JP3159602U - 容器の把手装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ペットボトルや紙パック等の種々の容器の形状や大きさに対応して簡単に取り付けることができる汎用性の高い容器の把手装置を提供する。【解決手段】一端側の注ぎ口と他端側の底部を有する筒状容器の胴部周りに自在に撓みながら環状に巻き付けられるベルト14と、ベルト14を容器の胴部周りに環状に巻き付けた状態で保持させるように締結又は解除する締結装置16と、ベルト14に取付けられ、容器の筒芯軸方向を握り軸として設けられた把手部18と、ベルト14に取付けられて容器の胴部にあてがわれ、把手部18をベルト14と協働して容器の胴部側方に固定状に支持させる1個又は複数個のあてがい状支持部材20と、を備えた容器の把手装置10から構成される。【選択図】図1

Description

本考案は、例えば、飲料、酒類、調味料や油等の液状物等を入れたペットボトル、紙パック等の容器の把手装置に関する。
容量が1.5〜2リットルといった比較的大型のペットボトルや紙パックは、容器のサイズが大きく重量も重いことから片手だけでは掴みにくく、両手で持って取り扱う場合が多い。特に、手の力の弱い高齢者、女性、子供又は怪我や病気で手が不自由な人の場合には、大きくて重い大型のペットボトルや紙パックを持ちにくく、不安定で手が滑って落としてしまったり、飲料等の内容物をコップ等に注ぐ際にこぼしたりしてしまう等の問題があった。さらに、ペットボトルや紙パック等は、厚みの薄い素材で形成されているため、手で持った際に変形しやすく、飲料や調味料等の内容物が注ぎ口から飛び出てこぼれてしまう場合もあった。一方、従来、ペットボトルを持ちやすくするための把手に関する技術が種々提案されている。例えば、特許文献1、2には、ペットボトルに着脱可能に取り付ける把手付のホルダーが開示されている。
特開2003−312672号公報 特開平11−227772号公報
特許文献1のペットボトルホルダーは、ペットボトルの首部に弾性変形により嵌着するC形状の横方向延在アーム部と、横方向延在アーム部に一体成形されている縦方向延在基部と、縦方向延在基部に一体成形された把手部と、ペットボトル胴部を抱え込み挟持する2腕アーム部と、を有しており、ペットボトルの首部と胴部に嵌着させて装着させるものであった。しかしながら、特許文献1のものでは、ペットボトルの大きさや胴部の横断面形状に対応させて2腕アーム部の大きさや形状を形成する必要があるので、1つのホルダーの形態では対応できる形状、大きさが限定されるおそれがあった。さらに、ペットボトルの首部と胴部に嵌着させる構成なので、ペットボトル専用のものであり、紙パック等の異なる形態の容器には広く利用できず、汎用性に劣る問題があった。
また、特許文献2のペットボトルホルダーでは、ペットボトルをその口部のみを露出した状態で収納する容体部と、これに取り付けられる把手部と、からなり、容体部の底部を開閉自在にした、容体部内に底部側からペットボトルを入れて閉鎖して装着させるものであった。しかしながら、この特許文献2では、ペットボトルを容体部内部に収容させるものであるから、そのペットボトルの形状及び大きさに応じて容体部を形成する必要がある結果、特許文献2でも1つのホルダーの形態では対応できる形状、大きさが限定されるものであった。さらに、容体部の形状は、ペットボトルの形状に大きく依存するので、紙パック等の異なる形態の容器には広く利用できず、汎用性に劣る問題があった。
本考案は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、使用者が片手で握れる把手部をペットボトルや紙パック等の種々の容器の形状や大きさに対応して簡単に取り付けることができる汎用性の高い容器の把手装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本考案は、一端側の注ぎ口12aと他端側の底部12bを有する筒状容器12の胴部12c周りに自在に撓みながら環状に巻き付けられるベルト14と、ベルト14を容器12の胴部周りに環状に巻き付けた状態で保持させるように締結又は解除する締結装置16と、ベルト14に取付けられ、容器の筒芯軸方向を握り軸として設けられた把手部18と、ベルト14に取付けられて容器12の胴部12cにあてがわれ、把手部18をベルト14と協働して容器12の胴部側方に固定状に支持させる1個又は複数個のあてがい状支持部材20と、を備えたことを特徴とする容器の把手装置10から構成される。