JP3157091B2 - ビームの光軸調整装置 - Google Patents

ビームの光軸調整装置

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JP3157091B2 JP13194695A JP13194695A JP3157091B2 JP 3157091 B2 JP3157091 B2 JP 3157091B2 JP 13194695 A JP13194695 A JP 13194695A JP 13194695 A JP13194695 A JP 13194695A JP 3157091 B2 JP3157091 B2 JP 3157091B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビームの光軸を車両の
中心軸に一致させるビームの光軸調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の前方に設置されたレーダ装置によ
り、障害物(前車等)までの距離及び相対速度等を測定
して、衝突を未然に防止する警報手段として車載用レー
ダ装置が提供されている。そして、カーブした走行レー
ンでも前車を確実に追尾できるように、ビーム操舵手段
を用いてビームの照射方向を制御する方法も採られてい
る。しかし、ビーム操舵手段を制御するに際して、車両
の中心線に対してビームの中心線を完全に一致させて、
操舵角の基準角度(例えば、0°)とする必要がある。
【0003】図7は車載用レーダ装置のビームの光軸調
整方法を示す図である。以下、図を用いて説明する。タ
イヤ等を基準にして車両3を白線等で描かれた車両中心
線上に設置する。車両3の前部に設置されたレーダ装置
1のセンサ部11から照射されるビームの照射範囲は図
7のような形状をしている。そこで、先ず調整者は車両
3の前方所定距離Lにおいて、目標物2を中心線付近か
らビームの幅方向(矢印A方向)に移動させながらビー
ムの反射波をモニタする。そして、反射波がなくなった
(目標物2が範囲から外れた)時点で移動をやめ、ビー
ムの照射範囲の左側エッジ部分と中心との距離DL をチ
ェックしておく。次に、目標物2を中心線付近からビー
ムの幅方向(矢印B方向)に移動させながらビームの反
射波をモニタする。そして、反射波がなくなった(目標
物2が範囲から外れた)時点で移動をやめ、ビームの照
射範囲の右側エッジ部分と中心との距離DR をチェック
する。そして、左側における位置DL と右側における位
置DR が等しくなるように、センサ部11の方向を調整
してねじ等で固定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のビーム調整で
は、レーダ装置の方向を修正して、その度毎に目標物を
移動させていた。そのため、調整に時間がかかる。ま
た、調整方法を工夫して簡単にセンサ方向が中心線に合
致したとしても、そのあとこの状態でセンサをねじで固
定しようとすると、この固定時に方向がずれるという問
題があった。
【0005】本発明は、ビームの照射方向の調整を自動
的に短時間でしかも正確に行うことのできるビーム調整
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、車両に設けられ、前記車両の周囲にビーム
を照射する照射手段を備え、該照射手段のビームの光軸
を調整するビームの光軸調整装置において、前記ビーム
の照射による、予め所定の位置に設置された被検出物か
らの反射波の状態を検出する検出手段と、該検出手段に
よって検出された前記反射波の状態に基づいて、前記ビ
ームの光軸が車両の中心線と一致するように前記照射手
段を操舵して前記ビームの光軸を調整する操舵手段と、
該操舵手段による調整後の操舵角度を光軸修正の基準角
度として記憶しておく記憶手段とを備えたことを特徴と
するものである。
【0007】また、前記被検出物は、前記ビームの照射
方向の所定距離Lにおいて、前記車両の中心線に対し
て、前記ビーム幅Dの1/2隔てた位置に予め設置され
た単一の被検出物であって、前記操舵手段は前記照射手
段を移動させて、前記検出手段による前記被検出物から
の反射波の検出から非検出になった状態、あるいは前記
反射波の非検出から検出になった状態を検知したとき、
前記ビームの光軸が前記車両の中心線と一致したと判断
するものであることを特徴とするものである。
【0008】また、前記被検出物は、前記ビームの照射
