JP3148893U - コネクタ及び車両用防犯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】配線の取り回しがきれいにでき、配線や端子を目立たないようにすることができ、さらには簡潔な構造のコネクタを提供する。【解決手段】基板300が組み付けられたコネクタ本体100に、カバー200を組み付ける。図の右奥に位置する凹条に、凸条を開放された側から噛み合わせて、カバー200をコネクタ本体100に挿入していく。そして、カバー本体の開放されていない側の側面に台座及び側壁が接触することで、それ以上は奥に挿入できなくなるまで挿入する。そうすると、カバー200が、基板300に備えられたピンに覆い被さる。しかし、カバー200の凸条の一端は開放されているので、ピンの表側に接続される配線を、ここから外に出すことができる。一方、カバー200を、図の左手前に位置する凹条から挿入すれば、開口部を逆にすることで、逆向きに配線を外に出すことができる。【選択図】図5
Description
本考案は、コネクタ、及び当該コネクタを備えた車両用防犯装置に関する。コネクタについては、特にその形状に関する。
車両には、用途に合わせて様々なコネクタが用いられる。例えば、運転席付近に設けられた、車内LANに繋がるメス型コネクタ(備え付けコネクタ)に接続するための、診断機器に繋がるオス型のコネクタ(外部コネクタ)がある。診断機器は、車内LANに接続されると、車内LANを構成する電子制御装置(ECU)から故障診断に必要な情報を収集し、車載装置の診断を行う。
この他、多数の複雑な形状の部品を組み立てることで、自身の横から配線を引き出せるように構成されたコネクタが知られている(例えば特許文献1参照)。
特表2000−509194号公報
ところで、本考案者らは、先述した運転席付近の備え付けコネクタに装着されることで機能する車両用防犯装置の開発を行っている。備え付けコネクタに外部コネクタを介して車両用防犯装置を接続すれば、車両情報を車内LANから収集できるので、車両用防犯装置を後付けで簡単に導入できる。
しかし、このような用途に先述した備え付けコネクタを用いると、次のような課題が生じていた。その課題を列挙すると、配線の取り回しが綺麗にできない、配線や端子が目立つ、というものである。
まず、配線の取り回しが綺麗にできないことについて説明する。従来の外部コネクタは、備え付けコネクタに一時的に取り付けられる用途を念頭に設計されているので、構成が簡潔なものばかりである。具体的には、外部コネクタは、ピンと配線とが単に接続され、コネクタからまっすぐ配線が延びたものばかりである。コネクタからまっすぐ延びる配線は、運転席の端に沿って綺麗に這わせることが難しい。
配線の取り回しが綺麗にできないと、ペダルが設けられた運転席の下方付近に配線が飛び出てしまう。そうすると、この配線がペダルや運転者の足に引っ掛かってしまうことがあり、ペダル操作に支障がでたり、断線してしまったりするので、深刻な事態を引き起こすことがある。
次に、配線や端子が目立つことについて説明する。配線を外に引き出すためには、端子と外とを繋ぐ空間が必要である。まっすぐ配線が引き出されていると、端子、あるいは端子を備える基板が、その空間を通じて外から見えてしまう。そうすると、コネクタの位置が直ぐに分かるので、犯人に断線されてしまい、車両用防犯装置が無能力化されてしまう、という事態が簡単に起こり得る。
一方、特許文献1のコネクタを用いると、配線の取り回しが綺麗にできない、端子や端子を備える基板が外から見えてしまう、という課題は、ある程度解決することができる。なぜなら、このコネクタは、横から配線を引き出せるように構成されているからである。コネクタの横から配線を引き出せるようになっていれば、運転席の端に沿って綺麗に這わせることができ、さらに端子を隠すようにしてコネクタ内部に配置することができるからである。
しかし、特許文献1のコネクタは、先述したように、多数の複雑な形状の部品を組み立てる必要があるので、サイズが大きくなることでコネクタ自体が目立ってしまい、結局は犯人に見つかりやすい。また、配線が綺麗に取り回せたとしても、コネクタ自体が大きいので邪魔になる。さらには、このように複雑な構造では、コストが高くなるのは避けられない。
また、車両の種類毎に、備え付けコネクタの周囲の形状が異なることがある。そうすると、備え付けコネクタから横方向に配線を取り出した構造を採用したことが裏目に出て、その取り出し方向の障害物によって、コネクタを備え付けコネクタに取り付けられないことがある。
本考案は、先述した課題に鑑み、配線の取り回しがきれいにでき、配線や端子を目立たないようにすることができ、さらには簡潔な構造のコネクタの提供を目的とする。
先述した課題を解決するためになされた請求項1に記載のコネクタは、コネクタ本体とカバーとを備える。コネクタ本体は、端子を保持可能に構成されると共に、保持した端子を所定のコネクタが備える端子に自身の裏側で電気的に連結可能な構成にされる。さらに、コネクタ本体は、端子同士が連結した状態において外部に露出する部位に凹条を有する。
カバーは、開口部と、凹条と噛み合う形状の二つの凸条とを有し、凹条と凸条との噛み合いによってコネクタ本体に装着される。
また、凹条は、長手方向の両端が開放された状態で設けられている。一方、各凸条は、長手方向の少なくとも一端が開口部によって開放された状態で設けられている。
そして、カバーは、二つの凸条の任意の一方が当該凸条の開放端から凹条の二つの開放端のうち当該凸条に予め割り当てられた方に挿入されて凹条と噛み合うことで、コネクタ本体に装着される。さらに、カバーは、二つの凸条のどちらが凹条と噛み合った状態でも、コネクタ本体に装着された状態においては、コネクタ本体の表側からコネクタ本体に保持された端子に覆い被さる形状にされている。
