JP3152224U - 栽培装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の栽培容器に植えられた植物を満遍なく観賞させるとともに、水や肥料を容易に施すことができ、しかも植物の生育に必要な太陽光を十分に照射させることが可能な栽培装置を提供する。【解決手段】架台10の左右両側に配設された上部回転体11及び下部回転体12と、これらの回転体11,12に架け渡されるとともに、縦長の軌道に沿って周回する無端のチェーン15と、下部回転体12に回転力を付与する回転力付与手段16と、横長箱状の形状を呈する複数の栽培容器17と、夫々の栽培容器17の左右両側を、支軸によって揺動可能に支持するとともに、チェーン15に所定の間隔で配設され、複数の栽培容器17を周回可能に保持する複数の容器支持部18とを具備する。【選択図】図2

Description

本考案は、栽培装置に関するものであり、特に、複数の栽培容器を上下方向に並べて配設した栽培装置に関するものである。
庭先やベランダまたはビルの屋上でガーデニングを行うには、プランター等の箱形の栽培容器が使用され、栽培容器に入れられた用土や培養土で植物が育てられる。一方、栽培面積を増やすため、複数のプランターを上下方向に並べて支持する栽培装置が提案されている(特許文献1参照)。これによれば、プランターを狭いスペースで効率的に配置することが可能になるとともに、立体的な緑化が可能になる。
しかし、従来の栽培装置では、複数のプランターを上下方向に並べて支持するため、下部側のプランターに植えられた花等の植物が、上段のプランターによって遮られることとなり、その植物の視認性が低下する場合があった。なお、プランターの配置を定期的に変えるようにすれば、それぞれのプランターに植えられた色々な植物を満遍なく見せることが可能になるが、これによれば栽培者の手間が大きくなり、腰などを痛めることも懸念される。
また、従来の栽培装置は、いずれも比較的背丈の低いものであるため、壁面緑化を行うには不十分であり、また、建物の窓に差込む夏の日差しを遮ることも困難であった。なお、栽培装置の高さを十分に高いものとし、上下方向に並べて配置されるプランターの個数を増やすようにすれば、壁面緑化や日差しを遮ることが可能になるが、これによれば、上部に配置されるプランターの位置が極めて高いものとなり、そのプランターに水や肥料を施すことが困難になる。
ところで、近年、プランターを用いてベランダや庭先等で、色々な野菜を育てて楽しむ家庭菜園が流行しているが、上記の栽培装置を用いた場合には、下部に配置されたプランターに対して太陽光の照射量が低下することから、たとえ丹念に生育しても期待された成果を得ることができなくなるおそれがあった。また、収穫量を上げるために、複数の栽培装置を並べて配置することも行われているが、それぞれのプランターに対する水やり、追肥、及び野菜の収穫等の作業は、それぞれのプランタが配置された場所で行う必要があるため、隣接する栽培装置同士の間に、作業を行うための比較的広いスペースを確保しなければならなかった。
そこで、本考案は、上記の実状に鑑み、複数の栽培容器に植えられた植物を満遍なく観賞させるとともに、水や肥料を容易に施すことができ、しかも植物の生育に必要な太陽光を十分に照射させることが可能な栽培装置の提供を課題とするものである。
本考案にかかる栽培装置は、「略鉛直方向に立設された架台と、
該架台における左右両側の上部及び下部に夫々配設され回転可能に支持された上部回転体及び下部回転体と、
前記上部回転体及び前記下部回転体に架け渡されるとともに、縦長の軌道に沿って周回する無端の周回部と、
前記上部回転体または前記下部回転体の少なくとも一方に回転力を付与する回転力付与手段と、
上面が開放された横長箱状の形状を呈し内部に用土充填空間を有する複数の栽培容器と、
夫々の該栽培容器の左右両側を、軸心方向を水平方向とする支軸によって揺動可能に支持するとともに、前記周回部に所定の間隔で配設され、前記複数の栽培容器を周回可能に保持する複数の容器支持部と
を具備する」ものである。
ここで、「略鉛直方向」とは、前面または背面が下方に向って外方に傾斜した形状、すなわち側面が直角三角形または二等辺三角形である形状を含んでいることを意味している。また、「上部回転体」及び「下部回転体」の個数は特に限定されるものではない。
「周回部」としては、チェーンまたはベルトを例示することができる。なお、チェーンの場合には夫々の回転体としてスプロケットが使用され、ベルトの場合にはプーリーが使用される。また、「回転力の付与」は、モータ等の電動力によるものであってもよく、ハンドル等の手動操作によるものであってもよい。
