JP3154769B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3154769B2 JP31483891A JP31483891A JP3154769B2 JP 3154769 B2 JP3154769 B2 JP 3154769B2 JP 31483891 A JP31483891 A JP 31483891A JP 31483891 A JP31483891 A JP 31483891A JP 3154769 B2 JP3154769 B2 JP 3154769B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空調用空気をダクト
により複数の部屋に分配供給する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の部屋を有するビルディング等で
は、冷凍サイクルおよびファンの運転によって冷気ある
いは暖気を得、それをダクトで複数の部屋に分配供給す
るタイプの空気調和機が使用される。
【0003】この空気調和機の場合、ダクトに複数の分
岐路があり、各分岐路内にダンパが設けられている。そ
して、各部屋の空調負荷が求められ、それら空調負荷に
対応する必要風量がそれぞれ求められ、それら必要風量
に従って各ダンパの開度が制御される。また、必要風量
の総和に応じた風量増加指令あるいは風量減少指令が発
せられ、それに従ってファンの速度が制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ただし、上記の空気調
和機では、風量増加指令あるいは風量減少指令が一定時
間ごとに発せられ、その指令ごとにファンの速度が一定
値ずつ増減される。このため、負荷変動の激しい運転開
始時は、必要風量が満足される状態となるまでに時間が
かかるという欠点がある。これに対処し、運転開始時に
ファンの速度を予め設定された値に固定するものがあ
る。
【0005】しかしながら、設定速度が低いと、かえっ
て必要風量が得られないことになる。反対に、設定速度
が高いと、必要風量が少ないときに過剰静圧が生じ、騒
音が増すという問題がある。負荷変動の激しい状況とし
て他に空調部屋数の変化時があり、同様の問題が生じ
る。この発明は上記の事情を考慮したもので、
【0006】請求項1ないし請求項4の空気調和機のい
ずれも、運転開始時または空調部屋数の変化時、各部屋
の必要風量を迅速に満足させることができ、しかも過剰
静圧を防いで騒音の低減が図れることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の空気調和機
は、室内ファンの運転により空調用空気を吹出す室内ユ
ニットと、複数の部屋に向かう分岐路を有し各部屋に前
記室内ユニットの吹出風を分配供給するダクトと、この
ダクトの各分岐路内に設けた吹出し風量調節用のダンパ
と、前記各部屋の空調負荷を求める手段と、これら空調
負荷に応じて各部屋の必要風量を求める手段と、これら
必要風量に従って前記各ダンパの開度を制御する手段
と、前記各分岐路の通風量を検知する手段と、これら通
風量の総和が前記各必要風量の総和と等しくなる方向に
前記室内ファンの速度を所定値ずつ変化させる手段と、
運転開始時または空調部屋数の変化時、前記室内ファン
の速度を前記各必要風量の総和に対応する所定値に設定
する手段とを備える。
【0008】請求項2の空気調和機は、室内ファンの運
転により空調用空気を吹出す室内ユニットと、複数の部
屋に向かう分岐路を有し各部屋に前記室内ユニットの吹
出風を分配供給するダクトと、このダクトの各分岐路内
に設けた吹出し風量調節用のダンパと、前記各部屋の空
調負荷を求める手段と、これら空調負荷に応じて各部屋
の必要風量を求める手段と、これら必要風量に従って前
記各ダンパの開度を制御する手段と、前記室内ファンの
モータへの駆動電力を出力するインバータと、前記各分
岐路の通風量を検知する手段と、これら通風量の総和が
前記各必要風量の総和と等しくなる方向に前記インバー
タの出力周波数Fを所定値ずつ変化させる手段と、運転
開始時または空調部屋数の変化時、前記インバータの出
力周波数Fを前記各必要風量の総和に対応する所定値に
設定する手段とを備える。
【0009】請求項3の空気調和機は、室内ファンの運
転により空調用空気を吹出す室内ユニットと、複数の部
屋に向かう分岐路を有し各部屋に前記室内ユニットの吹
