOCを脱着させて除去処理するように加熱媒体を供給自在に上下の仕切り板間に配管接続して、吸着剤がVOCを十分に吸着して吸着剤の能力が低下したときに、上記金属の細径吸着筒を上下の仕切り板間から加熱媒体を供給して加熱処理するように形成したことを特徴とするVOC固定床式吸脱着装置を提供するにある。
また、金属の細径吸着筒の底部に細かいメッシュの金網を装着したことを特徴とするVOC固定床式吸脱着を提供するにある。
さらに、少なくとも1つの細径吸着筒内に濃度センサーまたは/および温度センサーを配設したことを特徴とするVOC固定床式吸脱着装置を提供するにある。
さらにまた、金属の細径吸着筒の50〜1000筒を仕切り板に配設して、スチームの加熱媒体を供給して上記金属の細径吸着筒を加熱処理するように形成したことを特徴とするVOC固定床式吸脱着装置を提供するにある。
本考案は、揮発性有機化合物(VOC)を含有する排ガスを吸着剤が装填された吸着塔内に通過させて排ガス中のVOCを吸着剤に吸着させて除去処理し、吸着剤にVOCを十分に吸着して吸着剤の能力が低下すると、吸着剤を加熱処理してVOCを脱着させるVOC固定床式吸脱着装置であって、金属の細径管に吸着剤を装填して細径の吸着塔状に形成した複数筒の金属の細径吸着筒を上下の仕切り板にそれぞれ貫通状態として複数筒の金属の細径吸着筒の上下部を気密的に上下の仕切り板に配設するとともに、この上下の仕切り板を吸着塔内に気密的に配設してVOCを含有する排ガスを上記複数筒の金属の細径吸着筒内を通過させて排ガス中のVOCを吸着剤に吸着させて除去処理するように形成したことによって、金属の細径吸着筒を集合して固定床式の吸着塔を形成して、VOCを含有する排ガスを各金属の細径吸着筒内を通過させてVOCを吸着剤に吸着させて除去処理できて、効率よく排ガスの浄化処理ができる。
そして、上記複数筒の金属の細径吸着筒を加熱して吸着させた吸着剤からVOCを脱着させて除去処理するように加熱媒体を供給自在に上下の仕切り板間に配管接続して、吸着剤がVOCを十分に吸着して吸着剤の能力が低下したときに、上記金属の細径吸着筒を上下の仕切り板間から加熱媒体を供給して加熱処理するように形成したことによって、たとえばスチームの加熱媒体を吸着塔内に送給すると、スチームの加熱媒体はVOCを吸着させた吸着剤を装填した金属の細径吸着筒の外周面の全面に均一に接触して熱伝達し、金属の細径吸着筒内の吸着剤に吸着したVOCが短時間で沸騰状態となって蒸発して吸着剤から脱着して金属の細径吸着筒内から流出し、凝縮装置を介して短時間で回収することができるとともに、VOCの残存率は5〜10%にも少なくなって回収効率を向上でき、従来のスチームの加熱媒体の凝縮した水分との分離処理も必要がなく、回収品の品質精度の向上、装置の省スペース化、簡素化をはかれる。
また、金属の細径吸着筒の底部に細かいメッシュの金網を装着したことによって、活性炭等の吸着剤を細径吸着筒に装着できて保持することができ、上記のようにVOCを含有する排ガスの浄化処理することができる。
さらに、少なくとも1つの細径吸着筒内に濃度センサーまたは/および温度センサーを配設することによって、細径吸着筒内のVOCの濃度を濃度センサーで検出できるので、上記したように排ガスが含有するVOCを金属の細径吸着筒内の吸着剤に飽和状態に吸着するのを検出できて、VOCを含有する排ガスの浄化処理を効率よく行うことができるとともに、細径吸着筒内の濃度センサーまたは/および温度センサーでスチームの加熱媒体の供給、停止を精度よく制御できて、金属の細径吸着筒を加熱して吸着させた吸着剤からVOCを可能なかぎり脱着処理して、VOCを効率よく回収するようにできる。
さらにまた、金属の細径吸着筒の50〜1000筒を仕切り板に配設して、スチームの加熱媒体を供給して上記金属の細径吸着筒を加熱処理するように形成したことによって、上記のようにVOCを含有する排ガスをスチーム加熱で効率よく処理することができる。