本考案によれば、回転力付与手段によって、上部回転体または下部回転体に回転力が付与されると、それらの回転体に架け渡された無端の周回部(例えばチェーン)が周回する。周回部には、複数の栽培容器が容器支持部を介して所定の間隔で取設されているため、周回部の周回に伴って、複数の栽培容器が縦長の軌道上で周回する。つまり、前面または背面のうち一方の面では、複数のプランターが架台の下部から上部に向って上昇し、他方の面では、複数のプランターが架台の上部から下部に向って下降する。なお、栽培容器は、左右両側に配置された支軸によって揺動可能に支持されているため、観覧車のように、自重によって姿勢を維持したまま周回することとなる。
このように、複数の栽培容器が縦長の軌道に沿って周回するため、全ての栽培容器に植えられた植物を満遍なく観賞させることが可能になる。また、順に搬送される栽培容器に対して所定位置から水や肥料を与えること、あるいは野菜等を収穫することが可能となるため、ベランダ等比較的狭い空間であっても、効率よく使用することが可能になる。さらに、栽培容器を周回させることにより全ての栽培容器に対し太陽光を照射させることが可能になり、植物の生育を促進させることが可能になる。
本考案にかかる栽培装置において、「前記架台の底面にキャスターが取設され、前記架台が門扉のフレームとして構成されている」ようにしてもよい。
本考案によれば、上記の栽培装置が、住宅や工場等における門扉として構築されており、架台の底面に取設されたキャスターを転動させることにより、門扉を移動させること、すなわち出入口を開閉することが可能になる。このように、門扉において、複数の栽培容器を周回させることにより、来客や通行者への注目度を高めるとともに、閉鎖されているという暗いイメージを拭い去り、建物や所有者のイメージアップを図ることが可能になる。
本考案にかかる栽培装置において、「前記下部回転体は、前側回転体と、該前側回転体の後方に配置された後側回転体とからなり、
前記前側回転体は前記上部回転体よりも前側に配置され、前記周回部の前面が傾斜面に形成されている」ように構成してもよい。
本考案によれば、前方に配置された下部回転体(前側回転体)が上部回転体よりも前側に位置し、周回部の前面が下方に向って前方に傾斜した傾斜面となっているため、架台の前面に沿って上昇または下降する栽培容器は、上下方向の変位だけではなく、前後方向の成分を含んで変位することになる。このため、栽培装置の前面側では複数の栽培容器が階段状に配置されるようになり、下段の栽培容器に植えられた植物が上段の栽培容器によって遮られることを抑制でき、植物の観賞のし易さを一層高めることが可能になる。また、植物への水やり、肥料の付与、及び、野菜の収穫等の作業が一層容易となり、栽培者の負担をさらに軽減することが可能になる。
また、本考案にかかる栽培装置は、「略鉛直方向に立設された架台と、
該架台における左右両側の上部に回転可能に支持され水平方向に並設された複数の上部回転体と、
前記架台下部において回転可能に支持され、水平方向において前記上部回転体と互い違いに配設された複数の下部回転体と、
前記複数の上部回転体及び前記複数の下部回転体に対して交互に架け渡されることで、波状の軌道に沿って周回する無端の周回部と、
前記上部回転体または前記下部回転体の少なくとも一方に回転力を付与する回転力付与手段と、
上面が開放された複数の栽培容器と、
夫々の該栽培容器の左右両側を、軸心方向を水平方向とする支軸によって揺動可能に支持するとともに、前記周回部に所定の間隔で配設され、前記複数の栽培容器を周回可能に保持する複数の容器支持部と
を具備する」ものである。
本考案は、上記の栽培装置(複数の栽培容器を縦長の軌道に沿って周回させるもの)が、複数組並設するように構築されたものであり、例えば、屋内において野菜を栽培する際に使用される。
詳しく説明すると、架台の左右両側には、互い違いに配設された、複数の上部回転体及び複数の下部回転体が備えられており、周回部は、これらの上部回転体及び下部回転体に対して交互に架け渡されている。つまり、周回部が波状に配設され、その周回部に所定の間隔で取設された複数の栽培容器が、一端側から他端側に向って上昇及び下降を繰返しながら変位するようになっている。なお、周回部は、他端側に配設された回転体から一端側に配設された回転体に架け渡されており、これにより、他端側まで変位した栽培容器が、一端側に戻されるようになっている。
このように、複数の栽培容器が上昇及び下降を繰り返しながら変位するため、立体的な栽培が可能となり、屋内における空間を効率よく使用することができ、収穫量を大幅に増加させることが可能になる。また、順に搬送される栽培容器に対し所定位置(例えば出入口付近)において水や肥料を施すこと、あるいは野菜等を収穫することが可能となり、利便性を高めることができる。
このように、本考案の栽培装置では、複数の栽培容器が縦長の軌道に沿って周回するため、それぞれの栽培容器に植えられた植物を満遍なく観賞させることができる。また、順に搬送される栽培容器に対して所定位置から水や肥料を施すことが可能となるため、空間を効率よく使用できるとともに利便性を高めることができる。
