JP3162811U - 鍵部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易に鍵カバーを取り替え可能で、かつ、安定して使用できる鍵部材を提供する。【解決手段】鍵部材は、錠に挿入される鍵本体部と、鍵本体部に取り付けられる鍵カバー部と、を備え、鍵カバー部には、鍵本体部の一部を挿入可能に設けられた所定の深さを有する孔と、孔の開口部に設けられたフランジ部が設けられ、鍵本体部には、所定の深さに対応する長さを有する根元部が設けられ、根元部に設けられた突起部と、フランジ部と、が咬み合うとともに、孔の奥壁と根元部の先端とが密着することで、鍵本体部の長手方向の位置が決定されて鍵本体部と鍵カバー部とが取り替え可能に固定されることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本考案は、錠に対応する鍵の技術に関するものである。
従来、鍵の頭部に接合剤を充填して、鍵カバーを固着させることで装飾性を高める技術が用いられている。特許文献1には、このような鍵部材についての技術が記載されている。
しかし、上記のような鍵部材は、鍵カバーを鍵に熱処理等により固着してしまうため、使用者が手軽に後で鍵カバーを取り替えることが難しい。特に、装飾性の高い鍵を使用する使用者層は、TPOに応じて鍵カバーを取り替える機能を欲する可能性が高い。
本考案の目的は、容易に鍵カバーを取り替え可能で、かつ、安定して使用できる鍵の技術を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本考案に係る鍵部材は、錠に挿入される鍵本体部と、前記鍵本体部に取り付けられる鍵カバー部と、を備え、前記鍵カバー部には、前記鍵本体部の一部を挿入可能に設けられた所定の深さを有する孔と、当該孔の開口部に設けられたフランジ部が設けられ、前記鍵本体部には、前記所定の深さに対応する長さを有する根元部が設けられ、前記根元部に設けられた突起部と、前記フランジ部と、が咬み合うとともに、前記孔の奥壁と前記根元部の先端とが密着することで、前記鍵本体部の長手方向の位置が決定されて前記鍵本体部と前記鍵カバー部とが取り替え可能に固定される、ことを特徴とする。
本願考案によれば、容易に鍵カバーを取り替え可能で、かつ、安定して使用できる鍵の技術を提供することが可能となる。
以下に、本考案の第一の実施形態乃至第五の実施形態を適用した鍵部材について、図面を参照して説明する。
(第一の実施形態)図1に、鍵部材1の全体構成図を示す。鍵部材1は、錠に設けられた鍵穴に差し込まれるブレード11を備える、いわゆる鍵である。本考案に係る鍵部材1は、ブレード11を含む鍵本体部10と、鍵本体部10に取り付け可能な鍵カバー部20と、により構成される。
鍵本体部10は、ブレード11と、ブレード11の根元側(図1における上側)に延びるブレード根元部12と、ブレード根元部12とブレード11との境界付近にブレード11の周りを囲むように設けられた突起部13と、ブレード根元部12に設けられた本体側貫通孔14と、を備える。
ブレード11は、錠の鍵穴に対応する柱形状の、例えば金属製の部材である。例えば、詳細には図示しないが、ブレード11は、溝や切り欠き、あるいは貫通しない穴(ディンプル)等を備えている。当該溝や切り欠きあるいは穴の位置、深さ等が鍵穴に予め定められた位置、形状の部材にはまり込むと、開錠、施錠が可能となる。
ブレード根元部12は、ブレード11から、長手方向(ブレードの差込方向)に延びている例えば金属性の部材である。主に、ブレード根元部12は、鍵カバー部20をブレード11と結合させるための軸となる部材である。鍵部材1を用いて開錠または施錠する際には、通常、ブレード根元部12は、鍵カバー部20にはめ込まれて取り付けられている状態であるため、外部から視認されることはない。