方向の所定距離Lにおいて、前記車両の中心線に対し
て、前記ビーム幅Dの1/2より大きく隔てた位置の両
側に予め設置された第1の被検出物と第2の被検出物で
あって、前記操舵手段は前記照射手段を移動させ、前記
検出手段による前記第1の被検出物からの反射波の検出
から非検出になった状態、あるいは前記反射波の非検出
から検出になった状態を検知したときの前記ビームの第
1の方向と、前記照射手段を移動させて、前記検出手段
による前記第2の被検出物からの反射波の検出から非検
出になった状態、あるいは前記反射波の非検出から検出
になった状態を検知したときの前記ビームの第2の方向
との間の操舵角度をAとし、前記照射手段を前記第1の
方向、あるいは第2の方向から操舵角度A/2移動させ
たとき、前記ビームの光軸が前記車両の中心線と一致し
たと判断するものであることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】車両の中心線に対して予め所定の位置に設置さ
れた被検出物に、操舵手段により照射手段から照射され
るビームの光軸を調整するように操舵しながら、その反
射波の状態、即ち、検出、非検出の状態を検出手段で検
出する。被検出物に照射されるビーム幅と被検出物の位
置関係は予め判っているので、ビームの光軸を車両の中
心線と一致するようにできる。この時、被検出物は固定
されており、ビームを操舵手段により自動的に移動させ
て、検出手段で状態を判断するので手動による調整がな
くなる。また、車両の中心線とビームの光軸が一致した
状態で操舵手段の基準角度を記憶するだけでよく、機構
的にねじ等で照射手段を車両に固定する必要がないの
で、固定に伴う位置ずれは生じない。
【0010】また、車両の中心線に対して予め照射手段
の前方所定距離Lにおけるビーム幅Dは設計仕様または
実測により予め判っている。従って、照射手段の前方所
定距離Lにおいて車両の中心線に対してビーム幅だけ隔
てた位置に被検出物が設置されていると、検出手段は被
検出物からの反射波を検出できるか、検出できないかの
丁度境界にある。そこで、操舵手段が照射手段を移動さ
せ、検出手段による被検出物からの反射波の検出から非
検出になった状態、あるいは反射波の非検出から検出に
なった状態を検知したときは、被検出物がビームの端部
にあるので、ビームの中心線と車両の中心線が一致した
ことになる。
【0011】また、車両の中心線に対して予め照射手段
の前方所定距離Lにおけるビーム幅Dは設計仕様または
実測により予め判っている。照射手段の前方所定距離L
において車両の中心線に対してビーム幅の1/2より大
きく隔てた位置の両側に第1の被検出物と第2の被検出
物を設置する。そして、操舵手段が照射手段を移動させ
て、検出手段による第1の被検出物からの反射波の検出
から非検出になった状態、あるいは反射波の非検出から
検出になった状態を検知したときは、第1の被検出物が
ビームの一方の端部にあるので、このビームの方向をセ
ットする。次に、操舵手段が照射手段を移動させて、検
出手段による第2の被検出物からの反射波の検出から非
検出になった状態、あるいは反射波の非検出から検出に
なった状態を検知したときは、第2の被検出物がビーム
の反対側の端部にある。そして、このビームの方向と前
回のビームの方向との間の操舵角をAとすると、ビーム
の照射範囲は左右対称であるので、角度Aの半分の位置
でビームの中心と車両の中心線が一致したことになる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例のビームの光軸
調整装置のシステム構成を示す図で、図2は車載用レー
ダ装置のビーム操舵機構を示す図、図3は本発明の第1
の実施例の車載用レーダ装置のビームの光軸調整方法を
説明する図である。以下、図を用いて説明する。
【0013】1は車両3の前方に設置されたレーダ装置
で、車両の前方に向けてビームを照射するとともに、予
め所定の場所にある被検出物101や障害物からの反射
波を検出するセンサ部11、レーダECU13の指示に
よりビームの照射方向を変える操舵部12、センサ部1
1で検出された反射波を受信して、障害物までの距離及
び相対速度等を算出するとともに、操舵部12にビーム
の照射方向を変更するように指示するレーダECU部1
3及びビーム角度調整作業の開始を指示する調整スイッ
チ14で構成される。2はビームの基準角度(車両の中
心線とビームの中心線(以下、ビームの光軸と称す)が
一致する角度を0°とする)を調整するために、ビーム
