JP3140423B2 - 突起形成金型装置 - Google Patents

突起形成金型装置

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JP3140423B2
JP3140423B2 JP10248674A JP24867498A JP3140423B2 JP 3140423 B2 JP3140423 B2 JP 3140423B2 JP 10248674 A JP10248674 A JP 10248674A JP 24867498 A JP24867498 A JP 24867498A JP 3140423 B2 JP3140423 B2 JP 3140423B2
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punch
projection
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guide
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正行 関
正己 岩本
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
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  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
  • Punching Or Piercing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばタレットパ
ンチプレス等のごときパンチプレスに装着して使用され
る突起形成金型装置に係り、さらに詳細には、板状のワ
ーク表面の1部に引掻き作用等によって切り起しを行っ
て小さな突起を形成する突起形成金型に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る先行例として、例えば特開
平9−85358号公報がある。上記先行例は、図10
に示すように、筒状のパンチガイド201に、上端部に
パンチヘッド203を備えたパンチドライバ205が上
下動自在に設けてある。そして、上記パンチドライバ2
05の下方位置でパンチガイド201内には、切起し刃
を先端に備えたほぼ半円形状又はほぼ三角形状の刃部材
207がピン209を介して水平方向に回動自在に支持
されており、かつ上記刃部材207は内装した付勢手段
211によってワークWの上面から離反する方向へ付勢
された構成である。 上記構成において、パンチプレス
に上下動自在に備えたストライカ213によって前記パ
ンチヘッド203を打圧し、ストリッパスプリング21
5に抗してパンチドライバ205を下降せしめ、このパ
ンチドライバ205の下端部に備えた突出部217によ
って前記刃部材207を下方向へ押圧すると、刃部材2
07がピン209を中心として水平方向へ回動され、ダ
イ219に支持された前記ワークWの上面に刃部材20
7の先端部の切起し刃が喰い込まされることによって、
上記ワークWの上面に引掻き作用を行って小さな突起2
21を切り起すものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記先行例の構成にお
いては、刃部材207を付勢手段211によってワーク
Wから離反する方向へ付勢した状態に、ピン209を介
して水平方向に回動自在にパンチガイド201内に前記
刃部材207を内装する構成であるので、パンチガイド
201に対するピン穴の加工が厄介であると共にパンチ
ガイド201内への刃部材207等の組付けが厄介であ
り、その加工,組立てが厄介であるという問題がある。
【0004】また、パンチドライバ205の下端部に備
えた突出部217でもって刃部材207を直接下方向へ
押圧する構成であるので、上記刃部材207による突起
221の切り起しのための回動に過不足を生じないよう
に、パンチドライバ205に対してパンチヘッド203
の取付け高さ位置を正確に調節しなければならず、パン
チヘッド203の取付け位置の調整が厄介であるという
問題がある。
【0005】さらに、上下動するパンチドライバ205
の下端部の突出部217でもって刃部材207をピン2
09を中心として水平方向に回動する構成であるので、
