JP3143021B2 - 網 戸 - Google Patents

網 戸

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JP3143021B2
JP3143021B2 JP06209100A JP20910094A JP3143021B2 JP 3143021 B2 JP3143021 B2 JP 3143021B2 JP 06209100 A JP06209100 A JP 06209100A JP 20910094 A JP20910094 A JP 20910094A JP 3143021 B2 JP3143021 B2 JP 3143021B2
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茂男 岡村
宏志 陶山
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新日軽株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の玄関、窓などに
取付け、その開口面と平行な方向に蛇腹状の防虫網(以
下、単に網という)を短縮し又は伸長することにより
閉される網戸(伸縮網戸)に関する。
【0002】
【従来の技術】網を使用しない時には、網を開口面の左
右いずれか一方側に短縮して、開口面全体を開放するこ
とができるようにした伸縮網戸が提案されている。この
場合、網を伸縮させるためには、図11に示すように、
網106の一方の縦縁部を開口枠100の上枠101及
び下枠102に沿って移動される可動縦枠105に固定
し、網106の他方の縦縁部を開口枠100の一方の縦
枠104側に固定して、その可動縦枠105を開口枠1
00の開口面と平行に移動させる構造としている。
【0003】ところで、図11において網106を円滑
に開放又は閉鎖するには、上記可動縦枠105が、その
任意の高さにおいて力を加えても、常に鉛直状態で円滑
に移動することが必要である。また、このような伸縮網
戸においては、可動縦枠の位置のいかんに関わりなく、
すなわち、網の伸縮長のいかんによらず、網が風によっ
て撓むことがないように、これを保持する必要がある。
【0004】このため、従来の網戸では、網106の各
プリーツに貫通した紐107を可動縦枠105に設けた
コロ108を介して上枠101及び下枠102端部まで
導き、固定して、可動縦枠105がどの位置にあっても
紐107の長さが一定不変に保たれるように構成してあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような伸縮網戸の
場合にも、例えば、玄関においては扉のヒンジの設置位
置に応じて、また、窓においては屋外側又は屋内側の装
置品の位置などに応じて、網戸の開閉方向、すなわち、
可動縦枠の網に対する位置を左右いずれにも任意に設定
できることが望まれる。
【0006】しかしながら、従来の網戸では、コロ10
8が開口枠100及び可動縦枠105の内部に配設され
ており、かつ、紐107が開口枠100、可動縦枠10
5、及び網106を挿通して配置されるなど、開口枠1
00、可動縦枠105、網106、及び紐107の相互
の連結構造が複雑となっていた。したがって、網戸の開
閉方向を変更するためには、開口枠100に対して可動
縦枠105、網106、及び紐107を取り付けたり、
取り外したりする操作が容易にできないため、左右勝手
が良くないという問題があった。本発明は、上記の点に
鑑みてなされたものであり、伸縮網戸において左右勝手
を容易に設定でき、又は左右勝手を容易に変更できるよ
うにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の網戸は、折畳み
伸縮可能な網の一方の縦縁部を上、下端部が開口枠の
上、下枠に沿って移動される可動縦枠に固定し、前記網
