JP3158086B2 - 粗粒子焼結体及びその製造方法 - Google Patents

粗粒子焼結体及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として石炭火力
発電所から発生する石炭灰、特にクリンカーアッシュの
特性を有効に生かし、附加価値が高く、かつ、地球環境
の改善に求められている各種の土木建設材料として利用
しうる多孔質セラミック焼結体及びその製造方法に関す
るものである。すなわち本発明により得られる製品は、
連続気泡の孔隙をもった焼結体として、透水・保水性材
料、ろ過材料、浄化材料、吸音材料、及び植生用材料等
に供することができる。
【0002】
【従来の技術】石炭灰のうち、特にフライアッシュの利
用については古くから数多くの研究が行われ、既にセメ
ント、コンクリート原料としての用途開発がされてい
る。また、陶磁器タイルや赤煉瓦、屋根瓦への利用につ
いても多くの試みがなされたが、未だ定着されたものは
見当たらない。
【0003】本発明者らも石炭灰、すなわちフライアッ
シュと共にクリンカーアッシュについての研究をすす
め、各種の製品開発を試みたが、製品化に障害となる原
因の一つとして、石炭灰に含まれる未然カーボンがある
ことを知った。すなわち、未然カーボンの含有率が3%
を超えると製品内部にブラックコアーが残存し、これが
製品の焼成過程で内部歪みを生成し、表面に亀裂が生じ
る原因となることを確かめた。
【0004】このような欠陥を無くするために、本発明
者らは、石炭灰に粘土と水硬性セメント及び助材を混合
し、成形、焼成して多孔質焼結体を製造するに際し、こ
の焼成過程で脱水する高温水蒸気によりブラックコアー
内の未然カーボンを酸化させる技術を特開平9−251
55公報で提案している。該公報に記載された発明では
石炭灰を50〜85重量%という多量含有しているが、
結合材として粘土を使用しているために、3.0mm以上
の粒子を焼結させ、かつ100μm以上の気孔分布を得
るのに不都合であった。
【0005】一方、粗粒子を骨材とした多孔質焼結体に
っいても多くの開示がある。例えば特開平4−2950
70号公報には、軽量骨材の表面同士を溶着させて、植
物の根が侵入可能な空隙を設けた緑化基盤多孔体が記述
され、軽量骨材として発泡煉瓦、膨張けつ岩、膨張粘
土、スレート、焼成フライアッシュ等の人工軽量骨材、
火山れき及びその加工品等の天然軽量骨材、膨張スラグ
等の副産物の例を挙げている。列記された骨材には多孔
質のものもあるが、骨材粒子の表面が高温度で加熱(1
250℃×3hr)されて溶着する構造では、表面がガラ
ス状になって骨材内の気孔は閉鎖されており、その分通
気、保水・透水の機能が失われしまう。
【0006】また、特公平5−18785号公報には、
骨材粒子の平均粒径が厚さの3/70の陶・磁器質粒子
を使用し、バインダーとしてフリットと少量のセメント
で成形し焼成して成る多孔質陶磁器材料であって、フリ
ットの含有率を陶器質と磁器質によって10%〜50%
の範囲で調整し、セメントの含有率は2.5%〜8%を
成形の保形目的で加えることが開示されている。しか
し、フリットで被覆された骨材自体には吸水性がなく、
粒子間に形成される気孔による透水性が付与されるに過
ぎない。
【0007】さらに特開平7−267752号公報には
粒状骨材を、同質の材料を微粒子とした無機質バインダ
ーで結合し、焼結して得られる透水性多孔質セラミック
が開示され、骨材としてゼオライト鉱物を用いた例が挙
げられている。しかしながら、骨材として用いられるゼ
オライト鉱物は、常温〜600℃位までは数オングスト
ロームの微細気孔が存在し吸着性を示すが、900℃を
超えると大きな収縮をともなって焼結し気孔は閉鎖さ
れ、また、溶着結合させる高温状態では、既に骨材のも
つ気孔機能は失われてしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記したよう
