JP3153531B2 - 直接拡散受信装置 - Google Patents

直接拡散受信装置

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JP3153531B2 JP16686399A JP16686399A JP3153531B2 JP 3153531 B2 JP3153531 B2 JP 3153531B2 JP 16686399 A JP16686399 A JP 16686399A JP 16686399 A JP16686399 A JP 16686399A JP 3153531 B2 JP3153531 B2 JP 3153531B2
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善生 和田
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株式会社ワイ・アール・ピー移動通信基盤技術研究所
東洋通信機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイロットチャン
ネルを用いたDS−CDMA(Direct Sequence- Code
Division Multiple Access)システム等に使用する直接
拡散受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】DS−CDMAシステムとして、北米で
標準化されたCDMA方式セルラ電話システム(TIA
IS95)がある。このシステムでは、下りリンクに
おいて、パイロットチャンネルにパイロットシンボルを
挿入して送信し、受信側でこのパイロットチャンネルの
受信信号に基づいてキャリア位相を検出して同期検波を
行っている。図7は、DS−CDMAシステムにおける
下りリンクの構成を示す図である。101はA基地局、
102はC子局である。図8は、DS−CDMAシステ
ムにおける基地局の送信装置の概要構成図である。符号
多重部103においては、ユーザ1〜Nのユーザチャン
ネルの送信データ1〜Nとパイロットチャンネル用にオ
ール1とされたデータとが、直交符号発生器107にお
いて生成された直交符号をそれぞれ割り当てられて符号
多重され、乗算器104においてPN発生器108から
のPN信号を乗算されることにより直接拡散され、乗算
器105において、基準周波数発振器109の基準周波
数信号(キャリア)と乗算(変調)され、送信アンテナ
106から送信される。
【0003】図9は、DS−CDMAシステムにおける
子局の受信装置の概要構成図である。受信アンテナ11
0により受信された信号は、乗算器111において基準
周波数発振器112の正弦波基準周波数信号と乗算され
て、ベースバンドの受信信号に変換される。DS−CD
MAシステムの復調器の特徴として、Rake受信方式
が採用されている。基地局から送信された信号は、複数
のパスを通って受信アンテナ110に到達するので、受
信信号は、振幅、キャリア位相、および、遅延時間の異
なる複数の信号が合成されたものとなる。Rake受信
方式は、ベースバンドの受信信号を逆拡散することによ
りパス1〜パスKの受信信号に分離して、最大比合成
(Rake合成)して1つのインパルスレスポンスにす
るため、受信信号のC/N特性が向上する。
【0004】ベースバンドの受信信号は、Rake受信
部121およびサーチャー部122に出力される。ベー
スバンドの受信信号は、Rake受信部121におい
て、K個のフィンガー1181〜118Kに入力される。
各フィンガー1181〜118Kは、それぞれ1〜K番目
のパスに対する復調器である。図示の例では、最大K個
のパスの信号を受信できる。各フィンガー1181〜1
18Kは、同一構成である。
【0005】ベースバンドの受信信号は、乗算器113
において、PN発生器114から出力されるPN符号と
乗算されてPN同期が取られ、乗算器115において、
直交符号発生器117から出力された、このC子局10
2のユーザチャンネルの直交符号と乗算され、積分器1
16において、このC子局102のユーザチャンネルの
受信信号が1シンボル期間にわたって積分されることに
より逆拡散される。フィンガー1181〜118Kから
は、それぞれに対応するパス1〜KにおけるC子局10
2のユーザチャンネルの逆拡散された受信信号が合成回
路119に出力される。
【0006】ここで、PN発生器114および直交符号
発生器117には、インパルスレスポンスを推定するサ
ーチャー部122内の制御部129から、それぞれのパ
ス1〜Kに対するタイミング信号が供給される。その結
果PN発生器114および直交符号発生器117は、そ
れぞれ、対応するパス1〜KのPN符号および直交符号
と同期がとられたPN符号および直交符号を出力する。
【0007】サーチャー部122において、ベースバン
ドの受信信号は、乗算器123においてPN発生器12
4から出力されるPN符号と乗算され、乗算器125に
おいて直交符号発生器126から出力された、パイロッ
トチャンネルの直交符号と乗算されて、パイロットチャ
ンネルの受信信号が分離される。つぎに、積分器127
において1シンボル分積分され、さらに複数シンボル分
の平均化を行うフィルタ128を通し、ある1つのパス
kにおけるパイロットチャンネルのベースバンドの受信
信号振幅、および、基準周波数信号に対する位相(キャ
リア位相)を表す基準信号W(k)が作られ、制御部12
9に出力される。W(k)は複素数であり、k=1〜Kで
ある。パス1〜パスKとしては、電力の大きいパスがK
個選択される。
【0008】制御部129においては、PN発生器12
4のPN符号が受信信号に符号同期するようにPN発生
器124をタイミング制御するとともに、直交符号発生
器126の直交符号が受信信号に符号同期するように直
交符号発生器126をタイミング制御する。制御部12
9は、時間を分割して、Kフィンガー分のK個の基準信
号W(k)を生成する。また、時間を分割して、Rak
e受信部121のKフィンガー1181〜118KのPN
発生器114および直交符号発生器117にタイミング
信号を出力する。
【0009】合成回路119において、各フィンガー1
181〜118KからのC子局102のユーザチャンネル
の信号は、各パス1〜Kのパイロットチャンネルの受信
信号から得た基準信号W(k)に基づいて、各パス1〜K
におけるC子局102のユーザチャンネルの受信信号の
位相オフセットが取り除かれることにより同期検波さ
れ、さらにRake合成される。Rake合成された受
信信号は、デコード部120においてデコードされて、
このC子局102のユーザチャンネルの所望のデータが
出力される。
【0010】このように、既知のデータが伝送されてい
るパイロットチャンネルの、逆拡散された受信信号を用
いて各パスkのインパルスレスポンスを推定することに
より、各パスkの受信信号の位相オフセットを除去して
いる。なお、図示を省略したが、図9に示した乗算器1
11は、実際には2個設けられ、受信アンテナ110に
より受信された信号は、基準周波数信号と直交する直交
基準周波数信号とも乗算され、基準周波数信号と同相お
よび直交する2系列のベースバンドの受信信号(通常、
複素数で表される)となる。そして、2系列に対して個
別に後段の処理が行われ、合成回路119において、こ
の2系列が基準周波数信号(キャリア)の位相に対する
同相成分および直交成分となって同期検波される。
【0011】一般に、高速のデータ伝送をDS−CDM
Aシステムで行おうとすると、データレートの高速化に
したがって、チップレートも当然大きくなる。チップレ
ートが大きくなると、マルチパスによる干渉量が増大す
る。マルチパス数が増大すると、もはやRake受信方
式では伝送性能の劣化を防ぐことができない。時間遅延
したパス1〜パスKの到来波を合成したものが受信され
ると、あるパスkの到来波を逆拡散するときには、時間
遅延した他のパスの到来波は干渉信号となる。そのた
め、ある1つのパスkのインパルスレスポンスには、他
のパスの到来波との間の相互相関によって生じた干渉成
分が含まれている。そのため、パス1〜パスKのインパ
ルスレスポンスをRake合成すると、伝送性能が劣化
する。
【0012】このようなマルチパスによる干渉を除去す
る第1の従来技術として、干渉キャンセル技術がある、
例えば、和田ほか1名「B5−140 DS−CDMA
システムにおけるマルチユーザ・マルチステージ型干渉
キャンセラの一検討」,電子情報通信学会ソサイエティ
大会(1998.9)で知られているものがあり、この
ような干渉キャンセラ(以下先行技術という)を、本出
願人は、特願平10−236777号として出願してい
る。
【0013】まず、パイロットチャンネル等を用いて正
確なインパルスレスポンスを推定する。振幅の大きなパ
スをK個選択し、その値をW(k)(k=1〜K)とす
る。その中で振幅値が最大となるパスPを選択する。1
段目の干渉キャンセラには、Rake受信データが入力
され、2段目以降の干渉キャンセラには、前段の干渉キ
ャンセラの出力データが入力される。さらに、電力最大
パスP以外の各パスに対する拡散符号とW(k)を用い
て各ユーザにおける干渉レプリカを生成する。受信信号
から全ユーザの干渉レプリカを差し引いて、パスPに対
して逆拡散を行い、全ユーザに対するデータを検出す
る。すなわち、あらかじめW(k)を推定し、電波伝搬
の情報は推定後固定する。
【0014】図10は、先行技術の基本ブロック構成図
である。1つのPN符号を共有する符号多重されたチャ