第一実施形態の栽培装置によって構築された門扉の構成を示す正面図である。 栽培装置からカバーを外した状態を示す正面図である。 栽培装置における機構部の構成を概念的に示す側面図である。 栽培容器及び容器支持部の構成を示す拡大断面図である。 第二実施形態の栽培装置の構成を概念的に示す側面図である。
以下、本考案の第一実施形態である栽培装置1を用いた門扉2について、図1乃至図4に基づき説明する。図1に示すように、門扉2は、例えば、一対の門柱3の間に配設され、レール5に沿って移動させることで出入口を開閉させ得るものであり、本例のように栽培装置1の架台10を利用して門扉2のフレームを構築することにより、複数の栽培容器17(所謂「プランター」)に植えられた花等の植物Sを来客や通行者等に観賞させることを可能にしている。
図2及び図3に示すように、門扉2は、略鉛直方向に立設された架台10と、架台10の左右両側に配設され回転可能に支持された上部回転体11及び下部回転体12と、上部回転体11及び下部回転体12に架け渡されるとともに、縦長の軌道に沿って周回する左右一対のチェーン15と、下部回転体12に回転力を付与する回転力付与手段16とを備えて構成されている。また、門扉2には、さらに、上面が開放された横長箱状の複数の栽培容器17と、これらの栽培容器17の両端をチェーン15に支持する容器支持部18と、チェーン15等を覆い隠すカバー19(図2及び図3では省略)と、架台10の下部に取設されたキャスター20とが備えられている。ここで、チェーン15が本考案の周回部に相当する。
各構成についてさらに詳細に説明する。架台10は、鋼材から形成され、左右に配設された一対の側面フレーム25と、一対の側面フレーム25を連結するように上部及び下部に配置された上部連結フレーム30及び下部連結フレーム31とを具備している。側面フレーム25は、鉛直方向に立設された後部縦設部材26と、後部縦設部材26の上端から斜め下方に傾斜して配置された前部斜設部材27と、後部縦設部材26及び前部斜設部材27の下端を連結する底部横設部材28とからなり、前面が斜面となる縦長の直角三角形の形状を呈している。なお、キャスター20は底部横設部材28の下面に取設されており、レール5(図1参照)上で車輪21を転動させることが可能となっている。
上部回転体11は、チェーン15が架け渡されるスプロケット34と、側面フレーム25の上部に固定されスプロケット34を回転可能に支持する回転支持部33とを具備している。また、下部回転体12は、前側に配置された前側回転体13と、後側に配置された後側回転体14とからなり、いずれの回転体13,14もチェーン15が架け渡されるスプロケット36と、スプロケット36を回転可能に支持する回転支持部35とを具備している。なお、図示していないが、前側回転体13及び後側回転体14は、チェーン15のテンションを調節するために取付位置を調整することが可能になっている。また、前側回転体13の回転軸にはプーリー37が取付けられており、後述するベルト45を介して回転力付与手段16に連結されている。
回転力付与手段16には、手動操作によって回転軸41を回転させるハンドル40と、ねじ歯車42a及びウォームホイール42bからなり回転軸41の回転を軸部43に伝達するウォームギア42と、左右の軸部43同士を連結する連結杆44と、夫々の軸部43及び前側回転体13のプーリー37を連結する無端のベルト45とが備えられている。
一方、栽培容器17は、図4に示すように、底面板46、前面板(図示しない)、側面板47、及び背面板48から形成され、内部に用土充填空間Kを有している。なお、図示していないが、底面板46は前後に二分割されており、前側の底面板46が前面板と一体成形され、後側の底面板46が背面板と一体成形されている。特に、これらの部材はアルミニウムの押出成形により形成されており、これによれば、横長箱状の栽培容器17を容易に形成することができるとともに、プラスチック製に比べ質感が高められる。さらに紫外線等による劣化が抑制されるため、例えば育成期間の長い植物を育てる場合でも安心して使用することができる。また、側面板47の上部には、だるま形の透孔49(図3参照)が穿設されており、後述する支軸53を挿通させることが可能になっている。
