JP3157083B2 - 光記録装置 - Google Patents

光記録装置

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JP3157083B2
JP3157083B2 JP24143894A JP24143894A JP3157083B2 JP 3157083 B2 JP3157083 B2 JP 3157083B2 JP 24143894 A JP24143894 A JP 24143894A JP 24143894 A JP24143894 A JP 24143894A JP 3157083 B2 JP3157083 B2 JP 3157083B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、近接場光学効果を用
いて記録媒体に高密度でデータの書き込み及び読み出し
を行う光記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】データを記録再生する技術の一つとし
て、光を用いて記録媒体への書き込み、読み出しを行う
光記録なる方法がある。光記録の代表的な例としては、
磁性薄膜の磁化方向を局所的に変化させることで、デー
タの記録及び読み出しをする方法がある。この方法で
は、記録媒体として一般に希土類金属と遷移金属から成
るアモルファス合金の薄膜が用いられる。この磁性薄膜
を所定の磁界中に設置した状態で光を照射し、磁性薄膜
の局部をそのキュリー点または補償点より加熱すること
により、その局部の磁化方向を周囲の磁性薄膜の磁化の
方向と異なったものにすることができる。これにより、
デジタル信号の1ビットに相当するデータを磁性薄膜に
記録したことになる。
【0003】記録されたビットを読み取るには、磁性材
料の透過光または反射光の偏光面が磁性材料の磁化方向
によって変化するというファラデー効果またはカー効果
を応用する。すなわち、光学レンズなどにより集光した
レーザー光を磁性薄膜上に照射し、その透過光または反
射光の偏光方向の変化を検出し、磁気ビットの存在の有
無を読み取るのである。ただし、このとき照射される光
の偏光面は予め所定の面に揃えられている。また、照射
する光のエネルギーは、光が照射されている磁性薄膜の
局所をそのキュリー点または補償点より加熱する事のな
い程度のものである。
【0004】また磁気的な記録とは別の例として、特定
の高分子材料に所定の光を照射することでその分子構造
を変化させ、その結果として局所的に屈折率を変化させ
ることでデータ書き込みを行い、次に屈折率の変化を検
出することでデータの読み出しを行うという方法なども
ある。
【0005】光記録において着目しなければならないこ
との一つは、記録媒体上に照射される光のスポット径で
ある。なぜならば、このスポット径が記録媒体に生成さ
れる記録ビットの大きさを決定し、さらには記録密度に
大きく影響を及ぼすからである。従来技術では、レーザ
ー光を光学レンズ系で集光したものを記録媒体に照射す
るのが一般的であったが、光の回折限界からこのような
方法ではスポット径を1ミクロン前後にまで絞るのが限
界であった。
【0006】これに対し近年、近接場光学効果を応用す
ることにより光記録における記録ビットの大きさを光の
波長以下にできることが光磁気記録を例にして示された
(E.Betzig et al., Appl.Phys.Lett.61(2), pp.142-14
4, 13 July 1992、特開平4-291310)。この方法によれ
ば、まず光ファイバーの一端を円錐状に加工した上、そ
の表面に金属薄膜をコートし、さらに最先端の金属薄膜
に小さい開口(光学的開口)を設けている。開口の大き
さは、用いる光の波長より小さい。これにより、光ファ
イバー内を伝搬してきた光は、その開口を通してのみ外
界に照射されることになる。
【0007】光ファイバーの先端をその波長より短い距
離まで磁性薄膜の表面に近づけ、磁性薄膜表面に光を照
射すると磁性薄膜は局所的に加熱され、その局部は開口
の大きさと同程度の大きさとなる。この状態で、光ファ
イバーを記録面と平行な面内においてスキャンしながら
アルゴンイオンレーザー光を間欠的に照射することで縦
横120nm間隔で径60nmの磁気ビットの配列の記
録が達成されている。光ファイバーのスキャンには、光
ファイバーの位置をナノメーターオーダーで制御しなけ
らばならないため、アクチュエータとして高い位置精度
が実現できるピエゾ素子を用い、ラスタースキャンが行
われている。
【0008】また、記録した磁気ビットを読み出すのに
は、記録の場合と同じように光ファイバーの先端を磁性
薄膜の表面に近づけた状態でスキャンしながら、偏光面
を所定の方向に揃えた光を光ファイバーから磁性薄膜上
に照射し、磁性薄膜を透過した光の偏光面の変化を検出
する事により行なっている。
【0009】ここで、近接場光学効果を用いる上で非常
に重要な点として、光ファイバーの磁性薄膜表面からの
距離を高精度で所定の値以下に制御しなければならない
ことがある。ここで所定の値とは、用いる光の波長の長
さのことをいう。これに対しては、光ファイバーを記録
