JP3148258B2 - 熱・物質交換塔用流体分配器及びそのような分配器を備えた塔 - Google Patents
熱・物質交換塔用流体分配器及びそのような分配器を備えた塔Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25J—LIQUEFACTION, SOLIDIFICATION OR SEPARATION OF GASES OR GASEOUS OR LIQUEFIED GASEOUS MIXTURES BY PRESSURE AND COLD TREATMENT OR BY BRINGING THEM INTO THE SUPERCRITICAL STATE
- F25J3/00—Processes or apparatus for separating the constituents of gaseous or liquefied gaseous mixtures involving the use of liquefaction or solidification
- F25J3/02—Processes or apparatus for separating the constituents of gaseous or liquefied gaseous mixtures involving the use of liquefaction or solidification by rectification, i.e. by continuous interchange of heat and material between a vapour stream and a liquid stream
- F25J3/04—Processes or apparatus for separating the constituents of gaseous or liquefied gaseous mixtures involving the use of liquefaction or solidification by rectification, i.e. by continuous interchange of heat and material between a vapour stream and a liquid stream for air
- F25J3/04763—Start-up or control of the process; Details of the apparatus used
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D3/00—Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping
- B01D3/008—Liquid distribution
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- B01D3/22—Fractionating columns in which vapour bubbles through liquid with horizontal sieve plates or grids; Construction of sieve plates or grids
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- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J19/00—Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
- B01J19/30—Loose or shaped packing elements, e.g. Raschig rings or Berl saddles, for pouring into the apparatus for mass or heat transfer
- B01J19/305—Supporting elements therefor, e.g. grids, perforated plates
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- Gas Separation By Absorption (AREA)
- Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱・物質交換塔、さら
に詳しくは充填物塔式の熱・物質交換塔の流体分配器
に、特に空気精留塔における流体分配器に関し、ガス空
間と液体空間を交互に区画する平行に隣接した一連の形
鋼要素を有し、各形鋼要素は、一列の孔を備えた少くと
も水平下方壁部分及び一列の開口を備えた少くとも立上
り壁部分を有するものである。
に詳しくは充填物塔式の熱・物質交換塔の流体分配器
に、特に空気精留塔における流体分配器に関し、ガス空
