JP3162116B2 - 繊維ウエブの製造装置および繊維ウエブの製造方法 - Google Patents

繊維ウエブの製造装置および繊維ウエブの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乾式法による繊維ウエブ
の製造装置、および繊維ウエブの製造方法に関し、より
詳しくは、方向性のない繊維ウエブを製造できる装置、
および製造方法である。
【0002】
【従来の技術】従来から、乾式法により方向性のない繊
維ウエブを製造する装置としては、ワイヤーを取付けた
シリンダとウォーカやストリッパーにより開繊した後
に、エアーにより吹き飛ばしたり、吸引したりするのが
一般的であった。
【0003】また、複数個のシリンダを隣接させ、同方
向に回転させることにより、繊維をシリンダ間で梳ると
共に、隣接するシリンダに移動できない余剰分の繊維を
エアーにより吹き飛ばし、積層していく装置も知られて
いる(特公平3−31807号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来とは異な
る原理により開繊し、方向性のない繊維ウエブを形成す
ることができる繊維ウエブの製造装置および製造方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は繊維を供給する
フィーダー1と、該フィーダー1から供給された繊維を
開繊しつつ移動させる、表面にメタリックワイヤー2a
を取付けた複数個の隣接する開繊シリンダ21、22、2
3・・・2n (nは自然数)と、出口側末端の開繊シリ
ンダ2nから空気中に放出された繊維を受け取るコンベ
ア7と、該コンベア7の下方に位置し、空気中に放出
れた繊維を吸引するサクションボックス8とからなる繊
維ウエブの製造装置において、開繊シリンダ21、22
3・・・2nは、隣接する開繊シリンダ間には繊維が移
動する受け渡し部4を有し、内部は凹凸のない形状であ
り、かつ末端の開繊シリンダ2nには開繊された繊維を
空気中に放出する開放部5を有するハウジング3により
覆われ、しかも隣接する開繊シリンダ21、22、23
・・2nは互いに逆回転する繊維ウエブの製造装置であ
る。
【0006】また、末端の開繊シリンダ2nの繊維を
気中に放出する部分の上方に、繊維に対してエアーを直
接作用させずに繊維を均一に拡散させるエアシャワー装
置6を、設置すると、より方向性のない均一な繊維ウエ
ブが得られる。ハウジング3と開繊シリンダ2 1 、2 2
3 ・・・2 n に取付けたメタリックワイヤー2aの頂点
とのゲージが、0.1〜5.0mmであると、繊維を詰まら
せることなく、遠心加速度による開繊作用が働く。末端
の開繊シリンダ2 n 以外の開繊シリンダ2 1 、2 2 、2 3
・・2 n-1 が、繊維の受け渡し部4を除いて、ハウジン
グ3に覆われていると、繊維が確実にハウジング3と衝
突して開繊される。フィーダー1から離れた開繊シリン
ダとなるにしたがって、開繊シリンダの遠心加速度が大
きいか、一定である。開繊シリンダ2 1 、2 2 、2 3 ・・
・2 n の少なくとも1つの遠心加速度が3.4×10 5 cm
/sec 2 以上であると十分な開繊をすることができる。
【0007】本発明は上記装置を用いて繊維ウエブを製
造する方法であり、隣接する開繊シリンダ21、22、2
3・・・2nを互いに逆回転させ、しかも開繊シリンダ2
1、22、23・・・2nの少なくとも1つの、繊維に作用
する遠心加速度を3.4×105cm/sec2以上とする繊維
ウエブの製造方法である。
【0008】
【作用】本発明の繊維ウエブの製造装置は、従来のよう
なウォーカやストリッパーによる梳り作用により繊維を
開繊するのではなく、主として、繊維がハウジングと衝
突する際に開繊する。これは、本発明の繊維ウエブの製
造装置では、隣接する開繊シリンダが互いに逆回転する
ため、繊維が隣接する開繊シリンダへ移動する際に、梳
り作用は殆ど働かず、主として開繊シリンダの遠心加速
度の働きにより、ハウジングと衝突するためである。し
かも、末端の開繊シリンダ以外の開繊シリンダは、繊維
が移動する受け渡し部を除いてハウジングに覆われてい
るため、繊維が飛散することなく、確実にハウジングと
衝突して、開繊される。そして、末端の開繊シリンダか
ら遠心加速度により空気中に放出された繊維は自由落下
するため、方向性のない繊維ウエブとなる。