比較的小型の容器の場合には、あてがい状支持部材20の取付個数は1個でもよいが、容器が大きくなるほど取付個数を増加してもよい。あてがい状支持部材20は、ベルトに対して固定的に取り付けてもよいが、後述のように取付位置を変更可能とすると実用性が高い。締結装置16は、例えば、面ファスナ、バックルやホック等の留め金等その他任意の構成でもよい。
また、あてがい状支持部材20は複数個がベルト14に係合し、ベルトの長手方向に対する取付位置を変更可能に取付けられたこととしてもよい。複数のあてがい状部材20は、全て同じ形状でもよいし、一部又は全部がそれぞれ異なる形状としてもよい。あてがい状支持部材20の容器12の胴部周り方向すなわちベルト長手方向の幅が狭い方が様々な形状の容器に対応して装着させやすい。
また、あてがい状支持部材20は、容器12の筒芯軸12d方向に長く形成された棒状部材30からなることとしてもよい。
また、あてがい状支持部材20は、ベルト14を貫通状に通係させる通係孔32を有し、ベルト14を通係孔32に通係させながらベルト14の長手方向に対する取付位置を変更可能とすることとしてもよい。
また、あてがい状支持部材20は、一部又は全部がベルト14に対して着脱可能に設けられたこととしてもよい。
また、締結装置16は、ベルト14の一端14aに接続されるリング部材であって、ベルト14を容器12の胴部回りに環状に巻き付ける際にベルトの他端側14bをリング孔26に通して折り返して係合させるリング部材22と、リング部材に係合させたベルト14を締込み保持させる締込保持機構24と、を含むこととしてもよい。
また、締込保持機構24は、面ファスナからなり、面ファスナは、ベルトの一つの面側に長手方向に直列して雄材28と雌材29とを形成させたこととしてもよい。
また、あてがい状支持部材20は、容器12の胴部12cの外周面との当接側に滑りにくい素材からなる弾性部34が形成されたこととしてもよい。
本考案の容器の把手装置によれば、一端側の注ぎ口と他端側の底部を有する筒状容器の胴部周りに自在に撓みながら環状に巻き付けられるベルトと、ベルトを容器の胴部周りに環状に巻き付けた状態で保持させるように締結又は解除する締結装置と、ベルトに取付けられ、容器の筒芯軸方向を握り軸として設けられた把手部と、ベルトに取付けられて容器の胴部にあてがわれ、ベルトと協働して把手部を容器の胴部側方に固定状に支持させる1個又は複数個のあてがい状支持部材と、を備えたことから、自在に撓むベルトとあてがい状支持部材とにより把手部を、例えば、丸筒状、角筒状等その他任意の形状、サイズの様々な容器の種類を問わず確実にフィットさせて広く装着でき、高い汎用性の把持装置を提供できる。さらに、装着した状態では把手部を介して、高齢者、女性、子供、怪我人等であっても重い容器を片手で安定的に手軽にもつことができ、操作性を向上できる。また、把手部の容器側方への取付状態の安定性が高く、把手部を持った際にもふらついたり、又は容器の胴部を変形させて内容物を飛び出させるといった不具合もなく、使い勝手が良く実用性が高い。また、構造が簡単であり、低コストで製造できる。
また、あてがい状支持部材は複数個がベルトに係合し、ベルトの長手方向に対する取付位置を変更可能に取付けられた構成とすることにより、容器の形状に対応して複数のあてがい状支持部材を互いに近接させたり、離隔させたりさせながら自在に調整でき、容器の形状、大きさに限定されることなく確実な装着を行える。
また、あてがい状支持部材は、容器の筒芯軸方向に長く形成された棒状部材からなる構成とすることにより、種々の容器の形状に対応できる構造を保持しながら、ある程度広い面でのあてがい状態を確保でき、把手部の確実な支持状態を簡単な構成で実現できる。