間と液体空間を交互に区画する平行に隣接した一連の形
鋼要素を有し、各形鋼要素は、一列の孔を備えた少くと
も水平下方壁部分及び一列の開口を備えた少くとも立上
り壁部分を有するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の分配器は、イギリス国特許第
2,046,623号明細書に記されており、そこでは
分配器はばらばらに要素で構成された系統立っていない
充填物で蔽われている。本出願人の名義で、その内容が
ここに参考に取り入れられたと思われる国際特許出願第
89/10527号に記されたような、系統立った充填
物、特に交差波形式の充填物の精留塔での使用は、大き
な利点、特に上昇ガスの圧力損失の点での利点を有して
いる。しかしながらその使用は、各充填物部分の頂部に
液体を均一に分配する必要性があるという困難によって
現在まで限定されていた。
2,046,623号明細書に記されており、そこでは
分配器はばらばらに要素で構成された系統立っていない
充填物で蔽われている。本出願人の名義で、その内容が
ここに参考に取り入れられたと思われる国際特許出願第
89/10527号に記されたような、系統立った充填
物、特に交差波形式の充填物の精留塔での使用は、大き
な利点、特に上昇ガスの圧力損失の点での利点を有して
いる。しかしながらその使用は、各充填物部分の頂部に
液体を均一に分配する必要性があるという困難によって
現在まで限定されていた。
【0003】大径の精留塔では、“交差波形”式の充填
物は自己支持されない。したがって塔の各筒部分は、上
方の充填物部分から流下する液体を集め、この液体を下
方の充填物部分に均一に分配し、過剰な圧力損失なしに
上昇ガスを良好に配分するだけでなく、その全面に上方
の充填物部分を支え、下方の充填物部分に上方支持部を
提供しなければならない。
物は自己支持されない。したがって塔の各筒部分は、上
方の充填物部分から流下する液体を集め、この液体を下
方の充填物部分に均一に分配し、過剰な圧力損失なしに
上昇ガスを良好に配分するだけでなく、その全面に上方
の充填物部分を支え、下方の充填物部分に上方支持部を
提供しなければならない。
【0004】この複雑な問題は、完全に満足するように
は現在まで解決されなかった。提案された解決法では、
上記機能の一つ又はいくつかは不完全に満たされ、そし
て/又は結果として垂直方向の大きさは大きくなった。
は現在まで解決されなかった。提案された解決法では、
上記機能の一つ又はいくつかは不完全に満たされ、そし
て/又は結果として垂直方向の大きさは大きくなった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ガスを良好
に配分させることによって流体を均一に分配することが
できる、非常に剛性であまりかさばらない構造の分配器
を提供することを目的としている。
に配分させることによって流体を均一に分配することが
できる、非常に剛性であまりかさばらない構造の分配器
を提供することを目的としている。
【0006】本発明はまた、そのような分配器を少くと
も一つ有するような熱・物質交換塔も目的としている。
も一つ有するような熱・物質交換塔も目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために本発明による
分配器は、各形鋼要素が、外側に開く各終端部を有し、
ガス空間を限定するために隣接する形鋼要素の翼部の終
端部と接続されるほぼ垂直の翼部をもった全体としてU
字形の断面を有し、一列の開口が翼部の上部に形成さ
れ、形鋼がそれらの底部の端部によって周辺環に取りつ
けられることを特徴としている。
分配器は、各形鋼要素が、外側に開く各終端部を有し、
ガス空間を限定するために隣接する形鋼要素の翼部の終
端部と接続されるほぼ垂直の翼部をもった全体としてU
字形の断面を有し、一列の開口が翼部の上部に形成さ
れ、形鋼がそれらの底部の端部によって周辺環に取りつ
けられることを特徴としている。
【0008】有利な特徴によれば、 −分配器は、各液体空間に、開口の下縁より低い高さの
上方に端部をもった少くとも1個の満杯筒部を有し、 −ガス空間は、対向する両端部を部分的に小片によって
閉じられている。
上方に端部をもった少くとも1個の満杯筒部を有し、 −ガス空間は、対向する両端部を部分的に小片によって
閉じられている。
【0009】本発明による熱・物質交換塔は、上に定義
されたような分配器を少くとも一つ有し、分配器はその
周辺環によって塔内で支持され、形鋼要素の翼部の端部
により典型的には交差波板をもった系統立った充填物部
分を直接支えている。本発明の実施例を、添付の図面を
参照しながら述べよう。
されたような分配器を少くとも一つ有し、分配器はその
周辺環によって塔内で支持され、形鋼要素の翼部の端部
により典型的には交差波板をもった系統立った充填物部
分を直接支えている。本発明の実施例を、添付の図面を
参照しながら述べよう。
【0010】
