JP3157241U - 消臭シーツ - Google Patents

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【課題】高い吸収特性と消臭性を兼備し、且つ皮膚トラブルのない安全性に優れた消臭シーツを提供する。【解決手段】吸水性シート4の表面又は表裏両面に、クレープ率10%以上の吸水紙31,32を1〜5枚積層してなる積層物の表面側を透水性素材2で被覆し、積層物の裏面側を非透水性素材5で被覆したシーツであって、該吸水性シートが柿タンニンを0.01〜1g/m2の割合で塗着せしめた強化吸水紙で吸水性ポリマーを挟持してなることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、医療や介護又はペット飼育等の現場において、尿や便、血液、体液、薬液等の汚液の吸収、吸液処理に好適に用いられる消臭シーツに関する。
近年、高齢化社会への急速な移行に伴い、医療や介護の現場では専門の受入施設の不足により、在宅での療養や介護を余儀なくされるケースが増えている。中でも、在宅介護における失禁臭の問題は、いくら処置を徹底しても生活臭そのものに僅かな失禁臭が残り、不快な日常生活を強いられているのが現状である。
かかる失禁等による不快臭の問題を医療用や介護用シーツで改善した例として、特許文献1にはポリフェノール等の植物成分を含有する吸収性ポリマーを用いた吸収性物品が、また特許文献2には吸収性物品の少なくとも一部にカテキン類やタンニン酸等とセラミック成分との複合体を配合した熱接着性複合繊維からなる布シートを配置した吸収性物品が提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載の吸収性物品は、吸収性ポリマー中に消臭成分を含有させているために吸収性能と消臭性能のいずれかが相殺されて、十分な性能が発揮できないという問題がある。一方、特許文献2の吸収性物品はカテキン類等の消臭剤が熱接着性複合繊維からなる布シート中に含有されているため、この場合も消臭効果が十分でないなど、いずれの物品も吸収性と消臭性を両立するものでなく、決して満足できなかった。
特開2004−156010号公報 特開2004−089234号公報
本考案は、高い吸収特性と消臭性を兼備し、且つ皮膚トラブルのない安全性に優れた消臭シーツの提供を目的とする。
本考案者は、上記目的を達成するために鋭意研究した結果、消臭剤として天然成分である柿タンニンを用い、かつ当該シーツの主要部である吸水性シートを、柿タンニンを所定量塗着せしめた強化吸水紙で吸水性ポリマーを挟持した形で構成することで、吸水性ポリマーの吸水性能を低下させることなく消臭性能が最大限に発揮されることを突き止め、本考案を完成させるに至ったものである。
即ち、本考案は吸水性シートの表面又は表裏両面に、クレープ率10%以上の吸水紙を1〜5枚積層してなる積層物の表面側を透水性素材で被覆し、積層物の裏面側を非透水性素材で被覆したシーツであって、該吸水性シートが柿タンニンを0.01〜1g/mの割合で塗着せしめた強化吸水紙で吸水性ポリマーを挟持してなることを特徴とする消臭シーツである。
本考案において、表面側に用いる透水性素材は、素材中を水が通過可能な透水性があれば特に限定されず、例えば透水性の不織布、織布、有孔フィルム、若しくはメッシュフィルム等が挙げられる。透水性の不織布や織布は、目付け量が10〜100g/mで、濡れてもある程度サラサラ感のあるものを使用するのが好ましく、疎水性繊維に親水性繊維を適度に混合し、サラサラ感と透水性のバランスを図るとよい。またメッシュフィルムとしては、開孔率30〜50%、開孔密度が70〜200孔/cmで、JEJE姐妹(株)(中国)製のものが例示され、これは開孔部が底面側を絞り込んだ断面すり鉢状に穿孔されているため、この部分が逆止弁的な効果を発揮して吸水紙からの汚液の逆流を抑えることができる点で好ましい。一方、裏面側に用いる非透水性素材は、素材中を水が透過しない非透水性があれば特に限定されず、疎水性のプラスチックフィルム、特に厚さ5〜50ミクロンのポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムを用いるのが好ましい。
また、吸水紙は、医療用又は介護用等に一般的に用いられる吸水紙であって、クレープ率10%以上、好ましくは15%以上のものであれば特に限定されないが、本考案ではパルプ繊維を主材とする、目付量10〜40g/mで、0.9%生理食塩水に対して自重の5〜15倍の吸水能を持つものが好ましい。ここで、クレープ率が10%未満ではボリューム感や吸水能が低下して速やかな汚液の吸収ができず、医療用や介護用等のシーツとしての機能が十分果たせなくなる。また本考案のシーツは、かかる吸水紙を1〜5枚、好ましくは1〜3枚重ねて使用するのが、使用中常にほぼ乾いた状態に保たれ、濡れによる不快感が少ない点で好ましい。
