JP3160875B2 - 点滴用バイアルキャップ - Google Patents
点滴用バイアルキャップInfo
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は点滴用バイアルキャップ
に関する。より詳しくは、点滴口（ノズル）を備えたキ
ャップであって、使用時にノズルを保護する外側のキャ
ップ部材を上方に引っ張って取り外すことにより、不連
通状態にあったノズルとバイアルの内部を連通状態にす
るようにした点滴用バイアルキャップに関する。
に関する。より詳しくは、点滴口（ノズル）を備えたキ
ャップであって、使用時にノズルを保護する外側のキャ
ップ部材を上方に引っ張って取り外すことにより、不連
通状態にあったノズルとバイアルの内部を連通状態にす
るようにした点滴用バイアルキャップに関する。
【０００２】
【従来の技術】化粧品などの薬液は、従来、無機質の薬
液が主であったが、近年、蛋白質などの有機質を含むも
のが多くなり、このような有機質を含む薬液は、キャッ
プを外したまま放置すると、内部に細菌が繁殖し問題で
あることから、用時に開栓して、通常、例えば、容器の
ゴムキャップを外した後、スポイトなどを用いて内部に
収容された薬液を吸い出したり、ゴムキャップを外した
後の容器の口部に穴明きの点滴用キャップを取り付けた
りして使用していた。
液が主であったが、近年、蛋白質などの有機質を含むも
のが多くなり、このような有機質を含む薬液は、キャッ
プを外したまま放置すると、内部に細菌が繁殖し問題で
あることから、用時に開栓して、通常、例えば、容器の
ゴムキャップを外した後、スポイトなどを用いて内部に
収容された薬液を吸い出したり、ゴムキャップを外した
後の容器の口部に穴明きの点滴用キャップを取り付けた
りして使用していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
穴明きのキャップの取付けやスポイトの使用などは手間
がかかる上、キャップの取り外しや取り付け、スポイト
の使用などに際して、容器の内部の薬液を汚染してしま
うことがあり、問題であった。
穴明きのキャップの取付けやスポイトの使用などは手間
がかかる上、キャップの取り外しや取り付け、スポイト
の使用などに際して、容器の内部の薬液を汚染してしま
うことがあり、問題であった。
【０００４】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、キャップの取り外し、取り付けが容易であり、容器
の内部に収容された薬液を汚染することがない点滴用バ
イアルキャップを提供することを目的とする。
で、キャップの取り外し、取り付けが容易であり、容器
の内部に収容された薬液を汚染することがない点滴用バ
イアルキャップを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、軸上に透孔の形成されたゴム栓と、該ゴ
ム栓の透孔にスライド可能に挿着された液体取出ノズル
と、前記ゴム栓をバイアルの口部に固定するかしめ部材
と、バイアルに取り付けられた前記ゴム栓、液体取出ノ
ズル、かしめ部材の上からバイアルの口部に被冠され、
前記液体取出ノズルと着脱可能に係合するキャップ部材
からなり、前記液体取出ノズルは上端部に前記キャップ
部材との係合手段を有しており、前記液体取出ノズルの
スライド下限位置では該液体取出ノズルが前記ゴム栓の
透孔を密閉しており、前記液体取出ノズルのスライド上
限位置では該液体取出ノズルとゴム栓の間にバイアルの
内部と該液体取出ノズルの液体取出口とを連通する液体
通路が形成される点滴用バイアルキャップを採用してい
る。
決するために、軸上に透孔の形成されたゴム栓と、該ゴ
ム栓の透孔にスライド可能に挿着された液体取出ノズル
