JP3163746B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3163746B2 JP14035992A JP14035992A JP3163746B2 JP 3163746 B2 JP3163746 B2 JP 3163746B2 JP 14035992 A JP14035992 A JP 14035992A JP 14035992 A JP14035992 A JP 14035992A JP 3163746 B2 JP3163746 B2 JP 3163746B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーデバイスなどと
して用いられるMOS型半導体装置等の構成に関するも
のであり、特に、サイリスタとしての動作とIGBTと
しての動作を制御可能な2つのゲート電極を有するデュ
アルゲート型半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MOSゲート型のパワーデバイスとして
は、MOSFETを始め、IGBT、MCT(MOSゲ
ート・コントロール・サイリスタ)などが提案されてい
る。これらのパワーデバイスの中で、比較的大きな電流
容量のスイッチングが可能なデバイスとして用いられる
ものは低オン電圧化の可能なIGBT、MCTが主流で
ある。特に、IGBTは、近年技術革新が著しく、低オ
ン抵抗化および低スイッチング損失化が進み、大電流を
制御可能な製品として実用化されている。
【0003】このIGBTは、パワーMOSFETと同
様に絶縁ゲート型の半導体装置であり、伝導度変調を用
いる半導体装置であることからオン電圧を低くすること
ができるという特徴がある。図12にその概要を示す。
このIGBTは、ドレイン電極61が接続されドレイン
層として用いられるp+ 型の半導体基板52の上に、n
+ 型のバッファ層53、n- 型の伝導度変調層54が積
層された縦型のIGBTである。伝導度変調層54の表
面には、シリコン酸化膜55の上に形成された多結晶シ
リコンゲート56をマスクとしてp型チャンネル層57
が拡散形成されている。さらに、このp型チャンネル層
57内に、n+ 型のソース層58、p型のコンタクト
層59が形成されており、これらのソース層58および
コンタクト層59にソース電極60が接続されている。
ソース層58の端部からチャンネル層57、伝導度変調
層54の表面に亘り、ゲート酸化膜55を介して多結晶
シリコンからなるゲート電極56が設置されている。
【0004】このようなIGBTにおいて、ソース電極
60に印加されるソース電位に対し、ドレイン電極61
に正のドレイン電圧を印加し、ゲート電極56にソース
電位に対し正のゲート電位を印加すると、ゲート酸化膜
55を介してゲート直下のチャンネル層57の表面63
が反転しチャンネルとして動作する。このため、ソース
電極60からソース層58、さらに、表面63に形成さ
れたチャンネルを通り、電子が伝導度変調層54に流入
する。これに呼応してドレイン層52から正孔が注入さ
れるため、伝導度変調層54は電子と正孔が共存するい
わゆる伝導度変調状態となる。このため、IGBTは低
いオン電圧で動作することができる。
【0005】このようにIGBTは、伝導度変調層でサ
イリスタと同様に電子と正孔が共存するオン電圧の低い
状態が実現できる半導体装置である。さらに、電流制御
しかできない、すなわち、通過電流をほぼ零としなけれ
ばオフできないサイリスタと異なり、IGBTは、絶縁
ゲートにより電圧制御が可能であるので、低オン電圧化
での高周波応用が可能なスイッチング素子として着目さ
れているものである。
【0006】スイッチング時間そのものは、IGBTが
電子と正孔の両者のキャリアが共存するバイポーラモー
ドの素子であることから、MOSFETのような電子の
みのキャリアしか用いないユニポーラーモードの素子と
比較すると遅いがライフタイムキラーなどの導入により
ターンオフ時間は短縮されつつある。何れにしろ、低オ
ン電圧であるサイリスタと比較し、MOSFETにより
制御が可能である点で、IGBTは、低オン電圧が実現
可能な素子としては高いスイッチング速度を実現可能な
半導体装置である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】パワーエレクトロニク
スにおける高性能、小型化、低コスト化などの課題を解
決するための最も重要なキーテクノロジーの1つとし
て、パワーデバイスの低損失化が挙げられる。そのため
には、ターンオフ時間が短く、同時にオン電圧が低いと
いうパワーデバイスの開発が必要とされている。従っ
て、上述したIGBTにおいても、さらに、オン電圧を
低くすることが要求されている。しかし、IGBTは、