照射範囲(センサ部11により検出できる範囲)の端
(ビーム幅の最大部分に相当する)に置かれた目標物で
ある。尚、ビーム照射範囲はセンサ部11からL1 隔て
た位置において2D1 で、予め設計仕様により判ってい
る。
【0014】センサ部11は、車両3の前方に向けて図
3のような範囲にビームを照射し、その範囲内にある物
体からの反射波がセンサ部11で受信可能で、受信した
反射波データをレーダECU13に送る。操舵部12
は、車両3に固定されるアーム12a、センサ部11を
回転させる回転軸12b、レーダECU13の指示によ
り所定の角度回転するモータ12e、モータ12eの回
転を回転軸12bに伝達するギア12d、12cで構成
され、車両3の走行中はカーブした走行レーンでも適切
に前車を追跡できるように、レーダECU13が指示し
た角度にビームの光軸を修正する。また、本実施例で
は、この操舵部12の機構により車両3の中心線上にビ
ームの光軸を一致させるビームの光軸調整作業も行う。
【0015】レーダECU13は、車速、ステアリング
角、ヨーレート(角速度センサ)等のデータ及びセンサ
部11で検出された反射波を受信して、その時間差及び
周波数のずれから障害物までの距離及び相対速度等を算
出し、車両3が適正速度となるようにスロットルバルブ
に調整を指示したり、前車との車間距離が接近し過ぎて
いる場合には警報ブザー、表示器に対して警報を出すよ
うに指示すると共に、操舵部12に対してビームの照射
方向が適切になるように修正すべき角度を指示する。
【0016】図4は本発明の第1の実施例の車載用レー
ダ装置のビームの光軸調整方法を示すフローチャートで
ある。以下、図に従って説明する。尚、本処理は調整ス
イッチ14が操作された時点から開始する。また、予
め、ビーム調整のために目標物2はセンサ部11からL
1 (例えば、50m)隔てた位置で車両3の中心線から
D1 だけ左側に外れた位置に設置されている。
【0017】ステップS1では、調整作業に入るために
調整スイッチ14が操作されたか否かを判断し、操作さ
れているとステップS2に移り、操作されていなければ
ステップS13に移る。ステップS2では、車速が0k
m/h(即ち、停止状態)か否かを判断し、停止状態で
あればステップS3に移り、停止状態でなければステッ
プS13に移る。ステップS3では、イニシャル動作モ
ードフラグが0か否かを判断する。即ち、イニシャル動
作(調整作業に先立ちビームを目標物2とは反対方向に
一旦振り、センサ部11が目標物2を検出できない状態
にするための動作)が完了していなければ(フラグ0の
状態)ステップS4に移り、完了しておれば(フラグ1
の状態)ステップS7に移る。
【0018】ステップS4では、右回転を出力してステ
ップS5に移る。つまり、レーダECU13は操舵部1
2に対してビームを右方向に回転させるように指示す
る。そして、モータ12eが回転してセンサ部11が右
方向に回転する。ステップS5では、モータ角度が5°
(車両の中心線に対してビームの光軸が右へ5°の位
置)になっているか否かを判断する。モータ角度が5°
の位置になっておればステップS6に移り、モータ角度
が5°の位置になっていなければ待機する。ステップS
6では、イニシャル動作モードフラグを1にする。つま
り、ビーム角度調整のための第1段階(ビームを一旦右
方向へ5°振る動作)が終了したので、イニシャル動作
モードフラグを1にする。そして、ビーム角度調整のた
めの第1段階が終了したことを知らせるブザーのスイッ
チをオンする。
【0019】ステップS7では、検出モードフラグが0
であるか否かを判断する。検出モードフラグが0であれ
ばステップS8に移り、検出モードフラグが0でなけれ
ば待機する(実際には調整作業が完了している)。つま
り、目標物2の検出動作が未だ完了していない(フラグ
が0)か、既に検出動作が完了している(フラグが1)
かを判断する。ステップS6が完了し、ステップS1、
2を経て、ステップS3に移った場合には、ステップS
3のイニシャル動作モードフラグが1になっているの
で、ステップS7に移ってくる。初めてステップS6か
らステップS7に移ってきた場合には、未だ目標物2の
検出動作を行っていないので検出モードフラグは0であ
る。
【0020】ステップS8では、左回転を出力してステ
ップS9に移る。つまり、レーダECU13は操舵部1
2に対してビームを左方向(目標物2の方向)に回転さ
せるように指示する。そして、モータ12eが回転して