面に対して平行な面内で振動させ、光ファイバーに作用
するせん断応力の変化を検出することにより、光ファイ
バーの位置制御を行うという方法が用いられている。
(E.Betzig et al., Appl. Phys. Lett. 60(20),pp.248
4-2486, 18 May 1992;特開平6-50750)。
【0010】この方法では、まず光ファイバーは剛体か
らなるホルダーに固定され、光ファイバーの軸が磁性薄
膜表面に対して垂直となるよう(以下、磁性薄膜表面に
対して垂直となる軸をz軸と呼ぶ)、かつ光ファイバー
の開口が磁性材料表面に面するように設置される。これ
により、その光ファイバーのバネ定数は、磁性材料の表
面に平行な面(以下xy面と呼ぶ)内の方向に小さく、
z軸方向に大きくなる。前記ホルダーの一部は、ピエゾ
素子から構成されており、このピエゾ素子を振動させる
ことにより光ファイバーの先端にxy面内の振動運動を
発生させる。
【0011】この振動運動の振動数は、光ファイバーの
共振振動数近辺に設定する。この状態で、光ファイバー
先端を磁性材料表面に近づけると、両者の間にせん断応
力が発生し、光ファイバーの振動の振幅R及び位相θが
変化を示す。このRとθの変化の割合は、磁性材料表面
からの距離(以下z軸距離とよぶ)に依存している。こ
のことを利用して、Rとθの値を検出し、さらにX=R
cosθで得られるXの値が一定となるように光ファイ
バーのz軸距離が制御されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、光ファ
イバーのz軸距離の制御を行うのにせん断応力を検出す
る方法を用いる場合、光ファイバーがz軸方向に余分な
振動運動等を起こさないようにそのz軸方向のバネ定数
が非常に大きくなるように装置を構成する。このような
構成では、外界からの振動や記録面の凹凸等の影響で光
ファイバーが記録媒体に接触した場合に、光ファイバー
先端に全ての衝突エネルギーが集中し、光ファイバー先
端が機械的に破壊され易いという課題がある。
【0013】また、近接場光学効果を用いた光記録にお
いては、高密度記録を行うためには光ファイバーを高精
度でスキャンしなければならない。その為、アクチュエ
ータとしてピエゾ素子を用い、ラスタースキャンをする
ことが最も一般的である。しかしながら、実用的なピエ
ゾ素子では、そのスキャンできる最大長さが100μm
程度である。さらに、スキャンする速度は、ラスタース
キャンの振動周波数によって決まるが、これも実用的な
ピエゾ素子ではたかだか10kHz程度である。これら
のことから、単一の光ファイバーを用いて光記録を行う
場合には、取り扱うデータ量とデータの書き込み/読み
出し速度に限界がある。
【0014】そこで本発明の目的は、光の近接場効果を
用いた光記録装置で、プローブの先端が機械的に破壊さ
れにくく、また実効的な書き込み/読み出し速度が速
く、かつ複数のプローブを使用した場合でも各々のプロ
ーブのz軸距離の制御方法が簡便で、しかもプローブの
集積効率が良い光記録装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、光記録装置において記録媒体に光書き込
みまたは読み出しを行う為のプローブとして、その一部
に円錐または多角錐の突起部がある片持ち梁の形状をし
たプローブを用いた。但し、プローブは、突起部を含む
一部または全部が光導波路からなる。また、突起部の先
端には、所定の大きさの光学的開口があり、その光学的
開口を通して光が光導波路へ入射または光導波路から出
射できるようにした。また、必要に応じてプローブの一
部にプローブのたわみ量を検出する為の手段を取り付け
た。
【0016】次に、プローブをそのバネ定数が最大とな
る軸線、すなわち片持ち梁形状のプローブの長手方向に
沿った軸線が、記録媒体の記録面に対し垂直とならない
方向、例えばその軸線が記録面と略平行となる方向で、
かつ光学的開口が記録面の方を向くように記録媒体の近
傍に支持体により保持した。また、この状態でプローブ
の光導波路を所定の光源または光検出用の手段へつなが
っている他の光導波路に光学的に接続した。
【0017】次に、支持体を振動させることにより、プ
ローブを記録面に対して垂直な方向に振動させ、全ての
プローブと記録面の間の距離が間欠的に所定の値以下と
なるようにプローブと記録媒体の間の距離を調整した。
ここで所定の値とは、光書き込み及び読み出しで用いる
光の波長の1/10程度である。
【0018】プローブと記録面の間の距離を制御する手
段としては種々考えられる。第1の手段では、プローブ
のたわみ量を検出する手段によりプローブの振幅の変化
をモニターする。プローブと記録媒体の間の距離は、プ
ローブの振幅が所定の値より小さくなるように距離方向
の移動手段によって支持体を移動することによって制御
する。
【0019】第2の手段では、まずプローブから記録媒
体に光を照射する。照射された光の内、記録媒体を透過
した光を光検出手段で検出し、その強度をモニターす
る。支持体と記録媒体の間の距離を、検出された光の強
度が間欠的に所定の値より大きくなるように距離方向の