また、あてがい状支持部材は、ベルトを貫通状に通係させる通係孔を有し、ベルトを通係孔に通係させながらベルトの長手方向に対する取付位置を変更可能とする構成とすることにより、簡単な構成でベルトへの取付位置を可変できる構成を実現できるとともに、ベルトへ取付けた状態でスライドさせながら簡単かつスムーズに位置変更でき、使い勝手が良い。
また、あてがい状支持部材は、一部又は全部がベルトに対して着脱可能に設けられた構成とすることにより、あてがい状支持部材を自在に着脱させながらベルトへの取付位置を変更することができる。また、容器の形状、大きさ等に応じてあてがい状支持部材のベルトへの取付け個数を増減して良好に装着することができる。
また、締結装置は、ベルトの一端に接続されるリング部材であって、ベルトを容器の胴部回りに環状に巻き付ける際にベルトの他端側をリング孔に通して折り返して係合させるリング部材と、リング部材に係合させたベルトを締込み保持させる締込保持機構と、を含む構成とすることにより、ベルトを容器に巻き付けた際に、リング部材とベルトとを係合させて確実にベルトを締め込むことができ、高齢者や子供等の力が弱いものでも簡単、確実に把手装置を容器に装着させることができる。
また、締込保持機構は、面ファスナからなり、面ファスナは、ベルトの一つの面側に長手方向に直列して雄材と雌材とを形成させる構成とすることにより、簡単な構造で、かつ簡単に着脱操作を行える締込保持機構を具体的に実現できる。さらに、面ファスナは無段階に調整して接続が行えるので、様々な形状、大きさの容器によりフィットして装着させることができる。
また、あてがい状支持部材は、容器の胴部の外周面との当接側に滑りにくい素材からなる弾性部が形成された構成とすることにより、容器の外周面に対して高摩擦力により滑り止め機能を発揮させるとともに、クッション性により容器の胴部の外周面が平面、曲面のいずれであっても密着状に当接させることができ、確実に装着状態を維持できる。
本考案の一実施形態に係る容器の把手装置の概略斜視図である。 図1の容器の把手装置のベルトを広げた状態で一部省略した正面図である。 図2の容器の把手装置のA−A線断面図である。 図2の容器の把手装置のB−B線断面図である。 図1の容器の把手装置の作用説明図である。 図1の容器の把手装置の作用説明図である。 図1の容器の把手装置を容器に装着した状態の斜視図である。 図1の容器の把手装置を容器に装着した状態の平面図である。 図1の容器の把手装置を形態が異なる容器に装着した場合の平面図である。 図1の容器の把手装置を形態が異なる容器に装着した場合の平面図である。 図1の容器の把手装置の作用説明図である。 図1の容器の把手装置の作用説明図である。 あてがい状支持部材の他の形態の説明図である。
以下、添付図面を参照しつつ本考案の容器の把手装置の実施の形態について説明する。本考案の容器の把手装置は、例えば、水、お茶、ジュース、酒類等の飲料、醤油、みりん等の調味料、油、その他の飲食品類又は液体洗剤その他流動物等を収容したペットボトルや紙パック、ビン等の様々な容器に簡単に装着して、持ち運びや内容物の注ぎ操作等の使い勝手を向上できる把手装置である。図1ないし図5は、本考案に係る容器の把手装置の一実施形態を示している。図1、図2に示すように、本実施形態において、容器の把手装置10は、容器12に巻き付けられるベルト14と、ベルト14の締結装置16と、把手部18と、ベルト14に取り付けられるあてがい状支持部材20と、を備えている。
把手装置10の装着対象となる容器12は、例えば、一端側に注ぎ口12aが、他端側に底部12bが設けられた筒状容器である。容器12は、図7、図8又は図9や図10に示すように、例えば、周知の角型や丸型のペットボトル、角筒状の紙パック等からなる。具体的には、図7、図8に示した容器12については、ジュース、お茶等の飲料を入れた2リットル容量の大きさで、胴部12cの横断面輪郭形状が横長四角形となる角型又はその角を切り落としたような略八角形状となる角型のペットボトル等からなる。容器12は、胴部12cは底部から所定の高さまでは筒芯軸12d方向に向けてほぼ同じ大きさで形成されるとともに、一端側の肩部分が注ぎ口12aに向けてテーパ状に次第に小さく形成されている。なお、注ぎ口12aには、ネジ式のキャップが着脱自在に装着できるようになっている。