JP3156579U - 烏等の加害防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】街の美観や衛生を向上し、農作物の被害や人への危害を防止する鳥等の加害防止装置を提供する。【解決手段】出没する烏等の加害物を撮影するカメラ2を設けて、カメラ2で撮影した加害物の画像にこの外周部を囲む枠およびこの枠内の加害物の特徴色の塊部を検出して画像処理する画像処理部4を設け、加害物の塊部の占有割合が所定の割合の範囲にあることを認識判定して加害認識処理部5を設けて、烏等の加害物を撃退する撃退装置8を駆動するように形成する。【選択図】図2
Description
本考案は、鳥や野獣の公害分野や衛生分野における烏等の加害防止装置に関するものである。
近年、家庭や業務での飲食物の生ゴミは、所定のゴミ袋に収容して所定のゴミ収集場に収集し、ゴミ収集車で収集して廃棄処分するようになっている。ところが、ゴミ袋がゴミ収集場に夜間や朝方に収集されると、朝になって烏がゴミ袋の中の飲食物を狙って群がり、ゴミ袋をつついて破って収容物を散乱することが生じている。そのため、近隣者らは、大変迷惑で烏を撃退することに種々の方策を企てている。たとえば、収集したゴミ袋をネットや柵等で囲むなどの烏追い払い装置が提案されている。
しかし、収集したゴミ袋をネットや柵等で囲むと、烏の攻撃を防止できるが、ゴミ袋の収集や廃棄処理に手間がかかる。
また、特開2001−333684号公報や特開2003−250422号公報の烏追い払い装置では、烏は学習能力が高くて、一時的に対処できても、再び烏が群がって収容物の散乱を繰り返すものであった。
また、特開2001−333684号公報や特開2003−250422号公報の烏追い払い装置では、烏は学習能力が高くて、一時的に対処できても、再び烏が群がって収容物の散乱を繰り返すものであった。
このように多くの試みがなされてきていて、その共通認識として、烏に如何に撃退手段を覚えさせないことにあると言えるが、今のところ決め手はない。しかし、人が烏を見て、棒を振りかざすとかのアクションをすると、烏は必ず逃げるので、烏がアクションを認識して人のとりうるアクションに危険を感じるように理解される。
このように適切なアクションを行えば、烏等を撃退できるので、効率よく検知し、烏等の害を削減して、街の美観や衛生の向上、農作物の被害の防止、人への危害の防止、その他の被害が発生するのを防止することが課題となっている。
本考案は、上記のような点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、烏等の鳥獣や野獣の加害物が出没して害を及ぼすのを防止する烏等の加害防止装置であって、前記加害防止装置として、出没する烏等の加害物を撮影するカメラを設けて、カメラで撮影した加害物の画像にこの外周部を囲む枠およびこの枠内の加害物の特徴色の塊部を検出して画像処理する画像処理部を設け、加害物の塊部の占有割合が所定の割合の範囲にあることを認識判定する加害認識処理部を設けて、烏等の加害物を撃退する撃退装置を駆動するように形成したことを特徴とする烏等の加害防止装置を提供するにある。
また、加害物が烏であって、烏として撮影した画像に外接する枠に対して特徴のある黒色の塊部の占有割合が設定した烏の加害物の占有割合が所定の範囲内と算出できれば、烏の加害物と認識判定するように形成した烏等の加害防止装置を提供するにある。
また、加害認識処理部として、加害物のシルエットの塊部の重心または中心の位置が検出した加害物の位置として画像処理し、烏等の加害物を撃退する撃退装置を駆動するように形成した烏等の加害防止装置を提供するにある。
さらにまた、加害物の行動パターンを設定して画像処理して認識判定するように形成した烏等の加害防止装置を提供するにある。
さらにまた、加害物のシルエットの塊部の重心または中心の位置を画面上の加害物の位置として逐次画像処理をして、設定した加害物の行動パターンと比較して認識判定するように形成した烏等の加害防止装置を提供するにある。
本考案の烏等の加害防止装置は、請求項1のように、烏等の鳥獣や野獣の加害物が出没して害を及ぼすのを防止する烏等の加害防止装置であって、前記加害防止装置として、出没する烏等の加害物を撮影するカメラを設けて、カメラで撮影した加害物の画像にこの外周部を囲む枠およびこの枠内の加害物の特徴色の塊部を検出して画像処理する画像処理部を設け、加害物の塊部の占有割合が所定の割合の範囲にあることを認識判定する加害認識処理部を設けて、烏等の加害物を撃退する撃退装置を駆動するように形成したことによって、烏等の加害物をカメラで撮影した画像を介して迅速に認識できて、烏等の加害物に対して本能的に恐怖心を与えられるように適切なアクションを行って、烏等を撃退できる。そのため、烏等の加害を削減して、街の美観や衛生の向上、農作物の被害の防止、人への危害の防止、その他の被害が発生するのを防止するようにできる。
