JP3152840U - 容器用袋とするシート素材、およびそれから得られる容器用袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】箱型の容器の包装用袋による包装作業性を各段に高めて誰でも簡単に包装することができる上、包装後の袋に不要な皺や折り目などが生じないよう密閉状にフィット可能な容器用袋を提供する。【解決手段】対象容器を包囲可能な所要シート巾NWの適所をガゼット巾G,Gとし、全巾FW=(NW+2P)とし、長手方向寸法BL+G+(EP?2)を単位縦寸法FLとし、その整数倍の長尺とした素材フィルム2に対し、長手方向方端の所定範囲部分(EP+SR)だけに拡張箇所用糊代部40,40を形成し、それを除く全体または要所要所に糊代部全巾Pとする周壁フィット用糊代部42,42とし得る形状の接着剤印刷面3が、各単位縦寸法FL範囲毎に繰り返し模様の如くに形成されてなる容器用袋とするシート素材10である。【選択図】図1

Description

この考案は、食品用の容器やその他の様々な商品の包装技術に関するものであり、特に対象となる容器を包装可能な容器用袋を製造する分野は勿論のこと、その輸送、保管、組み立ておよび設置に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
食品売り場の陳列棚に並べられる煮付けやサラダ、弁当等といった各種総菜類、あるいは菓子店のショーウインドウの中に置かれている薄皮饅頭やさくら餅等各種菓子類は、できるだけ省力化をして販売効率を高めるようにするために、予め定量毎に計量または個数を揃えた総菜類や菓子等として、所定サイズの蓋付き厚紙製の箱や透明トレイに入れた上、蓋が開かないようにする目的と、商品名や製造元、品質表示その他必要事項を記載する目的とから、例えば、蓋付きの厚紙製折り箱または蓋無しの樹脂製折り箱の全体を適宜巾および長さで所要の印刷の施された透明なプラスチックシート製の包装用袋で包装したものとして取り扱うようになっていて、遠い昔のように、店員がその場で一々消費者の求めに応じてその都度計量したり、個数を揃え、箱詰めした上、その後で包装して手渡すといった手間等は極力省いてしまうようにするというのが、既に一般的な商品販売方法の一つとして定着してしまっている。
この従前からの商品販売方法における包装用の樹脂シート製袋の取り扱い方は、通常次のような手段によって実施されてきている。
その一つは、対象とする矩形折り箱型の蓋付き容器の天面、左右側壁面および底面の巾方向回り全周囲を一周して両端部分同士が重なり合う巾寸法の長尺状素材フィルムの巾方向の各両端部分の一部同士を重ね合わせて、その内周寸法が当該蓋付き容器の巾方向回り全周囲寸法に一致する筒状に接着した上、該筒状シートの当該蓋付き容器の長さに、マチ部分となる同容器の前後端側壁高さの各1/2、ならびに袋端結合用の前後端の糊代部を加えた長さを1単位として裁断すると共に、前後端の中の何れか一方の袋端結合用糊代部を接着して有底筒状の容器用袋を製造し、該容器用袋の接着されていない方の前後端の中の何れか他方の開口から当該蓋付き容器を挿入した後、該開口の袋端結合用糊代部を接着してしまうことにより、内容物を納めた蓋付き容器の蓋が安全に閉じられたままとなり、しかも化粧と必要事項との表示を兼ねた包装も済ませ、後は陳列を待つだけの状態となるようにする方法である。
上記方法による包装の仕方の場合、当該折り箱型の蓋付き容器を有底筒状の容器用袋に収容するときに、該容器用袋の筒状開口部の内周寸法が、当該蓋付き容器の巾方向回り全周囲寸法に一致するものとしてあるから、蓋付き容器小口の角縁などが引っ掛かって素早く装着するのは至難の業であり、作業性が極めて悪い上、熟練度や慣れによって包装作業の効率を高められるものではなく、こうした作業性の悪さを解決しようとして、該容器用袋の内周寸法を、当該蓋付き容器の巾方向回り全周囲寸法より大きめに設定してしまうと、円滑に収納できて、包装作業の効率を大巾に高めることができるが、緩めの寸法設定が災いして、蓋付き容器と同時に収容した脱酸素剤の影響で容器用袋に不要な皺や折り目が付いてしまい、包装の外観を悪化させてしまったり、こうした皺や折り目が周囲の他物に擦れたり、引っ掛かったりして摩耗傷が生じたり、孔が開いてしまったりする虞があり、輸送や陳列中に良好な品質を保つことができなくなってしまう等といった不都合があることから、最近ではこうした手作業による包装の仕方によるものは、かなり少なくなってしまっている。
(従来の技術)
こうした状況を打開し得るものとして、例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、有底筒状の樹脂フィルム製包装用袋の左右がわ夫々にガゼットを形成し、それらガゼットの一方がわに開閉蓋を設けて、包装用袋の側方から対象となる商品を収納可能としたものや、例えば同特許文献1(2)のように、有底筒状とした包装用袋の左右夫々に、通状の2倍の数のガゼットを形成し、より大きく開口できるようにして、収容作業性を高めるようにしたものなどが散見される。
しかし、前者のように包装用袋の巾方向に形成したガゼット部分に開閉蓋を設けたものなどは、対象となる箱型容器を収容した後に、該開閉蓋を閉鎖する必要があるが、その開閉蓋のガゼット縦方向の端縁部付近が、マチ部分に掛かってしまい、密閉状に完全封鎖するのが難しく、例えば石鹸やカセットテープなどのような日用雑貨品類の商品展示用には適するものの、衛生管理が重視され、脱酸素剤などの密閉封入を必須とするような食品類には利用不可能であり、また、後者のようなガゼットを通状の2倍の数設けた包装用袋などは、焼きたての菓子パンや調理パンなどの店頭販売で消費者が、展示されている食品を精算支払いする前に、衛生的に簡易包装するのには非常に便利なものであるが、食品工場内で折り箱に詰められた菓子や弁当などを包装するような場合には、包装用袋のガゼット部分を含めた開口縁内周寸法が、対象となる箱型容器の巾方向回り全周囲寸法に一致していない為、従来型のものと同様に、包装後に不要な皺や折り目などを生じてしまい、擦れ傷や孔開きの原因となってしまう虞があり、しかもガゼットを通状の2倍に増やした場合であっても、包装用袋の開口縁内周寸法が、対称容器の巾方向回り全周囲寸法に一致したものは、収容作業性が極めて悪く、従来までの課題を全く解決することができないという致命的な欠点があった。
(1)登録実用新案第3145173号公報 (2)登録実用新案第3131846号公報
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のある各種の包装用の袋は、何れも対象となる容器の収納作業効率を高めようとして、収納用の開口位置を変更したり、ガゼットの数を増加させたりすると、完全な密閉包装が不可能になってしまったり、密閉包装できた場合であっても、脱酸素剤の作用や真空包装などによって包装袋内が減圧状態になると、包装袋に不要な皺や折り目が生じてしまい、輸送や陳列中に擦れ傷や孔が開いてしまい、外観が著しく悪化して商品価値を大巾に低下させてしまうばかりでなく、外気が包装袋内に進入して、包装内食品などの鮮度や衛生状態を保つことができなくなってしまう虞があり、有底筒状の樹脂フィルム製の袋に、食品を収容した折箱型の容器を安全で効率的に密閉包装する技術については未だ存在しないという状況にある。
(考案の目的)
そこで、この考案は、箱型の容器の包装用袋による包装作業性を各段に高めて誰でも簡単に包装することができる上、包装後の袋に不要な皺や折り目などが生じないよう密閉状にフィット可能な新たな包装技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の容器用袋とするシート素材、およびそれから得られる新規な構造の容器用袋を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの考案を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(考案の構成)
図面に示すこの考案を代表する実施例からも明確に理解されるように、この考案の容器用袋とするシート素材は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、対象とする容器の断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長OBを所要シート巾NWとし、同所要シート巾NWの容器左右各周壁最小周囲長に相当する範囲夫々にガゼット巾G,Gを設定し、該所要シート巾NWの左右側縁に設ける筒型結合用の糊代部巾Pとした(NW+2P)を全巾寸法FWとし、その素材フィルム長手方向を、対象とする容器の胴部長BLに、同容器の前後各周壁最小周囲長の二等分(G+G)/2に相当するマチ長G、および、単位シート部前後端縁夫々に設ける袋端結合用の糊代部長(EP×2)の合計BL+G+(EP×2)に応じた単位縦寸法FLの整数倍またはそれに適宜端数を加えて長尺とした長さ寸法の素材フィルムに対し、各単位縦寸法FL範囲内の素材フィルム巾方向左右端縁部分における筒型結合用糊代部の、少なくとも左右何れか一方の筒型結合用糊代部に形成する接着剤印刷面が、同素材フィルム長手方向における少なくとも何れか一方端の所定範囲部分だけに、該素材フィルム巾方向端縁から巾寸法PS範囲を拡張箇所用糊代部、および、該拡張箇所用糊代部とする長手方向端所定範囲部分を除いた部分の全体または要所要所に、糊代部全巾Pとするか、あるいは、実質的に糊代部全巾Pに相当する周壁フィット用糊代部とし得る形状の平面形からなるものに形成されていて、長尺の素材フィルムの長手方向全長に渡ってそれら単位縦寸法FL範囲毎の接着剤印刷面が繰り返し模様の如くに形成されてなるものとした構成を要旨とする容器用袋とするシート素材である。