内蔵するドレイン層52、伝導度変調層54、チャンネ
ル層57からなるpnpトランジスタのベース電流をゲ
ート電極56により制御されるMOSFETにより供給
する形の半導体装置である。このため、IGBTのオン
電圧はこのpnpトランジスタのオン電圧以下に下げる
ことは不可能である。さらに、IGBTに形成されたM
OSFET部分を通過する際のJFET効果によるオン
抵抗の上昇も無視できない。このように、IGBTは、
MOSFETを用いてターンオフ、ターンオンができる
という大きなメリットのある半導体装置であるが、上記
のような根本的な問題を含む装置であるため、オン電圧
の低減には限界がある。
【0008】一方、オン電圧の低減という面からみる
と、半導体装置をサイリスタ構造とすることにより、オ
ン電圧をさらに低減することが可能である。しかし、サ
イリスタ構造の半導体装置では、電流駆動しか行うこと
ができず、ターンオフが容易でないなど、ターンオフ時
間の短縮が困難であることから要求される性能を備えた
パワーデバイスの実現は困難である。MOSゲート型の
サイリスタ装置も提案されているが、ターンオフ耐力が
なく、MOSEFTにおける低オン抵抗化を実現する必
要がある点においては、IGBTにおける問題と同様解
決が難しい。
【0009】そこで、本発明においては、上記の問題点
に鑑みて、MOSFETを用いて制御が可能でありなが
ら、同時にサイリスタ構造による低オン電圧を実現可能
な半導体装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、オン時にはサイリスタ状態で
動作し、オフ時にはIGBTと同様にトランジスタ状態
として動作可能な半導体装置を実現するために、サイリ
スタ状態でオンする第1のゲート電極と、サイリスタ状
態からトランジスタ状態に移行する第2のゲート電極の
2つのゲート電極を備えた半導体装置を開発した。すな
わち、本発明に係る半導体装置は、第2導電型のベース
領域上における、ドレイン電位の印加される第1導電型
のドレイン領域と対峙する位置に、第1導電型のベース
領域と、この第1導電型のベース領域内に形成されソー
ス電位が印加されるソース領域と、このソース領域から
第1導電型のベース領域を経て第2導電型のベース領域
に亘って設置された第1のゲート電極とを備えたサイリ
スタ部を有する半導体装置であって、第1導電型のベー
ス領域とソース領域との接続を制御可能な第2のゲート
電極を具備する制御用MISFETを有することを特徴
としている。
【0011】このような制御用MISFETとしては、
第2導電型のベース領域上に第1導電型のベース領域と
分離して形成された第1導電型のMIS用ベース領域を
用いて、この第1導電型のMIS用ベース領域内に形成
された第2のゲート電極を具備するMISFETが構成
された制御用MISFET部を用い、このMISFET
を構成するMIS用ソース層には、MIS用ベース領域
と共にソース電位を印加し、MIS用ドレイン層は、第
1導電型のベース領域と接続することが望ましい。
【0012】特に本発明では、このような第1および第
2のゲート電極を有する半導体装置において、第2導電
型のベース領域に少なくとも1組の第1導電型の検出用
ベース層と、この検出用ベース層内に形成された第2導
電型の検出用ソース層と、この検出用ソース層から第2
導電型のベース領域に亘って設置された検出用ゲート電
極とを具備する電流検出部を有し、この検出用ソース層
と直列に接続された抵抗手段を介してソース電位印加
されており、この検出用ソース層と第2のゲート電極
接続されていることを特徴とする。この抵抗手段を半導
体装置と一体とするためには、抵抗手段として、第2導
電型のベース領域上に形成された多結晶シリコン抵抗を
用いることが望ましい。
【0013】
【作用】上記の半導体装置において、第1のゲート電極
に、ソース電位に対しソース領域と第2導電型のベース
領域とを導通する電位を印加することにより、ソース領
域から第2導電型のベース領域に多数キャリアが注入さ
れる。これに呼応して第1導電型のドレイン領域から第
2導電型のベース領域に少数キャリアが注入され、第1
導電型のドレイン領域、第2導電型のベース領域、第1
導電型のベース領域からなるトランジスタがオン状態と
なる。これにより、第1導電型のベース領域に多数キャ
リアが注入されることとなり、同時に第2導電型のベー
ス領域、第1導電型のベース領域、第2導電型のソース
領域により構成されるトランジスタがオン状態となる。
従って、第1導電型のドレイン領域、第2導電型のベー
ス領域、第1導電型のベース領域、第2導電型のソース
領域からなるサイリスタがオン状態となる。このため、
サイリスタ状態での導通が可能となり、オン電圧の低減
を図ることができる。
【0014】ここで、第2のゲート電極を備えた制御用