と、前記ゴム栓をバイアルの口部に固定するかしめ部材
と、バイアルに取り付けられた前記ゴム栓、液体取出ノ
ズル、かしめ部材の上からバイアルの口部に被冠され、
前記液体取出ノズルと着脱可能に係合するキャップ部材
からなり、前記液体取出ノズルは上端部に前記キャップ
部材との係合手段を有しており、前記液体取出ノズルの
スライド下限位置では該液体取出ノズルが前記ゴム栓の
透孔を密閉しており、前記液体取出ノズルのスライド上
限位置では該液体取出ノズルとゴム栓の間にバイアルの
内部と該液体取出ノズルの液体取出口とを連通する液体
通路が形成される点滴用バイアルキャップを採用してい
る。
【０００６】ここで、液体通路はこれを、ゴム栓の透孔
の中間部に形成された幅広の環状溝と、液体取出ノズル
の中間部に形成された連通孔および液体取出ノズルの下
部に形成された縦溝とで構成し、連通孔が少なくともス
ライド上限位置で環状溝と液体取出口を連通し、縦溝が
スライド上限位置でバイアルの内部と環状溝を連通する
ようにしてもよい。
の中間部に形成された幅広の環状溝と、液体取出ノズル
の中間部に形成された連通孔および液体取出ノズルの下
部に形成された縦溝とで構成し、連通孔が少なくともス
ライド上限位置で環状溝と液体取出口を連通し、縦溝が
スライド上限位置でバイアルの内部と環状溝を連通する
ようにしてもよい。
【０００７】
【作用】上記の構成によれば、液体取出ノズルは最初は
ゴム栓を密閉するスライド下限位置にあり、バイアルの
内部と液体取出口とは遮断されている（図１参照）。キ
ャップ部材を上方に引っ張ると、液体取出ノズルはキャ
ップ部材とともにスライド下限位置からスライド上限位
置にスライド移動し、バイアルの内部と液体取出口は薬
液通路を介して連通する（図２参照）。キャップ部材を
さらに上方に引っ張ると、可撓性樹脂で形成されている
キャップ部材と液体取出ノズルが変形して両者の係合状
態が維持できなくなり、キャップ部材が液体取出ノズル
から外れ、バイアルの内部に収容された薬液を液体取出
口から取り出せる状態になる。点滴用バイアルキャップ
使用後には、液体取出ノズルの上からキャップ部材を被
せ強く押せば、液体取出ノズルがスライド下限位置に戻
り、液体取出ノズルとキャップ部材が係合するので、復
た元の状態にすることができる。
ゴム栓を密閉するスライド下限位置にあり、バイアルの
内部と液体取出口とは遮断されている（図１参照）。キ
ャップ部材を上方に引っ張ると、液体取出ノズルはキャ
ップ部材とともにスライド下限位置からスライド上限位
置にスライド移動し、バイアルの内部と液体取出口は薬
液通路を介して連通する（図２参照）。キャップ部材を
さらに上方に引っ張ると、可撓性樹脂で形成されている
キャップ部材と液体取出ノズルが変形して両者の係合状
態が維持できなくなり、キャップ部材が液体取出ノズル
から外れ、バイアルの内部に収容された薬液を液体取出
口から取り出せる状態になる。点滴用バイアルキャップ
使用後には、液体取出ノズルの上からキャップ部材を被
せ強く押せば、液体取出ノズルがスライド下限位置に戻
り、液体取出ノズルとキャップ部材が係合するので、復
た元の状態にすることができる。
【０００８】
【実施例】次に本発明の実施例について図面に基づいて
説明する。
説明する。
【０００９】図１は本発明の点滴用バイアルキャップの
使用前の状態を示す縦断面図（液体取出ノズルはスライ
ド下限位置にある）であり、図２は図１の点滴用バイア
ルキャップにおいてキャップ部材を上方に引っ張り、液
体取出ノズルをスライド上限位置にスライドさせた状態
を示す図、図３は本発明の点滴用バイアルキャップの図
１に示すＡ−Ａ線における断面図である。
使用前の状態を示す縦断面図（液体取出ノズルはスライ
ド下限位置にある）であり、図２は図１の点滴用バイア
ルキャップにおいてキャップ部材を上方に引っ張り、液