(関連する考案)
上記した容器用袋とするシート素材に関連し、この考案には、それから得られる容器用袋も包含している。
即ち、対象とする容器の断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長OBを所要シート巾NWとし、同所要シート巾NWの容器左右各周壁最小周囲長に相当する範囲夫々にガゼット巾G,Gを設定し、該所要シート巾NWの左右側縁に設ける筒型結合用の糊代部巾Pとした(NW+2P)を全巾寸法FWとし、その素材フィルム長手方向を、対象とする容器の胴部長BLに、同容器の前後各周壁最小周囲長の二等分(G+G)/2に相当するマチ長G、および、単位シート部前後端縁夫々に設ける袋端結合用の糊代部長(EP×2)の合計BL+G+(EP×2)に応じた単位縦寸法FLの整数倍またはそれに適宜端数を加えて長尺とした長さ寸法の素材フィルムに対し、各単位縦寸法FL範囲内の素材フィルム巾方向左右端縁部分における筒型結合用糊代部の、少なくとも左右何れか一方の筒型結合用糊代部に形成する接着剤印刷面が、同素材フィルム長手方向における少なくとも何れか一方端の所定範囲部分だけに、該素材フィルム巾方向端縁から巾寸法PS範囲を拡張箇所用糊代部、および、該拡張箇所用糊代部とする長手方向端所定範囲部分を除いた部分の全体または要所要所に、糊代部全巾Pとするか、あるいは、実質的に糊代部全巾Pに相当する周壁フィット用糊代部とし得る形状の平面形からなるものに形成されていて、長尺の素材フィルムの長手方向全長に渡ってそれら単位縦寸法FL範囲毎の接着剤印刷面が繰り返し模様の如くに形成されてなる容器用袋とするシート素材を、その長手方向に単位縦寸法FL範囲部分を連続状としたままで、各ガゼット巾G,Gの各縁を山折り、中央を谷折りとして左右一対のガゼットを有する筒状となし、対応する所要シート巾NW左右側縁の筒型結合用の糊代部巾同士を合掌状に接着してから、隣接する単位縦寸法FL部分相互間で連続した状態となっている袋端結合用の糊代部長(EP×2)を、全てその素材フィルム長手方向長(EP×2)の中央箇所で切断すると共に、各筒状シート前後端縁の袋端結合用糊代部の中、拡張箇所用糊代部が設けられたがわとは反対がわとなる袋端結合用糊代部長EP同士を、各ガゼット巾G,Gを含む全巾寸法FWに渡って接着し、筒状に開口して拡張箇所用糊代部が設けられたがわとは反対がわの袋端結合用糊代部および筒型結合用糊代部とで繋がったガゼットを有する有底筒状のものに形成されてなるものとした、この考案の基本をなす前記シート素材から得られる容器用袋である。
以上のとおり、この考案の容器用袋とするシート素材によれば、従前までのものとは違い、上記したとおりの固有の特徴ある構成から、常温では粘着力や接着力を発揮せず、取扱いが容易であって単位縦寸法FL範囲毎の接着剤印刷面が繰り返し模様の如くに形成され素材フィルムをそのまま長手方向に捲いたロール状か、単位縦寸法FL範囲毎に折り畳み重ねたものか、または、単位縦寸法FL範囲毎に裁断された単位シートを複数枚重ねた状態かの何れかとして運搬、保管することが可能であり、しかも各接着剤印刷面の中、巾方向端縁の筒型結合用糊代部同士を重ね合わせ結合し、単位縦寸法FL両端の中の一方の袋端結合用糊代部を袋端状に結合する場合に、各結合部に加熱するかまたは光を照射することにより、瞬時に溶融、硬化して袋状に加工できるので、製品管理や品質管理が容易になり、高品質な容器用袋を効率的に生産、供給することができるものとなる。
また、当該容器用袋とするシート素材は、各接着剤印刷面の中、巾方向端縁の筒型結合用糊代部、単位縦寸法FL両端の中の一方の袋端結合用糊代部の夫々に、接着剤を連続的に印刷したものであって、ヒートシール性の樹脂フィルムに不可欠とされていた、溶着専用の金型が不要となり、印刷パターンを変更するだけで様々な接着面形状を実現可能とすることができる上、接着剤の使用量を必要最小限に抑えることができるものとなり、しかも、従前までのヒートシール性の樹脂フィルムでは、良好な透明性を確保することが困難であったが、接着剤を使用することにより、透明性の高い樹脂フィルムを使用することが可能となり、より品質の高い容器包装を実現可能とすることができるという秀れた効果を発揮できる。
さらに、当該容器用袋とするシート素材は、各接着剤印刷面の中、巾方向端縁の筒型結合用糊代部同士を重ね合わせ結合し、単位縦寸法FL両端の中の一方の袋端結合用糊代部を袋端状に結合した筒状素材フィルムを長手方向に捲いたロール状か、または、単位縦寸法FL範囲毎に折り畳み重ねたものかの何れかとして運搬、保管することが可能である外、単位縦寸法FL範囲毎に裁断された単位筒状シートとして複数枚重ねた状態にして取り扱うことも可能であり、様々な包装作業に自在に対応して、巾広い利用を実現可能とする効果が得られる。
加えて、この考案のシート素材およびそれから得られる容器用袋が、各単位縦寸法FL範囲内接着剤印刷面の拡張箇所用糊代部を、筒型結合用糊代部全巾Pから遊び巾αを差し引いた等巾PSであって、それ以外の筒型結合用糊代部を糊代部全巾Pとするか、あるいは、実質的に糊代部全巾Pに相当する周壁フィット用糊代部として形成されたものは、容器用袋の開口周縁と対象容器の最小閉鎖断面形との間に遊び巾2α分の隙間が生じるから、容器用袋の開口周縁に対象容器の外周縁や角部分が引っ掛かるのを防止して、円滑に収容して短時間の中に包装作用を完了することができ、一段と経済的な包装作業を実現化するという利点も得られる。
また、当該シート素材およびそれから得られる容器用袋が、各単位縦寸法FL範囲内接着剤印刷面の拡張箇所用糊代部の等巾PS以外となる筒型結合用糊代部を、その巾方向素材フィルム端縁から遊び巾αを除いた残余の部分に相当する等巾の周壁フィット用糊代部として形成されたものは、少量の接着剤によって効率的に接着可能となり、より経済的に製造することが可能であり、また、拡張箇所用糊代部の等巾PS以外の筒型結合用糊代部を、糊代部全巾Pに渡って分散状配置とし、実質的に糊代部全巾Pに相当する周壁フィット用糊代部に形成したものや、拡張箇所用糊代部を除いた筒型結合用糊代部範囲部分要所要所に、前記拡張箇所用糊代部の等巾部分から内側に向けて突出してその頂部までが筒型結合用糊代部全巾Pに相当する周壁フィット用糊代部として形成したものは、接着された左右全縁部が確りと接着、封止されたものとなってしかも接着剤の使用量を削減できると共に、複数の筒型結合用糊代部範囲が十分な包装強度を確保できる効果がある。
さらに、各接着剤印刷面の拡張箇所用糊代部を除いた筒型結合用糊代部範囲部分要所要所に、前記等巾部分から内側に向けて突出してその頂部までが筒型結合用糊代部全巾Pをやや超えた周壁フィット用糊代部とし、それら筒型結合用糊代部全巾Pを超えた部分の面積を、小さめに形成したものは、該筒型結合用糊代部の内側に向けて突出した各頂部が、剥離し易い状態となっていて、包装した対象容器の外周壁面要所要所に、より密着した包装を実現化することができるという特段の効果を得るものとなり、また、各接着剤印刷面の拡張箇所用糊代部を除いた筒型結合用糊代部範囲部分が前記等巾寸法よりも小さい等巾とし、該等巾部分の要所要所から内側に向けて突出してその頂部までが筒型結合用糊代部全巾Pに相当する周壁フィット用糊代部として形成したものは、接着剤の使用量を大幅に削減できるという特徴もある。
そして、接着剤印刷面の素材フィルム長手方向における少なくとも何れか一方端の所定範囲部分を除いた筒型結合用糊代部が、その巾方向素材フィルム端縁からの巾寸法を前記等巾寸法よりも大きく且つ筒型結合用糊代部全巾Pよりも小さい等巾PSとし、該等巾部分の要所要所から内側に向けて突出してその頂部までを筒型結合用糊代部全巾Pに相当する周壁フィット用糊代部として形成したものは、拡張箇所用糊代部を除く周壁フィット用糊代部を全巾寸法Pの範囲に渡って形成したものに比較して、接着剤の使用量を削減することができると共に、包装した対象容器の外周壁面に、密着した包装を実現化するという効果を奏するものとなる。
また、接着剤印刷面の拡張箇所用糊代部が、素材フィルム長手方向端に向けて夫々漸次拡開状に傾斜したものとして形成されてなるものは、それによって製造された容器用袋の開口周囲寸法が、さらに、より大きな遊び巾αをもつものとして素材フィルム全巾寸法FWに近づき、対象とする容器の収納作業を各段に円滑なものとすることができ、また、接着剤印刷面の拡張箇所用糊代部が、素材フィルム長手方向における袋端結合用の糊代部長EP範囲内となる両端においては、一部拡張箇所用糊代部および周壁フィット用糊代部を有しない形状のものに形成したものは、接着剤の使用量を削減できると共に、袋端結合用糊代部長EP範囲内は、袋端結合用糊代部に塗布された接着剤で密着されるので、容器用袋の密閉を確保する効果を有する。
そして、素材フィルムの各拡張箇所用糊代部範囲部分に隣接する遊び巾αに相当する箇所に、遊び巾αを等巾寸法とする接着剤不活性化印刷面を重ね印刷してなるものに形成したものは、各拡張箇所用糊代部の形状に沿ってより正確に接着可能となり、一段と高精度の製造を実現化することができ、また、接着剤印刷面の各拡張箇所用糊代部範囲部分(SR+EP)と、それに連続する各筒型結合用糊代部全巾Pに相当する周壁フィット用糊代部範囲部分NRとの間に、夫々誘導用傾斜状糊代部範囲部分TRが連続形成されてなるものは、対象とする容器をより円滑に収納包装可能とし、包装作業の効率を各段に高めることができるという効果も得られる。
