JP3141369B2 - 光コネクタ - Google Patents
光コネクタInfo
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- JP3141369B2 JP3141369B2 JP05087929A JP8792993A JP3141369B2 JP 3141369 B2 JP3141369 B2 JP 3141369B2 JP 05087929 A JP05087929 A JP 05087929A JP 8792993 A JP8792993 A JP 8792993A JP 3141369 B2 JP3141369 B2 JP 3141369B2
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- Japan
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- adhesive
- optical connector
- optical fiber
- curing
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- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光通信における光コネク
タのフェルールに光ファイバを接着固定するための接着
剤を用いた光コネクタに関するものである。
タのフェルールに光ファイバを接着固定するための接着
剤を用いた光コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は光通信において一般に用いられる
多心光コネクタフェルールの一例の斜視図である。1は
樹脂成形により形成された光コネクタフェルールで、内
部には複数の光ファイバ挿入用穴2と、その両側に嵌合
ピン挿入用穴3が形成されており、上面には接着剤注入
用開口部が形成されている。そして、このような光コネ
クタフェルール1の後部より光ファイバを光ファイバ挿
入用穴2に挿入し、ついで、上記接着剤注入用開口部4
より接着剤を注入し、80℃程度の高温で接着剤を硬化さ
せて光ファイバを光ファイバ挿入用穴2内に接着固定
し、端面を研磨して光コネクタを作製する。
多心光コネクタフェルールの一例の斜視図である。1は
樹脂成形により形成された光コネクタフェルールで、内
部には複数の光ファイバ挿入用穴2と、その両側に嵌合
ピン挿入用穴3が形成されており、上面には接着剤注入
用開口部が形成されている。そして、このような光コネ
クタフェルール1の後部より光ファイバを光ファイバ挿
入用穴2に挿入し、ついで、上記接着剤注入用開口部4
より接着剤を注入し、80℃程度の高温で接着剤を硬化さ
せて光ファイバを光ファイバ挿入用穴2内に接着固定
し、端面を研磨して光コネクタを作製する。
【0003】上記光ファイバの接着固定に使用される接
着剤は、光ファイバ挿入用穴まできれいに充填されるよ
う低粘度である必要があり、研磨時に光ファイバをしっ
かりと固定し、動かないよう高硬度である必要がある。
又、耐薬品性等の信頼性の面を考慮し、従来は熱硬化型
のエポキシ系接着剤が使用されていた。
着剤は、光ファイバ挿入用穴まできれいに充填されるよ
う低粘度である必要があり、研磨時に光ファイバをしっ
かりと固定し、動かないよう高硬度である必要がある。
又、耐薬品性等の信頼性の面を考慮し、従来は熱硬化型
のエポキシ系接着剤が使用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
接着剤を用いた場合、硬化時の硬化収縮及び硬化後常温
に冷却する際の収縮等により、樹脂成形により形成され
たフェルールが変形したり、光ファイバに応力を与え、
ロスが増大するという問題点があった。
接着剤を用いた場合、硬化時の硬化収縮及び硬化後常温
に冷却する際の収縮等により、樹脂成形により形成され
たフェルールが変形したり、光ファイバに応力を与え、
ロスが増大するという問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の問題点を解決する
ために、接着剤について検討を加えた結果、接着剤の硬
化反応を常温で行わせるのが有効であることがわかっ
た。即ち、本発明光コネクタは、樹脂成形により形成さ
れた光コネクタフェルールに、常温で接着可能である接
着剤によって光ファイバが接着固定されていることを特
徴とする。常温で硬化する接着剤としてはシリコーン系
RTVゴム、UV硬化型、可視光硬化型等の接着剤が挙
げられる。特に光ファイバを固定するための適当な粘度
としては50cps以上、2000cps以下が好ましく、光ファイ
バを十分に保持、固定するためには、ヤング率100kg/mm
2以上が好ましい。
ために、接着剤について検討を加えた結果、接着剤の硬
化反応を常温で行わせるのが有効であることがわかっ
た。即ち、本発明光コネクタは、樹脂成形により形成さ
れた光コネクタフェルールに、常温で接着可能である接
着剤によって光ファイバが接着固定されていることを特
徴とする。常温で硬化する接着剤としてはシリコーン系
RTVゴム、UV硬化型、可視光硬化型等の接着剤が挙
げられる。特に光ファイバを固定するための適当な粘度
としては50cps以上、2000cps以下が好ましく、光ファイ
バを十分に保持、固定するためには、ヤング率100kg/mm
2以上が好ましい。
【0006】
【作用】上記接着剤は常温で硬化させることができるの
で、硬化後の温度変化により、接着剤が収縮するような
ことがなく、樹脂成形により形成されたフェルールが変
形したり、光ファイバに応力がかかりロスが増加すると
いった現象がおこりにくい。常温で硬化する接着剤とし
てはシリコーン系RTVゴム接着剤、エポキシ系接着
剤、UV硬化型、可視光硬化型の接着等が挙げられる。
で、硬化後の温度変化により、接着剤が収縮するような