体取出ノズルをスライド上限位置にスライドさせた状態
を示す図、図３は本発明の点滴用バイアルキャップの図
１に示すＡ−Ａ線における断面図である。
【００１０】図１に示すように、本発明の点滴用バイア
ルキャップは、ゴム栓１と液体取出ノズル２とキャップ
部材３およびかしめ部材４からなっている。ゴム栓１の
軸上には透孔１３が形成されており、液体取出ノズル２
はこの透孔１３にスライド可能に挿着されている。そし
てこのゴム栓１と液体取出ノズル２の組立体がバイアル
５の口部５１に挿着され、かしめ部材４によって固定さ
れた後、キャップ部材３が冠着される。液体取出ノズル
２は上端部にキャップ部材３との係合手段（係合突起）
２３を有しており、キャップ部材３を上方に引っ張った
時に、スライド下限位置（密閉状態）からスライド上限
位置（連通状態）にスライドするようになっている。
ルキャップは、ゴム栓１と液体取出ノズル２とキャップ
部材３およびかしめ部材４からなっている。ゴム栓１の
軸上には透孔１３が形成されており、液体取出ノズル２
はこの透孔１３にスライド可能に挿着されている。そし
てこのゴム栓１と液体取出ノズル２の組立体がバイアル
５の口部５１に挿着され、かしめ部材４によって固定さ
れた後、キャップ部材３が冠着される。液体取出ノズル
２は上端部にキャップ部材３との係合手段（係合突起）
２３を有しており、キャップ部材３を上方に引っ張った
時に、スライド下限位置（密閉状態）からスライド上限
位置（連通状態）にスライドするようになっている。
【００１１】ゴム栓１は、通常、例えばブチルゴムやイ
ソプレンゴムなどのゴム状弾性体で形成される栓体であ
って、天面１１と脚１２を有しており、軸上に天面１１
と脚１２を貫通する透孔１３が形成されている。そし
て、この透孔１３には後述の液体取出ノズル２がスライ
ド下限位置とスライド上限位置の間をスライド可能に挿
着されており、液体取出ノズル２がスライド下限位置に
ある時にはゴム栓１の透孔１３がこれにより閉鎖されて
いる。
ソプレンゴムなどのゴム状弾性体で形成される栓体であ
って、天面１１と脚１２を有しており、軸上に天面１１
と脚１２を貫通する透孔１３が形成されている。そし
て、この透孔１３には後述の液体取出ノズル２がスライ
ド下限位置とスライド上限位置の間をスライド可能に挿
着されており、液体取出ノズル２がスライド下限位置に
ある時にはゴム栓１の透孔１３がこれにより閉鎖されて
いる。
【００１２】天面１１はフランジ状に形成されており、
後述のかしめ部材４によってバイアル５の口部５１に圧
着される。一方、脚１２はバイアル５の口部５１に挿着
され口部５１の内壁に密着している。ゴム栓１の軸上に
形成された透孔１３にはその中間部に環状溝１４が形成
されており、この環状溝１４は少なくとも液体取出ノズ
ル２がスライド上限位置にある時に透孔１３に挿着され
た液体取出ノズル２の後述の連通孔２６と連通すること
が可能な幅に形成される。すなわち、液体取出ノズル２
の後述の液体通路形成部分２２２の長さより大きく形成
される。
後述のかしめ部材４によってバイアル５の口部５１に圧
着される。一方、脚１２はバイアル５の口部５１に挿着
され口部５１の内壁に密着している。ゴム栓１の軸上に
形成された透孔１３にはその中間部に環状溝１４が形成
されており、この環状溝１４は少なくとも液体取出ノズ
ル２がスライド上限位置にある時に透孔１３に挿着され
た液体取出ノズル２の後述の連通孔２６と連通すること
が可能な幅に形成される。すなわち、液体取出ノズル２
の後述の液体通路形成部分２２２の長さより大きく形成
される。
【００１３】液体取出ノズル２は、可撓性樹脂の例えば
ポリプロピレンやポリエチレン、ポリエステルなどで形
成されたノズル兼栓体であって、液体取出口２４に開口
する内腔２５を有するパイプ状のノズル部２１と、円柱