な従来の多孔質骨材を用いた焼結体に見られるような問
題点がなく、さらに優れた特性を付与するものであっ
て、骨材の主成分に多数の細孔を有する適正粒度のクリ
ンカーアッシュを用いると共に、これらを結合する所定
量の結晶化ガラス組成物を用い、クリンカーアッシュ中
のカーボン質からのガス放出のバランスで結晶化ガラス
質結合相に気孔を調整し、かつ骨材間にも連続気孔を形
成せしめて、高い結合強度有し、骨材及び骨材間に優れ
た保水性、透水性などの特性を保有する多孔質粗粒子焼
結体及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、以下の構成を要旨とする。すなわち (1)多数の細孔を有するクリンカーアッシュ粒子を骨
材とし、その表面の少なくとも一部に被覆した10μm
〜100μm程度の通孔をもつ多孔質結晶化ガラスを介
してクリンカーアッシュ粒子を部分的に結合せしめると
共に、この結合したクリンカーアッシュ骨材の粒子間に
100μm〜5000μmの孔隙を形成させたことを特
徴とする細孔を有する粗粒子焼結体。 (2)粒度1.5mm〜10.0mmの範囲にある石炭灰ク
リンカーアッシュを骨材として重量比で45%〜80
%、ソーダ石灰ガラスと水硬性セメントよりなる多孔質
結晶化ガラスを重量比で20%〜55%を主成分として
含有することを特徴とする前記(1)記載の粗粒子焼結
体。 (3)さらに、重量比で20%以下のフライアッシュを
含有することを特徴とする前記(1)または(2)に記
載の粗粒子焼結体。
【0010】(4)粒度1.5mm〜10.0mmの範囲に
あるクリンカーアッシュ骨材を重量比で45%〜80
%、ソーダ石灰ガラスと水硬性セメントよりなる多孔質
結晶化ガラス成分を重量比で20%〜55%からなり、
さらに、これらの配合材の配合量に対して成形用水分を
重量比で10%〜25%の範囲で加えて混合し、造粒し
た組成物を、20分〜60分の養生反応過程を経て振動
成形機型枠内に充填し、成形面圧力5kg/cm2 〜30kg
/cm2 の範囲で平板状、或いはブロック状に成形し、該
成形体を養生硬化し乾燥した後に1000℃〜1200
℃で焼成して成ることを特徴とする粗粒子焼結体の製造
方法。 (5)さらに、重量比で20%以下のフライアッシュを
含有することを特徴とする前記(4)記載の細孔を有す
る粗粒子焼結体の製造方法。及び (6)成形水分として、珪酸ソーダ2%〜3%を含む水
溶液を重量比で7%〜15%の範囲で用いることを特徴
とする前記(4)に記載の粗粒子焼結体の製造方法であ
る。
【0011】上記したように、本発明は多数の細孔を有
するクリンカーアッシュを主骨材とし、この骨材の少な
くとも1部分をソーダ石灰ガラスと水硬性セメントで構
成する結晶化ガラス組成物で被覆し、かつ骨材間に孔隙
を形成して結合し、この結晶化ガラス組成物の結合相
が、1000℃以上での高温粘性状態の粘度と、クリン
カーアッシュ中に存在するカーボン質からのガス放出の
バランスで、結合相に気孔を形成し、気孔サイズを制御
すると共に、製品焼成時の冷却過程においてクラックを
発生することなく、結合強度の劣化の無い焼結体を得る
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明に使用するクリンカーアッシュは、燃焼炉で石炭
を燃焼した際に発生する石炭灰が、火床で溶融し凝集し
た高温状態から水槽に落され、急冷されて生成するガラ
ス質の粒状材料である。このクリンカーアッシュは、高
温から冷却される際に封入ガスの放出によって生成する
0.2μm〜20μm程度の多数の孔隙を持ち(1cm3
当たり0.07cm3 )、1gのクリンカーアッシュは4
2 の表面積をもつ極めて特徴ある物性を有するもので
あって、透水、保水等の機能を目的とした路盤材料とし
て広く使用されている。
【0013】しかしながら、クリンカーアッシュには、
その生成過程においてカーボンを封入した状態でガラス
化され、未然のカーボンがガラス状カーボンとして、1