ンネルが、1つのユーザチャンネル(1ユーザ)および
1つのパイロットチャンネルからなる場合のものであ
る。これに対し、図9は、1つのPN符号を共有する符
号多重されたユーザチャンネル(ユーザ)が複数の場合
であるので前提が若干異なるが、Rake受信部に関し
ては、この図9を流用して説明する。
【0015】この基本構成においては、インパルスレス
ポンスを推定し、このインパルスレスポンスを表す基準
信号W(k)を固定し、Rake受信部121で出力デ
ータDRを検出する。また、電力最大パス検出器131
は、基準信号W(k)に基づいて、電力が最大となるパ
スPを選択する。干渉キャンセラ133においては、R
ake受信部121から出力されたデータを初期受信デ
ータとして、電力が最大となるパスP以外のパスにおけ
る、同期検波および逆拡散を行う以前の信号を生成する
とともに、パイロットチャンネルの既知のデータに基づ
いて、電力が最大となるパスP以外のパスにおける、逆
拡散を行う以前のパイロットチャンネルの信号を生成
し、これらを干渉レプリカとし、受信信号からその干渉
レプリカを差し引いて、電力が最大となるパスPについ
て再び逆拡散および同期検波を行うことによりデータを
再び検出しなおす。このようにして、受信信号品質の劣
化要因である干渉を除去することによりビット誤り率が
向上する。
【0016】図9に示したサーチャー部122では、パ
イロットチャンネルの受信信号を逆拡散して得られる電
力の大きいパスがK個選択され、各パス1〜Kのインパ
ルスレスポンスの値として基準信号W(k)(k=1〜
K)を出力する。図10に示した電力最大パス検出器1
31は、基準信号W(k)の中から、電力が最大となる
パスPを選択して、Pの値を干渉キャンセラ133に出
力する。
【0017】図13は、図10に示した干渉キャンセラ
133の動作説明図である。基地局101から送信され
た信号は複数のパスを通って、それぞれが異なる遅延時
間の信号の合成信号として受信される。上段の図は、マ
ルチパスによるインパルスレスポンスを示す。電力が最
大となるパスPを選択し、他のパスにおける同期検波お
よび逆拡散を行う以前のベースバンドの受信信号を、判
定データおよびパイロットチャンネルのデータに基づい
て仮想的に生成し、これを差し引いた受信信号に対し、
最大電力のパスPにおける逆拡散を行い、下段に示すよ
うに干渉成分がないインパルスレスポンスを検出する。
【0018】電力が最大となるパスPは、干渉成分を含
む割合が少なく、パスPを除くパスについては、主に干
渉成分であると推定する。そして、Rake受信部12
1から出力された1ユーザのユーザチャンネルの一応確
からしいデータDRを初期値として用い、これから、逆
の信号処理をして、同期検波および逆拡散を行う以前の
信号を生成する。同時に、パイロットチャンネルの既知
のデータDpに基づいて逆拡散を行う以前のパイロット
チャンネルの信号も生成する。このようにして、パスP
を除くパス1〜パスKにおける干渉レプリカを生成す
る。そして、ベースバンドの受信信号から、パスPを除
くパス1〜パスKの干渉レプリカをすべて差し引くと、
ほぼパスPだけのベースバンドの受信信号となる。
【0019】したがって、干渉キャンセラ133は、R
ake受信部121から出力される1つの通信チャネル
の出力データDR、および、パイロットチャンネルの既
知のデータDpを用いて、最大電力のパスPを除いたK
−1個のパスの干渉レプリカを生成する。そして、ベー
スバンドの受信信号からこの干渉レプリカを除去したベ
ースバンドの受信信号に対し、パスPについて改めて逆
拡散を行う。このようにして、仮に単一のパスPの到来
波のみが受信されたと仮定したときとほぼ同様なベース
バンドの受信信号に対して逆拡散をすることができる。
その結果、パスの相互相関による干渉成分が除去された
ユーザチャンネルの受信データDCが得られる。なお、
遅延部132は、Rake受信部121および干渉キャ
ンセラ内部における処理遅延を補償するものである。
【0020】図11は、図10に示した干渉キャンセラ
133の内部構成図である。1ユーザの干渉レプリカ生
成部135は、1ユーザのみが使用する唯一のユーザチ
ャンネルについて、パスPを除く、K−1個のパスに対
する干渉レプリカを生成する。また、パイロットチャン
ネルの干渉レプリカ生成部135pは、パイロットチャ
ンネルについて、パスPを除く、K−1個のパスに対す
る干渉レプリカを生成する。
【0021】図12(a),図12(b)は、それぞ
れ、図11に示した干渉レプリカ生成部135,135
pの内部構成図である。パス1に対する干渉レプリカ生
成部1411については、Rake受信部121から出
力されたデータDRが、乗算器138において、パス1
に対する基準信号W1(1)と乗算されることにより、
パス1のキャリア位相および振幅が付与された信号点位
相および振幅を有する、同期検波される前の信号に戻さ
れる。次に、乗算器139においてパス1に対するPN
符号であるPN1(1)、さらに、乗算器140におい
て1ユーザのパス1に対する直交符号WS1(1)とそ
れぞれ乗算されて拡散されることにより、パス1の時間
遅延を有する、逆拡散される前のベースバンド受信信号
に戻されて、パス1の干渉レプリカが生成される。パス
1に対する干渉レプリカ生成部1411と同様の構成
が、パスPを除いてK−1個あり、これらのK−1個の
信号が加算器142により加算されて、その出力信号が
パスPを除くパス1〜Kの干渉レプリカの出力信号とな
る。
【0022】ここで、W1(k)(k=1〜K,k=P
を除く)は図9に示した制御部129が出力する基準信
号、PN1(k)(k=1〜K,k=Pを除く)は図9
に示したフィンガー118kのPN発生器114が出力
するPN符号、直交符号WS1(k)(k=1〜K,k
=Pを除く)は図9に示したフィンガー118kの直交
符号発生器117が出力する1ユーザの直交符号、に基
づくものである。ただし、図10においてベースバンド
の受信信号を遅延部132で遅延させたように、Rak
e受信部121における処理遅延、干渉キャンセラ13
3の内部での処理遅延を考慮して時間遅れを調整する。
1(k),PN1(k),WS1(k)は、上述した制
御部129,PN発生器114,直交符号発生器117
の出力のそれぞれに、遅延部132と同様な遅延部を設
けることによって作ることができる。
【0023】図12(b)に示す、パイロットチャンネ
ルに対する干渉レプリカ生成部135pについては、パ
イロットチャンネルの既知のデータDpが、乗算器13
8において、パス1に対する基準信号W1(1)と乗算
されることにより、パス1のキャリア位相および振幅が
付与された信号点位相および振幅を有する信号になる。
つぎに、乗算器139においてパス1に対するPN符号
であるPN1(1)、さらに、乗算器140においてパ
イロットチャンネルのパス1に対する直交符号WS
1(p,1)とそれぞれ乗算されて拡散されることによ
り、パス1の時間遅延を有する、逆拡散される前のベー
スバンド受信信号に戻されて、パス1の干渉レプリカが
生成される。図12(a)と同様に、パス1に対する干
渉レプリカ生成部1411と同様の構成が、パスPを除
いてK−1個あり、これらのK−1個の信号が加算器1
42により加算されて、その出力信号がパスPを除くパ
ス1〜Kの干渉レプリカの出力信号となる。
【0024】ここで、W1(k)(k=1〜K,k=P
を除く)は図9に示した制御部129が出力する基準信
号、PN1(k)(k=1〜K,k=Pを除く)は図9
に示したサーチャー部122のPN発生器124が出力
するPN符号(フィンガー118kのPN発生器114
が出力するPN符号と一致する)、直交符号WS
1(p,k)(k=1〜K,k=Pを除く)は図9に示
したサーチャー部122の直交符号発生器126が出力
するパイロットチャンネルの直交符号に基づくものであ
る。ただし、Rake受信部121における処理遅延、
干渉キャンセラ133の内部での処理遅延を考慮して時
間遅れが調整される。W1(k),PN1(k),WS1
(p,k)は、上述した制御部129,PN発生器12
4,直交符号発生器126の出力のそれぞれに、遅延部
132と同様な遅延部を設けることによって作ることが
できる。
【0025】再び、図11に戻って説明をする。加算器
136において、遅延されたベースバンドの受信信号か
ら、干渉レプリカ135の出力信号が差し引かれ、パス
Pに対する逆拡散部137に入力される。このパスPに
対する逆拡散部137は、図9に示したフィンガー部1
181〜118K中のパスPのフィンガー部と同様の構成
である。すなわち、パスPに対する基準信号W
1(P)、パスPに対するPN符号であるPN1(P)、
および、パスPに対する1ユーザの直交符号WS
1(P)を用いて、干渉レプリカが削除されたベースバ
ンドの受信信号に対して、パスPに対する逆拡散を行
い、データを判定する。
【0026】この出力データは、相互相関による干渉が
除かれて伝送性能が改善された1ユーザのデータとな
る。上述した基準信号W1(P)、PN符号PN
1(P)、および、1ユーザの直交符号WS1(P)は、
先に説明した、パスPを除いたパスの基準信号W
1(k)、PN符号PN1(k)、および、1ユーザの直
交符号WS1(k)と同様に、Rake受信部121に
おける処理遅延を補償するために時間遅れを持たせ、か
つ、干渉キャンセラ133の内部での処理遅延も考慮し
て時間遅れが調整される。
【0027】図14は、1つのPN符号を共有する符号
多重されたチャンネルが、N個のユーザチャンネルおよ