また、開口部は、端子を保持したコネクタ本体にカバーが装着された状態において、コネクタ本体とカバーとに挟まれた空間から外に、コネクタ本体に保持された端子に接続された配線を通すことが可能な形状にされている。
請求項1に記載のコネクタによれば、配線の取り回しがきれいにでき、配線や端子を目立たないようにすることができ、簡潔な構造で作ることができる。配線の取り回しがきれいにできる理由は、開口部から配線を取り出すことができ、しかもこの開口部は、二通りの配置ができるからである。つまり、カバーをコネクタ本体に装着したときの開口部の位置を、配線を綺麗に這わせることができるように配置させれば、無理に曲げる必要が無くなる。
また、配線や端子を目立たないようにすることができる理由は、配線を綺麗に這わせることができるから、さらには、端子をカバーによって覆い隠すことができるからである。また、凸条と凹条とを噛み合わせるだけであるので、簡潔な構造で作ることができ、省サイズ・省コストを実現できる。
一方、請求項2に記載のコネクタも、先述した課題を解決するためになされた考案であり、コネクタ本体とカバーとを備える。コネクタ本体は、端子を保持可能に構成されると共に、保持した端子を所定のコネクタが備える端子に自身の裏側で電気的に連結可能な構成にされる。さらに、コネクタ本体は、端子同士が連結した状態において外部に露出する部位に二つの凹条を有する。
カバーは、開口部と、凹条と噛み合う形状の凸条とを有し、凹条と凸条との噛み合いによってコネクタ本体に装着される。
また、各凹条は、長手方向の少なくとも一端が開放された状態で設けられている。一方、凸条は、長手方向の少なくとも一端が開口部によって開放された状態で設けられている。
そして、カバーは、凸条が当該凸条の開放端から二つの凹条のうち任意の一方の開放端に挿入され任意の凹条と噛み合うことで、コネクタ本体に装着される。さらに、カバーは、凸条が二つの凹条のどちらと噛み合った状態でも、コネクタ本体に装着された状態においては、コネクタ本体の表側からコネクタ本体に保持された端子に覆い被さる形状にされている。
また、開口部は、端子を保持したコネクタ本体にカバーが装着された状態において、コネクタ本体とカバーとに挟まれた空間から外に、コネクタ本体に保持された端子に接続された配線を通すことが可能な形状にされている。
請求項2に記載のコネクタが奏する効果は、請求項1記載のコネクタと同じである。
一方、請求項3に記載のコネクタも、先述した課題を解決するためになされた考案であり、コネクタ本体とカバーとを備える。コネクタ本体は、端子を保持可能に構成されると共に、保持した端子を所定のコネクタが備える端子に自身の裏側で電気的に連結可能な構成にされる。さらに、コネクタ本体は、端子同士が連結した状態において外部に露出する部位に互いに平行な二つの凹条を有する。
カバーは、開口部と、凹条と噛み合う形状の互いに平行な二つの凸条とを有し、凹条と凸条との噛み合いによってコネクタ本体に装着される。
また、各凹条は、長手方向の両端が開放された状態で設けられている。一方、各凸条は、長手方向の少なくとも一端が開口部によって開放された状態で設けられている。
そして、カバーは、二つの凸条の任意の一方が当該凸条の開放端から、二つの凹条のうち任意の一方に設けられた二つの開放端のうち当該凸条に予め割り当てられた開放端に挿入され任意の凹条と噛み合うことで、コネクタ本体に装着される。
また、各凸条同士の位置関係および各凹条同士の位置関係は、一組の凸条および凹条が挿入によって噛み合うときは、もう一組の凸条および凹条も挿入によって噛み合うようになっている。
そして、カバーは、二つの凸条のどちらが二つの凹条のどちらと噛み合った状態でも、コネクタ本体に装着された状態においては、コネクタ本体の表側からコネクタ本体に保持された端子に覆い被さる形状にされている。
また、開口部は、端子を保持したコネクタ本体にカバーが装着された状態において、コネクタ本体とカバーとに挟まれた空間から外に、コネクタ本体に保持された端子に接続された配線を通すことが可能な形状にされている。
請求項3に記載のコネクタが奏する効果は、請求項1・請求項2記載のコネクタとほぼ同じである。ただし、違いがある。本請求項に係る考案の請求項1・請求項2に係る考案に対する有利な点は、二組の凸条と凹条とが噛み合うので、安定してカバーがコネクタ本体に装着されることである。
一方、請求項1・請求項2に係る考案の本請求項に対する有利な点は、凸条・凹条の二つある方について、互いに平行に設計する必要はないので、設計の自由度が増すことである。
請求項1〜請求項3の何れかに記載のコネクタ請求項4に記載のように構成されるとよい。請求項4に記載のコネクタが備えるカバーは、開口部によって開放された凸条の端とは反対側の端は、カバーが備える壁により閉塞されている。そして、コネクタ本体に対するカバーの挿入は、壁とコネクタ本体との接触によって制限される。
請求項4に記載のコネクタによれば、カバーをコネクタ本体に対して装着させやすい。なぜなら、ユーザがカバーをコネクタ本体に装着するときに、壁とコネクタ本体とが接触して挿入できなくなるまで押しつければよいからである。さらに、端子をより目立たなくすることができる。なぜなら、壁によって端子を隠すことができるからである。
請求項1〜請求項4の何れかに記載のコネクタは、請求項5に記載のように、凸条と凹条とを互いに読み替えた構成にされても良い。このようにしても、引用する請求項に係る考案と同じ効果を奏することができる。
請求項1〜請求項5の何れかに記載のコネクタは、請求項6に記載のように構成されるとよい。請求項6に記載のコネクタが備えるカバーは、コネクタ本体に装着された状態で外側に露出する部位に突起を備える。そして、突起は、配線を線状体によって括り付けることが可能な形状である。