%〜20%と広い範囲に含有されている。この未燃カー
ボンは表面層に固着した状態だけでなく、粒子状の状態
で内部に混入されており、クリンカーアッシュを原料と
して成形し焼成した製品では、その焼成過程で、表面層
に付着しているカーボン質は酸化により容易に消失する
が、内部カーボン質は酸化されずに残存するため、製品
表面に亀裂を発生させる原因となる。
【0014】このため、通常の方法で製造される焼結体
にクリンカーアッシュを用いるのは好ましくない。すな
わち、700℃〜800℃程度での焼成温度では、内在
する粒子状カーボン質を酸化除去するのは難しく、これ
を除去するとすれば、成品厚さにより異なるが、20時
間以上の長時間処理が必要になるために製造時間が長く
なり、処理コストが上昇する。
【0015】しかし本発明者らは、このクリンカーアッ
シュは1000℃、好ましくは1100℃を超えて加熱
すると、上記のような長時間に加熱する必要がなく、混
入された灰分の溶融と共にカーボン質粒子を急速に酸化
し、かつ該粒子は膨張しながら急激にガスを放出するこ
とを権認した。
【0016】すなわち本発明では、このようなクリンカ
ーアッシュ内のカーボン質に基づく不利を解消するため
に上記現象を利用するものであって、クリンカーアッシ
ュを主骨材とし、結晶化ガラス組成物を加えた成形体を
1000℃、好ましくは1100℃以上に加熱・焼成す
ることにより、クリンカーアッシュ中のカーボン質を酸
化除去すると共に、発生する高圧のガスを高温粘性状態
の結晶化ガラス組成物の結合層に供給して連続する気孔
を形成し、多孔質の結合相とすることを可能にした。
【0017】本発明で使用するクリンカーアッシュは、
その粒度範囲が1.5mm〜10.0mmとなる比較的粗い
粒子を選択して用いる。発生元において10mmを超える
塊状物では新たな不純物が混在しているので、本発明の
目的に合わない。また、1.5mm未満の細粒では既に本
発明者らが出願した特開平9−25155公報記載の発
明が対象とする保水性焼結体には使用できるが、100
μm以上の粗大気孔を得るためには目的に合わない。好
ましい範囲は2mm〜5mmであり、この範囲において強
度、気孔特性等の目的とする標準的な物性を得ることが
でき、さらに、植生用等1000μm以上の気孔が必要
な場合は5mm〜10mmの範囲に整粒して使用するのがよ
い。
【0018】このように粒度調整されたクリンカーアッ
シュは骨材組成として、焼結体全量の重量比率で45%
〜80%の範囲で含有させる。このような含有量とする
のは、気孔分布と強度の関係からであり、この範囲内で
前述の気孔分布が確保され、また製品強度も3N/mm2
以上とすることができる。
【0019】一方、本発明による結晶化ガラス組成物
は、発明者の1人によって特許第2631445号公報
に開示されている水硬性セメントとソーダ石灰ガラス
(瓶ガラス、板ガラス粉)を主成分とするものを利用す
る。すなわちセメントの水和結晶水の高温放出による失
透現象を利用した微細結晶質であり、源の結晶相はβC
aO・SiO2 を基相とするものであって熱的に安定で
あるため、製品焼成時の冷却過程において発生するクラ
ックなどの欠点を改善できると共に、高い結合強度をも
って骨材間を結合する。
【0020】本発明において、使用する骨材成分はでき
るだけ多量であり、結晶化ガラス質結合相成分が少ない
粗粒子組織とすることに特徴がある。すなわち、焼結体
を成形する際に必要な水硬性セメントの含有率は成形時
の強度を確保するために、焼結体全量の重量比率で10
%以上を必要とし、30%を超えると耐火度が高くな
り、経済性の面で好ましくない。
【0021】また、ソーダ石灰ガラスは骨材間の接合強
度を付与するものであり、その含有率が高くなると高温
粘度が低下し、骨材クリンカーアッシュと反応してクリ
ンカーアッシュの特徴ある気孔が閉鎖され易くなる。更
にクリンカーアッシュ、或いは必要により添加するフラ
イアッシュのカーボン質からのガス放出は1000℃以
