JP3159210U - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートの後端部の高さ位置を変えることなく、ヒップポイントのみ高さ調整を行える自動二輪車を提供する。【解決手段】シート8の後部8bには、前後方向位置を調整可能に車体フレームに固定される固定部40が形成され、前記シート8の前記固定部40より前側部分(前端部,中央部)8a,8cには、該シート8が前側に位置するときの前記前側部分8a,8cの高さを、後側に位置するときより高くする高さ可変機構41が設けられている。【選択図】図3

Description

本考案は、車体フレームに搭載された燃料タンクと、該燃料タンクの後部上面にその前部下面が沿うように配置されたシートとを備えた自動二輪車に関する。
自動二輪車では、ライダの体格に応じた乗車姿勢が得られるように、シート高さを調整可能とするシート高調整構造を備える場合がある。例えば、特許文献1には、シートの底板の前部と後部に階段状部を設け、該階段状部の車体フレームへの噛み合い位置を段階的に変化させることによりシートの高さを調整するようにした構造が提案されている。このシート高調整構造では、シート全体を上下方向に平行移動させて高さ調整を行うようになっている。
特開2007−118890号公報
ところで、モトクロス競技用の自動二輪車(モトクロッサー)では、ジャンプしたり、障害物を乗り越えたりする際には、ライダは腰をできるだけシートの後端部に移動させることで走破性を高める場合がある。このような動作をスムーズに行うには、シートのヒップポイントの高さに関わらず、後端部の高さはできるだけ低いほうが望ましい。
前記従来のシート高調整構造の場合、上述のように、シート全体を上下方向に平行移動させて高さ調整を行うようになっているので、シートのヒップポイントを高くすると後端部も高くなる。従って、前述のヒップポイントだけ高くして後端部はそのまま低い位置に保持したいという要求には応えられない。
本考案は、前記従来の状況に鑑みてなされたもので、シートの後端部の高さを変えることなく、ヒップポイントの高さを調整できるシート高調整機構を備えた自動二輪車を提供することを課題としている。
本考案は、車体フレームと、該車体フレームに搭載された燃料タンクと、該燃料タンクの後部上面にその前部下面が沿うように配置され、前記車体フレームに取り付けられたシートとを備えた自動二輪車において、前記シートの後部を車体フレームに、前後方向位置を調整可能に固定する固定部と、前記シートの前記固定部より前側に形成され、前記シートの後部が第1の固定位置に固定されたときの前記シートの前側部分の高さを、前記シートの後部が前記第1の固定部より後側に位置する第2の固定部に固定されたときより高くする高さ可変機構とを備えたことを特徴としている。
本考案に係る自動二輪車によれば、シートの後部については前後方向位置を調整可能とし、該シートの前側部分については上下方向位置を調整可能とし、シートの後部が第1の固定位置に固定されたときの前側部分の高さを、第1の固定部より後側の第2の固定位置に固定されたときより高くしたので、シートの後部を前後方向に変化させて固定することにより、前側部分のみ高さを変えることができる。これにより、シートの後部の高さを変えることなく、ヒップポイントの高さのみを変えることが可能となり、例えばモトクロッサーにシート高調整機構を設ける場合のライダの要求に応えることができる。
本考案の一実施形態による自動二輪車を説明するための側面図である。 前記自動二輪車に搭載されたシートの側面図である。 前記シートを取り外した状態の分解側面図である。 前記シートを標準高さに取り付けた状態を示す側面図である。 前記シートを高所に取り付けた状態を示す側面図である。 前記シートの燃料タンクへの係止機構部分の平面図である。 前記シートの平面図である。 前記シートの断面図(図7のVIII-VIII線断面図)である。 前記シートの断面図(図7のIX-IX線断面図)である。 前記シートの断面図(図7のX-X線断面図)である。 前記シートの断面図(図10のXI-XI線断面図)である。
