JP3148541B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ＶＴＲ（ビデオ・テー
プ・レコーダ）等の磁気記録再生装置に関し、より詳細
には、テープ走行系における全幅消去ヘッド等の固定磁
気ヘッドを備えた磁気記録再生装置に関するものであ
る。
プ・レコーダ）等の磁気記録再生装置に関し、より詳細
には、テープ走行系における全幅消去ヘッド等の固定磁
気ヘッドを備えた磁気記録再生装置に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の磁気記録再生装置を、例
えばＶＴＲについて、図５及び図６とともに、以下説明
する。ここで、図５は従来の磁気記録再生装置における
テープ走行系の回転シリンダー入口側の構成を示す概略
平面説明図、図６は従来の磁気記録再生装置における全
幅消去ヘッド及びガイドポストを示す正面説明図であ
る。
えばＶＴＲについて、図５及び図６とともに、以下説明
する。ここで、図５は従来の磁気記録再生装置における
テープ走行系の回転シリンダー入口側の構成を示す概略
平面説明図、図６は従来の磁気記録再生装置における全
幅消去ヘッド及びガイドポストを示す正面説明図であ
る。
【０００３】図５において、１はテープカセット、２は
テープカセット１内から引き出された磁気テープ、３は
垂直ポール、４は磁気テープ２のテープ張力を調整する
ためのテンションポール、５は磁気テープ２の走行高さ
を規制するためのガイドポスト、６は記録時に映像音声
信号を消去する全幅消去ヘッド、７は入口側ガイドロー
ラ、８は入口側傾斜ポール、９は映像信号の記録再生等
を行う回転ヘッドシリンダーである。
テープカセット１内から引き出された磁気テープ、３は
垂直ポール、４は磁気テープ２のテープ張力を調整する
ためのテンションポール、５は磁気テープ２の走行高さ
を規制するためのガイドポスト、６は記録時に映像音声
信号を消去する全幅消去ヘッド、７は入口側ガイドロー
ラ、８は入口側傾斜ポール、９は映像信号の記録再生等
を行う回転ヘッドシリンダーである。
【０００４】テープカセット１から引き出された磁気テ
ープ２は、垂直ポール３、テンションポール４、ガイド
ポスト５を経た後、全幅消去ヘッド６に接する。全幅消
去ヘッド６は、再生時は動作しないが、記録時にＶＴＲ
内部の発振回路で作成した高周波電流により消去磁界を
作り、磁気テープ２にすでに記録されている全ての信号
を消去する。
ープ２は、垂直ポール３、テンションポール４、ガイド
ポスト５を経た後、全幅消去ヘッド６に接する。全幅消
去ヘッド６は、再生時は動作しないが、記録時にＶＴＲ
内部の発振回路で作成した高周波電流により消去磁界を
作り、磁気テープ２にすでに記録されている全ての信号
を消去する。
【０００５】全幅消去ヘッド６を経た磁気テープ２は、
入口側ガイドローラ７、入口側傾斜ポール８を通過した
後、所定の角度で回転角度が傾斜している磁気ヘッド
（図示せず）を搭載した回転ヘッドシリンダー９に半周
以上巻き付けられた状態で走行する。ここで、回転ヘッ
ドシリンダー９の磁気ヘッド（図示せず）により、磁気
テープ２上へ斜めに１フィールドずつ映像信号の記録再
生が行われる。
入口側ガイドローラ７、入口側傾斜ポール８を通過した
後、所定の角度で回転角度が傾斜している磁気ヘッド
（図示せず）を搭載した回転ヘッドシリンダー９に半周
以上巻き付けられた状態で走行する。ここで、回転ヘッ
ドシリンダー９の磁気ヘッド（図示せず）により、磁気
テープ２上へ斜めに１フィールドずつ映像信号の記録再
生が行われる。
【０００６】次に、上述したテープ走行系におけるガイ
ドポスト５と全幅消去ヘッド６とについて、図６ととも
に説明する。ガイドポスト５は、途中から径を小さくし
た段付き形状で、基端部が基台１０に植設されるととも
に先端部にネジ部が螺設された軸１１に、磁気テープ
（図示せず）の下端を案内する下フランジ１２、及びテ
ープ幅と略等しい長さを有するガイド部１３を挿入し、
ネジ１４により上記下フランジ１２及びガイド部１３を
固定して構成される。
ドポスト５と全幅消去ヘッド６とについて、図６ととも
に説明する。ガイドポスト５は、途中から径を小さくし
た段付き形状で、基端部が基台１０に植設されるととも
に先端部にネジ部が螺設された軸１１に、磁気テープ
（図示せず）の下端を案内する下フランジ１２、及びテ