また、接着剤印刷面における接着剤が、一液型であって熱、光等に反応する化学反応型接着剤によるものは、印刷工程の工数を大幅に削減することができる上、接着剤の使用量および使用種類を大幅に削減して各段に経済的なものとすることができき、また、素材フィルムを熱可塑性の透明合成樹脂フィルム製のものとし、長尺の素材フィルムの長手方向全長に渡るそれら単位縦寸法FL範囲毎の各袋端結合用の糊代部長EP範囲を重ね合わせて加熱、熔着可能なものとした場合には、接着剤印刷面に使用する接着剤の使用量を、各筒型結合用糊代部範囲に留めて、大幅に削減できる上、全長寸法BLが異なる複数種類の対象容器に対応するよう、単位縦寸法FL範囲を変更して裁断した場合にも、袋端結合用糊代部長EP範囲に拘わらず、何れの箇所でも袋端結合用糊代部相当範囲に加熱して容易に密閉熔着するという利点がある。
さらに、この考案の容器用袋は、従前までのものとは違い、上記したとおりの固有の特徴ある構成から、各単位縦寸法FL範囲の接着剤印刷面中、素材フィルム長手方向における少なくとも何れか一方端の所定範囲部分だけに、該素材フィルム巾方向端縁から巾寸法PS範囲を拡張箇所用糊代部としたものとするだけで、従前と何等変わらぬ製造工程下で、容器用袋の開口部がわが、予め対象容器の断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長OBよりも大きく形成してあって、容器用袋への容器の差込み包装作業がし易くなり、従来までの包装袋に比較して各段に効率的な包装工程を実現化して、遙かに経済的な包装技術を提供可能とするものであり、しかも各筒型結合用糊代部の拡張箇所用糊代部を除く周壁フィット用糊代部が、容器の最小閉鎖断面形に密に適合すると共に、各ガゼットやマチも容器の外郭形状に隙間無くフィットして、然るべき状態に包装して開口部の袋端結合用糊代部を接着し終えた段階には、当該容器用袋内で容器が不用意にズレ動くことが無く、同梱した脱酸素剤や真空パックの影響などで当該容器用袋の表面に不要な皺や折り目などが一切発生せず、したがって運搬や保管、展示中などに皺や折り目が他物に接触して擦り傷や孔を生じたりするのを防止して、包装の外的美感を損ねることなく、容器内に収容した内容物の衛生状態を確実に維持できるものとなるという秀れた特徴が得られるものである。
したがって、従前までのように、包装袋の密着性を優先すれば容器の差込み作業に不都合を来し、逆に差込み易さを優先すれば包装袋の密閉機能や外的美感に支障を来してしまうといった弊害は完全に一掃され、また、差込み易さと密着性とを兼ね備えた熱収縮性フィルムを採用したもののように、包材自体が高価であるだけではなく、それに伴う設備でも熱トンネルその他を必要として、ランニングコストに加えて初期投資にも経済的負担が加わる結果、包装袋そのものの単価が高くついてしまうといった問題も全く心配する必要がない上、更には、熱収縮による絵柄やバーコード等といった印刷部分の収縮変形を伴うことも全くないことから、正確な印刷面を維持できるだけではなく、裏印刷による鮮明な仕上がりも実現可能になるという利点が得られることになる。
上記したとおりの構成からなるこの考案の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
単位シートは、必要となる各箇所に接着剤印刷面を形成し、適宜手段によって接着することによって対象とする容器の外周に装着可能な筒形状のものとし、且つ、該筒形状の両端を夫々閉鎖して対象容器全体を密封状とする如く包装可能とする機能を果たし、包装資材に使用可能な各種合成樹脂(熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂)フィルムの外、比較的引っ張り強度に秀れた各種紙(パルプ紙、合成紙)等から形成することが可能であって、対象とする容器の断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長OBを所要シート巾NWとし、同所要シート巾NWの容器左右各周壁最小周囲長に相当する範囲夫々にガゼット巾G,Gを設定し、該所要シート巾NWの左右側縁に設ける筒型結合用の糊代部巾Pとした(NW+2P)を全巾寸法FWとし、その素材フィルム長手方向を、対象とする容器の胴部長BLにマチ長G、および、単位シート部前後端縁夫々に設ける袋端結合用の糊代部長(EP×2)の合計BL+G+(EP×2)に応じた単位縦寸法FLの整数倍またはそれに適宜端数を加えて長尺とした長さ寸法の素材フィルムに対し、各単位縦寸法FL範囲内の素材フィルム巾方向左右端縁部分における筒型結合用糊代部の、少なくとも左右何れか一方の筒型結合用糊代部に形成する接着剤印刷面が、同素材フィルム長手方向における少なくとも何れか一方端の所定範囲部分だけに、該素材フィルム巾方向端縁から巾寸法PS範囲を拡張箇所用糊代部、および、該拡張箇所用糊代部とする長手方向端所定範囲部分を除いた部分の全体または要所要所に、糊代部全巾Pとするか、あるいは、実質的に糊代部全巾Pに相当する周壁フィット用糊代部とし得る形状の平面形からなるものに形成したシート素材の接着剤印刷面によって糊代部同士を接着して長い筒状のものとした後、所定箇所において裁断したものであって、多数の容器用袋を効率的に製造するための基材とするものであり、したがって、接着剤を反応させる際の熱や光の影響を受けない素材を選択するべきであるが、熱可塑性の樹脂フィルムを材料として選択することは可能であり、その表面には、接着剤印刷面を形成する過程で、装飾的印刷や商品名あるいは商品説明その他必要事項を印刷、表示するようにしたものとすることも、勿論可能である。
接着剤印刷面は、当該シート素材の各単位シート面毎に設定された、袋状に接着するための接着用範囲であって、例えば、接着剤を印刷する範囲、または、熱熔着する範囲などであるとすることが可能であり、さらに、接着剤が塗布された範囲、または接着剤が印刷された範囲などということもできる外、製造工程中にそれら各糊代部分を把握できるよう、接着範囲を印刷表示してなるものとすることが可能であり、より具体的には、後述する実施例に示すように、筒型結合用糊代部および袋端結合用糊代部からなるものであるということができる。
また、接着剤不活性化印刷面は、単位シート面の接着剤印刷面以外の箇所が不要に接着してしまうのを確実に阻止可能とする機能を果たすものであり、接着剤印刷面に隣接状に印刷されて、該接着剤印刷面のような熱熔着や接着の作用を生じない性質を有するものとしなければならず、例えば、接着剤印刷面に印刷した接着剤よりも融点が高い耐熱性または断熱性のインク層を形成してなるものとすることが可能である。
筒型結合用糊代部は、シート素材および各単位シートを筒状に接着可能とする範囲部分であり、単位シートの接着剤印刷面の中、素材フィルム全巾寸法FWから対象とする容器の胴部断面全周長OBか、対象とする容器の胴部最小閉鎖断面形の断面全周長かの何れかに相当する所要シート巾NWを差し引いた左右端帯状の範囲であって、容器用袋の製造過程で接着される範囲部分であり、より具体的には、後述する実施例に示すように、拡張箇所用糊代部および周壁フィット用糊代部からなるもの、または、拡張箇所用糊代部、誘導用傾斜状糊代部および周壁フィット用糊代部からなるものとすることができる。
拡張箇所用糊代部は、容器用袋開口を対象とする容器の断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長OBよりも大きく開口可能とするよう、同容器用袋開口の内周寸法が筒型結合用糊代部の巾寸法P,Pの範囲内で拡大可能とすると共に、同容器用袋の開口を袋端結合用糊代部の接着によって容易に密閉可能とする機能を果たし、各単位シートの長手方向(単位縦寸法FL方向)の、少なくとも何れか一方端がわに形成されたものとしなければならず、後述する実施例に示すように、単位シートの長手方向寸法(EP+SR)の範囲内に筒型結合用糊代部全巾Pから遊び巾αを差し引いた等巾PSの矩形平面帯形状に形成されたものとすることができ、また、同範囲内に三角平面形状や台形平面形状などとすることができる外、単位シートの長手方向端縁から袋端結合用糊代部とする寸法EP範囲内の適所で、長手方向の長さを短縮したものとすることができ、さらに、長手方向端縁を袋端結合用糊代部とする寸法EP範囲の、中央寄りとなる端縁に連続状に一致させてなるものとすることが可能である。
誘導用傾斜状糊代部は、拡張箇所用糊代部と周壁フィット用糊代部との接続部分の互いの巾寸法差(P−PS)を円滑に連続するよう形成して、対象とする容器への容器用袋の装着を容易にする機能を果たすものであり、拡張箇所用糊代部と周壁フィット用糊代部との接続部の長手方向の長さTR内に収まる寸法形状としなければならず、後述する実施例に示すように、単位シートの中央寄りとなる輪郭部分形状を傾斜直線状または曲線状に形成したものとするのが望ましく、拡張箇所用糊代部の巾寸法PSと同じ巾寸法に設定したものとすることができる。
周壁フィット用糊代部は、対象とする容器を容器用袋内に完全に収容した包装状態で、対象とする容器の断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長OBが、単位シートの所要シート巾NWに一致して、単位シートが、対象とする容器の最小閉鎖断面形に密にフィット可能とする機能を果たすものであり、単位シートの全巾寸法FWの左右端縁から夫々、筒型結合用の糊代部巾Pの位置に配したものとすべきであり、単位シートの長さ寸法NRの範囲か、または、長さ寸法(NR+EP)の範囲かの何れかに、筒型結合用の糊代部巾Pに渡って形成した矩形平面帯形状のものとすることができ、また、筒型結合用の糊代部巾Pに沿って形成された糊代部巾寸法(P−α)の細い矩形平面帯形状に形成することが可能であり、筒型結合用の糊代部巾P範囲内か、または、筒型結合用の糊代部巾P範囲より、僅かに中央寄りに突出するよう、点在状に分散配置された円形状や舌形状、その他の平面形状とした分散状糊代部を併設したものなどとすることができる。
