JP3147469B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3147469B2
JP3147469B2 JP05341392A JP5341392A JP3147469B2 JP 3147469 B2 JP3147469 B2 JP 3147469B2 JP 05341392 A JP05341392 A JP 05341392A JP 5341392 A JP5341392 A JP 5341392A JP 3147469 B2 JP3147469 B2 JP 3147469B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像内の対象物を構成し
ている画素に対してラベル付けを行なう画像処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像処理において、雨滴像、血球
細胞像、自動車像などを形状解析、動作解析、状態監視
により検出することが行われている。このためには、先
ず、表示画面に表示されている対象となる対象物のラベ
ル付けを行う必要がある。すなわち、図6において斜線
部O1 およびO2 が対象物であると、対象物O1 を構成
する画素に対して同一ラベルを、また対象物O2 を構成
している画素に対しては対象物O1 のラベル値とは異っ
たラベル値を付与して対象物O1 とO2 を区別する必要
がある。
【0003】従来の表示画面上の対象物にラベルを付与
する画像処理装置(特公昭63−29304号公報)に
おいては、画像信号をディジタル信号に変換した後、対
象物と背景を区別して、対象物の画素に対してはP
U を、背景の画素に対してはPLを付与し、画面上のX
軸およびY軸に対応したアドレスを有する2次元の画像
メモリに格納する。
【0004】そこで、2次元の画像メモリのX軸のアド
レスIとY軸のアドレスJに対応するメモリをM(I,
J)とする。そして図7(A)に示すようにマスク1に
対応する順方向スキャンの場合は、そのメモリM(I,
J)に格納されているラベル値をxとし、更に隣接画素
のラベル値をa,b,cおよびdとする。すなわち、
【0005】 M(I,J)=x …(1.1) M(I−1,J−1)=a …(1.2) M(I,J−1)=b …(1.3) M(I+1,J−1)=c …(1.4) M(I−1,J)=d …(1.5)
【0006】また、図7(B)で示すマスク2に対応す
る逆方向スキャンの場合は、メモリM(I,J)に格納
されているラベル値をx′とし、その隣接区画のラベル
値をa′,b′,c′およびd′とする。すなわち、
【0007】 M(I,J)=x′ …(2.1) M(I+1,J+1)=a′ …(2.2) M(I,J+1)=b′ …(2.3) M(I−1,J+1)=c′ …(2.4) M(I+1,J)=d′ …(2.5) とする。
【0008】なお、順方向スキャンの場合はM(I,
J)を対象区画として表示画面内の測定範囲の左上端M
(MIN,MIN)より順次順方向に式(1)で示した
対象区画および隣接区画を移動する。また逆方向スキャ
ンの場合はM(I,J)を対象区画として表示画面内の
測定範囲の右下端M(MAX,MAX)より順次逆方向
に式(2)で示した対象区画および隣接区画を移動す
る。
【0009】そこで、以後の説明を容易にするため、順
方向スキャンの場合のメモリを M(I,J)=M(X)=x …(3.1) M(I−1,J−1)=M(A)=a …(3.2) M(I,J−1)=M(B)=b …(3.3) M(I+1,J−1)=M(C)=c …(3.4) M(I−1,J)=M(D)=d …(3.5) で表わし、また逆方向スキャンの場合のメモリを
【0010】 M(I,J)=M(X′)=x′ …(4.1) M(I+1,J+1)=M(A′)=a′ …(4.2) M(I,J+1)=M(B′)=b′ …(4.3) M(I−1,J+1)=M(C′)=c′ …(4.4) M(I+1,J)=M(D′)=d′ …(4.5) で表わす。
【0011】対象物へのラベル付けは、先ず順方向スキ
ャンより開始される。順方向スキャンの場合はラベル付
けを行う対象区画M(X)のラベル値を、 (1)M(X)=PL のとき M(X)=x …(5.1) (2)M(X)=PU でかつM(A),M(B),M
(C)およびM(D)が共にPL のとき
【0012】 M(X)=K …(5.2) ただし、K−K+1 (3)M(X)≠PL かつM(A),M(B),M