上の高温度であることが好ましく、ガス放出するための
必要な粘度は104 〜105 ボアズと推定され、これら
のことを考慮するとソーダ石灰ガラス含有量は重量比で
15%〜25%の範囲を適当とする。
【0022】さらに、これらの粘度を調整するために
は、セメントーガラス系にフライアッシュを加えること
も可能であり、これにより良好な結果を得ることができ
る。添加する量は焼結体全量の重量比率で0〜20%と
する。20%を超えると、前述した気孔分布を確保する
ことが難しくなる。
【0023】また、本発明には成形強度を確保するため
に成形水分として、材料混合時に珪酸ソーダを2〜3重
量%含む水溶液を、配合する材料の全重量に対して重量
比で7〜15%の範囲で、ソーダ石灰ガラス含有量に応
じて適宜添加することができる。
【0024】このように本発明によれば、骨材クリンカ
ーアッシュ粒子及び結晶化ガラス組成物を調整し、必要
に応じてフライアッシュやを珪酸ソーダを含む水溶液を
加えることによって、骨材粒子表面を結晶化ガラス組成
物が被覆して骨材同志を結合し、クリンカーアッシュ粒
子間に100μm〜5000μmという大きな連続した
孔隙を形成することができ、かつ骨材及び結合相に連続
気泡の孔隙をもった焼結体として、透水・保水性材料、
ろ過材料、浄化材料、吸音材料、及び植生用材料等に供
する製品を得ることができる。
【0025】次に、本発明の粗粒子焼結体の製造方法を
示す。粒度範囲を1.5mm〜10.0mmに選択した石炭
灰クリンカーアッシュ骨材を重量比で45%〜80%、
結晶化ガラス組成物はフライアッシュで組成調整する場
合も含めて20%〜75%の範囲で調合計量し、ミキサ
ーで混合混練する際に、珪酸ソーダ2%〜3%を含む水
溶液を前記配合物に対して7%〜15%となるように加
えて混合した後に、20分〜60分内の反応養生時間内
に振動成形機で面圧5kg/cm2 〜30kg/cm2 の低い圧
力範囲で、平板またはブロック状に成形し、養生硬化及
び乾燥を経て1000℃〜1200℃で焼成する。これ
によってクリンカーアッシュ粒子間に100μm〜50
00μmという大きな孔隙を形成することができる。
【0026】焼成温度を1000℃以上としたのは、焼
結を良好に行うと共に、前述したようにクリンカーアッ
シュやフライアシュからのカーボン質を酸化し、ガスを
放出させるためである。下限の好ましい温度は1100
℃である、しかし1200℃を超えるとクリンカーアッ
シュに一部が軟化・溶融しはじめるため、それ以上の温
度は避けるべきである。
【0027】珪酸ソーダ水溶液はセメントの水和反応初
期に石膏から生成するエトリンガイトの生成を促進する
ものであり、約20分後になると容積を拡大した状態と
なるが、60分をを超えるとエトリンガイトが消失し始
め、セメント化合物の生成により硬化反応が急速に進展
する。本発明の特徴の1つは、エトリンガイトが充分生
成し、容積が拡大された状態で骨材粒子を均一に結合さ
せることにより、少量の結合相で効果的に目的を達する
ことができる。成形面圧は5〜30kg/cm2 の範囲であ
り、これより低すぎると成形体の強度が弱く、30kg/
cm2 を超えると骨材粒子内の孔隙が不均一となる。
【0028】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。 原料組成物:下記の表1に示す。 試験体の成形サイズ:300mm×300mm×50mmt 成形条件:成形水分20重量%、成形圧力5kg/cm2 焼成条件:ローラーハースキルン使用 焼成温度:1190℃ 常温から1000℃迄の昇温速度:15℃/分 1000℃〜1190℃迄の昇温速度:5℃/分 焼結体の物性:下記の表2に示す。 試料3について、土質工学会基準J.SF.T.151
によるPF試験により毛管吸引効果を測定したところ、
水頭10cm(PF1)で体積含水率30%、水頭100
cm(PF2)で同20%。同じく、JIS A5209
「陶磁器質タイル」による凍結・融解試験の結果、凍害
