JP3148823U - レンタル用玄関マット - Google Patents

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Abstract

【課題】人に安全であり、レンタル用としてマット本体の交換時の作業性に優れ、再使用の際のマット本体の使用回数の向上を図ったレンタル用玄関マットを提供する。【解決手段】レンタル用玄関マットは、靴その他の履物の底の泥などの汚れを除去するためのマットであり、マットベース2とマットベース2に設けた凹部3に嵌合するマット本体4から形成されており、靴その他の履物の底の泥などの汚れを除去するための輪状のパイル5を表面に有するマット本体4と、このマット本体4が汚れたときに自在に取り替えるための嵌合用の凹部3を上面に有するマットベース2とからなる。【選択図】図2

Description

この考案は、玄関あるいは入口に配置し、靴底その他の履物の底に付着した泥その他の汚れを除去するために、靴底その他の履物の底を拭い落とすための毛羽を植設したマット本体を、取り替え可能にマットベースに設けて、これらをレンタルとして業務用に貸し出すレンタル用玄関マットに関する。
業務用のレンタル用玄関マットは、毛羽を植設した一体型のマットからなるものと、毛羽を植設したマット本体とこのマット本体を嵌め込み固着するためのマットベースとからなる分離型からなるものとがあり、業務用のレンタル形態は、この2種のものからなっている。ところで、上記の分離型の玄関用マットはマットベースを玄関あるいは入口に一度敷設すれば、このマットベースは半永久的に使用が可能であり、マット本体さえ入手できればマット本体を取り替えて使用できる。したがって、この分離型からなるものは一度敷設すると、その後はマット本体のみのコストを考慮すれば良く、したがって、一体型のマットと比較してコスト的に有利であり、さらにマット本体を洗浄して再使用するならば、より一層にコスト的に有利である。
ところで、分離型のマットベースとマット本体からなる玄関マットでは、マットベースにマット本体を固着する必要と、取り替えのために分離する必要がある。そこで、この固着および分離の着脱手段および方法が数多く開発されている。
その一つに、面ファスナーを用いてマット本体とマットベースを固定するものが提案されている(例えば、特許文献1ないし4参照。)。この面ファスナーにより固定するものは、マット本体およびマットベースに各々雌雄どちらかの面ファスナーを設けなければならない。このためにマット本体およびマットベースに対する取り付け力が問題となってくる。特にマット本体を洗浄して再利用する場合には、多数回の繰り返し洗浄に耐えうるように面ファスナーを固定する必要がある。したがって、マット本体がコスト高になってしまう。また、歩行者により踏みつけられたときに耐える素材でなければならず、おのずと使用回数が限定されたものとなっていた。
さらに、凹凸の組合せによる固定するものが提案されている(例えば、特許文献5ないし7参照。)。凹凸の組合せにおいては、マットベースおよびマット本体の製造時間が長時間要することと、凸部が硬くなりやすいためその上を歩く歩行者が違和感を覚える問題があった。
さらに、磁性体とその磁気力による固定するものが提案されている(例えば、特許文献8ないし9参照。)。この磁性体を用いるものでは磁性体により重くなる傾向があり、取り替えるための作業でサービスマンに負担がかかり、さらにマットベースおよびマット本体が割高になる問題があった。
さらに、粘着材を用いて固定するものが提案されている(例えば、特許文献10ないし13参照。)。この粘着材を用いた固定するものでは、両面テープを用いて固定するものがあるが、マット本体の交換時の作業性に問題があり、両面テープの粘着性によりマット本体の交換がし難く、また、交換毎に両面テープがマット本体およびマットベースに張りついてしまっており、両面テープを張り直さなければならない問題があった。また、未加硫のゴム材を用いて、その粘着性を利用するものもあったが、マットベースに用いた場合は玄関などのフロアを変色させてしまう問題があり、さらにマット本体にこの粘着性のある素材を用いた場合は、マット本体の洗浄および乾燥時に粘着部に埃が付着して粘着性を損なう問題があり、商品化が難しい問題がある。