以下、本考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図9は、本考案の一実施形態による自動二輪車を説明するための図である。なお、本実施形態の説明のなかで前後,左右という場合は、特記なき限り、シートに着座した状態で見た場合の前後,左右を意味する。
図において、1はモトクロスレース等に使用されるオフロードタイプの自動二輪車を示している。
この自動二輪車1は、クレードル型の車体フレーム2と、該車体フレーム2に気筒軸線を略垂直に向けて搭載された水冷式4サイクル単気筒タイプのエンジン3と、前記車体フレーム2のエンジン3の上方に搭載された燃料タンク4と、該燃料タンク4の後側に配置され、前記車体フレーム2に着脱可能に取り付けられた鞍乗型のシート8とを備えている。
また前記自動二輪車1は、前記エンジン3に接続された吸気装置6及び排気装置7を備えており、該エンジン3の前方にはラジエータ5が配置されている。
前記車体フレーム2は、前記燃料タンク4の前方に位置するヘッドパイプ9を有する。該ヘッドパイプ9は、フロントフォーク10を左右操向自在に支持している。該フロントフォーク10の下端部には前輪11が軸支され、上端部には操向ハンドル12が取り付けられている。前記フロントフォーク10には、前記前輪11の上方を覆うフロントフェンダ13が取り付けられている。
前記自動二輪車1は、車体フレーム2により上下揺動自在に支持されたリヤアーム14と、該リヤアーム14の後端部に軸支された後輪15と、前記車体フレーム2に取り付けられ、該後輪15の上方を覆うリヤフェンダ17とを備えている。またリヤアーム14と車体フレーム2との間にはリヤクッション16が介設されている。
前記車体フレーム2は、前記ヘッドパイプ9と、該ヘッドパイプ9から後方に延びる左,右のメインフレーム20,20と、前記ヘッドパイプ9から下方に略直線状に延びる1本の上側ダウンチューブ21と、該上側ダウンチューブ21の下端部から左,右外側に分岐して後方に略水平に延びる左,右の下側ダウンチューブ22,22とを有する。
前記左,右のメインフレーム20は、ヘッドパイプ9から車幅方向外側に拡開しつつ後斜め下方に延びている。該左,右のメインフレーム20の下端部には、前記左,右の下側ダウンチューブ22の後端部が結合されている。
また前記車体フレーム2は、左,右のメインフレーム20の後下部から後斜め上向きに延びる左,右のシートレール23,23と、該左,右のシートレール23と左,右のメインフレーム20とに連結された左,右のシートステー24,24とを有する。
前記左,右のメインフレーム20の車幅方向外側には、前記燃料タンク4及びラジエータ5の外側方を覆う左,右のフロントサイドカバー26,26が配置されている。また前記左,右のシートレール23,23の外側には、排気装置7の外側方を覆うリヤサイドカバー27,27が配置されている。
本実施形態の自動二輪車1の吸気装置6は、エンジン3の前壁3bに開口する吸気ポートから空気を吸入し、後壁3dに開口するから排気ガスを排出するという、前方吸気,後方排気方式を採用している。
前記排気装置7は、エンジン3の後壁3dに接続された排気管7aと、該排気管7aの下流端に接続されたマフラ7bとを有する。該マフラ7bは、シート8とリヤフェンダ17との境界部の車幅方向右外側に前後方向に延びるよう配置されている。
前記排気管7aは、エンジン3の後壁3dからリヤクッション16の右側方を後方に延び、リヤフェンダ17の前方,かつシート8の下方を通るように配置されている。
また前記排気管7aは、前記リヤクッション16とシート8と後輪15との間の空間で車幅方向に略環状をなすよう屈曲形成されている。このように排気管7aを環状に屈曲させることにより、後方排気方式を採用しながら排気管7aの必要長さを確保している。
前記吸気装置6は、前記燃料タンク4の前側に配置されたエアクリーナ30と、該エアクリーナ30の上端部に接続され、車両前方に延びる左,右の外気導入ダクト(図示せず)と、前記エアクリーナ30の底部とエンジン3の前壁3bに開口する吸気ポートとを上下方向に接続する吸気管(図示せず)とを有する。