突起部13は、ブレード根元部12のうち、ブレード11側に略隣接する位置に設けられる突起である。突起部13は、鍵カバー部20に差し込まれる際に、鍵カバー部20により周囲を挟み込まれる。突起部13は、鍵カバー部20との寸法公差および鍵カバー20の微小な撓みにより鍵カバー部20の差込孔22のフランジ30と咬み合うことで、鍵カバー部20の取り付けを可能とする。なお、突起部13は、ブレード根元部12の周囲を取り囲むように設けられ、ブレード根元部12から0.05mm〜2.0mm(例えば、0.2mm)程度突出するよう設けられる。突起部13は、ブレード根元部12と同様の金属素材により構成される。もしくは、スムーズな鍵カバー部20の取り付け等を考慮して、突起部13は、ブレード根元部12および鍵カバー部20のいずれよりも軟らかい金属素材であってもよい。
本体側貫通孔14は、ブレード根元部12に設けられた外面同士に通じて貫通する孔である。すなわち、本体側貫通孔14は、ブレード11の片方の面から、対向する他方の面に向って貫通するように、ブレード根元部12に設けられる。また、本体側貫通孔14が設けられる位置は、後述する鍵カバー部20の貫通孔23の位置に対応する位置である。すなわち、鍵カバー部20を鍵本体部10に取り付けた状態では、貫通孔23と、本体側貫通孔14と、は互いの孔の位置が重なった状態となるように位置決めされる。例えば、貫通孔23および本体側貫通孔14は、貫通孔23および本体側貫通孔14を共に貫通するようにキーホルダー等の部材を取り付けることができる位置に設けられる。
鍵カバー部20は、本実施形態においては、楕円柱形状をしている。すなわち、鍵カバー部20は、楕円形状を有する上面と、同様の形状の下面と、上面および下面を取り巻く曲面を有する側面と、を備える。鍵カバー部20は、鍵カバー部20の側面の外装表面上に設けられた装飾部21と、鍵カバー部20の下面に設けられた差込孔22と、側面に設けられた貫通孔23と、を備える。なお、説明の便宜上、側面のうち、楕円の長手方向の軸で分割したいずれかの面を、それぞれ表面、裏面とすると、貫通孔23は、表面から裏面に通じて貫通する孔といえる。
装飾部21は、鍵カバー部20の見栄えを決定する装飾を有する部材である。装飾部21を構成する装飾は、図示したようなものに限らず、例えば立体的に形成された豪奢な花のオブジェであってもよいし、シンプルに色分けされた化粧板、あるいは可愛らしいキャラクターの人形等であってもよい。
差込孔22は、鍵カバー部20の下面、すなわちブレード根元部12に近い側の面に開口部を有する孔である。差込孔22の開口部の形状および寸法は、ブレード根元部12を差込可能な形状であり、かつ、ブレード根元部12に設けられた突起部13と接触する程度の大きさを有する。すなわち、鍵カバー部20を鍵本体部10に取り付けた状態において、突起部13と差込孔22とが咬み合うことで、安定した取り付けができるように位置、大きさ、形状が定められる。
なお、差込孔22の孔の内部は、図2に示すように、ブレード根元部12の外周よりもやや広い幅を備える。また、差込孔22の開口部は、差込孔22の内部よりも狭い幅となるように、差込孔22の内壁に孔の内側へ向って突出するフランジ30を備える。フランジ30が突起部13と接触し、咬み合うことで、鍵カバー部20は鍵本体部10に取り付けられる。そのため、差込孔22の内壁とブレード根元部12との間には、空隙が存在する(図2(a)参照)。なお、鍵カバー部20と、鍵本体部10とは、差込孔22の奥31において密着し、かつ、フランジ30が突起部13と接触し、咬み合うのが望ましい。
貫通孔23は、鍵カバー部20の装飾面(以降、表面とする。)および表面に対向する面(以降、裏面とする)に設けられる孔である。上述したように、貫通孔23のうち、表面側に設けられた貫通孔23Fと、本体側貫通孔14と、裏面側に設けられた貫通孔23Bと、は、互いの孔の位置が重なった状態となる(図2(b)参照)。
