JP3160261U - 建築物の壁体構造 - Google Patents

建築物の壁体構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3160261U
JP3160261U JP2010002363U JP2010002363U JP3160261U JP 3160261 U JP3160261 U JP 3160261U JP 2010002363 U JP2010002363 U JP 2010002363U JP 2010002363 U JP2010002363 U JP 2010002363U JP 3160261 U JP3160261 U JP 3160261U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
bearing wall
wall
heat insulating
insulating material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2010002363U
Other languages
English (en)
Inventor
英▲徳▼ 迫
英▲徳▼ 迫
Original Assignee
株式会社シンケン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社シンケン filed Critical 株式会社シンケン
Priority to JP2010002363U priority Critical patent/JP3160261U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3160261U publication Critical patent/JP3160261U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)

Abstract

【課題】 工期の短縮やコストの低減を図るとともに、耐力壁材が本来保有する多様な特性を充分に発揮させる。【解決手段】 調湿機能を有する耐力壁材21を室内空間に露呈させるように、釘26によって柱13および間柱16に固定する。断熱材22を耐力壁材21の室内空間と反対側の面に重ね合わせ、断熱材22と外装材23との間には透湿防水シート24,25が介装されている。【選択図】 図4

Description

本考案は、木造の建築物の壁体構造に関し、特に調湿機能を有する耐力壁材の取付構造に関するものである。
従来、この種の調湿機能を有する耐力壁材は間柱に取り付けられ、この耐力壁材を室内側から断熱材で覆い、さらにその断熱材を内装仕上げ材で覆うようにして施工することにより、内装仕上げ材を室内側に露呈させ、耐力壁材は壁内に埋設させるようにしていた。
上述した従来の建築物の壁体構造においては、耐力壁材が壁内に埋設された構造になっているため、耐力壁材が保有する本来の特性である調湿機能、防火機能、蓄熱機能、消臭機能等が充分に発揮できないという問題があった。また、耐力壁材を室内側から断熱材によって覆うように施工するため、この断熱材を覆うための内装仕上げ材の施工が必要になり、このためのコストや工期が余分にかかるという問題もあった。
本考案は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、工期の短縮やコストの低減を図るとともに、耐力壁材が本来保有する多様な特性を充分に発揮させることができる建築物の壁体構造を提供することにある。
この目的を達成するために、本考案は、天井と外壁と床とによって室内空間を形成する建築物の壁体構造において、前記外壁の室内空間に露呈する部位の少なくとも一部が調湿機能を有する耐力壁材によって形成され、この耐力壁材の室内空間と反対側の面に断熱材を重ね合わせたものである。
本考案は、前記考案において、前記耐力壁材が防火機能、蓄熱機能、消臭機能のうちの少なくともいずれか一つの機能を有するものである。
本考案は、前記考案のいずれか一つの考案において、前記外壁は、前記耐力壁材と、前記断熱材と、建築物の外側に露呈する外装材と、この外装材と前記断熱材との間に介装した防水シートとを具備するものである。
本考案は、前記考案のいずれか一つの考案において、前記耐力壁材は、珪酸カルシウム板をベースとして、バーミキュライトおよび珪藻土が配合されているものである。
本考案によれば、耐力壁材が室内空間に露呈している構造を呈しているため、耐力壁材が保有する本来の特性である調湿機能を充分に発揮させることができる。また、耐力壁材に内装仕上げ材としての意匠性を施すことにより意匠性を活かすこともできるとともに、断熱材を耐力壁材の室内空間と反対側に配置するようにしたことにより、従来のように、断熱材を覆うための内装仕上げ材の施工が不要になるから、施工コストを削減することができるとともに工期を短縮することができる。
本考案に係る建築物の壁体構造を採用した木造建造物の一部を示す断面図である。 本考案に係る建築物の壁体構造の正面図である。 図1におけるIII 部の拡大図である。 図2におけるIV-IV 線断面図である。 本考案の第2の実施の形態において、図1におけるIII 部に相当する拡大図である。 本考案の第2の実施の形態において、図2におけるIV-IV 線断面図である。
以下、本考案の実施の形態を図1ないし図6に基づいて説明する。
〔実施の形態1〕
先ず、図1ないし図4を用いて、本考案の第1の実施の形態について説明する。図1に全体を符号1で示す木造の建築物としての家屋は、1階部分を構成する居間2と、2階部分を構成する屋根裏部屋3とによって概ね構成されている。4はコンクリートを打設することにより形成した基礎であって、この基礎4上に土台5が支持されている。
居間2は、土台5上に合板6aを介して取り付けられた床板6と、後述する外壁20と、居間2の天井板としても機能する屋根裏部屋3の床板7とによって室内空間8が形成されている。屋根裏部屋3は、梁9上に取り付けられた床板7と、外壁20と、天井として機能する屋根10とによって室内空間11が形成されている。
