JP3156043B2 - 地盤改良用の3軸同期装置及びこれを利用した3軸混合処理機とケーシングパイプ式地盤改良装置 - Google Patents

地盤改良用の3軸同期装置及びこれを利用した3軸混合処理機とケーシングパイプ式地盤改良装置

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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、混合処理機の駆
動装置に適用して便利なアタッチメント式の軸同期装
と、この同期装置を利用した3軸混合処理機及びケー
シングパイプ式地盤改良装置の技術分野に属し、さらに
云えば、3本の攪拌掘削軸中の1本の攪拌掘削軸は
同心に配置された内外2軸の組合わせで構成し、これら
内外の2軸は他の2軸の駆動軸と共通の動力で正逆に相
反する方向へ回転する構成として回転及び掘削時の力
のバランスを確保し地盤の高精度な改良処理を可能に
した3軸同期装置、及びこれを利用した多軸混合処理機
及びケーシングパイプ式地盤改良装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地盤改良用の3軸混合処理機として、本
出願人は先に、図6に示した機械を提案している(特開
平7−292655公報参照)。この3軸混合処理機
は、2本の出力軸40、41を備えた駆動装置4と、前
記2本の出力軸40、41へ各々軸継手14、24を介
して着脱される2本の駆動軸12、22、及び前記駆動
装置4の出力軸には接続されない更なる1本の駆動軸3
2を備えた3軸同期装置5’と、前記3本の駆動軸1
2、22、32の各出力側端部(下端部)と軸継手1
5、25、36で接続された攪拌掘削軸13、23、3
3とにより構成されている。各攪拌掘削軸13、23、
33は、その下部を連結金具8により相互に拘束され垂
直姿勢と掘削精度が保持されている。前記同期装置5’
は、左右2本の駆動軸12、22を、詳細な図示を省略
した歯車列により連結して同期回転するものとし、中央
の1本の駆動軸32は、左右の駆動軸12、22との間
の歯車列連結により一方向へ回転する構成とされてい
る。3本の攪拌掘削軸13、23、33の下端部に掘削
カッター60、61、62が取り付けられ、当該3本の
軸13、23、33を下向きに推進して地盤を掘削する
と共に掘削した原位置土中に地盤安定材を注入し攪拌混
合して地盤改良を進める構成とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】多軸混合処理機のうち
攪拌掘削軸が2本乃至偶数本(図示は省略)の場合は、
半数ずつの軸を正逆の相反する方向へ回転させることに
より、回転及び掘削時の力のバランスが保たれ、精度の
良い掘削が可能である。しかし、上記図6に示したよう
に攪拌掘削軸が3本乃至奇数本の場合は、正回転する攪
拌掘削軸と逆回転する攪拌掘削軸の数が揃わない。 必
ず1本の攪拌掘削軸は他のいずれかの攪拌掘削軸と同一
の方向へ回転することになるから、回転及び掘削時の力
のバランスを保てず、回転貫入・掘削時には同一方向に
回る軸数の多い回転側へ逃げる(片寄る又は偏位する)
傾向となり、施工の垂直精度に狂いを生ずる。
【0004】また、ケーシングパイプ式地盤改良装置に
おいても似たような問題が生ずる。図5に例示したよう
なケーシングパイプ式地盤改良装置(特開平8−158
355号公報参照)は、攪拌掘削軸33とその外周に同
心に配置されたケーシング35’とが共に同一の方向へ
回転駆動されるため、やはり攪拌掘削軸33とケーシン
グ35’が一方向へ片寄りがちである。しかも、ケーシ
ング35’を用いて地盤改良を進める際、改良地盤と外
側の未改良地盤とはケーシング35’によって遮断され
ているため、原位置土中への地盤安定材の注入による土
壌の体積増加が原因で掘削土の圧密現象を発生し、攪拌
掘削軸33の回転抵抗が増大する不都合がある。
【0005】したがって、本発明の主たる目的は、混合
処理機の駆動装置へ着脱自在に適用される3軸同期装
置、とりわけ3軸同期装置の1本の駆動軸は内外に同心
に配置した内外の2軸構造とし、且つ2軸は正反対の方
向へ回転する構成とした3軸同期装置と、これを利用す
ることによって鉛直精度(直進性)の高い地盤改良処理