MISFETをオンとし、第1導電型のベース領域とソ
ース領域を短絡すると、第1導電型のベース領域の多数
キャリアが制御用MISFETを通ってソース領域側に
流出してしまうので、第2導電型のベース領域、第1導
電型のベース領域、第2導電型のソース領域により構成
されるトランジスタがオフ状態となる。このため、サイ
リスタ状態からIGBTと同様のトランジスタ状態とな
り、デバイス内のキャリア密度が減少する。従って、第
1のゲート電極にソース電位に対しソース領域と第2導
電型のベース領域との導通を遮断する電位を印加するこ
とにより、ソース領域から第2導電型のベース領域への
電子の注入を停止でき、この半導体装置をオフ状態とす
ることができる。このように、本発明に係る半導体装置
は、オン時はサイリスタ状態でオンするため、オン抵抗
を削減することができ、さらに、オフ時にはIGBTと
同様のトランジスタ状態でオフすることができるので、
ターンオフ時間を短縮することができる。
【0015】このような半導体装置の、第2導電型のベ
ース領域上に第1導電型のベース領域と分離して第1導
電型のMIS用ベース領域を形成し、このMIS用ベー
ス領域へソース電位を印加することにより、MIS用ベ
ース領域をpn接合分離することができる。従って、こ
のMIS用ベース領域に第2のゲート電極、MIS用ソ
ース層、MIS用ドレイン層からなる制御用MISFE
Tを構成することができ、サイリスタ状態とトランジス
タ状態の移行が可能な半導体装置を1つの基板上に実現
することが可能となる。
【0016】特に本発明では、第2導電型のベース領域
に電流検出部を構成することにより、この電流検出部に
サイリスタ部を流れる電流と比例した電流を流すことが
できる。このため、サイリスタ部に何らかの原因で過電
流が流れた場合には、それに比例した電流が電流検出部
に流れ、この電流検出部と直列に接続された抵抗手段の
電圧降下が増大する。従って、第2のゲート電極に印加
される制御電圧が上昇するため、制御用MISFETを
オフ状態とすることができる。これにより、半導体装置
は、停止が可能なトランジスタ状態に移行し、第1のゲ
ート電極に印加される電位によって即座にオフ状態とす
ることが可能となる。
【0017】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。
【0018】〔実施例1〕図1に、本実施例に係る第1
のゲートおよび第2のゲートを備えた半導体装置の構成
を示してある。本例の半導体装置は、2つのゲートを備
えていることからデュアルゲートMOSサイリスタ(D
UGMOT)と呼ばれている。本例の装置は、縦型の半
導体装置であり、ドレイン電極35が裏面に設置された
+ 型の半導体基板をドレイン層1として、このドレイ
ン層1の上にn+ 型のバッファ層2およびn- 型のベー
ス層3がエピタキシャル成長などにより形成されてい
る。このn- 型のベース層3の表面に、スイッチング素
子としての機能を備えたサイリスタ部10と、このサイ
リスタ部10を制御するMOSFET部20とが構成さ
れている。
【0019】サイリスタ部10は、n- 型のベース層3
の表面に形成されたウェル状のp型の拡散層であるp型
のベース層4、このp型のベース層4の内側の表面に形
成されたn+ 型のソース層5およびp+ 型のコンタクト
層6を備え、ソース層5からp型のベース層4、n-
のベース層3に亘って第1のゲート電極7がゲート酸化
膜8を介して設置されている。
【0020】MOSFET部20は、サイリスタ部10
と同様にn- 型のベース層3の表面に形成されたウェル
状のp型の拡散層であるp型のMOSベース層21、こ
のp型のMOSベース層21の内側の表面に形成された
+ 型のMOSドレイン層22およびMOSソース層2
3、さらに、このMOSソース層23と隣接して形成さ
れたp+ 型のMOSコンタクト層24を備え、MOSソ
ース層23からMOSドレイン層22に亘って第2のゲ
ート電極25がゲート酸化膜26を介して設置されてい
る。
【0021】サイリスタ部10のソース層5にはソース
端子31に接続されたソース電極36が、ドレイン層1
にはドレイン端子30に接続されたドレイン電極35が
それぞれ設置されている。また、MOSFET部20の
MOSソース層24およびMOSコンタクト層24には
ソース端子31に接続されたMOSソース電極37が設
置され、MOSドレイン層22とサイリスタ部10のコ
ンタクト層6には接続された接続電極38b,aがそれ
ぞれ設置されている。さらに、第1のゲート電極7は第
1のゲート端子G1と、第2のゲート電極25は第2の
ゲート端子G2とそれぞれ接続されており、外部からの
制御信号によりそれぞれチャンネルの形成が行われる。
【0022】図2に、本例の半導体装置の等価回路を示
