JP3140157U - 気密庫用吸排気システム - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルター交換が容易な気密庫用吸排気システムを提供する。
【解決手段】フィルターの交換時にあって、フィルターケーシング2の第二開放端28から挿入したフィルターが、フィルター装着位置40まで移送されると、フィルター装着位置40に既にあるフィルターが、フィルターによってアイソレーター100のフィルター収容バッグ45内に押し出されるようにした。かかる構成により、フィルター交換が迅速かつ容易になされる。
【選択図】図11

Description

本考案は、アイソレーターなどの気密庫内の空気を排気または気密庫内へ吸気する気密庫用吸排気システムに関するものである。
従来、医薬品製造工場等において局所的な作業空間を実現するアイソレーター、チャンバーなどの医療用気密庫はよく知られている。この気密庫の庫内は、薬品等を取扱うことができるように外界に対して気密的に遮閉され、除染ガスとしての過酸化水素ガスなどを投入して所定レベルの除染状態が維持可能となっている。ここで、除染とは、化学T期除染、無菌、殺菌、滅菌等が含まれる。
また、この気密庫には、庫内の空気を外部に排出する、又は庫内へ空気を導入する為のフィルター装置が連結されている。かかるフィルター装置は、当該気密庫に接続された吸排気用配管を備え、この吸排気用配管内にフィルター(例えばHEPAフィルター)が装着されている。そして、例えば、気密庫内の空気が該排気用配管に導入されると、該空気が前記フィルターを透過して当該フィルターにより汚染物質が除去され、外界へ排気可能となる(例えば、特許文献1,2参照)。吸気の場合も同様に前記フィルターにより汚染物質が除去される。
特開2004−44847号公報 特開2001−514号公報
しかしながら、従来のフィルター装置にあっては、フィルターが所定の固定具を介して前記排気用配管にビス等で螺子固定されている構成が一般的であり、フィルター交換時において前記ビス等の脱着作業が非常に面倒であり、フィルター交換作業が非効率であるという問題があった。また、従来のフィルター交換作業は、前記のような脱着作業が必要であることから、作業時における汚染漏れの危険性が付きまとう問題もあった。
そこで本考案は、フィルターの交換作業が容易で簡便となる気密庫用吸排気システムを提供することを目的とする。
本考案は、庫内が外界に対して気密化されている気密庫に設けられた吸排気用開口部には、筒形状のフィルターケーシングの一方の第一開放端が接続され、かつ当該フィルターケーシング内の前記第一開放端に臨むフィルター装着位置にはフィルターが装着され、該気密庫内の空気を、前記吸排気用開口部から前記フィルターケーシング内に導入し、さらに当該フィルターケーシング内の前記フィルターを透過させてから当該フィルターケーシングに配設されたケーシング吸排気口を介して外界へ排出して前記気密庫の排気を行なう、又は、外気を、前記ケーシング吸排気口を介して前記フィルターケーシング内に導入し、さらに当該フィルターケーシング内の前記フィルターを透過させてから前記吸排気用開口部を介して前記気密庫へ排出して前記気密庫へ吸気する気密庫用吸排気システムにおいて、
前記フィルターの交換時にあって、前記フィルターケーシングの他方の第二開放端から挿入されたフィルターが、前記フィルター装着位置まで移送されると共に、フィルター装着位置に既にあるフィルターが、新たに投入された前記フィルターによって前記第一開放端及び前記吸排気用開口部を介して気密庫へ押し出されることにより、フィルター装着位置におけるフィルターが新たなフィルターに置換されてフィルター交換されるものであることを特徴とする気密庫用吸排気システムである。
かかる構成にあっては、新しいフィルターを第二開放端からフィルター装着位置に向かって押し込むと、該押し込み動作に起因して交換対象の古いフィルターがフィルター装着位置から押し出され、さらにフィルターケーシングの第一開放端から抜き出て、気密庫内に移動する。ここで、古いフィルターは、新たに投入されたフィルターに直接当接して押し出される場合もあるし、新しいフィルターとの間に介在した物体に直接当接して押し出される場合もある。このように本考案は、新しいフィルターをフィルター装着位置にスライドさせて到達させる一連の動作で、古いフィルターを気密庫へスライドさせて押し出し、フィルターを交換することが可能となる。
また、前記フィルター装着位置には、複数のフィルターが前記フィルターケーシングの筒方向に沿って連接されて配置されてなり、新たに投入された所定数だけ筒方向に沿って並ぶ装着前のフィルターが順次当該フィルター装着位置まで移動すると、該移動したフィルターと同数のフィルターがフィルター装着位置から気密庫内へ順に押し出される構成が望ましい。
