JP3148570U - ホルムアルデヒドセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】シックハウス症候群の原因となる化学物質の一つであるホルムアルデヒドの暴露量を手軽に検出することができる簡易式のホルムアルデヒドセンサを提供する。【解決手段】上記のホルムアルデヒドセンサは、裏面に再剥離可能な微粘着糊が貼り付けられたシール台紙2の表面に、ホルムアルデヒドと特異的に反応して黄色に着色するエナミノン体反応試薬保持部1を有して成る。【選択図】図1

Description

本考案は、所謂、シックハウス症候群の原因となる化学物質の一つであるホルムアルデヒドの暴露量を検出するためのホルムアルデヒドセンサに関する。
近年、住宅の高気密化や化学物質を放散する建材や内装材の使用が原因となって室内空気が汚染され、室内にいる人に「目が痛くなる」「頭やのどが痛くなる」又は「ゼイゼイする」等の症状が出ることが問題になっている。こうした症状は、シックハウス症候群と呼ばれている。
シックハウス症候群の原因となる化学物質には様々な物質があるが、その中でも、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン及びパラジクロロベンゼンの4物質は、国が行った実体調査の結果、一部の住宅で非常に高い汚染が認められている。
上記した4物質の中で、ホルムアルデヒドは刺激臭のある無色の気体で、殺菌防腐剤として用いられる他、平成15年7月の改正建築基準法の施行前までは、ホルムアルデヒド入りの接着剤が合板やパーティクルボード等に広く使用されていた。
また、特定化学物質障害予防規則等が改正され、平成20年3月1日より施行、適用された。それによりホルムアルデヒドに対する健康障害防止対策が見直された。
ホルムアルデヒドは、濃度や暴露期間によって人体影響が異なり、短期的に見れば濃度が低い時には、単に臭いを感じる程度であるが、濃度が高くなるに従って目や鼻への刺激が強くなり、呼吸器に不快感を感じるようになり、長期的に見れば、発ガンの可能性もあると言われている。
シックハウス症候群を防ぐためには、化学物質の使用を極力抑えた建材や接着剤を使用した住宅を選んだり、新築住宅の場合には完成してから直ぐに入居せずに暫く待ってから入居したりすることが考えられる。
また、入居後は、通気を良くして換気を行うことが考えられる。ホルムアルデヒドの拡散量は温度湿度が高くなると多くなる傾向にあるため特に夏場はこまめに換気を行う必要があり、また、冬場に部屋を長時間締めきった状態で暖房を行っても温度上昇によりホルムアルデヒドの拡散量が増えるため注意が必要である。
上記したようにシックハウス症候群を防ぐための対策は様々考えられるが、何れにしても、シックハウス症候群の原因となる化学物質に実際に曝されていないかどうかを確認することが重要である。
シックハウス症候群を引き起こす物質であるホルムアルデヒドの検出する手段としては、例えば、光導波路を用いた検出装置がある(特許文献1)。
特開2005-016974
上記した光導波路を用いたホルムアルデヒド検出装置は、透明基板と、該透明基板上に形成したホルムアルデヒドとの反応により呈色または発光する検出試薬を含む薄膜と、光を透明基板と薄膜の断面において導波条件を満たす入射角度で導入する光源と、薄膜におけるホルムアルデヒドと検出試薬との生成物の光吸収による光伝播損失または発光を検出する装置とを備えているものであり、ホルムアルデヒドを含む気体に検出試薬を含む薄膜を曝露させた後に、光源からの光を透明基板に導入して、薄膜中の検出試薬とホルムアルデヒドの生成物の光吸収による伝播損失又は発光特性を検出することにより、気体中のホルムアルデヒドの量を検出することができる。
しかしながら、シックハウス症候群を引き起こす物質であるホルムアルデヒドの測定は、家の中のあらゆる場所で測定する必要があるため、家具や家財をはじめとして、コンクリート壁や壁紙材の付近で測定することもあれば、人が活動する範囲内での暴露量を測定する場合もある。このため、上記した従来のホルムアルデヒド検出装置のように複雑な構成の高価な検出装置で家の中全体のホルムアルデヒドを測定しようとすると測定のための費用が非常に高くなるという問題がある。
また、上記した従来の透明基板を用いたホルムアルデヒド検出装置では検出装置を設置できる場所に制限があり、壁紙、カーテン又は人が着ている衣服等に設置するのは困難であるという問題もある。
考案者は、上記した従来のホルムアルデヒド検出装置の問題点に着目し、家具家財等の硬材の表面に加えて、繊維地の衣服やレザー地の衣服等のあらゆる場所に、高温、高湿度、低温、低湿度等のあらゆる環境下で貼り付けてホルムアルデヒドを測定することができ、しかも、測定が終了した段階で貼り付け面に影響を与えることなく簡易に剥離することができる形式のホルムアルデヒドセンサを考案するに至った。
本考案は、シックハウス症候群の原因となる化学物質の一つであるホルムアルデヒドの暴露量を、あらゆる場所で手軽に検出することができる簡易式のホルムアルデヒドセンサを提供することを目的としている。
上記した目的を達成するために、本考案に係るホルムアルデヒドセンサは、裏面に再剥離可能な微粘着糊が貼り付けられたシール台紙の表面に、ホルムアルデヒドと特異的に反応して黄色に着色するエナミノン体反応試薬保持部を有して成ることを特徴とする。
