JP3149423B2 - 中折式シールド掘進機 - Google Patents

中折式シールド掘進機

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JP3149423B2
JP3149423B2 JP10087695A JP10087695A JP3149423B2 JP 3149423 B2 JP3149423 B2 JP 3149423B2 JP 10087695 A JP10087695 A JP 10087695A JP 10087695 A JP10087695 A JP 10087695A JP 3149423 B2 JP3149423 B2 JP 3149423B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前胴と後胴から成り、
これら前胴,後胴が屈曲自在に連結される中折式のシー
ルド掘進機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の中折式のシールド掘進機は、前胴
と後胴の重り合う部分の隙間をシールするためのシール
機構を備えている。このようなシール機構を備えたシー
ルド掘進機は、例えば実開平3−30459号公報に記
載されている。また、他のシール機構の例として、前胴
と後胴の重り合う部分に隙間が発生しないようにしたも
のも知られており、その場合の内筒の加工法を図12に
示す。図12において、1は前胴であり、後胴2と重り
合う部分では外筒となる。後胴2は、前胴,後胴が重り
合う部分で内筒となる。3は後胴2の曲面部である。曲
面部3は、筒加工半径rで筒状に加工されている。この
筒加工半径rは、前胴1と後胴2の屈曲中心Qを中心と
する曲面加工半径Rに対応して軸方向に増減する。
【0003】図12の方法で加工したシールド掘進機
を、屈曲中心Qを内筒の外側にとって屈曲させた場合、
前胴と後胴の重り合う部分は図13のようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図13の屈曲状態にお
けるシール位置の断面を図14に示す。図14の上下位
置では隙間1部として示すように、曲屈角度に関わらず
隙間量は一定となる。しかし、図の左右位置では隙間2
部の隙間量が、曲屈に伴い増加する。すなわち、内筒と
外筒の隙間量が、シール位置の円周方向で大きく変化す
る。このような内筒と外筒の隙間から、シールド内部へ
シールド外部の土砂等が侵入するのを防ぎ、土砂、水な
どをシールするために、隙間2部の隙間量の変化に対応
しうる土砂シール50を備える必要がある。特に、断面
B−Bについて、図14のC方向に内筒,外筒の相対的
な動きがあると、土砂シール装置50は、大規模なもの
にする必要がある。
【0005】本発明は、上記の問題を解決し、土砂シー
ル装置が簡単で、コンパクトな中折式シールド掘進機を
提供することを目的とするものである。
【0006】本発明はさらに、中折式シールド掘進機に
おける、内筒と外筒の中心軸直角方向の相対的な動きを
抑制する事で、シールドジャッキ,中折ジャッキ,スク
リュコンベア,送排泥管ホース,ケーブルなど、前胴,
後胴にまたがって配置する機器類の保護や、周辺機器,
構造物との干渉を防ぐことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、後胴を構成す
る内筒の筒端部分に設けられた曲面部と、この曲面部の
一部分に摺接するように前胴に設けられたシール部材と
を有し、前記シール部材の一部分を屈曲中心Qとして前
胴を後胴に対して屈曲させる中折式シールド掘進機にお
いて、前記曲面部の外表面は、前記筒端部分の中心点O
1 を中心とする周方向の半径r 1 と前記屈曲中心Qを中心
とする軸方向の半径Rとによって得られる曲面によって
構成されており、前記曲面部の一部を、前記半径r 1
中心点O 1 より偏芯量εを有し、しかも前記中心点O 1
り前記曲面までの距離が前記半径r 1 より短く、かつ周
方向及び軸方向に変化する半径r の曲面で形成した
とを特徴とする。
【0008】本発明の他の特徴は、シールド掘進機の前
胴と後胴の中心軸線回りの相対的な回転を防ぐローリン
グストッパに、シールの締めしろが一定になるような凸
部を設けたことにある。
【0009】
【作用】本発明によれば、内筒曲面部の外周面の曲率