(C)およびM(D)のいづれかにラベルが付与されて
いるとき M(X)= min(a,b,c,d) …(5.3) に書換える。
【0013】すなわち、メモリM(X)より読出したデ
ータ値がPL の場合はM(X)にx、つまりPL を再格
納することを意味する(式(5.1))。さらに、画像
メモリの中のメモリM(X)より読出したデータ値がP
U で、かつ、メモリM(A),M(B),M(C)およ
びM(D)より読出したデータ値が全てPL の場合はM
(X)に新しいラベル値を格納することを意味する(式
(5.2))。
【0014】また、メモリM(X)より読出したデータ
値がPU またはラベルが付与されており、かつメモリM
(A),M(B),M(C)およびM(D)のいずれか
にラベルが付与されている場合は、M(X)にラベル値
a,b,cおよびdの中の最小のラベル値を格納するこ
とを意味する(式(5.3))。
【0015】また逆方向スキャンの場合はラベル付けを
行なう対象区画M(X′)のラベル値を、 (1)M(X′)=PL のとき M(X′)=x′ …(6.1) (2)M(X′)≠PL のとき M(X′)= min(x′,a′,b′,c′,d′) …(6.2) に書換える。
【0016】すなわち、メモリM(X′)より読出した
データ値がPL の場合はM(X′)にx′、つまりPL
を再格納することを意味する(式(6.1))。またメ
モリM(X′)より読出したデータ値がPL でない場合
は、M(X′)にラベル値x′,a′,b′,c′およ
びd′の中の最小のラベル値を格納することを意味する
(式(6.2))。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前述した順方向スキャ
ンの場合は式(5)で、また逆方向スキャンの場合は式
(6)で示した処理を行った場合の対象物へのラベル付
けを図8を参照して説明する。図8(A)は順方向スキ
ャン、(B)は逆方向スキャンを行った場合の対象物を
構成する区画のラベル値を示している。
【0018】すなわち、図8(A1)は順方向にスキャ
ンして式(5)で示される処理を行った結果であり、
(B1)は(A1)で示される各区画のラベル値に対し
て逆方向にスキャンして式(6)で示される処理を行っ
た結果である。(A2)は(B1)で示される各区画の
ラベル値に対して順方向にスキャンして式(5)で示さ
れる処理を再度行った結果であり、(B2)は(A2)
で示される各区画のラベル値に対して逆方向にスキャン
して式(6)で示される処理を再度行った結果である。
【0019】以上のように従来の画像処理装置において
は、対象物に対するラベル付けを順方向および逆方向ス
キャンの各1回の処理では完了させることができず、何
回も繰り返さねばならない。さらに対象物が複雑な形の
場合は繰り返し回数がさらに増加する。本発明は、対象
物に対するラベル付け処理の処理回数を大幅に低減させ
るように改良した画像処理装置を提供することを目的と
する。
【0020】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに本発明が採用した手段を説明する。先ず、本発明の
手段を説明する前に本発明の原理を説明する。本発明に
おいても、従来例で説明したと同様に、画像メモリに対
して、図7で示すように、順方向および逆方向にスキャ
ンして処理を行う。また、この処理時の対象区画および
隣接区画、およびそのラベル値を式(3)および(4)
で表わすことにする。
【0021】また、本発明においては、メモリM
(X),M(A),…,M(D)およびM(X′),M
(A′),…,M(D′)に格納されているラベル値
x,a,…,dおよびx′,a′,…,d′をアドレス
に対応し、ラベルの結合情報を格納するラベル結合情報
メモリを設ける。
【0022】このラベル結合情報メモリのアドレスx,
a,…,dおよびx′,a′,…,d′に対応するメモ
リT(x),T(a),…,T(d)およびT
(x′),T(a′),…,T(d′)に格納されてい
るデータ値をそれぞれt(x),t(a),…,t
(d)およびt(x′),t(a′),…,t(d′)
で表わすことにする。
【0023】順方向スキャンの場合の対象区画M(X)
のラベル値およびラベル結合情報メモリT(・)のデー
タ値は、 (1)M(X)=PL のときは M(X)=x …(7.11) T(i)=t(i) …(7.12) ただし、i=a,b,c,dに書換える。