ここで言う「線状体」とは線状の(つまり、細長い、線の形をしている)物体である。糸・紐・結束バンド・針金など、括り付けることができるものであれば何でも良い。
請求項6に記載のコネクタによれば、カバーから外に出た配線を突起にくくり付けることができる。
請求項1〜請求項6の何れかに記載のコネクタは、請求項7に記載のように構成されるとよい。請求項7に記載のコネクタは、端子が基板本体に貫通して固定されることで構成された基板を保持することによって、端子を保持する構成にされている。そして、端子は、基板本体の平面方向について、外縁部よりも基板本体の内側に配置されている。
また、コネクタ本体は、貫通穴と、台座とを備える。貫通穴は、表裏の方向へ貫通し、基板本体に固定された端子を表側から裏側へと差し込むことが可能なように構成されている。また、台座は、端子が貫通穴に所定深さ挿入されると、基板本体の外縁部と接触することで、表側から裏側への向きへコネクタ本体に対して基板が移動することを制限する。
そして、カバーは、コネクタ本体に装着された状態において、台座との間に表裏の方向に、基板本体の厚さよりも厚い隙間を形成する押え部を備える。
この押え部によって、コネクタは、凹条と凸条とが噛み合ったときに、コネクタ本体に保持された基板がコネクタ本体に対して裏側から表側への向きに移動すると、外縁部と押え部とが接触することで、裏側から表側への向きへコネクタ本体に対しての基板の移動が制限される構成にされている。
請求項7に記載のコネクタによれば、基板を安定して保持することができる。なぜなら、押え部が基板の外縁部を押さえることになるので、コネクタ本体から基板が抜けてしまうことを防ぐことができる。従って、接着剤などで基板をコネクタ本体に固定する必要が無くなる。
請求項8に記載の車両用防犯装置は、請求項7に記載のコネクタを備えるものである。このコネクタは、基板を備える。そして、この基板は、当該端子が貫通穴に差し込まれると共に、当該基板本体が台座に接触している状態で、コネクタ本体に保持されている。さらに、基板が備える端子は、配線を通じて当該車両用防犯装置の本体と電気的に連結されている。
請求項8に記載の車両用防犯装置によれば、防犯効果を上げることができる。なぜなら、配線およびコネクタが目立たないことで、配線が切られにくいからである。
一方、請求項9に記載のコネクタも、先述した課題を解決するためになされた考案であり、コネクタ本体とカバーとを備える。コネクタ本体は、端子を保持可能に構成されると共に、保持した端子を所定のコネクタが備える端子に自身の裏側で電気的に連結可能な構成にされる。さらに、コネクタ本体は、端子同士が連結した状態において外部に露出する部位に第一噛み合い部を有する。
カバーは、開口部と、第一噛み合い部と噛み合うことが可能な第二噛み合い部とを有し、第一噛み合い部と第二噛み合い部との噛み合いによって、コネクタ本体に装着される。
第一噛み合い部は、コネクタ本体の表裏方向に平行な所定の直線を軸として回転対称性を有しており、当該回転対称性によって、コネクタ本体に対する開口部の向きを切り替えて、カバーをコネクタ本体に、第一噛み合い部と第二噛み合い部との噛み合いによって装着可能な構成にされる。
そして、カバーは、端子を保持したコネクタ本体に装着された状態においては、開口部が何れの向きでも、コネクタ本体の表側から端子に覆い被さる形状にされている。
また、開口部は、カバーがコネクタ本体に装着された状態において、コネクタ本体とカバーとに挟まれた空間から外に、コネクタ本体に保持された状態の端子に接続された配線を通すことが可能な形状にされている。
請求項9に記載のコネクタによれば、請求項3に係る考案と同じ効果を奏することができる。さらに、回転対称性を有するので、簡潔に設計できる。
以下、図面と共に説明する。図1は、本考案が適用されたコネクタ1の斜視図である。図に示すように、コネクタ1は、コネクタ本体100とカバー200とから構成される。コネクタ本体1は、配線550を介して、車両用防犯装置500と連結している。車両用防犯装置500及び配線550は、既存のものなので後で簡単に述べる。ここからは、コネクタ本体1を説明する。
コネクタ本体100とカバー200とは、脱着が自由に構成されている(詳細後述)。また、コネクタ本体100とカバー200との間には、基板300が装着されている。まず、基板300を以下に説明する。なお、基板300は既存のものなので簡単に説明する。
図2(a)は基板300の斜視図、図2(b)〜(e)は基板300を第三角法で表した図である。図2(b)は正面図、図2(c)は右側面図、図2(d)は下面図、図2(e)は背面図である。本実施例においては、基板300について、正面図(図2(b))によって見える方を表側、背面図(図2(d))によって見える方を裏側と定義する。さらに、図2(b)に示すように、紙面の向きと同じように上下左右の向きを定義する。
図2(a)(c)(d)に示すように、基板300は、表裏方向に平べったい直方体の基板本体310に、十六本の金属性のピン320が表裏方向に貫通した状態で固定されることで構成される。また、図2(a)に示すように、基板本体310は、正面から見ると長方形であり、左右方向に長辺、上下方向に短辺が延びる。
ピン320は、左右方向に延びる二列に平行に八本ずつが配列されている。そして、ピン320は、基板本体310の表側に短く突き出ており、裏側で長く突き出ている。ピン320は、基板本体310に対して、表側で半田付けによって固定される。ピン320は、このようにして端子として機能し、基板本体310上には、ピン320に対し、図2(b)(e)に示すように、表側・裏側それぞれに所望の配線が形成される。
