JP3141654U

JP3141654U - ダイの脱着装置

Info

Publication number: JP3141654U
Application number: JP2007010236U
Authority: JP
Inventors: 芳一阪村
Original assignee: 株式会社阪村機械製作所
Priority date: 2007-12-25
Filing date: 2007-12-25
Publication date: 2008-05-22
Anticipated expiration: 2017-12-25

Abstract

【課題】サーボモータを用いて、ダイのダイブロックに対する着脱を迅速容易にかつ安全に行なえるようにする。
【解決手段】ダイブロック２のダイ嵌入孔２ａの前面両側にダイ１をダイ嵌入孔２ａに案内する複数のガイド杆２０，２０を突設すると共に、ダイ嵌入孔２ａの下部にダイ１を出入する方向に摺動孔２ｂを設けて、この摺動孔２ｂに、前端部にダイ１の前端下部と係合する係合支持部６ｂを備えた摺動体６を摺動可能に設ける一方、ダイブロック２の奥部に該摺動体６に螺合するスクリューねじ７をもつサーボモータ８を設け、サーボモータ８によるスクリューねじ７の正逆転により摺動体をダイ嵌入孔２ａ内に出し入れするようにした。
【選択図】図１

Description

本考案はダイの脱着装置、詳しくは、圧造成形機におけるダイブロックのダイ嵌入孔に前端口より抜き差し可能にダイを嵌入して固定するようにしたダイの脱着装置に関する。

技術背景

従来、この種のダイの脱着装置にあっては、ダイをダイブロックのダイ嵌入孔に着脱する際、ダイの頭部を掴むキャッチャーが用いられ、このキャッチャーによりダイを掴んだ状態でダイの挿入端をダイブロックのダイ嵌合孔に位置合わせし、そのまま押し込み又は引き出すように構成されている。
特公昭５６−１０２３３７号公報

しかし、上記したダイの脱着装置によれば、ダイブロックの前端面から突出したダイの頭部をキャッチャーで掴み、その状態でダイの軸芯とダイ嵌入孔の軸芯を一致させながらダイ前方へ引き出し、その後ダイを適宜位置に持ち上げて移動させたり、或いは、ダイ頭部をキャッチャーで掴んでダイ挿入端をダイ嵌入孔に芯合わせして、ダイの軸芯とダイ嵌入孔の軸芯を一致させながら押し込む必要があった。そのため、ダイのダイブロックからの引き出し、或いは押し込み作業が非常に面倒で手間を要する問題を有していた。

そこで、本考案は、ダイをダイ嵌入孔に出し入れする摺動体を用い、かつ該摺動体をサーボモータで移動させることにより、ダイのダイブロックに対する着脱を迅速容易にかつ安全に行なえるダイの着脱装置の提供を課題とする。

上記課題を解決するため、本考案は、ダイブロックのダイ嵌入孔に前端口より抜き差し可能にダイを嵌入して固定するようにしたダイの脱着装置であって、ダイ嵌入孔の前面両側にダイをダイ嵌入孔に案内する複数のガイド杆を突設すると共に、ダイ嵌入孔の下部にダイを出入する方向に摺動孔を設けて、この摺動孔に、前端部にダイの前端下部と係合する係合支持部を備えた摺動体を摺動可能に設ける一方、ダイブロックの奥部に該摺動体に螺合するスクリューねじをもつサーボモータを設け、サーボモータによるスクリューねじの正逆転により摺動体をダイ嵌入孔内に出し入れするようにしたことを特徴とする。

上記した構成によれば、ダイの前端下部を摺動体の係合支持部に係合させながらガイド杆上に載置し、そのうえで摺動体をサーボモータの駆動してスクリューねじを正逆転させることにより簡単確実にダイをダイブロックのダイ嵌入孔の定位置に挿入してセットしたり、或いはダイをダイブロックのダイ嵌入孔から引き出したりすることができる。これにより、ダイのダイブロックからの引き出し及び押し込み作業が迅速容易にかつ安全に行なうことができる。

以下、本考案の実施の形態を図に基づいて説明する。

図１及び図２は本考案に係るダイの着脱装置を示すもので、図１において、１は中心部に成形孔１ａを有する円筒状のダイであり、その前端側下部には係合凹部１ｂが形成され、また前面上部には後記する簡易吊下げ具の挿通穴１ｃが形成されている。２はダイ１のダイ嵌入孔２ａを有するダイブロックであり、ダイブロック２は本体フレーム３の前端側に固定されている。ダイ嵌入孔２ａの奥部には荷受部材４が設けられていると共に、その奥側には荷受部材４の中心部を貫通するようにノックアウトピン５がダイ１側へ出退動可能に設けられている。ここで、ノックアウトピン５の先端面は成形孔１ａの底面を兼ねている。