【0024】すなわち、M(X)およびT(i)共に格
納されているデータを再格納することになり、再格納し
てもデータ値は変化しないから、実際の処理では式
(7,11)および(7,12)を省略し、次の区画の
処理に移ることができる。
【0025】(2)M(X)≠PU でかつM(i)=P
L のときは M(X)=K …(7.21) T(K)−K ただし、K=K+1 T(i)=t(i) …(7.22) に書換える。
【0026】すなわち、M(X)には前回付与したラベ
ル値Kに+1した新しいラベル値Kを格納し、T(i)
は格納値を再格納する。実際の処理では式(7,22)
は省略できる。
【0027】(3)M(X)≠PL でかつM(A),M
(B),M(C)およびM(D)のいずれかにラベルが
付与されているときは M(X)= min{t(a),t(b),t(c),t(d)} …(7.31) T(i)= min{t(a),t(b),t(c),t(d)} …(7.32) に書換える。すなわち、M(X),T(i)にラベル結
合情報メモリのデータ値t(i)の中の最小の値を格納
する。
【0028】また逆方向スキャンの場合の対象区画M
(X′)のラベル値およびラベル結合情報メモリT
(・)のデータ値は、 (1)M(X′)=PL のとき M(X′)=x′ …(8.11) T(i′)=t(i′) …(8.12) ただし、i′=a′,b′,c′,d′
【0029】(2)M(X′)≠PL のとき M(X′)= min{t(x′),t(a′),t(b′),t(c′), t(d′)} …(8.21) T(i′)= min{t(x′),t(a′),t(b′),t(c′), t(d′)} …(8.22) に書換える。
【0030】すなわちメモリM(X)またはM(X′)
のラベル値書換えを、従来例のように隣接区画からのデ
ータ値を基にして書換えず、ラベル結合情報メモリから
のデータ値を基にして書換えを行う。またラベル結合情
報メモリには、同一対象物と認定された区画のラベル値
に対する最小のデータ値を新たなデータ値として格納す
る。
【0031】本発明の手段は前述した原理を処理する手
段によって構成され、画像の各区画から得られる対象物
であると認められる区画の信号PU と、それ以外の区画
の信号PL の2値化パターンとして画像メモリに記憶
し、該2値化パターンにマスクの順方向および逆方向の
スキャンによりラベル付けを行うとともに対象区画のラ
ベル値をマスク内の最小のラベル値に更新し独立した対
象物毎に異なるラベルを付与する画像処理装置におい
て、
【0032】ラベル値間の結合情報を格納するラベル結
合情報メモリと、前記画像メモリより対象区画および隣
接区画のラベル値を順次読出し、読出されたラベル値に
対する最小のデータ値を前記ラベル結合情報メモリより
読出し画像メモリのラベル値およびラベル結合情報メモ
リのデータ値の更新を行うラベル付け手段と、を備え
る。
【0033】
【作用】ラベル結合情報メモリには画像メモリに付与し
たラベル値に対して、同一対象物と認定されたラベル値
に対する最小のデータ値を新たな結合情報として逐次更
新して格納する。
【0034】ラベル付け手段では、画像メモリより対象
区画および隣接区画のラベル値を順次読出して、読出さ
れたラベル値に対する最小のデータ値を前記ラベル結合
情報メモリより読出し、画像メモリのラベル付けを行な
う。
【0035】以上のように、ラベル結合情報メモリに、
同一対象物と認定されたラベル値に対する最小のデータ
値を新たな結合情報として更新格納させ、順方向および
逆方向に画像メモリより対象区画および隣接区画のラベ
ル値を順次読出して、ラベル結合情報メモリに格納され
ている結合情報をもとにして対象区画のラベル付けを行
うようにさせたので、対象物に対するラベル付け処理の
処理回数を大幅に低減させることができる。
【0036】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図5を参照して説
明する。まず、図1を参照して、本発明の実施例の構成
について説明する。図1において、1は画像メモリであ
り、表示画面のX軸およびY軸に対応したアドレスを有
する2次元メモリで構成される。
【0037】2はラベル結合情報メモリであり、アドレ
スは画像メモリ1に付与したラベル値に対応させ、アド
レスに対するデータ値は結合情報を格納する。3および