び1つのパイロットチャンネルからなる先行技術のブロ
ック構成図である。そして、複数ユーザに対応した干渉
キャンセラが、1〜M段目の干渉キャンセラ1511
151Mとして縦続接続されたものである。この具体例
では、複数のユーザ1〜Nのパスに対して複数の干渉キ
ャンセラを動作させて干渉を除去し、さらに複数段の干
渉キャンセラを動作させるものであって、より確からし
いデータが検出される。第1段目の干渉キャンセラ15
1は、Rake受信部146から出力されたデータD
R(1)〜DR(N)を確からしいデータとして入力す
るとともに、パイロットチャンネルの既知のデータD p
を入力し、干渉信号がキャンセルされた、より確からし
いデータDC(1,1)〜DC(1,N)を出力する。
【0028】第2段以降については、前段の干渉キャン
セラからの出力データが次の段の干渉キャンセラの入力
データになるとともに、パイロットチャンネルの既知の
データDpも入力される。いずれの段の干渉キャンセラ
1511〜151Mも、電力最大パス検出器131(図1
0)から出力されるパスPを電力最大パスとして固定的
に選択する。なお、各段の干渉キャンセラのうち、1〜
(M−1)段目の干渉キャンセラ1511〜151M-1
ついては、自局(例えば、ユーザ1)のデータを含めた
ユーザ1〜Nのデータを出力する必要がある。すなわ
ち、1〜(M−1)段目の干渉キャンセラ1511〜1
51M-1については、ユーザ1〜ユーザNに対する逆拡
散部が必要となる。以上が、干渉キャンセラに関する先
行技術の説明である。
【0029】上述した説明では、C子局102で受信す
る直接拡散信号は、1つの基地局から送信されるもので
あった。しかし、ソフトハンドオフ時においては、C子
局102は2以上の複数の基地局から送信された直接拡
散信号を同時に受信する。図15は、下りリンクのソフ
トハンドオフの説明図である。図中、図7と同様な部分
には同じ符号を付して説明を省略する。161はB基地
局である。DS−CDMAシステムにおいては、C子局
102が、一方のセルから他方のセルに移動する際に、
C子局102がセルの境に位置するとき、A基地局10
1とB基地局161とから、同時に、C子局102との
ユーザチャンネルを介して同一データを送信しながらソ
フトハンドオフ制御が行われる。
【0030】図16は、複数の基地局から送信される直
接拡散信号の説明図である。A基地局101およびB基
地局161は、共通のPN符号で送信データを拡散変調
するが、それぞれのPN符号には、所定の基準時間から
基地局ごとに所定のオフセット時間(位相差)を持たせ
ているため、符号のスタートタイミングが互いに異な
る。C子局102は、受信したパイロット信号のPN符
号の基準時間からのオフセット時間により、受信した直
接拡散信号を送信した基地局を識別する。なお、PN符
号の符号長は十分長いため、上述したスタートタイミン
グの時間差は、マルチパス相互の、直接波、反射波間の
遅延時間差に比べ、長く設定されている。したがって、
A基地局101からのマルチパスと、B基地局161か
らのマルチパスとは相互に分離して検出することができ
る。
【0031】図17は、ソフトハンドオフ時における受
信機のブロック構成の一例を示す説明図である。図中、
2はA基地局からの直接拡散信号を逆拡散するRake
受信部、3はB基地局からの直接拡散信号を逆拡散する
Rake受信部、7は合成判定部である。A基地局10
1、B基地局161では、C子局102のユーザチャン
ネルに同一の送信データを入れ、それぞれの基地局の拡
散符号(オフセット時間を伴う同一のPN符号)で拡散
して送信している。A基地局からの直接拡散信号を逆拡
散するRake受信部2において、ベースバンドの受信
信号は、図10,図14に示したRake受信部12
1,146と同様に、A基地局が使用するPN符号のス
タートタイミングに同期したPN符号に基づいて逆拡散
される。ただし、図9に示したRake受信部のよう
に、同期検波によるデータ判定までを実行するのではな
く、データ判定直前のI,Q成分を出力する。同様に、
B基地局からの直接拡散信号を逆拡散するRake受信
部3においては、B基地局が使用するPN符号のスター
トタイミングに同期したPN符号に基づいて逆拡散され
る。
【0032】図18は、図17に示した合成判定部の動
作説明図である。合成判定部7では、両逆拡散信号のパ
イロットチャンネルに基づいて、A基地局およびB基地
局からの逆拡散信号のキャリア位相を合わせた上で、こ
れらをパス合成してデータを判定する。このようなソフ
トハンドオフにより、セル境界という、受信信号強度が
低下した場所においても、両基地局からの直接拡散信号
を逆拡散後に合成することにより、送信データを途切れ
なく受信することができる。しかし、2つの基地局から
同時に直接拡散信号が送信されるため、結果として、マ
ルチパスの数が2倍になり、マルチパス相互の相関によ
る干渉成分が増加している。したがって、従来のよう
に、単純にRake受信を行ったり、2つの基地局から
の直接拡散信号を合成すると、伝送性能がかえって悪化
するおそれがある。そこで、上述したソフトハンドオフ
時において、干渉キャンセル技術を適用すると好適であ
る。図10に示した干渉キャンセラをそのまま適用する
と、次のような構成となる。
【0033】図19は、干渉キャンセラを有する直接拡
散受信機のソフトハンドオフ時におけるブロック構成の
一例を示す説明図である。ここでは、説明を簡単にする
ため、図15に示したA基地局101は、C子局102
および図示しないD子局の2ユーザに対してのみ送信を
し、B基地局161は、C子局102および図示しない
E子局の2ユーザに対してのみ送信をするシステムを前
提とする。図中、図17と同様な部分には同じ符号を付
して説明を省略する。ただし、A基地局からの直接拡散
信号を逆拡散するRake受信部2およびB基地局から
の直接拡散信号を逆拡散するRake受信部3は、図1
7のものとは出力段階が異なり、図9に示したRake
部121と同様に、同期検波によりデータ判定した出力
を初期受信データとして出力する。4は遅延部、8はA
基地局からの直接拡散信号の電力最大パス検出器、9は
B基地局からの直接拡散信号の電力最大パス検出器であ
る。171はA基地局からの直接拡散受信信号の干渉成
分を除去する干渉キャンセラ、172はB基地局からの
直接拡散受信信号の干渉成分を除去する干渉キャンセラ
である。
【0034】干渉キャンセラ171内において、173
はA基地局からのユーザチャンネルCの直接拡散信号の
干渉レプリカ生成部、174はA基地局からのユーザチ
ャンネルDの直接拡散信号の干渉レプリカ生成部、17
5はA基地局からのパイロットチャンネルの直接拡散信
号の干渉レプリカ生成部、176は加算器、177はA
基地局からの直接拡散信号の電力最大パスPAにおける
ユーザチャンネルCの逆拡散部である。干渉キャンセラ
172内において、178はB基地局からのユーザチャ
ンネルCの直接拡散信号の干渉レプリカ生成部、179
はB基地局からのユーザチャンネルEの直接拡散信号の
干渉レプリカ生成部、180はB基地局からのパイロッ
トチャンネルの直接拡散信号の干渉レプリカ生成部、1
81は加算器、182はB基地局からの直接拡散信号の
電力最大パスPBにおけるユーザチャンネルCの逆拡散
部である。
【0035】遅延部4は、図10に示した遅延部132
と同様に、Rake受信部、干渉レプリカ生成部等の処
理遅延に合わせてベースバンドの直接拡散受信信号を遅
延させるものである。干渉レプリカ生成部173,17
4、干渉レプリカ生成部178,179は、それぞれ、
図11に示した1ユーザの干渉レプリカ生成部135と
同様のものである。一方、干渉レプリカ生成部175,
180は、図11に示したパイロットチャンネルの干渉
レプリカ生成部135pと同様なものであり、逆拡散部
177,182は、図11に示したパスPに対する逆拡
散部137と同様なものであるが、データ判定をする直
前の逆拡散信号を出力する。
【0036】電力最大パス検出器8,9は、図10に示
した電力最大パス検出器131と同様なものである。入
力される基準信号W(1A)〜W(KA),W(1B)〜
W(KB)は、各パスにおけるパイロットチャンネルの
ベースバンドの受信信号振幅、および、基準周波数信号
に対するキャリア位相を表す基準信号であり、図9に示
したサーチャー部122の制御部129から出力される
基準信号W(1)〜W(K)と同様なものである。ただ
し、A基地局からの直接拡散信号、B基地局からの直接
拡散信号それぞれについて、個別に電力最大パスPA
Bを検出することにより、この電力最大パスPA,PB
の逆拡散信号の各ユーザチャンネルCを、合成判定部7
において合成してデータ判定を行うことになる。
【0037】図10に示したサーチャー部122に相当
するブロックは、A基地局からの直接拡散信号を逆拡散
するRake受信部2、B基地局からの直接拡散信号を
逆拡散するRake受信部3に含まれるものとして図示
を省略している。なお、A基地局からの直接拡散信号に
おけるユーザチャンネルCと、B基地局からの直接拡散
信号におけるユーザチャンネルCとは、同じユーザチャ
ンネル番号であるとは限らない。したがって、それぞ
れ、図8に示した各基地局の符号多重部103におい
て、同じ直交符号を割り当てられて符号多重されいると
は限らない。
【0038】上述した構成では、各基地局からの直接拡
散信号からあらかじめ初期受信データを得て、この初期
受信データに基づいて、電力最大パスを除いた同じ基地
局からのパスの直接拡散受信信号を仮想的に生成して干