を行う3軸混合処理機、並びに前記の3軸同期装置を利
用したケーシングパイプ式地盤改良装置を提供すること
である。
【0006】本発明の更なる目的は、3軸の構成に限ら
ず、必要に応じて5軸、7軸など奇数の多軸構成に応用
実施される地盤改良用の多軸同期装置と、これを利用し
た多軸混合処理機及びケーシングパイプ式地盤改良装置
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するための手段として、請求項1記載の発明に係る地
盤改良用の軸同期装置は、混合処理機の駆動装置の
本の出力軸に軸継手を介して着脱可能な2本の駆動軸
と、前記駆動装置の出力軸接続されない他の1本の
動軸を備え、前記の各駆動軸の出力側の軸継手に地盤改
良用の攪拌掘削軸を着脱可能な軸同期装置において、 イ) 駆動装置の出力軸と接続される2本の駆動軸に各
々同期歯車が固定され、前記同期歯車は歯車列により各
駆動軸相反する方向へ同期回転されるように連結され
ていること、 ロ) 上記他の1本の駆動軸は内外に同心に、且つ回
転自在に配置された内側の中心軸と外側の管状軸との組
み合わせで構成され、前記中心軸に第1歯車が取り付け
られ、外側の管状軸に第2歯車が取り付けられているこ
と、 ハ) 前記第1歯車と第2歯車は、前記イ)の駆動軸
同期歯車と歯車列により相反する方向へ回転するように
連結されており、前記中心軸と管状軸とは相反する方向
へ回転されること、 ニ) 前記中心軸と管状軸の出力側に各々軸継手が設け
られ、内外に同心配置に、且つ回転自在に組合わされた
攪拌掘削軸と管体軸とがそれぞれ着脱可能とされている
ことをそれぞれ特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明に係る地盤改良用の
軸混合処理機は、2本の出力軸を備えた混合処理機の駆
動装置と、前記2本の出力軸へ軸継手を介して接続され
た2本の駆動軸、及び前記駆動装置の出力軸には接続さ
れない他の1本の駆動軸を備えた軸同期装置と、前記
軸同期装置の各駆動軸の出力側の軸継手へ接続された
攪拌掘削軸とで構成され、前記攪拌掘削軸の下端部に取
り付けた掘削カッターと攪拌翼により下向きに推進して
地盤を掘削すると共に掘削した原位置土中に地盤安定材
を注入し攪拌混合して改良する軸混合処理機におい
て、 イ) 前記駆動装置の2本の出力軸と接続された3軸同
期装置の前記2本の駆動軸に各々同期歯車が固定され、
前記同期歯車は歯車列により駆動軸相反する方向へ
同期回転するように連結されていること、 ロ) 3軸同期装置の他の1本の駆動軸は、内外に同心
、且つ回転自在に配置された内側の中心軸と外側の管
状軸との組み合わせで構成され、前記中心軸に第1歯車
が取り付けられ、外側の管状軸に第2歯車が取り付けら
れ、前記第1歯車と第2歯車は前記イ)の2本の駆動軸
の同期歯車との間歯車列により各々相反する方向へ回
するように連結されていること、 ハ) 前記中心軸の出力側の軸継手に攪拌掘削軸が接続
され、外側の管状軸の軸継手には前記攪拌掘削軸の外周
に同心に配置された管体軸が接続され、前記駆動装置の
作動により前記管体軸と攪拌掘削軸は相反する方向に回
転されることをそれぞれ特徴とする。
【0009】
【0010】請求項記載の発明に係るケーシングパイ
プ式地盤改良装置は、請求項2に記載した地盤改良用の
3軸混合処理機における3軸同期装置の他の1本の駆動
にのみ、当該駆動軸を構成する中心軸の出力側の軸継
手に攪拌掘削軸が接続され、前記外側の管状軸の軸継手
に前記攪拌掘削軸の外周に同心に配置したケーシングが
接続され、駆動装置の作動により前記ケーシングと攪拌
掘削軸は相反する方向へ回転されることを特徴とする。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態及び実施例】請求項1記載の発明に
係る多軸同期装置及び多軸混合処理機の実施形態とし
て、図1〜図3には、3軸の実施例を示した。この3軸
同期装置5は、3本の駆動軸12、22、32を適度な
間隔をあけて各々平行に備えている。そのうち左右2本
の駆動軸12、22は、入力側端部(上端部)に軸継手
14、24を備え、この軸継手を介して混合処理機の駆
動装置4(図1参照)の2本の出力軸40、41と着脱
自在に接続される。また、各駆動軸12、22、23の