分散状糊代部は、周壁フィット用糊代部の一部が複数に分岐または分離状となって、実質的に帯状に繋がる周壁フィット用糊代部と同様の接着性能を発揮可能とすると共に、同周壁フィット用糊代部の合計面積を削減可能とする機能を果たすものであり、筒型結合用の糊代部巾Pの範囲に分散状に配されたものとしなければならず、それら複数の分散状糊代部の各一部が、筒型結合用の糊代部巾Pをやや超えて、それら超えた各一部の接着部分が剥離し易い状態に接着されたものとすることが可能であり、後述する実施例に示すように、各分散状糊代部が、筒型結合用の糊代部巾Pの範囲内に収まり、且つ、各外周縁が夫々巾寸法Pの内がわに接するよう配置された平面円形状のものに形成可能である外、筒型結合用の糊代部巾Pの範囲内に収まる複数の平面舌形状に形成されたものや、筒型結合用の糊代部巾Pの範囲内から単位シート中央に向けてやや突出する平面舌形状に形成した上、各平面舌形状の突出部分の接着面積を小さくして剥離し易く形成されてなるものとすることができる。
袋端結合用糊代部は、素材フィルム長手方向の各単位シート両端部分を接着して、対象とする容器を収容した容器用袋を密閉可能とする機能を果たすものであり、単位シート単位縦寸法FLの中央から、対象とする容器の胴部長BLに、同容器の前後各周壁最小周囲長の二等分(G+G)/2に相当するマチ長Gを加えた長さ寸法(BL+G)を差し引いて、両端がわに残された長さ寸法範囲(EP×2)とすべきであり、後述する実施例に示すように、製造した容器用袋は、一方の袋端結合用糊代部を接着し、それとは反対がわの袋端結合用糊代部を未接着の状態として置き、対象とする容器を収納した後に、未接着の袋端結合用糊代部を接着するようにしたものとするのが望ましい。
ガゼットは、矩形有底筒状の容器用袋を形成し、矩形箱型や折り箱型の対象容器の外周壁に、該容器用袋が不要な皺や折り目などを生じることなく、密に包装可能とする機能を果たすものであり、該容器用袋が未使用の状態では、その巾寸法が、対象とする容器の胴部巾BWと同等程度に収まるよう折り畳むことが可能となるよう、単位シートの対象とする容器の左右側壁に対応する範囲に形成したものとすべきであり、後述する実施例に示すように、単位シートの全巾寸法FW中央に設定した巾寸法BWの巾端の夫々から、左右がわに対象容器の左右側壁に対応する巾寸法G,G範囲に設定したものとし、各巾寸法Gの巾中央部分を谷折りに、且つ各巾寸法Gの左右端を夫々山折りに折曲形成してなるものとすることができる。
マチは、矩形有底筒状の容器用袋を形成し、矩形箱型や折り箱型の対象容器の外周壁に、該容器用袋が不要な皺や折り目などを生じることなく、密に包装可能とし、該容器用袋が未使用の状態では、面一状に展開されて嵩張ることなくシート状に重ねることができるようにする機能を果たすものであり、単位シートの単位縦寸法FLの中央に設定した対象とする容器の胴部長BLの両端がわに、夫々同対象容器の小口壁面高さに相当する長さ寸法(G/2)の2倍(前後合計長さ寸法はG)に設定したものとすべきである。
接着剤は、素材フィルム接着剤印刷面に印刷状に塗布されることにより、平板状の素材フィルム(または単位シート)の筒型結合用糊代部および袋端結合用糊代部を夫々重ね合わせ状に結合し、対象とする容器の外周を密閉状に包装可能とする機能を果たすものであり、素材フィルム(または単位シート)の所望する接着面同士を十分な強度で接着できるものを選択しなければならず、素材フィルム(または単位シート)の適所に印刷された接着剤は、通常の環境下では粘着力や接着力をもたず、一般の樹脂フィルムや紙製シートと同様に取り扱うことが可能であり、接着剤が印刷された接着面を重ね合わせ状とし、同接着面をヒータや高周波誘導による加熱、または、磁性粒体を混在させた接着剤を使用して電磁誘導加熱すること等により、所定温度まで加熱するか、あるいは紫外線を照射して硬化させることが可能である上、比較的短時間の中に硬化させることができる化学反応型接着剤としてもよい。
容器用袋は、対象とする容器、例えば開閉蓋を一体化した折り箱型の弁当箱や蓋無しの折り詰め菓子箱、惣菜用等に多く用いられている片開きの蓋付き透明プラスチック(例えばポリスチレン)容器や納豆用等として採用の多い片開きの蓋付き発泡プラスチック容器、トレイ型のもので開口部をフィルムシートで熱溶着、密封してしまう容器であったり、あるいはケーキ用等に多用される折畳み式の上蓋付き紙製箱型容器や贈答用の缶詰め類を収める嵌合式の別体蓋付き紙製箱型容器等の外、被服類や各種調度品等用に多く採用されている角筒状で両端が折畳み噛合式蓋が一体形成された紙製箱型容器等々各種形態の容器に、埃や塵、微生物、ウィルス、その他の異物類の進入を防止可能とするよう密閉方向可能とするものであり、蓋が開かないようにする目的であったり、内容物の説明や商品名を表示する目的、あるいは化粧目的、包装目的等で、その外周を密着状に包み、開封するまで不用意に破けたりしないよう衛生的に包装可能とする機能を得るために採用される紙製、プラスチック製等、あまり伸縮性を期待できないフィルムまたはシート状の袋体からなり、それらを、対象とする容器のサイズ(容器を複数個段重ねにしてまとめて包装するときは、それら全体を一つとしたサイズ)に所定どおりに包み込んでしまえる(箱状の容器であれば、通常は短辺側から差し込こめる)ようにするため、予め袋の有底筒状に接着、形成したものとするのがよい。
以下では、図面に示すこの考案を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図1の単位シート21の平面図、図2の素材フィルム2の平面図、図3の図1中A−A部分に相当する容器用袋1の断面図、図4の図1中B−B部分に相当する容器用袋1の断面図、図5の図1中C−C部分に相当する容器用袋1の断面図、図6の容器用袋1の斜視図、図7の容器用袋1の斜視図、図8の容器用袋1に収容する容器8の斜視図、図9の容器用袋1に収容した容器8の斜視図、図10の包装後の容器用袋1の斜視図、図11の開封した容器用袋1の斜視図、図12の蓋の無い容器8を収容する容器用袋1の斜視図、図13の蓋無し容器8を包装した容器用袋1の斜視図、図14の誘導用傾斜状糊代部の形状を変更した単位シート21の平面図、図15の筒型結合用糊代部の形状を変更した単位シート21の平面図、および、図16の誘導用傾斜状糊代部を持たない単位シート21の平面図に示す事例は、対象とする容器8の最小閉鎖断面形を包囲可能な所要シート巾NWの適所をガゼット巾G,Gとし、左右側縁に筒型結合用糊代部4,4巾Pを加えて全巾FW=(NW+2P)とし、長手方向寸法を、容器8胴部長BL、マチ7長G、袋端結合用糊代部5,5長(EP×2)の合計BL+G+(EP×2)を単位縦寸法FLとし、その整数倍の長尺とした素材フィルム2に対し、長手方向少なくとも何れか一方端の所定範囲部分(SR+EP)だけに拡張箇所用糊代部40,40を形成し、それを除く全体または要所要所に、糊代部全巾Pとするか、あるいは、実質的に糊代部全巾Pに相当する周壁フィット用糊代部42,42とし得る形状の接着剤印刷面3が、各単位縦寸法FL範囲毎に繰り返し模様の如くに形成されてなるものとした、この考案の容器用袋とするシート素材における代表的な一実施例を示すものである。
図2からも明確に把握できるとおり、この考案の容器用袋1とするシート素材10は、ヒートシール性を有する外の樹脂フィルムと比較して透明性に秀れたポリプロピレンフィルム(OP)またはポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)等からなるロール状に巻き取られた長尺状樹脂フィルム製の素材フィルム2を原材料として生産されたものであって、図1ないし図8中に示すように、同素材フィルム2は、包装の対象となる厚紙製蓋付きの折り箱型容器8の長尺方向に直交する縦断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形状の断面全周長OBを所要シート巾NWとし、同所要シート巾NWの容器8左右各周壁最小周囲長OBに相当する範囲夫々にガゼット巾G,Gを設定し、該所要シート巾NWの左右側縁に設ける筒型結合用の糊代部巾Pとした(NW+2P)を全巾寸法FWとし、さらに、その長手方向を、対象とする容器8の胴部長BLに、同容器8の前後各周壁最小周囲長の二等分(G+G)/2に相当するマチ7長G、および、単位シート部前後端縁夫々に設ける袋端結合用の糊代部長(EP×2)の合計BL+G+(EP×2)に応じた単位縦寸法FLの整数倍またはそれに適宜端数を加えて長尺とした長さ寸法に設定した平板状のものを使用し、図2中に示されるように、印刷工程において前記単位縦寸法FL(実線CLで区切られた範囲)毎に同一の印刷を繰り返して施すことにより、縦長方向に沿って複数枚の単位シート21,21,……が連続的に形成され、各単位シート21,21,……の中央には、例えば、図1および図2中に示すように、格子状斜線で示される範囲に商品名や絵、写真等の外各種情報を印刷したものとする。
図1および図2中に格子状斜線で示される範囲には、前記した印刷を施さずに、包装作業中か、またなその前後の何れかの段階で、別に準備された図示しない商品名や絵、写真等の外各種情報を印刷したラベルを貼着するようにしたものとすることができる。
図1および図2中に実線斜線ハッチング範囲で示すように、当該素材フィルム2の複数枚の単位シート21,21,……となる長手方向の単位縦寸法FL範囲毎の、各左右巾方向左右縁であって、各長手方向の一方端から袋端結合用糊代部5となる長さ寸法EPと、それに続く長さ寸法SRとの合計長(EP+SR)範囲の拡張箇所用糊代部40,40、該拡張箇所用糊代部40,40の長手方向中央がわに連続する長さ寸法TRの範囲の誘導用傾斜状糊代部41,41、および、それら誘導用傾斜状糊代部41,41長手方向他端がわに隣接する長さ寸法NRの範囲の周壁フィット用糊代部42,42からなる左右の筒型結合用糊代部4,4夫々に、熱可塑性樹脂からなるホットメルト接着剤を印刷したものとし、各拡張箇所用糊代部40,40の左右巾方向の寸法PSは、各周壁フィット用糊代部42の全巾寸法Pから遊び巾αを差し引いた(P−α)に設定したものとしてあり、また、各誘導用傾斜状糊代部41,41の巾寸法は、夫々拡張箇所用糊代部40左右巾PS=(P−α)から、周壁フィット用糊代部42の全巾寸法Pまで、その輪郭線が直線状に漸次傾斜したものとしてある。