さらに、機械的な部材により固定するものがある。この機械的な固定には固定具が必要となり、炭化の上昇および引っ掛かり部が生じることにより歩行者がつまずき易くなる問題が生じていた。
特開平05−7547号公報 特開昭57−52433号公報 特公昭63−18496号公報 特開平02−128744号公報 実開平06−81459号公報 特開昭63−160630号公報 特開2003−275161号公報 実開平05−12192号公報 特開平06−169875号公報 実開昭61−14966号公報 実開昭63−160774号公報 実開昭64−33968号公報 実開平03−106988号公報
レンタル用玄関マットに要求される内容としては、第一にマット上を歩行する際の歩行者の安全性を高め、レンタルである玄関マットのマット本体を交換する際のレンタル業者のサービスマンの作業の負担を軽減することと、さらにマット本体の再使用におけるマット本体の耐久性を高める必要がある。このうち、マット上を歩行する歩行者の安全性については、マット本体の表面に突起状のものや凹みじわを少なくしたマット本体が必要であり、サービスマンの作業の負担を軽減するためにはレンタルサービスであるマット本体の交換を容易に行えるものとし、さらにマット本体の重量を軽いものとする必要がある。さらに交換して再使用するマット本体としては、汚れを落とすための洗浄時や乾燥時に変形の少ないマット本体として耐久性に優れたものとする必要がある。
そこで、本考案が解決しようとする課題は、マット上を歩行する人に安全であり、レンタル用としてマット本体の交換時の作業性に優れ、かつ、再使用の際のマット本体のレンタル用としての使用回数の向上を図ったレンタル用玄関マットを提供することである。
本考案の課題を解決するための手段は、請求項1の考案では、靴その他の履物の底の泥などの汚れを除去するためのマット本体と、このマット本体を汚れたときに自在に取り替え、嵌合し得る大きさのマット本体大の凹部を上面に有するマットベースとからなるレンタル用玄関マットにおけるもので、表面に輪状のパイルを植設した基布と基布の裏面に設けた熱可塑性エラストマーもしくは弾性ゴム部材からなるバッキング材と、このバッキング材の裏面に少なくとも0.1mmの深さの凹凸面とからマット本体を形成する。さらに上記の凹部を有するマットベースをゴム部材から形成する。さらにマットベースの凹部には、総面積で150cm2以上、マットベースの面積の10%以下、基布裏面のバッキング材に対する垂直方向の引き剥がし力が5g/cm〜50g/cmで、かつ、上記のバッキング材の裏面の所定箇所に配設されて基布の振動や衝撃を吸収する粘着性弾性体を形成し、このマットベースの凹部に形成の粘着性弾性体によりマット本体をマットベースに嵌合付着していることを特徴とするレンタル用玄関マットである。
請求項2の考案では、バッキング材の裏面の所定箇所に配設されて基布の振動もしくは衝撃を吸収する粘着性弾性体は、硬さがショア硬さ20〜80で、表面の汚れによる粘着性の低下が表面の水拭きもしくは水洗いにより回復する素材であり、かつ、マットベース上面の凹部に両面接着テープもしくは粘着剤により付着されていることを特徴とする請求項1の手段のレンタル用玄関マットである。
請求項3の考案では、上記のレンタル用玄関マットは、マットベースに取り付けた粘着性弾性体に抗してマット本体を引き剥がす際の、引き剥がし方向を示す表示がマット本体もしくはマットベースのいずれか一方もしくは両方の目視し得る表面に付されており、かつ、マット本体とマットベースの粘着性弾性体との当接による付着部分の粘着性弾性体の幅方向の総延べ幅を200mm未満として粘着性弾性体がマットベースに配置されていることを特徴とするレンタル用玄関マットである。
請求項4の考案では、上記のレンタル用玄関マットは、マット本体の形状を矩形状とし、該マット本体を嵌合付着するマットベースの凹部の形状をマット本体大の矩形状とし、該マットベースの凹部の各辺の間にマット本体とマットベースの粘着弾性体との当接による付着部分の幅方向の総延べ幅を200mm未満とした粘着性弾性体を配設し、該矩形状の凹部に付着したマット本体をマットベースから引き剥がす際にはマット本体の矩形状の4隅のうちのいずれの1隅からも引き剥がし可能としたことを特徴とするレンタル用玄関マットである。