【実施例】図1ないし図3に示された分配器1は、周辺
環2、一連のU字形鋼3及び一連の満杯筒部4から構成
される。環2自身は、水平下部翼6を有するL字断面を
もった円形周辺形鋼5及び上方に向けられた外縁部7を
有する。この外縁部には、上方に向けられた円筒形スカ
ート8が気密に取りつけられる。
環2、一連のU字形鋼3及び一連の満杯筒部4から構成
される。環2自身は、水平下部翼6を有するL字断面を
もった円形周辺形鋼5及び上方に向けられた外縁部7を
有する。この外縁部には、上方に向けられた円筒形スカ
ート8が気密に取りつけられる。
【0011】各形鋼3(図2及び図3)は、平行な二つ
の立ち上がり壁部分すなわちほぼ垂直な壁部(以下、垂
直壁部という)11に囲まれた水平孔あき底部10によ
って構成される。垂直壁部11は、ほぼ垂直な翼部を構
成し、底部10は、水平下方壁部分を構成する。各壁部
11は、その上縁に沿って、垂直の長軸をもった長方形
開口12の水平な列を有し、壁部11の開口は、対向す
る壁部11の開口に対して半分のピッチだけずらされて
いる。各壁11は、上方へ斜めに、かつ形鋼3から外方
に半屋根状に延びて半屋根状終端部13を形成し、この
終端部13は上方に向けられた狭い垂直の縁部14で終
わっている。
の立ち上がり壁部分すなわちほぼ垂直な壁部(以下、垂
直壁部という)11に囲まれた水平孔あき底部10によ
って構成される。垂直壁部11は、ほぼ垂直な翼部を構
成し、底部10は、水平下方壁部分を構成する。各壁部
11は、その上縁に沿って、垂直の長軸をもった長方形
開口12の水平な列を有し、壁部11の開口は、対向す
る壁部11の開口に対して半分のピッチだけずらされて
いる。各壁11は、上方へ斜めに、かつ形鋼3から外方
に半屋根状に延びて半屋根状終端部13を形成し、この
終端部13は上方に向けられた狭い垂直の縁部14で終
わっている。
【0012】形鋼3は、その半屋根状終端部13が結ば
れ合うように隣り合って配置され、隣接縁部14は全長
にわたって互いに当接され、適当な手段(図示せず)に
よって液密ではあるが気密ではないように、例えば溶接
点又はクリップ接合によって一体に組立てられる。
れ合うように隣り合って配置され、隣接縁部14は全長
にわたって互いに当接され、適当な手段(図示せず)に
よって液密ではあるが気密ではないように、例えば溶接
点又はクリップ接合によって一体に組立てられる。
【0013】各底部10は、各壁部11に沿った1列の
孔15を有する。二つの列は互いに半ピッチだけずらさ
れ、半屋根状終端部13は、平面図で、孔の列の間の距
離dは同じで、これらの列は同じ形鋼3に、又は隣接し
た二つの形鋼に所属するようになっている。従って分配
器の全表面に、平面図で菱形の目をもった孔15の規則
的網が得られる。
孔15を有する。二つの列は互いに半ピッチだけずらさ
れ、半屋根状終端部13は、平面図で、孔の列の間の距
離dは同じで、これらの列は同じ形鋼3に、又は隣接し
た二つの形鋼に所属するようになっている。従って分配
器の全表面に、平面図で菱形の目をもった孔15の規則
的網が得られる。
【0014】さらに各底部10はその長手方向の中央面
に、孔15のピッチより明らかに大きい規則的間隔をも
って、筒部4の狭い下端部がはまり込む開口16を有す
る。これらの筒部は、開口12の下縁部の高さよりわず
かに下の高さまで達する漏斗形状を有している。図3に
鎖線で示された円錐形頂部4Aは、各筒部4にのせるこ
とができる。
に、孔15のピッチより明らかに大きい規則的間隔をも
って、筒部4の狭い下端部がはまり込む開口16を有す
る。これらの筒部は、開口12の下縁部の高さよりわず
かに下の高さまで達する漏斗形状を有している。図3に
鎖線で示された円錐形頂部4Aは、各筒部4にのせるこ
とができる。
【0015】各形鋼3は、各端部によって環2の翼部6
に支えられるように、横断方向又は斜め方向に、長さを
切断される。二つの隣接した形鋼間に限定された各ガス
空間17の各端部は、少くとも長方形開口12の下縁部
まで、その横側縁部に沿って溶接された対応する形状の
垂直小板18によって気密に塞がれ、小板の下縁は底部
の下面と高さが揃い、上縁は端部ガス通路180を限定
する。小板18の下縁及び底部10の端部は、連続気密
溶接19によって翼部6に溶接される。
に支えられるように、横断方向又は斜め方向に、長さを
切断される。二つの隣接した形鋼間に限定された各ガス
空間17の各端部は、少くとも長方形開口12の下縁部
まで、その横側縁部に沿って溶接された対応する形状の
垂直小板18によって気密に塞がれ、小板の下縁は底部
の下面と高さが揃い、上縁は端部ガス通路180を限定
する。小板18の下縁及び底部10の端部は、連続気密
溶接19によって翼部6に溶接される。
【0016】したがって分配器は、底部10と同じ形鋼
の二つの垂直壁部11との間に区画された多数の液溜め
空間(以下、液体空間ともいう)20を限定(規定)
し、これらの空間20は、ガス通路空間である前記のガ