渉レプリカとし、この干渉レプリカを差し引いて、電力
最大パスに対して再び逆拡散するという構成により、同
じ基地局からの他のパスの直接拡散受信信号による電力
最大パスの直接拡散受信信号への干渉成分を低減してい
る。A基地局101が使用するPN符号とB基地局16
1が使用するPN符号とは、図16に示したようにオフ
セット時間により識別可能であるが、相互に相関が生じ
る。したがって、電力最大パスPAの逆拡散信号には、
B基地局161からのパスの直接拡散信号が干渉信号と
なることによる干渉成分も含まれ、一方、電力最大パス
Bの逆拡散信号には、A基地局からのパスの直接拡散
信号が干渉信号となることによる干渉成分も含まれてい
る。上述した構成は、これらの異なる基地局のパス間の
干渉成分を低減する構成にはなっていない。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたもので、ソフトハンドオ
フ等において、複数の送信局から同時に送信される同一
データの直接拡散信号の、マルチパスによる相互の干渉
成分を低減する直接拡散受信装置を提供することを目的
とするものである。
【0040】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、拡散符号により識別可能な複数の
送信局から送信された直接拡散信号を同時に受信する直
接拡散受信装置であって、前記各送信局から送信された
前記直接拡散信号は、それぞれ、当該直接拡散受信装置
に設定されたユーザチャンネルに同一のデータを有する
ものであり、インパルスレスポンス推定手段、パス選択
手段、初期データ出力手段、前記各送信局に対応した干
渉キャンセル手段、および、パス合成判定手段を有し、
前記インパルスレスポンス推定手段は、直接拡散受信信
号に基づいて、前記各送信局から送信された前記直接拡
散信号の複数のパスに対するインパルスレスポンスを推
定し、前記パス選択手段は、推定された前記インパルス
レスポンスに基づいて、前記各送信局別に電力が最大と
なるパスを選択し、前記初期データ出力手段は、前記直
接拡散受信信号に基づいて、前記送信局別に初期受信デ
ータを出力し、前記送信局に対応した干渉キャンセル手
段は、それぞれ、前記初期受信データに基づいて、対応
する当該送信局からの、前記電力が最大となるパスを除
いた少なくとも1つのパス、および、対応しない他の前
記送信局からの少なくとも1つのパスにおける干渉レプ
リカを少なくとも生成し、前記直接拡散受信信号から前
記干渉レプリカを差し引いた信号を、前記対応する当該
送信局からの前記電力が最大となるパスについて逆拡散
することにより、当該送信局に対応した逆拡散信号を出
力し、前記パス合成判定手段は、前記送信局に対応した
逆拡散信号をパス合成した後、データ判定することによ
り、少なくとも当該直接拡散受信装置に設定されたユー
ザチャンネルの受信データを出力するものである。した
がって、複数の基地局から同時に同一のデータの直接拡
散信号が送信されているときに、いずれの基地局からの
マルチパスによる干渉成分も低減することができる。各
送信局からの電力が最大となるパスについての逆拡散信
号を合成することにより、各送信局からの電力が最大の
パスについてデータ判定ができるとともに、データ判定
時の入力信号レベルの低下を防止し、ビットエラーレー
トを小さくすることができる。干渉キャンセル手段とし
ては、1段の干渉キャンセラでもよいし、複数段の干渉
キャンセラでもよい。
【0041】本発明は、請求項2に記載の発明において
は、拡散符号により識別可能な複数の送信局から送信さ
れた直接拡散信号を同時に受信する直接拡散受信装置で
あって、前記各送信局から送信された前記直接拡散信号
は、それぞれ、当該直接拡散受信装置に設定されたユー
ザチャンネルに同一のデータを有するものであり、イン
パルスレスポンス推定手段、パス選択手段、初期データ
出力手段、複数段の各送信局に対応した干渉キャンセ
ラ、および、複数段のパス合成判定手段を有し、前記イ
ンパルスレスポンス推定手段は、直接拡散受信信号に基
づいて、前記各送信局から送信された前記直接拡散信号
の複数のパスに対するインパルスレスポンスを推定し、
前記パス選択手段は、推定された前記インパルスレスポ
ンスに基づいて、前記各送信局別に電力が最大となるパ
スを選択し、前記初期データ出力手段は、前記直接拡散
受信信号に基づいて、前記送信局別に初期受信データを
出力し、第1段の前記送信局に対応した干渉キャンセラ
は、それぞれ、前記初期受信データに基づいて、対応す
る当該送信局からの、前記電力が最大となるパスを除い
た少なくとも1つのパス、および、対応しない他の前記
送信局からの少なくとも1つのパスにおける干渉レプリ
カを少なくとも生成し、前記直接拡散受信信号から前記
干渉レプリカを差し引いた信号を、前記対応する当該送
信局からの前記電力が最大となるパスについて逆拡散す
ることにより、前記送信局に対応した第1段の逆拡散信
号を出力し、第1段の前記パス合成判定手段は、前記送
信局に対応した第1段の逆拡散信号をパス合成した後、
データ判定することにより、第1段の受信データを出力
し、第2段以降の前記送信局に対応した干渉キャンセラ
は、それぞれ、前段の前記受信データに基づいて、前記
対応する当該送信局からの、前記電力が最大となるパス
を除いた少なくとも1つのパス、および、前記対応しな
い他の送信局からの少なくとも1つのパスにおける干渉
レプリカを少なくとも生成し、前記直接拡散受信信号か
ら前記干渉レプリカを差し引いた信号を、前記対応する
当該送信局からの前記電力が最大となるパスについて逆
拡散することにより、前記送信局に対応した逆拡散信号
を出力し、第2段以降の前記パス合成判定手段は、前記
送信局に対応した前記当該段の逆拡散信号をパス合成し
た後、データ判定することにより、当該段の受信データ
を出力し、最終段の前記受信データは、少なくとも当該
直接拡散受信装置に設定されたユーザチャンネルの受信
データを含むものである。したがって、マルチステージ
構成により、請求項1に記載の発明の作用効果に加え
て、より確かな干渉キャンセルを行うことができる。
【0042】本発明は、請求項3に記載の発明において
は、拡散符号により識別可能な複数の送信局から送信さ
れた直接拡散信号を同時に受信する直接拡散受信装置で
あって、前記各送信局から送信された前記直接拡散信号
は、それぞれ、当該直接拡散受信装置に設定されたユー
ザチャンネルに同一のデータを有するものであり、複数
系列のインパルスレスポンス推定手段、複数系列のパス
選択手段、初期データ出力手段、複数系列の前記送信局
に対応した干渉キャンセル手段、複数系列のパス合成手
段、および、系列合成判定手段を有し、前記複数系列の
インパルスレスポンス推定手段は、前記複数系列に対応
したアンテナで前記直接拡散信号を受信し、それぞれの
系列における直接拡散受信信号に基づいて、前記それぞ
れの系列における、前記各送信局から送信された前記直
接拡散信号の複数のパスに対するインパルスレスポンス
を推定し、前記複数系列の前記パス選択手段は、前記そ
れぞれの系列における前記推定された前記インパルスレ
スポンスに基づいて、前記それぞれの系列における前記
各送信局別に電力が最大となるパスを選択し、前記初期
データ出力手段は、前記それぞれの系列における前記直
接拡散受信信号に基づいて、前記送信局別に、前記それ
ぞれの系列ごとの、あるいは、前記それぞれの系列に共
通の初期受信データを出力し、前記複数系列の前記送信
局に対応した干渉キャンセル手段は、それぞれ、前記初
期受信データに基づいて、前記それぞれの系列におけ
る、対応する当該送信局からの、前記電力が最大となる
パスを除いた少なくとも1つのパス、および、対応しな
い他の前記送信局からの少なくとも1つのパスにおける
干渉レプリカを少なくとも生成し、前記それぞれの系列
における前記直接拡散受信信号から前記干渉レプリカを
差し引いた信号を、前記それぞれの系列における前記対
応する当該送信局からの前記電力が最大となるパスにつ
いて逆拡散することにより、前記送信局に対応した逆拡
散信号を出力し、前記複数系列の前記パス合成手段は、
前記それぞれの系列における前記送信局に対応した逆拡
散信号をパス合成したパス合成逆拡散信号を出力し、前
記系列合成判定手段は、前記それぞれの系列における前
記パス合成逆拡散信号を系列合成した後、データ判定す
ることにより、少なくとも当該直接拡散受信装置に設定
されたユーザチャンネルの受信データを出力するもので
ある。したがって、受信側のダイバーシチ構成により、
請求項1に記載の発明の作用効果に加えて、フェージン
グ変動の影響を受けにくい。干渉キャンセル手段として
は、1段の干渉キャンセラでもよいし、複数段の干渉キ
ャンセラでもよい。
【0043】本発明は、請求項4に記載の発明において
は、拡散符号により識別可能な複数の送信局から送信さ
れた直接拡散信号を同時に受信する直接拡散受信装置で
あって、前記各送信局から送信された前記直接拡散信号
は、それぞれ、当該直接拡散受信装置に設定されたユー
ザチャンネルに同一のデータを有するものであり、複数
系列のインパルスレスポンス推定手段、複数系列のパス
選択手段、初期データ出力手段、複数段で複数系列の各
送信局に対応した干渉キャンセラ、複数段で複数系列の
パス合成手段、および、複数段の系列合成判定手段を有
し、前記複数系列のインパルスレスポンス推定手段は、
前記複数系列に対応したアンテナで前記直接拡散信号を
受信し、それぞれの系列における直接拡散受信信号に基
づいて、前記それぞれの系列における、前記各送信局か