本考案のVOC固定床式吸脱着装置は、揮発性有機化合物(VOC)を含有する排ガスを吸着剤が装填された吸着塔内に通過させて排ガス中のVOCを吸着剤に吸着させて除去処理し、吸着剤にVOCを十分に吸着して吸着剤の能力が低下すると、吸着剤を加熱処理してVOCを脱着させるVOC固定床式吸脱着装置であって、金属の細径管に吸着剤を装填して細径の吸着塔状に形成した複数筒の金属の細径吸着筒を上下の仕切り板にそれぞれ貫通状態として複数筒の金属の細径吸着筒の上下部を気密的に上下の仕切り板に配設するとともに、この上下の仕切り板を吸着塔内に気密的に配設してVOCを含有する排ガスを上記複数筒の金属の細径吸着筒内を通過させて排ガス中のVOCを吸着剤に吸着させて除去処理するように形成し、上記複数筒の金属の細径吸着筒を加熱して吸着させた吸着剤からVOCを脱着させて除去処理するように加熱媒体を供給自在に上下の仕切り板間に配管接続して、吸着剤がVOCを十分に吸着して吸着剤の能力が低下したときに、上記金属の細径吸着筒を上下の仕切り板間から加熱媒体を供給して加熱処理するように形成したことを特徴としている。
VOC固定床式吸脱着装置1は、図1〜図3のようにトルエン、キシレン、トリクロエチレン等の揮発性有機化合物(VOC)を含有する排ガスを所定径の流入管2を介して固定層式の吸着塔3の入口4から流入させ、細径の吸着塔を集合したように吸着剤5をそれぞれ装填した金属の細径吸着筒6を吸着塔3の中心軸周りに集合してあたかも細径の吸着塔の集合体のように形成して、これらの各細径吸着筒6内を通過させ、排ガス中のVOCを吸着剤5に吸着させて除去する浄化処理をし、出口7から流出管8を介して流出するようにしている。
細径吸着筒6は、図1、図2のように金属の細径管9に吸着剤5を装填して細径の吸着塔状に形成しているもので、その金属の細径管9としては炭素鋼鋼管、合金鋼鋼管、ステンレス(SUS)鋼管やチタン等の金属管が使用でき、耐蝕性を有して耐久性があり、入手しやすいステンレス(SUS)鋼管が好ましい。その口径としては、10〜100mm径、好ましくは10〜50mm径、より好ましくは10〜30mm径で、本数としては50〜1000本位で、口径、本数、長さは吸着塔3の処理容量に対応して適宜に決定することができ、格子状や千鳥状に配設することができる。なお、細径管9はできるだけ薄肉状のものが好ましく、底部に所定のメッシュの金網10を装着して吸着剤5を装填して保持するようにできる。
また、吸着剤5としては、粒状、ビーズ状、繊維状、ハニカム状の活性炭、ゼオライト等を使用でき、細径管9に容易に装填できて、交換可能な形状、大きさのものが好ましく、2〜10mm径相当位、特に3〜8mm径相当位のものが好ましい。
このような金属の細径吸着筒6は、図2のようにその上下の端部を仕切り板11、12に垂直状としてそれぞれ貫通状態に金属の細径吸着筒6の上下部を気密的に仕切り板11、12に配設するとともに、この上下の仕切り板11、12を吸着塔3内のほぼ中央部に気密的に配設し、VOCを含有する排ガスを上記多数筒の金属の細径吸着筒6内をそれぞれ通過させて装填した吸着剤5に排ガス中のVOCを吸着させて除去処理するように形成している。
そして、図1、図2のように上記吸着塔3の複数筒の金属の細径吸着筒6を気密的に配設した上下の仕切り板11、12間にスチーム等の加熱媒体を供給自在に配管接続して、吸着剤5がVOCを十分に吸着して吸着剤5の能力が低下したときに、少なくとも1つの細径吸着筒6、吸着塔3の出口7の流出管8に配設した半導体等の濃度センサー13、14でVOCの濃度をそれぞれ検出するようにして所定の濃度となると、スチーム等の加熱媒体を供給するようにして、上記金属の細径吸着筒6のそれぞれの上下の長さにわたって外周面の全面を均一に加熱するように形成している。なお、加熱媒体としては、スチームが加熱容量が多くて好ましい。15、16は温度センサーであり、少なくとも1つの細径吸着筒6内、吸着塔3内に適宜に配設して、これらの部分の温度を検出するようにして、スチーム等の加熱媒体の温度制御管理や安全制御管理を行えるようにしている。濃度センサー13、温度センサー15、は、細径吸着筒6に配設しておけば、細径吸着筒6内の濃度、温度を正確に検出できて好ましく、また吸着塔3の流出管8との両方で管理できて精度よく監視することができる。