センサ部11が左方向に回転する。ステップS9では、
目標物を検出したか否かを判断する。検出すればステッ
プS10に移り、検出しなければ待機する。この段階で
は、検出したものが目標物2であるか、別のものである
かは判断しない。この場合は反射波の受光レベルが所定
値以下から所定値以上に立上ったことを検知したとき、
目標物検出と判断する。
【0021】ステップS10では、検出した目標物が5
0m±3m以内にあるか否かを判断し、目標物が50m
±3m以内にあるとステップS11に移り、なければス
テップS12に移る。つまり、検出された目標物が調整
のために設置したものであれば50mの位置にあること
がセンサ11により検出できる筈である。±3m(誤差
範囲)以内になければ、調整のために設置した目標物2
ではなく別のものを検出しているので、ステップS12
に移り警告灯を点灯させる。
【0022】ステップS11では、モータ角度を基準角
度(0°)に設定し、また、検出モードフラグを1にす
る。つまり、ビームを左方向に振っている時に目標物2
が検出されたので、ビームの検出範囲の左境界(車両の
中心線よりD1 離れた位置)が目標物2に接している
(図3の状態)。従って、車両の中心線とビームの光軸
は一致したことになる。そこで、この状態で操舵部12
のモータ角度を基準角度(0°)としてレーダECU1
3に記憶させ、ビーム操舵時の基準角度とする。
【0023】ステップS13では、通常のレーダ制御を
行う。つまり、センサ部11から前方に照射されたビー
ムが車両、障害物等により反射した反射波データをレー
ダECU13で前車との距離(車間距離)、相対速度を
算出する。そして、車両に対して必要な制御(例えば、
スロットルバルブを閉じたり、警報ブザーを鳴らす等)
を行う。また、走行レーンのカーブに応じてビームの照
射方向を制御する場合には、前述の基準角度(0°)を
基準にして、車速、ステアリング角,ヨーレート等から
の出力をレーダECU13で処理して、必要な角度だけ
ビームの光軸を修正する。
【0024】以上のように本実施例では、予め判ってい
るビームの照射領域の端部に置かれた目標物を、操舵部
がビームの方向を変えながら初めて検出した時を、車両
の中心線とビームの光軸が一致したこととするので、自
動的にしかも再現性よくビームの光軸の調整作業が可能
になる。図5は本発明の第2の実施例の車載用レーダ装
置のビームの光軸調整方法を説明する図である。以下、
図を用いて説明する。
【0025】尚、本装置のシステム構成を示す図及び操
舵機構を示す図は第1の実施例の図1、図2とほとんど
同じであるので図及び説明は省略する。また、レーダ装
置1、センサ部11、操舵部12、レーダECU13、
調整スイッチ14、車両3の名称、機能及び作用は第1
の実施例とほとんど同じであるために同一符号を付し説
明は省略する。
【0026】21、22はビームの基準角度を調整する
ために、ビーム照射範囲の外側に設置された目標物で、
目標物21は車両3の中心線に対して左側にD2 隔てた
位置に、また目標物22は車両3の中心線に対して右側
にD2 隔てた位置に設置されている。尚、ビームの照射
範囲はセンサ部11からL2 隔てた位置において2D1
で予め設計仕様により判っている。尚、D2 はD1 より
大きくなるような位置に設置される。
【0027】図6は本発明の第2の実施例の車載用レー
ダ装置のビームの光軸調整方法を示すフローチャートで
ある。以下、図に従って説明する。尚、本処理は調整ス
イッチ14が操作された時点から開始する。ステップS
21では、調整作業に入るために調整スイッチ14が操
作されたか否かを判断し、操作されているとステップS
22に移り、操作されていなければステップS35に移
る。ステップS22では、車速が0km/h(即ち、停
止状態)か否かを判断し、停止状態であればステップS
23に移り、停止状態でなければステップS35に移
る。ステップS23では、右方向モードフラグが0か否
かを判断し、フラグが0ならば(右方向モードが未だ完
了していない状態)ステップS24に移り、フラグが0
でなければ(右方向モードが既に完了している状態)ス
テップS27に移る。つまり、本実施例では、ビームを
右方向、左方向の順で振り、その後ビームの光軸を車両
の中心線に一致するように調整する。
【0028】ステップS24では、右回転を出力してス
テップS25に移る。つまり、レーダECU13は操舵
部12に対してビームを右方向に回転させるように指示
する。そして、モータ12eが回転してセンサ部11が