また、同図1および図2中に破線ハッチング範囲で示すように、各単位シート21,21,……となる長手方向の単位縦寸法FL範囲毎の、各長手方向両端縁夫々から、袋端結合用糊代部5,5となる長さ寸法EPの素材フィルム2全巾寸法FWに渡る帯状範囲夫々に、熱可塑性樹脂からなるホットメルト接着剤を印刷したものとし、前記各拡張箇所用糊代部40,40、誘導用傾斜状糊代部41,41、周壁フィット用糊代部42,42および各袋端結合用糊代部5,5の夫々に接着剤を印刷し、長手方向全長に渡ってそれら単位縦寸法FL範囲毎の接着剤印刷面3が繰り返し模様の如くに形成されてなるものである。
そして、図1および図2中に示すように、単位シート21は、当該素材フィルム2を、その長手方向の単位縦寸法FL毎の各カッティングラインCLで裁断して複数枚のシート状に分割してなるものであり、該単位シート21の左右各ガゼット巾G,G範囲の、二点鎖線で示す山折り線D,D,……および破線で示す谷折り線E,E,……に沿って折り曲げ、ガゼット6,6を形成すると共に、左右拡張箇所用糊代部40,40、誘導用傾斜状糊代部41,41、周壁フィット用糊代部42,42、および単位縦寸法FL方向の拡張箇所用糊代部40,40が設けられていないがわの袋端結合用糊代部5を夫々加熱、接着して、図6および図7中に示すような、容器用袋1を製造可能である。
また、図1ないし図4中に示すように、筒状素材フィルム20は、素材フィルム2の裁断前の段階で、各単位シート21,21,……のガゼット6,6を形成すると共に、左右拡張箇所用糊代部40,40、誘導用傾斜状糊代部41,41、周壁フィット用糊代部42,42を加熱、接着して長尺筒状に形成したものか、または、図1ないし図5中に示すように、さらに各単位シート21,21,……の単位縦寸法FL方向の拡張箇所用糊代部40,40が設けられていないがわの袋端結合用糊代部5を加熱、接着して複数の容器用袋1,1,……が連なっている状態のものかの何れか一方であり、前記袋端結合用糊代部5を接着していない筒状素材フィルム20は、その長手方向の単位縦寸法FL毎の各カッティングラインCLで裁断すると同時にか、または裁断後に拡張箇所用糊代部40,40が設けられていないがわの袋端結合用糊代部5を加熱、接着して複数の容器用袋1,1,……を製造可能であり、また、拡張箇所用糊代部40,40が設けられていないがわの袋端結合用糊代部5を既に接着済みの筒状素材フィルム20は、その長手方向の単位縦寸法FL毎の各カッティングラインCLで裁断して複数の容器用袋1,1,……を製造可能であり、図1、図3ないし図7に示すように、こうして製造した容器用袋1は、開口部11に望む所要シート巾NWと拡張箇所用糊代部40,40(PS,PS)との間に遊び巾α,αに相当する拡張代12,12が形成されたものとなる。
図1中に示したように、当該単位シート21は、接着剤印刷面3の各誘導用傾斜状糊代部41,41の同単位シート21巾方向中央寄りとなる輪郭線を傾斜直線状としたものの外、図14中に示すもののように曲線状の輪郭線をもつものとすることが可能であり、また、図15中に示すように、接着剤印刷面3の各拡張箇所用糊代部40,40を除いた各誘導用傾斜状糊代部41,41から周壁フィット用糊代部42,42が、拡張箇所用糊代部40,40と同じ巾寸法PSの屈曲帯状となるよう設定されたものとすることができ、さらにまた、図1中に示した、誘導用傾斜状糊代部41,41の長手方向寸法TRをゼロに設定し、図16中に示すように、隣接状となる拡張箇所用糊代部40,40から周壁フィット用糊代部42,42の接続部分を直線段差状の輪郭に形成したものとすることができる。
図17の長手方向両端に拡張箇所用糊代部40,40,……を設定した単位シート21の平面図に示す事例は、当該単位シート21の長手方向(単位縦寸法FL方向)の一方端がわに形成された接着剤印刷面3の各拡張箇所用糊代部40,40,……およびそれに連続する誘導用傾斜状糊代部41,41が、夫々同一寸法で対称形状となるよう、同長手方向(単位縦寸法FL方向)の他方端がわにも形成したものであり、また、図18の各拡張箇所用糊代部40,40,……が三角形状に設定された単位シート21の平面図、および、図19の三角形状に設定された拡張箇所用糊代部40の平面図に示すように、各拡張箇所用糊代部40,40,……は、その巾寸法PSが、長手方向(長手単位寸法FL方向)端縁でゼロとなるよう単位シート21全巾寸法FW方向端縁に向けて傾斜直線状の輪郭をもつよう形成したものとすることができる。
図20の周壁フィット用糊代部42の一部を分散状配置とした単位シート21の平面図、および図21の分散状配置の周壁フィット用糊代部42の平面図に示す事例は、接着剤印刷面3の筒型結合用糊代部4,4の単位シート21全巾寸法FW方向端縁に臨む長手方向(単位縦寸法FL方向)に長い帯形状とした部分の巾寸法が、各拡張箇所用糊代部40,40,……の巾寸法PSに一致するよう設定されていると共に、各周壁フィット用糊代部42,42の長手方向寸法NR範囲内の、巾寸法P範囲の内がわ(同図20および図21中に破線で示す)部分に臨む部分が、一列状に配列された複数個の円形状に分断形成された分散状糊代部43,43,……としてあり、それら分散状糊代部43,43,……は何れも筒型結合用糊代部4,4の巾寸法Pの範囲内に収まり、且つ、各外周縁が夫々巾寸法Pの内がわ(同図20および図21中に破線で示す)に接するよう配置、形成されている。
図22の周壁フィット用糊代部42の一部を巾方向内側に突出させた単位シート21の平面図、および図23の巾方向内側に突出させた周壁フィット用糊代部42の平面図に示す事例は、接着剤印刷面3の筒型結合用糊代部4,4の単位シート21全巾寸法FW方向端縁に臨む長手方向(単位縦寸法FL方向)に長い帯形状とした部分の巾寸法が、各拡張箇所用糊代部40,40,……の巾寸法PSに一致するよう設定されていると共に、各周壁フィット用糊代部42,42の巾寸法Pの内がわ(同図22および図23中に破線で示す)部分に臨む部分が、巾方向内がわに向けて突出する複数の平面舌形状に延伸形成された分散状糊代部43,43,……としてあり、それら分散状糊代部43,43,……の先端周縁は、何れも筒型結合用糊代部4,4の巾寸法Pの範囲内に収まり、且つ、各先端周縁が夫々巾寸法Pの内がわ(同図20および図21中に破線で示す)に接するよう配置、形成されている。
図24の周壁フィット用糊代部42の一部を巾方向内側に突出させた単位シート21の平面図、および図25の巾方向内側に突出させた周壁フィット用糊代部42の平面図に示す事例は、接着剤印刷面3の筒型結合用糊代部4,4の単位シート21全巾寸法FW方向端縁に臨む長手方向(単位縦寸法FL方向)に長い帯形状とした部分の巾寸法が、各拡張箇所用糊代部40,40,……の巾寸法PSに一致するよう設定されていると共に、各周壁フィット用糊代部42,42の巾寸法Pの内がわ(同図22および図23中に破線で示す)部分に対応する部分が、巾方向内がわに向けて突出する複数の平面舌形状に延伸形成された分散状糊代部43,43,……としてあり、それら分散状糊代部43,43,……の先端周縁は、何れも筒型結合用糊代部4,4の巾寸法Pの範囲より内がわに向けて1ないし数mm突出し、且つ、各先端周縁がの夫々巾寸法P範囲内(同図20および図21中に破線で示す)から巾方向中央がわに外れた部分は、接着面積を小さくして他の接着剤印刷面3に比べて剥離し易い形状および強度で接着可能なものとしてある。
図24および図25に示した、単位シート21の接着剤印刷面3は、図26の拡張箇所用糊代部40の形状を変更した単位シート21の平面図、および図27の形状を変更した拡張箇所用糊代部40の平面図に示すように、その巾寸法PSが、長手方向端縁で1mm程度となるよう単位シート21全巾寸法FW方向端縁に向けて傾斜直線状の輪郭をもつものとして形成したものとすることが可能である外、図28の拡張箇所用糊代部40を短縮形成した単位シート21の平面図、および図29の短縮形成した拡張箇所用糊代部40の平面図に示すように、各袋端結合用糊代部長EPの範囲内となる各拡張箇所用糊代部40,40,……の長手方向(単位縦寸法FL方向)端部を、同袋端結合用糊代部長EPの範囲内で短縮形成してなるものとすることが可能である。
(実施例1の作用)
以上のとおりの構成からなるこの考案のシート素材10は、図1および図2中に示すように、その素材フィルム2の長手方向に複数の単位シート21,21,……範囲の夫々各所に、接着剤を印刷して接着剤印刷面3を形成し、左右各ガゼット6,6を折曲形成し、各筒型結合用糊代部4,4,……を重ね合わせて瞬間的に熔着温度まで加熱して接着した上、図2中の各カッティングラインCL,CL,……で裁断すると共に、図1ないし図5中に示すように、筒状素材フィルム20の各単位筒状シート22,22,……の、拡張箇所用糊代部40,40が形成されていないがわの袋端結合用糊代部5,5を加熱して接着し、有底筒状の容器用袋1,1,……の複数枚を連続的に製造することが可能である。
こうして製造した複数枚の容器用袋1,1,……は、各ガゼット6,6が折り畳まれていると共に、各マチ7,7,……が面一状に展開されているから、シート状のものとして複数枚重ねてコンパクトに纏めて輸送および保管することが可能であり、図3ないし図8中に示すように、使用する場合には1枚ずつ取り出して、未だ接着されていない拡張箇所用糊代部40,40が形成されているがわの開口を開き、折り箱などの対象とする容器8を、その小口がわから差し込み状に包装することとなるが、その際、該容器用袋1の開口に臨む拡張箇所用糊代部40,40は、図6中に示すように、開いて開口面積を拡張するものとなり、しかも図7中に示すように、それらに連続形成した誘導用傾斜状糊代部41,41に沿って、図8中の実線矢印に示すように、引っ掛かることなく円滑且つ迅速に差し込むことが可能である。