してある。本例の装置は、第1のゲート端子G1により
制御されるサイリスタ部10と、第2のゲート端子G2
により制御されるMOSFET部20から構成されい
る。サイリスタ部10は、n+型のソース層5、p型の
ベース層4およびn- 型のベース層3により構成される
npn型のトランジスタQnpnと、p型のベース層
4、n- 型のベース層3、n+ 型のバッファ層2および
+ 型のドレイン層1により構成されたpnp型のトラ
ンジスタQpnpを備えている。従って、これらのトラ
ンジスタQnpnおよびQpnpによりサイリスタが構
成され、第1のゲート端子G1からの信号に基づき第1
のゲート電極7直下にチャンネルが形成されるとトラン
ジスタQpnpがオンとなり、さらに、トランジスタQ
pnpを通って正孔電流がトランジスタQnpnのベー
スであるp型のベース層4に供給されるので、このサイ
リスタがオンとなる。
【0023】本例の装置にはこのサイリスタ部10に加
えて、トランジスタQnpnのベースであるp型のベー
ス層4とソース端子31とを接続可能なMOSFET部
20が設けられている。従って、第2のゲート端子G2
に供給される信号に基づきMOSFET部20が導通す
ると、トランジスタQnpnのベースに供給されていた
正孔電流がソース端子31側に流れ、トランジスタQn
pnはオフ状態となる。このため、本例の装置は、サイ
リスタ状態からトランジスタQpnpがオン状態である
トランジスタ状態に移行する。
【0024】図3に、本例の半導体装置を制御するため
にゲート端子G1、およびG2へ供給される信号を示し
てある。本例の装置において第1のゲート端子G1によ
り制御される第1のゲート電極7、および第2のゲート
端子G2により制御される第2のゲート電極25で形成
されるMOSFETはいずれもnチャンネル型であり、
ゲート端子G1、G2に高レベルの信号を供給すること
により、これらのMOSFETを導通状態とすることが
できる。まず、時刻t1に第1のゲート端子G1に高レ
ベルの信号を供給すると、トランジスタQpnp、およ
びQnpnがオンとなりサイリスタ状態で作動する。次
に、時刻t2に第2のゲート端子G2に高レベルの信号
を供給すると、トランジスタQnpnがオフとなり、本
例の装置はトランジスタ状態に移行する。従って、時刻
t3に、第1のゲート端子G1に低レベルの信号を供給
すると、トランジスタQpnpをオフすることができ、
本例の装置は停止状態となる。このように、本例の半導
体装置においては、起動時にはオン電圧の低いサイリス
タ状態でオンすることができ、停止時にはターンオフ時
間が短く、電圧制御が可能なIGBTと同様のトランジ
スタ状態でオフすることができる。
【0025】以下に、シミュレーション等により確認し
た本例の半導体装置と、IGBTとの特性を比較しなが
ら本例の半導体装置についてさらに詳しく説明する。図
4および図5に、本例の半導体装置とIGBTにおける
電子電流線と全電流線とをシミュレーションで得られた
結果に基づき示してある。本例の半導体装置において
は、上述したように第1のゲート電極7に高レベルの電
圧を印加すると、ソース層5から、p型のベース層4の
表面に形成された第1のゲート電極7直下のチャンネル
を通って電子電流がn- 型のベース層3に流入する。こ
れに呼応してp+型のドレイン層1から正孔電流がn-
型のベース層3に流入するため、n- 型のベース層3は
伝導度変調状態となる。この状態は、先に説明した本例
の半導体装置に内蔵されたトランジスタQpnpおよび
Qnpnがオンとなる状態であり、サイリスタ状態に該
当する。この結果、ソース層5とp型のベース層4との
pn接合が潰れて、ソース層5全体から電子電流がドレ
イン層1に向かって電流が流れる。図4に示す本例の半
導体装置の電子電流線(図4(a))と、全電流線(図
4(b))はこの状態を良く示している。すなわち、電
子電流はソース層5からp型のベース層4を通って、略
均等にn- 型のベース層3、n+ 型のバッファ層2から
ドレイン層1に達している。このように、本例の半導体
装置は、オン抵抗が非常に低い状態で動作していること
が判る。
【0026】これに対し、図5に示すIGBTにおいて
は、ラッチアップを防止するため、サイリスタ状態での
作動は行われておらず、ソース層5からp型のベース層
に形成されたチャンネルを通って、電子電流がn- 型の
ベース層に供給される。従って、n- 型のベース層は伝
導度変調を起こし抵抗は低減されるが、ソース層5とp
型のベース層4とのpn接合は保持されている。この結
果、電子電流および正孔電流は偏った流れとなる。この
様子は図5に示すIGBTの電子電流線(図5(a))
および全電流線(図5(b))に良く現れており、電子
電流はチャンネルを、また正孔電流はJEFT効果によ
りチャンネルに沿って偏った流れとなっている。従っ