請求項5の考案では、上記のレンタル用玄関マットは、マット本体を嵌合付着するマットベースの凹部の深さをマット本体の基布およびバッキング材からなる厚さと同等以上の寸法からなる深さとしていることを特徴とするレンタル用玄関マットである。
請求項6の考案では、上記のレンタル用玄関マットは、マットベースの凹部外周の枠部表面が外側斜下方向へ傾斜した傾斜面に形成されており、かつ、マット本体のパイルの外周端部が傾斜を有するようにカットされていることを特徴とするレンタル用玄関マットである。
本考案は、レンタル用玄関マットとして上記の手段としているので、マット本体の表面に突起状のものや凹みじわが少なく、マット上の歩行者の安全が図られており、マット本体の交換が容易なようにマット本体が軽くしかもマットベースからマット本体が容易に剥がせる構造として、剥がす方向が示されており、さらに付着している粘着弾性体の付着部分の幅も一定値未満としているので、レンタルのサービスマンの作業の負担が軽減されている。また、マットベースの凹部の深さがマット本体の基布およびバッキング材からなる厚さと同等以上の寸法であるので、マット本体と靴が当接する部分は輪状のパイルの部分のみであるので靴の泥などの汚れを確実に除去でき、さらにマットベースの凹部の外周の枠部が外側斜下方向へ傾斜しかつパイルの外周部も同様に合わせて傾斜してカットされているので靴でつまずくことが防止されており、その結果、マット本体の回収および交換による再使用の際のマット本体の耐久性が向上している。さらにマット本体を交換して再使用するために、汚れを落とす際の洗浄時や乾燥時に変形しにくく、耐久性に優れた構造である。
本考案を実施するための最良の形態について、以下に図面を参照して説明する。
先ず、請求項1の考案の実施の形態では、図1に示すように、レンタル用玄関マット1は、靴その他の履物の底の泥などの汚れを除去するためのマットであり、マットベース2とマットベース2に設けた凹部3に嵌合するマット本体4から形成されている。すなわち、靴その他の履物の底の泥などの汚れを除去するためのマット本体4と、このマット本体4が汚れたときに自在に取り替えるための嵌合用の凹部3を上面に有するマットベース2とからなるレンタル用玄関マット1で、マットベース2にマット本体4を装着した状態のレンタル用玄関マット1の全体の斜視図を図3に示す。
このマット本体4は、ナイロン(登録商標)からなる織物あるいは編物の地糸すなわち基布6と、この基布6の表側に設けたポリエステルやナイロンの繊維の糸でからなる輪状のパイル5と、基布6の裏側に設けたNBR(アクリル−ニトリル−ブタジエンで硬さ60)からなるパッキング材7から形成する。このように、バッキング材7はエラストマーあるいはゴムからなるものとし、このゴムは例えば上記のNBRとする。さらに、このNBRからなるバッキング材7の裏面には深さ0.1mmのエンボス加工を施してバッキング材7の裏面を凹凸面8に形成している。なお、このエンボス加工は、下記の試験結果に示すように、変形量の変曲点が0.08前後より生じていることから、バッキング材7の裏面のエンボス加工の深さを0.1mmとしている。
上記のマット本体4をマットベース2に嵌合するための凹部3を有するマットベース2はゴム部材から形成する。このマットベース2の上面側の凹部3の中には、図2に示すように、粘着性弾性体9を設けている。この粘着性弾性体9は、総面積で150cm2以上、マットベース2の面積の10%以下、基布6の裏面のバッキング材7に対する垂直方向の引き剥がし力が単位長さ1cm当たり5g以上で50g以下、すなわち、5g/cm〜50g/cmである。この粘着性弾性体9は上記のバッキング材7の裏面の所定箇所に配設され、基布6の振動や衝撃を吸収する作用をし、さらに、このマットベース2の凹部3の内部に設けている粘着性弾性体9により、マット本体4の裏面に形成の下面がエンボス状の凹凸面8となっているバッキング材7を、マットベース2の凹部3に嵌合して付着している。
請求項2の考案の実施の形態では、粘着性弾性体9は、硬さがショア硬さ20〜80で、表面の汚れによる粘着性の低下が表面の水拭きもしくは水洗いにより回復する素材であり、マットベース2の凹部3に両面接着テープもしくは粘着剤により付着されている。この粘着性弾性体9としては、磨耗度の低いウレタン系エラストマーを用いている。