4は、それぞれ第1および第2ラベル付け手段であり、
後で詳細に説明する。また、5はアナログディジタル変
換器(AD)、6は対象物と背景部とを区別する2値化
部である。7はプロセッサ(CPU)であり、全ての処
理を行う。
【0038】つぎに、図2を参照して、実施例の動作を
説明する。 処理S1 処理S1では、入力画像信号はAD5でアナログ信号を
ディジタル信号に変換し、更に2値化部6で、対象物と
背景部とを或るスレッシュホールドレベルで区別し、対
象物にはPU を、背景部にはPL を付与して画像メモリ
1に格納する処理が行われる。なお、PL はラベル結合
情報メモリ2の最高アドレス番号と同一値を、またP U
は最高アドレス番号より1小さい値が付与されるものと
する。
【0039】処理S2 図示しないレジスタKに1をセットし、さらにラベル結
合情報メモリ2の初期化が行われる。レジスタKのデー
タ値は新しく付与するラベルに使用され、ラベル結合情
報メモリの初期化は、実施例では、メモリのデータ値を
アドレス番号と同一値になるように処理が行われる。
【0040】処理S3 第1ラベル付け手段による処理が行われる。第1ラベル
付け手段の動作については、後で図3を参照して詳細に
説明する。 処理S4 第2ラベル付け手段による処理が行われる。第2ラベル
付け手段の動作については、後で図4を参照して詳細に
説明する。
【0041】つぎに、図3のフローチャートを参照し
て、第1ラベル付け手段3の動作を説明する。なお、実
施例の説明においては画像メモリ1における対象区画お
よび隣接区画の表示は、従来例で説明したと同様に式
(1)で表わし、更に、説明を容易にするため式(3)
で表わすものとする。また、ラベル結合情報メモリ2の
結合情報を、それぞれt(x),t(a),t(b),
t(c)およびt(d)で表わすものとする。
【0042】処理S11 処理S11では、まずCPU7は、図示しないレジスタ
I、およびJに、例えば1をセットする。レジスタIお
よびJは画像メモリ1のXおよびY軸に対応するアドレ
ス値に対応させて以後の処理を行う。
【0043】処理S12 画像メモリ1よりメモリM(X)のデータを読出す。 処理S13 処理S12で読出したメモリM(X)のデータ値がPL
であるか否かの判定が行われ、NOの場合は処理S14
に移り、YESの場合は処理S14からS18をスキッ
プして処理S21に移る。
【0044】処理S13での判定結果がYESの場合
は、式(7.11)のM(X)=xおよび式(7.1
2)のT(i)=t(i)は画像メモリ1およびラベル
結合情報メモリ2のデータ値は何ら変換されておらず、
式(7.11)および式(7.12)の処理を行う必要
がないことによる。
【0045】処理S14 画像メモリ1よりメモリM(A),M(B),M(C)
およびM(D)のデータを読出す。 処理S15 読出したM(A),M(B),M(C)およびM(D)
のデータ値が全てPLであるか否かの判定が行われ、N
Oの場合は処理S16に移り、YESの場合は処理S1
9に移る。
【0046】処理S19およびS20 処理S19で対象とする区画にレジスタKのデータ値を
新ラベルとして付与し、処理S20でレジスタKのデー
タ値を+1して、次に付与する新ラベル値として格納す
る。すなわち、処理S19では、式(7.21)の処理
を行い、式(7.22)はデータ値に変化がないから処
理を行なわない。
【0047】処理S16 ラベル結合情報メモリ2よりアドレスa,b,cおよび
dに対するデータ値t(a),t(b),t(c)およ
びt(d)を読出す。 処理S17 画像メモリ1の対象とする区画のメモリM(X)にt
(a),t(b),t(c)およびt(d)の中の最小
値を格納する。
【0048】処理S18 ラベル値a,b,cおよびdのそれぞれをアドレスとす
るラベル結合情報メモリ2に、処理S17で画像メモリ
1の対象区画M(X)に格納したと同じラベル値を格納
する。
【0049】すなわち、処理S18では式(7.32)
の処理を行い、式(7.33)の処理はラベル結合情報
メモリ2のデータ値には変化がないのでスキップする。
また、処理S18の処理はラベル結合情報メモリ2に結
合情報を記録させる処理であり、対象区画M(X)のデ
ータ値がPL で無い場合で、かつa,b,cおよびdの
値がPL でない区画は全て同一対象物であると認定し、
認定された区画の最小値を結合情報として格納させるよ
うにしている。
【0050】処理S21およびS23 レジスタIの値が画像メモリ1のX軸に対応したアドレ