また、図1、図3のように吸着塔3の上下の入口4部、出口7部には、それぞれ開閉弁17、18を配設し、スチーム等の加熱媒体を供給するときにはこれらの開閉弁17、18を閉鎖し、吸着塔3の側部の加熱媒体供給口19から0.3〜1Pa(3〜10Kg/cm2 )、100〜150℃のスチーム等の加熱媒体を供給するようにしている。スチームは、過熱蒸気とすることが好ましく、ボイラー等で発生したスチームをシーズヒータの電気ヒータ加熱装置等で加熱して得ることができる。20は加熱媒体流出口、21はドレン排出口、22は凝縮装置、23は真空ポンプ、24は回収缶であり、また吸着塔3のVOC排出口25部に濃度センサーSを設けたり、各供給部、排出部等には自動開閉弁などを開閉制御自在に配設できるものである。
このように加熱媒体で加熱処理して吸着したVOCを脱着させると、細径吸着筒6、吸着塔3のVOC流出口25に配設した濃度センサー13、SでVOCの濃度を検出して所定の濃度となると、吸着塔3に側部の加熱媒体供給口19を流用して水や空気等の冷却媒体を導入して金属の細径吸着筒6を冷却処理し、冷却し終わったら、再びVOCを含有する排ガスを上記金属の細径吸着筒6内を通過させて排ガス中のVOCを吸着剤5に吸着させて除去処理を繰り返し行える。なお、必要により、タイマー設定で行うことも可能である。
上記では、吸着塔3を1基として本考案の要旨を説明したが、排ガスの処理量に対応して適宜数の吸着塔3を所要数並設して処理するなど、本考案の趣旨にもとづいて適宜に対応した実施態様を実施することができる。
図1以下は、本考案の一実施例を示すものである。VOC固定床式吸脱着装置1は、図1のように揮発性有機化合物(VOC)を含有する排ガスを所定径の流入管2を介してブロアで吸着塔3の入口4から流入させる。吸着塔3は、3〜8mm径相当の粒状の活性炭の吸着剤5をそれぞれ30mm径のステンレス(SUS)鋼管の細径管9に装填して金属の細径吸着筒6を集合した吸着塔体状としていて、排ガス中のVOCを吸着剤5に吸着させて除去する浄化処理をし、出口7から流出管8を介して流出するようにしている。
このような金属の細径吸着筒6は、長さをほぼ50cmとして、図1〜図3のようにその上下の端部を所定厚のステンレス(SUS)板の仕切り板11、12に千鳥状にそれぞれ貫通状態としてステンレス(SUS)鋼管の細径管9の上下部を気密的に仕切り板11、12に溶接して、この上下の仕切り板11、12を吸着塔3内に気密的に配設し、VOCを含有する排ガスを金属の各細径吸着筒6内を通過させて装填した吸着剤5に排ガス中のVOCを吸着させて除去処理するようにしている。
そして、上記吸着塔3の複数筒の金属の細径吸着筒6を気密的に配設した上下の仕切り板11、12間の側部の加熱媒体供給口19からスチームの加熱媒体を供給自在に配管接続し、少なくとも1つの細径吸着筒6内と吸着塔3の出口7の流出管8部に濃度センサー13、14をそれぞれ配設してVOCの濃度を検出するようにし、また少なくとも1つの細径吸着筒6内と吸着塔3内に温度センサー15、16を配設して、これらの部分の温度を検出するようにして、スチーム等の加熱媒体の温度制御管理や安全制御管理を行えるようにしている。
図1のように、このように形成した吸着塔3にVOCを含有する排ガスを上部の入口4からVOCを含有する排ガスをブロアを介して流入すると、排ガスは複数筒の金属の細径吸着筒6内を通過し、排ガス中のVOCが吸着剤5に吸着されて除去されて、出口7から流出して排ガスの浄化処理ができる。
そして、吸着剤5がVOCを十分に吸着して吸着剤5の能力が低下するのを細径吸着筒6内と吸着塔3の流出管8部の濃度センサー13、14でそれぞれ検出すると、吸着塔3の上下の入口4部、出口7部の開閉弁11、12を閉じ、吸着塔3の側部の加熱媒体供給口13から0.3Pa(3Kg/cm2 )、130℃の過熱スチームの加熱媒体を供給する。