請求項3の考案の実施の形態では、使用により汚れたマット本体4を取り替えのために、マットベース2に取り付けた粘着性弾性体9に抗して引き剥がす際の、引き剥がし方向を示す表示の矢印11がマット本体4またはマットベース2の目視できる表面の周辺部に、例えば、図5の(a)ないし(c)に示すように、設けられている。さらに、この実施の形態では、マット本体4とマットベース2上の粘着性弾性体9との貼り合わせ部分における、粘着性弾性体9の幅12の総延べ幅を200mm未満として粘着性弾性体9をマットベース2に配置している。
請求項4の考案の実施の形態では、マット本体4の形状を矩形状とし、このマット本体4を嵌合して付着するためのマットベース2の凹部3の形状を、マット本体4大の矩形状とする。さらに、マットベース2の凹部3の矩形状の各辺の間に、当接による付着部分の幅方向の総延べ幅を、マット本体の矩形状の4隅のうちのいずれの1隅あるいは4辺のうちの1辺からも、引き剥がし得る状態として粘着性弾性体9を設けている。すなわち、図4に示すように、マットベース2の凹部3内において、例えば、粘着性弾性体9の位置を凹部3内の周辺部の幅Aおよび幅Bの部分と、凹部3内のやや中央よりの幅Cおよび幅Dの部分とするとき、粘着性弾性体9の総体的な幅12であるA+B+C+Dを200mm以下として、マットベース2の凹部3内に粘着性弾性体9を設けている。これらの粘着弾性体9をマットベース2の矩形状の凹部3内に設ける際の粘着弾性体9の位置を、図5の(a)、(b)、(c)、(d)にそれぞれ例示している。この場合、粘着弾性体9を配置した形状により引き剥がし方向を変更するので、この引き剥がし方向を示す矢印11を上記したようにマットベース2の表面の周辺部に示し、いずれの方向から剥がし始めると効率よく容易に剥がせるかを判別できるものとしている。
請求項5の考案の実施の形態では、マット本体4を嵌合して付着するマットベース2の凹部3の深さを、マット本体4の基布6およびバッキング材7からなる厚さと同じとするか、それ以上の寸法とする深さとしているレンタル用玄関マット1である。すなわち、マット本体4の基布6の上面部がマットベース2の凹部3の上端の位置と同じかやや下方の位置となるものとしている。このようにマット本体4の各部材の厚さと凹部3の深さの関係とすることで、マット本体4の上を通る人の靴がマットとの当接する部分が、マット本体4の輪状のパイル5の部分のみとなり、靴の泥などの汚れがマット本体4の輪状のパイル5により確実に除去される。
さらに、請求項6の考案の実施の形態では、マットベース2の凹部3外周の枠部2aの表面が外側斜下の方向へ傾斜した傾斜面に形成されており、さらに、矩形状の凹部3の4辺側と当接する部分であるマット本体4の輪状のパイル5の外周端部が傾斜面に形成されている。この結果、本考案のレンタル用玄関マット1では、輪状のパイル5の外周端部の傾斜面がマットベース2の凹部3外周の枠部2aの傾斜面と継続するようにカットされている。
ところで、本考案の実施の形態における上記の粘着性弾性体9のショア硬さ30、50および70の硬さからなる3種類の部材について試験をおこない、その変形量(mm)と単位荷重(g/cm2)の関係をグラフとして図6に示している。
この試験の結果、図6に見られるように、磨耗度の低いウレタン系エラストマーからなるバッキング材7の特性として、試験の範囲の硬さにおいて、硬さに関係なく変形量の変曲点が荷重200g/cm2前後で0.08mmの変形量となり、それ以上の荷重が加えられるとほぼ直線的に変形量が増加する傾向を示している。
また、試験に使用した粘着性弾性体9の水平方向の引張り力について単位面積荷重500g/cm2にて評価した結果、図7の左側のグラフに示すように、マット本体4のバッキング材7の下面にエンボス加工の凹凸面8を施している方が水平方向の引張り荷重が大きくなっている。粘着性弾性体9の硬さを変化させた場合、硬さが高くなると水平方向の引張り荷重も高くなる傾向がある。この結果より硬さによる差は見られるが、ショア硬さ70では、所定の単位面積荷重で900g/cm2前後であり、60kgの荷重がかかった場合にマット本体4のズレを生じさせない必要面積は67cm2と計算され、また、120kgの荷重がかかった場合では134cm2以上であればマット本体4のズレを生じさせないものとして十分であることが計算される。さらに、ショア硬さ30では、所定の単位面積荷重で600g/cm2強であり、60kgの荷重で100cm2以上、120kgの荷重で200cm2以上必要であることが計算される。