ら送信された前記直接拡散信号の複数のパスに対するイ
ンパルスレスポンスを推定し、前記複数系列の前記パス
選択手段は、前記それぞれの系列における前記推定され
た前記インパルスレスポンスに基づいて、前記それぞれ
の系列における前記各送信局別に電力が最大となるパス
を選択し、前記初期データ出力手段は、前記それぞれの
系列における前記直接拡散受信信号に基づいて、前記送
信局別に、前記それぞれの系列ごとの、あるいは、前記
それぞれの系列に共通の初期受信データを出力し、第1
段の前記複数系列の前記送信局に対応した干渉キャンセ
ラは、それぞれ、前記初期受信データに基づいて、前記
それぞれの系列における、対応する当該送信局からの、
前記電力が最大となるパスを除いた少なくとも1つのパ
ス、および、対応しない他の前記送信局からの少なくと
も1つのパスにおける干渉レプリカを少なくとも生成
し、前記それぞれの系列における前記直接拡散受信信号
から前記干渉レプリカを差し引いた信号を、前記それぞ
れの系列における前記対応する当該送信局からの前記電
力が最大となるパスについて逆拡散することにより、前
記送信局に対応した第1段の逆拡散信号を出力し、第1
段の前記複数系列の前記パス合成手段は、前記それぞれ
の系列における前記送信局に対応した第1段の逆拡散信
号をパス合成した第1段のパス合成逆拡散信号を出力
し、第1段の前記系列合成判定手段は、前記それぞれの
系列における前記第1段のパス合成逆拡散信号を系列合
成した後、データ判定することにより、第1段の受信デ
ータを出力し、第2段以降の前記複数系列の前記送信局
に対応した干渉キャンセラは、それぞれ、前段の系列合
成判定手段が出力する前段の前記受信データに基づい
て、前記それぞれの系列における、前記対応する当該送
信局からの、前記電力が最大となるパスを除いた少なく
とも1つのパス、および、前記対応しない他の送信局か
らの少なくとも1つのパスにおける干渉レプリカを少な
くとも生成し、前記それぞれの系列における前記直接拡
散受信信号から前記干渉レプリカを差し引いた信号を、
前記それぞれの系列における前記対応する当該送信局か
らの前記電力が最大となるパスについて逆拡散すること
により、前記送信局に対応した当該段の逆拡散信号を出
力し、第2段以降の前記複数系列の前記パス合成手段
は、前記それぞれの系列における前記送信局に対応した
前記当該段の逆拡散信号をパス合成した当該段のパス合
成逆拡散信号を出力し、第2段以降の前記系列合成判定
手段は、前記それぞれの系列における前記当該段のパス
合成逆拡散信号を系列合成した後、データ判定すること
により、当該段の受信データを出力し、最終段の前記受
信データは、少なくとも当該直接拡散受信装置に設定さ
れたユーザチャンネルの受信データを含むものである。
したがって、マルチステージ構成により、請求項3に記
載の発明の作用効果に加えて、より確かな干渉キャンセ
ルを行うことができる。
【0044】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の直接拡散受信装
置の第1の実施の形態を説明するための、ソフトハンド
オフ時におけるブロック構成図である。図中、図17,
図19と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。1は初期データ出力部、5はA基地局に対応した干
渉キャンセラ、6はB基地局に対応した干渉キャンセラ
である。図2は、図1の直接拡散受信装置における干渉
キャンセル動作の模式的説明図である。
【0045】この実施の形態において、初期データ出力
部1の内部構成は、図19に示した構成と同様である。
しかし、A基地局からの直接拡散信号を逆拡散するRa
ke受信部2の出力は、干渉キャンセラ5にも出力さ
れ、B基地局からの直接拡散信号を逆拡散するRake
受信部3の出力は、干渉キャンセラ6にも出力される。
【0046】A基地局からの直接拡散信号を逆拡散する
Rake受信部2内においては、図2において、A基地
局からの受信信号のインパルスレスポンスとして示した
ように、電力最大パスPAをはじめとする複数のパスが
分離されて検出される。このとき相互相関による干渉成
分も含まれており、この干渉成分は、データ判定時に誤
りが発生する要因となる。この干渉成分には、A基地局
からのパス同士の相互相関による干渉だけではなく、B
基地局からのパスとの相互相関による干渉が含まれてい
る。同様に、B基地局からの直接拡散信号を逆拡散する
Rake受信部3内においては、図2において、B基地
局からの受信信号のインパルスレスポンスとして示した
ように、電力最大パスPBをはじめとする複数のパスが
分離され検出されるが、A基地局からのパスとの相互相
関による干渉と、B基地局からのパス同士の相互相関に
よる干渉とが含まれている。
【0047】A基地局に対応した干渉キャンセラ5は、
A基地局からの直接拡散受信信号の電力最大パスPA
除くその他のパスの直接拡散受信信号、および、B基地
局からの全てのパスの直接拡散受信信号を干渉レプリカ
として、初期受信データに基づいて仮想的に生成し、こ
れを、直接拡散受信信号から除去する。その上で、A基
地局からの電力最大パスPAの、C子局102に設定さ
れたたユーザチャンネルCの逆拡散信号を出力する。
【0048】既に説明した、図19を流用してより具体
的に説明すると、A基地局101からの電力最大パスP
Aを除くその他のパスの干渉レプリカは、干渉レプリカ
生成部173,174,175において、A基地局から
の直接拡散受信信号に対応した、図10〜図12,図1
4に示されたW1(k),PN1(k),WS1(n,
k),WS1(p,k)の信号を用いて生成される。ま
た、B基地局からの直接拡散信号の全てのパスの干渉レ
プリカは、干渉レプリカ生成部178,179,180
において、B基地局からの直接拡散受信信号に対応した
1(k),PN1(k),WS1(n,k),WS
1(p,k)の信号を用いて生成される。このとき、電
力最大パスPBも除くことなく、干渉レプリカを生成す
る。
【0049】これらの干渉レプリカを、図19の加算器
176と同様な加算器において、ベースバンドの直接拡
散受信信号を遅延部4により遅延したものから、これら
の干渉レプリカを差し引くことにより、A基地局,B基
地局からのパスのいずれの干渉信号も除去された直接拡
散受信信号を得る。この直接拡散受信信号の電力最大パ
スPAにおけるユーザチャンネルCについて、逆拡散す
ることにより、干渉成分を生じることなく電力最大パス
AのユーザチャンネルCの逆拡散信号が得られる。
【0050】一方、B基地局に対応した干渉キャンセラ
6は、B基地局161からの直接拡散受信信号の電力最
大パスPBを除くその他のパスの直接拡散受信信号、お
よび、A基地局101からの全てのパスの直接拡散受信
信号を干渉レプリカとして、初期受信データに基づい
て、仮想的に生成し、これを、直接拡散受信信号から除
去する。その上で、B基地局からの電力最大パスP
Bの、C子局102に設定されたユーザチャンネルCの
逆拡散信号を出力する。具体的な内部構成は、A基地局
に対応した干渉キャンセラ5において基地局を入れ替え
ればよいので、説明を省略する。合成判定部7において
は、図19と同様に、干渉成分の低減されたこの2つの
逆拡散信号を合成してユーザチャンネルCのデータ判定
を行う。
【0051】なお、ソフトハンドオフ以外の通常動作時
においては、図1のブロック構成のままでも動作可能で
ある。しかし、ユーザチャンネルの設定されていない基
地局を例えばB基地局とすると、このB基地局からの直
接拡散受信信号を処理する、ブロック3,5(一部
分),6の動作を停止させてもよい。あるいは、これら
のブロックをユーザチャンネルの設定されているA基地
局のパスの処理に用いることにより、全体として処理で
きるパスの総数を増やしてもよい。なお、後述する他の
実施の形態でも、ソフトハンドオフ以外の通常動作時に
おいては、同様な構成をとることができる。
【0052】図3は、本発明の直接拡散受信装置の第2
の実施の形態を説明するための、ソフトハンドオフ時に
おけるブロック構成図である。図中、図17,図19,
図1と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。11は受信アンテナ、12は乗算器、13は基準周
波数発振器、14は干渉キャンセラ、15は合成判定部
である。この実施の形態においては、2系統の受信機を
有する。第1,第2の受信機を区別するために、参照数
字および参照符号にはaまたはbの添字を付している。
【0053】受信アンテナも、ダイバーシチ用に2系統
設けられる。例えば、2本の受信アンテナが距離を隔て
て設けられる(スペースダイバーシチ)。あるいは、2
本の同一の指向性アンテナが、アンテナの向きを異なら
せて設けられる(角度ダイバーシチ)。あるいは、異な
る指向性のアンテナが用いられる(角度ダイバーシ
チ)。これらのアンテナの指向特性および設置条件は、
単独または、適宜組み合わされて2系統のアンテナとさ
れる。
【0054】このように異なる受信アンテナ11a,1
1bにより受信された信号は、乗算器12a,12bに
おいて基準周波数発振器13a,13bの正弦波基準周
波数信号と乗算されて、ベースバンドの直接拡散受信信
号に変換される。基準周波数発振器13a,13bは、
同一周波数の正弦波基準周波数信号を出力する。基準周
波数発振器13a,13bは、1つの基準周波数発振器
を共用してもよい。このベースバンドの直接拡散受信信
号は、A基地局からの直接拡散信号を逆拡散するRak
e受信部2a,2b内において逆拡散され、データ判定