移動手段によって支持体を移動することによって制御す
る。または、第2の手段は以下のようにしても実現でき
る。すなわち、プローブが位置するのと反対の側から記
録媒体に全反射する条件で光を照射する。照射された光
の内、記録媒体を透過した光をプローブで検出し、その
強度をモニターする。支持体と記録媒体の間の距離を、
検出された光の強度が間欠的に所定の値より大きくなる
ように距離方向の移動手段によって支持体を移動するこ
とによって制御する。
【0020】第3の手段では、あらかじめプローブを記
録面にプローブの振幅可能な範囲内に近接して設置した
上で、プローブの支持体に取り付けられた励振手段に印
加する励振周波数および励振電圧を変化させることによ
って、プローブの共振にともなう振動の振幅を変化さ
せ、プローブと記録面の間の距離を間欠的に所定の値以
下に制御する。一方、光書き込みは、開口から記録面へ
所定の強度の光を照射することにより行った。
【0021】また、データの読み出しは、開口から記録
媒体に光を照射し、その透過光を検出することにより行
った。また、開口から記録媒体に光を照射し、反射光を
検出することも可能である。さらに、記録媒体にプロー
ブが設置されているのと反対の側から光を照射し、その
透過光をプローブにより検出することにより行うことも
可能である。ここで、記録媒体に照射する光は、必用に
応じて、その偏光面が所定の面に予め揃えられたものを
用いた。
【0022】但し、光書き込みのための光照射と、読み
出しのための光検出は、所定の条件の時のみに行った。
ここで所定の条件とは、プローブと記録面が所定の距離
以下であり、プローブと記録面の間の距離を上述した第
1の手段により調整するときはプローブのたわみ量が記
録媒体の方向へ最大となる時である。また、第2の手段
により調整するときは検出された光強度が所定の値より
大きい時である。第3の手段では、プローブの励振手段
に所定の励振信号を与えたときである。
【0023】さらには、情報の書き込みまたは読み出し
を迅速に行うための有効な手段として、2本以上のプロ
ーブを所定の間隔で並べ、それらのプローブがそれぞれ
記録媒体の異なる位置において情報の書き込みまたは読
み出しを行うこともできる。この場合、上述のように単
一のプローブでスキャンが可能な領域が比較的小さいた
め、2本以上の複数のプローブを支持体と一体に集積形
成し、各プローブを同時並列的に書き込み、読み出しに
使用することにより、実効的に書き込み/読み出し速度
を高めることが可能となる。
【0024】
【作用】本発明においては、プローブとして片持ち梁の
形状をしたものを用いている。そして、その片持ち梁と
してのバネ定数が最も大きくなる軸が記録媒体の記録面
に対して垂直とならないように支持体によって保持して
いる。さらに、支持体を記録面に対して垂直な方向に振
動させながら記録媒体に近接させている。
【0025】このような構成において、プローブは記録
面に対して垂直な方向に比較的小さなバネ定数を有す
る。すなわち記録面とプローブが接触した場合、プロー
ブは容易にたわみ、接触面において生じた圧力をプロー
ブ全体のたわみにより吸収する。よって、接触面におい
てプローブを機械的に破壊するほどの力が集中すること
を防ぐことが可能となる。
【0026】また、複数のプローブを使用した場合には
特に、支持体に取り付けた全てのプローブと記録面の間
の距離が、近接場光学効果が有効な距離となるまで支持
体を記録媒体まで近接させた場合、仮に記録媒体に凹凸
があっても、各プローブがその凹凸に沿うようにたわむ
ことが可能なため、個々のプローブの位置制御をするた
めの複数の機構を構成する必要がない。
【0027】さらに本発明では、プローブと記録面の間
の距離を制御するために、プローブの振幅の変化を検出
する方法を用いている。この検出方法では、プローブが
自由に振動している時の振幅より小さな振幅を有するよ
うにプローブと記録面の間の距離が調整される。これに
より、プローブの突起部の先端が間欠的に記録媒体に接
触するようになる。
【0028】また、プローブと記録面の間の距離を制御
するためは、プローブが設置されているのと反対の側か
ら記録媒体に全反射するように光を照射しながら、プロ
ーブで検出される光の強度をモニターする方法を用いる
こともできる。この方法では、プローブが振動中に記録
媒体の表面に照射している光の波長程度まで近接し、記
録媒体の表面に現れるエバネッセント光を検出し、その
結果モニターしている光強度が間欠的に所定の値より高
いピーク値を有するようにプローブと記録面の間の距離
が調整される。
【0029】一方、プローブから記録面に光を照射する
場合には、プローブの微小開口からのエバネッセント光
は、プローブと記録面との距離が、波長分の距離以下に
なった場合により強く散乱されることから、記録面を透
過あるいは記録面で反射された光の強度をモニターする
ことによって、プローブと記録面の間の距離が調整され
る。
【0030】以上、本発明では、近接場光学効果を用い
た光記録装置で、その構成及び記録媒体と支持体の間の
距離の制御方法が簡便でプローブの集積効率が高い装置