の他方の縦縁部を前記開口枠の一方の縦枠に固定し、前
記可動縦枠と前記一方の縦枠の間に前記網を前記可動縦
枠の移動に伴い前記開口枠の開口面と平行に伸縮自在に
保持し、前記一方の縦枠に一端を固定した複数本の紐を
前記網に水平方向に貫通するとともに、その紐の他端を
前記可動縦枠内に回転自在に設けられ、前記可動縦枠の
移動に応じて正転又は逆転されて前記紐を巻取り又は巻
き戻す巻取軸に結合してなる網戸において、前記開口枠
の左右の縦枠に、左右縦枠において互いに対向して開口
する収納溝が設けてあるとともに、前記各収納溝の開口
面近傍に一対の突縁を設けて屋内外方向に対向して開口
する嵌合溝が形成してあり、前記収納溝は、前記網に貫
通された紐に常時緊張力を与える付勢部材を収容し取付
けるためのものであり、前記嵌合溝は、これに前記網の
他方の縦縁部を嵌合固定するためのものであり、前記付
勢部材が収容し取付けられる収容溝と同一側の嵌合溝に
前記網の他方の縦縁部が嵌合固定されることを特徴とし
ている。
【0008】また、本発明の網戸は、前記突縁が収納溝
の開口面を遮蔽する遮蔽部材の背面に形成された係止縁
を係止することができることを特徴としている。
【0009】
【作用】左右の縦枠の嵌合溝のいずれにも、網の他方の
縦縁部を嵌合固定することができ、左右の縦枠の収納溝
のいずれにも、付勢部材を収容して取付けることができ
る。従って、一方の縦縁部が可動縦枠に結合された網の
他方の縦縁部を一方の縦枠の嵌合溝に嵌合固定し、一端
が可動縦枠に回転自在に結合された紐の他端に付勢力を
与える付勢部材を前記嵌合溝と同一側の収容溝に収容し
て取付ければ、可動縦枠の移動方向により網が開閉され
る網戸を構成することができる。網の他方の縦縁部を嵌
合嵌合する嵌合溝及び付勢部材を収容する収容溝を左右
選択することにより、可動縦枠の網に対する左右勝手を
任意に設定し、あるいは変更することができる。
【0010】また、各嵌合溝を形成する突縁には、前記
収納溝の開口面を遮蔽する遮蔽部材の背面に形成された
係止縁を係止して、前記開口面を遮蔽することができ
る。 したがって、付勢部材を取付けない収容溝及び網の
他方の縦縁部を嵌合固定していない嵌合溝を遮蔽して、
外観を向上することができる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明実施例の網戸を取付けた玄関の
屋内側から見た正面図、図2は図1のX−X線に沿った
縦断面図、図3は網戸を閉めた状態の横断面図、図4
は、同じく網戸を開けた状態の横断面図、図5は付勢ユ
ニットの構成を示す縦断面図、図6は付勢ユニットの変
形例を示す縦断面図、図7は可動縦枠の開口枠に対する
連結構造を示す要部の分解斜視図、図8は主としてスラ
イドレールを示す側面図である。
【0012】図1において、Aは玄関又は窓において躯
体に固定される開口枠であり、上枠1、下枠2、及び左
右の縦枠3,4を、通常の方法により矩形に連結されて
いる。図1では、扉が省略されている。図2〜4に示す
ように、開口枠Aの見込み幅中央よりも屋外側部分に、
既知の扉Bが、ヒンジ5によりそのヒンジを中心として
屋外側に回転して開閉自在に取付けられている。
【0013】上枠1の見込み幅中央に設けられた戸当り
壁6よりも屋内側部分に、上枠1の長手方向に連続して
下方に開口する溝7が形成してある。この溝7は、これ
に網戸Cの一構成部材である可動縦枠MJの上端部が移
動可能に嵌合し得る。また、下枠2の見込み幅中央に設
けられた戸当り壁8よりも屋内側部分に、下枠2の長手
方向に連続して屋外方向に開口する案内溝(案内部材)
9が形成してある。案内部材は、下枠に一体に成形する
ことに代えて、別体に成形された部材を、下枠2に結合
しても良い。
【0014】左右の縦枠3,4は、図3,4より明らか
なように、少なくとも見込み幅中央に設けられた戸当り
壁10,12よりも屋内側部分が、左右対称形に形成さ