そして、ダイ嵌入孔２ａの前面両側にはダイ１をダイ嵌入孔２ａに案内可能に支持する一対のガイド杆２０，２０が突設されている一方、ダイブロック２のダイ嵌入孔２ａの下方にダイ１を出し入する方向に延びる摺動孔２ｂが設けられていると共に、摺動孔２ｂにダイ１を出入するための摺動体６が摺動可能に設けられている。摺動体６は側面視台形状を呈し、その前端上部にダイ１の前端下部に係合する係合突起６ａをもつ係合支持部６ｂを有すると共に、下部にはねじ孔６ｃが形成されている。ダイブロック２の奥部には摺動体６のねじ孔６ｃに螺合するスクリューねじ７をもつサーボモータ８を設けている。サーボモータ８によるスクリューねじ７の正逆転により摺動体６をダイ嵌入孔２ａ内に出し入れ移動させるようになされている。

また、図１において、符号９は摺動体６の摺動位置を検出する近接センサーである。また、符号１０はダイ１をダイブロック２から取り出したり、ダイブロック２上に載せたりするときに使用する取り外し可能な簡易吊下げ具であって、ダイ１の前面上部に設けた挿通穴１ｃに差し込み可能となっている。

次に、以上のように構成するダイの着脱装置の作用について説明する。

まず、新たなダイ１をダイブロック２のダイ嵌入孔２ａ内へセットするときは、図１に示すようにサーボモータ８を駆動してスクリューねじ７を例えば逆回転させて摺動体６をダイブロック２の前方位置に移動させる。そのうえで簡易吊下げ具１０によりダイ１をガイド杆２０，２０と摺動体６の係合支持部６ｂ上に降ろして載置する。このとき、係合支持部６ｂの係合突起６ａとダイ１側の係合凹部１ｂとを嵌合係止させる。そして、簡易吊下げ具１０をダイ１から抜いて取り外した後、サーボモータ８を駆動してスクリューねじ７を正回転させて摺動体６をダイブロック２の摺動孔２ｂ内に移動させる。これにより、図３に示すようにダイ１をダイ嵌合孔２ａの定位置に移動させることができる。なお、図示していないが必要に応じて適宜ロック手段によりダイ１とダイブロック２とをロックすればセットを完了する。

一方、ダイブロック２のダイ嵌入孔２ａにセットされた状態のダイ１を取り出すには次のようにする。まず、ロック手段を用いている場合には、そのロックを解除し、そのうえでサーボモータ８を駆動してスクリューねじ７を例えば逆回転させて摺動体６をダイブロック２の前方位置に移動させる。これにより図１に示すようにガイド杆２０，２０と摺動体６の係合支持部６ｂとの上にダイ１を支持した状態でダイブロック２の前方に突出移動させ、ダイ１をダイ嵌入孔２ａ外の交換位置に位置させることになる。そして、簡易吊下げ具１０をダイ１の挿入穴１ｃに差し込んで取り付け、その簡易吊下げ具１０によりダイ１を持ち上げて適宜保管場所に搬送すればよい。なお、ダイ１が大型で重い場合には、ジブクレーンやロボットなどを用いて機械的に適宜保管場所に搬送すればよい。

以上のように、ダイ１の前端下部を摺動体６の係合支持部６ｂ部分に係合させながらガイド杆２０，２０上に載置し、そのうえでサーボモータ８の駆動してスクリューねじ７を正逆転させ摺動体６を移動させることにより、簡単確実にダイ１をダイブロック２のダイ嵌入孔２ａの定位置に挿入してセットしたり、或いはダイ１をダイブロック２のダイ嵌入孔２ａから引き出したりすることができる。これにより、ダイ１のダイブロック２からの引き出し及び押し込み作業が迅速容易にかつ安全に行なうことができる。

図に示す実施の形態では、摺動体６に形成するねじ孔６ｃを摺動体６下部の前後方向全長にわたった設けず、奥側から半ばまでとし、また、スクリュウねじ７の長さを摺動体６を前方側に押し出したときねじ孔６ｃの先端位置に位置する長さに設定することにより、スクリュウねじ７の先端部及びねじ孔６ｃ内に塵埃などが溜まりにくいようにしている。

本考案に係るダイの脱着装置のダイ装着前の状態を示す一部縦断側面図である。同正面図である。同ダイ装着時の状態を示す一部縦断側面図である。同正面図である。

符号の説明

１ダイ
２ダイブロック
２ａダイ嵌入孔
２ｂ摺動孔
６摺動体
６ｂ係合支持部
７スクリューねじ
８サーボモータ

Claims

ダイブロックのダイ嵌入孔に前端口より抜き差し可能にダイを嵌入して固定するようにしたダイの脱着装置であって、ダイ嵌入孔の前面両側にダイをダイ嵌入孔に案内する複数のガイド杆を突設すると共に、ダイ嵌入孔の下部にダイを出入する方向に摺動孔を設けて、この摺動孔に、前端部にダイの前端下部と係合する係合支持部を備えた摺動体を摺動可能に設ける一方、ダイブロックの奥部に該摺動体に螺合するスクリューねじをもつサーボモータを設け、サーボモータによるスクリューねじの正逆転により摺動体をダイ嵌入孔内に出し入れするようにしたことを特徴とするダイの脱着装置。