右方向に回転する。ステップS25では、目標物22を
検出したか否かを判断する。検出すればステップS26
に移り、検出しなければ待機する。ステップS26で
は、モータ角度を0°に設定し、また右方向モードフラ
グを1にする。つまり、ビームを右方向に振って目標物
22の検出が終了したので、右方向モードフラグを1に
する。そして、この時のモータ角度を仮に基準0°とし
てレーダECU13に記憶させる。
【0029】ステップS27では、左方向モードフラグ
が0であるか否かを判断し、フラグが0であればステッ
プS28に移り、フラグが0でなければステップS31
に移る。つまり、目標物21の検出動作が未だ完了して
いない(モードが0)か、既に検出動作が完了している
(モードが1)かを判断する。ステップS26が完了
し、ステップS21、22を経て、ステップS23に移
った場合には、ステップS23の右方向モードフラグが
1になっているので、ステップS27に移ってくる。初
めてステップS26からステップS27に移ってきた場
合には、未だ目標物21の検出動作を行っていないので
左方向モードフラグは0である。
【0030】ステップS28では、左回転を出力してス
テップS29に移る。つまり、レーダECU13は操舵
部12に対してビームを左方向(目標物21の方向)に
回転させるように指示する。そして、モータ12eが回
転してセンサ部11が左方向に回転する。ステップS2
9では、目標物21を検出したか否かを判断する。検出
すればステップS30に移り、検出しなければ待機す
る。
【0031】ステップS30では、目標物21を検出し
た時のモータ角度を「左方向検出角度」としてレーダE
CU13に記憶し、また、左方向モードフラグを1にす
る。つまり、ビームを左方向に振っている時に目標物2
1が検出されたので、ビームの検出範囲の左境界(車両
の中心線よりD1 離れた位置)が目標物21に接した状
態になっている。
【0032】ステップS31では、センタモードフラグ
が0であるか否かを判断する。センタモードフラグが0
であればステップS32に移り、センタモードフラグが
0でなければ待機する。つまり、目標物22、21の検
出動作が完了した後、ビーム中心線の位置を求める動作
が完了しているか否かを判断する。ステップS32で
は、モータ角度がステップS30で検出した「左方向検
出角度」の1/2になっているか否かを判断する。「左
方向検出角度」の1/2になっているとステップS34
に移り、なっていなければステップS33に移る。つま
り、ビームを右側に振った時に目標物22が検出された
ときを角度0°とし、ビームを左側に振った時に目標物
21が検出されたときを角度を「左方向検出角度」とし
たので、車両の中心は両角度の真ん中にあるので、モー
タ角を「左方向検出角度」の1/2のところに移動させ
ると、車両の中心線とビームの光軸が一致する。
【0033】ステップS33では、右回転を出力する。
つまり、ステップS30でビームを左側に移動させてい
るので、「左方向検出角度」の1/2だけ右に戻す動作
を行う。ステップS34では、モータの位置(角度)を
基準角度(0°)とする。即ち、「左方向検出角度」の
1/2の位置で車両の中心線とビームの光軸は一致した
ことになる。そこで、この状態で操舵部12のモータ角
度を基準角度(0°)としてレーダECU13に記憶さ
せ、ビーム操舵時の基準角度とする。
【0034】ステップS35では、通常のレーダ制御を
行う。つまり、センサ部11から前方に照射されたビー
ムが車両、障害物等により反射した反射波データをレー
ダECU13で前車との距離(車間距離)、相対速度を
算出する。そして、車両に対して必要な制御(例えば、
スロットルバルブを閉じたり、警報ブザーを鳴らす等)
を行う。また、走行レーンのカーブに応じてビームの照
射方向を制御する場合には、前述の基準角度(0°)を
基準にして、車速、ステアリング角,ヨーレート等から
の出力をレーダECU13で処理して、必要な角度だけ
ビームの光軸を修正する。尚、本例のステップS25、
S29における目標検出は、第1の実施例における反射
波の検出方式と同じ方式によって行われる。
【0035】以上のように本実施例では、予め判ってい
るビームの照射領域から外れた両側に置かれた2つの目
標物を、操舵部がビームを左右に回転させながら検出し
た角度の真ん中で、車両の中心線とビームの光軸が一致
したこととするので、自動的にしかも再現性よくビーム
の光軸の調整作業が可能になる。また、本例におけるレ