を提供することが可能となった。さらに、以上の距離制
御は、距離方向の移動装置を用いることによって達成さ
れるが、励振周波数と励振電圧を変化させることによっ
てプローブの振幅を変化させ距離制御を行う場合は、距
離方向の移動装置が不要となるため、装置の構成が簡略
化される。また、複数のプローブの長さや太さを少しづ
つ変化させることによって、このプローブの共振周波数
を変化させることができ、記録、読み出し等のチャンネ
ル選択をプローブ自身で行うことが可能である。さら
に、共振周波数の異なるプローブの使用は、個々のプロ
ーブの記録面との接触を最小限に抑える効果もある。
【0031】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図に基づいて説
明する。図1は光記録装置の構成の一例を示した説明図
である。記録媒体90に光書き込みまたは読み出しを行
うためのプローブ20は、支持体10により記録媒体9
0の近傍に保持されている。光源130からの光は、光
学系140及び光導波路80を通してプローブ20に伝
搬される。次にその光は、プローブ20より記録媒体9
0上に照射される。記録媒体90のプローブ20と反対
側には、受光用の光学系190と光検出器200を設置
した。光検出器200の出力は、信号処理器210を経
てシステム全体の制御装置220に伝えられる。一方、
支持体10には、振動体150が取り付けられており、
それによりプローブ20が所定の周波数で振動するよう
になっている。
【0032】また、プローブ20には、プローブ20の
たわみを検出するためのたわみ検出器70が取り付けら
れており、そこからの信号は、信号処理器160を経て
制御装置220に伝えられる。記録媒体90は、移動装
置180によって3次元的に粗動及び微動ができるよう
になっており、これによりプローブ20と記録媒体90
の相対的な移動が実現される。
【0033】電磁コイル170は、記録媒体90の近傍
に設置され、光書き込みをする際の記録媒体90の周囲
の磁界の方向を制御する。振動体150、移動装置18
0及び磁界発生器170は、制御装置220によって制
御する。次に、図2は本発明で用いるプローブの断面の
模式図である。支持体10より片持ち梁の形状をしてい
るプローブ20が張り出しており、その先端の一部は円
錐または多角錐の形状をした突起部30を形成する。但
し、突起部30の最先端は、鋭角であっても、図に示す
ようにその突起頂上が平坦な突起であっても良い。突起
部30の内部には、光導波路50が設けられており、2
つの光学的開口60と120を有している。但し、光学
的開口60の大きさは本発明で用いる光の波長より小さ
い。プローブ20は、シリコンをエッチングすることに
より製作し、光導波路50にはガラスをゾルゲル法によ
って形成することによって得た。
【0034】プローブの一部には、プローブのたわみを
検出するためのたわみ検出器70として電気抵抗素子を
取り付てある。プローブがたわんだときたわみ検出器7
0も伸縮するので、その結果生じる電気抵抗素子の抵抗
の変化をモニターすることでプローブのたわみ量を検出
することが可能となる。なお、電気抵抗素子の代わりに
ピエゾ素子または静電容量センサを用いることも可能で
ある。
【0035】また、支持体10には、図3に示すように
プローブ20を複数取り付ける構成とした。このよう
に、複数のプローブを同時に用いることで、記録媒体へ
のデータの書き込み及び読み出しを並列的に高速に行う
ことを可能とした。図4は、本発明におけるプローブ2
0と、プローブへの光、またはプローブからの光を伝搬
するための光導波路80と、記録媒体90との位置関係
を示す説明図である。プローブ20は、そのバネ定数が
最も大きくなる軸線100、すなわちプローブ20の長
手方向に沿う軸線が記録媒体90の記録面110に対し
て垂直とならない角度、好ましくは水平に近い角度で設
置してある。この時、プローブ20の光学的開口60は
記録面110の方を向いている。また、例えば光フィア
バーなどの光導波路80をプローブの光導波路50と光
学的に接続されるように光学的開口120の近傍に設置
した。
【0036】図10は、本発明におけるプローブ20の
他の実施例の説明図である。図10においてプローブ2
40は、光ファイバーを加熱しながらその加熱部が中央
で分離されるまで引き伸ばすか、またはエッチングによ
りその先端を円錐形に加工したものをさらに鈎型に曲げ
たものである。先端の円錐形部を含む光ファイバーの一
部の側面に、アルミ、チタン、白金、AlSi、クロム
または金など光が透過しない材質のコーティング250
をし、円錐形の頂点に所定の寸法の光学的開口260を
設けてある。これにより、光学的開口260以外の光フ
ァイバーの側面から光が光ファイバーに入射できないよ
うにしたものである。ここで、所定の寸法とは、本発明
において光書き込みまたは読み出しに用いる光の波長よ
り小さい寸法のことである。なお、プローブ240にお
いても突起部の最先端は、鋭角でも、図に示すようにそ
の突起頂上が平坦な突起部であっても良い。
【0037】図10に示すようにプローブ240は、前
述の支持体10と実質的に同じ機能を果たす支持体27