【0009】また、末端の開繊シリンダの繊維を空気中
に放出する部分の上方に、繊維に対してエアーを直接作
用させずに繊維を均一に拡散させるエアシャワー装置を
設置すると、均一な気流が形成され、この気流の作用に
より、繊維が拡散し、より均一な方向性のない繊維ウエ
ブが得られる。
【0010】本発明の繊維ウエブの製造方法は、上記の
装置を使用し、隣接する開繊シリンダを互いに逆回転さ
せると共に、開繊シリンダの少なくとも1つの、繊維に
作用する遠心加速度を3.4×105cm/sec2以上とい
う、大きな遠心加速度を作用させる方法であり、このよ
うな遠心加速度を作用させると、ハウジングとの衝突に
よる衝撃力が大きく、十分に開繊することができる。
【0011】なお、「繊維に作用する遠心加速度」と
は、角速度wで回転している半径rの開繊シリンダによ
り、質量mの繊維が搬送される際に働く遠心力F=mr
2の加速度成分、つまり、rw2を意味する。
【0012】以下に、本発明の繊維ウエブの製造装置に
該当する、開繊シリンダが4本である一実施例の断面図
を例示した図1をもとにして、詳細な説明をするが、本
発明はこれに限定されるものではない。
【0013】
【実施例】本発明におけるフィーダー1は繊維を開繊シ
リンダ21に供給するもので、このフィーダー1から供
給する繊維は、未開繊であっても構わないが、ある程度
開繊した繊維を供給すると、より均一な方向性のない繊
維ウエブが得られるため、フィーダー1の前段階にカー
ド機等を設置し、粗繊維ウエブを形成できるようにする
のがより好ましい。また、フィーダー1の回転方向は特
に限定するものではないが、図1に示すように、繊維が
下方から供給できるように回転させると、繊維が逆戻り
することなく、確実に開繊シリンダ21に繊維を供給す
ることができる。
【0014】本発明の開繊シリンダ21、22、23、24
は遠心加速度によって繊維をハウジング3に衝突させて
開繊するため、開繊シリンダ21、22、23、24は隣接
する開繊シリンダと逆方向に回転する。つまり隣接する
開繊シリンダ21、22、23、24の回転方向が互いに同
じ方向であると、隣接する開繊シリンダ間で梳り作用が
働いて、摩擦力が大きくなり、繊維の遠心加速度による
ハウジング3との衝突力が弱くなるため、十分な開繊を
行うことができなかったり、繊維がもつれたり、損傷す
るなど悪影響を及ぼす。
【0015】また、たとえ隣接する開繊シリンダ21
2、23、24の回転方向が逆であったとしても、開繊
シリンダ21、22、23、24が低速で回転していたので
は、ただ単に繊維を移動させるのみで、十分に開繊する
ことができないため、高速回転させるのが好ましい。こ
の高速回転とは、毎分2500回以上であり、通常のシ
リンダが毎分300〜500回であることを考えると、
一桁大きいオーダーの回転数である。なお、全ての開繊
シリンダ21、22、23、24が高速で回転する必要はな
く、開繊シリンダ21、22、23、24の少なくとも1つ
が高速回転すれば良い。一般的には、フィーダー1と隣
接している開繊シリンダ21の回転速度を他の開繊シリ
ンダ22、23、24よりも低速にしておくと、繊維の損
傷が少ないので好ましい。
【0016】なお、開繊シリンダ21、22、23、24
半径は高速回転させるためには、50cm以下であるのが
良く、開繊を効率的に行なうには、5cm以上であるのが
良い。ここで、毎分2500回で回転している半径が5
cmの開繊シリンダにおける、繊維に作用する遠心加速度
を計算すると、5×(2500×2π/60)2=3.4
×105(cm/sec2)であり、これ以上の遠心加速度が
働くことが好ましい。
【0017】本発明のフィーダー1と隣接する開繊シリ
ンダ21の回転方向は、フィーダー1は下方から繊維を
供給するのが好ましいため、開繊シリンダ21がフィー
ダー1と逆方向に回転すると、繊維を逆戻りさせる恐れ
があるので、フィーダー1と回転方向を同じにする方が
好ましい。また、末端の開繊シリンダ24は繊維を空気
中に放出し、自由落下させることにより、方向性のない
繊維ウエブとする必要があるので、層流状態で落下でき
るように、繊維が上方から下方に空気中に放出されるよ
うに回転する方が好ましい。
【0018】なお、開繊シリンダの一実施例の局部拡大
断面図である図2に示すように、これら開繊シリンダ2
1、22、23、24の表面にはメタリックワイヤー2aが