なお、容器の胴部の外周面に強度をもたせるために凹凸が形成されているものでもよい。また、図9に示した容器12(12R)は、例えば、胴部12cの横断面輪郭形状が円形となる周知の丸型のペットボトル等からなる。また、図10に示した容器12(12S)は、例えば、四角筒状の2リットル容量の紙パックからなり、紙パック12Sの上部側に注ぎ口12cが形成されている。なお、紙パックは、上部の封止接合された一部分を開いて注ぎ口を形成するタイプでもよい。さらに、把手装置を装着できる容器12は、上述のものに限らず、例えば、胴部の横断面形状が三角形、五角形その他多角形、楕円又は長丸形状等、その他様々な形状の容器にも適用できる。また、容器12の容量は、例えば、0.5〜2リットルまたはそれ以上の任意の大きさのものでもよい。
図1、図2、図4に示すように、ベルト14は、例えば、天然又は化学繊維製の布材等の自在に撓む素材で形成されており、ある程度広い幅で長く形成された薄肉厚の長尺帯状部材からなる。図7に示すように、ベルト14は、一つの面側を容器12の外周面側に向けつつ該容器12の筒芯軸12d方向に幅方向を向けながら容器12の胴部12c回りに環状に巻き付けられ、締結装置16を介して締結される。
図1、図5、図8に示すように、締結装置16は、ベルト14を容器12の胴部回りに環状に巻き付けた状態を保持するように締結又は解除するベルトの締結手段である。締結装置16は、環状にしたベルト14を任意の位置で締結させるようになっており、容器12の形状大きさに対応した任意の環の大きさで保持できるようになっている。本実施形態では、締結装置16は、例えば、ベルト14の一端14aに接続されたリング部材22と、ベルト14の締込保持機構24と、を含む。
リング部材22は、例えば、中央を孔貫通させて無端の隅丸四角枠状に形成された縦長の角環部材からなる。リング部材22は、例えば、ベルト14の一端部14aをリング孔26内に通した状態で1つの縦長杆22aで折り返し係合させ縫製等により止着させてベルト14の一端に接続されている。図5、図8に示すように、リング部材22は、ベルト14を容器12の胴部12c周りに巻き付けた際に、ベルトの他端14bをリング孔26内に通し、他の縦長杆22bに巻回するように折り返して係合される。
締込保持機構24は、リング部材22に係合させたベルト14を締め込み状態で保持させるベルトの接続手段である。本実施形態では、締込保持機構24は、例えば、ベルト14の一つの面側に一体的に形成された面ファスナ28、29を含む。図1、図2に示すように、面ファスナ28、29は、ベルト14を容器12の胴部12cに環状に巻き付けた際に、ベルト他端12cを折り返さない状態での外面側に、雄材28と雌材29とがベルト長手方向に直列状に配置されている。例えば、ベルト14の他端14b側の比較的短い範囲に面ファスナ雄材28が面状に形成されており、その残りのベルト一端側14aまでの長い範囲には面ファスナ雌材29が面状形成されている。図5、図8に示すように、ベルト14の他端側14aをリング部材22に通して折り返し係合させた状態でベルト14を締込んで容器に係着させた状態で、その折り返したベルトの他端側14bをベルト中間部分に重ね合わせて(図5上、仮想線)、該ベルト他端側の面ファスナ雄材28をベルト中間位置部分の面ファスナ雌材29に接続させて固定させる。また、ベルトの他端側14bを引き剥がすと簡単に離脱させてベルト締結状態を解除させることができる。このようにリング部材22、面ファスナ28、29を設けたことにより、力の弱い高齢者や子供等でも簡単にベルト14を締め込んで容器12に係着させた状態で、確実に容器への装着操作を行なえる。さらに、様々な容器12の大きさ形状に合わせてベルト14の締込みを無段階に調整することができ、装着操作性を向上させうる。なお、締込保持機構24は、面ファスナに限らず、例えばバックル、ホック等の留め金等その他、任意の位置で締結、解除可能に締込み保持できるような構造であれば任意の構成でもよい。