前記突出部217と刃部材207との接触部は次第に傾
斜面となり、刃部材207を水平方向へ回動するための
分力が次第に小さくなり、突起221の切り起し及びそ
の成形精度の向上を図る上において問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述のごとき従
来の問題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明
は、パンチとダイとの協働によってワーク表面の1部に
切り起しを行って突起を形成する突起形成金型におい
て、パンチはパンチプレスにおけるパンチホルダに上下
動自在に支持される筒状のパンチガイドを備え、このパ
ンチガイドの上部に、上端部にパンチヘッドを備えたパ
ンチドライバを上下動自在かつ上方向に付勢して設け、
上記パンチドライバの下方位置で前記パンチガイド内に
上下動自在に設けた上下スライダの下面に傾斜面を設け
ると共に、当該上下スライダと前記パンチドライバとの
間に弾性部材を介存して設け、上記上下スライダの下方
位置でかつ前記パンチガイド内に上下動自在かつパンチ
ガイドの径方向に移動自在に設けたパンチボディの下部
を前記パンチガイドの下部に設けたワーク押えから下方
向へ突出可能に設けると共に、上記パンチボディの下端
部に、ワーク表面に突起を切り起すための切起し刃を設
け、前記上下スライダの下面に形成した前記傾斜面に面
接触した傾斜面を前記パンチボディの上面に設けた構成
である。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、ワーク押えは、パンチボディを径方向に
案内する案内孔を備えると共に、上記パンチボディの下
部に形成した摺接面と摺接して上記パンチボディの下方
向への突出量を制限する摺接面を設けた構成である。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
記載の発明において、上下スライダの下面には傾斜方向
の異なる複数の傾斜面が形成してあり、かつ上記各傾斜
面に面接触した傾斜面を上面に備えた複数のパンチボデ
ィを互いに接近離反自在に設けた構成である。
【0009】請求項4に係る発明は、請求項1,2又は
3に記載の発明において、パンチボディの下部に、切起
し刃を備えたパンチチップを着脱交換可能に設けた構成
である。
【0010】請求項5に係る発明は、請求項4に記載の
発明において、パンチチップは、複数箇所に切起し刃を
備えた多角形状である。
【0011】請求項6に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、ダイは、ダイ本体の材質よりも軟質の保
護部材を上面に備えた構成である。
【0012】
【発明の実施の形態】図1を参照するに、本例に係る突
起形成金型は、例えばタレットパンチプレスなどのごと
きパンチプレス(図示省略)におけるパンチホルダ1
(タレットパンチプレスの場合には上部タレットが相当
する)に支持されるパンチ3を備えると共に、上記パン
チプレスにおけるダイホルダ5(同、下部タレット)に
支持されるダイ7を備えるものである。
【0013】前記パンチ3は、前記パンチホルダ1に上
下動自在に支持される筒状のパンチガイド9を備えてい
る。このパンチガイド9は、前記パンチホルダ1の複数
箇所に設けた周知のリフタースプリング11によって所
定高さ位置に上下動自在に支持されているものである。
【0014】上記パンチガイド9の上部にはリング状の
リテーナカラー13がOリング14を介して着脱可能に
取付けてあり、このリテーナカラー13を上下動自在に
貫通しかつパンチガイド9内に下部側を上下動自在に嵌
入したパンチドライバ15の上端部にはパンチヘッド1
7が高さ位置調節可能に螺着固定してある。そして、前
記リテーナカラー13とパンチヘッド17との間には強
力なストリッパスプリング(弾性部材)19が弾装して
あり、パンチドライバ15は上記ストリッパスプリング
19によって常に上方向へ付勢されている。
【0015】前記パンチドライバ15の下方位置で前記
パンチガイド9内には、下面を傾斜面21Aに形成した
上下スライダ21が上下動自在に嵌入してあり、この上
下スライダ21の上面とパンチドライバ15の下面との
間には、例えばコイルスプリング,皿ばね,ウレタンゴ
ム等よりなる適宜の弾性部材23が介在してある。