されて、A基地局から送信されたユーザチャンネルC,
Dの受信データを初期受信データとして出力する。一
方、ベースバンドの直接拡散受信信号は、B基地局から
の直接拡散信号を逆拡散するRake受信部3a,3b
内において逆拡散され、データ判定されて、B基地局か
ら送信されたユーザチャンネルC,Eの受信データを初
期受信データとして出力する。
【0055】2系列の干渉キャンセラ14a,14b
は、上述した初期受信データに基づき、遅延部4a,4
bを通して遅延された直接拡散信号に含まれる干渉信号
のレプリカを生成し、直接拡散信号からこのレプリカを
差し引いて、電力最大パスPAa,PAbにおけるユーザー
チャンネルC、および、電力最大パスPBa,PBbにおけ
るユーザーチャンネルCについて逆拡散をし、干渉成分
が低減された逆拡散信号を出力する。各干渉キャンセラ
5a,5b,6a,6bとしては、図1に示した1組の
干渉キャンセラ5,6を系列ごとに使用し、これらの出
力は、合成判定部15に入力される。合成判定部15
は、最初に、図1に示した合成判定部7と同様に基地局
に対応した逆拡散信号を合成する。ただし、図1に示し
た合成判定部7は、データ判定までを実行するが、この
合成判定部15においては、まだデータ判定を行わず、
次に、この各系列ごとの合成逆拡散信号を系列合成した
後に、データ判定を行うことにより受信データを出力す
る。
【0056】2系統それそれのアンテナ11a,11b
から受信される直接拡散信号は、独立である。すなわ
ち、それそれ異なるマルチパスフェージングを受けてい
る。そのため、いずれか一方からフェージング変動によ
る出力低下のない直接拡散信号を受信できる可能性が高
くなるため、フェージング変動に強くなる。また、2系
統の受信機のノイズに影響を与えるのは、アンテナ11
a,11bからベースバンドの直接拡散信号に変換する
乗算器12a,12b等である。2系統の受信機であれ
ば、ノイズは各系統で独立である。したがって、ノイズ
の影響が1系統の場合に比べて平均化される。それぞれ
独立なマルチパスフェージングを受けた受信信号に、そ
れぞれ独立なノイズが付加されたベースバンド信号に基
づいて、干渉キャンセラを使用し、さらにその2系統の
出力信号を合成・判定することにより、1系統の干渉キ
ャンセラ単独の性能よりも優れた受信装置となる。
【0057】図4は、図3に示した合成判定部15にお
いて2系列を合成する動作の説明図である。図4(a)
は合成機能の説明図、図4(b)は判定機能の説明図で
ある。第1の受信機(系統a)の干渉キャンセラ14a
から出力される基地局に対応した逆拡散信号を合成した
パス合成信号の同相成分(I相)および直交成分(Q
相)を(V1i,V1q)とし、第2の受信機(系統b)の
干渉キャンセラ14bから出力される基地局に対応した
逆拡散信号を合成したパス合成信号の同相および直交成
分を(V2i,V2q)とし、系列合成信号の同相および直
交成分を(V0i,V0q)とする。
【0058】系列合成信号は、各パス合成信号に対し、
それぞれ、重みWt1,Wt2を加えて作成される。すなわ
ち、V0i=1i*Wt1+V2i*Wt20q=1q*Wt1+V2q*Wt2 とする。ここで、重みWt1,Wt2としては、例えば、 Wt1=(V1i 2 +1q 2)/{(V1i+2i2+(V1q+
2q) 21/2t2=(V2i 2 +2q 2)/{(V1i+2i2+(V1q+
2q) 21/2 とする。
【0059】あるいは、重みWt1,Wt2として、 Wt1=(V1i 2 +1q 21/2/{(V1i+2i2+(V
1q+2q) 21/2t2=(V2i 2 +2q 21/2/{(V1i+2i2+(V
1q+2q) 21/2 とする。なお、各分母の値は、それぞれのパス合成信号
を加算したベクトルの長さである。図4(b)に示すよ
うに、4相位相変調の場合には、上述した系列合成信号
(V0i,V0q)がIQ位相平面上のどの象限にあるかに
よってデータ判定され受信データが出力される。上述し
た説明では、2系統の受信機出力の合成における重み付
けについて説明したが、上述したパス合成時において
も、同様な重み付けを用いて合成がなされる。
【0060】図5は、本発明の直接拡散受信装置におけ
る第3の実施の形態のブロック構成図である。図中、図
17,図19,図1,図3と同様な部分には同じ符号を
付して説明を省略する。21は遅延部であり、初期デー
タ出力部、合成判定部22、および、干渉キャンセラ1
4内における処理時間の遅れを補償するものである。2
2は合成判定部である。
【0061】この実施の形態においては、図3に示した
第2の実施の形態に比べ、干渉キャンセラ14a,14
bに初期受信データを出力する際にも、合成判定部15
と同様に、基地局に対応した逆拡散信号の合成を行い、
次に、系列の合成を行い、データ判定をする。したがっ
て、A基地局からの直接拡散信号を逆拡散するRake
受信部2a,2b、B基地局からの直接拡散信号を逆拡
散するRake受信部3a,3bは、初期受信データを
得る直前の段階の、この初期受信データのインパルスレ
スポンスに対応する逆拡散信号を出力する。このよう
に、2系列の合成判定をする方が、個々に自系列の初期
データ出力部1a,1bの出力を用いるよりも、初期受
信データはより確からしくなる。この初期受信データが
干渉キャンセラ14a、14bに入力されることによっ
て、合成判定部15の出力データは、より確からしくな
る。
【0062】上述した各実施の形態においては、1段の
干渉キャンセラを用いた。図示は省略するが、図14に
示したように、干渉キャンセラは多段構成(マルチステ
ージ)として、縦続動作させることができる。2段目以
降の干渉キャンセラは、初期受信データとして前段の出
力を用いる。さらに、2系統の受信機構成においても、
多段構成を取ることができる。
【0063】図6は、本発明の直接拡散受信機の第4の
実施の形態のブロック構成図である。図中、図17,図
19,図1,図3と同様な部分には同じ符号を付して説
明を省略する。ただし、図3に示した1段構成の干渉キ
ャンセラ14a,14bは、C子局のユーザチャンネル
Cのみの逆拡散信号を出力し、合成判定部15は、C子
局のユーザチャンネルCの受信データのみを出力すれば
よかった。しかし、この実施の形態の多段構成において
は、干渉キャンセラ14a,14bは、全てのユーザチ
ャンネルの逆拡散信号を出力し、合成判定部15は、全
てのユーザチャンネルの受信データを、次段の初期受信
データとすることにより、次段において全てのユーザチ
ャンネルの干渉レプリカを生成して干渉成分を低減でき
るようにしている。
【0064】31a、31bは、遅延部であり、第1段
の干渉キャンセラ14a,14b、合成判定部15、第
2段の干渉キャンセラ32a,32b内部での処理遅延
を補償するものである。32a,32bは、第2段の干
渉キャンセラであって、第1段の合成判定部15から出
力された受信データを初期受信データとするが、構成自
体は、干渉キャンセラ14a,14bと同様である。3
3は、第2段の合成判定部であって、第1段の合成判定
部15と同様の構成である。なお、パイロットチャンネ
ルの干渉キャンセルは、図14と同様に、パイロットチ
ャンネルの既知のデータDpを入力して干渉レプリカを
生成することにより実行される。34a,34bは、遅
延部であって、第2段の干渉キャンセラ32a,32
b、合成判定部33、最終段の干渉キャンセラ35a,
35b内部での処理遅延を補償するものである。3最終
段の干渉キャンセラ5a,35bは、図3に示した干渉
キャンセラ14a,14bと同様に、C子局のユーザチ
ャンネルCのみの逆拡散信号を出力すればよい。36は
最終段の合成判定部であって、図3に示した合成判定部
15と同様に、C子局のユーザチャンネルCの受信デー
タのみを出力すればよい。なお、図示の例では、初期デ
ータ出力部1a,1bおよび第1段の干渉キャンセラ1
4a,14bまでの構成として、図3に示した1段の干
渉キャンセラの構成を用いたが、これに代えて、図5に
示した構成を用いてもよい。
【0065】干渉キャンセラの各段が縦続動作して行く
につれ、後段の干渉キャンセラは前段の受信データに基
づいて干渉キャンセルを行うため、より確からしい受信
データが出力可能となる。動作段数を適宜変更し、最終
動作段から、C子局のユーザチャンネルCの受信データ
を出力することもできる。動作段数を少なくすることに
より、処理時間および消費電力を低減することができ
る。図示しないビットエラーレート検出手段を用いて誤
り状態を検出し、この誤り状態を検出することにより、
一定の受信品質が得られるように動作段数を適応制御し
てもよい。
【0066】上述した説明で、A基地局に対応した干渉
キャンセラ5は、A基地局101からの直接拡散信号に
おける検出されたマルチパスについて、電力最大パスP
Aを除く全ての検出されたパスの干渉レプリカを生成し
て、これをキャンセルし、B基地局161からの直接拡
散信号における検出されたマルチパスについて、全ての
検出されたパスの干渉レプリカを生成して、これをキャ
ンセルした。しかし、A基地局101からの直接拡散信
号における検出されたマルチパスについて、電力最大パ
スPAを除く少なくとも1つのパスの干渉レプリカだけ
を生成してこれをキャンセルし、かつ、B基地局161
からの直接拡散信号における検出されたマルチパスにつ
いて、少なくとも1つのパスの干渉レプリカを生成して
これをキャンセルしても、キャンセル量に応じて干渉成
分が低減する。特に、B基地局161からの直接拡散信
号における検出されたマルチパスについては、電力最大