図1、図2に示すように、あてがい状支持部材20は、ベルト14に取り付けられており、ベルト14を容器12へ環状に巻き付けた際に該容器12の胴部外側面にあてがわれる当着部材である。そして、あてがい状支持部材20は、把手部18をベルト14と協働して容器12の胴部側方に固定状に支持させる容器への把手支持手段または把手取付手段を具体的に構成している。本実施形態では、あてがい状支持部材20は、例えば、5個がベルト14に係合して取り付けられている。あてがい状支持部材20は、例えば、その本体部分が木材等のある程度強度がある剛性素材で形成されており、容器12の筒芯軸12d方向に長い複数の棒状部材30からなる。あてがい状支持部材20は、図3、図4にも示すように、例えば、ベルト14の幅方向Wに縦長く形成されており、ベルト14の長手方向へは狭い幅で、さらにベルト14の厚みよりも厚く形成された横断面矩形状の縦長棒体となっている。なお、本実施形態では、5個のうち4個のあてがい状支持部材20は比較的細幅で同一形状で形成されているが、中央に配置された1個のあてがい状支持部材20(20M)のみは他の4個と比較して約2倍程度の横幅で形成されている。この中央の1個のあてがい状支持部材20Mに把手部18が固定されている。さらに、あてがい状支持部材20には、その幅方向すなわち棒状部材30の長手方向と直交する方向に貫通する通係孔32が穿孔されている。通係孔32は、あてがい状部材にベルトを通係させる孔であり、ベルト14の断面大きさよりも若干大きい偏平矩形状に形成されている。あてがい状支持部材20は、通係孔32にベルト14を貫通状に通係させることで該ベルト14に対してスライド自在に係合しており、あてがい状支持部材20をベルト14の長手方向に自在に移動可能となっている。すなわち、あてがい状支持部材20はベルト14の長手方向に対する取付位置を変更可能に設けられている。これにより、図5の矢印にも示すように、ベルト14に取り付けられた5個のあてがい状支持部材20は、互いに近接させたり離隔させたりすることができ、容器12の形状や大きさに応じてこれらのあてがい状支持部材のベルト係合位置を調整しながら、確実にあてがい状支持部材を容器にあてがわせて装着することができる。なお、あてがい状支持部材20はある程度の厚みで形成されているので、図8に示すように、あてがい状支持部材20の取付位置近傍ではベルト14は容器12には当着しておらずあてがい状支持部材20のみが当接するようになっている。さらに、あてがい状支持部材20は、ベルト14の他端14c側に移動させてベルト14から離脱させることもできる。例えば、図6に示すように、一部のあてがい状部材を離脱して、3個のあてがい状支持部材をベルト14に取り付けた態様でも利用することができる。よって、容器の形状、大きさによって、あてがい状支持部材を取り付ける個数を調整でき、より広い態様で容器12への装着を実現できる。なお、あてがい状支持部材20の通係孔32は、ベルトへの取付位置変更機構と着脱構成を同時に具現しているといえる。例えば、あてがい状支持部材20の取り付け個数は、容器の容量が、500ミリリットル等の比較的小型の場合には1個のみ、1リットルの中型の場合には2〜3個、1.5〜2リットル等の大型の場合には4〜5個など、容器のサイズに応じて増減調整するとよい。
図1、図4、図8に示すように、あてがい状支持部材20には、容器12の胴部12cの外周面との当接側に弾性部34が形成されている。弾性部34は、例えば、天然ゴム又は合成ゴム等からなるスポンジゴム等の滑りにくい素材からなり、接着剤等により固定されている。弾性部34は、容器12の外周面に対して高摩擦力により滑り止め機能を発揮させるとともに、クッション性により容器12の胴部の外周面が平面、曲面のいずれであっても密着状に当接させることができる。よって、把手装置10がベルト14とあてがい状支持部材20により、容器12の胴部周りにのみに係着させる構成であっても確実に装着状態を維持させることができる。