ことがなく、樹脂成形により形成されたフェルールが変
形したり、光ファイバに応力がかかりロスが増加すると
いった現象がおこりにくい。常温で硬化する接着剤とし
てはシリコーン系RTVゴム接着剤、エポキシ系接着
剤、UV硬化型、可視光硬化型の接着等が挙げられる。
【0007】シリコーン系RTVゴム接着剤は、空気中
の湿気と反応して硬化反応が進むものが主であり、脱酢
酸型、脱オキシム型、脱アルコール型、脱アセトン型に
分類される。エポキシ系接着剤は一般的には熱硬化のも
のが主であるが、硬化剤を脂肪族アミン系にすることに
より常温硬化が可能となる。又UV光、可視光で硬化す
る接着剤も常温で硬化でき、ウレタンアクリレート、エ
ポキシアクリレート、シリコンアクリレート等が挙げら
れ、シアノアクリレートからなる瞬間接着剤もこれに含
まれる。
の湿気と反応して硬化反応が進むものが主であり、脱酢
酸型、脱オキシム型、脱アルコール型、脱アセトン型に
分類される。エポキシ系接着剤は一般的には熱硬化のも
のが主であるが、硬化剤を脂肪族アミン系にすることに
より常温硬化が可能となる。又UV光、可視光で硬化す
る接着剤も常温で硬化でき、ウレタンアクリレート、エ
ポキシアクリレート、シリコンアクリレート等が挙げら
れ、シアノアクリレートからなる瞬間接着剤もこれに含
まれる。
【0008】接着剤の粘度としては50cps以上、2000cps
以下が好適である。50cps未満の場合は流れすぎて作業
性が良くない。又2000cpsを越えると、流動性が悪く、
光ファイバ挿入用穴の先端まできれいに接着剤を充填す
ることができない。ヤング率は100kg/mm2以上が好まし
い。ヤング率が100kg/mm2未満では軟らかすぎて、研磨
時に十分に光ファイバを保持、固定することができず、
光ファイバの欠け等を生じやすい。
以下が好適である。50cps未満の場合は流れすぎて作業
性が良くない。又2000cpsを越えると、流動性が悪く、
光ファイバ挿入用穴の先端まできれいに接着剤を充填す
ることができない。ヤング率は100kg/mm2以上が好まし
い。ヤング率が100kg/mm2未満では軟らかすぎて、研磨
時に十分に光ファイバを保持、固定することができず、
光ファイバの欠け等を生じやすい。
【0009】
【実施例】(実施例1)トランスファ成形により図1に
示すような形態の4心光コネクタフェルールを作成し
た。これにシングルモードファイバからなる4心テープ
心線を挿入し、接着剤注入用開口部よりシリコーン系R
TVゴム接着剤(粘度1000cps、ヤング率100kg/mm2)
を注入し、25℃で8時間放置して硬化させ、図2に示す
形状の本発明光コネクタを得た。接着剤の硬化前後での
変形量を表面粗さ計で測定したところ0.1μm以下であ
った。又硬化前後での波長1.3μmの光でのロスを測定
したところ変化量は0.1dB以下であった。
示すような形態の4心光コネクタフェルールを作成し
た。これにシングルモードファイバからなる4心テープ
心線を挿入し、接着剤注入用開口部よりシリコーン系R
TVゴム接着剤(粘度1000cps、ヤング率100kg/mm2)
を注入し、25℃で8時間放置して硬化させ、図2に示す
形状の本発明光コネクタを得た。接着剤の硬化前後での
変形量を表面粗さ計で測定したところ0.1μm以下であ
った。又硬化前後での波長1.3μmの光でのロスを測定
したところ変化量は0.1dB以下であった。
【0010】(実施例2)実施例1同様に作成した4心
光コネクタフェルールに、シングルモードファイバから
なる4心テープ心線を挿入し、接着剤挿入用開口部より
UV硬化型接着剤を注入し、温度が上がらないようにU
V光を照射して硬化させ、図2に示す形状の本発明光コ
ネクタを得た。接着剤の硬化前後での変形量は0.1μm
以下、ロス変動は0.1dB以下であった。
光コネクタフェルールに、シングルモードファイバから
なる4心テープ心線を挿入し、接着剤挿入用開口部より
UV硬化型接着剤を注入し、温度が上がらないようにU
V光を照射して硬化させ、図2に示す形状の本発明光コ
ネクタを得た。接着剤の硬化前後での変形量は0.1μm
以下、ロス変動は0.1dB以下であった。
【0011】(実施例3)実施例1同様に作成した4心
光コネクタフェルールに、シングルモードファイバから
なる4心テープ心線を挿入し、接着剤注入用開口部より
脂肪族アミンを硬化剤とするエポキシ系接着剤を混合後
注入し、25℃で8時間放置して硬化させ、図2に示す形
状の本発明光コネクタを得た。接着剤の硬化前後での変
形量は0.1μm以下、ロス変動は0.1dB以下であった。
光コネクタフェルールに、シングルモードファイバから
なる4心テープ心線を挿入し、接着剤注入用開口部より
脂肪族アミンを硬化剤とするエポキシ系接着剤を混合後
注入し、25℃で8時間放置して硬化させ、図2に示す形
状の本発明光コネクタを得た。接着剤の硬化前後での変
形量は0.1μm以下、ロス変動は0.1dB以下であった。
【0012】(比較例)実施例1同様に作成した4心光
コネクタフェルールに、シングルモードファイバからな
る4心テープ心線を挿入し、接着剤注入用開口部より脂
肪族アミンを硬化剤とするエポキシ系接着剤を混合後注
入し、80℃に加熱し、2時間放置して硬化後常温まで冷
却して図2に示すような光コネクタを得た。接着剤の硬
化前後での変形量は0.5μmあり、ロス変動は0.3dBの
増加がみられた。
コネクタフェルールに、シングルモードファイバからな
る4心テープ心線を挿入し、接着剤注入用開口部より脂
肪族アミンを硬化剤とするエポキシ系接着剤を混合後注
入し、80℃に加熱し、2時間放置して硬化後常温まで冷
却して図2に示すような光コネクタを得た。接着剤の硬
化前後での変形量は0.5μmあり、ロス変動は0.3dBの
増加がみられた。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明光コネクタ