スの最高値であるか否かの判定を行い、判定結果がNO
の場合は処理S23でレジスタIのデータ値を+1して
処理S12に移って処理S12よりS21の処理を行
う。また、判定結果がYESの場合は処理S22に移
る。
【0051】処理S22およびS24 レジスタJの値が画像メモリ1のY軸に対応したアドレ
スの最高値であるか否かの判定を行い、判定結果がNO
の場合は処理S24でレジスタIのデータ値を1にセッ
トし、レジスタJのデータ値を+1して処理S12に移
る。判定結果がYESの場合は、画像メモリ1に対する
順方向のスキャンが完了したことになり処理は終了す
る。
【0052】つぎに、図4のフローチャートを参照し
て、第2ラベル付け手段の動作を説明する。なお、実施
例の説明においては、画像メモリ1における対象区画お
よび隣接区画の表示は式(2)で表わし、更に簡易化し
て式(4)で表わすものとする。また、ラベル結合情報
メモリ2の結合情報は、それぞれt(x′),t
(a′),t(b′),t(c′)およびt(d′)で
表わす。
【0053】処理S30 処理S30では、まずCPU7は図示しないレジスタ
I、およびJにMAXをセットする。 処理S31 画像メモリ1よりメモリM(X′)のデータを読出す。
【0054】処理S32 処理S31で読出したM(X′)のデータ値x′がPL
であるか否かの判定を行い、YESの場合は処理S38
にスキップし、NOの場合は処理S33に移る。処理S
32での判定結果がYESの場合は、式(8.11)お
よび式(8.12)の処理を行ったのと等価となる。す
なわち、式(8.11)および式(8.12)では、そ
れぞれ画像メモリ1およびラベル結合情報メモリ2に格
納されているデータ値に変化はないことによる。
【0055】処理S33 画像メモリ1よりメモリM(A′),M(B′),M
(C′)およびM(D′)のデータを読出す。 処理S34 読出したM(A′),M(B′),M(C′)およびM
(D′)のデータ値が全てPL であるか否かの判断が行
われ、NOの場合は処理S35に移り、YESの場合は
処理S38に移る。 処理S35 処理S31およびS33で読出したラベル値x′,
a′,b′,c′およびd′をアドレスとしてラベル結
合情報メモリ2より結合情報t(x′),t(a′),
t(b′),t(c′)およびt(d′)を読出す。
【0056】処理S36 画像メモリ1の対象とする区画のメモリM(X′)に、
t(x′),t(a′),t(b′),t(c′)およ
びt(d′)の中の最小値を格納する。すなわち、処理
S36では式(8.21)で示す処理が行われる。
【0057】処理S37 ラベル値x′,a′,b′,c′およびd′をアドレス
とするラベル結合情報メモリ2に、処理S36で画像メ
モリ1の対象区画M(X′)に格納したと同じラベル値
を格納する。
【0058】すなわち、処理S37では式(8.22)
の処理を行う。また、処理S37の処理はラベル結合情
報メモリ2に結合情報を記録させる処理であり、対象区
画M(X′)のデータ値がPL で無い場合で、かつ
a′,b′,c′およびd′の値がPL でない区画は全
て同一対象物であると認定し、認定された区画の最小値
を結合情報として格納する。
【0059】処理S38およびS40 レジスタIの値が画像メモリ1のX軸に対応したアドレ
スの最初である1であるか否かの判定を行い、YESの
場合は処理S39に移り、NOの場合は処理S40でレ
ジスタIのデータ値を−1して処理S31に移って処理
S31よりS38の処理を行う。
【0060】処理S39およびS41 レジスタJの値が画像メモリ1のY軸に対応したアドレ
スの最初である1であるか否かの判定を行い、判定結果
がNOの場合は処理S41でレジスタIをX軸アドレス
の最高値MAXにセットし、レジスタJに対してはデー
タ値を−1して処理S31に移る。判定結果がYESの
場合は、画像メモリ1に対する逆方向のスキャンが完了
したことになり処理は終了する。
【0061】つぎに、図5を参照して、具体例による動
作を説明する。図5(A)は順方向スキャン、すなわち
第1ラベル付け手段、(B)は逆方向スキャン、すなわ
ち第2ラベル付け手段による動作によって画像メモリ1
の対象物およびラベル結合情報メモリ2の結合情報の格
納状況を示している。図5におけるラベル結合情報メモ
リの上段はアドレス、下段は結合情報を示している。
【0062】処理が開始される前の画像メモリ1には、