なお、あてがい状支持部材20の構成は上述のものに限らない。例えば、図13にはあてがい状支持部材の他の形態を示している。図13では、あてがい状支持部材20aは、例えば、厚み方向に分割、組付け可能に2分割されて構成されている。あてがい状支持部材20aは、ベルト14の容器へ巻き付けた際に内面側に配置される第1棒状要素301と、ベルト外面側に配置される第2棒状要素302と、を含む。そして、第1棒状要素201に面ファスナ雌材37が、第2棒状要素202には面ファスナ雄材36が、それぞれ取り付けられており、ベルト14の任意の位置でそれらの第1、第2棒状要素301、302をベルトを挟み付けながら組み付けることにより、ベルト14に取付けできる。図13に示したあてがい状支持部材20aの構成では、上述の通係孔32を設けた構成に比べて構造が若干複雑になるが、着脱操作する際にベルトの中間位置で任意のあてがい状支持部材を自由に着脱ができる。なお、第1、第2棒状要素301、302を組み付け構成は、例えば、ボルトナット又はクランプ機構等により締め付ける構成や、その他任意の接続装置でもよい。また、あてがい状支持部材は、例えば、棒状部材30とベルト14とを面ファスナで着脱する構成としてもよい。
図1、図3、図7に示すように、把手部18は、使用者が実際に片手で握り持つことができる部位であり、例えば、あてがい状支持部材20を介してベルト14に取り付けられている。本実施形態では、把手部18は、例えば、木材等の比較的強度のある剛性素材から形成され、略コ字状のハンドル部材からなる。把手部18は、ベルト14及びあてがい状支持部材20を容器12の胴部に取り付けた際に、容器から外側に向けて突設するように支持されている。把手部18は、その握り軸18aが容器12の筒芯軸12d方向に設定されている。把手部18は、1つのあてがい状支持部材20Mに接着又はネジや釘等の任意の固定手段で固定されている。なお、把手部18やあてがい状支持部材20を構成する棒状部材30は、例えば、金属で形成してもよいが、金属の場合には装置全体の重量が大きくなったり、又は内容物を入れた容器を冷蔵庫で冷した場合に、把手部が冷たすぎて握れなかったり、低温による皮膚の損傷を生じるおそれもある。本実施形態では、木材で把手部18やあてがい状支持部材20を形成することにより、装置全体を軽量化できるとともに、把手部が冷えすぎるのを防止して、良好に使用することができる。なお、把手部18は、コ字状のものに限らず、例えば、L字状や円弧状に曲成された形状、又は手指形状に対応して凹凸が形成されたもの等その他任意のもので良い。
次に、図5ないし図12を参照しつつ本実施形態に係る容器の把手装置10を作用について説明する。例えば、図7、図8に示すように、把手装置10を角型のペットボトルからなる容器12に装着する場合には、あてがい状支持部材20の弾性部34を容器の胴回りに当接させつつベルトを環状に巻き付ける。この際、図5に示すように、容器の形状大きさに対応して、それぞれのあてがい状支持部材20をスライド移動させてベルト14の長手方向に対する取付位置を自由に調整できる。ベルトの一端側14aのリング部材22にベルト他端側14bを通し、そのベルト14を折り返して該リング部材22に係合させながら引っ張ると、ベルト14が締め込まれ該ベルト14及びあてがい状支持部材20が容器12の胴部の外周面に密着当接される。この状態で、ベルト14に一体形成された面ファスナ28、29を介して、折り返したベルトの他端をベルトの中間部分に接続して締込み状態を保持させて、把手装置10を容器12に装着させる。このようにして、高齢者や子供等であっても簡単にかつ確実に把手装置10を容器12に取り付けることができる。把手装置10を装着した状態では、締込み保持して締結されたベルト14と複数のあてがい状支持部材20とが協働して把持部18が容器の胴部側方に固定状に支持される。また、容器12が、例えば図9に示すように胴部周りの横断面形状が円形となる丸型の1.5リットル容量のペットボトルの場合や、例えば図10に示すように胴部周りの横断面形状が矩形状となる2リットル容量の紙パックの場合、又は三角形状、四角形、五角形状等その他種々の形状、大きさであっても、把手装置10をその形状に対応して上記同様の操作で装着することができる。よって、1つの把手装置10だけで多様な容器に対応して装着でき、高い汎用性を実現しうる。なお、本実施形態では、5個のあてがい状支持部材20は、互いに比較的近い位置でベルトに係合しているが、容器12の胴部周りに均等又は不規則に配置させてもよい。