出風を分配供給するダクトと、このダクトの各分岐路内
に設けた吹出し風量調節用のダンパと、前記各部屋の空
調負荷を求める手段と、これら空調負荷に応じて各部屋
の必要風量を求める手段と、これら必要風量に従って前
記各ダンパの開度を制御する手段と、前記室内ファンの
モータへの駆動電力を出力するインバータと、前記各分
岐路の通風量を検知する手段と、これら通風量の総和と
前記各必要風量の総和との差から前記インバータの出力
周波数Fの現状に対する変化の必要量を算出する手段
と、前記インバータの出力周波数Fを前記算出される必
要量だけ且つその必要量のN等分ずつ変化させる手段
と、運転開始時または空調部屋数の変化時、前記インバ
ータの出力周波数Fを前記各必要風量の総和に対応する
所定値に設定する手段とを備える。
【0010】請求項4の空気調和機は、請求項2または
請求項3の空気調和機において、設定する手段が、所定
値を各必要風量の総和と室内ファンの送風特性とから算
出して設定するものである。
【0011】
【作用】請求項1の空気調和機では、各部屋の空調負荷
を求め、これら空調負荷から各部屋の必要風量を求め、
これら必要風量に従って各ダンパの開度を制御する。同
時に、ダクトの各分岐路の通風量を検知し、これら通風
量の総和が上記各必要風量の総和と等しくなる方向に室
内ファンの速度を所定値ずつ変化させる。ただし、運転
開始時または空調負荷数の変化時は、室内ファンの速度
を各必要風量の総和に対応する所定値に設定する。
【0012】請求項2の空気調和機では、各部屋の空調
負荷を求め、これら空調負荷から各部屋の必要風量を求
め、これら必要風量に従って各ダンパの開度を制御す
る。同時に、ダクトの各分岐路の通風量を検知し、これ
ら通風量の総和が上記各必要風量の総和と等しくなる方
向に室内ファン駆動用のインバータの出力周波数Fを所
定値ずつ変化させる。ただし、運転開始時または空調負
荷数の変化時は、インバータの出力周波数Fを各必要風
量の総和に対応する所定値に設定する。
【0013】請求項3の空気調和機では、各部屋の空調
負荷を求め、これら空調負荷から各部屋の必要風量を求
め、これら必要風量に従って各ダンパの開度を制御す
る。同時に、ダクトの各分岐路の通風量を検知し、これ
ら通風量の総和と上記各必要風量の総和との差からイン
バータの出力周波数Fの現状に対する変化の必要量を算
出する。そして、インバータの出力周波数Fを上記算出
される必要量にわたって、かつその必要量のN等分ずつ
変化させる。ただし、運転開始時または空調負荷数の変
化時は、インバータの出力周波数Fを各必要風量の総和
に対応する所定値に設定する。
【0014】請求項4の空気調和機では、請求項2また
は請求項3の空気調和機において、運転開始時または空
調負荷数の変化時に設定される出力周波数Fの所定値が
各必要風量の総和および室内ファンの送風特性から算出
される。
【0015】
【実施例】以下、この発明の第1実施例について図面を
参照して説明する。この第1実施例は、請求項1および
請求項2の空気調和機にそれぞれ対応する。第1図に示
すように、複数の部屋A,B,Cを有する建屋1があ
り、その建屋1内に室内ユニット2を設置している。
【0016】室内ユニット2は、空気吸込口3および空
気吹出口4を有し、空気吸込口3の内側に室内熱交換器
5を設け、空気吹出口4の内側に室内ファン6を設けて
いる。つまり、室内ファン6の運転により、空気吸込口
3からユニット内に室内空気を吸込み、それを室内熱交
換器5を通して空気吹出口4からユニット外に吹出す構
成としている。
【0017】室内ユニット2は、さらに、室内ファン6
の吹出口近傍に吹出し空気温度センサ7を備えるととも
に、室内ファン6の駆動用としてインバータ8を備えて
いる。このインバータ8は、商用交流電源(図示しな
い)の電圧を整流し、それを後述する制御器30の指令
に応じた周波数の電圧に変換し、出力するものである。
この出力は、室内ファン6のモータの駆動電力となる。
つまり、インバータ8の出力周波数Fに応じて室内ファ
ン6の速度が連続的に変化する。
【0018】室内ユニット2の空気吹出口4にダクト1
0の一端を接続する。このダクト10は、空気吹出口4
から吹出される空調用空気をA室,B室,C室に分配供
給するためのもので、各部屋に向かう分岐路11,1
1,11を有している。この分岐路11,11,11を
A室,B室,C室の空気導入口に接続する。分岐路1
1,11,11にそれぞれ風量制御ユニット12を設け