パスPBの干渉レプリカをキャンセルすれば、干渉成分
が低減度がが大きい。B基地局に対応した干渉キャンセ
ラ6についても同様のことがいえる。
【0067】また、ある1つのパスの干渉レプリカを、
全てのユーザチャンネルの初期受信データおよびパイロ
ットチャンネルの既知のデータに基づいて生成すれば、
すなわち、全通信チャンネルの干渉レプリカを生成すれ
ば、このパスの直接拡散受信信号が、ほほ完全にキャン
セルされることになり、直接拡散受信信号を電力最大パ
スPA,PBについて逆拡散した時の干渉成分が大きく低
減されることになる。しかし、一部のユーザチャンネル
の初期受信データ、例えば、自局のユーザチャンネルの
初期受信データのみに基づいて干渉レプリカを生成して
キャンセルしても、キャンセル量に応じて干渉成分が低
減する。なお、上述したように、一部の干渉信号のみの
干渉キャンセルを、多段構成の干渉キャンセラで実現す
る際には、干渉レプリカを生成するパスとその通信チャ
ンネルとを、各段ごとに任意に決めることも可能であ
る。
【0068】上述した説明では、2系統の受信機構成と
したが、さらに多数の受信機構成とし、系列合成を行っ
てデータ判定してもよい。また、複数系統の受信アンテ
ナの出力を、選択スイッチ手段により順次切り替えるな
どして、少なくとも受信アンテナだけは実際に複数系統
を設けるが、後続の処理ブロックは、実際の処理ブロッ
クは1つにして、複数系列の信号を多重処理するように
してもよい。上述した説明では、Rake合成により初
期受信データを出力したが、これに代えて、ベースバン
ドの直接拡散受信信号を逆拡散し、そのうち、電力が最
大となるパスPの逆拡散信号をデータ判定して、これを
初期受信データとして出力するような逆拡散部を用いて
もよい。
【0069】上述した直接拡散受信装置は、フレーム内
にパイロットシンボル区間を有するW−CDMA(広帯
域CDMA)にも適用できる。W−CDMAシステム
は、複数のユーザチャンネルが符号多重されているとと
もに、ある時間的な区間に、複数のユーザチャンネルに
共通のパイロットシンボルが挿入され、このパイロット
シンボルに基づいてインパルスレスポンスを推定するこ
とによって基準信号W(k)を出力するものである。
【0070】W−CDMAにおいては、ユーザチャンネ
ルの区間とパイロットチャンネルの区間とが時間的に異
なっているが、パイロットチャンネルのマルチパスがユ
ーザチャンネルの区間に入り込むような場合には、パイ
ロットチャンネルが、ユーザチャンネルに対するマルチ
パスの相互相関による干渉を与えることになる。したが
って、図11に示したパイロットチャンネルの干渉レプ
リカ生成部135pを用いることによって、パイロット
チャンネルによる干渉も除去することができる。
【0071】ただし、本来、ユーザチャンネルの受信信
号が存在しないパイロットチャンネルの区間にもパイロ
ットチャンネルの干渉レプリカが生成される。このパイ
ロットチャンネルの区間の干渉レプリカ成分が大きい
と、これが、かえってノイズ成分となり伝送品質が低下
してしまうおそれがある。したがって、図11に示した
パイロットチャンネルの干渉レプリカ生成部135pの
出力を、図示しないスイッチ部を介して加算器136へ
出力する。このスイッチ部は、制御部129により制御
されて、ユーザチャンネルの区間においてのみパイロッ
トチャンネルの干渉レプリカを加算器136に供給す
る。
【0072】上述した説明では、ソフトハンドオフ時
に、複数の基地局から自局へ同じユーザデータが送信さ
れるときの構成について説明した。しかし、このような
ソフトハンドオフを行わない場合でも、同時に、複数の
基地局から自局へ同じユーザデータが送信される場合に
おいては、本発明の直接拡散受信装置は、複数の基地局
から送信された直接拡散信号のマルチパスの相互の干渉
成分を低減することができる。また、基地局から直接拡
散信号を子局に送信する場合に限らず、任意の送信局か
ら受信装置に直接拡散信号を送信する場合でも、上述し
た説明と同様な状況にあるときには、上述した直接拡散
受信装置を適用することができる。
【0073】
【発明の効果】本発明は、上述した説明から明らかなよ
うに、複数の基地局および子局間におけるソフトハンド
オフ等において、複数の送信局から同時に送信される直
接拡散信号のマルチパスによる相互の干渉成分が低減す
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直接拡散受信装置の第1の実施の形態
を説明するための、ソフトハンドオフ時におけるブロッ
ク構成図である。
【図2】図1の直接拡散受信装置における干渉キャンセ
ル動作の模式的説明図である。
【図3】本発明の直接拡散受信装置の第2の実施の形態
を説明するための、ソフトハンドオフ時におけるブロッ
ク構成図である。
【図4】図3に示した合成判定部において2系列を合成
する動作の説明図である。
【図5】本発明の直接拡散受信装置における第3の実施
の形態のブロック構成図である。
【図6】本発明の直接拡散受信機の第4の実施の形態の
ブロック構成図である。
【図7】DS−CDMAシステムにおける下りリンクの
構成を示す図である。
【図8】DS−CDMAシステムにおける基地局の送信
装置の概要構成図である。
【図9】DS−CDMAシステムにおける子局の受信装
置の概要構成図である。
【図10】先行技術の基本ブロック構成図である。
【図11】図10に示した干渉キャンセラの内部構成図
である。
【図12】図11に示した干渉レプリカ生成部の内部構
成図である。
【図13】図10に示した干渉キャンセラの動作説明図
である。
【図14】1つのPN符号を共有する符号多重されたチ
ャンネルが、N個のユーザチャンネルおよび1つのパイ
ロットチャンネルからなる先行技術のブロック構成図で
ある。
【図15】下りリンクのソフトハンドオフの説明図であ
る。
【図16】複数の基地局から送信される直接拡散信号の
説明図である。
【図17】ソフトハンドオフ時における受信機の動作を
示すブロック構成の一例を示す説明図である。
【図18】図17に示した合成判定部の動作説明図であ
る。
【図19】干渉キャンセラを有する直接拡散受信機のソ
フトハンドオフ時におけるブロック構成の一例を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 初期データ出力部、2 A基地局からの直接拡散信
号を逆拡散するRake受信部、3 B基地局からの直
接拡散信号を逆拡散するRake受信部、4 遅延部、
5 A基地局に対応した干渉キャンセラ、6 B基地局
に対応した干渉キャンセラ、7 合成判定部、8,9
電力最大パス検出器
フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−68979(JP,A) 特開2000−269931(JP,A) 特開2000−353981(JP,A) 特開2000−353982(JP,A) 特開2000−353983(JP,A) 特開2000−353985(JP,A) 特開2000−353986(JP,A) 1998年電子情報通信学会通信ソサイエ ティ大会講演論文集1,p.454(1998 −9−7) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/69 - 1/713 H04J 13/00 - 13/06 H04B 1/10 H04B 7/02 H04B 7/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡散符号により識別可能な複数の送信局
    から送信された直接拡散信号を同時に受信する直接拡散
    受信装置であって、 前記各送信局から送信された前記直接拡散信号は、それ
    ぞれ、当該直接拡散受信装置に設定されたユーザチャン
    ネルに同一のデータを有するものであり、 インパルスレスポンス推定手段、パス選択手段、初期デ
    ータ出力手段、前記各送信局に対応した干渉キャンセル
    手段、および、パス合成判定手段を有し、 前記インパルスレスポンス推定手段は、直接拡散受信信
    号に基づいて、前記各送信局から送信された前記直接拡
    散信号の複数のパスに対するインパルスレスポンスを推
    定し、 前記パス選択手段は、推定された前記インパルスレスポ
    ンスに基づいて、前記各送信局別に電力が最大となるパ
    スを選択し、 前記初期データ出力手段は、前記直接拡散受信信号に基
    づいて、前記送信局別に初期受信データを出力し、 前記送信局に対応した干渉キャンセル手段は、それぞ
    れ、前記初期受信データに基づいて、対応する当該送信
    局からの、前記電力が最大となるパスを除いた少なくと
    も1つのパス、および、対応しない他の前記送信局から
    の少なくとも1つのパスにおける干渉レプリカを少なく
    とも生成し、前記直接拡散受信信号から前記干渉レプリ
    カを差し引いた信号を、前記対応する当該送信局からの
    前記電力が最大となるパスについて逆拡散することによ
    り、当該送信局に対応した逆拡散信号を出力し、 前記パス合成判定手段は、前記送信局に対応した逆拡散
    信号をパス合成した後、データ判定することにより、少
    なくとも当該直接拡散受信装置に設定されたユーザチャ
    ンネルの受信データを出力する、 ことを特徴とする直接拡散受信装置。
  2. 【請求項2】 拡散符号により識別可能な複数の送信局
    から送信された直接拡散信号を同時に受信する直接拡散