図2において、12,13は土台5に立設された柱であって、これら柱12,13の互いの下端部間には、巾木14が掛け渡され、上端部間には桁15が掛け渡されている。
16は巾木14と桁15との間に掛け渡された複数本の間柱であって、柱12,13と平行で柱12,13間に等間隔をおいて配置されている。17,17は複数本の間柱16を横切るように二本の柱12,13間に掛け渡された棚板であって、巾木14および桁15と平行に設けられている。
次に、図3および図4を用いて、本考案の特徴である外壁20の構造について説明する。外壁20は、耐力壁材21と、断熱材22と、家屋1の外側19に露呈する外装材23と、この外装材23と断熱材22との間に介装した透湿防水シート24,25とを備えている。
耐力壁材21は、図2に示すように二本の柱12,13および巾木14ならびに桁15に囲まれた領域と同じ大きさの外形を有する偏平な直方体状に形成されており、珪酸カルシウム板をベースとして、バーミキュライトおよび珪藻土が配合され、調湿機能、防火機能、蓄熱機能、消臭機能を備えている。この耐力壁材21としては、例えば、モイス(三菱商事建材株式会社および三菱マテリアル建材株式会社の商品名)を使用する。断熱材22および透湿防水シート24,25は、外壁20全体を覆うように耐力壁材21よりも大きな外形に形成されている。外装材23は、細長い長方形に形成された多数枚の木製の平板によって構成されている。
このような構成において、外壁20を柱12,13および間柱16に組み付けるには、先ず、図3および図4に示すように耐力壁材21を家屋1の外側19から柱12,13および間柱16に当て、釘26によって耐力壁材21を柱12,13および間柱16に固定する。
次いで、一方の透湿防水シート24を、両面接着テープ等によって断熱材22と縦胴縁27との間に挟み、他方の透湿防水シート25を両面接着テープ等によって縦胴縁27の外側に接着して、断熱材22、透湿防水シート24,25および縦胴縁27の組立体28を形成する。
しかる後、組立体28の断熱材22を耐力壁材21の居間2の室内空間8と反対側の面に対接させ、釘29によって組立体28を柱12,13および間柱16に固定することにより、断熱材22を耐力壁材21に重ね合わせる。最後に、釘30によって外装材23を、下端部を直下の外装材23の上端部に重ねるように鱗状にして縦胴縁27に固定する。
このように、耐力壁材21が居間2の室内空間8に露呈している構造を呈しているため、耐力壁材21が保有する本来の特性である調湿機能を充分に発揮させることができる。また、耐力壁材21に内装仕上げ材としての意匠性を施すことにより意匠性を活かすこともできるとともに、断熱材22を耐力壁材21の居間2の室内空間8と反対側に配置するようにしたことにより、従来のように、断熱材22を覆うための内装仕上げ材の施工が不要になるから、施工コストを削減することができるとともに工期を短縮することができる。
〔実施の形態2〕
次に、図5および図6を用いて、本考案の第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上述した図1ないし図4に示す第1の実施の形態において説明した同一または同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は適宜省略する。この第2の実施の形態においては、外壁120の外装材123を断面が連続した波状に形成した鋼板を用い、この外装材123を釘132によって固定する横胴縁129を追加した点が第1の実施の形態と異なる点である。
このような構成において、外壁120を柱12,13および間柱16に組み付けるには、先ず、上述した第1の実施の形態と同様に、図6において、耐力壁材21を家屋1の外側19から柱12,13(柱12は図示せず)および間柱16に当て、釘26によって耐力壁材21を柱12,13および間柱16に固定する。
次いで、一方の透湿防水シート24を、両面接着テープ等によって断熱材22と縦胴縁27との間に挟み、断熱材22、透湿防水シート24および縦胴縁27の組立体128を形成する。同様に、他方の透湿防水シート25を横胴縁129と外装材123との間に挟み、釘132によって固定することにより、横胴縁129、透湿防水シート25および外装材123の組立体130を形成する。
しかる後、組立体128の断熱材22を耐力壁材21の居間2の室内空間8と反対側の面に対接させ、両面接着テープ等によって組立体128を耐力壁材21に仮固定する。次いで、組立体130の横胴縁129を家屋1の外側19から組立体128の縦胴縁27に当て、釘131によって、組立体128,130を柱12,13および間柱16に固定する。
この第2の実施の形態においても、上述した第1の実施の形態と同様に、耐力壁材21が居間2の室内空間8に露呈している構造を呈しているため、耐力壁材21が保有する本来の特性である調湿機能を充分に発揮させることができる。また、耐力壁材21に内装仕上げ材としての意匠性を施すことにより意匠性を活かすこともできるとともに、断熱材22を耐力壁材21の居間2の室内空間8と反対側に配置するようにしたことにより、従来のように、断熱材22を覆うための内装仕上げ材の施工が不要になるから、施工コストを削減することができるとともに工期を短縮することができる。
なお、本発明の実施の形態においては、耐力壁材21が壁の一部に設けられた例を説明したが、壁全体に設けるようにしてもよい。また、耐力壁材21は、調湿機能、防火機能、蓄熱機能、消臭機能の全ての機能を備えた例を説明したが、少なくとも調湿機能を具備していればよく、残りの防火機能、蓄熱機能、消臭機能は必要に応じて少なくとも一つの機能を具備していればよい。また、耐力壁材21を居間2に設けた例を説明したが、屋根裏部屋3に設けてもよいことは勿論である。
1…家屋(木造の建築物)、2…居間、3…屋根裏部屋、6…床板、8,11…室内空間、12,13…柱、16…間柱、20,120…外壁、21…耐力壁材、22…断熱材、23,123…外装材、24,25…透湿防水シート、28,128,130…組立体。