ス空間17と交互である。分配器は、同時に環2の外縁
部7及びスカート8によって区画され、液体空間20全
体と通ずる周辺通路21を限定している。
の二つの垂直壁部11との間に区画された多数の液溜め
空間(以下、液体空間ともいう)20を限定(規定)
し、これらの空間20は、ガス通路空間である前記のガ
ス空間17と交互である。分配器は、同時に環2の外縁
部7及びスカート8によって区画され、液体空間20全
体と通ずる周辺通路21を限定している。
【0017】分配器1は、熱・物質交換塔22(図
4)、例えば空気精留塔内に取りつけられるようになっ
ており、交換塔は、充填物塔式、特に前記の国際特許出
願第89/10527号明細書に記されたような系統立
った交差波形充填物式である。この種の塔は、多数の筒
部分23,24に分割され、各筒部分は、それぞれ充填
物片(又はパック)25,26を備えている。交差波形
充填物の場合には、各パックは、斜めに波づけされた垂
直小片の積み重ねを有し、隣接する薄片の波は反対方向
に傾斜している。
4)、例えば空気精留塔内に取りつけられるようになっ
ており、交換塔は、充填物塔式、特に前記の国際特許出
願第89/10527号明細書に記されたような系統立
った交差波形充填物式である。この種の塔は、多数の筒
部分23,24に分割され、各筒部分は、それぞれ充填
物片(又はパック)25,26を備えている。交差波形
充填物の場合には、各パックは、斜めに波づけされた垂
直小片の積み重ねを有し、隣接する薄片の波は反対方向
に傾斜している。
【0018】各パックの外側で、塔の外筒27は分配器
1の環2がそこに配置される支持部28を内部に備えて
おり、すぐ上のパックは、形鋼3の縁部14の端部の小
口全体により、そして場合によっては環2のスカート8
により形成される水平支持面に直接置かれ、これは分配
器の多数桁構造の大きな剛性によって可能になる。パッ
クの充填物の平行板は、パックを支える分配器の形鋼3
に平行に向けられる。隣接する重ねられた二つの小片の
充填物板は互に平行である。
1の環2がそこに配置される支持部28を内部に備えて
おり、すぐ上のパックは、形鋼3の縁部14の端部の小
口全体により、そして場合によっては環2のスカート8
により形成される水平支持面に直接置かれ、これは分配
器の多数桁構造の大きな剛性によって可能になる。パッ
クの充填物の平行板は、パックを支える分配器の形鋼3
に平行に向けられる。隣接する重ねられた二つの小片の
充填物板は互に平行である。
【0019】スペーサ29が、パック25と分配器1の
底部10との間に配置される。したがって、この多数桁
構造は、下方のパック25にかけられる不意の圧力の場
合、下方のパック25の上部付近のあらゆる変形を防止
する。スペーサ29は、形鋼3の底部10に孔15と交
互に取りつけられた一列の小板で構成されるのが有利で
ある。したがってスペーサ29は、上昇するガスを均一
に分配するのに寄与する。適当な気密手段(図示せず)
が塔に設けられることは当然である。
底部10との間に配置される。したがって、この多数桁
構造は、下方のパック25にかけられる不意の圧力の場
合、下方のパック25の上部付近のあらゆる変形を防止
する。スペーサ29は、形鋼3の底部10に孔15と交
互に取りつけられた一列の小板で構成されるのが有利で
ある。したがってスペーサ29は、上昇するガスを均一
に分配するのに寄与する。適当な気密手段(図示せず)
が塔に設けられることは当然である。
【0020】作動中、液体は上方のパック26の全面か
ら流下し、液体空間20及び通路21に集められ、通路
は全液体空間内の液面を確実に同じ高さにする。次いで
液体は、孔15の規則的な目によって下方のパック25
に均一に分配される。
ら流下し、液体空間20及び通路21に集められ、通路
は全液体空間内の液面を確実に同じ高さにする。次いで
液体は、孔15の規則的な目によって下方のパック25
に均一に分配される。
【0021】同時に上昇するガスはガス空間17に入
り、開口12から液面の上に出る。分配器及び上方のパ
ック26の相対的直径に応じて −図3に点線で指示されたように小板18の高さを制限
することによって、ガスがガス空間17の端部に出るま
まにしておくか、 −これらの小板によってガス空間17の端部を完全に塞
ぐか、 −この閉塞を行うだけでなく、形鋼3の端部に近接した
開口12を取り除くかがもたらされる。
り、開口12から液面の上に出る。分配器及び上方のパ
ック26の相対的直径に応じて −図3に点線で指示されたように小板18の高さを制限
することによって、ガスがガス空間17の端部に出るま
まにしておくか、 −これらの小板によってガス空間17の端部を完全に塞
ぐか、 −この閉塞を行うだけでなく、形鋼3の端部に近接した
開口12を取り除くかがもたらされる。
【0022】したがってガスは、それ自身も分配器の通
過時に過剰な圧力損失なしに、塔の全部分にほぼ均一に
分配される。開口12が垂直壁部11に設けられている