る。これら風量制御ユニット12は、吹出し風量調節用
のダンパ13および風量センサ14を有する。具体例を
図2に示す。ダンパ13は、モータ13Mの駆動によっ
て開度が零(全閉)から全開まで連続的に変化する。
【0019】風量センサ14は、通風を受けて回転する
プロペラ14a、およびそのプロペラ14aの回転数に
対応する電圧レベルの信号を出力する検出素子14bか
ら成り、分岐路11の通風量を検知する手段として働
く。また、建屋1の外に室外ユニット20を設置し、そ
の室外ユニット20と室内ユニット2を一対の配管15
で接続する。
【0020】室外ユニット20は、能力可変圧縮機2
1、四方弁22、室外熱交換器23、膨張弁24、室外
ファン25、インバータ26を有している。そして、圧
縮機21の吐出口に四方弁22を介して室外熱交換器2
3を接続し、その室外熱交換器23に配管15の一方を
介して室内ユニット2の室内熱交換器5を接続する。こ
の室内熱交換器5に配管15の他方および四方弁22を
介して圧縮機21の吸込口を接続する。すなわち、室外
ユニット20および室内ユニット2において、ヒートポ
ンプ式の冷凍サイクルを構成している。
【0021】上記インバータ26は、商用交流電源(図
示しない)の電圧を整流し、それを後述する制御器30
の指令に応じた周波数の電圧に変換し、出力するもので
ある。この出力は、圧縮機21のモータの駆動電力とな
る。一方、室内ユニット2に制御器30を設ける。風量
制御ユニット12,12,12に、制御器40をそれぞ
れ設ける。
【0022】制御器30は、マイクロコンピュータおよ
びその周辺回路からなる。この制御器30に、吹出し空
気温度センサ7、インバータ8、リモートコントロール
式の操作器(以下、リモコンと略称する)31、四方弁
22、室外ファン25のモータ、インバータ26、制御
器40,40,40を接続する。リモコン31は、運転
モード(冷房/暖房)、吹出し空気温度、運転/停止な
ど、運転条件を設定するためのものである。
【0023】制御器40,40,40は、マイクロコン
ピュータおよびその周辺回路からなる。この制御器4
0,40,40に、風量センサ14およびリモコン41
をそれぞれ接続する。これらリモコン41は、運転の開
始/停止を指示する機能、および室内温度を設定する機
能に加え、室内温度を検知する室内温度センサ42を備
えている。そして、制御器40は、次の機能手段を備え
る。 (1)リモコン41における室内温度センサ42の検知
温度(室内温度)Taと同リモコン41の設定温度Ts
との差ΔTを空調負荷として求める手段。 (2)求めた空調負荷ΔTから対応する部屋の必要風量
Wnを算出して求める手段。 (3)必要風量Wnからダンパ13の開度を算出して求
める手段。 (4)求めた開度となるようダンパ13を駆動する手
段。 (5)求めた必要風量Wnを制御器30に知らせる手
段。 (6)風量センサ14の出力を基に、対応する分岐路1
1の通風量Waを検知する手段。 (7)検知した通風量Waを制御器30に知らせる手
段。 制御器30は、次の機能手段を備える。
【0024】(1)リモコン31の操作に従って圧縮機
21の運転(インバータ26の駆動)、室外ファン25
の運転、四方弁22の切換、室内ファン6の運転(イン
バータ8の駆動)を制御する手段。 (2)リモコン31の設定吹出し空気温度と吹出し空気
温度センサ7の検知温度との差を空調負荷として求める
手段。 (3)求めた空調負荷に従って圧縮機21の能力(つま
りインバータ26の出力周波数)を制御する手段。 (4)各制御器40から知らされる必要風量Wnおよび
通風量Waのそれぞれ総和Wno,Waoをそれぞれ求める
手段。
【0025】(5)通風量の総和Waoが必要風量の総和
Wnoと等しくなる方向に室内ファン6の速度(つまりイ
ンバータ8の出力周波数F)を所定値(たとえばΔF=
0.1Hz)ずつ変化させる手段。
【0026】(6)運転開始時、あらかじめ記憶してい
る周波数設定条件に基づき、室内ファン6の速度(つま
りインバータ8の出力周波数F)を必要風量の総和Wno
に対応する所定値に設定する手段。 つぎに、上記の構成において作用を説明する。リモコン
31で冷房または暖房運転モードが選択されるととも
に、所望の吹出し空気温度が設定され、かつ運転開始操
作がなされたとする。
【0027】すると、室外ユニット20および室内ユニ
ット2の運転が開始され、室内ユニット2の空気吹出口