0により記録媒体90の近傍に保持される。この時、プ
ローブ240のバネ定数が最大となる軸線280は記録
面110に対して垂直とならないように、すなわち図1
0における角度aが、0度とならないように配置する。
角度aは、好ましくは、45〜85度に設定する。ま
た、プローブ240の先端の曲がり角は、角度aに等し
くなるようにする。なお、図10に示す構成において、
プローブ240は図3で示した光導波路80とプローブ
20の機能を同時に果たす。
【0038】また、プローブ240の一部には、必要に
応じてたわみ量を検出する手段70が取り付けられる
(図示せず)。さらに、本発明によるデータの書き込み
及び読み出しを高速に行うことを目的として図3に示す
ように2つ以上のプローブを1つの支持体に保持させる
ことに関しては、プローブ240においても同様に可能
である。
【0039】次に、本発明における光学系の構成につい
て説明する。図5は、本発明における光学系の構成の1
つの例を示す説明図である。光源130で発生した光は
走光用光学系140と光導波路80および光学的開口1
20を通って光導波路50に伝搬され、光学的開口60
より記録媒体90に照射される。照射された光は、記録
媒体90を透過した後記録媒体90のプローブ20に面
するのと反対側に設置された受光用光学系190および
光検出器200により検出される。
【0040】図6は、光の伝搬経路の別の例を示す説明
図である。記録媒体90の下方に配置された光源130
で発生した光は走光用光学系140を通って記録媒体9
0の下面に光を照射する。記録媒体90を透過した光
は、光学的開口60からプローブ20の光導波路50に
侵入し、さらに光導波路80及び受光用光学系190に
伝搬し、光検出器200にて検出される。
【0041】図7は、光の伝搬経路のさらに別の例を示
す説明図である。光源130で発生した光は、プローブ
20が設置されている側と反対の側の記録媒体90の下
面において、光が全反射するように走光用光学系140
を通って照射される。その結果記録媒体90のプローブ
20を設置してある側の表面にエバネッセント光が現れ
る。エバネッセント光の一部は、光学的開口60からプ
ローブ20の光導波路50に侵入し、さらに光導波路8
0および受光用光学系190に伝搬し、光検出器200
にて検出される。
【0042】本発明においては光の近接場効果を利用す
るので、プローブ20から記録面110へ光を照射する
とき、または、記録面110からの光をプローブ20で
検出するときに、プローブの光学的開口60と記録面1
10の距離は、光の波長より小さくなるように制御する
必要がある。以下に、その距離制御方法について説明す
る。
【0043】図8は、プローブ20と記録面110の間
の距離を変化させたときのプローブ20の振幅の変化の
様子を模式的に示す説明図である。この振幅は、プロー
ブの突起部先端40が記録面110に接触していないと
きは一定値Aを保つが、接触するようになると距離の減
少とともに振幅も減少するこという特長を有している。
従って、振幅が値Aより小さいことを検出すれば、記録
面110とプローブの突起部先端40が間欠的に接触し
ていると判別できる。ここで、振幅が値Aより小さいか
どうかは、プローブ20のたわみ量の最大値の変化を検
出することで判別できる。このたわみ量の検出は、図2
の説明の項で述べたように電気抵抗素子、ピエゾ素子ま
たは静電容量センサなどをプローブ20に取り付けるこ
とで行うことができる。
【0044】距離制御の方法としては、まず、プローブ
の支持体10を記録媒体の記録面110に対して垂直な
方向に振動させ、その結果片持ち梁の形状をしたプロー
ブ20がその共振周波数近傍で振動するようにした。次
に、プローブ20の振幅が値Aより小さくなるように記
録媒体90と支持体10の間の距離を制御した。図3に
示したように、支持体10に複数のプローブが取り付け
てある場合は、全てのプローブの振幅が値Aより小さく
なるように記録媒体90と支持体10の間の距離を移動
装置180によって制御した。
【0045】この距離制御方法を用いると、プローブの
突起部先端40が記録面110に接触した時、記録面1
10に垂直な方向に対しプローブ20が大きなバネ定数
を有していないことから、プローブ20がたわみ、突起
部先端40若しくはプローブ20自身が破壊されるのを
防ぐことができる。このことは、図3の説明の項で述べ
たように複数のプローブを同時に用いるとき、例えば記
録媒体に凹凸があっても各プローブがその凹凸に沿うよ
うにたわむので、個々のプローブの位置をそれぞれ独立
に制御をするための複数の制御機構を設ける必要が無い
ことを意味する。その結果、全プローブ共通の支持体と
記録媒体の間の距離を適切に制御する単一の機構のみで
光記録装置を構成することが可能となる。
【0046】次に、図7に示した光の伝搬経路を有する
構成の場合の支持体10と記録媒体90の間の距離を制
御する方法について説明する。この場合も、まず支持体
10を振動させることにより、プローブ20をその共振
周波数近傍で振動させる。また、光源130及び走光用
光学系140によって、記録媒体90へ光を照射する。