という事実により、またそれらの長方形の形状によっ
て、これらの開口は、分配器の全面への液体の流下を妨
げることなく、また壁部11の機械的慣性を大きく減少
することなしに、ガスの通過時に広い場所を提供する。
過時に過剰な圧力損失なしに、塔の全部分にほぼ均一に
分配される。開口12が垂直壁部11に設けられている
という事実により、またそれらの長方形の形状によっ
て、これらの開口は、分配器の全面への液体の流下を妨
げることなく、また壁部11の機械的慣性を大きく減少
することなしに、ガスの通過時に広い場所を提供する。
【0023】分配器の能力を突然に超過した場合、液面
は筒部4の頂部まで上昇し、その時筒部は、下方のパッ
クの全面に確実に液体を目に見えるように規則的に分配
し、特に開口12を横切るガス流を全く乱すことがな
い。
は筒部4の頂部まで上昇し、その時筒部は、下方のパッ
クの全面に確実に液体を目に見えるように規則的に分配
し、特に開口12を横切るガス流を全く乱すことがな
い。
【0024】塔のもっとも上のパック上に設けられた分
配器は、塔がその頂部の液体供給手段を直接通路21内
に有するならば、半屋根状終端部13従って開口12を
取除くことによって作ることができることは注意すべき
である。
配器は、塔がその頂部の液体供給手段を直接通路21内
に有するならば、半屋根状終端部13従って開口12を
取除くことによって作ることができることは注意すべき
である。
【0025】充填物の種類によっては、液体の組成は、
パックに沿って流下する液体の不完全な再分配及びいわ
ゆる“周縁効果”の事実から、パックの部分によっては
少し不均一である。もしこの不均一が塔の所定の高さで
好ましくない結果を生む危険があるならば、図5と6、
図7及び図8に示された変形態様を用いることができ
る。
パックに沿って流下する液体の不完全な再分配及びいわ
ゆる“周縁効果”の事実から、パックの部分によっては
少し不均一である。もしこの不均一が塔の所定の高さで
好ましくない結果を生む危険があるならば、図5と6、
図7及び図8に示された変形態様を用いることができ
る。
【0026】図5及び図6の変形態様では、2枚の小板
30が、各液溜め空間(液体空間)20内に取りつけら
れている。各小板30は、液体空間20と同じ巾を有す
る。小板は、この液体空間20(及び実際にはスカート
8)の対応する端部から出て、この空間の中央の方にゆ
るやかな傾斜で下っている。したがって小板30の各対
はその両者間に自由開口31を残すことによって非常に
開いたV字形をしている。
30が、各液溜め空間(液体空間)20内に取りつけら
れている。各小板30は、液体空間20と同じ巾を有す
る。小板は、この液体空間20(及び実際にはスカート
8)の対応する端部から出て、この空間の中央の方にゆ
るやかな傾斜で下っている。したがって小板30の各対
はその両者間に自由開口31を残すことによって非常に
開いたV字形をしている。
【0027】作動中、図5の矢印で図示されたように、
上方のパックから流下する全液体は、まず小板30上に
達し、次いで液体空間20の中央に集められ、次に開口
31を通過した後にこれに沿って再分配される。したが
って全液体が均質化され、孔15を通って下方のパック
の全表面に流下するのは実際に均一な組成の液体であ
る。
上方のパックから流下する全液体は、まず小板30上に
達し、次いで液体空間20の中央に集められ、次に開口
31を通過した後にこれに沿って再分配される。したが
って全液体が均質化され、孔15を通って下方のパック
の全表面に流下するのは実際に均一な組成の液体であ
る。
【0028】図7に示されたように、2枚の小板30
は、非常に広がった、液体空間20の長さの半分まで接
合された屋根形状で、この空間20の各縁部とスカート
8からわずかの距離で終っている小板30Aによって置
き換えることができる。したがって矢印によって図示さ
れたように、上方のパックから流下する液体は、周辺通
路21内まで向けられた二つの流れに分れ、次いで液体
空間全長にわたって再分配される。
は、非常に広がった、液体空間20の長さの半分まで接
合された屋根形状で、この空間20の各縁部とスカート
8からわずかの距離で終っている小板30Aによって置
き換えることができる。したがって矢印によって図示さ
れたように、上方のパックから流下する液体は、周辺通
路21内まで向けられた二つの流れに分れ、次いで液体
空間全長にわたって再分配される。
【0029】図8は、分配器内で液体を均質化する他の
やり方を示し、図5の小板30は、4枚の小板30Bに
よって置き換えられている。各小板30Bは水平であ
り、上方に向けられた垂直な折り返し32を一端部に有
する。2枚の中間小板は、液体空間20の長さの中央に
組合された両者の折り返し32を有し、他の2枚の小板
は、スカート8と隣接した折り返し32を有する。各半
液体空間20では、2枚の小板は、折り返しのない端部
間に、自由開口33を残している。したがって矢印によ
って示されたように、上のパックから流下する液体は、