状の栓体部２２からなる。ノズル部２１には上端の外壁
に後述のキャップ部材３と係合する係合突起２３が形成
されるとともに、下端にはゴム栓１の環状溝１４と連通
する連通孔２６が形成されている。この連通孔２６は限
定するものではないが１〜４個程度形成すればよい。ま
た、係合突起２３の形状は特に限定されないが、環状突
起または軸に関して対称に形成された複数の突起が採用
される。ノズル部２１には係合突起２３より下方に、キ
ャップ部材３の後述の係合突起３４を嵌めるための間隙
を残して、液体取出ノズル２を下方に移動した時にその
下方へのスライドを制限するフランジ２９が形成されて
いる。そしてキャップ部材３を取り付けた時に、フラン
ジ２９はゴム栓１の天面１１に圧着され、液体取出ノズ
ル２の下方移動が制限されるようになっている（図１参
照）。すなわち、点滴用バイアルキャップが取り付けら
れた時に、自動的に液体取出ノズル２がそのスライド下
限位置（下方移動が制限される位置）に来るようになっ
ている。尚、液体取出口２４の形状は図に示すものに限
定されるものではなく、漏斗状その他のより内径を狭め
た形状にしてもよい。
ポリプロピレンやポリエチレン、ポリエステルなどで形
成されたノズル兼栓体であって、液体取出口２４に開口
する内腔２５を有するパイプ状のノズル部２１と、円柱
状の栓体部２２からなる。ノズル部２１には上端の外壁
に後述のキャップ部材３と係合する係合突起２３が形成
されるとともに、下端にはゴム栓１の環状溝１４と連通
する連通孔２６が形成されている。この連通孔２６は限
定するものではないが１〜４個程度形成すればよい。ま
た、係合突起２３の形状は特に限定されないが、環状突
起または軸に関して対称に形成された複数の突起が採用
される。ノズル部２１には係合突起２３より下方に、キ
ャップ部材３の後述の係合突起３４を嵌めるための間隙
を残して、液体取出ノズル２を下方に移動した時にその
下方へのスライドを制限するフランジ２９が形成されて
いる。そしてキャップ部材３を取り付けた時に、フラン
ジ２９はゴム栓１の天面１１に圧着され、液体取出ノズ
ル２の下方移動が制限されるようになっている（図１参
照）。すなわち、点滴用バイアルキャップが取り付けら
れた時に、自動的に液体取出ノズル２がそのスライド下
限位置（下方移動が制限される位置）に来るようになっ
ている。尚、液体取出口２４の形状は図に示すものに限
定されるものではなく、漏斗状その他のより内径を狭め
た形状にしてもよい。
【００１４】栓体部２２は、液体取出ノズル２がスライ
ド下限位置にある時にゴム栓１の脚１２部分に密着して
これを密封する上部の密封部分２２１と、液体取出ノズ
ル２がスライド上限位置（キャップ部材３を引っ張った
時に上方移動が制限される位置）にある時に、これと密
着するゴム栓１の脚１２部分との間に液体通路となる隙
間をつくるための縦溝２が形成された下部の液体通路形
成部分２２２からなり、液体通路形成部分２２２の下端
には、液体取出ノズル２が上方にスライドして図２に示
すスライド上限位置に来た時に、ゴム栓１の下端と衝合
して液体取出ノズル２が更に上方へ移動するのを制限す
る衝合突起２８が設けられている。密封部分２２１の長
さは液体取出ノズル２のスライド下限位置でこれにより
密封されるゴム栓１の透孔１３の脚部分１５（密封脚部
分）の長さに略等しく、縦溝２７の長さ（少なくとも液
体通路形成部分２２２の衝合突起２８を除く部分全体に
形成される）は密封脚部分１５と同等以上の長さに形成
される。縦溝２７は通常１〜４個形成されるがその数は
特に限定されるものではない。尚、衝合突起２８と縦溝
２７の間にも連通路２８１が形成されるが、この連通路
２８１は縦溝２７を衝合突起２８を含む液体流路形成部
分２２２全体に形成したものや、衝合突起２８に縦溝２
７と連通する孔を形成したもの、ゴム栓１の下端に放射
