JP3154224B2 - ワーク素材の判定方法 - Google Patents

ワーク素材の判定方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワーク素材の判定方
法に関し、詳しくは、自動車部品などの製造において、
自動車部品が適正な金属材料を素材としているか否かを
自動的に識別し得るようにしたワーク素材の判定方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車部品の製造では、シリン
ダブロックには普通の鋳鉄(FC材)が、また、クラン
クシャフトにはFC材よりも高強度のダクタイル鋳鉄
(FCD材)が一般的に使用されている。このように自
動車部品の製造ラインでは、異なった金属材料(この場
合、二種の金属材料)を素材としたワークが流通するこ
とになる。その場合、現在、FC材かFCD材のいずれ
の金属材料を素材とするワークがライン上に供給されて
いるかを作業者が認知する必要がある。
【0003】しかしながら、FC材とFCD材とでワー
クを成形加工した場合、ワーク外観(色など)では両者
を識別することが困難であるため、従来では、以下の手
法を採用していた。
【0004】まず、第一の手法としては、物体の材質に
よりその物体内を伝播する音速が異なることを利用した
超音波探傷法があり、この超音波探傷法により、FC材
を素材とするワークとFCD材を素材とするワークとを
識別するようにしている。一方、第二の手法としては、
物体の材質によりその物体を金槌等で叩いた時に発生す
る音が異なることを利用した打音チェック法があり、こ
の打音チェック法により、FC材を素材とするワークと
FCD材を素材とするワークとを識別するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したワ
ーク素材であるFC材とFCD材とを短時間で識別する
手法として、前述した超音波探傷法や打音チェック法が
好適である。しかしながら、これら二つの手法には以下
のような問題があった。
【0006】まず、超音波探傷法では、検査結果の信頼
性は高いが、インラインでのワーク全数を検査しようと
した場合、高価な専用設備が必要であるため、設備コス
トがかかるという問題がある。これに対して、打音チェ
ック法では、作業者がワーク一つ一つについて打音チェ
ックするので、専用設備が不要で設備コストがかからな
い反面、作業者による官能検査であるため、作業者の熟
練度に左右されやすく、検査結果に対する信頼性に欠け
るという問題がある。
【0007】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、設備コストが
安価で、かつ、信頼性の高いワーク素材の判定方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、適正な金属材料を素材
とすべき対象ワークを主軸工具により機械加工するに際
して、不適な金属材料とは異なったレベルで連続的に変
化する適正な金属材料の主軸負荷電流に対して、上限設
定値及びその上限設定値から所定の誤差範囲を考慮した
下限設定値を設定し、前回加工時での主軸負荷電流が上
限設定値を超えると、上限設定値及び下限設定値をシフ
トさせることにより、前記上限設定値及び下限設定値を
主軸負荷電流の連続的な変化に追従させて段階的に設定
し、対象ワークが適正な金属材料を素材としているか否
かを識別することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係るワーク素材の判定方
法の実施形態を以下に説明する。この実施形態では、対
象ワークを自動車部品のクランクシャフトとし、そのク
ランクシャフトに使用される適正な金属材料であるFC
D材をワーク素材としているか否か、即ち、クランクシ
ャフトとして使用されるべきでない不適な金属材料であ
るFC材がクランクシャフトに使用されていないかを識
別する場合に適用したものである。
【0010】一般に、クランクシャフト1の製造では、
図2に示すようにFCD材を鋳型により所定形状に鋳造
した成形品について、そのカウンタウェイト2の内側面
3をバランス調整するためにフライス加工している。本
発明方法は、クランクシャフト1のカウンタウェイト2
をフライス加工する際に、鋳造成形品であるクランクシ
ャフト1の素材である金属材料が適正なFCD材である
か、即ち、シリンダブロックに使用される不適なFC材
がクランクシャフト1に使用されていないかを検査す
る。
【0011】具体的には、同図に示すようにクランクシ
ャフト1のカウンタウェイト2の内側面3をフライス加
工する工具(刃具)4が取り付けられた主軸5に、その
主軸負荷電流IX を検出する負荷電流検出部6を接続す
る。また、後述するようにFCD材の主軸負荷電流の連
続的な変化に追従させて段階的に上限設定値及び下限設
定値をシフトさせながら自動的に設定する上下限設定部
7を設ける。更に、その上下限設定部7の出力に、主軸
負荷電流IX が上限設定値と下限設定値との間に入って
いるか否かによって、適正なFCD材であるか不適なF
C材であるかを判別してOK信号又はNG信号を出力す
る判定部8を接続する。尚、この判定部8の出力は、図
示しないが警報装置又は表示装置に接続され、OK信号
又はNG信号に基づいて所定の警報又は表示により作業
者に報知される。
【0012】特に、前述した上下限設定部7では、上限
設定値と下限設定値を以下のようにして設定する。
【0013】クランクシャフト1のカウンタウェイト2
の内側面3をフライス加工する工具(刃具)4は、図1
に示すようにその加工数が増加するにつれて切削により
摩耗するため、その工具4が取り付けられた主軸5の負
荷電流が単調に増加する。ここで、FCD材とFC材と
ではその強度が異なるため(FCD材の強度はFC材の