更に、本考案で用いる吸水性シートは、柿タンニンを0.01〜1g/mの割合で塗着せしめた強化吸水紙で吸水性ポリマーを挟持したものである。ここでタンニンとは、植物界に広く存在する複数のフェノール性水酸基を有する芳香族化合物であって、分子量が数100〜数万のものである。中でも細断した柿渋を煮沸して煎じた後、ろ過、乾燥して得られる柿タンニンは、安価で天然由来のものであるため安全性が高く、しかもポリフェノール構造特有の優れた消臭、抗菌作用を有するものである。
本考案の吸水性シートは、この柿タンニンにエタノールや有機酸、界面活性剤、バインダー、水等を適宜加えて水溶液となし、この水溶液を強化吸水紙にスプレー等の方法で柿タンニンの量が0.01〜1.0g/mになるよう塗着した後、その表面に顆粒状(粉状)の吸水性ポリマーを散布すると共に、上面にも強化吸水紙を配置して、強化吸水紙の間に吸水性ポリマーを挟持した形としたもので、その吸水能は0.9%生理食塩水を自重の20倍以上、好ましくは30〜150倍、より好ましくは50〜100倍程度の吸水性シートが好適である。
ここで吸水性ポリマーとしては、架橋構造を有し、重合体の構成成分としてカルボキシル基及びカルボキシレート基を有する高吸水性のポリマーであればいかなるものでも使用できる。中でも、ポリアクリル酸塩架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体架橋物、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体の加水分解物、アクリル酸塩−アクリルアミド共重合体架橋物及びポリアクリロニトリル架橋体物の加水分解物等が好適な例として挙げられる。
尚、柿タンニンの塗着量が0.01g/m未満では十分な消臭効果が得られず、塗着量が1g/mを超えるとコストが高くなるばかりか、塗着量に見合う効果が得られない。
また、本考案で用いる強化吸水紙は、柿タンニン含有水溶液を塗着する関係で、水に濡れてもある程度の強度を保持するよう紙力増強剤を添加したり、叩解度の高いパルプ繊維を用いて抄紙したものであり、具体的には、湿潤時の強度が縦方向で1N/25mm以上、横方向で0.5N/25mm以上のものが好適である。
本考案の消臭シーツは、上記の如く透水性素材と吸水紙、吸水性シート、吸水紙、非透水性素材を積層したものであるが、ここで言う「積層」とは単に双方が重ね合わさっている状態を主として意味するが、双方が縫製、貼着、接着などの方法で部分的に固着されていてもよい。また本考案では、シーツの端部を汚液が漏れないように透水性素材と非透水性素材を接合したものであるが、この場合の「接合」とは双方をヒートシールやホットメルト接着剤等の方法で接合した状態を指すものである。
本考案の消臭シーツは、その目的、効果を阻害しない範囲で、透水性素材や吸水紙、吸水性シート、非透水性素材中に、もしくはこれらの間に他の消臭剤や芳香剤、抗菌剤等を含有させても良いし、更に吸水性シートは強化吸水紙の間に吸水性ポリマーとパルプ繊維を混ぜた形で挟持したものでもよい。また、本考案のシーツは、該シーツ装着時のずれを防止するために、非透水性素材の左右両端部を長くして寝具に巻き込むようにしたり、シーツの裏面にマジックテープ(登録商標)等を貼着しても差し支えない。更に本考案のシーツは、該シーツの上下両端部から汚液が漏れにくくするために、非透水性素材の上下両端部が透水性素材と吸水紙の間に5mm以上、好ましくは10mm以上の重ね代を設けて透水性素材と接合したものでもよい。
本考案に係る消臭シーツは、透水性素材を表面材として人体に接する側に使用し、非透水性素材を裏面材として寝具に接する側に使用する。かかる本考案のシーツによれば、汚液は透水性素材を通って特定のクレープ処理された吸水紙に速やかに吸収され、更にそれを通過した汚液は吸水量の大きい吸水性シートに吸収されるため、体重による負荷があっても表面材から汚液が滲み出ることなく、使用中は常にほぼ乾燥した状態に保たれ不快感を味わうことがないばかりか、身体の冷えによる体調悪化も抑えられる。また、吸水性シートを構成する強化吸水紙には柿タンニンが塗着されているため、吸収した汚液から発生する悪臭は柿タンニンによって速やかに分解し、不快な臭いが消えると共に、抗菌効果も奏するなど、安全かつ衛生性に優れるものである。