出力側端部(下端部)には、軸継手15、25、36を
介して垂直下向きに平行な配置で1本乃至3本の攪拌掘
削軸13、23、33が接続される。従って、図1に示
した混合処理機の駆動装置4を作動させることにより、
当該3軸同期装置5を介して各攪拌掘削軸13…が回転
され、下向きに推進させて地盤を掘削する。そして、各
攪拌掘削軸13…の下部から、掘削した原位置土中に地
盤安定材を注入し攪拌混合して地盤改良が行われる。左
右2本の攪拌掘削軸13、23の下端部の掘削カッター
6の正面形状は、図1に示したように1/4円形状であ
る。中央の攪拌掘削軸33に取り付けられた掘削カッタ
ー6’は、左右の掘削カッター6、6と干渉を起こさな
い倒立円すい形状とされている。前記掘削カッター6の
上方に掘削土を攪拌する攪拌翼7が水平配置に複数取り
付けられている。中央の攪拌掘削軸33の攪拌翼7’に
ついては後述する。なお、この3軸同期装置5及び3軸
混合処理機等の説明において、先の[従来の技術]の項
で述べた内容と共通する部分については重複説明を省略
する。
【0013】次に、3軸同期装置5の内部構造を詳述す
る。図3に示したように、箱体(本体ケース)の中に、
前記駆動装置4の2本の出力軸40、41と接続される
左右2本の駆動軸12、22と、及び駆動装置4の出力
軸には接続されない中央の駆動軸32とが回転自在に設
置されている。左右2本の駆動軸12、22には、上下
に離れた位置に駆動歯車11、21及び同期歯車10、
20が固定されている。前記の同期歯車10と20の間
には、図4に示したように、当該3軸同期装置5の本体
ケースの上部に2個の中間歯車50、51を設置して一
連に噛み合わせた歯車列を構成し、もって左右2本の駆
動軸12、22は相反する方向へ同期回転する構成とさ
れている(図2も参照)。
【0014】中央の1本の駆動軸32は、図3に詳示し
たように、回転自在に、且つ内外に同心に配置された内
側の中心軸32aと外側の管状軸32bとの組み合わせ
で構成されている。外側の管状軸32bは、中心軸32
aのおよそ下半部に位置し、本体ケースに設置した上下
の軸受37で回転自在に支持されている。中心軸32a
は、前記管状軸32bの内周面に設置した軸受38と、
本体ケースの上部に設置した軸受38’とで回転自在に
支持されている。前記中心軸32aに第1歯車30がキ
ーにより固定して取り付けられ、管状軸32bの上部に
第2歯車31がボルト止めにより取り付けられている。
そして、図中左側の駆動軸12の駆動歯車11が前記第
1歯車30と噛み合わされ、右側の駆動軸22の駆動歯
車21は第2歯車31と噛み合わされている。従って、
第1歯車30と第2歯車31、ひいては中心軸32aと
管状軸32bは相反する方向へ回転する。なお、図示例
の駆動歯車11、21及び第1歯車30、第2歯車31
は、それぞれ同歯数とし、各軸は同速で回転するように
設計されている。
【0015】次に、請求項2記載の発明に係る3軸混合
処理機は、上記した3軸同期装置5を使用して、図1に
全体図を示した形態で実施される。3本の攪拌掘削軸1
3、23、33のうち、中央に位置する攪拌掘削軸33
の外周には、その略全長に及ぶ長さで同心に配置された
管体軸35が回転自在に設置されている。この管体軸3
5に内包される攪拌掘削軸33の上端は、図3のように
軸継手36を介して中心軸32aに接続されている。前
記管体軸35の上端部は、外側の管状軸32bと図3に
詳示した継手34によって接続されている。管体軸35
の下部の外周面には、攪拌翼7’が複数設置されている
(請求項3の発明)。なお、左右の攪拌掘削軸13と2
3は、3軸同期装置5の左右の駆動軸12、22と軸継
手15、25で接続されている。
【0016】したがって、混合処理機の駆動装置4を作
動させると、図中左側の攪拌掘削軸13は、図1と図3
中に矢印mで示した方向(反時計回り方向)へ回転され
る。そして、この左側の駆動軸12の回転は、駆動歯車
11と噛み合う中心軸32aの第1歯車30へ、更には
中心軸から中央の攪拌掘削軸33へ伝達され、この中央
の攪拌掘削軸33は前記左側の攪拌掘削軸13の回転方
向mとは逆の矢印k方向(時計回り方向)へ回転する。
一方、図中右側の駆動軸22と攪拌掘削軸23は、左側
の駆動軸12及び攪拌掘削軸13とは正反対の矢印k方
向に回転する。この右側の駆動軸22の回転は、その駆