て、IGBTにおいてはチャンネル抵抗と、JEFT効
果による抵抗の増大から、オン抵抗の削減は一定の限界
があることになる。
【0027】図6に、本例の半導体装置とIGBTの電
流−電圧特性を示してある。本図にて示すように、本例
の半導体装置においては、ソース・ドレイン間電圧Vc
eが1V程度となると電流密度が急激に増大し、低オン
抵抗のサイリスタ状態が実現されていることが判る。こ
のように、本例の半導体装置において、オン時に必要な
オン電圧の低減を図ることができる。例えば、電流密度
が100A/cm2 の状態でのオン電圧は、本例の半導
体装置が1.0V程度であるのに対し、IGBTでは
3.2V程度である。従って、本例の半導体装置におい
ては、オン電圧をIGBTの1/3程度に削減できるこ
とが判る。これは、先に説明したように、本例の半導体
装置においては、電子がチャンネルを通らないためチャ
ンネル抵抗がなく、またJFET効果がないことからこ
れによる抵抗分がないためと考えられる。
【0028】次に、本例の半導体装置のターンオフ時の
動作について説明する。本例の半導体装置は、上述した
ようにサイリスタ状態で動作している。このため、電子
電流は第1のゲート電極7により形成されたチャンネル
を通って供給されているわけではないので、この第1の
ゲート電極7に低レベルの電圧を印加してチャンネルを
消滅させても本例の半導体装置をオフすることはできな
い。従って、第2のゲート電極25に高レベルの電圧を
印加し、MOSFET部20を通ってトランジスタQn
pnのベースにあたるp型のベース層4に供給されてい
る正孔電流をソース端子31に回収することによりトラ
ンジスタQnpnをオフとして、IGBTと同様のトラ
ンジスタ状態を実現する必要がある。この結果、ソース
層5とp型のベース層4とのpn接合が回復され、電子
電流等を第1のゲート電極7により形成されるチャンネ
ルにより制御可能となるので、第1のゲート電極7に低
レベルの電圧を印加してチャンネルを消滅させることで
本例の半導体装置をオフ状態とすることが可能となる。
【0029】図7に、本例の半導体装置のオン電圧の変
化を第1および第2のゲート端子G1、G2に供給され
る信号を合わせて示してある。本図にて判るように、時
刻t2にゲート端子G2に高レベルの信号が供給される
と、本例の半導体装置は、サイリスタ状態からトランジ
スタ状態に移行し、オン電圧が1VからIGBTと同様
の3.2Vに上昇する。従って、時刻t3にゲート端子
G1に低レベルの信号を供給することにより、IGBT
と同様、短いターンオフ時間で本例の半導体装置をオフ
することが可能となる。
【0030】図8に、本例の半導体装置と、IGBTの
ターンオフ波形を比較して示してある。本図は、本例の
半導体装置とIGBTを300Vの電圧でクランプし、
遮断電流密度を110A/cm2 に設定した場合のター
ンオフ時の電流密度の変化(図8(a))、および電圧
の変化(図8(b))を示している。本図にて判るよう
に、時刻t3にゲート端子G1に低レベルの信号を供給
して本例の半導体装置をオフすると、本例の半導体装置
は、IGBTと全く同じターンオフ波形を持ってオフ状
態となる。また、ターンオフ時間もIGBTと同様に短
い。
【0031】このように、本例の半導体装置は、2つの
ゲート電極を用いて低オン電圧のサイリスタ状態と、I
GBTと同様にターンオフ時間の短いトランジスタ状態
とを実現する全く新しいデバイスである。MCT、IG
BTなどのデバイスを高性能化する技術として、MOS
ゲートデバイスによる高速化および低駆動電力化、サイ
リスタ構造による低オン電圧化、種々のデバイス構造の
結合による高性能化があったが、オン電圧の低減とスイ
ッチング時間のトレードオフを大幅に改善する装置は見
出されていなかった。しかしながら、本装置により、1
つの装置をオン、オフのそれぞれ適した状態に制御する
という新しいコンセプトの基に発明されたものであり、
サイリスタの低オン電圧と、IGBTの短いスイッチン
グ時間を有し、さらに、電圧駆動でサイリスタを制御可
能とする高性能のパワーデバイスを実現することができ
る。
【0032】〔実施例2〕図9に、本実施例に係る第1
のゲートおよび第2のゲートを備えた半導体装置の構成
を示してある。本例の半導体装置も実施例1において説
明したものと同じく、縦型の半導体装置であり、ドレイ
ン電極35が裏面に設置されたp+ 型の半導体基板をド
レイン層1として、このドレイン層1の上にn+ 型のバ
ッファ層2およびn- 型のベース層3がエピタキシャル
成長などにより形成されている。このn- 型のベース層
3の表面に、スイッチング素子としての機能を備えたサ
イリスタ部10と、このサイリスタ部10を制御するM
OSFET部20とが構成されている。これらのサイリ