前記燃料タンク4は、前記左,右のメインフレーム20の前部上面に搭載され、該メインフレーム20に概ね沿うよう後斜め下方に延びている。
前記燃料タンク4の上壁4bの後部上面4dは、後下がりの平坦な傾斜面となっている。また燃料タンク4の上壁4bの前端部には、給油口4eを開閉する燃料キャップ4aが装着されている。さらにまた燃料タンク4の前壁部には、前記エアクリーナ30の上部が入り込む凹部4cが形成されている。
前記リヤフェンダ17は、横断面形状が下向きに開口する大略円弧状をなしており、前記シート8の後端面8dから連続面をなすよう後方に略直線状に延びる後半部17aと、該後半部17aの前縁から段落ち状に形成され、シート8の下方に延びる前半部17bとを有する。該前半部17bは、前下がりに湾曲しており、左,右のシートレール23及びシートステー24に固定されている。
前記シート8は、シート底板34上にクッション35を貼着し、該クッション35の外表面を表皮36で覆った構造を有する(図3,図8,図9参照)。
前記シート8は、平面視で、前後方向寸法が車幅方向寸法より長い略長方形状をなしている(図7参照)。該シート8の前端部8aは、燃料タンク4の上壁4bの給油口4eの近傍に位置し、後端部8bは、シートレール23の後端部に位置している。
また前記シート8は、車両側方から見ると、前端部8aの上面が後端部8bの上面より少し高所に位置し、前後方向中央部(ヒップポイント)8cの上面が後端部8bより低所となるよう下方に少し湾曲するなだらかな曲線をなしている。
この種の自動二輪車1では、その用途からして走行中にライダは姿勢を大きく変化させる。例えば、ジャップ時には腰をできるだけ後方に移動させ、またコーナリング時には前方に移動させるような動作を行う。従ってシート8の前後方向長さは他の自動二輪車のシートより長く、車幅寸法は他の自動二輪車のシートより狭くなっている。また燃料タンク4においても、シート8の車幅寸法に応じて車幅寸法が小さくなっている。
前記シート8の後端部8bには、前方に凹状をなす凹部8eが形成されている(図7参照)。該凹部8eは、上方から見ると、シート8の後端部8bの車幅方向中央部を大略く字形状に切り欠いた形状となっている。
前記凹部8eの左,右側部8e′,8e′の下面は、リヤフェンダ17の上面に当接している。詳細には、シート底板34の左,右後端部34a,34aは、下方に屈曲形成され、該左,右後端部34aの縁部34a′がリヤフェンダ17の前半部17bに当接している。これにより、シート8の後端部8bに着座したライダの荷重は凹部8eの左,右側部8e′からリヤフェンダ17を介して左,右のシートレール23及びシートステー24に伝達される。
前記シート8の凹部8eとリヤフェンダ17とで車両後方に向けて開口する左,右の開口部37,37が形成されている。該左,右の開口部37は、前記凹部8eの左,右側部8e′とリヤフェンダ17の前半部17bとの間に設けられた前後方向に延びる隙間37aの後端開口を構成している。これにより、シート8の下方にこもった排気管7aの熱は、シート底板34とリヤフェンダ17の前半部17bとの前記隙間37aを通って左,右の開口部37から後半部17aの上方に向けて排気されることとなる(図7の矢印a参照)。
前記シート8は、その高さを調整可能とするシート高調整機構Aを備えている。このシート高調整機構Aは、シート8の後端部8bの底部をシートレール23に、前後方向位置を調整可能に固定する固定部40と、シート8の固定部40より前側に位置する中央部8cの底部をシートレール23に、高さ位置を調整可能に係止させる高さ可変機構41と、シート8の前端部の底部を燃料タンク4に係止させる係止部42とを有する。
前記シート8のシート底板34の前記前端部8aの下方に位置する前部34bは、前記燃料タンク4の後部上面4dに沿って前上がりに傾斜するよう形成されている。該シート8を前方に移動させると、前記前端部8aは前記前上がりの傾斜に沿って前方斜め上方に移動することとなる。