【0016】前記上下スライダ21の下方位置でかつ前
記パンチガイド9内には、パンチボディ25が上下動自
在かつパンチガイド9の径方向に移動自在に内装してあ
る。そして、パンチガイド9の下端部には、上記パンチ
ボディ25の下方向への移動を規制する円盤状のワーク
押え27が複数のボルト(図示省略)によって着脱可能
に取付けてある。
【0017】より詳細には、図2に詳細に示すように、
前記パンチボディ25の上面は前記上下スライダ21の
傾斜面21Aと面接触する傾斜面25Aに形成してあ
る。そして、上記パンチボディ25の下面中央部には、
前記ワーク押え27の中央部に形成した径方向の案内孔
27Aに案内されて径方向へ移動自在かつ上記案内孔2
7Aを貫通して下方向へ突出自在の下方突出部25Bが
設けてあり、この下方突出部25Bの下面には、前記ダ
イ7上に支持された板状のワークWの上面に引掻き作用
によって突起を切り起すための三角形状の切起し刃25
Cが突出して設けてある。
【0018】さらに、前記パンチボディ25において前
記下方突出部25Bの側方位置の下面25Dは、前記ワ
ーク押え27において前記案内孔27Aの両側に形成し
た傾斜面27Bに摺動自在に面接触する傾斜面に形成し
てある。上記ワーク押え27の下面において前記切起し
刃25Cに対向した位置には、上記切起し刃25Cによ
って切り起された突起を受容する三角形状の凹部27C
が形成されている。
【0019】前記上下スライダ21の傾斜面21Aと前
記パンチボディ25の傾斜面25Aとを常に面接触した
状態に保持するために、前記パンチガイド9の内面に上
下動自在に設けたスライドスプリング座29と前記パン
チボディ25に設けた穴25Hとの間には、パンチボデ
ィ25を径方向の一側で前記ワーク押え27における傾
斜面27Bの上部側へ押圧付勢するコイルスプリング等
のごとき弾性部材31が弾装してある。
【0020】ところで、前記上下スライダ21の傾斜面
21Aとワーク押え27に形成した傾斜面27Bの傾斜
方向は逆方向であり、水平を基準にした傾斜は、上下ス
ライダ21の傾斜面21Aの方が急傾斜に形成してあ
る。
【0021】以上のごとき構成において、ダイ7上に板
状のワークWを載置位置決めした状態において、パンチ
プレスに上下動自在に備えたストライカSTによってパ
ンチヘッド17を打圧し下降せしめると、リフタースプ
リング11に抗してパンチ3全体が下降され、パンチガ
イド9の下端部に備えたワーク押え27がワークWの上
面に当接し、ワークWをダイ7に押圧すると、パンチガ
イド9の下降は停止する。
【0022】その後、ストリッパスプリング19に抗し
てパンチヘッド17をさらに下降せしめると、弾性部材
23を介して上下スライダ21が下降されるので、上下
スライダ21の傾斜面21Aとパンチボディ25の傾斜
面25Aの面接触により、パンチボディ25が下方向へ
移動されると共に径方向に作用する分力によって弾性部
材31の付勢力に抗してパンチガイド9の径方向内側へ
パンチボディ25が移動されることとなる。
【0023】この際、パンチボディ25の下面25Dが
ワーク押え27の傾斜面27Bに面接触してあるので、
パンチボディ25は上記傾斜面27Bに沿って次第に下
降する。そして、上記パンチボディ25における下方突
出部25Bの下面に形成した三角形状の切起し刃25C
がワーク押え27の下面から下方向へ突出すると、上記
切起し刃25CがワークWの上面に切り込みながら次第
に径方向内側へ移動する。
【0024】すなわち、前記切起し刃25Cは、図3に
矢印Fで示すように、ワークWの上面に対して斜め下方
向に切り込みを行い、ワークWの上面を引掻く態様とな
って突起33を切り起すことになる。上記突起33は、
前記切起し刃25Cによって次第に切り起されるとき、
前記ワーク押え27の下面に形成した三角形状の凹部2
7Cに次第に受容されかつ最終的には凹部27Cへ押圧
される態様となって正確な三角形状に形成されるもので
ある。
【0025】上記構成より理解されるように、本例にお
いてはパンチドライバ15と上下スライダ21との間に
弾性部材23が介在してあることにより、例えばパンチ
ドライバ15に対するパンチヘッド17の取付位置が正
確でなく高過ぎる場合であっても、前記弾性部材23が
縮小することによって吸収されるので、何等の問題もな
いものである。
【0026】また、ストライカSTの下降によってパン
チドライバ15が次第に下降されてパンチボディ25に