また、図2(a)に示したハッチングの部位は、基板本体310の外縁部330である。この外縁部330は、基板本体310の表側から、先述したように配列されたピン320を取り囲む四角形を除いた形状である。ここでは、外縁部330を取り除いたと仮定したときの短辺の長さの半分をt3’’とする。t3’’は、後の説明で用いる。
図3は、コネクタ本体100を第三角法で表した図である。図3(a)は正面図、図3(b)は左側面図、図3(c)は下面図、図3(d)は上面図、図3(e)は背面図、図3(f)は図3(a)におけるF−F断面図である。
図3(a)〜(e)に示すように、コネクタ本体100は、土台110と、オスカプラ部120と、一対のスペーサ130と、十六個の貫通穴140と、一対の台座150と、一対の側壁160と、一対の凹条170とから構成される。また、コネクタ本体100は、樹脂成形で作られる。
なお、本実施例においては、コネクタ本体100について、正面図(図3(a))によって見える方を表側、背面図(図3(e))によって見える方を裏側と定義し、さらに、図3(a)に示すように、紙面の向きと同じように上下左右の向きを定義する。
また、図3(a)(b)に示すように、コネクタ本体100は、オスカプラ部120を除けば、上下方向に対称な形状に構成されている。そこで、上下の対称の中心である上下対称線Aを定義する。さらに、図3(a)(c)(d)に示すように、コネクタ本体100は、左右方向に対称な形状に構成されている。そこで、左右の対称の中心である左右対称線Bを定義する。
土台110は、コネクタ本体100の表裏の境目となる。また、図3(b)〜(e)に示すように、オスカプラ部120は、土台110の裏側に接続されたもので、オス型のコネクタとして、既存のメス型コネクタと接続可能に、規格に適合する形状に構成されている。
スペーサ130は、図3(b)(c)(d)に示すように、土台110の表側に接続され、表裏方向のスペースを稼ぐ。さらに、スペーサ130は、図3(a)に示すように、上下方向および左右方向において、土台110よりも小さく構成されている。また、図3(f)(オスカプラ部120及び下半分の図示は省略)に示すように、スペーサ130(ハッチングの部位)は、引け巣を防ぐために、上下対称線A付近でくり貫かれたような形状をしているので、その付近では土台110が表側に露出している。
貫通穴140は、土台110とスペーサ130とを表裏方向に貫通する穴である。そして、貫通穴140は、基板300が備えるピン320の長手方向の直交方向の断面よりも、やや大きい形状に構成されている。さらに、貫通穴140は、八個ずつが二列に平行に配列されることで、ピン320の十六本の配置と同じように配置される。つまり、十六本のピン320それぞれを、対応する位置の貫通穴140に同時に挿入することが可能に、十六個の貫通穴140は構成されている。
台座150は、図3(b)に示すように、スペーサ130に接続される。接続されるスペーサ130の部位は、土台110と接続された面と反対側の面、つまり、表側の面である。そして、台座150のそれぞれは、図3(a)に示すように、貫通穴140による二列それぞれに沿って延びるように配置されている。このとき、貫通穴140を塞いでしまわないように、上下対称線Aより遠い位置において、各貫通穴140に沿って配置される。さらに、各台座150は、図3(b)に示すように、スペーサ130に対して、上下対称線Aに対して遠ざかる向きに飛び出している。
各側壁160は、各台座150に接続され、台座150に対して表向きに延びるように構成されている。そして、側壁160同士の間にできる隙間は、基板本体310の幅よりもわずかに長く設計されている。なお、基板本体310の幅とは、ピン320が作る二列の配列方向それぞれと直交する方向の長さである(図2(e)参照)。
なお、台座150と側壁160との境界は、図3(b)に描かれた破線に示されるように、側壁160の所定の面を含む平面である。この所定の面とは、上下対称線Aと平行な面であると共に、上下対称線Aに近い方の面である。この破線は実際には存在しないけれど、説明のために仮想線として図示する。
凹条170は、土台110とスペーサ130と台座150と側壁160とから構成されるものである。つまり、図3(f)において、スペーサ130が土台110、並びに、台座150及び側壁160に対して凹んでいる形状のことを指している。そして、凹条170は、図3(b)に示すように、左右の両端で開放されているので、凹条170と噛み合うことができる形状のものを、凹条170の開放端の左右のどちらからでも挿入できる。なお、図3(a)に示すように、凹条170について、右上の開放端を端δ、左下の開放端を端δ’、右下の開放端をω、左上の開放端を端ω’と呼ぶ。
また、図3各図に示すように、コネクタ本体100は、オスカプラ部120を除けば、上下対称線Aと左右対称線Bとの交点を通る表裏方向の直線に対して、点対称の形状になっている。この形状によって、コネクタ本体100は、カバー200を二方向から組み付け可能(詳細後述)な形状を、簡潔な設計で実現している。
以上に説明した構成によれば、コネクタ本体100と基板300とを、互いに組み付けることができる。具体的には、基板300が備えるピン320のそれぞれを対応する位置の貫通穴140に挿入し、基板本体310の裏側が台座150に接触するまで基板300をコネクタ本体100に押し込む。この状態では、基板本体310が各側壁160に挟み込まれることもあり、上下方向、左右方向および裏向きへの、コネクタ本体100に対する基板300の移動が拘束される。
次に、カバー200を説明する。図4(a)〜(e)はカバー200を第三角法で表した図である。図4(a)は正面図、図4(b)は右側面図、図4(c)は上面図、図4(d)は左側面図、図4(e)は背面図である。なお、本実施例においては、カバー200について、正面図(図4(a))によって見える方を表側、背面図(図4(e))によって見える方を裏側と定義し、さらに、図4(a)に示すように、紙面の向きと同じように上下左右の向きを定義する。