前記係止部42は、前記燃料タンク4の後部上面4dの車幅方向中央部に上方に突出するように配置されたガイドピン42cを、前記シート底板34に形成された係止溝34eに係止させる構造となっている。
前記ガイドピン42cは、燃料タンク4に溶接等により固定された軸部42aと、該軸部42aの上端面に形成された円板状の頭部42bとを有する。
前記係止溝34eは、シート底板34の前部34bの車幅方向中央部にトンネル状をなすように形成されたトンネル部34cに形成されている。この係止溝34eは前後方向に長く延びており、その前端部には、前記ガイドピン42の頭部42bが挿通可能な大きさの挿通孔34dが形成されている(図6参照)。
前記挿通孔34dにガイドピン42cの頭部42bを挿通させ、係合溝34ecの縁部上面に該頭部42bの下面を係合させることにより、シート8は、車幅方向及び燃料タンクの後部上面4dから離反する方向への移動が規制される。なお該シート8の前後方向への移動は許容されている。
前記固定部40は、シート底板34の後端部に取り付けられた左,右一対の固定板40a,40aと、前記左,右のシートレール23と左,右のシートステー24との各々の結合部に固定された左,右のシートブラケット44,44とを有する。
前記各シートブラケット44は、後方に突出するフェンダ固定部44bと、上方に突出するシート固定部44aとを有し、該シート固定部44aにはボルト孔(固定孔)44cが形成されている。
前記各固定板40aには、前,後に所定の間隔をあけて、かつ略同じ高さ位置となるよう前固定孔40b,後固定孔40cが形成されており、該前,後固定孔40b,40cが選択的に前記ボルト孔44cにボルト47により結合される。
前記シート固定部44aのボルト孔44cに、前固定孔40bを一致させた状態でボルト47を締め付けることにより、シート8は後側(第2の固定位置・図4参照)に位置する。また、ボルト孔44cに後固定孔40cを締め付けることによりシート8は前側(第1の固定位置・図5参照)に位置する。なお、前記前,後固定孔40b,40cの何れをボルト孔44cに結合してもシート8の後端部8bの高さ位置が変わること殆どない。
前記左,右のシートレール23のシートブラケット44の前側には、シート荷重受け部材45,45が配置固定されている。また、前記シート底板34の、前記固定部40より前側部分には、前記シート荷重受け部材45に当接可能なシート荷重伝達部材46,46が取り付けられている。
この左,右のシート荷重伝達部材46は、前記シート8が前記後側に位置するときに前記シート荷重受け部材45の上面に位置する低所伝達部46aと、シート8が前記前側に位置するときにシート荷重受け部材45の上面に位置する高所伝達部46bとを有する。これによりシート8に作用するライダの荷重は、シート荷重伝達部材46からシート荷重受け部材45を介して車体フレーム2に伝達される。
前記高さ可変機構41は、前記シート荷重受け部材45より前側に配置された係止部材50と、前記シート底板34の、上記中央部8cの後側近傍に取り付けられ、係止部材50と係止する左,右一対の被係止部材51,51とを有する。
前記係止部材50は、左,右のシートレール23,23に架け渡して固定されたクロス部材50aと、前記シートレール23と平行となるように折り曲げられた鉤部50bとを有する。
前記被係止部材51は、高さ位置の異なる2段の上側被係止部51a及び下側被係止部51bを有する。上側被止部51a及び下側被係止部51bは、前記係合部材50の鉤部50bが挿入可能な切り欠き溝により構成され、下側被係止部51bは、上側被係止部51aより後側に位置するように形成されている。
前記被係止部材51の上側被係止部51aと下側被係止部51bとの上下方向間隔は所要のシート高さ調整量に設定され、前後方向間隔は固定部40の前後方向移動量に対応するよう設定されている。
シート8を標準高さに設定する場合は、該シート8を前記第2の固定位置に固定する。具体的には、固定部40の前固定孔40bがボルト孔44cに一致した状態で、ボルト47によりシート固定部44aに固定し、係止部材50の鉤部50bを上側係止部51aに係止させる。さらに燃料タンク4のガイドピン42cをシート底板34の係合溝34eの前部に係合させる(図4参照)。