ープ幅と略等しい長さを有するガイド部１３を挿入し、
ネジ１４により上記下フランジ１２及びガイド部１３を
固定して構成される。
【０００７】また、全幅消去ヘッド６は、ビス１５によ
り基台１０に螺合して固定されており、ガイドポスト５
の下フランジ１２でその走行高さ位置が規制された磁気
テープ（図示せず）が巻回される。これによって、磁気
テープ（図示せず）は、全幅消去ヘッド６の所定位置に
接して、正確な信号消去処理が施される。
り基台１０に螺合して固定されており、ガイドポスト５
の下フランジ１２でその走行高さ位置が規制された磁気
テープ（図示せず）が巻回される。これによって、磁気
テープ（図示せず）は、全幅消去ヘッド６の所定位置に
接して、正確な信号消去処理が施される。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の磁気記録再生装置においては、全幅消去ヘッド
６の前段のガイドポスト５が必要であり、結果として、
磁気テープ２を案内するためのガイドポストの部品点数
が多くなるため、テープ走行系の小型化を妨げることと
なる。さらに、テープ走行高さ精度は、基台１０から軸
１１の段付き部（下フランジ１２を受ける面）までの高
さ公差と、下フランジ１２の厚さの公差とによって決定
され、このため、各ガイドポストでの累計誤差が大きく
なる傾向があり、精度の高いテープ走行系を構築するの
が困難であった。
た従来の磁気記録再生装置においては、全幅消去ヘッド
６の前段のガイドポスト５が必要であり、結果として、
磁気テープ２を案内するためのガイドポストの部品点数
が多くなるため、テープ走行系の小型化を妨げることと
なる。さらに、テープ走行高さ精度は、基台１０から軸
１１の段付き部（下フランジ１２を受ける面）までの高
さ公差と、下フランジ１２の厚さの公差とによって決定
され、このため、各ガイドポストでの累計誤差が大きく
なる傾向があり、精度の高いテープ走行系を構築するの
が困難であった。
【０００９】また、ガイドポストを不要とするために、
磁気ヘッド支持・調整機構としての台座を、上部横フレ
ームと下部横フレームと縦フレームによって形成し、上
記上部横フレームと下部横フレームとにより磁気テープ
を案内するガイド部を形成してなるものが、特開平５−
１２０７７０号公報により提案されている。
磁気ヘッド支持・調整機構としての台座を、上部横フレ
ームと下部横フレームと縦フレームによって形成し、上
記上部横フレームと下部横フレームとにより磁気テープ
を案内するガイド部を形成してなるものが、特開平５−
１２０７７０号公報により提案されている。
【００１０】しかしながら、ここで提案されているもの
の場合、ガイドポストは不要となるものの、既存の磁気
ヘッドの上下左右に、それぞれ台座を構成するフレーム
が必要であり、やはりテープ走行系の小型化、省スペー
ス化を妨げているという問題があった。
の場合、ガイドポストは不要となるものの、既存の磁気
ヘッドの上下左右に、それぞれ台座を構成するフレーム
が必要であり、やはりテープ走行系の小型化、省スペー
ス化を妨げているという問題があった。
【００１１】本発明は、上述したような問題点に鑑みて
なされたものであって、テープ走行高さを規制するため
の部品点数を削減しつつ、テープ走行高さの精度を容易
に確保できるとともに、テープ走行系の省スペース化を
実現可能とした磁気記録再生装置を提供することを目的
としている。
なされたものであって、テープ走行高さを規制するため
の部品点数を削減しつつ、テープ走行高さの精度を容易
に確保できるとともに、テープ走行系の省スペース化を
実現可能とした磁気記録再生装置を提供することを目的
としている。
【００１２】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、回転磁気ヘッドが搭載された回転ヘ
ッドシリンダーに、磁気テープを巻回し、磁気記録再生
を行う磁気記録再生装置において、固定磁気ヘッド自身
に、これと略同心に上記磁気テープの走行高さを規制す
る案内部材を設けてなるものである。
めに、本発明では、回転磁気ヘッドが搭載された回転ヘ
ッドシリンダーに、磁気テープを巻回し、磁気記録再生
を行う磁気記録再生装置において、固定磁気ヘッド自身
に、これと略同心に上記磁気テープの走行高さを規制す
る案内部材を設けてなるものである。
【００１３】
【作用】本発明の磁気記録再生装置においては、固定磁