以上が、本願考案にかかる第一の実施形態の鍵部材の説明である。第一の実施形態によると、鍵カバー部20の差込孔22に設けられたフランジ30が、鍵本体部10に設けられた突起部13と接触し、咬み合う。そのため、鍵カバー部20は、鍵の抜き差し、特に鍵を錠の鍵穴から引き抜く際にも、安定して鍵本体部10を把持できる。なお、鍵カバー部20と、鍵本体部10とは、差込孔22の奥31において密着し、かつ、フランジ30が突起部13と接触し、咬み合い、鍵本体部10を把持する。使用者は、鍵カバー部20を複数所有して、自分自身で取り替えることができるようになる。
(第二の実施形態)次に、本願考案にかかる第二の実施形態の鍵部材について、説明する。第二の実施形態にかかる鍵部材1´は、基本的に第一の実施形態に係る鍵部材1と同様の形状と構成とを備える。ただし、第二の実施形態に係る鍵部材1´は、鍵部材1とは異なる構成をも有する。以下には、第一の実施形態に係る鍵部材1との相違を中心に説明する。
図3は、第二の実施形態に係る鍵部材1´の表面側の外観を示す図である。鍵部材1´は、第一の実施形態に係る鍵部材1と略同じ形状、大きさであるが、ブレード根元部12の表面側と裏面側とを貫通する円形の開口を有するねじ孔15を備える点を中心として相違がある。
図4は、第二の実施形態に係る鍵部材1´の裏面側の外観を示す図である。鍵カバー部20は、第一の実施形態に係る鍵カバー部20と略同じ形状、大きさであるが、その裏面側の側面に、差込孔22の内部と鍵カバー部20の間を貫通するカバー側ねじ孔24を備える点に相違がある。カバー側ねじ孔24と、ブレード根元部12にあるねじ孔15とは、鍵カバー部20をブレード根元部12に差し込んだ状態で、開口位置が重なるように位置決めされている(図5(a)参照)。そのため、カバー側ねじ孔24と、ねじ孔15と、を貫通するようにねじ25が取り付け可能となっている(図5(b)参照)。なお、カバー側ねじ孔24は、ねじ25のねじ頭部の形状や高さに合わせて、深ザグリまたは皿もみ加工がなされている。また、カバー側ねじ孔24と、ブレード根元部12にあるねじ孔15とは、鍵カバー部20の裏面の、対角線が交差する位置に孔の中心が位置するのが望ましい。
以上が、本願考案にかかる第二の実施形態の鍵部材の説明である。第二の実施形態によると、ねじ25によっても鍵カバー部20が鍵本体部10に取り付けられる。すなわち、鍵カバー部20の差込孔22に設けられたフランジ30が、鍵本体部10に設けられた突起部13と接触し、咬み合うだけでなく、カバー側ねじ孔24とねじ孔15とがねじ25によりつなぎとめられるため、鍵カバー部20は、鍵の抜き差し、特に鍵を錠の鍵穴から引き抜く際にも、第一の実施形態における鍵部材1よりもさらに安定して鍵本体部10を把持できる。
なお、第二の実施形態におけるねじ25は、図5(b)に示すように、鍵カバー部20の表面から突出することなく、美観を損ないにくいよう、皿小ねじの形状を有することが望ましい(図5(b)参照)。
(第三の実施形態)次に、本願考案にかかる第三の実施形態の鍵部材について、説明する。第三の実施形態にかかる鍵部材100は、基本的に第一の実施形態に係る鍵部材1と類似する形状と構成とを備える。ただし、第三の実施形態に係る鍵部材100は、鍵部材1とは異なる構成をも有する。以下には、第一の実施形態に係る鍵部材1との相違を中心に説明する。
図6は、第三の実施形態に係る鍵部材100の表面側の外観を示す図である。鍵部材100は、第一の実施形態に係る鍵部材1と略同じ形状、大きさであるが、ブレード根元部12の形状が若干異なる。第三の実施形態におけるブレード根元部12は、ブレード11に近い部分ほど(図6における下側ほど)幅が徐々に広くなるように、幅が両端で異なっている。なお、ブレード根元部12のうち、ブレード11に最も近い部分は、差込孔22の幅と略同じ、または少しだけ短い幅を備える(図7(a)参照)。そのため、差込孔22にブレード根元部12を差し込むと、差込孔22の開口の縁32がブレード根元部12と接触して若干撓む。そのため、ブレード根元部12は、差込孔22の開口の縁32により内側に付勢され、鍵カバー部20は鍵本体部10に固定される。