設けた切起し刃25CがワークWの上面に切り込むと、
前記弾性部材23が次第に圧縮されて反発力が次第に大
きくなるので、上下スライダ21の傾斜面21Aとパン
チボディ25の傾斜面25Aとの間に作用する水平方向
の分力が次第に大きくなる。よって、ワークWの上面に
対する前記切起し刃25Cの切り込み深さが大きくなる
に従って水平方向の分力が大きくなることとなり、突起
33の切り起し抵抗が次第に大きくなる傾向にあって
も、上記突起33の切り起しを円滑に行うことができる
ものである。
【0027】前述のごとくワークWの上面に突起33を
形成した後に、ストライカSTを上昇せしめると、スト
リッパスプリング19の作用によってパンチドライバ1
5が上昇復帰されると共に弾性部材31の作用によって
パンチボディ25,上下スライダ21が元の位置に復帰
され、かつリフタースプリング11の作用によってパン
チ3全体が元の上昇位置に復帰するものである。
【0028】図4は第2例を示すものである。この第2
例においては、パンチドライバ15を上下動自在に貫通
したボルトのごとき連結部材35の下端部を上下スライ
ダ21に螺着し連結してある。そして、上下スライダ2
1の傾斜面21Aに形成したT字形状又はアリ型のガイ
ド溝21Gに、パンチボディ25の傾斜面25Aに形成
したT字形状のスライド突起又はアリ型のスライド突起
25Tを摺動自在に係合した構成であり、その他の構成
は前述した第1例の構成と同一である。
【0029】なお、前記連結部材35を上下スライダ2
1に連結するか、又は上下スライダ21を上下動自在に
貫通してパンチドライバ15に連結するかは相対的なも
のであり、また、上下スライダ21の傾斜面21Aにガ
イド溝21Gを設けてパンチボディ25にスライド突起
25Tを設けるか、逆にパンチボディ25側にガイド溝
を形成し、上下スライダ21側に上記ガイド溝に摺動自
在に係合するスライド突起を設けるかは相対的なもので
ある。
【0030】この第2例においては、連結部材35を介
してパンチドライバ15と上下スライダ21が上下方向
の離反を制限するように連結してあり、かつガイド溝2
1Gとスライド突起25Tとの係合によって上下スライ
ダ21とパンチボディ25とが機械的に係合連結される
ので、連結された部分をユニット的に取扱うことがで
き、組立てを容易に行うことができるものである。
【0031】また、前記構成により、連結部材35を介
して上下スライダ21を持ち上げることができ、また前
記ガイド溝21Gとスライド突起25Tの摺動自在な機
械的な係合によってパンチボディ25を上下スライダ2
1と同時に持ち上げることができるので、ストリッパス
プリング19の反発力を利用してパンチボディ25を持
ち上げることができ、ワークWに対する喰い込み状態か
らの切起し刃25の離脱を確実に行うことができるもの
である。
【0032】図5は、パンチボディ25の変形成を示す
もので、前記パンチボディ25と大きく異なるところ
は、複数箇所に切起し刃37A,37B,37C,37
Dを備えた多角形状のパンチチップ37をボルト等のご
とき固定具39を介してパンチボディ25に着脱交換可
能に設けた構成である。
【0033】この構成においては、パンチチップ37に
おける1つの切起し刃37Aが摩耗したときには隣接し
た切起し刃37Bに交換して使用でき、かつ全ての切起
し刃37A〜37Dが摩耗したときにはパンチチップ3
7を着脱交換して使用することができるものである。
【0034】図6は前述したパンチ3の第3例を示すも
ので、その相違するところは、上下スライダ41の下面
に、中心部から外側が低くなるように傾斜した傾斜面4
1A,41Bを対向して左右対称的に設け、かつ前記パ
ンチボディ25と同形状の第1のパンチボディ43とこ
の第1のパンチボディ43と対称形状の第2のパンチボ
ディ45とを対向配置し、そして上記第1,第2のパン
チボディ43,45の間に、両パンチボディ43,45
を離反すべく作用するコイルスプリングのごとき弾性部
材46を弾装した構成である。
【0035】上記パンチボディ43,45は、図7に示
すように、前記パンチボディ25における傾斜面25
A,下方突出部25B,切起し刃25C及び傾斜した下
面25Dに相当する傾斜面43A,45A,下方突出部
43B,45B,切起し刃43C,45C及び傾斜した
下面43D,45Dをそれぞれ備えている。
【0036】そして、前記ワーク押え27に相当するワ