上記の粘着性弾性体9との比較として、バッキング材7であるNBRのゴム硬さ60品および両面テープ10の水平方向の引張り力を求めたところ、図7の右側のグラフに示すように、NBRのゴム硬さ60品のバッキング材7では水平方向の引張り力が1300g/cm2強であり、両面テープ10では水平方向の引張り力が1000g/cm2弱の結果が得られた。
次に、粘着性の比較ために、下面をエンボス加工したバッキング材7の上に、所定の荷重である250g/cm2の重りを載せ、バッキング材7のエンボスの下面に粘着性弾性体9の上面を粘着した。その後、重りを外して、その時の引き剥がし力を測定した結果、図8の左側に示すように、単位長さ1cm当たり5g以上を得るためには、試験結果よりショア硬さ80以上であり、50g/cm以下を得るためには、ショア硬さ10前後以上であった。
また、NBRゴムの硬さ60品および両面テープ10を比較した結果、NBRゴムでは引き剥がし力は1〜3g/cm程度であり、殆ど粘着性の無い結果であった。両面テープ10では、130g/cmと高い数値となっている。これらの点より、粘着性の無いゴム部材などでは、歩行時に僅かの引掛りでマット本体4が浮いてしまうことが推察され、歩行の安全性が懸念される。また、両面テープ10では、上記したようにマット本体4の裏面およびマットベース2に両面テープ10が貼りついてしまうことが問題であり、マット本体4の取り替えの作業性の低下を生じさせている原因が、両面テープ10の粘着性の高いことであることが判る。したがって、両面テープ10の粘着性よりも低い粘着性が必要であることが理解される。以上の理由から粘着性を両面テープ10の粘着性の半分以下にすることで、マット本体4の取り替えの作業性の改善が大幅に可能になることが言える。
上記の試験結果に基づき、図8の右側に示すように、1mm厚の粘着性弾性体9をマットベース2に両面テープ10で貼り付け、その上にマット本体4を設置し、放置および歩行試験後の測定を行った結果、4隅の一角からマットを引き剥がすときの引張り荷重は400g/cm2程度の軽い荷重にて引き剥がしができ、かつ、粘着性弾性体9はマット本体4の裏面への転移が無く良好な結果となった。これは従来品である粘着材と両面テープ10からなるものと、本考案の手段のものとの比較では、本考案のものではマット本体4への粘着材の転移も無く、また、引き剥がし荷重は低くなっており、サービスマンの作業性の向上を図ることができている。さらに、本考案の手段のものではマットに歩行によるしわも生じず良好であった。これらのことから、従来のような、マット本体4の固定用部材をマットベースに設ける必要もなく、また、マットベース2と磁力で固定するために磁性体などをエラストマー内に混入させる必要がないので、本考案の手段では軽いマットすることができ、その結果、作業性の向上およびコストの低減が図れる。
本考案の手段の粘着性弾性体9は未加硫のゴムもしくは熱可塑性エラストマーより選定でき、熱可塑性エラストマーはスチレン系のSBC、オレフィン系のTPO、塩ビ系のTPVC、ウレタン系のPU、エステル系のTPEEあるいはアミド系のTPEAなどがあり、これらから選ぶことができる。
また、上記の試験結果を踏まえて、本考案の手段の応用として、フロアと接するエラストマーからなるマットベース2を設け、その裏面においても、このエラストマーに凹凸を設けることで、マットベース2自体が水平方向に対するズレを軽減するようにできることが明らかであるといえる。なお、本考案はレンタル用玄関マットであるが、レンタルに限らず一般の住宅用の買い切り用の玄関マットとして使用できることはいうまでもない。