気ヘッド自身に設けた案内部材によって、磁気テープの
走行高さを規制するので、固定磁気ヘッド前段のテープ
走行高さを規制するためのガイドポストが不要となり、
部品点数を削減することができるとともに、テープ走行
高さの精度を容易に確保することが可能である。さら
に、案内部材を固定磁気ヘッド自身に設けているので、
テープ走行系の省スペース化が可能であり、機器の小型
化を実現することができる。
気ヘッド自身に設けた案内部材によって、磁気テープの
走行高さを規制するので、固定磁気ヘッド前段のテープ
走行高さを規制するためのガイドポストが不要となり、
部品点数を削減することができるとともに、テープ走行
高さの精度を容易に確保することが可能である。さら
に、案内部材を固定磁気ヘッド自身に設けているので、
テープ走行系の省スペース化が可能であり、機器の小型
化を実現することができる。
【００１４】
【実施例】本発明の磁気記録再生装置の一実施例を、図
１及び図２とともに説明するが、上述した従来例と同一
部分には同一符号を付し、その説明は省略する。ここ
で、図１は本実施例の磁気記録再生装置における全幅消
去ヘッドを示す斜視説明図、図２は本実施例の磁気記録
再生装置における全幅消去ヘッドを示す斜視分解説明図
である。
１及び図２とともに説明するが、上述した従来例と同一
部分には同一符号を付し、その説明は省略する。ここ
で、図１は本実施例の磁気記録再生装置における全幅消
去ヘッドを示す斜視説明図、図２は本実施例の磁気記録
再生装置における全幅消去ヘッドを示す斜視分解説明図
である。
【００１５】本実施例の磁気記録再生装置は、上述した
従来例における全幅消去ヘッド６に代えて、図１に示す
ようなテープ案内部材２１を取り付けた全幅消去ヘッド
２６を設けるとともに、上記従来例におけるガイドポス
ト５を削除して構成しており、その他の構成は上記従来
例と同様である。
従来例における全幅消去ヘッド６に代えて、図１に示す
ようなテープ案内部材２１を取り付けた全幅消去ヘッド
２６を設けるとともに、上記従来例におけるガイドポス
ト５を削除して構成しており、その他の構成は上記従来
例と同様である。
【００１６】テープ案内部材２１は、平板状の金属によ
り形成されており、全幅消去ヘッド２６の磁気テープ
（図示せず）の摺動面曲率と略等しい半径を有する内周
部２２と、全幅消去ヘッド２６の磁気テープ（図示せ
ず）の摺動面曲率中心と同心で適当な距離を持った外周
部２３と、該外周部２３と略垂直、且つテープ案内部材
２１のテープ摺動面と垂直に突設された係止案内部２４
とを有している。
り形成されており、全幅消去ヘッド２６の磁気テープ
（図示せず）の摺動面曲率と略等しい半径を有する内周
部２２と、全幅消去ヘッド２６の磁気テープ（図示せ
ず）の摺動面曲率中心と同心で適当な距離を持った外周
部２３と、該外周部２３と略垂直、且つテープ案内部材
２１のテープ摺動面と垂直に突設された係止案内部２４
とを有している。
【００１７】ここで、係止案内部２４は、その内寸を全
幅消去ヘッド２６の磁気テープ（図示せず）摺動方向の
筺体寸法と略等しく設定し、中央部に四角形の係止穴２
４ａを有している。
幅消去ヘッド２６の磁気テープ（図示せず）摺動方向の
筺体寸法と略等しく設定し、中央部に四角形の係止穴２
４ａを有している。
【００１８】一方、全幅消去ヘッド２６の筺体左右側面
には、磁気テープ（図示せず）摺動面から見て、上記テ
ープ案内部材２１の係止案内部２４の板厚に略等しいガ
イド部２７を設けている。このガイド部２７において、
上方ガイド部２７ａは、磁気テープ（図示せず）が走行
する際のテープ下端に略等しい高さ位置に設けられてお
り、下方ガイド部２７ｂの一部には、テープ案内部材２
１の係止案内部２４の係止穴２４ａに係合する突起部が
設けられている。
には、磁気テープ（図示せず）摺動面から見て、上記テ
ープ案内部材２１の係止案内部２４の板厚に略等しいガ
イド部２７を設けている。このガイド部２７において、
上方ガイド部２７ａは、磁気テープ（図示せず）が走行
する際のテープ下端に略等しい高さ位置に設けられてお
り、下方ガイド部２７ｂの一部には、テープ案内部材２
１の係止案内部２４の係止穴２４ａに係合する突起部が
設けられている。
【００１９】上記のように構成してなる磁気記録再生装
置においては、テープ案内部材２１を、全幅消去ヘッド
２６に対して、磁気テープ（図示せず）摺動面方向から