カバー200は、カバー本体210と突起220とから構成される。また、カバー200は、樹脂成形で作られる。
図4各図に示すように、カバー本体210のシルエットは直方体である。そして、その直方体の内部がくり貫かれたような形状が、カバー本体210である。また、図4(c)以外の図4各図に示すように、カバー200は、上下に対称な形状をしているので、上下対称線Cを定義する。
そのくり貫き形状は、図4(d)に示すように、上下及び左右に垂直な断面について、「十」の字の様な形状をしており、左側面で外側に開放されている。また、図4(e)に示すように、くり貫き形状は、裏側でもカバー本体210の外側に開放されている。なお、左側面に向けて開放された部位(図4(d)参照)を開口部と呼ぶ。その一方で、図4(a)(b)(c)に示すように、その他の面は開放されていない。なお、カバー200の右側で、くり貫き形状が開放されないように塞いでいるカバー本体210の一部を、壁216と呼ぶ。
また、カバー本体210は、凸条212と押え部214とをそれぞれ二つずつ備える。凸条212及び押え部214は、そのくり貫き形状によってカバー本体210に残った部位によって構成されるものである。
凸条212は、カバー本体210の背面の一部を構成するものである。一部とは、壁216を除くことを指している。そして、凸条212は、上下対称線Cに向けて曲げられている鉤のような形状をしている。そして、凸条212は、コネクタ本体100が備える凹条170と噛み合わせることが可能に、その上下方向の幅が、凹条170の表裏方向の幅よりも薄く設計されている。
また、図4(e)に示すように、上(紙面では下)の凸条212の開放端を端Δ、下(紙面では上)の凸条212の開放端を端Ωと呼ぶ。
一方、各押え部214は、各凸条212よりも表側に位置する長方形状の出っ張りである。その形状は、次の三つの不等式を満たすように構成されている。一つ目は、上下方向について同じ側にある凸条212との間できる表裏方向の隙間t1が、コネクタ本体100が備える側壁160の表裏方向の厚さt1’(図3(b)参照))よりもやや長いことである(t1’<t1…[1])。
二つ目は、押え部214における最も出っ張った部分から上下対称線Cまでの距離t2が、上下対称線Aから側壁160の遠い面までの距離t2’(図3(b)参照)よりも長いことである(t2<t2’…[2])。三つ目は、押え部214における最も引っ込んだ部分の上下対称線Cからの距離t3が、上下対称線Aから側壁160の近い面までの距離t3’(図3(b)参照)よりも短く、かつ、t3’’(図2(b)参照)よりも長いことである(t3’’<t3<t3’…[3])。
[1]及び[2]並びに[3]の左の不等式(t3’’<t3)が満たされるべき理由は、カバー200をコネクタ本体100に挿入可能にするためである。[3]の左の不等式について簡単に説明すると、これが満たされないと、押え部214がピン320の接触してしまうことで、挿入ができなくなる。
一方、[3]の右の不等式(t3<t3’)は、挿入に必要な条件ではない。しかし、この不等式を満たすことで次の効果を奏する。カバー200をコネクタ本体100に挿入した状態において、押え部214が基板本体310の外縁部330の真表に位置するので、ピン320が貫通穴140から抜けるようにして基板300が移動しても、押え部214と外縁部330が接触することで、移動が止まる。従って、基板300を更に安定的にコネクタ本体100に保持することが可能になる。従って、接着剤などで、コネクタ本体100と基板300とを固定する必要が無くなる。
また、突起220は、カバー本体210の左側面から左向きに突き出るように設けられた直方体である。そして、開口部を塞がないように正面に沿って、また、上下方向の中央付近に設けられている。
図5(a)は、基板300が組み付けられたコネクタ本体100に、カバー200を組み付ける様子を表した図である。図5(a)に示すように、図の右奥に位置する凹条170に、開口部から噛み合わせて、カバー200をコネクタ本体100に挿入していく。つまり、この場合は、凸条212の端Δを凹条170の端δに、凸条212の端Ωを凹条170の端ωに挿入している。
そして、壁216に台座150及び側壁160が接触することで、それ以上は奥に挿入できなくなるまで挿入する。このとき、挿入した向きと逆向きにはカバー200は自由に動くけれど、この状態を装着と呼ぶ。
そうすると、図5(b)に示すように、カバー200が、基板300に備えられたピン320に覆い被さる。しかし、カバー200の凸条212の一端は開口部によって開放されているので、ピン320の表側に接続される配線を、開口部から外に出すことができる。なお、図5(b)は図5(a)に対して、表裏・左右をそれぞれ反転させて見た図である。
また、図5(c)に示すように、カバー200を、図5(a)で示した例とは逆に、図の左手前に位置する凹条から挿入することで、開口部を逆にすることができるので、逆向きに配線を外に出すことができる。この場合は、凸条212の端Δを凹条170の端δ’に、凸条212の端Ωを凹条170の端ω’に挿入している。
以上に説明したように、コネクタ1によれば、基板300を隠すことによってコネクタ1自身を目立たなくすることができる。特に、コネクタ本体100とカバー200とを周囲の色と同じ色にしておけば、より目立たなくなる。
さらに、配線をすっきり取り回すことができる。従来のように基板本体310に対して垂直に延びてくる配線は、無理に曲げる必要があったり、無理に曲げた結果として膨らんだ配線にユーザの手などが引っ掛かり断線したりすることもあった。