かかる構成にあって、フィルター装着位置にある複数のフィルターのうち第一開放端に臨むフィルター以外のフィルターは、通常の使用状態においてフィルターとしての機能を果たしつつ、次回のフィルター交換時における新たなフィルター(ストック用フィルター)としての役割もある。なお、一般的に、気密庫の排気用として使用する場合はフィルター装着位置にある複数のフィルターのうち第一開放端に臨むフィルターが最も汚れ易く、第二開放端に近いフィルターに従って汚染の度合いが低くなる。
また、前記フィルターケーシング内に、フィルター装着位置にあるフィルターと第二開放端との間に空隙を形成して、該空隙を、前記気密庫からフィルターを透過して導入された空気が一時的に滞留する空気滞留部とし、該空気滞留部に臨ませて前記ケーシング吸排気口を配設してなる構成が提案される。
かかる構成とすることにより、空気滞留部に滞留して流動速度が著しく低下した状態の静的な空気がケーシング吸排気口から排気されることとなるため、フィルターを透過した空気がケーシング吸排気口を介してフィルターケーシングから円滑に外界へ排気される。
また、前記フィルターケーシングの第二開放端には、遮蔽位置で当該フィルターケーシング内を気密化できる開閉扉が配設されてなる構成が提案される。
かかる構成にあって、気密庫に対して空気を吸排気する場合は、前記開閉扉を遮蔽位置としてフィルターケーシング内を気密化し、新たなフィルターを投入する場合には、該開閉扉を開放位置として第二開放端を開放する。したがって、適宜位置変換させることにより、適正に、気密庫内の空気を吸排気することができると共にフィルター交換作業を行なうことができる。
また、前記フィルターは、シールが外面に取り付けられた籠型のフィルター保持具により保持されてなり、フィルターとフィルター保持具とからなるフィルターユニットがフィルター装着位置に位置した際に、前記シールが当該フィルターケーシングの内面と密着してなる構成が提案される。
かかる構成のように、各フィルターをユニット化することにより、フィルターの保守管理、及びフィルターの交換作業がより一層、簡便なものとなる。
なお、前記フィルターケーシングは、角筒形状であり、前記フィルター保持具の外形が、前記フィルターケーシングに対応した大きさの矩形形状とされていてもよい。
かかる構成とすることにより、フィルターケーシング内に露出するフィルターの表面積を可及的に広く確保することが可能となり、排気効率が向上する。
さらに、前記気密庫に設けられた吸排気用開口部に、当該気密庫から前記フィルターケーシング内へ当該気密庫を洗浄する洗浄水が浸入することを防ぐ水切り部材が配設されている構成が望ましい。
かかる構成にあって、気密庫内で医薬用品を扱う場合はコンタミネーションを防止するために庫内の洗浄が必要となるところ、前記水切り部材を配設することにより、係る洗浄に用いられる洗浄水がフィルターケーシング内に浸入してフィルターが濡れて機能低下してしまうことを防止することができる。
本考案の気密庫用吸排気システムは、新たに投入されたフィルターが、前記フィルター装着位置まで移送されると共に、当該フィルター装着位置に既にあるフィルターが、新たに投入された前記フィルターの移送に伴い前記第一開放端及び吸排気用開口部を介して気密庫内へ押し出されるようにしたため、フィルターの交換作業を迅速かつ容易に行なえる効果がある。
以下に、アイソレーター用吸排気システム1(以下、適宜、吸排気システム1という。)の実施例を添付図面に従って説明する。
この吸排気システム1は、例えば抗生物質等を取扱っているアイソレーター100内の空気を当該アイソレーター100の外にある排気系統の吸排気ダクト6へ安全に排気するため、あるいは外気を当該アイソレーター100内に清浄化して吸気するためのものであり、該アイソレーター100の外部が本考案に係る外界に相当する。なお、前記吸排気システム1により、本考案に係る気密庫用吸排気システムが構成される。また、本実施例に係る医薬用のアイソレーター100により、本考案に係る気密庫が構成される。
図1に従って、まず前記アイソレーター100を説明する。
アイソレーター100は、医薬品製造工場の床面に載置される基台101を備えている。さらに、この基台101の上に装置筐体102が乗載されている。かかる構成にあって、後述するように、装置筐体102の内部が気密的に遮閉化され、除染ガスとしての過酸化水素ガスによって除染されることにより、局所的に除染された作業空間106が生成される。また、アイソレーター100の天井部には、吸排気用開口部116が開口している。該吸排気用開口部116には、後述のフィルターケーシング2が接続されている。
また、室壁105の一部は、内部を視認可能とする透明なガラス窓112により構成されている。さらに、このガラス窓112には、室内と室外とを連通させる作業用開口部113が形成されている。そして、この作業用開口部113には、可撓性材料からなるグローブ114の基端部がOリング(図示省略)を用いて気密状に取り付けられている。これにより、グローブ114が作業空間106側に突出する態様で作業用開口部113が気密状に遮閉されることとなる。そして、作業者は、室外からグローブ114に手を挿入してガラス窓112を介して内部を確認しながら作業空間106で作業可能となる。