第三の実施形態においては、鍵カバー部20と、鍵本体部10のブレード根元部12の先端とは、差込孔22の奥31において密着し、かつ、差込孔22の開口の縁32がブレード根元部12と接触するのが望ましい。また、ブレード根元部12は、ブレード11に遠い部分、すなわちブレード根元部12の先端ほど幅が狭いため、差込孔22の内部に空隙(図7(a)の左側空隙16L、右側空隙16R参照)が存在する。しかし、図7(a)に示すように、差込孔22の奥31と孔の側壁とのつなぎ目は曲面により角が取られているため、ブレード根元部12が奥31に突き当たるまで押し込まれた状態では、ブレード根元部12は、ぐらつくことなく一意に位置決めされる。
以上が、本願考案にかかる第三の実施形態の鍵部材100の説明である。第三の実施形態によると、鍵カバー部20の差込孔22の開口部の縁32が、鍵本体部10のブレード根元部12と接触し、開口部の縁32により内側に付勢されるため、ブレード根元部12と開口部の縁32との間に摩擦力が発生する。また、差込孔22の奥31において、鍵カバー部20の差込孔22の奥壁とブレード根元部12とが密着する。そのため、鍵カバー部20は、鍵の抜き差し、特に鍵を錠の鍵穴から引き抜く際にも、安定して鍵本体部10を把持できる。すなわち、使用者は、鍵カバー部20を複数所有して、自分自身で取り替えることができるようになる。
(第四の実施形態)次に、本願考案にかかる第四の実施形態の鍵部材について、説明する。第四の実施形態にかかる鍵部材100´は、基本的に第三の実施形態に係る鍵部材100と同様の形状と構成とを備える。ただし、第四の実施形態に係る鍵部材100´は、鍵部材100とは異なる構成をも有する。以下には、第三の実施形態に係る鍵部材100との相違を中心に説明する。
図8は、第三の実施形態に係る鍵部材100´の表面側の外観を示す図である。鍵部材100´は、第三の実施形態に係る鍵部材100と略同じ形状、大きさであるが、ブレード根元部12の表面側と裏面側とを貫通する円形の開口を有するねじ孔15を備える点を中心として相違がある。
図9は、第四の実施形態に係る鍵部材100´の裏面側の外観を示す図である。鍵カバー部20は、第三の実施形態に係る鍵カバー部20と略同じ形状、大きさであるが、その裏面側の側面に、差込孔22の内部と鍵カバー部20の間を貫通するカバー側ねじ孔24を備える点に相違がある。カバー側ねじ孔24と、ブレード根元部12にあるねじ孔15とは、鍵カバー部20をブレード根元部12に差し込んだ状態で、開口位置が重なるように位置決めされている(図10(a)参照)。そのため、カバー側ねじ孔24と、ねじ孔15と、を貫通するようにねじ25が取り付け可能となっている(図10(b)参照)。なお、カバー側ねじ孔24は、ねじ25のねじ頭部の形状や高さに合わせて、深ザグリまたは皿もみ加工がなされている。また、カバー側ねじ孔24と、ブレード根元部12にあるねじ孔15とは、鍵カバー部20の裏面の、対角線が交差する位置に孔の中心が位置するのが望ましい。
以上が、本願考案にかかる第四の実施形態の鍵部材の説明である。第四の実施形態によると、ねじ25によっても鍵カバー部20が鍵本体部10に取り付けられる。すなわち、鍵カバー部20の差込孔22の開口の縁32が、鍵本体部10のブレード根元部12と接触し、ブレード根元部12は開口の縁32により内側に押さえつけられるため、摩擦力が発生する。それだけでなく、カバー側ねじ孔24とねじ孔15とがねじ25によりつなぎとめられるため、鍵カバー部20は、鍵の抜き差し、特に鍵を錠の鍵穴から引き抜く際にも、第三の実施形態における鍵部材100よりもさらに安定して鍵本体部10を把持できる。
なお、第四の実施形態におけるねじ25は、図10(b)に示すように、鍵カバー部20の表面から突出することなく、美観を損ないにくいよう、皿小ねじの形状を有することが望ましい(図10(b)参照)。
(第五の実施形態)次に、本願考案にかかる第五の実施形態の鍵部材について、説明する。第五の実施形態にかかる鍵部材は、基本的に第四の実施形態に係る鍵部材100´と類似する形状と構成とを備える。ただし、第五の実施形態に係る鍵部材は、鍵部材100´とは異なる構成をも有する。以下には、第四の実施形態に係る鍵部材100´との相違を中心に説明する。