によれば、接着剤が常温硬化であるので、硬化後の温度
変化により接着剤が収縮することがなく、樹脂成形によ
り形成されたフェルールが変形したり、光ファイバに応
力がかかりロスが増大するといった問題が生ぜず、信頼
度が高い。
によれば、接着剤が常温硬化であるので、硬化後の温度
変化により接着剤が収縮することがなく、樹脂成形によ
り形成されたフェルールが変形したり、光ファイバに応
力がかかりロスが増大するといった問題が生ぜず、信頼
度が高い。
【0014】接着剤の粘度を50cps〜2000cpsと小さくす
ることにより、光ファイバ挿入用穴の先端まで十分に接
着剤が流れ込む。又接着剤のヤング率を100kg/mm2以上
とすることにより、十分な硬度を有し、研磨時に光ファ
イバが欠けるといった問題が生じない。
ることにより、光ファイバ挿入用穴の先端まで十分に接
着剤が流れ込む。又接着剤のヤング率を100kg/mm2以上
とすることにより、十分な硬度を有し、研磨時に光ファ
イバが欠けるといった問題が生じない。
【図1】多心光コネクタフェルールの一例の斜視図であ
る。
る。
【図2】実施例で作成した光コネクタの斜視図である。
1 光コネクタフェルール 2 光ファイバ挿入用穴 3 嵌合ピン挿入用穴 4 接着剤注入用開口部 5 ブーツ 6 テープ心線 7 光ファイバ 8 接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山西 徹 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社横浜製作所内 (56)参考文献 特開 昭62−240911(JP,A) 特開 昭55−156909(JP,A) 実開 昭61−198906(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/36 C08L 63/00 C09J 163/00 G02B 6/40
Claims (2)
- 【請求項1】 樹脂成形により形成された光コネクタフ
ェルールに、ヤング率が100kg/mm 2 以上で、かつ常温で
接着可能である接着剤によって光ファイバが接着固定さ
れていることを特徴とする光コネクタ。 - 【請求項2】 接着剤の粘度が50cps以上、2000cps以下
であることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05087929A JP3141369B2 (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | 光コネクタ |
DE69420990T DE69420990T2 (de) | 1993-02-02 | 1994-02-01 | Optische Steckerhülse mit Klebstoff-Füllung |
EP94101480A EP0609841B1 (en) | 1993-02-02 | 1994-02-01 | Optical connector ferrule filled with adhesive |
DK94101480T DK0609841T3 (da) | 1993-02-02 | 1994-02-01 | Optisk konnektor og klæbemiddel dertil |
US08/190,351 US5422971A (en) | 1993-02-02 | 1994-02-01 | Optical fiber connector using adhesive |
CA002114689A CA2114689C (en) | 1993-02-02 | 1994-02-01 | Optical connector and adhesive therefor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05087929A JP3141369B2 (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | 光コネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06273637A JPH06273637A (ja) | 1994-09-30 |
JP3141369B2 true JP3141369B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=13928612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05087929A Expired - Fee Related JP3141369B2 (ja) | 1993-02-02 | 1993-03-22 | 光コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3141369B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3104147U (ja) * | 2004-03-22 | 2004-09-02 | 株式会社ワイヤードジャパン | 光ファイバコード |
-
1993
- 1993-03-22 JP JP05087929A patent/JP3141369B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06273637A (ja) | 1994-09-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071222 Year of fee payment: 7 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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