Claims (4)

  1. 天井と外壁と床とによって室内空間を形成する建築物の壁体構造において、
    前記外壁の室内空間に露呈する部位の少なくとも一部が調湿機能を有する耐力壁材によって形成され、
    この耐力壁材の室内空間と反対側の面に断熱材を重ね合わせたことを特徴とする建築物の壁体構造。
  2. 前記耐力壁材が防火機能、蓄熱機能、消臭機能のうちの少なくともいずれか一つの機能を有することを特徴とする請求項1記載の建築物の壁体構造。
  3. 前記外壁は、前記耐力壁材と、前記断熱材と、建築物の外側に露呈する外装材と、この外装材と前記断熱材との間に介装した防水シートとを具備することを特徴とする請求項1または2記載の建築物の壁体構造。
  4. 前記耐力壁材は、珪酸カルシウム板をベースとして、バーミキュライトおよび珪藻土が配合されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項記載の建築物の壁体構造。
JP2010002363U 2010-04-08 2010-04-08 建築物の壁体構造 Expired - Lifetime JP3160261U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010002363U JP3160261U (ja) 2010-04-08 2010-04-08 建築物の壁体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010002363U JP3160261U (ja) 2010-04-08 2010-04-08 建築物の壁体構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3160261U true JP3160261U (ja) 2010-06-17

Family

ID=54863461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010002363U Expired - Lifetime JP3160261U (ja) 2010-04-08 2010-04-08 建築物の壁体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3160261U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013136877A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Ito Masayoshi 建物の壁構造
JP2021055362A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 株式会社ジュープラス 建物の外装構造および建物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013136877A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Ito Masayoshi 建物の壁構造
JP2021055362A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 株式会社ジュープラス 建物の外装構造および建物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017053187A (ja) 住宅構造
JP3166115U (ja) 木造建物の外張り断熱透湿外壁構造
JP3160261U (ja) 建築物の壁体構造
JPH06220932A (ja) 耐火構造
JP2003184196A (ja) 外壁構造、建物ユニット及びユニット建物
JP3145829U (ja) 断熱遮音向上家屋
JP5327665B2 (ja) 木造建築物の外壁における外断熱工法及び外断熱構造
JP3196751U (ja) 木造建物及びその外周壁構造
JP4035452B2 (ja) 壁構造
JP5429549B2 (ja) 曲面壁構造
JP7220045B2 (ja) 気密構造及び建物
JP6333460B1 (ja) 屋根構造
JP5027954B1 (ja) 外断熱壁構造
JP7517173B2 (ja) 建築物
JP6403555B2 (ja) 建物の気密構造
JP2012246720A (ja) 木造建物の断熱構造
JP3091824U (ja) 構造用パネル及びそれを用いた木造建築構造
KR101124523B1 (ko) 목조 건물의 벽체 구조와 이를 포함하는 목조 건물
JP6427013B2 (ja) 木造建物及びその外周壁構造
JP3102903U (ja) 通気構造を備えた家屋
JP2022115291A (ja) 壁体およびこれを備える建築物
JPH10338980A (ja) 家屋の壁面構造
JP3138546U (ja) 建築物のパネル構造
JP3132569U (ja) 1人で作れる板張り一戸立て木造住宅
JP3100445U (ja) 住宅構造

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3160261

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130526

Year of fee payment: 3

A623 Registrability report

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A623

Effective date: 20120423

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120514

AA91 Notification of revocation by ex officio

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971091

Effective date: 20120710

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term