図11は、第五の実施形態に係る鍵部材を示す図である。第五の実施形態においては、第四の実施形態に係る鍵部材100´と略同じ形状、大きさを備えるが、ブレード根元部12の形状が若干異なる。第五の実施形態におけるブレード根元部12は、差込孔22の幅と略同じ、または少しだけ短い幅(長手方向に略垂直な方向の長さ)を備える(図11(a)参照)。そのため、差込孔22にブレード根元部12を差し込むと、差込孔22の内壁全体がブレード根元部12と接触して若干撓む。そのため、ブレード根元部12は、差込孔22の内壁により内側に付勢され、鍵カバー部20は鍵本体部10に固定される。
第五の実施形態においては、鍵カバー部20と、鍵本体部10のブレード根元部12の先端とは、差込孔22の奥31において密着し、かつ、差込孔22の内壁がブレード根元部12と接触するのが望ましい(図11(b)参照)。そのため、ブレード根元部12が奥31に突き当たるまで押し込まれた状態では、ブレード根元部12は、ぐらつくことなく一意に位置決めされる。
以上が、本願考案にかかる第五の実施形態の説明である。第五の実施形態によると、鍵カバー部20の差込孔22の内壁が、鍵本体部10のブレード根元部12と壁面、奥面において接触し、内壁により内側に付勢されるため、ブレード根元部12と内壁との間に摩擦力が発生する。また、差込孔22の奥31において、鍵カバー部20の差込孔22の奥壁とブレード根元部12とが密着する。そのため、鍵カバー部20は、鍵の抜き差し、特に鍵を錠の鍵穴から引き抜く際にも、安定して鍵本体部10を把持できる。すなわち、使用者は、鍵カバー部20を複数所有して、自分自身で取り替えることができるようになる。
また、第五の実施形態においては、第四の実施形態と同様に、カバー側ねじ孔24とねじ孔15とがねじ25によりつなぎとめられているため、非常に高い強度で鍵本体部10と鍵カバー部20とが接合されるが、これに限らない。すなわち、ディンプルキー等、鍵穴へ差し込む使用状態において、ブレード11と鍵穴との間の摩擦が比較的小さい鍵に応用する場合には、第五の実施形態に示すほどの強固な接合は必要ではない。したがって、カバー側ねじ孔24、ねじ孔15、ねじ25等によるねじ止めの構成を省略することができる。このようにすることで、使用上の特段の不具合無く、部品点数を削減することができる。また、鍵カバー部20の着脱が容易になるため、気軽に模様替えを行うことができるといえる。
以上、本願考案に係る第一の実施形態乃至第五の実施形態について、説明した。本考案は、上記第一の実施形態乃至第五の実施形態に制限されない。上記各実施形態は、本考案の技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。例えば、第一の実施形態および第二の実施形態における突起部13は、ブレード根元部12の周囲を連続的に取り囲むのではなく、断続的に、すなわち部分的に取り囲むようにしてもよい。このようにすることで、さらに鍵カバー部20の交換の作業性を向上させることができる。
なお、上記の各実施形態では、鍵カバー部20の形状は、単純な楕円柱形状のものとしているが、当然ながら、この形状に限られない。すなわち、より装飾性の高い外観や形状を有するものであってもよい。例えば、立体的な花のオブジェや、十字を模したもの、あるいは企業のロゴマークや芸術作品をモチーフとした立体創作物等であってもよい。
1、1´、100、100´・・・鍵部材、10・・・鍵本体部、11・・・ブレード、12・・・ブレード根元部、13・・・突起部、14・・・本体側貫通孔、15・・・ねじ孔、16L、16R・・・空隙、20・・・鍵カバー部、21・・・装飾部、22・・・差込孔、23、23F、23B・・・貫通孔、24・・・カバー側ねじ孔、25・・・ねじ、30・・・フランジ、31・・・奥、32・・・開口部の縁
Claims (6)
- 錠に挿入される鍵本体部と、