4から冷気または暖気が吹出される。この吹出し空気は
ダクト10によってA室,B室,C室に分配供給され
る。
【0028】このとき、室内ユニット2の吹出空気温度
が空気温度センサ7で検知され、その検知温度とリモコ
ン31の設定吹出し空気温度との差が空調負荷として求
められる。そして、求められた空調負荷に従って圧縮機
21の能力つまりインバータ26の出力周波数が制御さ
れ、吹出し空気温度が設定温度に向かって変化する。一
方、制御器40,40,40は、図3に示す制御を実行
する。
【0029】リモコン41に設けられている室内温度セ
ンサ42の検知温度(室内温度)Taと同リモコン41
の設定温度Tsとの差ΔTを空調負荷として求める(ス
テップ101 )。空調負荷ΔTから対応する部屋の必要風
量Wnを算出して求め(ステップ102)、その必要風量
Wnを制御器30に知らせる(ステップS103 )。必要
風量Wnからダンパ13の開度を算出して求め(ステッ
プ104 )、その開度となるようダンパ13を駆動する
(ステップ105 )。風量センサ14の出力を基に、対応
する分岐路11の通風量Waを検知し(ステップ106
)、その通風量Waを制御器30に知らせる(ステッ
プ107 )。制御器30は、図4に示す制御を実行する。
まず、各制御器40から知らされる必要風量Wnの総和
Wnoを求める(ステップ201 )。運転開始時の起動かど
うか判定する(ステップ202)。
【0030】運転開始時の起動であれば(ステップ202
のYES )、あらかじめ記憶している下表1の周波数設定
条件と必要風量Wnの総和Wnoとから、室内ファン6を
起動するための起動用の出力周波数Fsを求める(ステ
ップ203 )。そして、実際に、インバータ8の出力周波
数FをFsに設定する(ステップ204 )。
【0031】
【表1】
【0032】つまり、必要風量総和Wnoが 0〜1000m3
/hの範囲にある場合、起動用の出力周波数Fsとして
15Hzを設定する。必要風量総和Wnoが1001〜2000m3
hの範囲にある場合、起動用の出力周波数Fsとして20
Hzを設定する。
【0033】起動が完了したら、各制御器40から知ら
される通風量Waの総和Waoを求める(ステップ205
)。この通風量総和Waoが必要風量総和Wnoと同じま
たはそれ以上に達しているかどうか判定する(ステップ
206 )。通風量総和Waoが必要風量総和Wnoに達してい
なければ、そのときの出力周波数Fを1ステップのΔF
(= 0.1Hz)だけ増加させる(ステップ207 )。
【0034】通風量総和Waoが必要風量総和Wnoに達し
ても、その通風量総和Waoが一定範囲内の安定域に収ま
っていなければ(ステップ208 のNO)、そのときの出力
周波数Fを1ステップのΔF(= 0.1Hz)だけ減少させ
る(ステップ209 )。
【0035】このように、運転中は必要風量総和Wnoに
応じて室内ファン6の速度を所定値ずつ増減するが、負
荷変動の激しい運転開始時は室内ファン6の速度を必要
風量総和Wnoに対応する所定値に強制的に設定すること
により、風量の良好な追従性を確保することができる。
つまり、部屋A,B,Cの必要風量を満足できる状態に
迅速に至らせることができる。また、過剰静圧を生じる
こともなく、騒音の低減が図れる。運転開始時の出力周
波数変化と風量変化との関係の一例を図5に示してお
り、2分程度の短時間のうちに必要風量が満足される。
この発明の第2実施例について説明する。この第2実施
例は、請求項4の空気調和機に対応する。ここでは、制
御器40の機能手段として、次の(8)の機能手段が加
わる。(8)リモコン41の操作に基づく運転の開始/
停止を制御器30に知らせる手段。また、制御器30の
機能手段のうち、(6)の機能手段が異なる。
【0036】(6)運転開始時および空調部屋数の変化
時、室内ファン6の速度(つまりインバータ8の出力周
波数F)を必要風量の総和Wnoと室内ファン6の送風特
性とから算出して設定する手段。作用を説明する。制御
器30は、図6に示す制御を実行する。まず、各制御器
40から知らされる必要風量Wnの総和Wnoを求める
(ステップ301 )。
【0037】運転開始時の起動かどうか判定する(ステ
ップ302 )。起動でない場合、制御器40からの報知に
基づき、空調部屋数に変化があるかどうか判定する(ス
テップ303 )。
【0038】起動のとき(ステップ302 のYES )、ある
いは空調部屋数に増減があるとき(ステップ303 のYES