動歯車21と噛み合う第2歯車31を介して外側の管状
軸32b及び管体軸35へ伝達され、管体軸35は前記
右側の攪拌掘削軸23の回転方向kとは正反対の矢印m
方向へ回転する。
【0017】要するに、この混合処理機は見かけ上奇数
本軸(3軸)の構成でありながら、左側の攪拌掘削軸1
3及び中央の管体軸35の都合2本は同一の矢印m方向
へ回転し、右側の攪拌掘削軸23と中央の攪拌掘削軸3
3の都合2本が同一の矢印k方向へ回転するから、k、
mそれぞれの方向(正逆の方向)に回転する軸の本数は
実質同数となる。従って、各軸の回転時の反力、及び掘
削時の抵抗トルク等の力のバランスは良好に保たれ、高
度な鉛直精度を維持して地盤の改良処理を精度良く行う
ことができるのである。
【0018】次に、請求項5記載の発明に係るケーシン
グパイプ式地盤改良装置は、上述した3軸同期装置5の
異なる使用の実施形態である。図5に実施例を示したよ
うに、前記3軸同期装置5及び駆動装置4は上記した構
成と全く同一のものが使用される。図5のケーシングパ
イプ式地盤改良装置は、上記3軸同期装置5の左右の駆
動軸12、22を遊ばせ、中央の駆動軸32を使用する
形態で実施される。即ち、外側の管状軸32bにケーシ
ング35’が接続され、当該ケーシング35’の下部の
内周面に攪拌翼7”が放射状配置に突設されている(請
求項6の発明)。また、内側の中心軸32aに攪拌掘削
軸33が接続され、前記ケーシング35’とは正反対の
方向へ回転される。攪拌掘削軸33は、ケーシング3
5’の回転貫入に伴う地盤の圧密により回転時の抵抗が
増加する虞れがある。そこで、この抵抗を低減する手段
として、攪拌掘削軸33の外周面の全長に亘り螺旋状の
スクリュー38を設けたスクリュー軸の態様で実施する
のが好ましい(請求項6の発明)。前記ケーシング3
5’は攪拌掘削軸33と略同じ長さに形成され、当該攪
拌掘削軸33を完全に内包する構成とされる。また、ケ
ーシング35’の先端にケーシングカッター9が形成さ
れ、上部には排土孔37が開口されている。スクリュー
軸として構成した攪拌掘削軸33の下端に掘削カッター
6”が取付けられ、更に攪拌翼7も取付けられている。
【0019】したがって、混合処理機の駆動装置4を作
動させると、3軸同期装置5の左右の駆動軸12、22
は空転するものの、中央の駆動軸32の作動として、外
側の管状軸32bと共にケーシング35’は矢印m方向
に回転し、内側の攪拌掘削軸33は中心軸32aと共に
正反対の矢印k方向に回転する。従って、両者は力のバ
ランスを保ち垂直精度を良好に維持した掘削及び地盤改
良を行うことができる。しかも、攪拌掘削軸33に付設
したスクリュー38によってケーシング35’内の掘削
土は適度に上方へ排出されるから、圧密を防いで無用な
掘削抵抗を低減しつつ地盤の改良処理をすることができ
る。
【0020】
【0021】また、地盤安定材の注入を、掘削攪拌軸を
通じてその先端部分から行う場合は、同期装置の各駆動
軸も中空構造として安定材の送給を可能にすると共に、
必要なら安定材供給ホースを接続するスイペルジョイン
ト等を用意することは既知の公知技術として当然に行わ
れる。
【0022】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る3軸同期装置
によれば、1本の駆動軸を、内外に同心に配置された中
心軸と外側の管状軸との組み合わせによる2軸構造と
し、もって実質偶数軸の構成としたので、回転時及び掘
削時の力のバランスが良好に保たれる。
【0023】従って、請求項2記載の発明のように、前
記の軸同期装置を使用した軸混合処理機は、全体と
して実質的に偶数軸の構成及び運転状況となり、軸の
回転及び掘削において力のバランスが保たれ、高度な垂
直精度を確保した地盤改良が行われる。また、前記3軸
同期装置を使用すると、請求項記載の発明のように、
1軸のケーシングパイプ式地盤改良装置おいても、外
側のケーシングと内側の掘削攪拌軸とを正反対の向きに
回転させられるから、やはり力のバランスが保たれ精度
の良い地盤改良を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る3軸混合処理機の全体図である。
【図2】本発明に係る3軸同期装置の内部構造を示した
平面図である。
【図3】図2のIII−III矢視断面図である。