れている。図示の例は、玄関用開口枠の場合であるの
で、縦枠の全体が左右対称形に形成してある。さらに詳
述すると、戸当り壁10,12よりも屋内側部分に、左
右の縦枠において互いに対向して開口する収容溝11,
13が形成してあり、各収納溝の開口面近傍に、屋内外
方向に対向する2対の突縁11a,11b;13a,1
3bが形成されて、各対の突縁の間に互いに対向して開
口する嵌合溝11c,11d;13c,13dが形成さ
れている。
【0015】いずれの収納溝11,13も、これに、後
述される緊張手段の構成要素である付勢ユニット15を
収納して取付け得るように作られている。対向する嵌合
溝11c,11d;13c,13dには、後述されるよ
うに、前記網の両縦縁部を厚肉に形成した固定部37
a,37bを嵌合して固定し得るように作られている。
さらに、前記嵌合溝11c,11d;13c,13dを
形成する2対の突縁11a,11b;13a,13bの
一方又は双方は、後述されるように、収納溝11,13
の開口面を遮蔽するための遮蔽部材14の背面に形成さ
れた係止縁14bを嵌合して係止し得るように作られて
いる。
【0016】上記の構成により、本実施例の網戸は、網
の開閉方向と可動縦枠MJの移動方向を左右いずれにも
設定することができる。すなわち、可動縦枠MJを、網
37に関して左右いずれの側に接続することも可能であ
る。今、網の左側に可動縦枠MJを接続した場合の例に
ついて説明する。この場合は、一方の縦枠(網戸閉鎖時
に可動縦枠MJと近接する縦枠、図1,3,4において
は左の縦枠3)の収納溝11の開口は、遮蔽部材14に
より遮蔽されている。
【0017】この遮蔽部材14は、図5に詳細に示すよ
うに、帯板14aの背面に一対の係止縁14bを一体に
成形してなり、帯板14aの表面中央に長手方向に連続
するように形成された溝14cに、後述される可動縦枠
のMJの遮蔽部材29に取付けられた磁性板30に対応
する位置において、マグネットMGが押入係止により固
定してあり、そのマグネット以外の部分には、マグネッ
トMGの表面まで延出するモヘアなどの軟質部材(図示
せず)が嵌合により固定されている。遮蔽部材14は、
図5に示すように、係止縁14bを縦枠3の収納溝11
の開口面に形成された2対の突縁11a,11bの一方
又は双方の間に押入係止により固定される。
【0018】他方の縦枠(網戸開放時に可動縦枠MJに
近接する縦枠、図1,3,4においては右の縦枠4)の
収納溝13には、蛇腹状の折畳み可能な網37を水平方
向に貫通して支持する紐38に対して常時緊張方向の付
勢力を与える緊張手段を構成する付勢ユニット15が固
定されている。この付勢ユニット15は、図6に示すよ
うに、ケース15aと、そのケース内に一端を固定され
た付勢部材としてのコルイバネ15bと、コイルバネ1
5bの他端に結合された紐38を半回される、ケース1
5aに枢着されたコロ15cとから構成され、ケース1
5aには縦枠4の収納溝13に対してねじ止めするため
の孔15dを有する取付部15eが設てある。したがっ
て、付勢ユニット15は、開口枠Aに対して容易に取り
外し得るように取付けられている。
【0019】コロ15cは、付勢方向がほぼ垂直方向と
なるように配置されたコイルバネ15bに紐38を結合
するために、紐38の移動方向をほぼ直角方向(水平方
向及び垂直方向)に変換するためのものである。付勢ユ
ニット15を上記構成とすることにより、付勢ユニット
15の長手方向を垂直方向、すなわち縦枠4の長手方向
とを一致させて配置することができるので、付勢ユニッ
ト15を縦枠4に設置する際に縦枠の空間を有効利用で
きる利点がある。
【0020】なお、縦枠4内において水平方向に十分な
スペースを確保できる場合には、図7に示すように、上
記付勢ユニット15からコロ15cを省略するととも
に、コイルバネ15bを水平方向に配置した付勢ユニッ
ト15Aを構成することも可能である。この場合には、