前記エナミノン体反応試薬保持部は、吸湿性試薬を含浸させたセルロース紙メンブレンから成り得、この場合、前記シール台紙の表面に前記メンブレンが固定され得る。
前記吸湿性試薬は、シリカゲル、塩化カルシウム、塩化リチウム、硫酸銅、酸化カルシウム、酸化アルミニウムのうちの一つから選択され得る。
前記反応試薬は、pH緩衝剤を含有することができる。
本考案に係るホルムアルデヒドセンサは、裏面に再剥離可能な微粘着糊が貼り付けられたシール台紙の表面に、ホルムアルデヒドと特異的に反応して黄色に着色するエナミノン体反応試薬保持部を有して成るので、家具家財等の硬材の表面に加えて、繊維地の衣服やレザー地の衣服等のあらゆる場所に、高温、高湿度、低温、低湿度等のあらゆる環境下で貼り付けてホルムアルデヒドを測定することができ、しかも、測定が終了した段階で貼り付け面に影響を与えることなく簡易に剥離することができる。しかも、従来の検出装置と異なり安価に製造することができるため、コストを気にせずに、ただ貼り付けるだけで、あらゆる場所でホルムアルデヒドの測定を行うことが可能になる。
以下、添付図面に示した一実施例を参照しながら、本考案に係るホルムアルデヒドセンサの実施の形態を説明していく。
図1は本考案に係るホルムアルデヒドセンサの概略上面図、図2は本考案に係るホルムアルデヒドセンサの使用状態を説明する図である。
図中、符号1はエナミノン体反応試薬保持部を示しており、符号2は裏面に再剥離可能な微粘着糊が貼り付けられた剥離紙付きシール台紙を示している。
エナミノン体反応試薬保持部1は、吸湿性試薬を含浸させたセルロース紙メンブレンに、ホルムアルデヒドと特異的に反応して黄色に着色するエナミノン体反応試薬を1μl/cmの量、保持して成る。前記吸湿性試薬としては、例えば、シリカゲル、塩化カルシウム、塩化リチウム、硫酸銅、酸化カルシウム又は酸化アルミニウム等が挙げられる。
前記反応試薬には、pH緩衝剤が含有されている。
上記したように形成されたエナミノン体反応試薬保持部1は、剥離紙付きシール台紙2の表面に固定される。
使用時にエナミノン体反応試薬保持部1に手が触れてしまわないように、エナミノン体反応試薬保持部1はシール台紙2より小さく作られている。
ホルムアルデヒドは水に溶解してエナミノン体反応試薬と反応して黄色に発色する。しかし、反応試薬保持部1に水を保持させたまま長期保存することはできない。本考案に係るホルムアルデヒドセンサは、そのエナミノン体反応試薬保持部1を構成するセルロース紙メンブレンにシリカゲル等の吸湿性試薬を含浸させることにより、使用時に反応試薬保持部1に含浸されたシリカゲル等の吸湿性試薬が大気中の湿度で湿潤するようにし、大気中にあるホルムアルデヒドがエナミノン体反応試薬保持部1に吸収され反応試薬と反応するようにしている。そのため使用前は乾燥させておく必要がある。このため、上記したように構成されたホルムアルデヒドセンサは、乾燥剤と共にアルミ製の袋に入れられて保管される。
使用者は、シール台紙2から剥離紙を剥がして、ホルムアルデヒドセンサを、自分が着ている衣服や室内に置かれている家具等の被測定対象物に貼り付ける。
そして一定時間経過後、エナミノン体反応試薬保持部1の呈色反応を、予め用意してある色見本と比較して暴露量を確認する。
ホルムアルデヒドの室内許容濃度は、世界保健機関では30分間で0.08ppmと定められており、日本でも同様の値が室内空気の指針値とされている。
よって、ホルムアルデヒドセンサは、被測定対象物に貼り付けてから少なくとも30分間経過した後に呈色反応を確認するのが好ましい。
本考案に係るホルムアルデヒドセンサの概略上面図である。 本考案に係るホルムアルデヒドセンサの使用状態を説明する図である。
符号の説明
1 エナミノン体反応試薬保持部
2 剥離紙付きシール台紙

Claims (4)

  1. 裏面に再剥離可能な微粘着糊が貼り付けられたシール台紙の表面に、ホルムアルデヒドと特異的に反応して黄色に着色するエナミノン体反応試薬保持部を有して成る
    ことを特徴とするホルムアルデヒドセンサ。
  2. 前記エナミノン体反応試薬保持部が、吸湿性試薬を含浸させたセルロース紙メンブレンから成り、
    前記シール台紙の表面に、前記メンブレンが固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のホルムアルデヒドセンサ。
  3. 前記吸湿性試薬がシリカゲル、塩化カルシウム、塩化リチウム、硫酸銅、酸化カルシウム、酸化アルミニウムのうちの一つである
    ことを特徴とする請求項1に記載のホルムアルデヒドセンサ。
  4. 前記反応試薬がpH緩衝剤を含有している
    ことを特徴とする請求項1に記載のホルムアルデヒドセンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105259166A (zh) * 2015-11-09 2016-01-20 山东省科学院海洋仪器仪表研究所 甲醛检测装置及检测方法
JP2016080626A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 東洋製罐グループホールディングス株式会社 アセトアルデヒド臭気インジケータ材料

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