ーダ装置は通常時は車両レーダ制御も兼用して行うの
で、ビームの光軸調整のためにコストアップすることは
ほとんどない。尚、本例では検出手段による反射ビーム
の非検出から検出になった状態を検知しているが、これ
に限らず、検出手段による反射ビームの検出から非検出
になった状態を検知して、これに基づいて光軸調整する
ようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では車両の
中心線とビームの光軸を自動的に、且つ、精度良く一致
させる調整作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のビームの光軸調整装置
のシステム構成を示す図である。
【図2】車載用レーダ装置のビーム操舵機構を示す図で
ある。
【図3】本発明の第1の実施例の車載用レーダ装置のビ
ームの光軸調整方法を説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施例の車載用レーダ装置のビ
ームの光軸調整方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施例の車載用レーダ装置のビ
ームの光軸調整方法を説明する図である。
【図6】本発明の第2の実施例の車載用レーダ装置のビ
ームの光軸調整方法を示すフローチャートである。
【図7】従来の車載用レーダ装置のビームの光軸調整方
法を説明する図である。
【符号の説明】
1・・・レーダ装置 11・・・センサ部 12・・・操舵部 13・・・レーダECU 14・・・調整スイッチ 2、21、22・・・目標物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/48 - 7/51 G01S 17/00 - 17/95

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に設けられ、前記車両の周囲にビー
    ムを照射する照射手段を備え、 該照射手段のビームの光軸を調整するビームの光軸調整
    装置において、 前記ビームの照射による、予め所定の位置に設置された
    被検出物からの反射波の状態を検出する検出手段と、 該検出手段によって検出された前記反射波の状態に基づ
    いて、前記ビームの光軸が車両の中心線と一致するよう
    に前記照射手段を操舵して前記ビームの光軸を調整する
    操舵手段と、 該操舵手段による調整後の操舵角度を光軸修正の基準角
    度として記憶しておく記憶手段とを備えたことを特徴と
    するビームの光軸調整装置。
  2. 【請求項2】 前記被検出物は、 前記ビームの照射方向の所定距離Lにおいて、前記車両
    の中心線に対して、前記ビーム幅Dの1/2隔てた位置
    に予め設置された単一の被検出物であって、 前記操舵手段は前記照射手段を移動させて、前記検出手
    段による前記被検出物からの反射波の検出から非検出に
    なった状態、あるいは前記反射波の非検出から検出にな
    った状態を検知したとき、前記ビームの光軸が前記車両
    の中心線と一致したと判断するものであることを特徴と
    する請求項1記載のビームの光軸調整装置。
  3. 【請求項3】 前記被検出物は、 前記ビームの照射方向の所定距離Lにおいて、前記車両
    の中心線に対して、前記ビーム幅Dの1/2より大きく
    隔てた位置の両側に予め設置された第1の被検出物と第
    2の被検出物であって、 前記操舵手段は前記照射手段を移動させ、前記検出手段
    による前記第1の被検出物からの反射波の検出から非検
    出になった状態、あるいは前記反射波の非検出から検出
    になった状態を検知したときの前記ビームの第1の方向
    と、前記照射手段を移動させて、前記検出手段による前
    記第2の被検出物からの反射波の検出から非検出になっ
    た状態、あるいは前記反射波の非検出から検出になった
    状態を検知したときの前記ビームの第2の方向との間の
    操舵角度をAとし、 前記照射手段を前記第1の方向、あるいは第2の方向か
    ら操舵角度A/2移動させたとき、前記ビームの光軸が
    前記車両の中心線と一致したと判断するものであること
    を特徴とする請求項1記載のビームの光軸調整装置。
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