分配器の横断対称面Pの各側から集められ、各流れは開
口33から流下し、対応する半液体空間20に再分配さ
れる。
やり方を示し、図5の小板30は、4枚の小板30Bに
よって置き換えられている。各小板30Bは水平であ
り、上方に向けられた垂直な折り返し32を一端部に有
する。2枚の中間小板は、液体空間20の長さの中央に
組合された両者の折り返し32を有し、他の2枚の小板
は、スカート8と隣接した折り返し32を有する。各半
液体空間20では、2枚の小板は、折り返しのない端部
間に、自由開口33を残している。したがって矢印によ
って示されたように、上のパックから流下する液体は、
分配器の横断対称面Pの各側から集められ、各流れは開
口33から流下し、対応する半液体空間20に再分配さ
れる。
【0030】他の変形態様(図示せず)は、適当な長い
形状で、液体空間20の巾の半分にしか広がらず、その
全長さにわたって折り返しを備えた液体通路の半小板を
各壁部11と一体化するものである。例えば同一液体空
間20の半小板は向い合った長手方向の傾斜をもってい
る。
形状で、液体空間20の巾の半分にしか広がらず、その
全長さにわたって折り返しを備えた液体通路の半小板を
各壁部11と一体化するものである。例えば同一液体空
間20の半小板は向い合った長手方向の傾斜をもってい
る。
【0031】図5と6,図7及び図8の各変形態様で
は、小板30,30A,30Bは、液体空間20に収容
された液体に部分的に又は完全に浸漬され得るし、或い
は完全に現われることもある。
は、小板30,30A,30Bは、液体空間20に収容
された液体に部分的に又は完全に浸漬され得るし、或い
は完全に現われることもある。
【0032】さらにこれらの小板の代りに又は追加し
て、横断垂直障壁を、液体空間20及び/又は通路内の
的確に選ばれた場所に配置できる。したがって孔15を
通って流れる液体流量の突然の不均衡の場合、これらの
障壁は液体を循環させ、その液面を等しくさせようとす
る。
て、横断垂直障壁を、液体空間20及び/又は通路内の
的確に選ばれた場所に配置できる。したがって孔15を
通って流れる液体流量の突然の不均衡の場合、これらの
障壁は液体を循環させ、その液面を等しくさせようとす
る。
【0033】図9ないし図11は、どのようにガスが取
り出され、液体が分配器の高さで精留塔に加えられるか
を示す。同じ装置が、ガスを加え、液体を取り出すこと
ができるのは理解されよう。図面をわかりやすくするた
めに、分配器が、3個のガス空間しかもたないものを仮
定した。
り出され、液体が分配器の高さで精留塔に加えられるか
を示す。同じ装置が、ガスを加え、液体を取り出すこと
ができるのは理解されよう。図面をわかりやすくするた
めに、分配器が、3個のガス空間しかもたないものを仮
定した。
【0034】規則的間隔で壁部11は、孔12の下方に
一直線に配置され、ガス空間17を横切る筒状小片35
によって気密なように接合された開口34をあけられて
いる(図10)。したがって液体空間20は、これらの
筒状小片35を横切って互に連通させられる。塔の外筒
27を気密パッキングつきで横切る孔あき横断管36
は、外筒27に溶接ビード37によって取りつけられ、
筒状小片35の各列を自由に横切る。外筒27の外側
で、全孔あき管36は液体取り入れ集合管38に接続さ
れ、一方反対側の端部は閉じられる。
一直線に配置され、ガス空間17を横切る筒状小片35
によって気密なように接合された開口34をあけられて
いる(図10)。したがって液体空間20は、これらの
筒状小片35を横切って互に連通させられる。塔の外筒
27を気密パッキングつきで横切る孔あき横断管36
は、外筒27に溶接ビード37によって取りつけられ、
筒状小片35の各列を自由に横切る。外筒27の外側
で、全孔あき管36は液体取り入れ集合管38に接続さ
れ、一方反対側の端部は閉じられる。
【0035】同様に、すぐ前のものと交互の規則的間隔
で、壁部11は、孔12の下方に一直線に配置され、液
体空間20を横切る筒状小片40によって気密なように
接合された他の開口39をあけられている(図11)。
したがってガス空間17は、これらの筒状小片40を横
切って互に連通させられる。反対側で塔の外筒27を気
密パッキングつきで横切る孔あき横断管41は、筒状小
片40の各列を自由に横切る。孔あき管41は溶接ビー
ド42によって外筒27に取りつけられる。外筒27の
外側で、全孔あき管41はガス取り出し集合管43に接
続され、一方反対側の端部は閉じられる。
で、壁部11は、孔12の下方に一直線に配置され、液
体空間20を横切る筒状小片40によって気密なように
接合された他の開口39をあけられている(図11)。
したがってガス空間17は、これらの筒状小片40を横
切って互に連通させられる。反対側で塔の外筒27を気
密パッキングつきで横切る孔あき横断管41は、筒状小
片40の各列を自由に横切る。孔あき管41は溶接ビー
ド42によって外筒27に取りつけられる。外筒27の