2値化部6で2値化され、対象物の区画にはPU が、背
景部の区画はPL が格納されており、またラベル結合情
報メモリ2には、図2の実施例の動作フローチャートの
処理S2で説明したように、結合情報はアドレス値と同
一値が格納されている。
【0063】図5(A1 )は対象物が最初に現わされる
X軸をスキャンした結果を示しており、図3の第1ラベ
ル付け手段の動作フローチャートで説明した処理が行わ
れ、ラベル付け1,2,3および4が対応する区画に付
与される。しかし、この場合は同一対象物であると認定
される区画が現われないために、ラベル結合情報メモリ
2の結合情報には変化がない。
【0064】つぎに次の第2番目のX軸がスキャンされ
ると、図5(A2 )で示すように、画像メモリ1の対象
物およびラベル結合情報メモリ2の結合情報が書換えら
れる。すなわち、で示す区画のラベル付けが行われ、
ラベル結合情報メモリの結合情報が書換えられるとき
は、(A1 )でラベル値4を付与された区画は同一対象
物であると認定され、このときの隣接区画の最小ラベル
値3が結合情報として、ラベル結合情報メモリのアドレ
ス4のメモリに格納される。
【0065】以後(A3 )および(A4 )に示すよう
に、第3および第4番目のX軸がスキャンされて、画像
メモリ1の対象物の区画にラベル付けが行われるととも
にラベル結合情報メモリ2の結合情報も書換えられ、第
1ラベル付け手段による順方向のスキャンが完了する。
【0066】第1ラベル付け手段による順方向のスキャ
ンが完了すると第2ラベル付け手段による逆方向のスキ
ャンが開始され、図4で説明した動作フローチャートに
もとずいた処理が行われ、第4番目のX軸の最終区画よ
り順次逆方向に処理が行われる。図5(B1 )〜
(B4 )は、それぞれ第4番目〜第1番目のX軸を逆方
向にスキャンして処理が行われた結果が示されており、
画像メモリ1の対象物の区画のラベル付けが行われると
ともにラベル結合情報メモリ2の結合情報が書換えられ
る。このようにして、順方向スキャンと逆方向スキャン
の1回の処理でラベル付けが終了する。
【0067】なお、図5で説明した具体例は、図8で説
明した従来例と対比すると、従来例は2回処理を行って
対象物の区画が全て同一ラベル値となったのに対して1
回の処理で同一ラベル値となっており、処理回数が低減
されている。
【0068】なお実施例の第1ラベル付け手段の動作フ
ローチャートの処理S17で式(7.31)の処理を行
い、処理S18で式(7.32)の処理によってラベル
結合情報メモリ2の結合情報を格納したが、式(7.3
1)の代りに次式の処理を行ってもよい。
【0069】 M(X)=t{ min(a,b,c,d)} …(9.1) また、当然のことながら、式(7.32)の代りに T(i)=t{ min(a,b,c,d)} …(9.2) の処理を処理S18で行っても同様の結果が得られる。
【0070】同様に、第2ラベル付け手段の動作フロー
チャートの処理S36で式(8.21)の代りに M(X′)=t{ min(x′,a′,b′,c′,d′)}…(10.1) を、また処理S37で式(8.22)の代りに T(i′)=t{ min(x′,a′,b′,c′,d′)}…(10.2) の処理を行ってもよい。
【0071】更に式(9.1)および(9.2)の代わ
りに、 M(X)= min〔t{t(a)},t{t(b)},t{t(c)},t{t (d)}〕 …(11.1) T(i)= min〔t{t(a)},t{t(b)},t{t(c)},t{t (d)}〕 …(11.2)
【0072】すなわち、図5の動作の具体例からも明ら
かなように、ラベル結合情報メモリのアドレス番号に対
応する結合情報は同一対象物に付与したラベル値の中の
最小のラベル値になるよう結合情報が格納されるため、
a,b,c,dの中の最小値をアドレスとするラベル結
合情報メモリ2より結合情報を読出し、さらに読出した
結合情報をアドレスとしてラベル結合情報メモリ2より
読出した値をM(x)およびT(i)に格納することに
よって付与したラベル値の最小値に早く近づけることが
できる。
【0073】更に式(9.1)および(9.2)の代わ
りに、 M(X)= min〔t{t(a)},t{t(b)},t{t(c)},t{t (d)}〕 …(11.1) T(i)= min〔t{t(a)},t{t(b)},t{t(c)},t{t (d)}〕 …(11.2)
【0074】また、式(10.1)および式(10.
