JP3151782B2 - 金属象嵌模様入り製品の製造方法 - Google Patents

金属象嵌模様入り製品の製造方法

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JP3151782B2 JP19552491A JP19552491A JP3151782B2 JP 3151782 B2 JP3151782 B2 JP 3151782B2 JP 19552491 A JP19552491 A JP 19552491A JP 19552491 A JP19552491 A JP 19552491A JP 3151782 B2 JP3151782 B2 JP 3151782B2
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信之 阿部
正樹 河崎
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正樹 河崎
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  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、珪酸カルシウム板を
鋳型として用いて、金属象嵌模様入り製品を製造する方
法に関する。
【0002】なお、ここでいう象嵌模様入り製品とは、
通常のコンクリート製品の他、レジンコンクリート製品
等を含むものであり、その用途としては、例えば、歩道
タイル、歩道ブロック、プラットフォーム、銘板、壁
材、装飾材が考えられる。
【0003】
【従来の技術】従来、上記した金属象嵌模様入り製品の
製造方法は、真鍮の帯板を、曲げあるいは溶接加工し、
コンクリート躯体中に埋設し、養生・硬化後に研ぎ出し
研磨して、コンクリート平板表面に金属による意匠を出
現させるものである。
【0004】かかる金属象嵌模様入り製品は、長期にわ
たって変色ないし腐食しにくいことと金属の持つ高級感
を利用した製品である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる金属象
嵌模様入り製品は、いまだ、以下の解決すべき課題を有
していた。
【0006】真鍮の帯板を、曲げあるいは溶接加工す
るといった特殊な加工技術を必要とし、熟練者でなけれ
ば所望の金属象嵌模様入り製品を製造できない。
【0007】上述したように特殊な加工技術を必要と
するため、後継者が育たず、業者数が少ない。
【0008】上述したように特殊な加工技術を必要と
するため、加工に時間を要し、量産ができず、必然的に
単価が高いものとなる。
【0009】真鍮の帯板を、曲げあるいは溶接加工す
ることによって金属象嵌模様片を製造するものであるた
め、実質的に線による表現しかできず、意匠の表現上、
相当な制約がある。
【0010】本発明は、上記した課題を解決することが
できる金属象嵌模様入り製品の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0011】本発明は、上記課題を解決することができ
る象嵌模様入り製品の製造方法を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、a)珪酸カル
シウム板の表面に溝模様を形成して鋳型となし、b)同
溝模様中に溶融金属を鋳込み、c) 硬化後の金属象嵌模
様片を鋳型から取り外し、型枠内に設置し、d) 型枠内
にコンクリートを充填した後、一定時間硬化・養生し、
e) 型枠より表面に金属象嵌模様を具備するコンクリー
ト製品を取出し、同表面を研磨する、以上の工程からな
る金属象嵌模様入り製品の製造方法に係るものである。
【0013】上記製造方法において、溶融金属として
は、好ましくは、比較的融点の低い銅合金、亜鉛合金や
アルミ系合金等を用いることができる。
【0014】溝模様は、NC制御のミリングカッター
や、本出願人が先に特願昭62-109548号公報に開示した
方法、即ち、紫外線硬化樹脂により型板を作成し、石膏
で型取りして鋳造することができる。
【0015】
【実施例】以下、添付図に示す実施例を参照して、本発
明にかかる象嵌模様入り製品の製造方法を詳細に説明す
る。
【0016】まず、コンクリート製品の表面に形成使用
とする金属象嵌模様のデザインコンセプトを決定し、コ