この状態で、支持体10と記録面110の間の距離を十
分小さくすると、プローブ20で検出される光の強度は
時間とともに図9に示すように変化する。図9に示され
るような周期的なピークは、プローブ20が記録面11
0の表面に存在しているエバネッセント光を検出してい
ることによる。そこで、検出される光強度のピーク値が
所定の値Bより大きいかどうかをモニターすることで、
支持体10と記録媒体90の間の距離を適切に制御する
ことが可能である。
【0047】また、図5または図6に示した光の伝搬経
路を有する構成においても、検出された光の強度は時間
とともに図9に示すような変化を示す。これらの場合
も、光強度のピーク値がそれぞれの場合での適切な値よ
り大きいかどうかモニターすることで、支持体10と記
録媒体90の間の距離を適切に制御することが可能であ
る。以上の距離制御は、移動装置180によって、達成
させることができる。
【0048】この他、励振周波数と励振電圧を変化させ
ることによって、プローブの振幅を変化させ、距離制御
を行うことが可能である。この励振周波数に対するプロ
ーブの振動の振幅は、図11に示されるように、プロー
ブの片持ち梁としての共振周波数Fsにおいて最大とな
り、これよりわずかにずれた周波数F1やF2では、ほ
とんど振動しない。また、励振電圧を変化させること
で、ほぼ励振電圧に比例して振幅が変化する。したがっ
て、励振周波数と励振電圧を適切に設定することで、距
離制御が可能である。直径125μm、長さ3mmの光
ファイバープローブを用いた場合には、励振周波数を共
振周波数付近の20kHzとし、励振用ピエゾ素子に5
Vの振幅で励振電圧を与えることによって、プローブの
突起部先端で0.5μmの振幅を得ることができた。
【0049】この距離情報については、上述した光強度
をモニターする手段によって、検出することができる
が、あらかじめこの振動特性を決定しておくことができ
るので、常にモニターする必要はない。励振電圧を制御
することにより、プローブの突起部先端と記録面の距離
を微調整できるため支持体全体を、距離方向に移動させ
る手段はこの場合不要となるが、移動装置は、プローブ
の待避等に利用することもできる。
【0050】さらに、複数のプローブを同時に使用する
際に、個々の、プローブの長さや太さをわずかづつ変え
ることによって、個々のプローブの共振周波数を図12
のように、少しづつ変えることができる。この場合は、
励振周波数を変化させるだけで記録、読み出し等のチャ
ンネルに対応したプローブを選択することが可能であ
る。さらに、この場合選択されていないプローブはほと
んど振動しないため、個々のプローブの突起部先端と記
録面との接触を最小限に抑えることができる。
【0051】次に、本発明の光記録装置を用いてのデー
タの書き込みについて説明する。この場合は、図5に示
した光学系の構成を用いた。記録媒体90としては、C
o/Ptの多層膜を用いたが、光磁気記録に用いられる
磁性薄膜であれば同様に用いることが可能である。ま
た、光源としては波長670nmの半導体レーザーを用
いたが、これも一般の光磁気記録に用いることのできる
光源であれば同様に用いることができる。
【0052】図1に示した光記録装置において、書き込
みは、電磁コイル170により記録媒体90に一様な磁
界を加えた状態で、プローブ20から記録面110へ光
を照射して行った。但し、光の照射は、プローブ20が
記録面110に接しているか、記録面110から光の1
/10波長より近接している時に行う。具体的には、プ
ローブのたわみ量が記録面110の方向へ最大となる
時、または、記録媒体90の透過光強度が最大となると
きである。これにより、光学的開口60と同程度の大き
さの局所領域に光を照射することができた。
【0053】照射する光のエネルギーは、記録媒体90
を構成する磁性体をそのキュリー点以上に加熱するのに
十分な量とした。その結果、記録媒体を局所的に加熱さ
せ、その加熱部の磁化方向を変えることができた。この
ように加熱により記録媒体の磁化方向を局所的に変化さ
せる方法は、光磁気記録で一般的に用いられる方法であ
る。なお、本実施例では、電磁コイル170による一様
な磁場がない状態でも書き込みを行うことができた。
【0054】書き込んだデータを読み出す場合は、図
5、6および7のいずれの光学系の構成を用いることも
可能である。この場合は、記録媒体90に予めその偏光
面を揃えた光を照射し、記録媒体90を透過した光の偏
光面の方向を光学系190及び光検出器200により検
出する事で行う。この方法も、一般の光磁気記録で用い
る方法に同じである。但し、本実施例においては、偏光
面の方向の検出は、プローブ20が記録面110に接し
ているか、記録面110から光の1/10波長より近接
している時に限り行った。
【0055】また、記録媒体90としては、上記のもの
の他、SbTe、TeSeまたはGeSbTeなどの薄膜を用いること
も可能である。この場合、書き込みにおいては、光照射
で記録媒体を加熱、相転移させる。なお、電磁コイル1
70はこの場合用いない。相転移した局所はその光透過
性が変化するので、読み出しはその透過光強度の変化を