付勢ユニット15Aの長手方向が水平方向となる。
【0021】前記上枠1の戸当り壁6の屋内側面の上下
端部に、互いに対向して開口する嵌合溝6a,6bが形
成してあり、それらの嵌合溝にスライドレール16が取
付けてある。スライドレール16は、図8及び図9に示
すように、上下両端部に凹状の小球転動面17a,17
bを有し、かつ、開口枠の上枠1の長手方向に延長する
レール17と、上下両端部に前記レールの小球転動面に
対向する凹状の小球転動面18a,18bを有する短尺
のスライダ18と、前記両レール部材の小球転動面を転
動する複数個の鋼球などの小球19a,19bを各レー
ル部材の長手方向に離間して回転自在に保持するリテー
ナ20とからなっている。
【0022】スライドレール16は、予め上枠1に取付
けてあり、開口枠Aの組立て及び建物に対する取付け後
に、そのスライドレール16のスライダ18に連結金具
21を介して網戸Cの可動縦枠MJの上端部を連結する
ことにより、可動縦枠MJの上端部を吊持している。
【0023】スライダ18は、所要の長さを持ってリテ
ーナ20に嵌合しているので、可動縦枠MJは、開口面
と平行な方向にも、また、開口面に直角な方向にも横振
れすることなく、すなわち、完全な鉛直状態を維持しな
がら、上枠1の長手方向に非常に軽快に移動することが
できる。
【0024】連結金具21は、その上端部をスライダ1
8にねじ22aにより予め固定されており、また、下端
部を可動縦枠MJの屋外面にねじ22bで固定されてい
るので、可動縦枠MJを上枠1に対して容易に着脱する
ことができる。
【0025】また、可動縦枠MJの下端部には、図7の
下部に示すように、少なくとも一部の断面形状が可動縦
枠MJと等しいプラスチック製の下部部材23が、その
上面に形成された一対の係合突起24を可動縦枠MJの
下端部に押入して一体的に結合してある。そして、その
下部部材23の屋内側面に係合片25がねじ22cによ
り固定されている。この係合片25は、開口枠Aの組立
て時に、予め、下枠2の案内溝9に係合部25aを嵌合
した状態で備えてあり、可動縦枠MJを開口枠Aに取付
ける際に、その係合片25を下部部材23にねじ止めさ
れる。
【0026】こうして、可動縦枠MJは、その上端部が
前記スライドレール16により横揺れすることなく上枠
1の長手方向に移動可能であり、下端部は係合片25を
介して、横揺れすることなく、下枠2の長手方向に移動
可能である。すなわち、可動縦枠は、その任意の高さに
おいて開閉方向の力を加えられても、常に鉛直状態を維
持して図1において左右方向へ移動する。
【0027】縦枠4の背面側に収納溝13を設けない場
合には、スライドレールのスライダ18が移動安定性を
確保するために所要の長さを備えた場合に、可動縦枠M
Jを網戸開放方向の終端部、すなわち、縦枠4間で移動
した場合には、スライダの先端部が先に縦枠に当接して
停止されるため、そのスライダに連結された可動縦枠が
縦枠4に当接するまで移動できないことがあり得る。し
かし、縦枠4の背面側に収納溝13を設けたので、スラ
イダ18はその付勢ユニット収納溝13の上端部まで移
動できるため、可動縦枠が縦枠4に当接するまで移動す
ることができ、開口面の開放量を最大限にすることがで
きる利点がある。
【0028】可動縦枠MJは、図3及び図4に示すよう
に、横断面形状が概略H字形に形成され、中央のウェブ
26に関して一方の縦枠3側に開口する巻取軸収納溝2
7を有し、また、前記ウェブ26に関して巻取軸収納溝
27と反対側に開口する網収納溝28を有している。そ
して、巻取軸収納溝27の開口面は、この可動縦枠に嵌
合して固定された遮蔽部材29により遮蔽されている。
【0029】遮蔽部材29は、図5に示すように、前記
ウェブ26とほぼ等しい幅を有する帯板29aの表裏に
互いに反対方向に屈曲された一対の凸条29b,29c
を一体に備えており、図5に示すように、裏面の一対の