が、折曲げ軸方向とこれに直角な方向とで異なるので、
外筒と内筒間の隙間量の変化が少なくなる。つまり、内
筒と外筒間の隙間量は、シールド掘進機が屈曲した場合
にも、屈曲していない場合とほぼ同じになる。さらに、
前胴と後胴の中心軸線回りの相対的な回転を防ぐローリ
ングストッパ部分でも、内筒と外筒との隙間量が増加し
ない。
【0010】
【実施例】以下図に従って、本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明に係る中折式シールド掘進機の概略構
成を示す側断面図である。図2は図1のA−A断面図、
図3は図1の中折式シールド掘進機が中折れした場合の
図である。
【0011】図において、1は前胴であり、後胴2と重
り合う部分では外筒となる。後胴2は、前胴,後胴が重
り合う部分で内筒となる。3は後胴2に設けられた曲面
部である。4は前胴と後胴の中心軸線回りの相対的な回
転を防ぐローリングストッパで、前胴1に設けられてい
る。5はローリングストッパ受けで、後胴2に設けられ
ている。
【0012】前胴1、後胴2の重り合う部分には、シー
ルドジャッキ6、中折ジャッキ7が配置されている。、
シールドジャッキ6はシールド掘進機の推進に使用す
る。中折ジャッキ7は、シールド掘進機の中折れに使用
する。このように構成されたシールド掘進機は、屈曲中
心Qを内筒の外側の所定の点にとり、屈曲中心Q回りに
屈曲する。
【0013】本発明では、曲屈に伴う隙間量の増加、す
なわち内筒と外筒の隙間量を従来の隙間量より少なくす
る為に、後胴2の曲面部3の外表面を図4〜図7に示す
通り加工する。まず、O1を中心として筒加工半径r1
により曲面部3の外周を加工し、次に、中心O1をεだ
け偏心(後退)させたO2を加工中心として筒加工半径
2(r2−ε<r1)にて円周の一部を加工する。換言
すると、曲面部3の中心O1から外周までの屈曲中心軸
と後胴の中心軸線とに直交する線P−P方向の距離r2
−εを、これと直角な方向の半径r1よりも短くする。
加工半径r1と加工半径r2までの間は連続的にrを変化
させる。図5〜図6において、白い部分は筒の外表面が
半径r1で加工された領域、ハッチング部分はより短い
加工半径で加工が施され後退した領域を示している。
【0014】なお、曲面部3の長手方向は、図7に示す
ように、内筒のすぐ外側の屈曲中心Qを中心として、曲
面加工半径Rで加工される。従って、曲面加工半径Rに
一致するように、筒加工半径rの大きさが軸方向に変化
する。以上を纏めると、曲面部3の外表面は、屈曲中心
Qを中心とした長手方向曲面加工半径Rを有し、筒加工
半径rは屈曲中心軸と後胴の中心軸とに直交する線P−
Pからの角度によって変化し、しかも、曲面部の軸方向
に沿って筒半径rが変化する。
【0015】内筒の曲面部3の外周を以上のように加工
することにより、内筒と外筒の隙間1部は、従来通り
で、隙間2部は従来よりも、隙間量が少なくなる。つま
り、シールド掘進機が、屈曲中心Qを中心に屈曲した場
合、内筒、外筒との隙間量が、屈曲していない場合と同
じになる。あるいは又、この隙間量の変化が少なくな
る。よって、土砂シールも小さなものでよくなる。
【0016】また、図14に示したC方向の動きは、前
胴と後胴の中心軸線回りの相対的な回転を防ぐローリン
グストッパ4やローリングストッパ受け5を図8〜図1
1の様にする事で、防ぐことができる。図8は、ローリ
ングストッパの側面図、図9は、ローリングストッパの
平面図、図10は、後面図である。また、図11は、ロ
ーリングストッパ受け5の断面図である。
【0017】この実施例では、前胴と後胴の中心軸線回
りの相対的な回転を防ぐローリングストッパ4に、内筒
と外筒との隙間量を増加させないための加工として、ロ
ーリングストッパ4の先端部を細くし、一対の凸部40
を設ける。この凸部40とローリングストッパ受け5に
よりC方向の動きを防ぐことができる。すなわち、C方
向について内筒2,外筒1の相対的な動きをローリング
ストッパ4で抑制することで、土砂シール装置に余分な
力が作用しない。また、これによって、シールドジャッ
キ,中折ジャッキ,スクリュコンベア,送排泥管ホー
ス,ケーブルなど、前胴,後胴にまたがって配置する機
器類の保護や、周辺機器,構造物との干渉を防ぐことが
できる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、シールド掘進機が、屈
