JP3142070U - コンクリートの型枠構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンクリート打設時の圧力に耐える十分な強度を備えるとともに、高い断熱効果を発揮できるコンクリートの型枠構造体を提供する。
【解決手段】凸部1aと凹部1bとを交互に形成するとともに、これら凸部1aを平行にした補強層1と、この補強層1の一方あるいは両方の面に設けた断熱層2とを備えたパネル本体Pと、このパネル本体Pの外側面に設けた棒状の押さえ部材9とによって、型枠構造体を構成する。そして、上記押さえ部材9を、上記補強層1の凸部1aの方向に直交させて設けて、凸部1aの方向と、それに直交する方向の両方向の強度を維持するようにする。
【選択図】図1

Description

本考案は、コンクリートの型枠構造体に関するものである。
従来から、建造物の断熱性を高めるために、例えば、特許文献1に示す断熱パネルが知られている。
上記断熱パネルは、図4に示すように、金属製の芯材1の両面に硬質発泡樹脂からなる断熱層2を積層し、この断熱層2の表面に熱硬化性樹脂を含浸した無機質繊維シート3、熱硬化性発泡樹脂4及び表面材5を積層したものである。
なお、上記芯材1は、一定の方向に伸びる凸部1aと凹部1bとを交互に形成した、金属製の波板である。
そして、特許文献1には、上記断熱パネルをコンクリート型枠として利用することが提案されている。
具体的には、上記断熱パネルを、所定の間隔を保って対向配置してコンクリート型枠を構成し、このコンクリート型枠内に、コンクリートを打設して外壁を構築する。このとき上記断熱パネルは、取り除くことなく建造物と一体化して、当該建造物に残しておくことができる。
特開2006−83598号公報
上記断熱パネルは、上記金属製の波板状の芯材1を設けることによって強度を保持するようにしている。上記波板状の芯材1は、凸部1aと凹部1bとが交互に設けられているので、凸部1aの方向には剛性を備えていて曲がり難くなっている。しかし、凸部1aに直交する方向には剛性が弱く撓みやすいものである。
そのため、打設したコンクリートの圧力が大きくなると、断熱パネルは、図4の二点鎖線wで示したように外側に湾曲してしまうことがある。このように湾曲してしまう断熱パネルは、実際には型枠材として利用できないという問題があった。
この考案の目的は、コンクリート打設時の圧力に耐える十分な強度を備えるとともに、高い断熱効果を発揮できるコンクリートの型枠構造体を提供することである。
第1の考案は、パネル本体と、上記パネル本体の外側面に設けた棒状の押さえ部材とからなり、このパネル本体は、凸部と凹部とを交互に形成するとともにこれら凸部を平行にした補強層と、この補強層の一方あるいは両方の面に設けた断熱層とを備え、上記押さえ部材を、上記補強層の凸部の方向に直交させた点に特徴を有する。
第1の考案によれば、凸部の方向に直交させて設けた棒状の押さえ部材によって、パネル本体の強度を高めることができる。
そもそも、補強層は凸部と凹部とを交互に備えることによって、凸部の方向には十分な強度を保持しているが、凸部の方向に直交させて棒状の押さえ部材を設けることによって、凸部の方向に直交する方向の強度も保持することができる。このように、直交する2方向の強度を保持することによって、補強層の面としての強度を劇的に高めることができる。その結果、パネル本体の強度が高まり、コンクリート打設時の圧力に十分に耐え得る型枠構造体を実現できる。
また、この型枠構造体を用いれば、改めて断熱材を設けなくても、断熱効果のあるコンクリート構造物を構築することができる。
図1に示す第1実施形態のパネル本体Pは、この考案の補強層である金属製の芯材1の両面に、硬質発泡樹脂製の断熱層2を積層したものである。
なお、上記芯材1は、線状の凸部1aと凹部1bとを交互に、平行に形成した金属製の波板である。
さらに、上記断熱層2の両面には、アルミを蒸着したクラフト紙からなる防水層6を設けているが、この防水層6の表面にアルミ蒸着面が現われるようにしている。
また、このパネル本体Pにおける対向する両辺には、図1に示すように、凹凸を有する芯材1の片面を露出させた接続代7,8を設けている。そして、一方の接続代7の巾L1と他方の接続代8の巾L2とをほぼ等しくし、この接続代7,8の部分には芯材1の複数の凹凸を露出させている。さらに、複数のパネル本体Pを隣合わせ、一方のパネル本体Pの接続代7に他方のパネル本体Pの接続代8を重ねたとき、図1に示すように、接続代7,8に露出している芯材1の凹凸が一致して、それらがかみ合う構成にしている。このように両接続代7,8に露出した芯材1の凹凸がかみ合うので、接続代7,8がスライドする方向の移動が規制されることになる。