前記鍵本体部に取り付けられる鍵カバー部と、を備え、
前記鍵カバー部には、前記鍵本体部の一部を挿入可能に設けられた所定の深さを有する孔と、当該孔の開口部に設けられたフランジ部が設けられ、
前記鍵本体部には、前記所定の深さに対応する長さを有する根元部が設けられ、
前記根元部に設けられた突起部と、前記フランジ部と、が咬み合うとともに、前記孔の奥壁と前記根元部の先端とが密着することで、前記鍵本体部の長手方向の位置が決定されて前記鍵本体部と前記鍵カバー部とが取り替え可能に固定される、
ことを特徴とする鍵部材。 - 請求項1に記載の鍵部材であって、さらに、
前記鍵カバー部には、ねじ孔を備え、
前記鍵本体部の前記根元部には、その外面同士に通じる貫通孔を備え、
前記ねじ孔と、前記貫通孔と、を貫通するねじにより前記鍵本体部と前記鍵カバー部とが固定される、
ことを特徴とする鍵部材。 - 錠に挿入される鍵本体部と、
前記鍵本体部に取り付けられる鍵カバー部と、を備え、
前記鍵カバー部には、前記鍵本体部の一部を挿入可能に設けられた所定の深さを有する孔が設けられ、
前記鍵本体部には、前記所定の深さに対応する長さを有する根元部が設けられ、
前記根元部は、当該根元部の先端ほど幅が細くなる形状に形成され、
前記孔の開口部の幅は、前記根元部の最大幅と略同一であり、
前記根元部が前記孔の開口部により内側に押さえつけられるとともに、前記孔の奥壁と前記根元部の先端とが密着することで、前記鍵本体部の長手方向の位置が決定されて前記鍵本体部と前記鍵カバー部とが取り替え可能に固定される、
ことを特徴とする鍵部材。 - 請求項3に記載の鍵部材であって、さらに、
前記鍵カバー部には、ねじ孔を備え、
前記鍵本体部の前記根元部には、その外面同士に通じる貫通孔を備え、
前記ねじ孔と、前記貫通孔と、を貫通するねじにより前記鍵本体部と前記鍵カバー部とが固定される、
ことを特徴とする鍵部材。 - 錠に挿入される鍵本体部と、
前記鍵本体部に取り付けられる鍵カバー部と、を備え、
前記鍵カバー部には、前記鍵本体部の一部を挿入可能に設けられた所定の深さを有する孔が設けられ、
前記鍵本体部には、前記所定の深さに対応する長さを有する根元部が設けられ、
前記根元部は、当該孔の内壁と密着可能な形状に形成され、
前記根元部が前記孔の内壁により内側に押さえつけられるとともに、前記孔の奥壁と前記根元部の先端とが密着することで、前記鍵本体部の位置が決定されて前記鍵本体部と前記鍵カバー部とが取り替え可能に固定される、
ことを特徴とする鍵部材。 - 請求項5に記載の鍵部材であって、さらに、
前記鍵カバー部には、ねじ孔を備え、
前記鍵本体部の前記根元部には、その外面同士に通じる貫通孔を備え、
前記ねじ孔と、前記貫通孔と、を貫通するねじにより前記鍵本体部と前記鍵カバー部とが固定される、
ことを特徴とする鍵部材。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013129601A1 (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-06 | 株式会社ホンダロック | キーユニット |
JP2013177770A (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-09 | Honda Lock Mfg Co Ltd | キーユニット |
JP2014101744A (ja) * | 2012-10-26 | 2014-06-05 | Honda Lock Mfg Co Ltd | キーユニット |
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2010
- 2010-07-07 JP JP2010004591U patent/JP3162811U/ja not_active Expired - Fee Related
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