外側で、全孔あき管41はガス取り出し集合管43に接
続され、一方反対側の端部は閉じられる。
【0036】図9ないし図11のいわゆる“二重櫛の
歯”構造によって、液体及びガスの入口/出口は、塔の
高さを追加することなしに、各分配器のレベルにするこ
とができる。さらにこの構造は、分配器に大きな運転融
通性を与える。
歯”構造によって、液体及びガスの入口/出口は、塔の
高さを追加することなしに、各分配器のレベルにするこ
とができる。さらにこの構造は、分配器に大きな運転融
通性を与える。
【図1】本発明による流体分配器の一部切欠き斜視図で
ある。
ある。
【図2】図1の分配器の上方からの部分図である。
【図3】図2の線III-III による側面部分断面図であ
る。
る。
【図4】このような分配器を備えた空気精留塔の一部の
縦断面を縮小して略図的に示している。
縦断面を縮小して略図的に示している。
【図5】本発明による分配器の一変形態様の縦断面略図
である。
である。
【図6】図5の線VI−VIによる部分断面図である。
【図7】他の一つの変形態様の図5と同様な図である。
【図8】さらに他の一つの変形態様の図5と同様な図で
ある。
ある。
【図9】本発明による分配器の他の一変形態様の図10
又は図11の線IX−IXによる水平断面図である。
又は図11の線IX−IXによる水平断面図である。
【図10】図9の線X−Xによる断面図である。
【図11】図9の線XI−XIによる断面図である。
1 分配器 2 周辺環 3 U字形鋼 4 筒部 4A 筒部の円錐形頂部 5 円形周辺形鋼 6 水平下部翼部 7 外縁部 8 円筒形スカート 10 水平孔あき底部 11 垂直壁部 12 長方形開口 13 半屋根 14 垂直縁部 15 孔 16 開口 17 ガス空間 18 垂直小板 20 液溜め空間 21 周辺通路 22 熱・物質交換塔 25,26 充填物片(パック) 27 熱・物質交換塔の外筒 29 スペーサ 30,30A,30B 小板 31,33,34,39 開口 32 折り返し 35,40 筒状小片 36,41 孔あき管 38,43 集合管
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F25J 3/02 F25J 3/02 A F28F 25/04 F28F 25/04 (72)発明者 クリスチアン・バルブ フランス国.92260・フオンテナイ・オ ー・ローゼ.リユ・ルネ・イシドル.4 (72)発明者 モーリス・ボスクアン フランス国.89110・ソムケイス.ラ・ ブリオネリー.156 (72)発明者 フランソワ・ダルシ アメリカ合衆国.カリフオルニア・ 94618.オークランド.ラグナ・アベニ ユ.4191 (72)発明者 ジャン−ピエール・ジャノー フランス国.94100・サン・モール・ デ・フオセ.アブニユ・フオク.92 (72)発明者 ジャン−イベ・ルマン フランス国.94700・メゾン・アルフオ ル.ドマイヌ・シャトー・ガイラル.27 (72)発明者 クリスチアン・ルプランス−ラングエ アメリカ合衆国.デラウエア・19810・ ウイルミントン.ノース・グレイリン・ クレスト.フロラル・ドライブ.2014 (56)参考文献 特表 平2−504121(JP,A) 米国特許4171333(US,A) 米国特許3070360(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 3/00 - 3/32 B01J 4/00
Claims (17)
- 【請求項1】 ガス空間(17)と液体空間(20)を
交互に区画する平行に隣接した一連の形鋼要素(3)を
有し、各形鋼要素が、一列の孔(15)を備えた少くと
も水平下方壁部分(10)により構成される底部及び一
列の開口(12)を備えた少くとも立上り壁部分(1
1)により構成される翼部を有する熱・物質交換塔用流
体分配器において、各形鋼要素(3)が、外側に開く各
終端部(13)を有し、ガス空間(17)を限定するた
めに隣接する形鋼要素の該翼部の終端部(13)と接続
されるほぼ垂直の縁部をもった全体としてU字形断面を
有し、一列の開口(12)が該翼部の上部に形成され、
形鋼(3)が、それらの該底部の端部によって周辺環
(2)に取りつけられることを特徴とする分配器。 - 【請求項2】 各液体空間(20)に、開口(12)の
下縁より低い高さの上方に端部をもった少くとも1個の
満杯筒部を有することを特徴とする請求項1記載の分配
器。 - 【請求項3】 ガス空間(17)が、それらの対向する
両端部も小板(18)によって部分的に閉じられている
ことを特徴とする請求項1又は2記載の分配器。 - 【請求項4】 各形鋼(3)の底部が、菱形の目を形成
する分配孔(15)の集まりである平行な2列の孔(1
5)を有することを特徴とする請求項1ないし3のいず
れか1項に記載の分配器。 - 【請求項5】 開口(12)が、垂直方向に細長いこと
