JP3153071U - 超音波美肌器 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立てが容易で、振盪部が発生する超音波振動を軸方向の伝動で振動部材に伝え、振動部材の周縁に均一で安定した超音波振幅を生じさせる、超音波美肌器の提供。【解決手段】本体1と本体1の前端に設置した振動部材2とを備え、本体1の内部に、超音波振動を発生すると共に、軸方向の伝動で超音波振動を振動部材2に伝達する振盪部5が設置され、振盪部5の一端が電源に接続され、振盪部5の外周に弾性樹脂盤73が設置され、本体1の内面に、間隔をあけて配置された2組の支持片41,42が、本体1と一体に形成され、各組の支持片41,42の間にそれぞれ挟持溝4が形成され、弾性樹脂盤73を挟持溝4に嵌入して、振盪部5を本体1に固定してある。【選択図】図3

Description

本考案は、超音波振動により皮膚の角質層を除去する超音波美肌器に関する。
スキンケアに関しては、非常に多くのメディア雑誌等で話題となっており、通常は、スキンケア用品を消費者が購入して自分で使用するか、プロのエステティシャンが美容器具を使用して皮膚に対するケアや手入れを行っている。
スキンケア用品は、様々な異なる機能を有するものが知られているが、いずれもスキンケア用品に含まれる薬用成分が皮膚に影響を与えるものであるため、往々にして非常に高い費用をかけ、長期にわたり辛抱強く使用しなければ、皮膚に対する効果を得ることができない。
一方、プロのエステティシャンは、超音波を発生する美容器具を利用して皮膚の角質除去を行うことが多い。
従来、超音波発生機能を備えた美容器具は、主に2枚のプレート式振動子(一般にセラミックプレート)を振動部材の上下両面にそれぞれ貼付して成り、電源の導通後、2枚のプレート式振動子の同時調和振動により、振動部材の末端に超音波振動を発生させている。
しかしながら、振動部材の上下両端面にそれぞれ貼付されたプレート式振動子を利用して発生する超音波振動は、振動部材の一側の末端でのみ発生し、振動部材の両側には振動が発生しない。そして、これを皮膚表層に使用すると、超音波の振幅方向と角度共に制限を受け、かつ、振動部材の一側辺のみが振動するため、狭い範囲に不均一に超音波が照射され、被施術者に刺激や痛みなどの不快感を与えやすい。
また、振動部材の四周を振動させることができないため、異なる傾斜面や角度を有する人体の様々な箇所の皮膚に使用するのが難しく、超音波による美肌効果と効率が大きく損なわれてしまう。
本考案が解決しようとする課題は、組み立てが容易で、振動部材の周縁に均一で安定した超音波振動を生じさせる超音波美肌器を提供することにある。
本考案の超音波美肌器は、本体と前記本体の前端に設置した振動部材とを備え、前記本体の内部に、超音波振動を発生すると共に、軸方向の伝動で超音波振動を前記振動部材に伝達する振盪部が設置され、前記振盪部の一端が電源に接続され、前記振盪部の外周に弾性樹脂盤が設置され、前記本体の内面に、間隔をあけて配置された2組の支持片が、対向するよう、且つ、前記本体と一体に形成されると共に、各組の支持片の間にそれぞれ挟持溝が形成され、前記弾性樹脂盤を前記挟持溝に嵌入して、前記振盪部を前記本体に固定してある。
前記弾性樹脂盤の両面と前記支持片との間に、前記弾性樹脂盤をしっかりと固定するための封塞片を設けても良い。
前記振盪部は、振動子と、該振動子を支持する伝動棒とを備え、前記伝動棒は、前後方向に配置されて前記振動子を挟みつける固定端部材と伝動端部材とから成り、前方に配置された前記伝動端部材の前端に保持口が設けられ、該保持口に前記振動部材の後端部を差し込み、ネジで前記保持口及び振動部材を貫通して、前記振動子を伝動棒に固定することも可能である。
前記振盪部の振動子はランジュバン(LANGEVIN)振動子であっても良い。
本考案によれば、振盪部の組み立てをあらかじめ完了してから、弾性樹脂盤を挟持溝に嵌入するだけで、振盪部を本体内部の正確な位置に簡単に固定でき、別途ネジ等の固定具で振盪部を固定する必要がなく、組み立てに要する手間、時間、コストを大幅に減少できる。
また、振盪部が発生する超音波振動を軸方向の伝動で振動部材に伝えるので、振動部材の周縁に均一で安定した超音波振動を生じさせることができ、この結果、皮膚表層に振動部材を当てたとき、刺激や痛みを与えずに、皮膚表層の角質や油質の除去を行うことができる。
本考案の実施例を示す超音波美肌器の斜視図である。 本考案の実施例を示す超音波美肌器の軸方向断面図である。 図2の部分拡大図である。 図2のA−A線での断面図である。 図2のB−B線での断面図である。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
本考案の超音波美肌器は、図1に示すように、本体1と、本体1の前端に設置した振動部材2を備える。
本体1は、硬質プラスチック材料を素材として、操作者が容易に手に持つことができるよう、筒状に成型されている。本体1の外面において、前端部11及び中間部の握持部12にはそれぞれゴム材料が被せてあり、操作者が親指と人差し指で挟持して容易に操作することができると共に、埃が本体1の内部に侵入して回路を損傷することを回避できるようになっている。
図2及び図3に示すように、本体1は、直径に沿って判割りにした形状の第一殼体101と第二殼体102とを組み立て、その両脇位置にそれぞれネジ31、32をねじ込んで、第一殼体101と第二殼体102とを固定してある(図5参照)。また、本体1の前端に開口部13が設けられる。
図2〜図4に示すように、第一殼体101及び第二殼体102の内面には、それぞれ半円形の2組の支持片41、42が一体に形成される。各組の支持片41、42は、軸方向に間隔をあけて2枚1組で配置され、各組の支持片41、42の間には、互いに対向する挟持溝4が形成される。
なお、支持片41、42の形状は半円形に限らない。
図2に示すように、本体1の内部に振盪部5が設置される。振盪部5は、図3に示すように、1組の圧電セラミック振動子6と、圧電セラミック振動子6を支持する伝動棒7とを有する。
1組の圧電セラミック振動子6は、偶数個の円盤状の圧電セラミック振動子6より成り、その一端が電源に接続される。
伝動棒7は、長細い金属棒体から成り、前後方向に配置された固定端部材71及び伝動端部材72を備える。
固定端部材71と伝動端部材72の接合部は、一方がオスネジ部、他方がメスネジ部となっており、螺合時に圧電セラミック振動子6がその間に挟み込まれ、これにより前記圧電セラミック振動子6を緊密に押さえることができる。
伝動端部材72の外周には環状凸縁部721が設けられ、環状凸縁部721の外面に適宜厚さの弾性樹脂盤73が嵌合されている。弾性樹脂盤73の外径は伝動端部材72の外径よりやや大きく、かつその前後両面にそれぞれ封塞片74、75が設置される。封塞片74、75の材料は金属または非金属とすることができる。
振盪部5を本体1の内部に組み込むときは、弾性樹脂盤73が適切な弾性を備えている特性を利用し、前後端に封塞片74、75を設置した後、本体1の挟持溝4に押し込んで嵌入する。これにより、振盪部5の超音波振動に影響することなく、振盪部5と本体1を迅速に組み立て、結合固定することができる。
また、前方に配置された伝動端部材72の先端には、振動部材2を差し込むためのスリット状の保持口76が形成され、保持口76には径方向に貫通した孔が設けられている。
振動部材2は、後端部が幅狭く、前端部が幅広い金属材料の薄片より成り、その後端部が小径端22、最前端が作業端21となっている。作業端21は平面とするか、または折り曲げた角部を備えた端とすることができる。
そして、振動部材2の小径端22を保持口76に挿入した後、ネジ77を保持口76及び振動部材2に穿通して固定する。
このように、伝動端部材72の先端に形成した保持口76で振動部材2を挟持することにより、圧電セラミック振動子6が伝送する超音波振動が、振動損失を発生することなく振動部材2に伝えられる。
また、振盪部5は伝動棒7を利用して圧電セラミック振動子6を緊密に押さえて固定しており、かつ伝動棒7は長細い金属棒であるため、圧電セラミック振動子6が発生する超音波振動が軸方向の振動として伝動され、これにより、振動が振動部材2の小径端22に伝達され、さらに振動部材2の作業端21に伝達されたとき、振動部材2の周縁が全面的で均一な超音波振動を発生する。
従って、操作者が振動部材2を人体の皮膚表層に当てた時、局部的な振動により引き起こされる刺激や痛みなどの不快感を防ぐことができる。
なお、超音波美肌器の振盪部5にはランジュバン(LANGEVIN)振動子を使用することができる。
1 本体
11 前端部
12 握持部
13 開口部
2 振動部材
21 作業端
22 小径端
101 第一殼体
102 第二殼体
31、32 ネジ
4 挟持溝
41、42 支持片
5 振盪部
6 圧電セラミック振動子
7 伝動棒
71 固定端部材
72 伝動端部材
721 環状凸縁部
73 弾性樹脂盤
74、75 封塞片
76 保持口
77 ネジ