スタ部10およびMOSFET部20の構成は、実施例
1と同様につき、同じ符号を付して説明を省略する。
【0033】本例の半導体装置において着目すべき点
は、上記のサイリスタ部10およびMOSFET部20
に加えて過電流制限部40がn- 型のベース層3上に形
成されていることである。この過電流制限部40は、サ
イリスタ部10に流れる電流を検出可能な過電流検出I
GBT41と、この過電流検出IGBT41と直列に接
続された多結晶シリコン抵抗42とから構成されてい
る。過電流検出IGBT41は、2つのIGBT41a
およびIGBT41bから構成されており、これらのI
GBT41a、41bは構成が同じであるので、以下で
は、IGBT41aに基づき説明する。IGBT41a
は、n- 型のベース層3の表面に形成されたウェル状の
p型の拡散層であるp型の検出用ベース層43a、この
p型の検出用ベース層43aの内側の表面に形成された
+ 型の検出用ソース層44a、さらに、この検出用ソ
ース層44aから検出用ベース層43aを経てn- 型の
ベース層3にゲート酸化膜を介して設置された検出用ゲ
ート電極45から構成されている。このゲート電極45
は第1のゲート端子G1に接続されており、この検出用
IGBT41a、41bはサイリスタ部10と同じタイ
ミングでオン・オフが行われる。
【0034】多結晶シリコン抵抗42は、n- 型のベー
ス層3の表面に酸化膜46を介して設置された多結晶シ
リコン47から構成されており、この抵抗の一方の接続
端子48aは、ソース端子31と、他方の接続端子48
bは検出用IGBT41a,bの検出用ソース層44
a,bに設置された検出用ソース電極49a,bと接続
され、さらに、第2ゲート端子G2と接続されている。
【0035】図10に、本例の半導体装置の等価回路を
示してある。本例の半導体装置のサイリスタ部10およ
びMOSFET部20の構成は実施例1と同様につき同
じ符号を付して説明を省略する。本例の半導体装置に追
設された過電流制限部40は、サイリスタ部10と並列
に接続されている。すなわち、検出用IGBT41a、
44bのドレインはサイリスタ部10のドレイン層1と
共用であり、ソース端子31には多結晶シリコン抵抗4
2の一方の接続端子48aが接続されている。
【0036】従って、サイリスタ部10を流れる電流と
比例した電流が過電流制限部40を流れ、過電流制限部
40を流れる電流に対応した電圧降下が多結晶シリコン
抵抗の他方の接続端子48bに発生する。さらに、この
他方の接続端子48bは、第2ゲート端子G2に接続さ
れているので、サイリスタ部10に過電流が流れ、これ
に比例して過電流制限部40にも過電流が流れると、他
方の接続端子48bの電圧が上昇し、第2ゲート端子G
2に高レベルの電圧が供給される。このため、本例の半
導体装置はサイリスタ状態からトランジスタ状態に移行
し、第1ゲート端子G1に低レベルの電圧が供給される
ことにより短いターンオフ時間でオフ状態とすることが
できる。
【0037】図11に、これらの動きをタイミングチャ
ートとして示す。先ず、時刻t11に第1ゲート端子G
1に高レベルの信号を供給すると本例の半導体装置はオ
ンとなる。この状態は、実施例1において説明したよう
にサイリスタ状態であるので、オン電圧は低い。次に、
何らかの原因により、時刻t12に過電流状態となり、
サイリスタ部10に過電流が流れる。この段階では本例
の半導体装置はサイリスタ状態であるので、第1ゲート
端子G1に低レベルの信号を供給してもオフすることは
できない。従って、早い段階で本例の半導体装置をトラ
ンジスタ状態に移行させる必要がある。本例の半導体装
置は、過電流制限部40が用意されていおり、過電流が
発生するとそれに応じて多結晶シリコン抵抗の他方の接
続端子48bの電圧が上昇する。この端子48bは第2
ゲート端子G2と接続されいるので、第2ゲート端子G
2の電圧もこれに応じて上昇する。その結果、時刻t1
3に第2ゲート端子G2の電圧レベルが閾値を越える
と、MOSFET部20が導通し、本例の半導体装置は
サイリスタ状態からトランジスタ状態へ移行する。従っ
て、時刻t14に、第1ゲート端子G1に低レベルの信
号が供給されると即座に本例の半導体装置は停止状態と
なる。
【0038】このように、本例の半導体装置は、過電流
状態となるとサイリスタ状態から自動的にトランジスタ
状態に移行でき、外部からの信号に即応して半導体装置
を停止させることができる。従って、過電流状態による
半導体装置の焼損等を未然に防止することが可能であ
り、本例の半導体装置により、過電流検出・保護装置が
内蔵されたインテリジェントパワー半導体装置を実現す
ることができる。また、過電流を検出するためのIGB
T、検出用の抵抗は全て半導体装置自体に設置すること
が可能であるので、このような機能を備えたスイッチン