状の溝または突起を設け衝合突起２８によりゴム栓１の
下端が閉鎖されないようにしたもの、衝合突起２８のゴ
ム栓の下端との密接面に放射状の溝または突起を設けた
ものなど種々の形状を採用することができる。
ド下限位置にある時にゴム栓１の脚１２部分に密着して
これを密封する上部の密封部分２２１と、液体取出ノズ
ル２がスライド上限位置（キャップ部材３を引っ張った
時に上方移動が制限される位置）にある時に、これと密
着するゴム栓１の脚１２部分との間に液体通路となる隙
間をつくるための縦溝２が形成された下部の液体通路形
成部分２２２からなり、液体通路形成部分２２２の下端
には、液体取出ノズル２が上方にスライドして図２に示
すスライド上限位置に来た時に、ゴム栓１の下端と衝合
して液体取出ノズル２が更に上方へ移動するのを制限す
る衝合突起２８が設けられている。密封部分２２１の長
さは液体取出ノズル２のスライド下限位置でこれにより
密封されるゴム栓１の透孔１３の脚部分１５（密封脚部
分）の長さに略等しく、縦溝２７の長さ（少なくとも液
体通路形成部分２２２の衝合突起２８を除く部分全体に
形成される）は密封脚部分１５と同等以上の長さに形成
される。縦溝２７は通常１〜４個形成されるがその数は
特に限定されるものではない。尚、衝合突起２８と縦溝
２７の間にも連通路２８１が形成されるが、この連通路
２８１は縦溝２７を衝合突起２８を含む液体流路形成部
分２２２全体に形成したものや、衝合突起２８に縦溝２
７と連通する孔を形成したもの、ゴム栓１の下端に放射
状の溝または突起を設け衝合突起２８によりゴム栓１の
下端が閉鎖されないようにしたもの、衝合突起２８のゴ
ム栓の下端との密接面に放射状の溝または突起を設けた
ものなど種々の形状を採用することができる。
【００１５】上記ゴム栓１と液体取出ノズル２の組合せ
体はバイアル５の口部５１を密封するものであるが、液
体取出ノズル２を上方に移動した時にはバイアル５内の
液体を点滴するための点滴口になる。すなわち、ゴム栓
１の透孔１３の天面部分は常時液体取出ノズル２のノズ
ル部２１によって密封されており、一方、透孔１３の密
封脚部分１５は、液体取出ノズル２がスライド下限位置
にある場合は栓体部２２によって密封され、液体取出ノ
ズル２がスライド上限位置にある場合はゴム栓１と液体
取出ノズル２の間に液体通路（ゴム栓１の環状溝１４と
液体取出ノズル２の縦溝２７、連通孔２６および連通路
２８１からなる）が形成されるようになっている。従っ
て、液体取出ノズル２がスライド下限位置にある場合に
はバイアル５の口部５１がゴム栓１と液体取出ノズル２
の組合せ体によって密封されており、液体取出ノズル２
がスライド上限位置にある場合には液体取出口２４がバ
イアル５の内部と連通するようになっている。
体はバイアル５の口部５１を密封するものであるが、液
体取出ノズル２を上方に移動した時にはバイアル５内の
液体を点滴するための点滴口になる。すなわち、ゴム栓
１の透孔１３の天面部分は常時液体取出ノズル２のノズ
ル部２１によって密封されており、一方、透孔１３の密
封脚部分１５は、液体取出ノズル２がスライド下限位置
にある場合は栓体部２２によって密封され、液体取出ノ
ズル２がスライド上限位置にある場合はゴム栓１と液体
取出ノズル２の間に液体通路（ゴム栓１の環状溝１４と
液体取出ノズル２の縦溝２７、連通孔２６および連通路
２８１からなる）が形成されるようになっている。従っ
て、液体取出ノズル２がスライド下限位置にある場合に
はバイアル５の口部５１がゴム栓１と液体取出ノズル２
の組合せ体によって密封されており、液体取出ノズル２
がスライド上限位置にある場合には液体取出口２４がバ
イアル５の内部と連通するようになっている。
【００１６】上記ゴム栓１と液体取出ノズル２の組合せ
体はバイアル５の口部５１に挿着された後、アルミニウ