Claims (4)

  1. 本体と前記本体の前端に設置した振動部材とを備え、前記本体の内部に、超音波振動を発生すると共に、軸方向の伝動で超音波振動を前記振動部材に伝達する振盪部が設置され、前記振盪部の一端が電源に接続され、前記振盪部の外周に弾性樹脂盤が設置され、前記本体の内面に、間隔をあけて配置された2組の支持片が前記本体と一体に形成されると共に、各組の支持片の間にそれぞれ挟持溝が形成され、前記弾性樹脂盤を前記挟持溝に嵌入して、前記振盪部を前記本体に固定してあることを特徴とする、超音波美肌器。
  2. 前記弾性樹脂盤の両面と前記支持片との間に、前記弾性樹脂盤をしっかりと固定するための封塞片を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の超音波美肌器。
  3. 前記振盪部は、振動子と、該振動子を支持する伝動棒とを備え、前記伝動棒は、前後方向に配置されて前記振動子を挟みつける固定端部材と伝動端部材とから成り、前方に配置された前記伝動端部材の前端に保持口が設けられ、該保持口に前記振動部材の後端部を差し込み、ネジで前記保持口及び振動部材を貫通して、前記振動子を伝動棒に固定したことを特徴とする、請求項2に記載の超音波美肌器。
  4. 前記振盪部の振動子がランジュバン(LANGEVIN)振動子であることを特徴とする、請求項3に記載の超音波美肌器。
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