また、図9中に示すように、対象容器8をその一端小口がわより該容器用袋1に差し込む過程で、折り畳まれていた左右のガゼット6,6が夫々展開状に立ち上がって同対象容器8の左右側壁面に密着状となり、さらに、対象容器8を該容器用袋1の最深部まで移動させると、袋端結合用糊代部5,5が接着済みとなっているがわのマチ7,7が立ち上がり、対象容器8の長手方向深部がわとなった側壁面に密着状となり、図10中に示すように、開口がわのマチ7,7を対象容器8の長手方向開口がわとなった側壁面に密着させるよう、同開口がわの袋端結合用糊代部5,5を重ね合わせ接着すると同時に、該袋端結合用糊代部5,5端縁適所に開封用のノッチ50を形成したものとすると、同図10中に示すように、対象容器8を包装した容器用袋1は、図4および図7に示すように、周壁フィット用糊代部42,42が、該対象容器8の胴周りに容器用袋1内周面を密着状にフィットさせるものとなり、同容器用袋1に不要な皺や折り目などを生じることなく、密閉包装するものとなる。
図1、図3、図10および図11中に示すように、容器用袋1の拡張箇所用糊代部40,40が設けられたがわの袋端結合用糊代部5,5を、そのノッチ50から切除するか、または剥がして開封し、包装されていた対象容器8を抜き出すようにして取り出した後、例えば、対象容器8内の食品などが残ってしまい、保管のため再び包装しなおす場合などにも、拡張箇所用糊代部40,40の拡張代12,12を展開状に拡張して簡便に収納することが可能であり、特に、図12および図13中に示すように、蓋を持たない対象容器8は、図13の包装状態では、透明樹脂フィルムを透して食品などの内容物を確認することができる上、開封後には、図12中に示すように、拡張箇所用糊代部40,40を利用して簡便に再包装しなおすことで、容器用袋1が対象容器8の蓋代わりとなり、食品などの内容物を衛生的に保管可能なものとなる。
図14中に示すように、単位シート21の誘導用傾斜状糊代部41,41の中央がわとなる輪郭形状を曲線形状としたものは、それによって形成した容器用袋1の開口から対象容器8を収容するときに、拡張箇所用糊代部40,40から周壁フィット用糊代部42,42がわへの移動を、前記図1中に示した傾斜直線状のものと同様に円滑なものとすることが可能であり、また、図15中に示すように、誘導用傾斜状糊代部41,41および周壁フィット用糊代部42,42の巾寸法を、拡張箇所用糊代部40,40と同じ巾寸法PSに設定してあるから、接着剤の使用量を大幅に削減するものとなり、また、図1中に示した、誘導用傾斜状糊代部41,41を、図16に示すもののように、廃止してなるものであっても、拡張箇所用糊代部40,40による容器用袋1開口への対象容器8の収容し易さは確実に確保されるものである。
図1ないし図5および図14ないし図16に示す単位シート21から製造した容器用袋1は、図30の包装する補強鍔付き容器8の斜視図、および図31の補強鍔付き容器8を包装した容器用袋1の断面図に示すように、矩形状折り箱型の容器8以外の容器であっても、不要な弛みや皺などを生ずることなく密閉状に包装可能であり、また、図32の各袋端結合用糊代部5,5,……およびマチ7,7,……の処理を変更した単位筒状シート22の斜視図、ならびに、図33の矩形状折り箱型の容器8を包装した単位筒状シート22の斜視図に示すように、単位筒状シート22の中央まで容器8を差し込み収納した上、両端開口の各袋端結合用糊代部5,5,……およびマチ7,7,……に相当する範囲を、該容器8の両端小口夫々に重ね合わせるよう畳み込み、各重ね合わせ部分が広がらないよう、封印シール70,70を貼着するか、または、重なり面同士を適宜接着して密閉状としてしまうかの何れかとして包装することが可能である。
(実施例2の作用)
図17中に示すように、単位シート21の長手方向(単位縦寸法FL方向)の両端がわ夫々に、対称形状となる拡張箇所用糊代部40,40,……を形成したものからなる容器用袋1は、同長手方向(単位縦寸法FL方向)端の何れからでも、拡張箇所用糊代部40,40を拡張させて対象容器8を容易に収納することが可能であり、しかも同長手方向(単位縦寸法FL方向)の何れを開封した後にも、拡張箇所用糊代部40,40を拡張して対象容器8を再度、簡単に収納することが可能となる。
図18および図19に示すように、各拡張箇所用糊代部40,40,……を、単位シート21の長手方向(単位縦寸法FL方向)端がわに向けて、各巾寸法PSが次第にゼロになるよう拡開状とした三角形状に設定してなるものは、図17中に示したように、巾寸法PSの矩形帯状に形成したものに比較して、容器用袋1開口縁に近づくほど開口面積が拡大するものとなり、より一段と対象容器8を収納し易いものとなる。
(実施例3の作用)
図20および図21に示すように、各周壁フィット用糊代部42,42の一部が、巾寸法P範囲の内がわ(同図20および図21中に破線で示す)部分に臨むよう、一列状に配列された複数個の円形状に分断形成された分散状糊代部43,43,……からなるものは、図17中に示した、各周壁フィット用糊代部42,42と同等の接着範囲を確保できる上、接着剤印刷面3の合計面積を大幅に減少するものとなる。
(実施例4の作用)
図22および図23に示すように、各周壁フィット用糊代部42,42の巾寸法Pの内がわ(同図22および図23中に破線で示す)部分に臨む部分が、巾方向内がわに向けて突出する複数の平面舌形状に延伸形成された分散状糊代部43,43,……としてあるものは、図17中に示した、各周壁フィット用糊代部42,42と同等の接着範囲を確保できると共に、接着剤印刷面3の合計面積を大幅に減少するものとなる。
(実施例5の作用)
図24および図25に示すように、各周壁フィット用糊代部42,42の巾寸法Pの内がわ(同図22および図23中に破線で示す)部分に対応する部分が、巾方向内がわに向けて突出する複数の平面舌形状に延伸形成された分散状糊代部43,43,……とし、それら分散状糊代部43,43,……の先端がわ接着面積を小さくして他の接着剤印刷面3に比べて剥離し易い形状および強度で接着可能なものとしてあるものは、接着剤印刷面3の合計面積を大幅に減少する上、容器用袋1に対象容器8を収納する過程で、各分散状糊代部43,43,……の先端がわ接着部分が僅かに剥離されることとなり、各対象容器8の外周寸法のバラツキにも対応し、個々の対象容器8周壁に、より一段とフィットする包装が可能となる。
図26および図27に示すように、各拡張箇所用糊代部40,40,……の巾寸法PSが、単位シート21の長手方向(単位縦寸法FL方向)端縁で1mm程度となるよう設定したものは、図18および図19に示した、各拡張箇所用糊代部40,40,……と同様に、容器用袋1への対象容器8の収納し易さを改善するものとなり、図26および図27に示す、単位シート21から製造した容器用袋1の開口面積は、図24および図25に示した単位シート21から製造した容器用袋1の開口面積よりも大きくなり、対象容器8小口が容器用袋1の開口に一段と引っ掛かり難くなって、より円滑に収納可能なものとなり、また、図28および図29に示すように、各袋端結合用糊代部長EPの範囲内となる各拡張箇所用糊代部40,40,……を短縮形成した単位シート21は、接着剤の印刷面積を削減するものとなる。
(実施例1の効果)
以上のような構成からなる実施例1の素材フィルム2は、前記この考案の効果の項で記載の特徴に加え、図1および図2中に示すように、適宜接着剤印刷面3を接着して裁断し、左右にガゼット6,6を形成した有底筒状の容器用袋1,1,……の複数枚を効率的に生産可能であり、それら複数枚の容器用袋1,1,……は、左右ガゼット6,6を折り畳み、且つ前後マチ7,7,……を面一状に展開した状態で、高密度に重ね合わせてコンパクトに纏めることができるから、輸送および収納効率に秀れており、各段に経済的に取り扱うことができる上、図6ないし図9中に示すように、有底筒状の容器用袋1に対象容器8を差し込み収納する作業段階では、開口がわ配置となる袋端結合用糊代部5に未だノッチ50が加工されていないから、対象容器8の差し込み作業中に、該容器用袋1の開口縁が不用意に破けてしまうのを確実に防止できるものとなる。
加えて、図10中に示すように、包装完了後の容器用袋1袋端結合用糊代部5には、ノッチ50が形成されているから、同図10および図11中に示すように、同容器用袋1を開封するときには、拡張箇所用糊代部40,40が形成されたがわとなるノッチ50を利用して袋端結合用糊代部5を開封し、対象容器8を取り出すこととなり、一度取り出した対象容器8を再度同容器用袋1内に戻そうとする場合には、拡張箇所用糊代部40,40を拡張させて容易に収納操作することができ、このような効果は、特に、図12および図13中に示すように、蓋を持たない折り箱型対象容器8を包装した場合に、容器用袋1を開封した後、再度収納して内部の食品などを保存しようとするときに、該容器用袋1が蓋の役目も果たすものとなって、衛生的な保存を実現できるものとなる。
(実施例2の効果)
図18および図19中に示す、各拡張箇所用糊代部40,40,……は、単位シート21の長手方向(単位縦寸法FL方向)端で、各巾寸法PSが次第にゼロになるよう設定された三角形状としてあるから、該単位シート21から製造した容器用袋1は、それら拡張箇所用糊代部40,40,……に臨む開口部の開口面積を最大のものとして、最も挿入作業が容易な容器用袋1を提供可能である。
(実施例3の効果)