ーク押え47は、第1,第2のパンチボディ43,45
を径方向に案内する案内孔47Aを備えると共に、傾斜
面27Bに相当する傾斜面47BをV字形状に備えた構
成であって、凹部27Cに相当する凹部を有しない点で
前記ワーク押え27とはその構成が多少相違している。
【0037】しかし、前述した構成以外の構成は前述し
た第1例の構成と同一であり、かつその作用も同一であ
るから、同一機能を奏する構成部分には同一符号を付す
ることとして詳細な説明は省略する。
【0038】この第3例においては、パンチヘッド17
をストライカSTによって打圧し下降せしめると、第
1,第2のパンチボディ43,45が互いに接近するよ
うに移動して、下端部に備えた切起し刃43C,45C
でもって突起33を切り起し形成するものであるから、
図8に示すように、上記切起し刃43C,45Cによっ
て切り起された両突起33は近接して対称形に形成され
るものである。
【0039】この場合、両突起33の反対側の垂直面3
3Fの間隔は常に一定に形成されるので、上記垂直面3
3Fを位置決め面として使用するとき、例えば被位置決
め部材に打抜き加工した長孔又は角穴内に前記両突起3
3を挿入して位置決めすることにより、被位置決め部材
の位置決めを精度良く行い得るものである。
【0040】図9は、パンチ3と対向して使用されるダ
イ7を示すものである。このダイ7の上面に形成した穴
7H内には、ダイ本体の材質よりも軟質の例えばプラス
チック等のごとき樹脂又は非鉄金属等よりなる円板状の
保護部材49が着脱交換可能に設けてある。
【0041】上記構成により、例えばダイ7上にワーク
Wを載置することなしに、誤ってストライカSTでもっ
てパンチ3のパンチヘッド17を打圧した場合、パンチ
ボディの下部に備えた切起し刃が硬質のダイ7に直接切
込むようなことがなく、切起し刃を保護することができ
るものである。
【0042】
【発明の効果】以上のごとき説明より理解されるよう
に、請求項1に係る発明においては、パンチドライバと
上下スライダとの間に弾性部材を介存し、かつ上記上下
スライダと下端部に切起し刃を備えたパンチボディと
を、傾斜面を介して摺動自在に面接触した構成であるか
ら、パンチドライバの上端部に設けたパンチヘッドの取
付け位置が正確でなく上下ストロークが大きすぎて正確
でない場合であっても、前記弾性部材が縮小することに
よってストローク誤差を吸収することができる。
【0043】また、弾性部材が圧縮されることによって
反発力が大きくなるので、上下スライダとパンチボディ
との摺接した傾斜面の接触圧を大きくでき、パンチボデ
ィを径方向内側へ移動せしめるための水平分力を大きく
できるものであり、ワークの上面に対する突起の切り起
し加工を円滑に行うことができる。
【0044】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、ワーク押えは、パンチボディを径方向に
案内する案内孔を備えると共に、上記パンチボディの下
部に形成した摺接面と摺接して上記パンチボディの下方
向への突出量を制限する摺接面を設けた構成であるか
ら、径方向へのパンチボディの移動が正確に行われ、か
つワークに対する切起し刃の切込みが適切に行われるも
のである。
【0045】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
記載の発明において、上下スライダの下面には傾斜方向
の異なる複数の傾斜面が形成してあり、かつ上記各傾斜
面に面接触した傾斜面を上面に備えた複数のパンチボデ
ィを互いに接近離反自在に設けた構成であるから、同時
に複数の突起を形成することができ、両突起における垂
直面間の寸法を常に一定に形成できるものである。
【0046】請求項4に係る発明は、請求項1,2又は
3に記載の発明において、パンチボディの下部に、切起
し刃を備えたパンチチップを着脱交換可能に設けた構成
であるから、切起し刃が摩耗したときに容易に着脱交換
することができる。
【0047】請求項5に係る発明は、請求項4に記載の
発明において、パンチチップは、複数箇所に切起し刃を
備えた多角形状であるから、切起し刃の摩耗に対して容
易に対応することができる。
【0048】請求項6に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、ダイは、ダイ本体の材質よりも軟質の保