ンピュータを用いて作画する。なお、手描きの場合は、
スキャナでコンピュータに取り込む。その後、必要に応
じて、CRT上で、拡大・縮小・反転・合成等により調
整し、画像 (模様) データをメモリに記憶する。
【0017】画像データをメモリより読出し、図1に示
すように、珪酸カルシウム板10の表面11に、NC制御ミ
リングマシーンを用いて、後述する金属象嵌模様に相当
する溝模様12を形成する。
【0018】通常、良好な鋳型の条件としては、十分
な耐熱性を有すること、切削 (加工) 性が良好である
こと、軽量だが一定の機械的強度を有し、取扱性が良
好であること (曲げ強さ: 10 kg/cm2 以上, 圧縮強さ:
10 kg/cm2 以上) 、安全であること、ガス抜きを行
うために通気性が良好であること、安価で経済性が良
好であること等があげられるが、珪酸カルシウム板10
は、かかる条件の全てを満たすものである。
【0019】次に、図2に示すように、溝模様12中に、
上述した銅合金、亜鉛合金やアルミ系合金等の溶融金属
13を鋳込む。
【0020】この際、珪酸カルシウム板10の熱伝導率
は、0.047 kcal/mhdegと非常に小さく、溶融金属の熱損
失が少ないため、溶融金属が流動性が良く、溝模様12の
隅々まで速やかに鋳込むことができる。
【0021】溶融金属13が硬化した後に、図3に示すよ
うに、金属象嵌模様片14を珪酸カルシウム板10から取り
外す。
【0022】図4に示すように、清掃後の金属象嵌模様
片14を、型枠15内に設置し、コンクリート16を充填す
る。なお、コンクリート16は通常のセメント、砂、水の
混和物でもよいし、不飽和ポリエルテル等の合成樹脂を
主成分とするレジンコンクリートでもよい。
【0023】その後、図5に示すように、その表面を研
磨して、金属象嵌模様片14及びコンクリート16の表面に
光沢を出現して、図6に示すように、表面に金属象嵌模
様17,18 を有する金属象嵌模様入り製品Aを得ることが
できる。
【0024】なお、図2に示すように、溝模様12の一部
にブリッジ形成部12a を設けているので、図3に示すよ
うに、金属象嵌模様片14の中途にブリッヂ14a を形成す
ることができる。従って、図6に示すように、離隔した
位置に独立して金属象嵌模様17,18 がある場合でも、象
嵌模様入り製品Aの表面の正確な位置に、金属象嵌模様
17, 18を形成することができる。
【0025】また、図7と図8に、本発明に係る金属象
嵌模様入り製品の製造方法の他の実施例を示す。
【0026】本実施例は、実質的に、金属象嵌模様20,2
1,22を異種金属より形成することに特徴を有する。
【0027】即ち、図7において、金属象嵌模様20,22
は亜鉛系合金からなる一方で、金属象嵌模様21は銅系合
金からなる。従って、金属象嵌模様入り製品Aは、シル
バーとゴールドが組みあわさった意匠とすることがで
き、装飾効果を高めることができる。
【0028】かかる金属象嵌模様入り製品Aの製造工程
は、実質的に、図1〜図5を参照して説明してきた製造
工程と略同じであるが、溝模様12中に仕切を設ける工程
を別途必要とする。
【0029】即ち、図8に示すように、溶融金属を溝模
様12中に鋳込む前に、両面にアンカー23a,23b を有する
仕切板23によって溝模様12を区画し、一方の溝模様12内
には溶融状態の亜鉛系合金を鋳込み、他方の溝模様12内
には溶融状態の銅系合金を鋳込むことによって、異種金
属からなる金属象嵌模様入り製品Aを製造することがで
きる。
【0030】なお、この際、仕切板23は、亜鉛系合金又
は銅系合金のいずれかの色と同じ金属を用いるのが好ま
しく、これによって、仕切板22の存在を、分からせない
ようにすることができる。
【0031】また、図9と図10に、他の実施例を示す。
図示するように、珪酸カルシウム板30の表面に、NC制
御ミリングマシーンを用いて、金属象嵌模様に相当する
溝模様32,32aを形成するとともに、環状溝模様33を形成
する。
【0032】複数の広幅の縦溝34と横溝35を、同様に、
NC制御ミリングマシーンを用いて、珪酸カルシウム板
30の表面に形成し、これらの溝34,35 を、溝模様32,
32a,33と連絡する。
【0033】かかる構成によって、珪酸カルシウム板3
0の全表面に速やかに溶融金属を廻すことができ、溝模
様32,32a,33 に短時間で流入することができ、途中で硬