図20および図21に示す、各周壁フィット用糊代部42,42は、それら巾寸法P範囲の内がわ(同図20および図21中に破線で示す)部分に臨む一部が、一列状に配列された複数個の円形状に分断形成された分散状糊代部43,43,……からなり、拡張箇所用糊代部範囲部分NRの両端がわとなる各誘導用傾斜状糊代部範囲部分TR内に、各1固ずつの円形状の分散状糊代部43,43を形成したものとしてあり、それら長手方向(単位縦寸法FL方向)端に配された各分散状糊代部43,43の一部円弧形状縁が、各誘導用傾斜状糊代部41,41,……を形成するものとしてあり、該単位シート21から製造した容器用袋1も前述のものと同様に、容器用袋1を円滑に収容することができる。
(実施例4の効果)
図22および図23に示す、各周壁フィット用糊代部42,42は、巾寸法Pの内がわに臨む一部が、複数の平面舌形状に延伸形成された分散状糊代部43,43,……からなっていて、長手方向(単位縦寸法FL方向)端に配された各分散状糊代部43,43,……の一部円弧形状縁が、各誘導用傾斜状糊代部41,41,……を形成するものとなり、該単位シート21から製造した容器用袋1も前述のものと同様に容器用袋1を円滑に収容できる。
(実施例5効果)
図24ないし図29に示す、単位シート21は、何れも周壁フィット用糊代部42,42の巾寸法Pの内がわに臨む一部が、巾方向内がわに向けて突出する複数の平面舌形状に延伸形成された分散状糊代部43,43,……としてあり、対象容器8の周壁により一段と密着するよう包装可能なものとなる上、図26および図27に示すもののように、各拡張箇所用糊代部40,40,……の巾寸法PSが、単位シート21の長手方向(単位縦寸法FL方向)端縁で1mm程度となるよう設定したものであって、その、単位シート21から製造した容器用袋1は、同容器用袋1に対象容器8を収納するときに、前記実施例2の図18および図19に示した、単位シート21から製造した容器用袋1の次に、その開口部面積を大きく拡張することができるものとなり、同様に各段に高い包装作業性を得られるものとなり、また、図28および図29に示すように、各袋端結合用糊代部長EPの範囲内となる各拡張箇所用糊代部40,40,……を短縮形成した単位シート21は、接着剤の使用量を削減して、一段と経済的に容器用袋1を大量生産することができる。
(結 び)
叙述の如く、この考案の容器用袋とするシート素材、およびそれから得られる容器用袋は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からの包装袋技術に比較して、包装作業性を大巾に高めて、短時間の中に大量の対象容器を衛生的に密閉包装することができる上、不要な皺や折り目などが生じず、包装の耐久強度を高め、軽量且つ低廉化して遥かに経済的なものとすることができるものとなることから、従前までの食品用ラップフィルムや熱収縮樹脂フィルムなどによる包装は、効率的に密閉包装できるが、皺が発生して見栄えが悪いという欠点があり、これを解決できずに頭を悩ませていた各種中食業界および菓子業界などはもとより、開封後に対象容器を再度容器用袋に戻して衛生的に保管し易い包装袋はないものかと悩む一般家庭や、こうした再利用に有効な容器用袋の開発を望む包装業界においても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
図面は、この考案の容器用袋とするシート素材、およびそれから得られる容器用袋の技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
単位シートを示す平面図である。 素材フィルムを示す平面図である。 図1中A−A部分の容器用袋を示す断面図である。 図1中B−B部分の容器用袋を示す断面図である。 図1中C−C部分の容器用袋を示す断面図である。 容器用袋を示す斜視図である。 容器用袋を示す斜視図である。 容器用袋に収容する容器を示す斜視図である。 容器用袋に収容した容器を示す斜視図である。 包装を完了した容器用袋を示す斜視図である。 開封した容器用袋を示す斜視図である。 蓋の無い容器を収容する容器用袋を示す斜視図である。 蓋無し容器を包装した容器用袋を示す斜視図である。 誘導用傾斜状糊代部の形状を変更した単位シートを示す平面図である。 筒型結合用糊代部の形状を変更した単位シートを示す平面図である。 誘導用傾斜状糊代部を持たない単位シートを示す平面図である。 両端に拡張箇所用糊代部を配した単位シートを示す平面図である。 三角形状の拡張箇所用糊代部を設けた単位シートを示す平面図である。 三角形状の拡張箇所用糊代部を拡大して示す平面図である。 分散状糊代部を設けた単位シートを示す平面図である。 分散状糊代部を拡大して示す平面図である。 平面舌形状の分散状糊代部を設けた単位シートを示す平面図である。 平面舌形状の分散状糊代部を拡大して示す平面図である。 平面舌形状の分散状糊代部を延伸した単位シートを示す平面図である。 延伸した平面舌形状の分散状糊代部を拡大して示す平面図である。 拡張箇所用糊代部形状を変更した単位シートを示す平面図である。 形状を変更した拡張箇所用糊代部を拡大して示す平面図である。 拡張箇所用糊代部を短縮形成した単位シートを示す平面図である。 短縮形成した拡張箇所用糊代部を拡大して示す平面図である。 包装される補強鍔付き容器を示す斜視図である。 補強鍔付き容器を包装した容器用袋を示す断面図である。 マチ処理を変更した単位筒状シートを示す斜視図である。 折り箱型容器を包装した単位筒状シート22を示す斜視図である。
1 容器用袋
10 同 シート素材
11 同 開口部
12 同 拡張代
2 素材フィルム
20 同 筒状素材フィルム
21 同 単位シート
22 同 単位筒状シート
3 接着剤印刷面
4 筒型結合用糊代部
40 同 拡張箇所用糊代部
41 同 誘導用傾斜状糊代部
42 同 周壁フィット用糊代部
43 同 分散状糊代部
5 袋端結合用糊代部
50 同 ノッチ
6 ガゼット
7 マチ
70 同 封印シール
8 対象とする容器
FL 単位シート長手方向の単位縦全長寸法
CL カッティングライン
FW 素材フィルム全巾寸法(NW+2P)
NW 所要シート巾(NW=OB)
G ガゼット巾(マチ長)
D 山折り線
E 谷折り線
G/2 長手方向一端がわのマチ長
P 筒型結合用糊代部範囲巾
PS 拡張箇所用糊代部範囲巾
α 遊び巾
EP 長手方向一端がわの袋端結合用糊代部長
(EP+SR) 拡張箇所用糊代部範囲長さ
SR 拡張箇所用糊代部から袋端結合用糊代部を差引いた長さ
TR 誘導用傾斜状糊代部41範囲長さ
NR 周壁フィット用糊代部42範囲長さ
OB 容器最小閉鎖断面形の断面全周長(OB=NW)
BL 対象とする容器の胴部長
BW 対象とする容器の胴部巾

Claims (15)

  1. 対象とする容器の断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長OBを所要シート巾NWとし、同所要シート巾NWの容器左右各周壁最小周囲長に相当する範囲夫々にガゼット巾G,Gを設定し、該所要シート巾NWの左右側縁に設ける筒型結合用の糊代部巾Pとした(NW+2P)を全巾寸法FWとし、その素材フィルム長手方向を、対象とする容器の胴部長BLに、同容器の前後各周壁最小周囲長の二等分(G+G)/2に相当するマチ長G、および、単位シート部前後端縁夫々に設ける袋端結合用の糊代部長(EP×2)の合計BL+G+(EP×2)に応じた単位縦寸法FLの整数倍またはそれに適宜端数を加えて長尺とした長さ寸法の素材フィルムに対し、各単位縦寸法FL範囲内の素材フィルム巾方向左右端縁部分における筒型結合用糊代部の、少なくとも左右何れか一方の筒型結合用糊代部に形成する接着剤印刷面が、同素材フィルム長手方向における少なくとも何れか一方端の所定範囲部分だけに、該素材フィルム巾方向端縁から巾寸法PS範囲を拡張箇所用糊代部、および、該拡張箇所用糊代部とする長手方向端所定範囲部分を除いた部分の全体または要所要所に、糊代部全巾Pとするか、あるいは、実質的に糊代部全巾Pに相当する周壁フィット用糊代部とし得る形状の平面形からなるものに形成されていて、長尺の素材フィルムの長手方向全長に渡ってそれら単位縦寸法FL範囲毎の接着剤印刷面が繰り返し模様の如くに形成されてなるものとしたことを特徴とする容器用袋とするシート素材。
  2. 接着剤印刷面の平面形が、各単位縦寸法FL範囲内素材フィルム部分の筒型結合用糊代部の、拡張箇所用糊代部とする素材フィルム長手方向における少なくとも何れか一方端の所定範囲部分だけが、その巾方向素材フィルム端縁からの巾寸法を、筒型結合用糊代部全巾Pから遊び巾αを差し引いた拡張箇所用となる糊代部の等巾PSであって、それ以外の筒型結合用糊代部を糊代部全巾Pとするか、あるいは、実質的に糊代部全巾Pに相当する周壁フィット用糊代部として形成されていて、長尺の素材フィルムの長手方向全長に渡ってそれら単位縦寸法FL範囲毎の接着剤印刷面が繰り返し模様の如くに形成されてなる、請求項1記載の容器用袋とするシート素材。
  3. 接着剤印刷面の平面形が、各単位縦寸法FL範囲内素材フィルム部分の筒型結合用糊代部の、拡張箇所用糊代部とする素材フィルム長手方向における少なくとも何れか一方端の所定範囲部分だけが、その巾方向素材フィルム端縁からの巾寸法を、筒型結合用糊代部全巾Pから遊び巾αを差し引いた拡張箇所用となる糊代部の等巾PSであって、それ以外の筒型結合用糊代部には、その巾方向素材フィルム端縁から遊び巾αを除いた残余の部分に相当する等巾の周壁フィット用糊代部として形成されていて、長尺の素材フィルムの長手方向全長に渡ってそれら単位縦寸法FL範囲毎の接着剤印刷面が繰り返し模様の如くに形成されてなる、請求項1記載の容器用袋とするシート素材。