曲中心を内筒の外側にとり屈曲した場合に、内筒と外筒
との隙間量を、屈曲していない場合と同じもしくは隙間
量の変化を少なくすることができるため、土砂シール装
置が簡単で、コンパクトな中折式シールド掘進機を提供
することができる。
【0019】本発明によれば、さらに、ローリングスト
ッパに内筒と外筒との隙間量を増加させない加工をした
ため、中折式シールド掘進機における、内筒,外筒の相
対的な動きを抑制する事で、シールドジャッキ,中折ジ
ャッキ,スクリュコンベア,送排泥管ホース,ケーブル
など、前胴,後胴にまたがって配置する機器類の保護
や、周辺機器,構造物との干渉を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例になるシールド掘進機の要部
側断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のシールド掘進機が中折れした場合の要部
側断面図である。
【図4】図1の内筒の曲面部の正面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図4の平面図である。
【図7】図1の曲面部の長手方向断面を示す図である。
【図8】図1のローリングストッパの側面図である。
【図9】ローリングストッパの平面図である。
【図10】ローリングストッパの後面図である。
【図11】図1のシールド掘進機のローリングストッパ
受け部の断面図である。
【図12】従来の中折式のシールド掘進機の内筒の加工
法を示す図である。
【図13】図12の前胴と後胴の重り合う部分を示す図
である。
【図14】図13におけるシール位置の断面を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…前胴、2…後胴、3…曲面部、4…ローリングスト
ッパ、5…ローリングストッパ受け、6…シールドジャ
ッキ、7…中折ジャッキ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−117177(JP,A) 特開 平8−144689(JP,A) 特開 平7−217370(JP,A) 特開 平7−150887(JP,A) 特開 平5−106390(JP,A) 実開 平5−57088(JP,U) 実開 昭64−37595(JP,U) 実開 平4−73086(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/06 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後胴を構成する内筒の筒端部分に設けられ
    た曲面部と、この曲面部の一部分に摺接するように前胴
    に設けられたシール部材とを有し、前記シール部材の一
    部分を屈曲中心Qとして前胴を後胴に対して屈曲させる
    中折式シールド掘進機において、 前記曲面部の外表面は、前記筒端部分の中心点O1を中
    心とする周方向の半径r1と前記屈曲中心Qを中心とす
    る軸方向の半径Rとによって得られる曲面によって構成
    されており、前記曲面部の一部を、前記半径r1の中心
    点O1より偏芯量εを有し、しかも前記中心点O1より前
    記曲面までの距離が前記半径r1より短く、かつ周方向
    及び軸方向に変化する半径rの曲面で形成したことを
    特徴とする中折式シールド掘進機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記前胴と後胴の中心
    軸線回りの相対的な回転を防ぐローリングストッパに、
    シールの締めしろが一定になるような凸部を設け、前記
    内筒と外筒との隙間量を増加させないようにしたことを
    特徴とする中折式シールド掘進機。
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JP4938704B2 (ja) * 2008-02-27 2012-05-23 株式会社奥村組 中折れ式シールド掘削機におけるローリング防止機構
CN111520149B (zh) * 2020-04-10 2022-07-29 四川万豪添翼建设工程有限公司 盾构机铰接辅助装置

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