容器支持部18は、チェーン15に所定の間隔で取設されており、栽培容器17の側面板47を、軸心方向を水平方向として揺動可能に支持することで、複数の栽培容器17をチェーン15に沿って周回可能に保持している。さらに詳しく説明すると、容器支持部18は、チェーン15の連結金具38に装着されたブラケット51と、ブラケット51の先端に形成された取付部52と、取付部52に穿設された開口(図示しない)を通して配設された支軸53とを備えて構成されている。支軸53は、側面板47に設けられた透孔49に挿入可能であり、挿入部54よりも径大の頭部55と、挿入部54の先端に形成された雄ネジ56を有している。ここで、頭部55の外径は、だるま形の透孔49における下側の開口部分よりも小さく、且つ上側の開口部分よりも大きくなっている。つまり、透孔49の下側の開口部分から頭部55を挿入させ、頭部55を透孔49の上方に移動させること(すなわち栽培容器17の自重によって吊下げた状態とすること)によって揺動可能に係止されるようになっている。なお、栽培容器17を取外す際には、栽培容器17を持上げながら頭部55を引き抜けば、簡単に係止状態を解くことが可能になる。なお、雄ネジ56にはナット57が螺合されており、これにより頭部55及び取付部52の間に栽培容器17の側面47を掛止させるための隙間が形成されるとともに、支軸53がブラケット51から抜けることが防止されている。
次に、栽培装置1の作動について説明する。回転軸41を中心としてハンドル40を回転させると、ウォーム歯車42及びベルト45を介して左右の前側回転体13におけるスプロケット36に回転力が付与され、チェーン15が周回する。チェーン15には、複数の栽培容器17が容器支持部18を介して所定の間隔で配設されているため、チェーン15の周回に伴って、複数の栽培容器17が縦長の軌道上で周回する。例えば、架台10の前面側では、複数の栽培容器17が架台10の下部から上部に向って上昇し、背面側では、複数の栽培容器17が架台10の上部から下部に向って下降する。特に、チェーン15の前面が傾斜面となっているため、下部から上部に向って上昇する栽培容器17は、上下方向の変位だけではなく、前後方向の成分を含んで斜めに変位することになる。なお、栽培容器17は、左右両側に配置された支軸53によって揺動可能に支持されているため、観覧車のように、自重によって姿勢を維持したまま周回する。
このように、本例の栽培装置1によれば、複数の栽培容器17が縦長の軌道に沿って周回するため、全ての栽培容器17に植えられた植物Sを満遍なく見せることができ、植物を観賞する楽しさを高めることが可能になる。また、順に搬送される栽培容器17に対して所定位置から水や肥料を与えることが可能となるため、栽培作業における負担を軽減することができる。さらに、栽培容器17を周回させることにより全ての栽培容器17に対し太陽光を照射させることが可能になり、植物Sの生育を促進させることが可能になる。
また、本例の栽培装置1によれば、栽培装置1によって門扉2が構築されているため、来客や通行者への注目度を高めるとともに、閉鎖されているという暗いイメージを拭い去り、イメージアップを図ることが可能になる。
さらに、本例の栽培装置1によれば、前面側では複数の栽培容器17が階段状に配置されるため、下段の栽培容器17に植えられた植物Sが上段の栽培容器17によって遮られることを抑制でき、植物Sの観賞のし易さを一層高めることができる。
続いて、本考案の第二実施形態について図5に基づき説明する。この実施形態の栽培装置60は、屋内において野菜を栽培する際に使用されるものであり、支柱62、上部側面板63、及び下部側面板64を有する左右一対の架台61と、夫々の上部側面板63に回転可能に支持され水平方向に並設された複数の上部回転体66と、下部側面板64に回転可能に支持され、水平方向において上部回転体66と互い違いに配設された複数の下部回転体67と、両端の上部回転体66の下方に位置するように下部側面板64に回転可能に支持された下部回転体67とを備えて構成されている。そして、チェーン70は、複数の上部回転体66及び複数の下部回転体67に対して交互に架け渡され、さらに両端の底部回転体68に架け渡されることで、波状の軌道及びその下方の直線状の軌道に沿って周回するように設けられている。また、上記実施形態と同様、複数の栽培容器72が容器支持部73を介してチェーン70に取付けられている。また、下部側面板64には、栽培容器72の重みによるチェーン70の撓みを抑制するため、直線状の軌道においてチェーン70を支持する複数の支持ローラ74が配設されている。さらに、底部回転体68に回転力を付与するモータ等から構成された回転力付与手段71も備えられている。なお、上部回転体66、下部回転体67、栽培容器72、及び容器支持部73等の基本構成は、前記第一実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
本例の栽培装置60によれば、チェーン70に所定の間隔で配設された複数の栽培容器72が、上昇及び下降を繰り返しながら変位するため、立体的な栽培が可能となり、屋内における空間を効率よく利用することができ、収穫量を大幅に増加させることが可能になる。また、順に搬送される栽培容器72に対し所定位置(例えば出入口付近)において水や肥料を与えること、あるいは野菜等を収穫することが可能となり、利便性を高めることができる。また、モータ等の動力によってチェーン70を周回させるため、一定の速度で周回させることができ、ひいては野菜等の収穫作業における作業性を高めることが可能になる。