【図4】図2のIV−IV矢視断面図である。
【図5】Aはケーシングパイプ式地盤改良装置を示した
正面図と、BはAのB−B矢視断面図である。
【図6】従来の3軸混合処理機を示した全体図である。
【符号の説明】
4 駆動装置 5 3軸同期装置 6 掘削カッター 7 攪拌翼 10、20 同期歯車 11、21 駆動歯車 12、22、32 駆動軸 13、23、33 攪拌掘削軸 30 第1歯車 31 第2歯車 32a 中心軸 34 管状軸 35 管体軸 35’ケーシング 38 スクリュー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合処理機の駆動装置の2本の出力軸に
    軸継手を介して着脱可能な2本の駆動軸と、前記駆動装
    置の出力軸接続されない他の1本の駆動軸を備え、前
    記の各駆動軸の出力側の軸継手に地盤改良用の攪拌掘削
    軸を着脱可能な軸同期装置において、 イ) 駆動装置の出力軸と接続される2本の駆動軸に各
    々同期歯車が固定され、前記同期歯車は歯車列により各
    駆動軸相反する方向へ同期回転されるように連結され
    ていること、 ロ) 上記他の1本の駆動軸は内外に同心に、且つ回
    転自在に配置された内側の中心軸と外側の管状軸との組
    み合わせで構成され、前記中心軸に第1歯車が取り付け
    られ、外側の管状軸に第2歯車が取り付けられているこ
    と、 ハ) 前記第1歯車と第2歯車は、前記イ)の駆動軸
    同期歯車と歯車列により相反する方向へ回転するように
    連結されており、前記中心軸と管状軸とは相反する方向
    へ回転されること、 ニ) 前記中心軸と管状軸の出力側に各々軸継手が設け
    られ、内外に同心配置に、且つ回転自在に組合わされた
    攪拌掘削軸と管体軸とがそれぞれ着脱可能とされている
    こと、 をそれぞれ特徴とする、地盤改良用の軸同期装置。
  2. 【請求項2】 2本の出力軸を備えた混合処理機の駆動
    装置と、前記2本の出力軸へ軸継手を介して接続された
    2本の駆動軸、及び前記駆動装置の出力軸には接続され
    ない他の1本の駆動軸を備えた軸同期装置と、前記
    軸同期装置の各駆動軸の出力側の軸継手へ接続された攪
    拌掘削軸とで構成され、前記攪拌掘削軸の下端部に取り
    付けた掘削カッターと攪拌翼により下向きに推進して地
    盤を掘削すると共に掘削した原位置土中に地盤安定材を
    注入し攪拌混合して改良する軸混合処理機において、 イ) 前記駆動装置の2本の出力軸と接続された3軸同
    期装置の前記2本の駆動軸に各々同期歯車が固定され、
    前記同期歯車は歯車列により駆動軸相反する方向へ
    同期回転するように連結されていること、 ロ) 3軸同期装置の他の1本の駆動軸は、内外に同心
    、且つ回転自在に配置された内側の中心軸と外側の管
    状軸との組み合わせで構成され、前記中心軸に第1歯車
    が取り付けられ、外側の管状軸に第2歯車が取り付けら
    れ、前記第1歯車と第2歯車は前記イ)の2本の駆動軸
    の同期歯車との間歯車列により各々相反する方向へ回
    するように連結されていること、 ハ) 前記中心軸の出力側の軸継手に攪拌掘削軸が接続
    され、外側の管状軸の軸継手には前記攪拌掘削軸の外周
    に同心に配置された管体軸が接続され、前記駆動装置の
    作動により前記管体軸と攪拌掘削軸は相反する方向に回
    転されること、 をそれぞれ特徴とする、地盤改良用の軸混合処理機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した地盤改良用の3軸混
    合処理機における3軸同期装置の他の1本の駆動軸にの
    み、当該駆動軸を構成する中心軸の出力側の軸継手に攪
    拌掘削軸が接続され、前記外側の管状軸の軸継手に前記
    攪拌掘削軸の外周に同心に配置したケーシングが接続さ
    れ、駆動装置の作動により前記ケーシングと攪拌掘削軸
    は相反する方向へ回転されることを特徴とするケーシン
    グパイプ式地盤改良装置。
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