化現象を生ずることを効果的に防止することができる。
【0034】また、溝34,35 に流入した溶融金属が硬化
すると、金属象嵌模様を固定する格子状補強ブリッジと
して働くので、複数の金属模様間の間隔、即ち、相対位
置関係を確実に保持することができる。従って、金属模
様入り製品の製造完了後でも、金属模様の変形を確実に
防止することができる。
【0035】なお、コンクリート又はモルタルも、格子
状補強ブリッジに形成される多数の格子状間隙を通して
成形空間内に流入することができるので、コンクリート
又はモルタルを円滑に成形空間内に流入することがで
き、成形作業を円滑に行うことができる。
【0036】
【効果】この発明では、金属象嵌模様入り製品を、珪酸
カルシウム板の表面に溝模様を形成して鋳型となし、同
溝模様中に溶融金属を鋳込み、硬化後の金属象嵌模様片
を鋳型から取り外し、型枠内に設置し、型枠内にコンク
リートを充填した後、一定時間硬化・養生し、型枠より
表面に金属象嵌模様を具備するコンクリート製品を取出
し、同表面を研磨することによって製造することとして
いる。
【0037】このように、単に珪酸カルシウム板の表面
に溝模様を形成するのみで鋳型を容易に形成することが
でき、金属象嵌模様入り製品を容易かつ安価に製造する
ことができる。
【0038】特に、コンピュータやNC加工機を用いる
ことによって、多種少量生産の場合であっても、熟練を
要することなく、金属象嵌模様入り製品を安価にかつ迅
速に製造することができる。
【0039】また、珪酸カルシウム板の表面の形成する
溝模様は、その幅を自在に決定することができるので、
線状溝模様のみならず、面状溝模様や点状溝模様も容易
に形成することができ、金属象嵌模様入り製品の表面に
形成した金属象嵌模様も線状模様のみならず、面状模様
及び点状模様を総合的に組み合わせた模様とすることが
でき、デザインの自由度を著しく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る象嵌模様入り製品の製造方法の製
造工程の説明図である。
【図2】本発明に係る象嵌模様入り製品の製造方法の製
造工程の説明図である。
【図3】本発明に係る象嵌模様入り製品の製造方法の製
造工程の説明図である。
【図4】本発明に係る象嵌模様入り製品の製造方法の製
造工程の説明図である。
【図5】本発明に係る象嵌模様入り製品の製造方法の製
造工程の説明図である。
【図6】同製作工程によって製造した金属象嵌模様入り
製品の斜視図である。
【図7】他の実施例にかかる金属象嵌模様入り製品の斜
視図である。
【図8】珪酸カルシウム板ヘの仕切板の取付状態説明図
である。
【図9】他の実施例にかかる金属象嵌模様入り製品の製
造に用いる珪酸カルシウム板の平面図である。
【図10】図9のI−I線による断面図である。
【符号の説明】
A 金属象嵌模様入り製品 10 珪酸カルシウム板 11 表面 12 溝模様 12a ブリッジ形成部 13 溶融金属 14 金属象嵌模様片 14a ブリッジ 15 型枠 16 コンクリート 17 金属象嵌模様 18 金属象嵌模様 20 金属象嵌模様 21 金属象嵌模様 22 金属象嵌模様 23 仕切板 23a アンカー部 23b アンカー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−117739(JP,A) 特開 昭64−75139(JP,A) 特開 昭61−232256(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22C 1/00 - 1/26 B22D 25/02 B28B 11/22 B28B 19/00 B44C 1/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)珪酸カルシウム板の表面に溝模様を形
    成して鋳型となし、 b) 同溝模様中に溶融金属を鋳込み、 c) 硬化後の金属象嵌模様片を鋳型から取り外し、型枠
    内に設置し、 d) 型枠内にコンクリートを充填した後、一定時間硬化
    ・養生し、 e) 型枠より表面に金属象嵌模様を具備するコンクリー
    ト製品を取出し、同表面を研磨する、 以上の工程からなる金属象嵌模様入り製品の製造方法。
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