    受信装置であって、 前記各送信局から送信された前記直接拡散信号は、それ
    ぞれ、当該直接拡散受信装置に設定されたユーザチャン
    ネルに同一のデータを有するものであり、 インパルスレスポンス推定手段、パス選択手段、初期デ
    ータ出力手段、複数段の各送信局に対応した干渉キャン
    セラ、および、複数段のパス合成判定手段を有し、 前記インパルスレスポンス推定手段は、直接拡散受信信
    号に基づいて、前記各送信局から送信された前記直接拡
    散信号の複数のパスに対するインパルスレスポンスを推
    定し、 前記パス選択手段は、推定された前記インパルスレスポ
    ンスに基づいて、前記各送信局別に電力が最大となるパ
    スを選択し、 前記初期データ出力手段は、前記直接拡散受信信号に基
    づいて、前記送信局別に初期受信データを出力し、 第1段の前記送信局に対応した干渉キャンセラは、それ
    ぞれ、前記初期受信データに基づいて、対応する当該送
    信局からの、前記電力が最大となるパスを除いた少なく
    とも1つのパス、および、対応しない他の前記送信局か
    らの少なくとも1つのパスにおける干渉レプリカを少な
    くとも生成し、前記直接拡散受信信号から前記干渉レプ
    リカを差し引いた信号を、前記対応する当該送信局から
    の前記電力が最大となるパスについて逆拡散することに
    より、前記送信局に対応した第1段の逆拡散信号を出力
    し、 第1段の前記パス合成判定手段は、前記送信局に対応し
    た第1段の逆拡散信号をパス合成した後、データ判定す
    ることにより、第1段の受信データを出力し、 第2段以降の前記送信局に対応した干渉キャンセラは、
    それぞれ、前段の前記受信データに基づいて、前記対応
    する当該送信局からの、前記電力が最大となるパスを除
    いた少なくとも1つのパス、および、前記対応しない他
    の送信局からの少なくとも1つのパスにおける干渉レプ
    リカを少なくとも生成し、前記直接拡散受信信号から前
    記干渉レプリカを差し引いた信号を、前記対応する当該
    送信局からの前記電力が最大となるパスについて逆拡散
    することにより、前記送信局に対応した逆拡散信号を出
    力し、 第2段以降の前記パス合成判定手段は、前記送信局に対
    応した前記当該段の逆拡散信号をパス合成した後、デー
    タ判定することにより、当該段の受信データを出力し、 最終段の前記受信データは、少なくとも当該直接拡散受
    信装置に設定されたユーザチャンネルの受信データを含
    むものである、 ことを特徴とする直接拡散受信装置。
  3. 【請求項3】 拡散符号により識別可能な複数の送信局
    から送信された直接拡散信号を同時に受信する直接拡散
    受信装置であって、 前記各送信局から送信された前記直接拡散信号は、それ
    ぞれ、当該直接拡散受信装置に設定されたユーザチャン
    ネルに同一のデータを有するものであり、 複数系列のインパルスレスポンス推定手段、複数系列の
    パス選択手段、初期データ出力手段、複数系列の前記送
    信局に対応した干渉キャンセル手段、複数系列のパス合
    成手段、および、系列合成判定手段を有し、 前記複数系列のインパルスレスポンス推定手段は、前記
    複数系列に対応したアンテナで前記直接拡散信号を受信
    し、それぞれの系列における直接拡散受信信号に基づい
    て、前記それぞれの系列における、前記各送信局から送
    信された前記直接拡散信号の複数のパスに対するインパ
    ルスレスポンスを推定し、 前記複数系列の前記パス選択手段は、前記それぞれの系
    列における前記推定された前記インパルスレスポンスに
    基づいて、前記それぞれの系列における前記各送信局別
    に電力が最大となるパスを選択し、 前記初期データ出力手段は、前記それぞれの系列におけ
    る前記直接拡散受信信号に基づいて、前記送信局別に、
    前記それぞれの系列ごとの、あるいは、前記それぞれの
    系列に共通の初期受信データを出力し、 前記複数系列の前記送信局に対応した干渉キャンセル手
    段は、それぞれ、前記初期受信データに基づいて、前記
    それぞれの系列における、対応する当該送信局からの、
    前記電力が最大となるパスを除いた少なくとも1つのパ
    ス、および、対応しない他の前記送信局からの少なくと
    も1つのパスにおける干渉レプリカを少なくとも生成
    し、前記それぞれの系列における前記直接拡散受信信号
    から前記干渉レプリカを差し引いた信号を、前記それぞ
    れの系列における前記対応する当該送信局からの前記電
    力が最大となるパスについて逆拡散することにより、前
    記送信局に対応した逆拡散信号を出力し、 前記複数系列の前記パス合成手段は、前記それぞれの系
    列における前記送信局に対応した逆拡散信号をパス合成
    したパス合成逆拡散信号を出力し、 前記系列合成判定手段は、前記それぞれの系列における
    前記パス合成逆拡散信号を系列合成した後、データ判定
    することにより、少なくとも当該直接拡散受信装置に設
    定されたユーザチャンネルの受信データを出力する、 ことを特徴とする直接拡散受信装置。
  4. 【請求項4】 拡散符号により識別可能な複数の送信局
    から送信された直接拡散信号を同時に受信する直接拡散
    受信装置であって、 前記各送信局から送信された前記直接拡散信号は、それ
    ぞれ、当該直接拡散受信装置に設定されたユーザチャン
    ネルに同一のデータを有するものであり、 複数系列のインパルスレスポンス推定手段、複数系列の
    パス選択手段、初期データ出力手段、複数段で複数系列
    の各送信局に対応した干渉キャンセラ、複数段で複数系
    列のパス合成手段、および、複数段の系列合成判定手段
    を有し、 前記複数系列のインパルスレスポンス推定手段は、前記
    複数系列に対応したアンテナで前記直接拡散信号を受信
    し、それぞれの系列における直接拡散受信信号に基づい
    て、前記それぞれの系列における、前記各送信局から送
    信された前記直接拡散信号の複数のパスに対するインパ
    ルスレスポンスを推定し、 前記複数系列の前記パス選択手段は、前記それぞれの系
    列における前記推定された前記インパルスレスポンスに
    基づいて、前記それぞれの系列における前記各送信局別
    に電力が最大となるパスを選択し、 前記初期データ出力手段は、前記それぞれの系列におけ
    る前記直接拡散受信信号に基づいて、前記送信局別に、
    前記それぞれの系列ごとの、あるいは、前記それぞれの
    系列に共通の初期受信データを出力し、 第1段の前記複数系列の前記送信局に対応した干渉キャ
    ンセラは、それぞれ、前記初期受信データに基づいて、
    前記それぞれの系列における、対応する当該送信局から
    の、前記電力が最大となるパスを除いた少なくとも1つ
    のパス、および、対応しない他の前記送信局からの少な
    くとも1つのパスにおける干渉レプリカを少なくとも生
    成し、前記それぞれの系列における前記直接拡散受信信
    号から前記干渉レプリカを差し引いた信号を、前記それ
    ぞれの系列における前記対応する当該送信局からの前記
    電力が最大となるパスについて逆拡散することにより、
    前記送信局に対応した第1段の逆拡散信号を出力し、 第1段の前記複数系列の前記パス合成手段は、前記それ
    ぞれの系列における前記送信局に対応した第1段の逆拡
    散信号をパス合成した第1段のパス合成逆拡散信号を出
    力し、 第1段の前記系列合成判定手段は、前記それぞれの系列
    における前記第1段のパス合成逆拡散信号を系列合成し
    た後、データ判定することにより、第1段の受信データ
    を出力し、 第2段以降の前記複数系列の前記送信局に対応した干渉
    キャンセラは、それぞれ、前段の系列合成判定手段が出
    力する前段の前記受信データに基づいて、前記それぞれ
    の系列における、前記対応する当該送信局からの、前記
    電力が最大となるパスを除いた少なくとも1つのパス、
    および、前記対応しない他の送信局からの少なくとも1
    つのパスにおける干渉レプリカを少なくとも生成し、前
    記それぞれの系列における前記直接拡散受信信号から前
    記干渉レプリカを差し引いた信号を、前記それぞれの系
    列における前記対応する当該送信局からの前記電力が最
    大となるパスについて逆拡散することにより、前記送信
    局に対応した当該段の逆拡散信号を出力し、 第2段以降の前記複数系列の前記パス合成手段は、前記
    それぞれの系列における前記送信局に対応した前記当該
    段の逆拡散信号をパス合成した当該段のパス合成逆拡散
    信号を出力し、 第2段以降の前記系列合成判定手段は、前記それぞれの
    系列における前記当該段のパス合成逆拡散信号を系列合
    成した後、データ判定することにより、当該段の受信デ
    ータを出力し、 最終段の前記受信データは、少なくとも当該直接拡散受
    信装置に設定されたユーザチャンネルの受信データを含
    むものである、 ことを特徴とする直接拡散受信装置。
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