取付けられ、メタリックワイヤー2aによって繊維を引
っ掛けて、飛ばしやすくしている。
【0019】以上のようなメタリックワイヤー2aを取
付けた2個以上の開繊シリンダ21、22、23、24が順
次配置している。この開繊シリンダ21、22、23、24
は、フィーダー1の回転方向、フィーダー1と隣接する
開繊シリンダ21の回転方向、末端の開繊シリンダ24
回転方向、そして隣接する開繊シリンダが互いに逆回転
することを考慮すると、偶数個の開繊シリンダを順次、
配置するのが好ましい。
【0020】これら開繊シリンダ21、22、23、24
ハウジング3に囲まれているが、このハウジング3は開
繊シリンダ21、22、23、24による遠心加速度によっ
て飛ばされた繊維と衝突して、開繊する。そのため、末
端の開繊シリンダ24以外の開繊シリンダ21、22、23
は、隣接する開繊シリンダ間をつなぎ、繊維を移動させ
る受け渡し部4を除いて、ハウジング3により覆われて
いる。一方、末端の開繊シリンダ24は開繊された繊維
を遠心加速度により空気中に放出するため、繊維がハウ
ジング3に引っ掛かって、繊維の空気中への放出が妨げ
られることがないように、受け渡し部4よりも広い開放
部5を形成している。
【0021】このハウジング3は繊維が衝突して開繊す
る作用をするため、ハウジング3内部もメタリックワイ
ヤー2aのように歯形状をしている方が、開繊しやすい
と考えられるが、この場合、繊維が引っ掛かり、詰って
しまうため、第2、第3の遠心加速度の作用を受けるこ
とができず、十分な開繊を行なうことができないので、
ハウジング3の内部は凹凸のない形状である。
【0022】なお、ハウジング3と開繊シリンダ21
2、23、24に取付けたメタリックワイヤー2aの頂
点とのゲージが0.1mm未満であると、繊維が詰りやす
く、遠心加速度により繊維を飛ばして開繊する作用が働
きにくく、一方、5.0mmを越えると、遠心加速度によ
るハウジング3との衝撃力が低下し、開繊が不十分とな
るため、ゲージは0.1〜5.0mmであるのが好ましく、
より好ましくは0.5〜1.5mmである。
【0023】末端の開繊シリンダ24から空気中に放出
された繊維は自由落下し、コンベア7によって受け止め
られ、方向性のない繊維ウエブを形成するが、この際、
コンベア7の下方に位置するサクションボックス8によ
り吸引され、繊維ウエブにある程度の強度が付与され
る。
【0024】なお、繊維は末端の開繊シリンダ24の遠
心加速度により空気中に放出されるため、末端の開繊シ
リンダ24のある一点における接線方向にのみ繊維が集
中する可能性があるので、末端の開繊シリンダ24の繊
維を空気中に放出する部分の上方に、エアシャワー装置
6を配置することにより繊維を拡散させて、均一な繊維
ウエブを得ることができる。なお、繊維に対して直接エ
アシャワーを作用させると乱流が生じやすく、繊維が自
由落下することができず、方向性のない繊維ウエブを得
ることが困難となるため、繊維に対して直接作用させ
ず、周囲の空気を層流状にして作用させるのが好まし
い。
【0025】また、末端の開繊シリンダ24とコンベア
7との距離が長くなるにつれて、繊維が塊りやすくなる
ため、末端の開繊シリンダ24の遠心加速度、エアシャ
ワー装置6の有無などによって適宜変化させると良い。
【0026】更に、この末端の開繊シリンダ24から
気中に放出された繊維が自由落下でき、エアシャワー装
置6の気流が外部から影響を受けないように、コンベア
7と末端の開繊シリンダ24の周囲を覆っておくのが好
ましい。
【0027】次に、本発明の繊維ウエブの製造装置を使
用した、繊維ウエブの製造方法について説明する。
【0028】フィーダー1から供給された繊維は開繊シ
リンダ21、22、23、24により、遠心加速度が作用
し、ハウジング3と衝突することによって開繊される。
【0029】本発明に使用できる繊維はレーヨン繊維の
ような再生繊維、アセテート繊維のような半合成繊維、
綿などのような植物繊維、羊毛などのような動物繊維、
石綿のような鉱物繊維、ガラス繊維や炭素繊維などのよ
うな無機繊維、ポリアミド繊維やポリエステル繊維やポ
リプロピレン繊維などのような合成繊維などを使用する
ことができる。なお、本発明の繊維ウエブの製造装置は
開繊シリンダ21、22、23、24に取付けたメタリック
ワイヤー2aに引っ掛けて飛ばしてハウジング3に衝突
させるため、巻縮が多かったり、柔軟な繊維であると、