上記のようにしたパネル本体Pの接続代7,8を、他のパネル本体Pの接続代7,8と重ね合わせて連続させることによって、パネル本体連接群Gを構成することができる。そして、一対のパネル本体連接群G,Gを備え、これらパネル本体連接群G,Gを対向配置させるが、このように対向配置されたパネル本体連接群G,Gの対向面には上記防水層6、6が対向することになる。
また、上記パネル本体連接群G,Gの外側面には、上記図1、図2に示すように、この考案の棒状の押さえ部材である金属製のパイプ9を、上記芯材1の凸部1aの方向に直交させて設け、型枠構造体Cを構成する。
そして、この型枠構造体Cのパネル本体Pは、上記凸部1aの方向では、芯材1の凸部1a及び凹部1bによって強度を保持し、凸部1aに直交する方向では外側に設けたパイプ9によって強度を保持することができる。このように、上記凸部1aの方向とそれに直交する方向の、2方向の補強が相乗的に機能して、パネル本体Pの面としての強度を高めることができる。
上記芯材1は、交互に設けられた凸部1aと凹部1bとによって、凸部1a方向にはもともと十分な強度を保持しているが、パイプ9を凸部1a方向に直交させて設けることによって、パイプ9を設けている部分だけでなく、面としての強度を保持できるようになる。このように、補強層としての芯材1の強度が高ければ、パネル本体Pの面として強度を高めることができる。
なお、図2中、符号10は、上記パイプ9を外から押さえるためのパイプである。
上記のようにして構成された型枠構造体C内にコンクリートを打設してコンクリート構造物を構築する。この打設時にコンクリートの圧力が作用しても、パネル本体Pは、面としての強度を保持しているので、上記圧力によって湾曲してしまうようなことがない。つまり、パネル本体Pを用いたコンクリートの型枠構造体が実現される。
そして、この型枠構造体Cを用いてコンクリート構造物を構築した場合には、建造物に上記パネル本体Pをそのまま残しておくようにするので、両側にパネル本体Pを備えたコンクリート構造物が構築できることになる。建造物に残されたパネル本体Pは、断熱層2を備え、断熱効果を発揮するコンクリート構造物が必然的に得られることになる。
なお、この第1実施形態では、パネル本体Pの両端に接続代7,8を設け、これらが隣り合うパネル本体Pの接続代7,8と重なり合って連結されるようにしているが、上記接続代7,8は、必須の構成ではない。これら接続代7,8を設けないで、隣り合うパネル本体Pの端部を突合せて連結するようにしても、上記パイプ9を凸部1aの方向に直交させて設ければ、パネル本体Pの強度を高められる点は変わらない。
ただし、図1、図2に示すように、上記接続代7,8を重ねてパネル本体Pを連結し、その連結部の外側を、パイプ9で押さえるようにすれば、上記連結部の連結強度も維持されるので、複数のパネル本体Pを連結したパネル本体連結群G全体としての強度をより高くできる。そのため、打設したコンクリートの圧力が大きくても、個々のパネルPはもちろん、パネル本体連結群Gが全体としても湾曲するようなことはないし、隣り合うパネル本体P同士が離れてしまうこともない。
また、この第1実施形態では、パネル本体Pに防水層6を設けて、それを型枠構造体Cの内側に対向配置させているので、コンクリート中の水分が上記断熱層2に吸収されることがない。そのため、養生時に、コンクリート中の水分量が不足したり、水分が偏ったりせず、十分な養生ができる。
ただし、上記防水層6は必須のものではない。
さらに、上記第1実施形態では、一対のパネル本体連接群G,Gを対向配置させて、型枠構造体Cを構成しているが、この考案の型枠構造体は必ずしもパネル本体連接郡G,Gを対向配置させて構成しなくてもよい。例えば、一方のパネル本体連接群Gとその外側に設けた横パイプ9とによって型枠構造体を構成し、これに合板などの型枠材を対向配置させて、コンクリート型枠としてもよい。
ただし、両側にパネル本体Pを用いれば、両面に断熱層を備え、より断熱性の高いコンクリート構造物を構築することができるだけでなく、型枠の取り外し作業が完全に不要になる。
図3に示す第2実施形態は、樹脂製の補強層11を備え、その一方の面のみに硬質発泡樹脂製の断熱層12を備えたパネル本体Pを用いて型枠構造体を構成する例である。
この第2実施形態のパネル本体Pは、硬質発泡樹脂製の断熱層12の片面に断面矩形の複数の線状凹部を間隔を保って平行に形成し、その表面に高密度樹脂からなる補強層11を設けたものである。この補強層11は、上記断熱層12の凹凸に沿って形成することによって、凸部11aと凹部11bとを交互に備えるとともに上記凸部11aを平行にした補強層になる。