は、本考案の消臭シーツの一例を示す断面概略図である。 は、本考案の消臭シーツで使用する吸水性シートの一例を示す断面概略図である。
本考案を実施するための形態は次の通りであるが、これらは本考案を実施するための形
態の一例に過ぎず、本考案はこれらの実施形態に限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は、本考案に係る消臭シーツの一例であり、該シーツ1は、表面側から透水性素材2として不織布、吸水紙31、吸水性シート4、吸水紙32、非透水性素材5として疎水性フィルムの順で積層し、表面側の不織布と裏面側のフィルムとを積層物の周縁で接着して作製したものである。
この場合、吸水性シート4としては、図2の如く柿タンニン分散液(タンニング(株)製BM−539)を柿タンニンが0.10g/mになるよう塗着した強化吸水紙6(オークラ製紙(株)製NPE)と、柿タンニン無塗着の強化吸水紙の間に吸水性ポリマー7(日本触媒(株)製アクアリックCSW)を40g/m散布し、熱ロールを通過させて一体化したものであり、0.9%生理食塩水に対し自重の80倍の吸水量を有するものである。また、吸水紙31、32としては、0.9%生理食塩水に対し自重の8倍の吸水量があって、クレープ率18%、目付量27g/mの吸水紙(カミ商事社製クレープ紙)を用いて上記積層物を作製した。この積層物を縦570×横850mmにカットし、0.9%生理食塩水に対する吸水量を測定すると1300gであり、自重の15倍であった。また、上記表面側の不織布2としては、レーヨン繊維30重量%とポリエチレン繊維70重量%からなる繊維目付量17g/mの不織布(シンワ(株)製)を、裏面側の疎水性フィルム5としては、厚さ20ミクロンのポリエチレンフィルム(福助工業(株)製)を用いた。
上記の方法で作製した本考案の消臭シーツについて、柿タンニンを無塗着とする以外は同様の方法で作製したシーツ(比較形態)との消臭性能を調べた結果を表1に示した。
ここで消臭性能は、3×5cmに裁断した検体のシーツを500mlのフラスコ中に針金で懸垂し、その後、検体に触れないようアンモニアの場合は100ppm(閾値の100倍の濃度)、トリメチルアミンの場合は12ppm(同100倍の濃度)、硫化水素の場合は3ppm(同150倍の濃度)、メチルメルカプタンの場合は2ppm(同100倍の濃度)になるよう、それぞれ標準液を個々のフラスコ中に注入し、封緘1時間後の残存ガス濃度(単位;ppm)を検知管にて測定し、測定値を表1にまとめた。尚、表1には、初期濃度と残存濃度から求めた消臭率(%)もカッコ内に示した。
Figure 0003157241
表1の結果から、本考案の消臭シーツは、4大悪臭といわれるアンモニア、トリメチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタンのいずれに対しても、消臭率100%と高い消臭効果を有することが確認された。また、この実施形態のシーツを介護用ベッドの敷物として使用すると、失禁臭等の悪臭はほとんど感じられず、しかも汚液は不織布を通って速やかに吸水紙に吸収され、吸収された汚液の逆流による滲み出しもみられないなど、使用者は使用中ほぼ乾燥したシーツに触れる感覚で心地よく使用できた。更にこのシーツによれば、汚液を吸収した部分が一時的に冷たくなっても触感温度の回復が早く、寝具を汚すこともないといった数多くの優れた特徴を有することが分かった。
本考案の消臭シーツは、医療用又は介護用、特にお産や手術、介護現場などのような、衛生的に確実な処理が求められる現場において、発生する尿、血液、体液、薬液等の汚液の吸収、吸液処理に加え、優れた消臭機能を有することから、医療や介護の現場はもとより、犬や猫等のペット飼育時の使い捨てシーツとしても極めて好適に用いられるものである。
1・・・医療用又は介護用消臭シーツ
2・・・透水性素材
31、32・・・吸水紙
4・・・吸水性シート
5・・・非透水性素材
6・・・強化吸水紙
7・・・吸水性ポリマー

Claims (1)

  1. 吸水性シートの表面又は表裏両面に、クレープ率10%以上の吸水紙を1〜5枚積層してなる積層物の表面側を透水性素材で被覆し、積層物の裏面側を非透水性素材で被覆したシーツであって、該吸水性シートが柿タンニンを0.01〜1g/mの割合で塗着せしめた強化吸水紙で吸水性ポリマーを挟持してなることを特徴とする消臭シーツ。











































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