スチームの加熱媒体を吸着塔3内に送給すると、VOCを吸着させた吸着剤5を装填した金属の細径吸着筒6の外周面をスチームで加熱する。スチームの加熱媒体は、図3(a)、(b)のように金属の細径吸着筒6の外周面の全面に均一に接触して内部へ熱伝達し、金属の細径吸着筒6内の吸着剤5吸着したVOCが瞬時的ないし短時間で沸騰状態となって蒸発し、吸着剤5から脱着して金属の細径吸着筒6内から流出し、VOC排出口25から凝縮装置22を介して短時間で回収缶24に回収することができる。VOCの残存率は5〜10%にも少なくなり、従来のスチームの加熱媒体の凝縮した水分との分離処理も必要がなく、回収の精度の向上、簡素化できる。この際、真空ポンプ23で細径吸着筒6内を減圧状態に吸引しておくと、より効率よく金属の細径吸着筒6内の吸着剤5に吸着したVOCを短時間で沸騰状態となって蒸発して吸着剤から脱着して金属の細径吸着筒内から流出させて短時間で回収することができる。
スチームで加熱処理して吸着したVOCを脱着させ、細径吸着筒6内と吸着塔3のVOC排出口25の濃度センサー13、Sで検出してVOCの脱着状態を確認して、空気の冷却媒体を流入して金属の細径吸着筒6の外周面を冷却媒体で冷却処理して、再びVOCを含有する排ガスを吸着塔3に流入して細径吸着筒6内を通過させ、排ガス中のVOCを吸着剤5に吸着させて除去処理することを繰り返し行う。このようにしてVOCを含有する排ガスの浄化処理を効率よく順次行っていくことができる。
金属の細径吸着筒6を細径のものとすることによって、図4(a)、(b)のようにスチームの加熱媒体はVOCを吸着させた吸着剤5を装填した金属の細径吸着筒6の外周面の全面に均一に接触して熱伝達し、金属の細径吸着筒6内の吸着剤5に吸着したVOCが瞬時的ないし短時間で沸騰状態となって蒸発して吸着剤から脱着して金属の細径吸着筒6内から流出し、短時間で効率よく回収することができる。スチームの加熱にあっては、ボイラー等で発生したスチームをシーズヒータの電気ヒータ加熱装置等で加熱して150℃位の高温の過熱スチームが好ましく、VOCを吸着した吸着剤5からVOCをより速やかに脱着させるようにできる。
このように従来では、VOCの回収に1〜5時間といった長時間かかっていたが、数分〜数十分間といった短時間での処理ができ、排ガスの除去処理を短時間で効率よく行うことができる。
本考案は、塗装工程、洗浄工程、印刷工程等で発生する揮発性有機化合物を含有する排ガスを浄化処理分野に広く利用することができる。
1…吸脱着装置 3…吸着塔 5…吸着剤 6…細径吸着筒
9…細径管 11、12…仕切り板 13…濃度センサー 15…温度センサー 19…加熱媒体流入口
9…細径管 11、12…仕切り板 13…濃度センサー 15…温度センサー 19…加熱媒体流入口
Claims (4)
- 揮発性有機化合物(VOC)を含有する排ガスを吸着剤が装填された吸着塔内に通過させて排ガス中のVOCを吸着剤に吸着させて除去処理し、吸着剤にVOCを十分に吸着して吸着剤の能力が低下すると、吸着剤を加熱処理してVOCを脱着させるVOC固定床式吸脱着装置であって、
金属の細径管に吸着剤を装填して細径の吸着塔状に形成した複数筒の金属の細径吸着筒を上下の仕切り板にそれぞれ貫通状態として複数筒の金属の細径吸着筒の上下部を気密的に上下の仕切り板に配設するとともに、この上下の仕切り板を吸着塔内に気密的に配設してVOCを含有する排ガスを上記複数筒の金属の細径吸着筒内を通過させて排ガス中のVOCを吸着剤に吸着させて除去処理するように形成し、
上記複数筒の金属の細径吸着筒を加熱して吸着させた吸着剤からVOCを脱着させて除去処理するように加熱媒体を供給自在に上下の仕切り板間に配管接続して、吸着剤がVOCを十分に吸着して吸着剤の能力が低下したときに、上記金属の細径吸着筒を上下の仕切り板間から加熱媒体を供給して加熱処理するように形成したことを特徴とするVOC固定床式吸脱着装置。 - 金属の細径吸着筒の底部に細かいメッシュの金網を装着した請求項1に記載のVOC固定床式吸脱着装置。
- 少なくとも1つの細径吸着筒内に濃度センサーまたは/および温度センサーを配設した請求項1または2に記載のVOC固定床式吸脱着方法。
- 金属の細径吸着筒の50〜1000筒を仕切り板に配設して、スチームの加熱媒体を供給して上記金属の細径吸着筒を加熱処理するように形成した請求項1ないし3のいずれかに記載のVOC固定床式吸脱着装置。
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