)、必要風量Wnの総和Wnoと内部メモリに記憶して
いる室内ファン6の送風特性とから、室内ファン6の運
転に適切な出力周波数Fを算出し、設定する(ステップ
304 )。
【0039】室内ファン6の送風特性とは、室内ファン
6の最大風量Wmaxとインバータ8の最高出力周波数Fm
ax と間に存する下式の条件であり、係数αが制御器3
0の内部メモリに記憶されている。 Wmax =α・Fmax そして、係数αと必要風量総和Wnoとによる下式の演算
により、出力周波数Fが算出される。 F=Wno/α
【0040】起動が完了したら、あるいは空調部屋数の
増減が終わったら、各制御器40から知らされる通風量
Waの総和Waoを求める(ステップ305 )。この通風量
総和Waoが必要風量総和Wnoと同じまたはそれ以上に達
しているかどうか判定する(ステップ306 )。通風量総
和Waoが必要風量総和Wnoに達していなければ、そのと
きの出力周波数Fを1ステップのΔF(= 0.1Hz)だけ
増加させる(ステップ307 )。
【0041】通風量総和Waoが必要風量総和Wnoに達し
ても、その通風量総和Waoが一定範囲内の安定域に収ま
っていなければ(ステップ308 のNO)、そのときの出力
周波数Fを1ステップのΔF(= 0.1Hz)だけ減少させ
る(ステップ309 )。
【0042】このように、運転中は必要風量総和Wnoに
応じて室内ファン6の速度を所定値ずつ増減するが、負
荷変動の激しい運転開始時および空調部屋数の変化時は
室内ファン6の適切な速度を必要風量総和Wnoと室内フ
ァン6の送風特性とから算出して強制的に設定すること
により、風量の良好な追従性を確保することができる。
つまり、部屋A,B,Cの必要風量を満足できる状態に
迅速に至らせることができる。また、過剰静圧を生じる
こともなく、騒音の低減が図れる。この発明の第3実施
例を説明する。この第3実施例も請求項4の空気調和機
に対応するが、出力周波数Fの算出の仕方が第3実施例
と異なる。すなわち、制御器30は、図7に示す制御を
実行する。まず、各制御器40から知らされる必要風量
Wnの総和Wnoを求める(ステップ401 )。
【0043】運転開始時の起動かどうか判定する(ステ
ップ402 )。起動でない場合、制御器40からの報知に
基づき、空調部屋数に変化があるかどうか判定する(ス
テップ403 )。
【0044】起動のとき(ステップ402 のYES )、ある
いは空調部屋数に増減があるとき(ステップ403 のYES
)、必要風量Wnの総和Wnoと内部メモリに記憶して
いる室内ファン6の送風特性とから、室内ファン6の運
転に適切な出力周波数Fを算出し、設定する(ステップ
404 )。
【0045】室内ファン6の送風特性とは、機外静圧=
0において、室内ファン6の風量Woとインバータ8の
出力周波数Foと間に存する下式の条件であり、係数α
oが制御器30の内部メモリに記憶されている。 Wo=αo・Fo そして、係数αo、後述の平均補正係数αi、および必
要風量総和Wnoによって下式の演算が実行され、出力周
波数Fが算出される。 F=Wno・(αi/αo)
【0046】起動が完了したら、あるいは空調部屋数の
増減が終わったら、各制御器40から知らされる通風量
Waの総和Waoを求める(ステップ405 )。この通風量
総和Waoが必要風量総和Wnoと同じまたはそれ以上に達
しているかどうか判定する(ステップ406 )。通風量総
和Waoが必要風量総和Wnoに達していなければ、そのと
きの出力周波数Fを1ステップのΔF(= 0.1Hz)だけ
増加させる(ステップ407 )。
【0047】通風量総和Waoが必要風量総和Wnoに達し
ても、その通風量総和Waoが一定範囲内の安定域に収ま
っていなければ(ステップ408 のNO)、そのときの出力
周波数Fを1ステップのΔF(= 0.1Hz)だけ減少させ
る(ステップ409 )。
【0048】通風量総和Waoが安定域に収まったら(ス
テップ408 のYES )、上記係数αoと現時点の出力周波
数Fとから通過風量総和の推定値Wao´を求める(ステ
ップ410 )。 Wao´=αo・F 通過風量総和の推定値Wao´と実際の通過風量総和Wao
とから補正係数αを求める(ステップ411 )。 α=Wao´/Wao
【0049】補正係数αを積算して内部メモリに記憶す
る(ステップ412 )。この積算値の平均値αiを求め、
それを平均補正係数として内部メモリに記憶する(ステ