2)の代りに M(X′)= min〔t{t(x′)},t{t(a′)},t{t(b′)} ,t{t(c′)},t{t(d′)}〕 …(12.1) T(i′)= min〔t{t(x′)},t{t(a′)},t{t(b′)} ,t{t(c′)},t{t(d′)}〕 …(12.2) の処理を行うことによって、非常に複雑な形状の対象物
に対しても順方向と逆方向の1回のスキャンでラベル付
けができる。
【0075】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、そ
の発明の主旨に従った各種変形が可能である。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
の効果が得られる。ラベル結合情報メモリに、画像メモ
リに付与したラベル値の同一対象物と認定されたラベル
との結合情報を格納させ、順方向および逆方向に画像メ
モリより対象区画および隣接区画のラベル値を順次読出
して、ラベル結合情報メモリに格納されている最小の結
合情報をもとにして対象区画のラベル付けを行うように
させたので、対象物に対するラベル付け処理の処理回数
を大幅に低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成図である。
【図2】実施例の動作フローチャートである。
【図3】同実施例の第1ラベル付け手段の動作フローチ
ャートである。
【図4】同実施例の第2ラベル付け手段の動作フローチ
ャートである。
【図5】実施例の動作の具体例である。
【図6】本発明および従来例の対象物および2値化パタ
ーンの一例を示す図である。
【図7】本発明および従来例の順方向および逆方向スキ
ャンの説明図である。
【図8】従来例の動作の具体例である。
【符号の説明】
1 画像メモリ 2 ラベル結合情報メモリ 3 第1ラベル付け手段 4 第2ラベル付け手段 5 アナログディジタル変換器(AD) 6 2値化部 7 プロセッサ(CPU)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 - 7/60 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を各区画から得られる対象物であると
    認められる区画の信号PU と、それ以外の区画の信号P
    L の2値化パターンとして画像メモリに記憶し、該2値
    化パターンに対しマスクのスキャンによりラベル付けを
    行うとともに対象区画のラベル値をマスク内の最小のラ
    ベル値を付与する画像処理装置において、ラベル値間の
    結合情報を、ラベル値をアドレスとしこのラベル値に結
    合する他のラベル値を前記アドレスに対するデータ値と
    して格納するラベル結合情報メモリと、前記画像メモリ
    より対象区画および隣接区画のラベル値を順次読出し、
    読出されたラベル値に対する最小のデータ値を前記ラベ
    ル結合情報メモリより読出し画像メモリのラベル値およ
    びラベル結合情報メモリのデータ値の更新を行うラベル
    付け手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記画像メモリより対象区画および隣接区
    画のラベル値を順次読出し、読出された最小の前記ラベ
    ル値に対するデータ値を前記ラベル結合情報メモリより
    読出し画像メモリおよびラベル結合情報メモリの更新を
    行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記画像メモリより対象区画および隣接区
    画のラベル値を順次読出し、読出された個々のラベル値
    に対応する前記ラベル結合情報メモリのデータ値を読み
    出し、該データ値をラベル値として更に前記結合情報メ
    モリのデータ値を読み出す処理を所定回数繰り返し、最
    終的に得たデータ値の中の最小のデータ値により画像メ
    モリおよびラベル結合情報メモリの更新を行うことを特
    徴とする請求項1記載の画像処理装置。
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