それに対してコネクタ1によれば、基板本体310に対して、平行に配線を伸ばすことができるので、先述した従来技術の問題点は解消される。また、外に出した配線を、突起220に結束バンドなどで固定できる。このようにすることで、配線が無理に引っ張られたとしても断線を防ぐことができる。
また、コネクタ本体100・カバー200共に、簡潔な構造になっている。従って、樹脂成形などで簡単に作ることができる。また、サイズも必要最小限に抑えることができ、運転席付近に配置するものとして適している。
[変形例1]
図6は、コネクタ2の斜視図である。コネクタ2は、コネクタ本体100と、カバー400と、基板300とから構成される。コネクタ本体100と基板300とについては、コネクタ1が備えるものと同じであるので、ここでは説明を省略する。
[変形例1]
図6は、コネクタ2の斜視図である。コネクタ2は、コネクタ本体100と、カバー400と、基板300とから構成される。コネクタ本体100と基板300とについては、コネクタ1が備えるものと同じであるので、ここでは説明を省略する。
そこで、カバー400について説明する。図6に示すように、カバー400のカバー200に対する違いは、通し穴410と、キャップA415と、キャップB420とを新たに備えることである。
図7(a)〜(e)はカバー200を第三角法で表した図である。図7(a)は正面図、図7(b)は右側面図、図7(c)は上面図、図7(d)は左側面図、図7(e)は背面図である。また、正面図によって見える方を表側、背面図によって見える方を裏側とする。
通し穴410は、図7(c)(d)(e)に示すように、カバー400の上面および下面、並びに、内部のくり貫き形状を貫通する穴である。図7(c)に示すように、貫通する方向から見た形状は、長方形である。また、図7(d)に示すように、通し穴410の表裏方向の長さは、押え部414の表裏方向の長さとほぼ同じである。そして、通し穴410の表裏方向の位置は、押え部414の表裏方向の位置に対して、裏側にわずかにずれた位置である。なお、押え部414は、通し穴410に付いて以外は、押え部214と同じものである。
また、キャップA415は、通し穴410に嵌め込むことが可能に構成されている(図6参照)。具体的には、キャップA415は、ゴムを素材とし、直方体に形作られている。そして、嵌め込む方向と直交する方向から見た形状が、通し穴410の貫通方向の形状に対して相似であると共にわずかに大きく作られている。キャップA415によれば、上面または下面から配線を外に出すために設けられた通し穴410を、必要に応じて塞ぐことができる。
一方、キャップB420は、カバー400の開口部の一部を塞ぐことが可能に構成されている(図6参照)。この開口部とは、カバー200の開口部と同じである。そして、開口部の一部とは、二つの押え部414の間に挟まれた空間を、開口部から除いた形状である。そして、キャップB420は、ゴムを素材とし、嵌め込む方向と直交する方向のから見た形状が、開口部の一部の形状に対して相似であると共にわずかに大きく作られている。
キャップB420によれば、配線を外に出すための空間を確保しながら、基板300をより目立たなくすることができる。さらに、カバー400が、コネクタ本体100に対して滑ることを防ぐストッパの役割も果たす。従って、カバー400がコネクタ本体100から外れてしまうのを防ぐことができる。
[その他の変形例]
本考案の実施形態は、以上に説明した実施形態に限定されない。例えば、各構成要素の素材や製造方法は何でも良い。また、形状は、本考案と同じ効果を奏することができるのであれば、どのような形状でも構わない。特に、オスカプラ部120は、相手方のコネクタに適合する形状であれば、メス型でも何でも良い。
[その他の変形例]
本考案の実施形態は、以上に説明した実施形態に限定されない。例えば、各構成要素の素材や製造方法は何でも良い。また、形状は、本考案と同じ効果を奏することができるのであれば、どのような形状でも構わない。特に、オスカプラ部120は、相手方のコネクタに適合する形状であれば、メス型でも何でも良い。
また、凹条170は、コネクタ本体100が相手方のコネクタと接続した状態において外部に露出する部位であればどこでも、例えば、オスカプラ部120に設けられても良い。
また、図1に示すように、基板300に備えられたピン320に接続された配線500によって、既存の車両用防犯装置500と接続されると良い。車両用防犯装置とは、例えば、衝撃センサ・超音波センサ・傾斜センサ・レーダセンサ・サイレンが挙げられる。先述したように、これら装置の存在は、車上荒らし又は車両盗難の実行犯に見つからないのが望ましい。しかし、従来のコネクタに接続されていると、装置そのものは見つからなくともコネクタが目立つので、配線が切られてしまうことで無能力化されやすかった。そこで、これら装置をコネクタ1やコネクタ2に接続することで、そのような心配が少なくなる。
また、図1に示すように、配線550は、突起220に結束バンド570によって括り付けられるとよい。
また、先述した実施例では、二つずつの凸条と凹条とを、それぞれ組にして挿入する構成であった。しかし、一組だけの凸条と凹条とを挿入する構成でも装着には足りる。その場合は、一つの凸条を二つの凹条のどちらかに挿入するか、二つの凸条のどちらかを一つの凹条に挿入するかという構成になる。このような構成においては、凸条と凹条のうち二つの方を、互いに平行にする必要はない。従って、コネクタ1とは異なり、二通りの開口部の向きがなす角度を180°にする必要はなく、自由にその角度を設計できる。