検出することによって行う。
【0056】これらの読み出し、および、書き込みの際
には、移動機構180によって、水平方向に2次元的に
スキャンが行われる。本実施例の場合このスキャンの精
度は、少なくとも0.005μmは必要で、スキャン範
囲は、縦横400μm程度である。この場合、0.04
μmの記録ビットを用いて、1プローブ当たり、100
メガビットの記録密度が得られ、16プローブを構成し
た場合には、全体で、1.6ギガビットの記録を1cm
2の領域に構成できる。
【0057】光学系に関しては、以上述べた実施例の他
に、図1における光導波路80を用いずに、光源から発
生した光を直接プローブの光学的開口120に集光する
ことによって、導入することが可能である。複数のプロ
ーブを使用する場合には、光源からの光線を各々のプロ
ーブの光学的開口120を通るようにスキャンすること
によって、対応できる。
【0058】また、図13に示すように、光導波路50
をプローブ20の片持ち梁部まで延長して形成すること
によって、支持体10上の導波路端から光を導入するこ
とができる。この方式は、図14に示すように、支持体
10内に集積形成された複数のプローブ20の各々に対
して、光導波路300を分岐させて接続することによっ
て、光の導入を1箇所で行うことができる。この際、個
々のプローブ20の光導波路50と分岐した光導波路3
00との間に、光スイッチ290を設けることによっ
て、信号の選択を行うこともできる。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、近接場
光学効果を用いた光記録において、片持ち梁形状のプロ
ーブをその長手方向の軸線が記録媒体の記録面に対して
垂直とならない角度、すなわち略平行となる角度に設置
し、その突起部先端を垂直方向に振動させながら記録面
との距離制御を行うことにより、プローブの破損の恐れ
がなく、かつ微小な距離制御が可能な光記録装置を提供
できる。
【0060】またプローブを、通常用いられている光フ
ァイバーの先端に尖鋭化加工を施し、鉤型に曲げて形成
することにより、微小な光学的開口を有するプローブを
安価に得ることができ、装置全体を安価なものとするこ
とができる。また、通常のシリコン加工技術等を用い
て、プローブを支持体と一体に複数同時に形成すること
により効率よく集積化できるため、多チャンネルの光記
録装置を容易に得ることができる。
【0061】さらに、それら複数のプローブの弾性的共
振周波数をそれぞれ異なるように形成し、振動発生器の
励振周波数を適宜制御することによって、特定のプロー
ブを選択的に動作させることが可能となり、個々のプロ
ーブの為の個別の位置制御装置が不要な光記録装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録装置の構成の概要を示す説明図
である。
【図2】本発明で用いたプローブの断面を模式的に示す
説明図である。
【図3】本発明で用いたプローブが2つ以上支持体に取
り付けてある状態を示す説明図である。
【図4】本発明におけるプローブと記録媒体および光導
波路の位置関係を示す説明図である。
【図5】本発明における光学系の構成と光の伝搬経路の
一例を示す説明図である。
【図6】本発明における光学系の構成と光の伝搬経路の
一例を示す説明図である。
【図7】本発明における光学系の構成と光の伝搬経路の
一例を示す説明図である。
【図8】本発明において、プローブと記録面の間の距離
を変化させたときのプローブの振幅の変化の様子を模式
的に示す説明図である。
【図9】本発明において、プローブで検出される光強度
の時間変化の様子を模式的に示す説明図である。
【図10】本発明で用いたプローブの他の実施例を示す
説明図である。
【図11】本発明における、プローブの振動の振幅の励
振周波数と励振電圧による変化を模式的に示す説明図で
ある。
【図12】本発明における、複数の共振周波数の異なる
プローブの励振周波数に対する振動振幅の特性を模式的
に示す説明図である。
【図13】本発明における光導波路を表面に形成したプ
ローブの断面を模式的に示す説明図である。
【図14】本発明で用いた表面に光導波路を形成したプ
ローブを複数取り付けてある状態を模式的に示す説明図
である。
【符号の説明】
10 支持体 20 プローブ 30 突起部 40 突起部先端 50 光導波路 60 光学的開口 70 たわみ検出器 80 光導波路 90 記録媒体 100 バネ定数が最大となる軸線 110 記録面 120 光学的開口 130 光源 140 送光用光学系 150 振動発生器 160 信号処理器 170 磁界発生器 180 移動装置 190 受光用光学系 200 光検出器 210 信号処理器 220 制御装置 230 ハーフミラー 240 プローブ 250 コーティング 260 光学的開口 270 支持体 280 バネ定数が最大となる軸線 290 光スイッチ 300 光導波路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−15284(JP,A) 特開 平6−26855(JP,A) 特開 平7−65418(JP,A) 特開 平7−114755(JP,A) 特開 平4−291310(JP,A) 特開 平6−50750(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/12 - 7/22 G01N 13/14