メタリックワイヤー2aに絡んでしまい、連続的に開繊
するのが困難となるので、巻縮が少なく、剛直な繊維を
使用するのがより好ましい。また、繊維長についても同
様に、繊維長が長すぎるとメタリックワイヤー2aに絡
んでしまう恐れがあり、短かすぎてもメタリックワイヤ
ー2aに引っ掛からない恐れがあるので、繊維長が3〜
30mm程度の繊維を使用するのが好ましい。
【0030】これらの繊維はフィーダー1から供給する
が、繊維が下方から供給できるようにフィーダー1を回
転させると、逆戻りすることなく確実に繊維を供給する
ことができる。
【0031】フィーダー1により下方から供給された繊
維は、開繊シリンダ21によって遠心加速度を受ける
が、この際に、繊維が供給されず、逆戻りすることがな
いように、開繊シリンダ21はフィーダー1と同じ方向
に回転させるのが好ましい。なお、供給された繊維に傷
をつけないように、他の開繊シリンダ22、23、24
りも遠心加速度を小さくしておくのが好ましい。
【0032】そして、フィーダー1に隣接する開繊シリ
ンダ21と隣接するシリンダ22とは、互いに逆方向に回
転する。この開繊シリンダ間を繊維が移動する際に、繊
維は梳られず、単に移動し、遠心加速度によってハウジ
ング3に衝突させて開繊が行なわれる。なお、開繊シリ
ンダ21、22、23、24の遠心加速度は大きいほど良
く、開繊シリンダ21、22、23、24の少なくとも1つ
の遠心加速度が、3.4×105cm/sec2以上であること
が好ましい。これは遠心加速度が3.4×105cm/sec2
未満であると遠心加速度が弱く、十分な開繊を行なうこ
とが困難なためである。一般的には、フィーダー1から
離れた開繊シリンダとなるに従って遠心加速度を大きく
したり、一定の遠心加速度で開繊を行なう。
【0033】このような開繊を受けた繊維は末端の開繊
シリンダ24を覆うハウジング3の開放部5から空気中
に放出される。この空気中に放出された繊維はコンベア
7まで自由落下し、方向性のない繊維ウエブとなる。こ
空気中への放出も遠心加速度によるため、末端の開繊
シリンダ24のある一点における接線方向にのみ繊維が
集中する可能性があるので、エアシャワーによって拡散
させるのがより好ましい。このエアシャワーは直接作用
させると乱流が生じ、繊維の自由落下を妨げたり、均一
な繊維ウエブを得ることが困難となるため、繊維に対し
て直接作用させず、エアシャワーを作用させることによ
り、周囲の空気を層流状にして拡散させるのが好まし
い。
【0034】また、末端の開繊シリンダ24とコンベア
7との距離が長くなるにつれて、繊維が塊りやすくなる
ので、末端の開繊シリンダ24とコンベア7との距離を
短くして、繊維の塊りを形成させないようにしても良
い。
【0035】そして、末端の開繊シリンダ24から空気
中に放出された繊維はコンベア7付近でサクションボッ
クス8の吸引作用を受け、コンベア7上に集積し、ハン
ドリング可能な程度の強度をもつ繊維ウエブが得られ
る。
【0036】
【発明の効果】本発明の繊維ウエブの製造装置は隣接す
る開繊シリンダが互いに逆回転し、しかもハウジングに
よって覆われているため、ハウジングと衝突する際の衝
撃により繊維を開繊することができる。そして、この開
繊された繊維は末端の開繊シリンダから遠心加速度によ
空気中に放出された後、自由落下し、方向性のない繊
維ウエブとなる。
【0037】また、末端の開繊シリンダから空気中に放
された繊維にエアーに対して、直接作用させずに繊維
を均一に拡散させるエアシャワー装置を、末端の開繊シ
リンダの繊維を空気中に放出する部分の上方に設置する
と、均一な気流が形成され、該気流の作用によって繊維
が拡散するため、より均一で方向性のない繊維ウエブが
得られる。
【0038】本発明の繊維ウエブの製造装置は遠心加速
度により飛ばされた繊維がハウジングと衝突することに
より開繊するため、従来乾式法では開繊が困難であった
剛直な繊維でも開繊することができる。
【0039】更に、本発明の繊維ウエブの製造装置はハ
ウジングによって覆われているため、フィーダーから繊
維と粉体とを一緒に供給しても、粉体は飛散せず、しか
も繊維と同様に遠心加速度によって均一に拡散されるた
め、粉体が均一に分散した繊維ウエブを得ることが可能
である。
【0040】本発明の繊維ウエブの製造方法は、隣接す
る開繊シリンダを互いに逆回転させ、しかも開繊シリン
ダ少なくとも1つの、繊維に作用する遠心加速度を3.