グ素子を単体の半導体素子として取り扱うことが可能と
なる。さらに、本例の半導体装置は、先に説明したよう
に、サイリスタ状態でオンとなり、トランジスタ状態へ
の移行後オフとすることができることから、低オン電圧
であると同時にターンオフ時間の短縮が図られた半導体
装置であり、高周波応用においても、スイッチング損失
を抑制が可能な特性を備えている。このように、本例の
半導体装置を用いることにより、保護機能を搭載しなが
ら低オン電圧、短いターンオフ時間といった優れた特性
を有する半導体装置を実現することが可能となる。
【0039】なお、本例および実施例1においては、ソ
ース層とドレイン層が装置の表面および裏面に設置され
た縦型の装置に基づき説明しているが、ソース層とドレ
イン層が同じ面に設置された横型の装置においても、実
現できることは勿論である。
【0040】
【発明の効果】以上において説明したように、本発明に
係る半導体装置は、第1のゲート電極および第2のゲー
ト電極を用いて、オン時には、サイリスタと同様の低オ
ン電圧を、また、オフ時にはIGBTと同様の短いスイ
ッチング時間を実現可能としたものである。従って、従
来のMCT、IGBTなどのパワー半導体デバイスでは
不可能であった、スイッチング時間とオン電圧のトレー
ドオフを大幅に改善することができる。従って、本装置
により、中、大電流、そして、中、高耐圧の装置、回路
に用いられるパワーデバイスの大幅な高性能化が可能と
なる。また、オン電圧が低く、スイッチング速度が早い
ため、高周波応用においても、大幅に損失を低減するこ
とが可能である。このように、本発明に係る半導体装置
を採用することにより、近年、特に省電力化の見地等よ
り要望されている種々の装置の低損失化、小型化を実現
することが可能である。
【0041】特に本発明では、第2導電型のベース領域
に電流検出部を構成することにより、この電流検出部に
サイリスタ部を流れる電流と比例した電流を流すことが
できる。このため、サイリスタ部に何らかの原因で過電
流が流れた場合には、それに比例した電流が電流検出部
に流れ、この電流検出部と直列に接続された抵抗手段の
電圧降下が増大する。従って、第2のゲート電極に印加
される制御電圧が上昇するため、制御用MISFETを
オフ状態とすることができる。これにより、半導体装置
は、停止が可能なトランジスタ状態に移行し、第1のゲ
ート電極に印加される電位によって即座にオフ状態とす
ることが可能となる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る半導体装置の構成を示す
断面図である。
【図2】図1に示す半導体装置の等価回路を示す回路図
である。
【図3】図1に示す半導体装置の2つのゲート端子に供
給される信号と半導体装置の動作状態を示す説明図であ
る。
【図4】図1に示す半導体装置における電流の流れを電
子電流線(a)、全電流線(b)を用いて示す説明図で
ある。
【図5】IGBTにおける電流の流れを電子電流線
(a)、全電流線(b)を用いて示す説明図である。
【図6】図1に示す半導体装置とIGBTの電流−電圧
特性を示すグラフ図である。
【図7】図1に示す半導体装置において、ゲート端子G
1およびG2の信号の状態(a)とサイリスタ状態から
トランジスタ状態に移行する際の電圧の変化(b)を示
すグラフ図である。
【図8】図1に示す半導体装置とIGBTのターンオフ
時の電流変化(a)、電圧変化(b)をゲート端子G1
およびG2の信号の状態(c)に対し示すグラフ図であ
る。
【図9】本発明の実施例2に係る半導体装置の構成を示
す断面図である。
【図10】図9に示す半導体装置の等価回路を示す回路
図である。
【図11】図9に示す半導体装置の動作を示すタイミン
グチャートである。
【図12】IGBTの構造の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ・・・ ドレイン層 2 ・・・ n+ 型のバッファ層 3 ・・・ n- 型のベース層 4 ・・・ p型のベース層 5 ・・・ n+ 型のソース層 6 ・・・ p+ 型のコンタクト層 7 ・・・ 第1のゲート電極 8 ・・・ ゲート酸化膜 10・・・ サイリスタ部 20・・・ MOSFET部 21・・・ p型のMOSベース層 22・・・ n+ 型のMOSドレイン層 23・・・ n+ 型のMOSソース層 24・・・ p+ 型のMOSコンタクト層 25・・・ 第2のゲート電極 26・・・ ゲート酸化膜 30・・・ ドレイン端子 31・・・ ソース端子 32・・・ 第1ゲート端子G1 33・・・ 第2ゲート端子G2 35・・・ ドレイン電極 36・・・ ソース電極 37・・・ MOSソース電極 38・・・ 接続電極 40・・・ 過電流検出部 41・・・ 過電流検出用IGBT 42・・・ 