は認められなかった。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】上記実施例に示すように、本発明により
得られたる焼結体は、ソーダ石灰ガラスを多量に含んだ
比較例に比べて、それぞれ優れた特性を有することが明
らかである。また、水質浄化試験で本発明により得えら
れた焼結体をバイオリアクターとして機能させ、試水を
循環させたところ、本発明焼結体にはバクテリヤ等の有
用微生物が生息し、20mg/リットルのアンモニア(N
4 )が72時間後にほぼ硝化し、浄化能を確認するこ
とができた。これらのことから河川水等の浄化接触担体
として優れた効果のあることが確認された。
【0032】また、PF試験により毛管吸引効果を測定
したところ、土壌に近い保水性を示した。これを、緑化
用土壌としての有効水分保持量に換算したところ120
リットル/m3 となり、黒土、山砂及び真砂土等の仕様
(60〜80リットル/m3)を充分満足するものであ
った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 居上 英雄 栃木県塩谷郡高根沢町光陽台2丁目14番 地14 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 38/00 - 38/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の細孔を有するクリンカーアッシュ
    粒子を骨材とし、その表面の少なくとも一部に被覆した
    10μm〜100μm程度の通孔をもつ多孔質結晶化ガ
    ラスを介してクリンカーアッシュ粒子を部分的に結合せ
    しめると共に、この結合したクリンカーアッシュ骨材の
    粒子間に100μm〜5000μmの孔隙を形成させた
    ことを特徴とする細孔を有する粗粒子焼結体。
  2. 【請求項2】 粒度1.5mm〜10.0mmの範囲にある
    石炭灰クリンカーアッシュを骨材として重量比で45%
    〜80%、ソーダ石灰ガラスと水硬性セメントにより生
    成した多孔質の結晶化ガラスを重量比で20%〜55%
    を主成分として含有し、前記骨材を多孔質結晶化ガラス
    で焼結結合させてなることを特徴とする請求項1記載の
    粗粒子焼結体。
  3. 【請求項3】 さらに、重量比で20%以下のフライア
    ッシュを含有することを特徴とする請求項1または2に
    記載の粗粒子焼結体。
  4. 【請求項4】 粒度1.5mm〜10.0mmの範囲にある
    クリンカーアッシュ骨材を重量比で45%〜80%、ソ
    ーダ石灰ガラスと水硬性セメントよりなる多孔質結晶化
    ガラス成分を重量比で20%〜55%からなり、さら
    に、これらの配合材の配合量に対して成形用水分を重量
    比で10%〜25%の範囲で加えて混合し、造粒した組
    成物を、20分〜60分の養生反応過程を経て振動成形
    機型枠内に充填し、成形面圧力5kg/cm2 〜30kg/cm
    2 の範囲で平板状、或いはブロック状に成形し、該成形
    体を養生硬化し乾燥した後に1000℃〜1200℃の
    温度範囲で焼成することを特徴とする粗粒子焼結体の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 さらに、重量比で20%以下のフライア
    ッシュを含有することを特徴とする請求項4記載の粗粒
    子焼結体の製造方法。
  6. 【請求項6】 成形水分として、珪酸ソーダ2%〜3%
    を含む水溶液を重量比で7%〜15%の範囲で用いるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の粗粒子焼結体の製造方
    法。
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