4×105cm/sec2以上という、従来にはない大きな遠
心加速度を作用させるため、ハウジングと衝突した際に
開繊し、自由落下させることにより方向性のない繊維ウ
エブを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の繊維ウエブの製造装置の一実施例の
断面図
【図2】 本発明のメタリックワイヤーを取付けた開繊
シリンダの一実施例の局部拡大断面図
【符号の説明】
1 フィーダー 21 開繊シリンダ 22 開繊シリンダ 23 開繊シリンダ 24 開繊シリンダ 2n 開繊シリンダ 2a メタリックワイヤー 3 ハウジング 4 受け渡し部 5 開放部 6 エアシャワー装置 7 コンベア 8 サクションボックス

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維を供給するフィーダー1と、該フィ
    ーダー1から供給された繊維を開繊しつつ移動させる、
    表面にメタリックワイヤー2aを取付けた複数個の隣接
    する開繊シリンダ21、22、23・・・2n(nは自然
    数)と、出口側末端の開繊シリンダ2nから空気中に放
    された繊維を受け取るコンベア7と、該コンベア7の
    下方に位置し、空気中に放出された繊維を吸引するサク
    ションボックス8とからなる繊維ウエブの製造装置にお
    いて、開繊シリンダ21、22、23・・・2nは、隣接す
    る開繊シリンダ間には繊維が移動する受け渡し部4を有
    、内部は凹凸のない形状であり、かつ末端の開繊シリ
    ンダ2nには開繊された繊維を空気中に放出する開放部
    5を有するハウジング3により覆われ、しかも隣接する
    開繊シリンダ21、22、23・・・2nは互いに逆回転す
    ることを特徴とする繊維ウエブの製造装置。
  2. 【請求項2】 末端の開繊シリンダ2nの繊維を空気中
    に放出する部分の上方に、繊維に対してエアーを直接作
    用させずに繊維を均一に拡散させるエアシャワー装置6
    を、設置したことを特徴とする請求項第1項記載の繊維
    ウエブの製造装置。
  3. 【請求項3】 ハウジング3と開繊シリンダ2 1 、2 2
    3 ・・・2 n に取付けたメタリックワイヤー2aの頂点
    とのゲージが、0.1〜5.0mmであることを特徴とす
    る、請求項1又は請求項2に記載の繊維ウエブの製造装
    置。
  4. 【請求項4】 末端の開繊シリンダ2 n 以外の開繊シリ
    ンダ2 1 、2 2 、2 3 ・・・2 n-1 が、繊維の受け渡し部4
    を除いて、ハウジング3に覆われていることを特徴とす
    る、請求項1〜3のいずれかに記載の繊維ウエブの製造
    装置。
  5. 【請求項5】 フィーダー1から離れた開繊シリンダと
    なるにしたがって、開繊シリンダの遠心加速度が大きい
    か、一定であることを特徴とする、請求項1〜4のいず
    れかに記載の繊維ウエブの製造装置。
  6. 【請求項6】 開繊シリンダ2 1 、2 2 、2 3 ・・・2 n
    少なくとも1つの遠心加速度が3.4×10 5 cm/sec 2
    上であることを特徴とする、請求項1〜5の いずれかに
    記載の繊維ウエブの製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の 製造装
    置を用いて繊維ウエブを製造する方法であり、隣接する
    開繊シリンダ21、22、23・・・2nを互いに逆回転さ
    せ、しかも開繊シリンダ21、22、23・・・2nの少な
    くとも1つの、繊維に作用する遠心加速度を3.4×1
    5cm/sec2以上とすることを特徴とする繊維ウエブの
    製造方法。
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