ムなどから形成されたかしめ部材４によって口部５１に
確り固定される。こうしてバイアル５の口部に取り付け
られた密封部材（ゴム栓１と液体取出ノズル２とかしめ
部材４の組合せ体）は、特に液体取出ノズルの液体取出
口２４は、これに被冠されるキャップ部材３によって汚
染から保護される。
体はバイアル５の口部５１に挿着された後、アルミニウ
ムなどから形成されたかしめ部材４によって口部５１に
確り固定される。こうしてバイアル５の口部に取り付け
られた密封部材（ゴム栓１と液体取出ノズル２とかしめ
部材４の組合せ体）は、特に液体取出ノズルの液体取出
口２４は、これに被冠されるキャップ部材３によって汚
染から保護される。
【００１７】キャップ部材３は液体取出ノズル２と同様
の可撓性樹脂で形成されており、天面３１とスカート３
２からなる。天面３１は、栓体１と液体取出ノズル２を
保護するとともに、液体取出ノズル２をスライド下限位
置からスライド上限位置にスライドさせる機能をも有し
ている。そのため天面３１にはその外側に凸状部３３が
突設されており、凸状部３３の内壁には液体取出ノズル
２の係合突起２３と係合する係合手段（係合突起）３４
が設けられている。そして、この構成により、キャップ
部材３を上方に引っ張ったときに、液体取出ノズル２は
スライド上限位置までスライド移動することができ、衝
合突起２８がゴム栓１の下端に衝合して液体取出ノズル
２の上方への移動が阻止される一方、液体取出ノズル２
とキャップ部材３の形成材料が可撓性樹脂であることか
ら、キャップ部材３を上方に引っ張ることにより液体取
出ノズル２および／またはキャップ部材３が変形して両
者の係合状態が破られるので、ゴム栓１と液体取出ノズ
ル２とかしめ部材４の組合せ体からキャップ部材３を取
り外すことができる。尚、スカート３２の内壁にはかし
め部材４と係合する複数の縦リブ３５を設けてもよい。
の可撓性樹脂で形成されており、天面３１とスカート３
２からなる。天面３１は、栓体１と液体取出ノズル２を
保護するとともに、液体取出ノズル２をスライド下限位
置からスライド上限位置にスライドさせる機能をも有し
ている。そのため天面３１にはその外側に凸状部３３が
突設されており、凸状部３３の内壁には液体取出ノズル
２の係合突起２３と係合する係合手段（係合突起）３４
が設けられている。そして、この構成により、キャップ
部材３を上方に引っ張ったときに、液体取出ノズル２は
スライド上限位置までスライド移動することができ、衝
合突起２８がゴム栓１の下端に衝合して液体取出ノズル
２の上方への移動が阻止される一方、液体取出ノズル２
とキャップ部材３の形成材料が可撓性樹脂であることか
ら、キャップ部材３を上方に引っ張ることにより液体取
出ノズル２および／またはキャップ部材３が変形して両
者の係合状態が破られるので、ゴム栓１と液体取出ノズ
ル２とかしめ部材４の組合せ体からキャップ部材３を取
り外すことができる。尚、スカート３２の内壁にはかし
め部材４と係合する複数の縦リブ３５を設けてもよい。
【００１８】
【発明の効果】上記の構成によれば、本発明の点滴用バ
イアルキャップを採用することにより、次のような効果
を奏することができる。
イアルキャップを採用することにより、次のような効果
を奏することができる。
【００１９】従来の同種のバイアルに比してキャップ
の取り外し、取付けが容易になるので、便利である。
の取り外し、取付けが容易になるので、便利である。
【００２０】バイアルに収容された薬液を汚染するこ
とがないので衛生的である。
とがないので衛生的である。
【図１】本発明の点滴用バイアルキャップをバイアルの
口部に取り付けた状態を示す縦断面図（液体取出ノズル
はスライド下限位置にある）である。
口部に取り付けた状態を示す縦断面図（液体取出ノズル
はスライド下限位置にある）である。