また、請求項2のように、加害物が烏であって、烏として撮影した画像に外接する枠に対して黒色の塊部の占有割合が設定した烏の加害物の占有割合の範囲内と算出できれば、烏の加害物と認識判定するように形成したことによって、烏の加害物を迅速に認識できて、烏に本能的に恐怖心を与えられて、撃退するようにできる。
さらに、請求項3のように、加害認識処理部として、加害物のシルエットの塊部の重心または中心の位置を画面上の加害物の位置とする画像処理を行い、烏等の加害物を撃退する撃退装置を駆動するように形成したことによって、認識した烏等の加害物の方向を定めることができて、その方向に向けて撃退装置を駆動して、烏等の加害物を撃退するようにできる。
さらにまた、請求項4のように、加害物の行動パターンを設定して画像処理して認識判定するように形成したことによって、烏等の加害物を習性にもとづいてより正確に認識できて、撃退するようにできる。
さらにまた、請求項5のように、加害物のシルエットの塊部の重心または中心の位置を画面上の加害物の位置として逐次画像処理をして、設定した加害物の行動パターンと比較して認識判定するように形成することによって、的確に烏等の加害物を認識できて、烏等の加害物の本能的に恐怖心を与えられて、撃退するようにできる。
本考案の烏等の加害防止装置は、烏等の鳥獣や野獣の加害物が出没して害を及ぼすのを防止する烏等の加害防止装置であって、前記加害防止装置として、出没する烏等の加害物を撮影するカメラを設けて、カメラで撮影した加害物の画像にこの外周部を囲む枠およびこの枠内の加害物の特徴色の塊部を検出して画像処理する画像処理部を設け、加害物の塊部の占有割合が所定の割合の範囲にあることを認識判定する加害認識処理部を設けて、烏等の加害物を撃退する撃退装置を駆動するように形成したことを特徴としている。
烏等の加害防止装置1は、図1のように烏等の鳥獣や野獣の加害物が出没して被害が発生する所要の場所に設置し、CMOSやCCDの小型のディジタルのカメラ2によって、出没する烏等の加害物を赤外線センサーや超音波センサー等の検知器3等で検知して撮影し、カメラ2で撮影した加害物の画像を図2、図3のように画像処理部4で加害物のシルエットの外周部を囲む枠、好ましくは外接する枠、およびこの加害物のシルエット状態に表示した画像の特徴部を検出し、加害認識処理部5でこの枠および枠内の加害物の塊部の占有面積を計測して加害物の塊部の占有割合が所定の割合の範囲にあることを認識判定するようにし、所定の加害物であることを認識可能に形成して加害認識処理部5を介して図4のようにして加害物であることを認識判定すると、インターフェイス7を介して烏等の加害物を撃退する撃退装置8に送信して駆動するように形成している。
画像処理部4では、カメラ2で撮影した加害物画像のシルエット状態の外周部を囲む枠、好ましくは周部に外接する矩形枠を検出するもので、たとえば加害物が烏の場合、図3(a)の撮影画像を、その画素から水平方向の黒色と認識する最大値の右辺と最小値の左辺、および垂直方向の黒色と認識する最大値の上辺と最小値の下辺で形成する矩形枠を求める。図3(b)は画像処理で求めた烏の特徴色である黒色に塗り潰した塊部と矩形枠を重ねて表示したものである。
加害認識処理部5としては、上記のように画像処理した図3(b)のような加害物の外形枠を形成するピクセルの画素数、およびこの外形にそった影絵状の烏の黒色の特徴色のシルエットの塊部について黒色の塊部を形成するピクセルの画素数を計測し、その矩形枠のピクセルの総画素数で除算する占有面積の算出等をマイコンを介して演算処理し、同様にして予め設定した烏等の加害物の特徴割合の範囲内、たとえば25〜40%、好ましくは30〜35%の数値で認識判定するように設定している。特徴色の画像から塊部を抽出方法としては、ラベリング処理等があり、これから占有面積を算出するようにできる。これらの認識判定では、モデル画像との比較処理の必要がないので、マイコン等で容易に演算処理して判断することができる。
また、加害認識処理部5としては、上記のようにして画像処理した加害物のシルエットの塊部の重心または中心の位置を求め、これによって認識した烏等の加害物の位置方向を定めることができて、烏等の加害物を撃退する撃退装置8を加害物の方向に向けて駆動でき、烏等の加害物を的確に撃退するようにできる。