本考案のレンタル用玄関マットの構造を模式的に部分図で示す縦断面図である。 図1のレンタル用玄関マットの構造をマットベースとマット本体を分離して模式的に部分図で示す縦断面図である。 本考案のレンタル用玄関マットのマットベースとマット本体を一体化して模式的に示す斜視図である。 本考案のマット本体を一部剥がして示すレンタル用玄関マットの斜視図である。 本考案における4種類のマットベースを示す平面図である。 本考案における粘着性弾性体の単位面積の荷重と変形量の関係を示すグラフである。 本考案の粘着性弾性体の水平方向の引張り力とショア硬さ並びに粘着材および両面テープの関係を示すグラフである。 本考案の粘着性弾性体の引き剥がし力とショア硬さ並びに粘着材および両面テープの関係を示すグラフである。
符号の説明
1 レンタル用玄関マット
2 マットベース
2a 外周の枠部
3 凹部
3a 凹部の深さ
4 マット本体
5 輪状のパイル
6 基布
7 バッキング材
8 凹凸面
9 粘着性弾性体
10 両面テープ
11 表示の矢印
12 粘着性弾性体の幅

Claims (6)

  1. 履物の底の汚れを除去するマット本体とこのマット本体を取り替え自在に嵌合し得るマット本体大の凹部を上面に有するマットベースからなるレンタル用玄関マットにおいて、表面に輪状のパイルを植設した基布と該基布の裏面に設けた熱可塑性エラストマーもしくは弾性ゴム部材からなるバッキング材とバッキング材の裏面に少なくとも0.1mmの深さの凹凸面とからマット本体を形成し、さらに凹部を有するマットベースをゴム部材から形成し、該マットベースの凹部には総面積で150cm2以上で、マットベースの面積の10%以下で、基布裏面のバッキング材に対する垂直方向の引き剥がし力が5g/cm〜50g/cmで、かつ、バッキング材の裏面の所定箇所に配設されて基布の振動もしくは衝撃を吸収する粘着性弾性体を形成し、マットベースの凹部に形成の粘着性弾性体によりマット本体をマットベースに嵌合付着したことを特徴とするレンタル用玄関マット。
  2. バッキング材の裏面の所定箇所に配設されて基布の振動もしくは衝撃を吸収する粘着性弾性体は、硬さがショア硬さ20〜80で、表面の汚れによる粘着性の低下が表面の水拭きもしくは水洗いにより回復する素材で、かつ、マットベース上面の凹部に両面接着テープもしくは粘着剤により付着されていることを特徴とする請求項1に記載のレンタル用玄関マット。
  3. 上記のレンタル用玄関マットは、マットベースに取り付けた粘着性弾性体に抗してマット本体を引き剥がす際の引き剥がし方向を示す表示がマット本体もしくはマットベースのいずれか一方もしくは両方の目視し得る表面に付され、かつ、マット本体とマットベースの粘着性弾性体との当接による付着部分の粘着性弾性体の幅方向の総延べ幅を200mm未満として粘着性弾性体がマットベースに配置されていることを特徴とするレンタル用玄関マット。
  4. 上記のレンタル用玄関マットは、マット本体の形状を矩形状とし、該マット本体を嵌合付着するマットベースの凹部の形状をマット本体大の矩形状とし、該マットベースの凹部の各辺の間にマット本体とマットベースの粘着弾性体との当接による付着部分の幅方向の総延べ幅を200mm未満とした粘着性弾性体を配設し、該矩形状の凹部に付着したマット本体をマットベースから引き剥がす際にはマット本体の矩形状の4隅のうちのいずれの1隅からも引き剥がし可能としたことを特徴とするレンタル用玄関マット。
  5. 上記のレンタル用玄関マットは、マット本体を嵌合付着するマットベースの凹部の深さをマット本体の基布およびバッキング材からなる厚さと同等以上の寸法からなる深さとしていることを特徴とするレンタル用玄関マット。
  6. 上記のレンタル用玄関マットは、マットベースの凹部外周の枠部表面が外側斜下方向へ傾斜した傾斜面に形成されており、かつ、マット本体のパイルの外周端部が傾斜を有するようにカットされていることを特徴とするレンタル用玄関マット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012082554A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Sanwa Techno Kk 織物部材からなる横ずれ防止用案内部材

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