さらに、このパネル本体Pの両端には、その厚みを約半分にした接続代13,14を形成し、隣接するパネル本体P同士の接続代13,14を重ね合わせて、複数のパネル本体Pを接続したパネル本体連接群Gを構成できるようにしている。
上記のようにした一対のパネル本体連接群Gを、上記補強層11を内側に向けて対向配置させる。そして、パネル本体Pの外側面には、上記第1実施形態と同様に、この考案の棒状の押さえ部材である金属製のパイプ9を、上記凸部11aの方向に直交させて設けて、型枠構造体Cを構成する。このパイプ9により、パネル本体Pの、凸部11aに直交する方向の強度が保持されるとともに、交互に並んだ上記凸部11a及び凹部11bによって凸部11a方向の強度も保持される。そして、これら2方向の補強が相乗的に機能して、パネル本体Pの面としての強度が高められる。結果として、コンクリートの打設時に、コンクリートの圧力に耐えうる型枠構造体Cになる。
また、この第2実施形態では、各パネル本体Pに接続代13,14を備えることによって、複数のパネル本体Pを接続しやすくするとともに、接続部が離れ難く、隣り合うパネル本体P,P間に隙間ができ難いようにしている。結果として、パネル本体連接群G全体としての強度をより高めることができるし、パネル本体P同士が離れてしまうこともないが、これらの接続代13,14は、必須の構成要素ではない。
なお、この第2実施形態においても、パネル本体連接郡Gを両側に対向配置させて型枠構造体Cを構成しているが、パネル本体連接群Gは片側だけに設け、他方は合板などの型枠材を用いることもできる。
また、この第2実施形態では、補強層11を内側に配置して型枠構造体Cを構成しているが、補強層11は外側に設けてもかまわない。補強層11を外側に配置した場合には、上記補強層11の凸部11aを、パイプ9が直接押さえることになる。このようにパイプ9が、上記凸部11aを直接押さえる場合には、パイプ9は、凸部11aのみに接触して凹部11bに相当する部分には接触しないが、それでも、上記と同様にパネル本体Pの面としての強度は維持される。
ただし、上記第2実施形態のように、高密度樹脂製の補強層11をコンクリート側である内側に設ければ、補強層11が、第1実施形態の防水層6の機能も兼ね、打設したコンクリート中の水分が硬質発泡樹脂製の断熱層12に染み込むことを防止できる。従って、養生が安定化しやすいという効果も得られる。
そして、この第2実施形態の型枠構造体によって、断熱効果を有するコンクリート構造物を構築できることは、上記第1実施形態と同様である。
なお、上記コンクリート構造物には、外壁、仕切り壁あるいは天井などが含まれるものである。
また、この考案の棒状の押さえ部材には、上記パイプ9のほか、棒、角材、バンドなど,種々の長い部材が含まれる。
そして、上記棒状の押さえ部材は、補強層の凸部の方向に直交させて設けるものなので、パネル本体Pの配置によって補強層の凸部の方向が変われば、押さえ部材の方向も変わる。例えば、上記補強層の凸部の方向が縦の場合には、押さえ部財は横に設け、凸部の方向が横の場合には、押さえ部材は縦に設けなければならない。
なお、上記第1実施形態では、補強層である芯材1の両側に断熱層2を設け、第2実施形態では、樹脂製の補強層11の片側にのみ断熱層12を設けているが、断熱層は補強層の両側に設けても、片側だけに設けてもよい。
また、補強層の材質も、上記第1、第2実施形態の金属や高密度樹脂に限定されない。例えば、FRP(Fiber Reinforce Plastic)などの複合材料を用いることによって補強層の強度をより高めることもできる。
さらに、上記第1、第2実施形態では、上記断熱層2,12が硬質発泡樹脂製のものを例に説明しているが、断熱層2、12を構成する材料も、硬質発泡樹脂に限らず、断熱効果の高い材料ならどのようなものでもかまわない。
第1実施形態のパネル本体の斜視図である。 第1実施形態の型枠構造体を示した平面図である。 第2実施形態の型枠構造体の斜視図である。 従来の断熱パネルを示した平面図である。
符号の説明
P パネル本体
1 芯材
1a 凸部
1b 凹部
2 断熱層
9 パイプ
11 補強層
11a 凸部
11b 凹部
12 断熱層
C 型枠構造体

Claims (1)

  1. パネル本体と、上記パネル本体の外側面に設けた棒状の押さえ部材とからなり、このパネル本体は、凸部と凹部とを交互に形成するとともにこれら凸部を平行にした補強層と、この補強層の一方あるいは両方の面に設けた断熱層とを備え、上記押さえ部材を、上記補強層の凸部方向に対して直交させたことを特徴とするコンクリートの型枠構造体。
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