また、加害物の特徴ある行動パターンを複数量設定して、上記したようにして画像処理するようにし、より正確に所定の加害物であることを認識判定するように設定できる。たとえば、烏は、2本足であり、急に現れ、立ち止まっているときは頭を左右に振り、また跳び跳ねるように移動するなどの特徴ある行動パターンをとるので、このような特徴ある行動パターンを設定加味して、判断基準とすることができる。
たとえば、図5のように加害物のシルエットの塊部の重心または中心の位置を画面上の加害物の位置として逐次画像処理をして求め、跳び跳ねるようにして移動する烏等の加害物の習性にもとづく移動パターンなどの加害物の行動パターンと比較して認識判定するようにでき、的確に認識するするによって、烏等の加害物の本能的に恐怖心を与えられて、撃退するようにできる。なお、加害物の位置は、重心位置が好ましいが、上記した目的から矩形枠の中心等の概略の位置とすることも可能である。
このようにして、たとえば、烏であると認識できれば、インターフェイス7を介して図6のようなロボット等の撃退装置8に送信し、撃退装置8で所定のアクションを実行させて、烏を有効に撃退することができる。撃退装置8のアクションをいろいろと組み合わせることで、烏の学習機能に対処することが好ましい。
撃退装置8のアクションとしては、加害物に向けて、光フラッシュや、加害物が嫌う波長の超音波の照射、水鉄砲による水の噴射、空気鉄砲による空気や衝撃波の噴射、電気による高周波の照射、音の発生などや、たとえば図6(a)、(b)のようにロボットによる首振り、目玉の左右動、瞼の開閉、上記したアクションなどを、単独や複合して行うようにできる。
たとえば、ロボットは、図6(b)のように通常時には瞼を閉じていて、赤外線センサー等の検知器3で加害物を検知したら、装置全体に電源が入って、上記したような画像処理を開始し、烏と判断できたら、図6(a)のように瞼を開けて烏の方を見て、烏が逃げなかったら、烏の方に首をまわして顔を向けて瞬くなどのアクションを行う。そして、頭部からの光フラッシュ9からのフラッシュとともに、口部からの超音波10を照射し、それでも逃げないと、水鉄砲11から水を噴射して撃退させるなどを実行するようにできる。
上記では、加害物の認識手段として加害物の画像に外接する矩形枠と加害物のシルエットの塊部の面積比率を画像処理で求める手段について述べたが、一般に加害物は足があり、羽があり、嘴が出ているなど複雑な形状をしている場合が多く、これの認識の手段として加害物の画像のほぼ外周部を囲む枠、円形状や楕円状、多角形状、フレキシブル状の枠、およびこれらの組み合わせなど、他の手段で形状の複雑さを表現できるものであってもよい。
また、上記では、烏について説明したが、その他の加害を及ぼす鳩、猿、狸、狐、鹿、猪など、街の美観や衛生の向上、農作物の被害の防止、人への危害の防止、その他の被害を発生する加害物について適用することができ、本考案の趣旨にもとづいた適宜の実施態様を採択して実施することができる。
図1以下は、本考案の烏の加害防止装置1の一実施例を示すものである。図1のように烏が加害しそうな適所に設置可能に50mm長さ×40mm幅×20mm高さの箱状に形成していて、正面側に開孔窓12を開口してCMOSのディジタルカメラ2、赤外線センサーの検知器3を監視可能に内蔵し、図2のように画像処理部4、加害認識処理部5を内蔵して、出没する烏などの加害物をCMOSディジタルカメラ2で撮影し、図3(a)の撮影した加害物の画像を画像処理部4で図3(b)に示すように画像処理を行い、加害物のシルエットの塊部に外接する矩形枠の検出と、加害物の外形を囲んだ影絵状に烏の黒色の特徴色に塗り潰した塊部を求める画像変換処理を行う。
そして、上記のように画像変換処理した図3(b)のような烏の外形にそった影絵状の烏の黒色の特徴色のシルエットの塊部について、加害認識処理部5で塊部を形成するピクセルの画素数を計算してその占有面積を算出し、その矩形枠のピクセルの総画素数で除算を処理し、予め設定した烏の特徴割合の範囲内の30〜35%の数値で認識判定するように設定している。
このようにして、烏であることを認識判定すると、加害認識処理部5のインターフェイス7に接続したインターフェイスコネクター14を介して連結した撃退装置8を駆動して加害物を撃退するように形成している。
このようにして、烏であることを認識判定すると、加害認識処理部5のインターフェイス7に接続したインターフェイスコネクター14を介して連結した撃退装置8を駆動して加害物を撃退するように形成している。