  4. 接着剤印刷面の平面形が、各単位縦寸法FL範囲内素材フィルム部分の筒型結合用糊代部の、拡張箇所用糊代部とする素材フィルム長手方向における少なくとも何れか一方端の所定範囲部分だけが、その巾方向素材フィルム端縁からの巾寸法を、筒型結合用糊代部全巾Pから遊び巾αを差し引いた拡張箇所用となる糊代部の等巾PSであって、それ以外の筒型結合用糊代部は、糊代部全巾Pに渡って分散状配置とし、実質的に糊代部全巾Pに相当する周壁フィット用糊代部のとして形成されていて、長尺の素材フィルムの長手方向全長に渡ってそれら単位縦寸法FL範囲毎の接着剤印刷面が繰り返し模様の如くに形成されてなる、請求項1記載の容器用袋とするシート素材。
  5. 接着剤印刷面の平面形が、各単位縦寸法FL範囲内素材フィルム部分の筒型結合用糊代部の、素材フィルム長手方向全長に渡って、その巾方向素材フィルム端縁からの巾寸法を、筒型結合用糊代部全巾Pから遊び巾αを差し引いた等巾とし、拡張箇所用糊代部となる素材フィルム長手方向における少なくとも何れか一方端の所定範囲部分を除いた筒型結合用糊代部範囲部分要所要所に、前記等巾部分から内側に向けて突出してその頂部までが筒型結合用糊代部全巾Pに相当する周壁フィット用糊代部のとして形成されていて、長尺の素材フィルムの長手方向全長に渡ってそれら単位縦寸法FL範囲毎の接着剤印刷面が繰り返し模様の如くに形成されてなる、請求項1記載の容器用袋とするシート素材。
  6. 接着剤印刷面の平面形が、各単位縦寸法FL範囲内素材フィルム部分の筒型結合用糊代部の、素材フィルム長手方向全長に渡って、その巾方向素材フィルム端縁からの巾寸法を、筒型結合用糊代部全巾Pから遊び巾αを差し引いた等巾とし、拡張箇所用糊代部となる素材フィルム長手方向における少なくとも何れか一方端の所定範囲部分を除いた筒型結合用糊代部範囲部分要所要所に、前記等巾部分から内側に向けて突出してその頂部までが筒型結合用糊代部全巾Pをやや超えた周壁フィット用糊代部とし、それら筒型結合用糊代部全巾Pを超えた部分の面積を、小さめのものとして形成されていて、長尺の素材フィルムの長手方向全長に渡ってそれら単位縦寸法FL範囲毎の接着剤印刷面が繰り返し模様の如くに形成されてなる、請求項1記載の容器用袋とするシート素材。
  7. 接着剤印刷面の平面形が、各単位縦寸法FL範囲内素材フィルム部分の筒型結合用糊代部の、拡張箇所用糊代部とする素材フィルム長手方向における少なくとも何れか一方端の所定範囲部分だけが、その巾方向素材フィルム端縁からの巾寸法を、筒型結合用糊代部全巾Pから遊び巾αを差し引いた等巾であって、それ以外の筒型結合用糊代部は、その巾方向素材フィルム端縁からの巾寸法を前記等巾寸法よりも小さい等巾とし、該等巾部分の要所要所から内側に向けて突出してその頂部までが筒型結合用糊代部全巾Pに相当する周壁フィット用糊代部として形成されていて、長尺の素材フィルムの長手方向全長に渡ってそれら単位縦寸法FL範囲毎の接着剤印刷面が繰り返し模様の如くに形成されてなる、請求項1記載の容器用袋とするシート素材。
  8. 接着剤印刷面の平面形が、各単位縦寸法FL範囲内素材フィルム部分の筒型結合用糊代部の、拡張箇所用糊代部とする素材フィルム長手方向における少なくとも何れか一方端の所定範囲部分だけが、その巾方向素材フィルム端縁からの巾寸法を、筒型結合用糊代部全巾Pから遊び巾αを差し引いた等巾であって、少なくとも何れか一方端の所定範囲部分を除いた筒型結合用糊代部は、その巾方向素材フィルム端縁からの巾寸法を前記等巾寸法よりも大きく且つ筒型結合用糊代部全巾Pよりも小さい等巾PSとし、該等巾部分の要所要所から内側に向けて突出してその頂部までが筒型結合用糊代部全巾Pに相当する周壁フィット用糊代部として形成されていて、長尺の素材フィルムの長手方向全長に渡ってそれら単位縦寸法FL範囲毎の接着剤印刷面が繰り返し模様の如くに形成されてなる、請求項1記載の容器用袋とするシート素材。
  9. 接着剤印刷面の平面形が、各単位縦寸法FL範囲内素材フィルム部分の筒型結合用糊代部の、拡張箇所用糊代部とする素材フィルム長手方向における少なくとも何れか一方端の所定範囲部分だけが、その巾方向素材フィルム端縁からの巾寸法を、最大箇所でも筒型結合用糊代部全巾Pから遊び巾αを差し引いた寸法巾内に納まる範囲内のものとして、素材フィルム長手方向端に向けて夫々漸次拡開状に傾斜したものとして形成されていて、長尺の素材フィルムの長手方向全長に渡ってそれら単位縦寸法FL範囲毎の接着剤印刷面が繰り返し模様の如くに形成されてなる、請求項1ないし8何れか記載の容器用袋とするシート素材。
  10. 接着剤印刷面の平面形が、各単位縦寸法FL範囲内素材フィルム部分の筒型結合用糊代部の、拡張箇所用糊代部とする素材フィルム長手方向における少なくとも何れか一方端の所定範囲部分だけが、その巾方向素材フィルム端縁からの巾寸法を、最大箇所でも筒型結合用糊代部全巾Pから遊び巾αを差し引いた寸法巾内に納まる範囲内のものとして、素材フィルム長手方向における両端に向けて夫々傾斜させていき、素材フィルム長手方向における袋端結合用の糊代部長EP範囲内となる両端においては、一部拡張箇所用糊代部および周壁フィット用糊代部を有しない形状のものに形成されていて、長尺の素材フィルムの長手方向全長に渡ってそれら単位縦寸法FL範囲毎の接着剤印刷面が繰り返し模様の如くに形成されてなる、請求項1ないし9何れか記載の容器用袋とするシート素材。
  11. 筒型結合用糊代部における接着剤印刷面は、素材フィルム長手方向全長に渡ってその筒型結合用糊代部全巾Pの平面形のものに形成された上、巾方向素材フィルム端縁からの巾寸法を筒型結合用糊代部全巾Pから遊び巾αを差し引いた等巾とする、巾方向少なくとも何れか一方端の拡張箇所用糊代部範囲部分であって、当該遊び巾αに相当する箇所全体に、遊び巾αを等巾寸法とする接着剤不活性化印刷面を重ね印刷してなるものに形成されていて、長尺の素材フィルムの長手方向全長に渡ってそれら単位縦寸法FL範囲毎の接着剤印刷面が繰り返し模様の如くに形成されてなる、請求項1,2,5または6何れか記載の容器用袋とするシート素材。
  12. 筒型結合用糊代部における接着剤印刷面は、素材フィルム長手方向全長に渡ってその筒型結合用糊代部全巾Pの平面形のものに形成された上、巾方向素材フィルム端縁からの巾寸法を筒型結合用糊代部全巾Pから遊び巾αを差し引いた等巾とする、巾方向少なくとも何れか一方端の拡張箇所用糊代部範囲部分(SR+EP)と、それに連続する筒型結合用糊代部全巾Pに相当する周壁フィット用糊代部範囲部分NRとの間に、誘導用傾斜状糊代部範囲部分TRが連続形成されていて、長尺の素材フィルムの長手方向全長に渡ってそれら単位縦寸法FL範囲毎の接着剤印刷面が繰り返し模様の如くに形成されてなる、請求項1ないし11何れか記載の容器用袋とするシート素材。
  13. 接着剤印刷面における接着剤が、一液型であって熱、光等に反応する化学反応型接着剤によるものとした、請求項1ないし12何れか記載の容器用袋とするシート素材。
  14. 素材フィルムが、熱可塑性の透明合成樹脂フィルム製であり、長尺の素材フィルムの長手方向全長に渡るそれら単位縦寸法FL範囲毎の各袋端結合用の糊代部長EP範囲を重ね合わせて加熱、熔着可能なものとしてなる、請求項1ないし13何れか記載の容器用袋とするシート素材。
  15. 対象とする容器の断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長OBを所要シート巾NWとし、同所要シート巾NWの容器左右各周壁最小周囲長に相当する範囲夫々にガゼット巾G,Gを設定し、該所要シート巾NWの左右側縁に設ける筒型結合用の糊代部巾Pとした(NW+2P)を全巾寸法FWとし、その素材フィルム長手方向を、対象とする容器の胴部長BLに、同容器の前後各周壁最小周囲長の二等分(G+G)/2に相当するマチ長G、および、単位シート部前後端縁夫々に設ける袋端結合用の糊代部長(EP×2)の合計BL+G+(EP×2)に応じた単位縦寸法FLの整数倍またはそれに適宜端数を加えて長尺とした長さ寸法の素材フィルムに対し、各単位縦寸法FL範囲内の素材フィルム巾方向左右端縁部分における筒型結合用糊代部の、少なくとも左右何れか一方の筒型結合用糊代部に形成する接着剤印刷面が、同素材フィルム長手方向における少なくとも何れか一方端の所定範囲部分だけに、該素材フィルム巾方向端縁から巾寸法PS範囲を拡張箇所用糊代部、および、該拡張箇所用糊代部とする長手方向端所定範囲部分を除いた部分の全体または要所要所に、糊代部全巾Pとするか、あるいは、実質的に糊代部全巾Pに相当する周壁フィット用糊代部とし得る形状の平面形からなるものに形成されていて、長尺の素材フィルムの長手方向全長に渡ってそれら単位縦寸法FL範囲毎の接着剤印刷面が繰り返し模様の如くに形成されてなる容器用袋とするシート素材を、その長手方向に単位縦寸法FL範囲部分を連続状としたままで、各ガゼット巾G,Gの各縁を山折り、中央を谷折りとして左右一対のガゼットを有する筒状となし、対応する所要シート巾NW左右側縁の筒型結合用の糊代部巾同士を合掌状に接着してから、隣接する単位縦寸法FL部分相互間で連続した状態となっている袋端結合用の糊代部長(EP×2)を、全てその素材フィルム長手方向長(EP×2)の中央箇所で切断すると共に、各筒状シート前後端縁の袋端結合用糊代部の中、拡張箇所用糊代部が設けられたがわとは反対がわとなる袋端結合用糊代部長EP同士を、各ガゼット巾G,Gを含む全巾寸法FWに渡って接着し、筒状に開口して拡張箇所用糊代部が設けられたがわとは反対がわの袋端結合用糊代部および筒型結合用糊代部とで繋がったガゼットを有する有底筒状のものに形成されてなるものとしたことを特徴とする、請求項1ないし14何れか記載のシート素材から得られる容器用袋。
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