ップ413 )。
【0050】このように、運転中は必要風量総和Wnoに
応じて室内ファン6の速度を所定値ずつ増減するが、負
荷変動の激しい運転開始時および空調部屋数の変化時は
室内ファン6の適切な速度を必要風量総和Wnoと室内フ
ァン6の送風特性とから算出して強制的に設定すること
により、風量の良好な追従性を確保することができる。
つまり、部屋A,B,Cの必要風量を満足できる状態に
迅速に至らせることができる。また、過剰静圧を生じる
こともなく、騒音の低減が図れる。
【0051】しかも、補正係数αを逐次に求めて出力周
波数Fを設定するので、現場での据付け状態の違い、ひ
いてはダクト抵抗の違いに影響を受けることなく、常に
最適な風量を設定することができる。この発明の第4実
施例を説明する。この第4実施例は請求項3の空気調和
機に対応する。ここでは、第1実施例における制御器3
0の機能手段のうち、(5)の機能手段に代えて次の
(5a)(5b)の機能手段が設けられる。
【0052】(5a)必要風量の総和Wnoと通風量の総
和Waoとの差ΔW(=Wno−Wao)からインバータ8の
出力周波数Fの現状に対する変化の必要量ΔF1 を算出
する手段。(5b)インバータ8の出力周波数Fを上記
必要量ΔF1 だけ且つその必要量ΔF1 のN等分ずつ変
化させる手段。他の構成については第1実施例と同じで
ある。作用を説明する。制御器30は、図8に示す制御
を実行する。まず、各制御器40から知らされる必要風
量Wnの総和Wnoを求める(ステップ501 )。運転開始
時の起動かどうか判定する(ステップ502 )。
【0053】運転開始時の起動であれば(ステップ502
のYES )、あらかじめ記憶している上記表1の周波数設
定条件と必要風量Wnの総和Wnoとから、室内ファン6
を起動するための起動用の出力周波数Fsを求める(ス
テップ503 )。そして、実際に、インバータ8の出力周
波数FをFsに設定する(ステップ504 )。起動が完了
したら、各制御器40から知らされる通風量Waの総和
Waoを求める(ステップ505 )。通風量総和Waoと現時
点の出力周波数Fとの間には下式の関係がある。 Wao=α・F
【0054】これを基に、必要風量総和Wnoと通風量総
和Waoとの差ΔW(=Wno−Wao)からインバータ8の
出力周波数Fの現状に対する変化の必要量ΔF1 を算出
する(ステップ506 )。 ΔF1 =F/Wao・ΔW
【0055】内部タイマを用いてタイムカウントtを開
始し、そのタイムカウントtが一定時間t1 に達するご
とに、インバータ8の出力周波数Fを上記必要量ΔF1
だけ且つその必要量ΔF1 のN等分ずつ変化させる(ス
テップ507 〜513 )。なお、必要量ΔF1の変化が完了
するのに要する時間は、t1 とNの積に相当する。風量
と出力周波数Fとの関係の一例を図9に示しており、破
線で示す従来のものに比べて風量変化が穏やかとなり、
快適性の向上が図れる。
【0056】すなわち、従来のように出力周波数Fを必
要量について一気に変化させるものではそれにダンパ1
3の開度変化が追従できず、風量が大きく変化してしま
うが、当該実施例のように出力周波数Fを必要量のN等
分ずつ変化させるものでは、ダンパ13の開度変化の追
従が容易となり、風量を穏やかに変化させることができ
る。
【0057】しかも、運転開始時は室内ファン6の速度
を必要風量総和Wnoに対応する所定値に強制的に設定す
るようにしているので、第1実施例と同様に風量の良好
な追従性を確保できることはもちろんである。なお、上
記各実施例では、部屋数が3つの場合を例に説明した
が、部屋数に限定はない。
【0058】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、
【0059】請求項1ないし請求項4のいずれの空気調
和機も、運転開始時または空調部屋数の変化時、室内フ
ァンの速度つまりインバータの出力周波数を各部屋の必
要風量の総和に対応する所定値に設定する構成としたの
で、各部屋の必要風量を迅速に満足させることができ、
しかも過剰静圧を防いで騒音の低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例ないし第4実施例の構成
を示す図。
【図2】各実施例における風量制御ユニットの具体的な
構成を示す図。
【図3】各実施例における各制御器40の作用を説明す
るためのフローチャート。