シート8を高所に設定する場合は、該シート8を前記第1の固定位置に固定する。具体的には、ボルト47を取り外して固定部40の固定を解除し、シート8を後方に一旦ずらせて上側係止部51aを係止部材50の鉤部50bから外す。
そしてガイドピン42cにシート底板34を係合させたままの状態で、シート8の後部を少し持ち上げて前方に移動させる。するとシート8が前側に移動するに伴って、シート底板34の前部34bが燃料タンク4の後部上面4dの傾斜面に沿って前方斜め上方に移動する。またこのとき被係止部材51の下側被係止部51bに係止部材50の鉤部50bを係止させ、最後に後固定孔40cとボルト孔44cを一致させ、ボルト47により固定板40aとシート固定部44aに固定する(図5参照)。
この場合、シート8は、前記後側(第2の固定位置)に位置する場合に比べて、ボルト孔44cを中心にしてその前部が上方に回動することとなる。そのため、シート8の中央部8cは、標準高さよりhだけ高所に位置し、また前端部8aは前記中央部8cより少し大きく上方移動することとなる。一方、シート8の後端部8bについては、固定板40aが前方に略水平移動するだけであるから、シート高さは変わらない。
このように本実施形態によれば、シート8の後端部8bついては、前後方向位置を調整可能とし、該シート8の前端部8a及び中央部8cについては、高さ位置を調整可能としたので、シート8の後端部8bの高さは変えずに前端部8a及び中央部8cの高さのみを変えることができる。これにより、ジャンプしたり,障害物を乗り越えたりする際に、ライダが腰をシート8の後端部8bに移動させるという動作をスムーズに行うことができ、モトクロッサー用自動二輪車1にシート高さ調整機構を設ける場合のライダの要求に応えることができる。
また前記シート8の後端部8bに前方に凹状をなす凹部8eを形成したので、必要なシート長さを確保しつつシート後端部8bの高さをより一層低くすることができる。即ち、シート8の後端部8bの高さを低くする場合、シート高さは、シート後縁部8b′のリヤフェンダ17の前半部17bの車両中心線L上の部位17b′との干渉を回避可能の高さに限定される。シート後端部に凹部8eを備えていない従来例シートの場合、図10、図11に二点鎖線で示す高さとなる。一方、本実施形態では、凹部8eを備えているので、シート8の後縁部8b′が8b′′まで前進したのと等価となり、その結果、図10,11に実線で示すように、シート後端部8bの高さを従来構造に比較して寸法bだけ低くできる。
また、本実施形態構造では、凹部8eを設けているが、左,右側部8e′についてのクッション性は確保されている。そしてライダが腰をシート後端部まで移動させた場合、ライダの左,右の尾低骨eはこの左,右側部8e′上に位置することとなり、固いリヤフェンダ17に直接当たることはない。従って、乗り心地が凹部8eを設けたことにより低下することはほとんどない。
本実施形態では、高さ可変機構41を、シートレール23に取り付けられた係止部材50と、シート底板34に取り付けられ、上下方向高さの異なる2つの上側被係止部51a及び下側被係止部51bを有する被係止部材51とを有する構成としたので、簡単な構造でシート高さを調整することができ、コストの上昇を抑制できるとともに、シート8の高さ調整作業を容易に行うことができる。
本実施形態では、燃料タンク4の上壁4bの後部上面4dを後下がりの傾斜面とし、シート8のシート底板34の前部34bを後部上面4dに沿うように配置したので、シート8の固定部40を前側に位置させるに伴って、前記前部34bが後部上面4dの傾斜面に沿って前方斜め上方に移動することとなる。その結果、燃料タンク4とシート8との間に隙間を生じさせることなく、シート高さを変えることができ、見栄えの悪化、あるいは前記隙間にライダの衣服が掛ってしまう等の問題を防止できる。
本実施形態では、前記凹部8eの下面とリヤフェンダの上面とで開口部37を形成したので、シート8の下方に溜まった排気管7aの熱を前記開口部37から外方に逃がすことができ、シート8の下方に熱がこもるのを防止できる。