以上、本考案について好適な実施形態を挙げて説明したが、本考案はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、上記第一実施形態では、栽培装置1によって門扉2を構築するものを示したが、栽培装置を建物の壁面に沿って配置することで壁面緑化を行うようにしてもよい。また、建物のガラス窓を覆うように配置することも可能であり、これによれば夏の日差しを遮ることができ、冷房等に必要なエネルギーを削減することが可能になる。さらに、間仕切りとして使用することも可能である。
また、上記第一実施形態では、チェーン15の前面側を傾斜させるもの、すなわち栽培容器17を斜め上方に向って可動させるものを示したが、背面側と同様に鉛直方向に可動させるようにしてもよい。なお、この場合には、前側回転体13が不要となり、全体の構成を簡単にすることが可能である。また、チェーン15の背面側も傾斜させ側面形状が二等辺三角形となるように構成してもよい。これによれば、背面側(例えば門の内側)からの観賞も良好となる。
また、上記第一実施形態では、栽培容器17を手動操作によって周回させるものを示したが、モータ等の電動力を用いて周回させるようにしてもよい。なお、この際、コントローラを備え、所定のタイミングで間欠的に動作させるようにしてもよい。また、音声認識や運転スイッチによる指令に基づいて動作させるようにしてもよい。
一方、上記第二実施形態では、チェーン70に対して箱状の栽培容器72(所謂プランター)を揺動可能に支持するものを示したが、皿状の栽培容器を揺動可能に支持し、その上にプランターやポットを載置するようにしてもよい。また、皿状の栽培容器に直接植物を植えつけるようにしてもよい。
1 栽培装置
2 門扉
10 架台
11 上部回転体
12 下部回転体
13 前側回転体
14 後側回転体
15 チェーン(周回部)
16 回転力付与手段
17 栽培容器
18 容器支持部
20 キャスター
60 栽培装置
61 架台
66 上部回転体
67 下部回転体
68 底部回転体(下部回転体)
70 チェーン(周回部)
71 回転力付与手段
72 栽培容器
73 容器支持部
K 用土充填空間
S 植物
実開平7−25733号

Claims (4)

  1. 略鉛直方向に立設された架台と、
    該架台における左右両側の上部及び下部に夫々配設され回転可能に支持された上部回転体及び下部回転体と、
    前記上部回転体及び前記下部回転体に架け渡されるとともに、縦長の軌道に沿って周回する無端の周回部と、
    前記上部回転体または前記下部回転体の少なくとも一方に回転力を付与する回転力付与手段と、
    上面が開放された横長箱状の形状を呈し内部に用土充填空間を有する複数の栽培容器と、
    夫々の該栽培容器の左右両側を、軸心方向を水平方向とする支軸によって揺動可能に支持するとともに、前記周回部に所定の間隔で配設され、前記複数の栽培容器を周回可能に保持する複数の容器支持部と
    を具備することを特徴とする栽培装置。
  2. 前記架台の底面にキャスターが取設され、前記架台が門扉のフレームとして構成されていることを特徴とする請求項1に記載の栽培装置。
  3. 前記下部回転体は、前側回転体と、該前側回転体の後方に配置された後側回転体とからなり、
    前記前側回転体は前記上部回転体よりも前側に配置され、前記周回部の前面が傾斜面に形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の栽培装置。
  4. 略鉛直方向に立設された架台と、
    該架台における左右両側の上部に回転可能に支持され水平方向に並設された複数の上部回転体と、
    前記架台下部において回転可能に支持され、水平方向において前記上部回転体と互い違いに配設された複数の下部回転体と、
    前記複数の上部回転体及び前記複数の下部回転体に対して交互に架け渡されることで、波状の軌道に沿って周回する無端の周回部と、
    前記上部回転体または前記下部回転体の少なくとも一方に回転力を付与する回転力付与手段と、
    上面が開放された複数の栽培容器と、
    夫々の該栽培容器の左右両側を、軸心方向を水平方向とする支軸によって揺動可能に支持するとともに、前記周回部に所定の間隔で配設され、前記複数の栽培容器を周回可能に保持する複数の容器支持部と
    を具備することを特徴とする栽培装置。
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