【図4】第1実施例における制御器30の作用を説明す
るためのフローチャート。
【図5】第1実施例における出力周波数変化と風量変化
との関係の一例を示す図。
【図6】第2実施例における制御器30の作用を説明す
るためのフローチャート。
【図7】第3実施例における制御器30の作用を説明す
るためのフローチャート。
【図8】第4実施例における制御器30の作用を説明す
るためのフローチャート。
【図9】第4実施例における風量と出力周波数Fとの関
係の一例を示す図。
【符号の説明】
A,B,C…部屋、2…室内ユニット、6…室内ファ
ン、13…ダンパ、14…風量センサ、30…制御器、
40…制御器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/04 F24F 11/02 102

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内ファンの運転により空調用空気を吹
    出す室内ユニットと、複数の部屋に向かう分岐路を有し
    各部屋に前記室内ユニットの吹出風を分配供給するダク
    トと、このダクトの各分岐路内に設けた吹出し風量調節
    用のダンパと、前記各部屋の空調負荷を求める手段と、
    これら空調負荷に応じて各部屋の必要風量を求める手段
    と、これら必要風量に従って前記各ダンパの開度を制御
    する手段と、前記各分岐路の通風量を検知する手段と、
    これら通風量の総和が前記各必要風量の総和と等しくな
    る方向に前記室内ファンの速度を所定値ずつ変化させる
    手段と、運転開始時または空調部屋数の変化時、前記室
    内ファンの速度を前記各必要風量の総和に対応する所定
    値に設定する手段とを備えたことを特徴とする空気調和
    機。
  2. 【請求項2】 室内ファンの運転により空調用空気を吹
    出す室内ユニットと、複数の部屋に向かう分岐路を有し
    各部屋に前記室内ユニットの吹出風を分配供給するダク
    トと、このダクトの各分岐路内に設けた吹出し風量調節
    用のダンパと、前記各部屋の空調負荷を求める手段と、
    これら空調負荷に応じて各部屋の必要風量を求める手段
    と、これら必要風量に従って前記各ダンパの開度を制御
    する手段と、前記室内ファンのモータへの駆動電力を出
    力するインバータと、前記各分岐路の通風量を検知する
    手段と、これら通風量の総和が前記各必要風量の総和と
    等しくなる方向に前記インバータの出力周波数Fを所定
    値ずつ変化させる手段と、運転開始時または空調部屋数
    の変化時、前記インバータの出力周波数Fを前記各必要
    風量の総和に対応する所定値に設定する手段とを備えた
    ことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 室内ファンの運転により空調用空気を吹
    出す室内ユニットと、複数の部屋に向かう分岐路を有し
    各部屋に前記室内ユニットの吹出風を分配供給するダク
    トと、このダクトの各分岐路内に設けた吹出し風量調節
    用のダンパと、前記各部屋の空調負荷を求める手段と、
    これら空調負荷に応じて各部屋の必要風量を求める手段
    と、これら必要風量に従って前記各ダンパの開度を制御
    する手段と、前記室内ファンのモータへの駆動電力を出
    力するインバータと、前記各分岐路の通風量を検知する
    手段と、これら通風量の総和と前記各必要風量の総和と
    の差から前記インバータの出力周波数Fの現状に対する
    変化の必要量を算出する手段と、前記インバータの出力
    周波数Fを前記算出される必要量だけ且つその必要量の
    N等分ずつ変化させる手段と、運転開始時または空調部
    屋数の変化時、前記インバータの出力周波数Fを前記各
    必要風量の総和に対応する所定値に設定する手段とを備
    えたことを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】 前記設定する手段は、所定値を各必要風
    量の総和と室内ファンの送風特性とから算出して設定す
    ることを特徴とする請求項2または請求項3記載の空気
    調和機。
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