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近接場光学効果を利用して情報を記録す
    る光記録装置において、 先端に記録媒体に照射する光の波長より小さな光学的開
    口を有するプロ−ブであり、一つの支持体に片持ち梁形
    状に延接し一体的に形成保持される複数の前記プローブ
    が、片持ち梁としての弾性的共振周波数が定間隔で異な
    り、かつ、1つの片持ち梁の共振時に隣接する共振周波
    数を持つ片持ち梁の振動振幅が十分小さくなるように構
    成されていることを特徴とするプロ−ブ。
  2. 【請求項2】 前記複数のプローブの各々の光学的開口
    が、同時に前記記録媒体の記録面に対向するように配置
    されることを特徴とする請求項1に記載のプロ−ブ。
  3. 【請求項3】 近接場光学効果を利用して情報を記録す
    る記録媒体と、 前記記録媒体に照射する光を発生する光源と、 先端に前記光源より発生される光の波長より小さな光学
    的開口を有する片持ち梁形状のプローブと、 前記片持ち梁形状のプローブをその長手方向の軸線が前
    記記録媒体の記録面に対して垂直とならない角度でかつ
    前記光学的開口が前記記録面の方向を向くように保持す
    る支持体と、 前記支持体に配置され前記プローブの先端を前記記録面
    に対して垂直な方向に振動させる振動手段と、 前記プローブと前記記録面の間の距離を制御するための
    距離制御手段と、 前記支持体と前記記録媒体を2次元的に相対移動するた
    めの移動手段と、 前記光源により発生された光を収束し前記記録媒体の記
    録面に導入する走光用光学手段と、 前記導入され照射された光により生じる前記記録媒体か
    らの光を受けて収束し伝搬する受光用光学手段と、 前記伝搬された光を受けて前記照射された光により生じ
    る前記記録媒体からの光学的情報を検出する光学的検出
    手段とを有し、 複数の前記プローブが、一つの前記支持体に片持ち梁形
    状に延接し一体的に形成保持され、前記複数のプローブ
    の各々の光学的開口が同時に前記記録媒体の記録面に対
    向するように配置され、前記複数のプローブは、片持ち
    梁としての弾性的共振周波数がそれぞれ異なるように形
    成され、前記振動手段は、励振周波数を制御することに
    よって前記複数のプローブのうちの特定のプローブを振
    動させて、前記特定のプローブが前記記録面と所定の距
    離となるように制御することによって、前記特定のプロ
    ーブが前記記録媒体との情報の記録および読み出しを行
    う構成であることを特徴とする光記録装置。
  4. 【請求項4】 前記プローブの先端に、錐体の形状をし
    た突起部を有し、前記突起部が先端に前記光学的開口を
    有する光導波路を形成することを特徴とする請求項3に
    記載の光記録装置。
  5. 【請求項5】 前記プローブが光ファイバーにより形成
    され、その先端が鈎型に曲げられ尖鋭化された円錐形を
    成し、前記円錐形部が先端に前記光学的開口を有するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の光記録装置。
  6. 【請求項6】 前記振動手段による前記プローブの先端
    の振動による振幅を検知するために、前記プローブのた
    わみを検出するたわみ検出手段を有し、前記距離制御手
    段は、前記たわみ検出手段から検知された前記プローブ
    と前記記録面の距離を所定の距離になるように制御する
    構成であることを特徴とする請求項3に記載の光記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記光学的検出手段は、前記記録媒体を
    透過した光の強度を検出し、その検出結果を所定の値と
    比較することによって前記プローブと前記記録面の距離
    検出を行い、前記距離制御手段は、前記検出された前記
    プローブと前記記録面の距離を所定の距離になるように
    制御する構成であることを特徴とする請求項3に記載の
    光記録装置。
  8. 【請求項8】 前記振動手段は、前記プローブの先端の
    振動による振幅を変化させるために、励振電圧と励振周
    波数の少なくとも一方の可変手段を有し、前記可変手段
    を制御することによって前記プローブの先端の振幅を制
    御し、前記プローブと前記記録面の距離を所定の距離に
    なるように微調整する構成であることを特徴とする請求
    項3に記載の光記録装置。
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