JP3148955U - 合成樹脂製袋 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、フィルムの厚さを薄くすることでコスト削減を図ることができる反面、物品の出し入れ口となる袋体の開口部を開閉する開閉フラップが、カールし易く、皺などになり易い。つまり、袋体の開口部を開封するときには帯状の粘着剤層に貼り付けられている開閉フラップの端を摘んで、粘着剤層からめくり返すように剥がすことが繰り返されるため、カールし易く、皺などになり易い。
そのために、開閉フラップを折り返して粘着剤層に貼着するときに、粘着剤層全体に均一に貼り付けることができない、または、開閉フラップを粘着剤層からめくり剥がすときに、開閉フラップが摘み難くなるなどの取扱い性の面における問題が発生し、その改善が望まれていた。
特に、医師の処方箋にしたがって調剤された医薬や指定された薬剤などを入れる薬袋などでは、朝食後、昼食後、夜食後のように日常的に開閉フラップの開閉が行われために、摘み難く、粘着剤層からめくり剥がし難いなどの問題が顕著に現れ、改善が望まれていた。
前記開閉フラップに、その延設突端側を折返し重ね合わせて溶着させた二重フィルム層からなる摘み部を備えたことを特徴とする。
ここで、前記摘み部の全体が、梨地模様に溶着されていることが好適なものとなる。また、前記袋体内に仕切りフィルムが備えられていることが好適なものとなる。
そして、粘着剤層から開閉フラップを剥離する(袋体の開口部を開封する)ときには、摘み易く形成されている摘み部を摘んで、粘着剤層から速やかに、簡単にめくり剥がすことができる。このとき、摘み部の全体が梨地模様によって溶着処理されている場合、梨地模様が滑り止めとなって、摘み部が滑ることなく、粘着剤層からの剥離を遂行させることができる。
また、梨地模様を構成するように無数に点在する溶着凸部群が、摘み部における粘着剤層との貼着面側に存在している場合には、粘着剤層に対する摘み部の貼着が、面によるベタ貼り付けとならず、無数の点接触による点貼り付けとなることで、ベタ貼り付けに比べて剥離を容易にすることができる。
これにより、日常的に行われる医薬や薬剤の出し入れのときに、指示書などの用紙が邪魔にならず、しかも、医薬や薬剤の出し入れによって用紙が皺にならないために、用紙に記載されている種類、量、服用時間などの必要事項が皺などによって見難くなることがない。
図1は、第1の実施形態に係る本考案の合成樹脂製袋を示す背面図および縦断側面図である。
合成樹脂製袋Aは、袋体1と、この袋体1の開口部2から延設されて、該開口部2を開閉するための開閉フラップ(封緘フラップ)3と、この開閉フラップ3を折り返して、開口部2を封止したときに貼り付ける粘着剤層4とを備えて構成されている。
また、合成樹脂製袋Aは、袋体1内を、表膜フィルム1a側と裏側フィルム1b側に仕切るための仕切りフィルム5を備えている。
ちなみに、この袋体1に用いられる合成樹脂フィルムは、周知の高密度または低密度のポリエチレンフイルム、延伸または無延伸のポリプロピレンフイルムなどの共押出し、もしくは、ラミネートしたポリオレフィン系樹脂やポリスチレン系樹脂、ポリエステル、ナイロン、ビニロンなどの透明または半透明その他の透視性を有する合成樹脂材料である。
そして、この開閉フラップ2の延設突端側には、図1に示すように、二重フィルム層からなる摘み部6が備えられている。
この摘み部6は、開閉フラップ3の延設突端側を所定の幅で折返し重ね合わせて、その折返し縁が溶着処理されることで、二重フィルム層にて形成されるとともに、図1に示すように、摘み部6の折返し縁に沿って溶着部7が形成される。
なお、この摘み部6の溶着部7は、超音波による溶着処理によって行われるものである。また、摘み部6の両側の合わせ縁は、袋体1と同じく熱切断処理のとき、または、袋体1の形成された後に溶着されているものである。
図2は、開閉フラップを折り返して袋体の開口部を封止した状態を示す縦断側面図である。
まず、袋体1の開口部2を封止するときには、周知のように、粘着剤層4から離型紙8を剥がし、開閉フラップ3を裏膜フィルム1b側に折り返して摘み部6を粘着剤層4に貼り付ける。
そして、袋体1内に収容した品物を取り出すときには、摘み部6を親指と人差し指で摘み、めくり剥がすように摘み部6を粘着剤層4からめくり剥がして開口部2を開封する。このとき、摘み部6は、二重フィルム層によって厚みがあるので、確実に摘むことができる。
それにより、粘着剤層4から開閉フラップ3をめくり剥がすことを摘み部6によって速やかに遂行させて、袋体1の開口部2を開封することができるものである。
この第2の実施形態では、図3に示すように、摘み部6の全体を梨地模様にて溶着したものである。それ以外の構成要素においては前記の第1の実施形態と基本的に同じことから、同じ構成要素に同じ符号を付することで重複説明は省略する。
すなわち、二重フィルム層からなる摘み部6の全体が梨地模様に溶着されている。これにより、摘み部6全体における二重フィルム層の一体化が図られて、摘み部6に適宜の硬度が付与されるとともに、梨地模様の無数に点在する溶着凸部9群によって摘み部6に滑り止め作用が付与される。
なお、摘み部6の梨地模様の溶着、つまり、無数に点在する溶着凸部9群は、超音波による溶着処理によって行われるものである。
また、梨地模様の無数に点在する溶着凸部9群が、摘み部6における粘着剤層4との貼着面側に存在している場合には、摘み部6の剥離操作をより一層容易にすることができる。つまり、粘着剤層4に対する貼着が、面によるベタ貼り付けとならず、無数の溶着凸部9群の点接触による点貼り付けとなることで、剥離操作を容易にすることができるなどの効果を期待することができる。
例えば、袋体1は、2枚の合成樹脂フィルムを重ね合わせた熱切断により、上部に開口部2を有し、開口部2から延設させた開閉フラップ3を有する袋状に形成することができる。この場合、仕切りフィルム5の下辺縁を袋体1の溶着底部に溶着することができる。
1 袋体
2 開口部
3 開閉フラップ
4 粘着剤層
5 仕切りフィルム
6 摘み部
7 溶着部
9 梨地模様の溶着凸部
Claims (3)
- 合成樹脂フィルムを重ね合わせて溶着することにより形成される袋体の開口部に、該開口部から延設させた開閉フラップと、
この開閉フラップを折り返して前記開口部を封止したときに、前記開閉フラップを剥離可能に貼着する粘着剤層と、を備えている合成樹脂製袋であって、
前記開閉フラップは、延設突端側を折返し重ね合わせて溶着させた二重フィルム層からなる摘み部を備えていることを特徴とする合成樹脂性袋。 - 前記摘み部の全体が、梨地模様にて溶着されていることを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂製袋。
- 前記袋体内に仕切りフィルムが備えられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の合成樹脂製袋。
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JP2008008982U JP3148955U (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | 合成樹脂製袋 |
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JP2008008982U JP3148955U (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | 合成樹脂製袋 |
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JP3148955U true JP3148955U (ja) | 2009-03-05 |
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ID=54853566
Family Applications (1)
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017047955A (ja) * | 2015-09-03 | 2017-03-09 | 押尾産業株式会社 | 包装袋 |
JP2017047956A (ja) * | 2015-09-03 | 2017-03-09 | 押尾産業株式会社 | 包装袋 |
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2008
- 2008-12-22 JP JP2008008982U patent/JP3148955U/ja not_active Expired - Fee Related
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