【図２】図１の点滴用バイアルキャップにおいてキャッ
プ部材を上方に引っ張り、液体取出ノズルをスライド上
限位置にスライドさせた状態を示す図である。
プ部材を上方に引っ張り、液体取出ノズルをスライド上
限位置にスライドさせた状態を示す図である。
【図３】本発明の点滴用バイアルキャップの図１に示す
Ａ−Ａ線における断面図である。
Ａ−Ａ線における断面図である。
１ ゴム栓 １３ 透孔 １４ 環状溝 １５ 密封脚部分 ２ 液体取出ノズル ２１ ノズル部 ２２ 栓体部 ２３ 係合手段（係合突起） ２４ 液体取出口 ２６ 連通孔 ２７ 縦溝 ２８ 衝合突起 ２８１ 連通路 ３ キャップ部材 ３３ 凸状部 ３４ 係合手段（係合突起） ４ かしめ部材 ５ バイアル
Claims (2)
- 【請求項１】 軸上に透孔の形成されたゴム栓と、該ゴ
ム栓の透孔にスライド可能に挿着された液体取出ノズル
と、前記ゴム栓をバイアルの口部に固定するかしめ部材
と、バイアルに取り付けられた前記ゴム栓、液体取出ノ
ズル、かしめ部材の上からバイアルの口部に被冠され、
前記液体取出ノズルと着脱可能に係合するキャップ部材
からなり、前記液体取出ノズルは上端部に前記キャップ
部材との係合手段を有しており、前記液体取出ノズルの
スライド下限位置では該液体取出ノズルが前記ゴム栓の
透孔を密閉しており、前記液体取出ノズルのスライド上
限位置では該液体取出ノズルとゴム栓の間にバイアルの
内部と該液体取出ノズルの液体取出口とを連通する液体
通路が形成される点滴用バイアルキャップ。 - 【請求項２】 液体通路がゴム栓の透孔の中間部に形成
された幅広の環状溝と、液体取出ノズルの中間部に形成
された連通孔および液体取出ノズルの下部に形成された
縦溝からなり、該連通孔は少なくともスライド上限位置
で前記環状溝と液体取出口を連通し、前記縦溝はスライ
ド上限位置でバイアルの内部と前記環状溝を連通する請
求項１に記載の点滴用バイアルキャップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22617494A JP3160875B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 点滴用バイアルキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22617494A JP3160875B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 点滴用バイアルキャップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JPH0891414A JPH0891414A (ja) | 1996-04-09 |
| JP3160875B2 true JP3160875B2 (ja) | 2001-04-25 |
Family
ID=16841048
Family Applications (1)
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| JP (1) | JP3160875B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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-
1994
- 1994-09-21 JP JP22617494A patent/JP3160875B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH0891414A (ja) | 1996-04-09 |
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