挿入し、該テープ案内部材２１の係止穴２４ａに、全幅
消去ヘッド２６の下方ガイド部２７ｂの突起部を係合さ
せることによって、取り付け固定する。
置においては、テープ案内部材２１を、全幅消去ヘッド
２６に対して、磁気テープ（図示せず）摺動面方向から
挿入し、該テープ案内部材２１の係止穴２４ａに、全幅
消去ヘッド２６の下方ガイド部２７ｂの突起部を係合さ
せることによって、取り付け固定する。
【００２０】これによって、磁気テープ（図示せず）
は、全幅消去ヘッド２６のテープ摺動面において、テー
プ案内部材２１の上面によりその下端が案内されること
となり、テープ走行高さを高精度で規制することが可能
である。
は、全幅消去ヘッド２６のテープ摺動面において、テー
プ案内部材２１の上面によりその下端が案内されること
となり、テープ走行高さを高精度で規制することが可能
である。
【００２１】次に、本発明の磁気記録再生装置の他の実
施例を、図３及び図４とともに説明するが、上述した一
実施例と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略
する。ここで、図３は本実施例の磁気記録再生装置にお
ける全幅消去ヘッドを示す斜視説明図、図４は本実施例
の磁気記録再生装置における全幅消去ヘッドを示す斜視
分解説明図である。
施例を、図３及び図４とともに説明するが、上述した一
実施例と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略
する。ここで、図３は本実施例の磁気記録再生装置にお
ける全幅消去ヘッドを示す斜視説明図、図４は本実施例
の磁気記録再生装置における全幅消去ヘッドを示す斜視
分解説明図である。
【００２２】本実施例の磁気記録再生装置では、全幅消
去ヘッド３６に取り付ける金属製のテープ案内部材３１
を、弾性を有する曲げ形状としている。テープ案内部材
３１は、全幅消去ヘッド３６の磁気テープ（図示せず）
の摺動面曲率と略等しい半径を有する内周部３２と、全
幅消去ヘッド３６の磁気テープ（図示せず）の摺動面曲
率中心と同心で適当な距離を持った外周部３３と、該外
周部３３に対して略垂直に「コ」字状に折曲し、且つテ
ープ案内部材３１のテープ摺動面と垂直に突設された係
止案内部３４とを有している。
去ヘッド３６に取り付ける金属製のテープ案内部材３１
を、弾性を有する曲げ形状としている。テープ案内部材
３１は、全幅消去ヘッド３６の磁気テープ（図示せず）
の摺動面曲率と略等しい半径を有する内周部３２と、全
幅消去ヘッド３６の磁気テープ（図示せず）の摺動面曲
率中心と同心で適当な距離を持った外周部３３と、該外
周部３３に対して略垂直に「コ」字状に折曲し、且つテ
ープ案内部材３１のテープ摺動面と垂直に突設された係
止案内部３４とを有している。
【００２３】ここで、係止案内部３４は、その内寸を全
幅消去ヘッド３６の磁気テープ（図示せず）摺動方向の
筺体寸法と略等しく設定し、中央部に四角形の係止穴３
４ａを有している。
幅消去ヘッド３６の磁気テープ（図示せず）摺動方向の
筺体寸法と略等しく設定し、中央部に四角形の係止穴３
４ａを有している。
【００２４】一方、全幅消去ヘッド３６の筺体左右側面
には、磁気テープ（図示せず）摺動面から見て、上記テ
ープ案内部材３１の係止案内部３４の幅（上下）寸法に
略等しいガイド部３７を設けている。このガイド部３７
において、上方ガイド部３７ａは、磁気テープ（図示せ
ず）が走行する際のテープ下端に略等しい高さ位置に設
けられており、該上方ガイド部３７ａと下方ガイド部３
７ｂとの間には、テープ案内部材３１の係止案内部３４
の係止穴３４ａに係合する突起部３７ｃが設けられてい
る。
には、磁気テープ（図示せず）摺動面から見て、上記テ
ープ案内部材３１の係止案内部３４の幅（上下）寸法に
略等しいガイド部３７を設けている。このガイド部３７
において、上方ガイド部３７ａは、磁気テープ（図示せ
ず）が走行する際のテープ下端に略等しい高さ位置に設
けられており、該上方ガイド部３７ａと下方ガイド部３
７ｂとの間には、テープ案内部材３１の係止案内部３４
の係止穴３４ａに係合する突起部３７ｃが設けられてい
る。
【００２５】上記のように構成してなる磁気記録再生装
置においては、テープ案内部材３１を、全幅消去ヘッド
３６に対して、磁気テープ（図示せず）摺動面方向から
挿入し、該テープ案内部材３１の係止穴３４ａに、全幅