凸条29cを、巻取軸収納溝27を形成する一対の縦壁
の先端部間に嵌合することにより固定されている。そし
て、表面の一対の凸条29bの間には、複数箇所の所定
の高さにおいて磁性板30が固定されている。
【0030】前記巻取軸収納溝27の内部には、その上
端部から下端部まで連続する巻取軸31が回転自在に保
持されている。上端部は、可動縦枠の上端部内側に備え
た軸受32により、また、下端部は、下部部材23の上
面に突設した支軸33により回転自在に支持されてい
る。また、巻取軸31は、その上端部が可動縦枠の上端
部よりも若干上方に突出され、その突出された部分にピ
ニオン34が固定されていて、そのピニオン34が上枠
1の溝7を形成する屋内側垂下壁7aの内面に取付け
た、上枠1の長手方向に延長するラック35と噛み合わ
されている。従って、可動縦枠MJが開口枠Aの開口面
と平行な方向に移動されると、巻取軸31が巻取方向又
は巻戻方向に回転されるようになっている。
【0031】可動縦枠MJの前記網収納溝28の底部、
すなわち、巻取軸31側には、一例として一対の嵌合溝
36を形成してあり、それらの嵌合溝に折畳み可能なよ
うに蛇腹状に形成された網37の一方縦縁を厚肉に形成
してなる固定部37aを嵌脱自在に取り付けることがで
きるようになっている。一方、網37の他方端縁を厚肉
に形成してなる固定部37bは、開口枠Aの他の縦枠4
の収納溝13の開口面に屋内外方向に対向して開口する
嵌合溝13c,13dに嵌脱自在に取付けることができ
る。可動縦枠MJの網収納溝28内には、折り畳んで短
縮された網の各プリーツ37cを収納することができ
る。
【0032】巻取軸31には、その高さ方向に間隔を持
った位置において環状の凹部31aが形成してあり、そ
の凹部において巻取軸を貫通させた小孔にプラスチック
ロープ又はワイヤロープなどの紐38の一端を貫通し、
その先端に抜け止め具を接続するなどして、紐36の一
端部が巻取軸31に結合してある。巻取軸31の凹部3
1aは、紐の巻取時の紐を案内し、かつ、最大巻取径を
可及的に小さくするためである。しかし、紐の巻取部に
はスプールを固着してもよい。
【0033】前記各紐38は、網37の固定部37a、
固定部37b及びその間の各プリーツ37cに形成して
ある小孔に水平方向に貫通され、その紐の他端部は、縦
枠4の収納溝13に取付けてある付勢ユニット15のバ
ネ15bの自由端部に結合してある。紐38は、その一
端が巻取軸31に巻き取られており、他端が付勢ユニッ
ト15に結合されている。したがって、紐38は、付勢
ユニット15のコイルスプリング15bによる付勢力が
常時緊張方向に対して作用することによって緊張状態に
維持された状態で網37を保持している。
【0034】次に、上記構成の網戸の開閉動作について
説明する。可動縦枠MJは、その上端部がスライドレー
ル16により上枠1に吊持され、移動されるから、開口
枠Aの開口面と平行な方向にも、また、開口面と直角な
方向にも、振れることが有効に防止される。また、可動
縦枠MJの下端部は、係合片25により同様に開口枠の
開口面と平行な方向及び直角な方向に振れることが防止
される。従って、可動縦枠MJは、その任意の高さにお
いて開閉力を与えられた場合にも、常に鉛直状態を維持
して円滑に開口面と平行な方向に移動する。
【0035】可動縦枠MJを図1において左に移動する
時は、図3に示すように、網37が伸長されて網戸が閉
鎖される。遮閉部材29が縦枠3の遮閉部材14に接近
すると、磁性板30がマグネットMGに吸着されるた
め、閉鎖状態に固定される。また、可動縦枠MJを右に
移動する時は、図4に示すように、網37が短縮されて
網戸が開放される。従って、扉Bを開放して、玄関を自
由に通行することができる。
【0036】そして、可動縦枠MJの移動と共に、ピニ
オン34とラック35の作用により、巻取軸31が回転
される。図3において、可動縦枠MJを右に移動する時