ほぼ二倍程度)、前述した主軸負荷電流IFCD ,IFC
単調増加は、FCD材とFC材とでレベルが異なること
になる。このようにFCD材とFC材の主軸負荷電流I
FCD ,IFCは単調に増加するため、判定レベルを一定値
に設定して両者を識別することが困難である。
【0014】そこで、同図に示すように不適なFC材と
は異なったレベルで連続的に変化する適正なFCD材の
主軸負荷電流IFCD に対して、上限設定値LO1 ,LO
2 ,…及びその上限設定値LO1 ,LO2 ,…から所定
の誤差範囲を考慮した下限設定値LU1 ,LU2 ,…を
設定し、前回加工時での主軸負荷電流IFCD が上限設定
値LO1 ,LO2 ,…を超えると、上限設定値LO1
LO2 ,…及び下限設定値LU1 ,LU2 ,…をシフト
させる。この上限設定値LO1 ,LO2 ,…及び下限設
定値LU1 ,LU2 ,…のシフトを繰り返すことによ
り、主軸負荷電流IFCD の連続的な変化に追従させて段
階的に設定し、クランクシャフト1の素材である金属材
料が適正なFCD材か否かを識別する。
【0015】以上のようにして上下限設定部7での上限
設定値LO1 ,LO2 ,…及び下限設定値LU1 ,LU
2 ,…の設定に基づいて、クランクシャフト1のフライ
ス加工時、そのクランクシャフト1が適正なFCD材で
成形したものか、不適なFC材で成形したものかを判別
する。
【0016】即ち、クランクシャフト1のカウンタウェ
イト2の内側面3をフライス加工する工具4の主軸5に
流れる主軸負荷電流IX を負荷電流検出部6で検出する
(図2参照)。その負荷電流検出部6から出力される主
軸負荷電流IX が、FCD材における主軸負荷電流I
FCD の連続的な変化に追従させて段階的にシフトする上
下限設定部7の上限設定値LO1 ,LO2 ,…と下限設
定値LU1 ,LU2 ,…との間に入っているか否かを判
定部8で判断する。
【0017】負荷電流検出部6で検出した主軸負荷電流
X が上限設定値LO1 ,LO2 ,…と下限設定値LU
1 ,LU2 ,…との間に入っていれば、そのクランクシ
ャフト1は適正なFCD材で成形されたものであると判
断できてOK信号を出力し、これに対して、前述の主軸
負荷電流IX が上限設定値LO1 ,LO2 ,…と下限設
定値LU1 ,LU2 ,…との間に入っていなければ、そ
のクランクシャフト1は不適なFC材で成形されたもの
であると判断できてNG信号を出力する。これらOK信
号又はNG信号により、クランクシャフト1の素材が適
正なFCD材か不適なFC材かを自動的に作業者に報知
することができる。
【0018】前述したクランクシャフト1のフライス加
工において、工具4の寿命がきて主軸負荷電流IX が所
定の最大許容値を超えた時は、新しい工具4と交換する
と共に最初の上限設定値LO1 ,LO2 ,…及び下限設
定値LU1 ,LU2 ,…に戻すことになる。
【0019】尚、上記実施形態では、自動車部品である
クランクシャフト1に使用される適正なFCD材と不適
なFC材とをフライス加工時に識別する場合について説
明したが、本発明はこれに限定されることなく、主軸工
具を使用したフライス加工以外の機械加工時であっても
よく、また、ワーク素材の主軸負荷電流が異なるレベル
で連続的に変化する他の金属材料であっても、適用可能
である。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、適正な金属材料を素材
とすべき対象ワークを主軸工具により機械加工するに際
して、不適な金属材料とは異なったレベルで連続的に変
化する適正な金属材料の主軸負荷電流に対して、上限設
定値及びその上限設定値から所定の誤差範囲を考慮した
下限設定値を設定し、前回加工時での主軸負荷電流が上
限設定値を超えると、上限設定値及び下限設定値をシフ
トさせることにより、前記上限設定値及び下限設定値を
主軸負荷電流の連続的な変化に追従させて段階的に設定
し、対象ワークが適正な金属材料を素材としているか否
かを識別するようにしたから、設備コストが安価で、か
つ、信頼性の高い検査の自動化を実現することができ、
製造ライン内検査作業の簡略化が図れて、素材不良の製
品の流出を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワーク素材の判定方法の実施形態
を説明するためのもので、ワーク加工数に対する主軸負
荷電流の変化及び上下限設定値を示す特性図
【図2】本発明方法における対象ワーク及び実施装置例
を示す概略構成図
【符号の説明】
1 対象ワーク(クランクシャフト) 4 主軸工具 IFCD 主軸負荷電流 LO1 ,LO2 ,… 上限設定値 LU1 ,LU2 ,… 下限設定値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/00 B23Q 17/09 B23Q 17/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適正な金属材料を素材とすべき対象ワー
    クを主軸工具により機械加工するに際して、不適な金属
    材料とは異なったレベルで連続的に変化する適正な金属
    材料の主軸負荷電流に対して、上限設定値及びその上限
    設定値から所定の誤差範囲を考慮した下限設定値を設定
    し、前回加工時での主軸負荷電流が上限設定値を超える
    と、上限設定値及び下限設定値をシフトさせることによ
    り、前記上限設定値及び下限設定値を主軸負荷電流の連
    続的な変化に追従させて段階的に設定し、対象ワークが
    適正な金属材料を素材としているか否かを識別すること
    を特徴とするワーク素材の判定方法。
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