を特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
分配器。 - 【請求項6】 隣接した二つの翼部の開口(12)が、
互にずらされていることを特徴とする請求項1ないし5
のいずれか1項に記載の分配器。 - 【請求項7】 周辺環(2)に気密に取りつけられて上
方に延び、全液体空間(20)と連通する周辺通路(2
1)を区画する円筒形スカート(8)を有することを特
徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の分配
器。 - 【請求項8】 各液体空間(20)に、この空間に沿っ
て、分配器に到達する液体を分配する1対又は2対の小
板(30;30A;30B)を有することを特徴とする
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の分配器。 - 【請求項9】 ほぼ垂直な翼部が、液体及び/又はガス
の入口又は出口の孔あき管(36,41)が横切ってい
る円筒小片(35,40)によって気密に接続された一
直線の開口の列(34,39)を有し、同一種類の管が
集合管(38,43)に端部で接続されていることを特
徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の分配
器。 - 【請求項10】 液体空間(20)及び/又は周辺通路
(21)に、横断垂直障壁を有することを特徴とする請
求項1ないし9のいずれか1項に記載の分配器。 - 【請求項11】 周辺環(2)によって塔内に支持され
る、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の分配器
を少くとも一つ有することを特徴とする熱・物質交換
塔。 - 【請求項12】 分配器(1)の形鋼要素(3)の翼部
の終端部(13)によって直接支持する少くとも一つの
系統立った充填物片(26)を有することを特徴とする
請求項11記載の塔。 - 【請求項13】 分配器によってそれぞれ支えられる少
くとも二つの充填物片(25,26)を有し、スペーサ
29が、上方の分配器(1)と下方の充填物片(25)
との間に配置されることを特徴とする請求項12記載の
塔。 - 【請求項14】 各充填物片(25,26)が交差波形
タイプであることを特徴とする請求項12又は13記載
の塔。 - 【請求項15】 充填物片の板が、それらを支持する分
配器の形鋼要素(3)と直角に向けられていることを特
徴とする請求項14記載の塔。 - 【請求項16】 重なり合った充填物片(25,26)
の板が、互に平行であることを特徴とする請求項13又
は15記載の塔。 - 【請求項17】 スペーサ(29)が、上方の分配器
(1)の形鋼要素(3)の底分配器(10)に取りつけ
られた並んだ板要素によって構成されていることを特徴
とする請求項16記載の塔。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR898916570A FR2655877B1 (fr) | 1989-12-14 | 1989-12-14 | Distributeur de fluides pour colonne d'echange de chaleur et de matiere, notamment a garnissage, et colonne munie d'un tel distributeur. |
FR8916570 | 1989-12-14 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0679103A JPH0679103A (ja) | 1994-03-22 |
JP3148258B2 true JP3148258B2 (ja) | 2001-03-19 |
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JP40195290A Expired - Fee Related JP3148258B2 (ja) | 1989-12-14 | 1990-12-13 | 熱・物質交換塔用流体分配器及びそのような分配器を備えた塔 |
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---|---|
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EP (1) | EP0434510B1 (ja) |
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CA (1) | CA2032199C (ja) |
DE (1) | DE69018408T2 (ja) |
ES (1) | ES2070297T3 (ja) |
FR (1) | FR2655877B1 (ja) |
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