また、凸条と凹条との噛み合いでなくても、ラッチ構造によってカバーのコネクタ本体への装着を実現してもよい。その場合は、コネクタ本体に備えられたラッチ(爪)か凹みかを、回転対称性を持たせるようにすればよい。なお、凸条と凹条との噛み合せによって、カバーのコネクタ本体への装着を実現する場合は、このような回転対称性は必須ではない。ただし、回転対称性を持たせるように設計すれば、簡潔な設計を実現しやすい。
また、突起220は、カバー200の機能の妨げにならなければ、どのように、例えば正面から表向きに突き出すように、設けられていてもよい。
[対応関係]
最後に、実用新案登録請求の範囲と実施例との対応関係について補足説明する。実用新案登録請求の範囲に記載された「前記凸条と前記凹条とを互いに読み替えて成る」コネクタは、コネクタ本体100が備える側壁160を凸条、カバー200が備える凸条212と押え部214との間の引っ込みを凹条として捉えて解釈されるコネクタに対応する。
[対応関係]
最後に、実用新案登録請求の範囲と実施例との対応関係について補足説明する。実用新案登録請求の範囲に記載された「前記凸条と前記凹条とを互いに読み替えて成る」コネクタは、コネクタ本体100が備える側壁160を凸条、カバー200が備える凸条212と押え部214との間の引っ込みを凹条として捉えて解釈されるコネクタに対応する。
このように解釈すれば、コネクタ本体が凸条を、カバーが凹条を備える構成になる。なお、この場合は、カバーが備える凹条は押え部と一体に構成される。言い換えると、凹条が押え部としての機能も果たすことになる。
また、「凸条に予め定め割り当てられた凹条の開放端」とは、端Δが設けられた凸条212及び凹条170の端δ・δ’、並びに、端Ωが設けられた凸条212及び凹条170の端ω・ω’の関係に相当する。
また、第一及び第二噛み合い部とは、具体的には、凸条および凹条、並びに、ラッチ及び凹みを挙げることができる。
1、2…コネクタ、100…コネクタ本体、110…土台、120…オスカプラ部、130…スペーサ、140…貫通穴、150…台座、160…側壁、170…凹条、200、400…カバー、210…カバー本体、212…凸条、214…押え部、220…突起、300…基板、310…基板本体、320…ピン、330…外縁部、410…通し穴、414…押え部、415…キャップA、420…キャップB、500…車両用防犯装置、550…配線、570…結束バンド
Claims (9)
- 端子を保持可能に構成されると共に、前記保持した端子を所定のコネクタが備える端子に自身の裏側で電気的に連結可能な構成にされ、さらに、前記端子同士が連結した状態において外部に露出する部位に凹条を有するコネクタ本体と、
開口部と、前記凹条と噛み合う形状の二つの凸条とを有し、前記凹条と前記凸条との噛み合いによって前記コネクタ本体に装着されるカバーと、
を備え、
前記凹条は、長手方向の両端が開放された状態で設けられており、
前記各凸条は、長手方向の少なくとも一端が前記開口部によって開放された状態で設けられており、
前記カバーは、前記二つの凸条の任意の一方が当該凸条の開放端から前記凹条の二つの開放端のうち当該凸条に予め割り当てられた方に挿入されて前記凹条と噛み合うことで、前記コネクタ本体に装着され、さらに、前記二つの凸条のどちらが前記凹条と噛み合った状態でも、前記コネクタ本体に装着された状態においては、前記コネクタ本体の表側から前記コネクタ本体に保持された前記端子に覆い被さる形状にされており、
前記開口部は、前記端子を保持した前記コネクタ本体に前記カバーが装着された状態において、前記コネクタ本体と前記カバーとに挟まれた空間から外に、前記コネクタ本体に保持された前記端子に接続された配線を通すことが可能な形状にされている
ことを特徴とするコネクタ。 - 端子を保持可能に構成されると共に、前記保持した端子を所定のコネクタが備える端子に自身の裏側で電気的に連結可能な構成にされ、さらに、前記端子同士が連結した状態において外部に露出する部位に二つの凹条を有するコネクタ本体と、
開口部と、前記凹条と噛み合う形状の凸条とを有し、前記凹条と前記凸条との噛み合いによって前記コネクタ本体に装着されるカバーと、
を備え、
前記各凹条は、長手方向の少なくとも一端が開放された状態で設けられており、
前記凸条は、長手方向の少なくとも一端が前記開口部によって開放された状態で設けられており、
前記カバーは、前記凸条が当該凸条の開放端から前記二つの凹条のうち任意の一方の開放端に挿入され前記任意の凹条と噛み合うことで、前記コネクタ本体に装着され、さらに、前記凸条が前記二つの凹条のどちらと噛み合った状態でも、前記コネクタ本体に装着された状態においては、前記コネクタ本体の表側から前記コネクタ本体に保持された前記端子に覆い被さる形状にされており、
前記開口部は、前記端子を保持した前記コネクタ本体に前記カバーが装着された状態において、前記コネクタ本体と前記カバーとに挟まれた空間から外に、前記コネクタ本体に保持された前記端子に接続された配線を通すことが可能な形状にされている
ことを特徴とするコネクタ。 - 端子を保持可能に構成されると共に、前記保持した端子を所定のコネクタが備える端子に自身の裏側で電気的に連結可能な構成にされ、さらに、前記端子同士が連結した状態において外部に露出する部位に互いに平行な二つの凹条を有するコネクタ本体と、
開口部と、前記凹条と噛み合う形状の互いに平行な二つの凸条とを有し、前記凹条と前記凸条との噛み合いによって前記コネクタ本体に装着されるカバーと、
を備え、
前記各凹条は、長手方向の両端が開放された状態で設けられており、
前記各凸条は、長手方向の少なくとも一端が前記開口部によって開放された状態で設けられており、
前記カバーは、前記二つの凸条の任意の一方が当該凸条の開放端から、前記二つの凹条のうち任意の一方に設けられた二つの開放端のうち当該凸条に予め割り当てられた開放端に挿入され前記任意の凹条と噛み合うことで、前記コネクタ本体に装着され、