護部材を上面に備えた構成であるから、誤ってパンチの
切起し刃がダイ上面に当接しても、上記切起し刃を保護
することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1例に係るパンチの断面説明図であ
る。
【図2】パンチボディとワーク押えの詳細を示す斜視説
明図である。
【図3】ワーク上面に対する突起の形成例を示す説明図
である。
【図4】第2例に係るパンチの断面説明図である。
【図5】パンチボディに対するパンチチップの取付けを
示す説明図である。
【図6】第3例に係るパンチの断面説明図である。
【図7】第3例に係るパンチボディとワーク押えの詳細
を示す斜視説明図である。
【図8】ワーク上面に対して複数の突起を形成した場合
を示す説明図である。
【図9】ダイの構成を示す斜視説明図である。
【図10】先行例に係るパンチの断面説明図である。
【符号の説明】
3 パンチ 7 ダイ 9 パンチガイド 15 パンチドライバ 17 パンチヘッド 19 ストリッパスプリング 21,41 上下スライダ 21A,25A,27B 傾斜面 23 弾性部材 25,43,45 パンチボディ 25B 下方突出部 25C,37A〜37D 切起し刃 25D 下面 27,47 ワーク押え 27A 案内孔 27C 凹部 33 突起 37 パンチチップ 49 保護部材

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチとダイとの協働によってワーク表
    面の1部に切り起しを行って突起を形成する突起形成金
    型において、パンチはパンチプレスにおけるパンチホル
    ダに上下動自在に支持される筒状のパンチガイドを備
    え、このパンチガイドの上部に、上端部にパンチヘッド
    を備えたパンチドライバを上下動自在かつ上方向に付勢
    して設け、上記パンチドライバの下方位置で前記パンチ
    ガイド内に上下動自在に設けた上下スライダの下面に傾
    斜面を設けると共に、当該上下スライダと前記パンチド
    ライバとの間に弾性部材を介存して設け、上記上下スラ
    イダの下方位置でかつ前記パンチガイド内に上下動自在
    かつパンチガイドの径方向に移動自在に設けたパンチボ
    ディの下部を前記パンチガイドの下部に設けたワーク押
    えから下方向へ突出可能に設けると共に、上記パンチボ
    ディの下端部に、ワーク表面に突起を切り起すための切
    起し刃を設け、前記上下スライダの下面に形成した前記
    傾斜面に面接触した傾斜面を前記パンチボディの上面に
    設けたことを特徴とする突起形成金型装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、ワーク
    押えは、パンチボディを径方向に案内する案内孔を備え
    ると共に、上記パンチボディの下部に形成した摺接面と
    摺接して上記パンチボディの下方向への突出量を制限す
    る摺接面を設けたことを特徴とする突起形成金型装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の発明において、
    上下スライダの下面には傾斜方向の異なる複数の傾斜面
    が形成してあり、かつ上記各傾斜面に面接触した傾斜面
    を上面に備えた複数のパンチボディを互いに接近離反自
    在に設けたことを特徴とする突起形成金型装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3に記載の発明におい
    て、パンチボディの下部に、切起し刃を備えたパンチチ
    ップを着脱交換可能に設けたことを特徴とする突起形成
    金型装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の発明において、パンチ
    チップは、複数箇所に切起し刃を備えた多角形状である
    ことを特徴とする突起形成金型装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の発明において、ダイ
    は、ダイ本体の材質よりも軟質の保護部材を上面に備え
    た構成であることを特徴とする突起形成金型装置。
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