即ち、本実施形態の自動二輪車1は、前方吸気,後方排気方式を採用していることから、排気管7aがリヤフェンダ17の前方で、かつシート8の下方を通るように配置されている。このため排気管7aの熱が、シート8の下方かつリヤフェンダ17の前方にこもり易い。本実施形態では、このような排気管7aの熱を排出することができ、熱による悪影響を防止できる。
なお、本考案の高さ可変機構41の構成では、係止部材をシート側に取り付け、被係止部材を車体フレーム側に取り付けてもよい。また固定部40の構成では、固定板をフレーム側に、シートブラケットをシート側に設けても良い。
また、前記実施形態では、シート高を2段階に調整した場合を説明したが、3段階以上に、あるいは無段階に調整可能としても勿論構わない。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
3 エンジン
4 燃料タンク
4b 上壁
4d 後部上面
8 シート
8a 前端部
8b 後端部
8c 中央部(前側部分)
34e 係止溝
40 固定部
40a 固定板
40b,40c 前側固定孔,後側固定孔
41 高さ可変機構
42 係止部
42c ガイドピン
44 シートブラケット
44c ボルト孔(固定孔)
47 ボルト
50 係止部材
51 被係止部材
51a 上側被係止部
51b 下側被係止部

Claims (7)

  1. 車体フレームと、該車体フレームに搭載された燃料タンクと、該燃料タンクの上面にその前部下面の少なくとも一部が沿うように配置され、前記車体フレームに取り付けられたシートとを備えた自動二輪車において、
    前記シートの後部を車体フレームに、前後方向位置調整可能に固定する固定部と、
    前記シートの前記固定部より前側に設けられ、前記シートの後部が第1の固定位置に固定されたときの前記シートの前側部分の高さを、前記シートの後部が前記第1の固定位置より後側に位置する第2の固定位置に固定されたときより高くする高さ可変機構と
    を備えたことを特徴とする自動二輪車。
  2. 請求項1に記載の自動二輪車において、
    前記固定部は、車体フレーム又はシートの何れか一方に設けられた固定板と、他方に設けられ、前記固定板に結合されるシートブラケットとを有する
    ことを特徴とする自動二輪車。
  3. 請求項2に記載の自動二輪車において、
    前記シートブラケットには固定孔が形成され、
    前記固定板には、前固定孔,後固定孔が前後に間隔をあけて、かつ略同じ高さ位置となるよう形成されており、
    該前固定孔,後固定孔の何れかを前記固定孔にボルトにより結合するよう構成されている
    ことを特徴とする自動二輪車。
  4. 請求項1に記載の自動二輪車において、
    前記高さ可変機構は、前記車体フレーム又はシートの何れか一方に設けられた係止部材と、他方に設けられ、上下方向高さの異なる複数の被係止部を有する被係止部材とを有することを特徴とする自動二輪車。
  5. 請求項1に記載の自動二輪車において、
    前記燃料タンクの後部上面は、後下がりの傾斜面となっており、前記シートを前側に位置させるに伴って前記シートの前部は前記燃料タンクの傾斜面に沿って前方斜め上方に移動する
    ことを特徴とする自動二輪車。
  6. 請求項5に記載の自動二輪車において、
    前記燃料タンクの後部上面と前記シートの前部下面との間には、前記シートの前,後方向移動は許容し、前記燃料タンクの後部上面から離反方向への移動は阻止する係止部が形成されている
    ことを特徴とする自動二輪車。
  7. 請求項6に記載の自動二輪車において、
    前記係止部は、前記燃料タンクの後部上面に上方に突出するように配置されたガイドピンと、前記シートの底板に形成され、前記ガイドピンが係止する係止溝とを備えている
    ことを特徴とする自動二輪車。
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