前記各凸条同士の位置関係および前記各凹条同士の位置関係は、一組の前記凸条および前記凹条が前記挿入によって噛み合うときは、もう一組の前記凸条および前記凹条も前記挿入によって噛み合うようになっており、
前記カバーは、前記二つの凸条のどちらが前記二つの凹条のどちらと噛み合った状態でも、前記コネクタ本体に装着された状態においては、前記コネクタ本体の表側から前記コネクタ本体に保持された前記端子に覆い被さる形状にされており、
前記開口部は、前記端子を保持した前記コネクタ本体に前記カバーが装着された状態において、前記コネクタ本体と前記カバーとに挟まれた空間から外に、前記コネクタ本体に保持された前記端子に接続された配線を通すことが可能な形状にされている
ことを特徴とするコネクタ。 - 前記開口部によって開放された前記凸条の端とは反対側の端は、前記カバーが備える壁により閉塞されており、
前記コネクタ本体に対する前記カバーの挿入は、前記壁と前記コネクタ本体との接触によって制限される
ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のコネクタ。 - 前記凸条と前記凹条とを互いに読み替えて成る請求項1〜請求項4の何れかに記載のコネクタ。
- 前記カバーは、前記コネクタ本体に装着された状態で外側に露出する部位に突起を備え、
前記突起は、前記配線を線状体によって括り付けることが可能な形状である
ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載のコネクタ。 - 前記端子が基板本体に貫通して固定されることで構成された基板を保持することによって、前記端子を保持する構成にされた請求項1〜請求項6の何れかに記載のコネクタであって、
前記端子は、前記基板本体の平面方向について、外縁部よりも前記基板本体の内側に配置されており、
前記コネクタ本体は、
前記表裏の方向へ貫通し、前記基板本体に固定された端子を前記表側から前記裏側へと差し込むことが可能なように構成された貫通穴と、
前記端子が前記貫通穴に所定深さ挿入されると、前記基板本体の前記外縁部と接触することで、前記表側から前記裏側への向きへ前記コネクタ本体に対して前記基板が移動することを制限する台座と、
を備え、
前記カバーは、前記コネクタ本体に装着された状態において、前記台座との間に、前記表裏の方向に、前記基板本体の厚さよりも厚い隙間を形成する押え部を備え、
当該コネクタは、前記凹条と前記凸条とが噛み合ったときに、前記コネクタ本体に保持された基板が前記コネクタ本体に対して前記裏側から前記表側への向きに移動すると、前記外縁部と前記押え部とが接触することで、前記裏側から前記表側への向きへ前記コネクタ本体に対しての前記基板の移動が制限される構成にされている
ことを特徴とするコネクタ。 - 請求項7に記載のコネクタを備える車両用防犯装置であって、
前記コネクタは、前記基板を備え、
当該基板は、当該端子が前記貫通穴に差し込まれると共に、当該基板本体が前記台座に接触している状態で前記コネクタ本体に保持されており、
前記基板が備える端子は、前記配線を通じて、当該車両用防犯装置の本体と電気的に連結されている
ことを特徴とする車両用防犯装置。 - 端子を保持可能に構成されると共に、前記保持した端子を前記所定のコネクタが備える端子に自身の裏側で電気的に連結可能な構成にされ、さらに、前記端子同士が連結した状態において外部に露出する部位に第一噛み合い部を有するコネクタ本体と、
開口部と、前記第一噛み合い部と噛み合うことが可能な第二噛み合い部とを有し、前記第一噛み合い部と前記第二噛み合い部との噛み合いによって、前記コネクタ本体に装着されるカバーと、
を備え、
前記第一噛み合い部は、前記コネクタ本体の表裏方向に平行な所定の直線を軸として回転対称性を有しており、当該回転対称性によって、前記コネクタ本体に対する前記開口部の向きを切り替えて、前記カバーを前記コネクタ本体に、前記第一噛み合い部と前記第二噛み合い部との噛み合いによって装着可能な構成にされ、
前記カバーは、前記端子を保持した前記コネクタ本体に装着された状態においては、前記開口部が何れの向きでも、前記コネクタ本体の表側から前記端子に覆い被さる形状にされており、
前記開口部は、前記カバーが前記コネクタ本体に装着された状態において、前記コネクタ本体と前記カバーとに挟まれた空間から外に、前記コネクタ本体に保持された前記端子に接続された配線を通すことが可能な形状にされている
ことを特徴とするコネクタ。
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JP2008008889U JP3148893U (ja) | 2008-12-18 | 2008-12-18 | コネクタ及び車両用防犯装置 |
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JP5453568B1 (ja) * | 2013-11-25 | 2014-03-26 | 達哉 芦川 | Obdコネクタ保護カバー |
JP5469278B1 (ja) * | 2013-12-02 | 2014-04-16 | 達哉 芦川 | Obdコネクタ保護カバー |
JP2022016519A (ja) * | 2019-12-10 | 2022-01-21 | 株式会社ユピテル | 車載機器接続用アダプタ |
-
2008
- 2008-12-18 JP JP2008008889U patent/JP3148893U/ja not_active Expired - Fee Related
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