多結晶シリコン抵抗 43・・・ 検出用ベース層 44・・・ 検出用ソース層 45・・・ 検出用ゲート電極 46・・・ 絶縁酸化膜 47・・・ 多結晶シリコン 48・・・ 接続端子 52・・・ ドレイン層 53・・・ n+ 型のバッファ層 54・・・ n- 型の伝導度変調層 55・・・ ゲート酸化膜 56・・・ ゲート電極 57・・・ p型のチャンネル層 58・・・ n+ 型のソース層 59・・・ p+ 型のコンタクト層 60・・・ ソース電極 61・・・ ドレイン電極 63・・・ チャンネル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−326936(JP,A) 特開 平5−315619(JP,A) 特開 平5−235363(JP,A) 特開 平4−18763(JP,A) 特開 平3−148872(JP,A) 特開 平3−145163(JP,A) 特開 平3−136371(JP,A) 特開 平1−181571(JP,A) 特開 昭63−288064(JP,A) 特開 昭57−78225(JP,A) 平成4年電気学会全国大会講演論文 集,No.5,p.5.7(1992)「デ ュアルゲートMOSゲートサイリスタ 〔DUGMOT〕」 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/749

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第2導電型のベース領域上における、ド
    レイン電位の印加される第1導電型のドレイン領域と対
    峙する位置に、第1導電型のベース領域と、この第1導
    電型のベース領域内に形成されソース電位が印加される
    ソース領域と、このソース領域から前記第1導電型のベ
    ース領域を経て前記第2導電型のベース領域に亘って設
    置された第1のゲート電極とを備えたサイリスタ部を有
    する半導体装置において、 前記第1導電型のベース領域と前記ソース領域との接続
    を制御可能な第2のゲート電極を具備する制御用MIS
    FETを有し、 前記第2導電型のベース領域に少なくとも1組の第1導
    電型の検出用ベース層と、この検出用ベース層内に形成
    された第2導電型の検出用ソース層と、この検出用ソー
    ス層から前記第2導電型のベース領域に亘って設置され
    た検出用ゲート電極とを具備する電流検出部を有し、前
    記検出用ソース層と直列に接続された抵抗手段を介して
    前記ソース電位が印加されており、この検出用ソース層
    と前記第2のゲート電極が接続されている ことを特徴と
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】 第2導電型のベース領域上における、ド
    レイン電位の印加される第1導電型のドレイン領域と対
    峙する位置に、第1導電型のベース領域と、この第1導
    電型のベース領域内に形成されソース電位が印加される
    ソース領域と、このソース領域から前記第1導電型のベ
    ース領域を経て前記第2導電型のベース領域に亘って設
    置された第1のゲート電極とを備えたサイリスタ部を有
    する半導体装置であって、 前記第2導電型のベース領域上に前記第1導電型のベー
    ス領域と分離して形成された第1導電型のMIS用ベー
    ス領域と、この第1導電型のMIS用ベース領域内に形
    成された第2のゲート電極を具備する制御用MISFE
    Tとを備えた制御用MISFET部を有し、 前記制御用MISFETは、前記MIS用ベース領域と
    共に前記ソース電位が印加される第2導電型のMIS用
    ソース層と、前記第1導電型のベース領域と接続された
    第2導電型のMIS用ドレイン層とを備え 前記第2導電型のベース領域に少なくとも1組の第1導
    電型の検出用ベース層 と、この検出用ベース層内に形成
    された第2導電型の検出用ソース層と、この検出用ソー
    ス層から前記第2導電型のベース領域に亘って設置され
    た検出用ゲート電極とを具備する電流検出部を有し、前
    記検出用ソース層と直列に接続された抵抗手段を介して
    前記ソース電位が印加されており、この検出用ソース層
    と前記第2のゲート電極が接続されている ことを特徴と
    する半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記抵抗手
    段は、前記第2導電型のベース領域上に形成された多結
    晶シリコン抵抗であることを特徴とする半導体装置。
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