消去ヘッド３６の突起部３７ｃを係合させることによっ
て、取り付け固定する。このとき、テープ案内部材３１
の係止案内部３４は、挿入途中で弾性変形するが、該係
止案内部３４の係止穴３４ａに全幅消去ヘッド３６の突
起部３７ｃが係合した後は、自身の弾性により脱落を防
止する。
置においては、テープ案内部材３１を、全幅消去ヘッド
３６に対して、磁気テープ（図示せず）摺動面方向から
挿入し、該テープ案内部材３１の係止穴３４ａに、全幅
消去ヘッド３６の突起部３７ｃを係合させることによっ
て、取り付け固定する。このとき、テープ案内部材３１
の係止案内部３４は、挿入途中で弾性変形するが、該係
止案内部３４の係止穴３４ａに全幅消去ヘッド３６の突
起部３７ｃが係合した後は、自身の弾性により脱落を防
止する。
【００２６】これによって、磁気テープ（図示せず）
は、全幅消去ヘッド３６のテープ摺動面において、テー
プ案内部材３１の上面によりその下端が案内されること
となり、テープ走行高さを高精度で規制することが可能
である。
は、全幅消去ヘッド３６のテープ摺動面において、テー
プ案内部材３１の上面によりその下端が案内されること
となり、テープ走行高さを高精度で規制することが可能
である。
【００２７】尚、上記実施例では、固定磁気ヘッドとし
て、全幅消去ヘッドについて説明したが、回転ヘッドシ
リンダーの出口側のテープ走行系に配置されるＡ／Ｃヘ
ッド（音声／コントロールヘッド）と音声消去ヘッドと
の結合体からなる固定磁気ヘッド等に対して本発明を用
いても良いことは明らかである。
て、全幅消去ヘッドについて説明したが、回転ヘッドシ
リンダーの出口側のテープ走行系に配置されるＡ／Ｃヘ
ッド（音声／コントロールヘッド）と音声消去ヘッドと
の結合体からなる固定磁気ヘッド等に対して本発明を用
いても良いことは明らかである。
【００２８】
【発明の効果】本発明の磁気記録再生装置は、上記のよ
うな構成としているので、固定磁気ヘッド自身に設けた
案内部材によって、磁気テープの走行高さを規制するの
で、固定磁気ヘッド前段のテープ走行高さを規制するた
めのガイドポストが不要となり、部品点数を削減するこ
とができとともに、テープ走行高さの精度を容易に確保
することが可能である。さらに、案内部材を固定磁気ヘ
ッド自身に設けているので、テープ走行系の省スペース
化が可能であり、機器の小型化を実現することができ
る。
うな構成としているので、固定磁気ヘッド自身に設けた
案内部材によって、磁気テープの走行高さを規制するの
で、固定磁気ヘッド前段のテープ走行高さを規制するた
めのガイドポストが不要となり、部品点数を削減するこ
とができとともに、テープ走行高さの精度を容易に確保
することが可能である。さらに、案内部材を固定磁気ヘ
ッド自身に設けているので、テープ走行系の省スペース
化が可能であり、機器の小型化を実現することができ
る。
【図１】本発明の磁気記録再生装置の一実施例における
全幅消去ヘッドを示す斜視説明図である。
全幅消去ヘッドを示す斜視説明図である。
【図２】本発明の磁気記録再生装置の一実施例における
全幅消去ヘッドを示す斜視分解説明図である。
全幅消去ヘッドを示す斜視分解説明図である。
【図３】本発明の磁気記録再生装置の他の実施例におけ
る全幅消去ヘッドを示す斜視説明図である。
る全幅消去ヘッドを示す斜視説明図である。
【図４】本発明の磁気記録再生装置の他の実施例におけ
る全幅消去ヘッドを示す斜視分解説明図である。
る全幅消去ヘッドを示す斜視分解説明図である。
【図５】従来の磁気記録再生装置におけるテープ走行系
の回転シリンダー入口側の構成を示す概略平面説明図で
ある。
の回転シリンダー入口側の構成を示す概略平面説明図で
ある。
【図６】従来の磁気記録再生装置における全幅消去ヘッ
ド及びガイドポストを示す正面説明図である。
ド及びガイドポストを示す正面説明図である。
２１，３１ テープ案内部材 ２４，３４ 係止案内部 ２６，３６ 全幅消去ヘッド ２７，３７ ガイド部
Claims (2)
- 【請求項１】 回転ヘッドシリンダーに巻き付けられて
走行する磁気テープに前記回転ヘッドシリンダーに搭載
された磁気ヘッドにより記録再生を行う磁気記録再生装
置において、テープ走行系の前記回転ヘッドシリンダー
の入口側に全幅消去ヘッドが設けられ、前記全幅消去ヘ
ッドの前記磁気テープの摺動面の下端を案内するテープ
案内部材が取付られ、前記テープ案内部材は平板状の金