は、その移動量に応じて巻取軸31が巻取方向に回転さ
れて紐38を巻き取る。従って、可動縦枠MJがどこに
存在しても、紐38は常に緊張状態を維持し、網の弛み
を防止する。これに対して、図4において可動縦枠MJ
を左に移動するときは、同様にその移動量に応じて巻取
軸31が逆回転されてその巻取軸から紐38が巻き戻さ
れる。そして、紐の他端部はバネ15bに結合されてい
るので、可動縦枠MJの移動量と巻取軸31の回転量と
の間に若干の差があっても、紐は常に所要の緊張状態を
保持して、網の弛みを防止する。さらに、可動縦枠MJ
は、スライドレール16により完全に鉛直状態を保って
円滑に移動されるから、ピニオン34とラック35の噛
合い状態が崩れることが無いので、可動縦枠MJの移動
に応じて巻取軸31が確実に回転されるため、一部の紐
のみが弛むことがない。
【0037】開口枠の開口面の網により遮蔽される面積
が種々異なる場合は、幅の異なる網が使用され、従っ
て、短縮状態の幅(左右両端の端縁間距離)も異なるの
で、採用される網の幅に応じて、網収納溝33の深さが
異なる可動縦枠が用いられる。
【0038】上記の実施例のように、可動縦枠MJに対
してスライドレール16及び係合片25をねじ止めなど
により着脱自在に連結する構造とした場合は、スライド
レール16及び係合片25は常に同一のものを使用し
て、網収納溝の深さが異なるどの可動縦枠をも、同じ要
領で取付けることができる利点がある。
【0039】次に、上記網戸の左右勝手を変更する場合
について説明する。上記付勢ユニット15は、図3,4
において、左側の縦枠の収納溝11に取付けられ、網3
7の一方の縦縁部は同じく左側の縦枠の嵌合溝11c,
11dに嵌合固定される。そして、付勢ユニットのコイ
ルバネ15bの自由端に一端部を結合された紐38は、
その付勢ユニットのコロ15cに半回して、網の各プリ
ーツを貫通させ、他端部が可動縦枠MJの網収納溝28
の底部に固定された網の他端の固定部を貫通させた後
に、図3,4に示されたものとは逆向きに備えられた可
動縦枠のウェブに形成してある穴を貫通させ、その紐の
他端部を巻取軸31に結合する。そして、右側の縦枠4
の収納溝13は、前記遮蔽部材14と同一の遮蔽部材を
表裏反転して嵌合係止して、遮蔽される。
【0040】上記のように、収納溝及び嵌合溝は、左右
いずれも、屋内側に連通するように設けられているの
で、付勢ユニット及び網の一方の縦縁部の縦枠に対する
取付け及び交換が容易にできるので、網戸の左右勝手を
容易に設定し、あるいは変更することができる。
【0041】上記の実施例は、玄関に適用した場合のも
のであるが、本発明は、窓にも同様に適用することがで
き、同一の作用効果を発揮する。
【0042】付勢ユニット15は、縦枠3,4の屋内側
部分に設けた収納溝11又は13に収納して取付けられ
るので、室内側から見えないため、体裁がよい。また、
付勢ユニット収納しない縦枠の収納溝は、これを遮閉部
材14で遮閉する代わりに、その収納溝に可動縦枠の遮
閉部材29の突縁29bを嵌入するようにしてもよい。
その場合には、突縁11a,11bの間にマグネットM
Gを装備すれば、網戸を閉鎖状態にロックすることがで
きる。
【0043】上記実施例は、付勢部材の取付けを容易に
するため、付勢ユニットと下が、付勢部材を単独で収納
溝に取付けてもよい、
【0044】また、縦枠には、図10に例示するよう
に、上記収納溝を設けずに、一対の突縁11a,11
b;13a,13bを形成して、屋内側に連通する嵌合
溝11c,11d;13c,13dを設け、その左右い
ずれか一方の縦枠4の嵌合溝に網の一方の縦縁部37b
を嵌合固定し、他方の縦枠3の嵌合溝には、遮閉部材1
4を装着して遮閉するようにしてもよい。この実施例で
は、付勢部材15bは縦枠4の背面側に取付けられてい
る。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