また、加害認識処理部5としては、加害物のシルエットの塊部の画面上の重心位置の検出を行い、烏等の加害物を認識すると共にその位置方向を定めることができて、下記のように烏等の加害物を撃退する撃退装置8を加害物の方向に向けて駆動でき、烏等の加害物を的確に撃退するようにできる。
また、図5のように加害物のシルエットの塊部の重心位置を画面上の加害物の位置として逐次画像処理をして、設定した跳び跳ねるようにして移動する烏などの加害物の習性にもとづく移動パターンと比較して認識判定するようにできる。的確に認識できれば、烏などの加害物に本能的に恐怖心を与えられて、撃退するようにできる。
このようにして烏であると認識できれば、図1、図4のようにインターフェイスコネクタ14を介して接続した図6のようなロボットの撃退装置8に送信し、装置全体に電源が入って、瞼を開けて烏の方を見て、烏が逃げなかったら、烏の方に首をまわして顔を向けて瞬くなどのアクションを行すようにできる。そして、光フラッシュとともに、超音波を照射し、それでも逃げないと、水鉄砲から水を噴射して撃退させるようにできる。
なお、装置は、図6のようにロボットの撃退装置8に一体的に内蔵したり、装着して、加害物を検出して、認識判断し、所要のアクションをとるようにして撃退させることもできる。
本考案は、生ゴミ収集場、農場、果樹園、ビニールハウス、鉄塔、水槽、水門、マンションのベランダ、その他に出没して加害を及ぼす烏、鳩、猿、狸、狐、鹿、猪など烏等の鳥獣や野獣の加害物の街の美観や衛生の向上、農作物の被害の防止、人への危害の防止、その他の被害を発生する加害物の対策について利用できる。
1…加害防止装置 2…カメラ 4…画像処理部 5…加害認識処理部 7…インタフェース 8…撃退装置
Claims (5)
- 烏等の鳥獣や野獣の加害物が出没して害を及ぼすのを防止する烏等の加害防止装置であって、
前記加害防止装置として、出没する烏等の加害物を撮影するカメラを設けて、カメラで撮影した加害物の画像にこの外周部を囲む枠およびこの枠内の加害物の特徴色の塊部を検出して画像処理する画像処理部を設け、加害物の塊部の占有割合が所定の割合の範囲にあることを認識判定する加害認識処理部を設けて、烏等の加害物を撃退する撃退装置を駆動するように形成したことを特徴とする烏等の加害防止装置。 - 加害物が烏であって、烏として撮影した画像に外接する枠に対して特徴のある黒色の塊部の占有割合が設定した烏の加害物の占有割合の範囲内と算出できれば、烏の加害物と認識判定するように形成した請求項1に記載の烏等の加害防止装置。
- 加害認識処理部として、加害物のシルエットの塊部の重心または中心の位置を加害物の画面上の位置として画像処理し、烏等の加害物を撃退する撃退装置を駆動するように形成した請求項1または2に記載の烏等の加害防止装置。
- 加害物の行動パターンを設定して画像処理して認識判定するように形成した請求項1ないし3のいずれかに記載の烏等の加害防止装置。
- 加害物のシルエットの塊部の重心または中心の位置を画面上の加害物の位置として逐次画像処理をして、設定した加害物の行動パターンと比較して認識判定するように形成した請求項4に記載の烏等の加害防止装置。
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JP2009007540U JP3156579U (ja) | 2009-10-23 | 2009-10-23 | 烏等の加害防止装置 |
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---|---|---|---|---|
JP2014081704A (ja) * | 2012-10-15 | 2014-05-08 | Central Research Institute Of Electric Power Industry | 飛来物体を検出する画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラム |
JP2017148033A (ja) * | 2016-02-23 | 2017-08-31 | 株式会社最先端研究開発支援センター | 動物忌避装置及び動物忌避システム |
JP2018050594A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 株式会社エンルートM’s | 害獣駆除装置、その方法及びプログラム |
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2009
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