属により形成されており、かつ前記全幅消去ヘッドの前
記磁気テープの摺動面曲率と等しい半径を有する内周部
を持ち、かつテープ摺動面と垂直に突設された係止案内
部を持ち、前記係止案内部はその内寸を前記全幅消去ヘ
ッドの磁気テープ摺動方向の幅と等しく設定され、前記
係止案内部の中央部に係止穴が設けられ、前記全幅消去
ヘッドの左右側面には前記係止案内部の板厚に等しいガ
イド部が設けられ、前記ガイド部の一部には前記係止案
内部の係止穴に係合する突起部が設けられ、前記テープ
案内部材を前記全幅消去ヘッドに取り付ける際には、前
記テープ案内部材を前記全幅消去ヘッドに対して前記磁
気テープの摺動面方向から挿入し、前記係止案内部の係
止穴に前記ガイド部の突起部を係合させて固定すること
を特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項２】 回転ヘッドシリンダーに巻き付けられて
走行する磁気テープに前記回転ヘッドシリンダーに搭載
された磁気ヘッドにより記録再生を行う磁気記録再生装
置において、テープ走行系の前記回転ヘッドシリンダー
の入口側に全幅消去ヘッドが設けられ、前記全幅消去ヘ
ッドの前記磁気テープの摺動面の下端を案内するテープ
案内部材が取付られ、前記テープ案内部材は曲げ形状の
金属により形成されており、かつ前記全幅消去ヘッドの
前記磁気テープの摺動面曲率と等しい半径を有する内周
部を持ち、かつテープ摺動面と垂直に「コ」字状に折曲
されかつ突設された係止案内部を持ち、前記係止案内部
はその内寸を前記全幅消去ヘッドの磁気テープ摺動方向
の幅と等しく設定され、前記係止案内部の中央部に係止
穴が設けられ、前記全幅消去ヘッドの左右側面には前記
係止案内部の幅寸法に等しいガイド部が設けられ、前記
ガイド部の一部には前記係止案内部の係止穴に係合する
突起部が設けられ、前記テープ案内部材を前記全幅消去
ヘッドに取り付ける際には、前記テープ案内部材を前記
全幅消去ヘッドに対して前記磁気テ ープの摺動面方向か
ら挿入し、前記係止案内部の係止穴に前記ガイド部の突
起部を係合させて固定することを特徴とする磁気記録再
生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32548194A JP3148541B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32548194A JP3148541B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 磁気記録再生装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08180529A JPH08180529A (ja) | 1996-07-12 |
| JP3148541B2 true JP3148541B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=18177365
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32548194A Expired - Fee Related JP3148541B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3148541B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101107481B (zh) * | 2004-12-20 | 2010-06-23 | 润风株式会社 | 空调*** |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP32548194A patent/JP3148541B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101107481B (zh) * | 2004-12-20 | 2010-06-23 | 润风株式会社 | 空调*** |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08180529A (ja) | 1996-07-12 |
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