可動縦枠と一方の縦枠の間に防虫網を可動縦枠の移動に
伴い開口枠の開口面と平行に伸縮自在に保持し、一方の
縦枠に一端を固定した複数本の紐を防虫網に水平方向に
貫通するとともに、その紐の他端を可動縦枠内に回転自
在に設けられ、かつ、可動縦枠の移動に応じて正転又は
逆転されて前記紐を巻取り又は巻き戻す巻取軸に結合し
てなる網戸において、伸縮網戸の左右勝手を容易に設定
し、又は容易に変更することができる。
【0046】また、各嵌合溝を形成する突縁に収納溝の
開口面を遮蔽する遮蔽部材の背面に形成された係止縁を
係止して前記開口面を遮蔽することができるようにした
場合は、付勢部材を取付けない収容溝及び網の他方の縦
縁部を嵌合固定していない嵌合溝を遮蔽して、外観を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の網戸の一実施例を示す正面図であり、
網戸を取付けた玄関の屋内側から見た状態を示してい
る。
【図2】図1のX−X線に沿った縦断面図である。
【図3】網戸を閉めた状態の横断面図である。
【図4】網戸を開けた状態の横断面図である。
【図5】開口枠の一方の縦枠及び可動縦枠の分解した状
態の横断面図である。
【図6】付勢ユニットの構成を示す縦断面図である。
【図7】付勢ユニットの構成の変形例を示す縦断面図で
ある。
【図8】可動縦枠の開口枠に対する連結構造を示す要部
の分解斜視図である。
【図9】主としてスライドレールを示す側面図である。
【図10】他の実施例を示す横断面図である。
【図11】従来の伸縮網戸の一例を示す正面図である。
【符号の説明】
A 開口枠 1 上枠 2 下枠 3,4 縦枠 11,13 収納溝 11a,11b;13a,13b 突縁 11c,11d;13c,13d 嵌合溝 9 案内部材 C 網戸 MJ 可動縦枠 14 遮閉部材 14b 係止縁 15 付勢ユニット(緊張手段) 15a ケース 15b コイルバネ(付勢部材) 15c コロ 16 スライドレール 25 係合片 31 巻取軸 37 網 37a,37b 縦縁部 38 紐

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】折畳み伸縮可能な防虫網の一方の縦縁部を
    上、下端部が開口枠の上、下枠に沿って移動される可動
    縦枠に固定し、前記防虫網の他方の縦縁部を前記開口枠
    の一方の縦枠に固定して、前記可動縦枠と前記一方の
    枠の間に前記防虫網を前記可動縦枠の移動に伴い前記開
    口枠の開口面と平行に伸縮自在に保持し、前記一方の縦
    枠に一端を固定した複数本の紐を前記防虫網に水平方向
    に貫通するとともに、その紐の他端を前記可動縦枠内に
    回転自在に設けられ、かつ、前記可動縦枠の移動に応じ
    て正転又は逆転されて前記紐を巻取り又は巻き戻す巻取
    軸に結合してなる網戸において、 前記開口枠の左右の縦枠に、左右縦枠において互いに対
    向して開口する収納溝が設けてあるとともに、前記各収
    納溝の開口面近傍に一対の突縁を設けて屋内外方向に対
    向して開口する嵌合溝が形成してあり、 前記収納溝は、前記防虫網に貫通された紐に常時緊張力
    を与える付勢部材を収容し取付けるためのものであり、 前記嵌合溝は、これに前記防虫網の他方の縦縁部を嵌合
    固定するためのものであり、 前記付勢部材が収容し取付けられる収容溝と同一側の嵌
    合溝に前記防虫網の他方の縦縁部が嵌合固定されるこ
    と、 を特徴とする網戸。
  2. 【請求項2】前記突縁は、前記収納溝の開口面を遮蔽す
    る遮蔽部材の背面に形成された係止縁を係止することが
    できることを特徴とする請求項1に記載された網戸。
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