図11に示すように、把手装置10を装着した容器12を持って内容物をコップ等に注ぐ際には、例えば把手部18を片手で握り安定的に持った状態で注ぐことができる。また、例えば図12に示すように、把手部18の孔部分に手指を差し入れても比較的安定した状態で持って注ぐことができる。したがって、把手部18により、手の力が弱い高齢者、子供や手を怪我している者等であっても、大きくて重い容器12を楽に持って、簡単に持ち運んだり、注いだりすることができ、使い勝手を向上させる。また、把手部18を手で持った際に把手部付近に強い力がかかっても、上記のように装着させたベルト14とあてがい状支持部材20とにより把手部18が容器12に対してふらついたり、容器が変形して内容物が飛び出したりすることもなく、良好に使用できる。さらに、あてがい状支持部材20に形成された弾性部34により、把手装置10が容器12に対して滑って離脱するのを防止し、確実に装着状態を保持できる。容器12内の内容物を消費してしまった後には、装着手順と逆にベルト14の面ファスナ28、29を分離させて把手装置10を容器12から簡単に取外すことができ、他の新しい容器に繰り返し使用することができる。また、取り外した把手装置10のみを保管、持ち運ぶ際には、ベルトが自在に撓むのでコンパクトにした状態で場所をとることなく、簡単に保管管理できる。
以上説明した本考案の容器の把手装置は、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した本考案の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本考案の容器の把手装置は、例えば、丸型、角型のペットボトルやその他プラッスチック容器、紙パック、ガラスビン等の様々な形状、大きさの筒状容器に簡単に取り付けて利用することができる。
10 把手装置
12 容器
14 バンド
16 締結装置
18 把手部
20 あてがい状支持部材
22 リング部材
24 締込保持機構
26 リング孔
28 面ファスナ雄材
29 面ファスナ雌材
30 棒状部材
32 通係孔
34 弾性部

Claims (8)

  1. 一端側の注ぎ口と他端側の底部を有する筒状容器の胴部周りに自在に撓みながら環状に巻き付けられるベルトと、
    ベルトを容器の胴部周りに環状に巻き付けた状態で保持させるように締結又は解除する締結装置と、
    ベルトに取付けられ、容器の筒芯軸方向を握り軸として設けられた把手部と、
    ベルトに取付けられて容器の胴部にあてがわれ、ベルトと協働して把手部を容器の胴部側方に固定状に支持させる1個又は複数個のあてがい状支持部材と、を備えたことを特徴とする容器の把手装置。
  2. あてがい状支持部材は複数個がベルトに係合し、ベルトの長手方向に対する取付位置を変更可能に取付けられた請求項1記載の容器の把手装置。
  3. あてがい状支持部材は、容器の筒芯軸方向に長く形成された棒状部材からなる請求項2記載の容器の把手装置。
  4. あてがい状支持部材は、ベルトを貫通状に通係させる通係孔を有し、ベルトを通係孔に通係させながらベルトの長手方向に対する取付位置を変更可能とする請求項2又は3記載の容器の把手装置。
  5. あてがい状支持部材は、一部又は全部がベルトに対して着脱可能に設けられた請求項2ないし4のいずれかに記載の容器の把手装置。
  6. 締結装置は、ベルトの一端に接続されるリング部材であって、ベルトを容器の胴部回りに環状に巻き付ける際にベルトの他端側をリング孔に通して折り返して係合させるリング部材と、
    リング部材に係合させたベルトを締込み保持させる締込保持機構と、を含む請求項1ないし5のいずれかに記載の容器の把手装置。
  7. 締込保持機構は、面ファスナからなり、
    面ファスナは、ベルトの一つの面側に長手方向に直列して雄材と雌材とを形成させた請求項6記載の容器の把手装置。
  8. あてがい状支持部材は、容器の胴部の外周面との当接側に滑りにくい素材からなる弾性部が形成された請求項1ないし7のいずれかに記載の容器の把手装置。
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