また、本アイソレーター100には、過酸化水素ガスを発生させる過酸化水素ガス供給装置115が接続されている。そして、過酸化水素ガス供給装置115が発生させた過酸化水素ガスが、装置筐体102の内部に投入されることにより、例えば作業対象であるワーク(図示省略)の表面や室壁105の内面が除染される。
次に、本考案の要部である吸排気システム1について詳述する。
前記吸排気システム1は、アイソレーター100の吸排気用開口部116に接続されたフィルターケーシング2を備えている。このフィルターケーシング2は金属材料からなり、図1,7等に示すように、横断面形状が正方形の角筒形状であって、その上端及び下端が開放端となっている。そして、図2等に示すように、該フィルターケーシング2の下端の第一開放端27が前記アイソレーター100の吸排気用開口部116に気密接続されている。一方、フィルターケーシング2の上端の第二開放端28には、把手31のある開閉扉3が枢設されている(図2,6等参照)。そして、該開閉扉3が支軸32(図2参照)を中心にして回動し、該第二開放端28を開放する開放位置と、該第二開放端28を気密遮蔽する遮蔽位置とに変換される。なお、開閉扉3が遮蔽位置で第二開放端28を気密遮蔽する構成は、公知の技術が用いられる。
また、図1,2等に示すように、前記フィルターケーシング2の上部側面には、ケーシング吸排気口14が配設され、該ケーシング吸排気口14に吸排気案内管5の一端が接続されている。さらに、この吸排気案内管5の他端は、当該医薬品製造工場内に既設されている吸排気ダクト6に連結されている。なお、前記ケーシング吸排気口14に接続された吸排気案内管5には、当該吸排気案内管5内を流動する空気を開通又は不通としてフィルターケーシング2の内圧を調整できる開閉バルブ装置4が取り付けられている。これにより、フィルターケーシング2内と吸排気ダクト6との間で空気が流動可能な状態と、流動不能な状態とに切り替えることが可能となっている。この開閉バルブ装置4は、公知品が好適に用いられる。
さらに、前記フィルターケーシング2内には、フィルター22が配置されて、該フィルター22により汚染物質を除去することができるようになっている。詳述すると、図3等に示すように、フィルター22は、立方体形状に成形された公知のHEPAフィルターにより構成されている。そして、該フィルター22は、その各辺を支持する籠型のフィルター保持具21により囲繞されて保持されている。なお、フィルター保持具21がフィルター22を保持している状態にあっては(図3参照)フィルター保持具21に配された矩形窓部21Aを介してフィルター22の表面が露出することとなる。
また、前記フィルター保持具21の外周には、2条のOリングシール24が外嵌されている。ここで、該Oリングシール24がフィルター保持具21から脱離してしまうことを防止すべく、図4に示すように、当該フィルター保持具21の外周面には2条の凹溝25が周成されており、各凹溝25内にOリングシール24が嵌めこまれている。なお、前記フィルター22と前記フィルター保持具21とで、フィルターユニット20が構成され、後で詳述するように、該フィルターユニット20ごと交換されることにより、フィルター交換がなされる。なお、本吸排気システム1で用いられるフィルターユニット20は、すべて同じ寸法形状とされる。
また、フィルターケーシング2内には、図5に示すように、複数の杆材(アングル材)で組み立てられた直方体形状のフィルター押え治具30が配置される。このフィルター押え治具30は、各面の中央に矩形の透孔30Aが開口している。なお、該フィルター押え治具30を構成する各杆材は、金属製であってもよいし、合成樹脂製であってもよい。
ところで、フィルターケーシング2を角筒形状とすると共に、汚染物質を吸着するフィルター22を立方体形状としたことにより、該フィルター22において汚染物質を吸着できる表面積を広く確保することができることとなり、全体として吸排気効率を向上させ得る、又はフィルター交換サイクルの頻度を長期化させ得るなどの効果がある。
なお、前記吸排気用開口部116には、アイソレーター100内を洗浄するための洗浄水等が後述のフィルターケーシング2内に漏洩して後述のフィルター22に飛散することを防止する水切り部材111(図1,8等参照)が装着されている。この水切り部材111は、図8等に示されるように、正面視矩形を呈し、本体枠111Aとアイソレーター100内部に臨む位置に配置されたパンチング穴で構成される透孔面111Bとで構成されている。また、当該水切り部材111内部には、ルーバー(図示省略)が複数列設されており、前記透孔面111Bを介してアイソレーター100とフィルターケーシング2との間で通気を可能としつつ、フィルターケーシング2内への洗浄水の浸入を前記ルーバーにより阻止している。なお、図1に示すように、前記水切り部材111は、アイソレーター100に軸支されており、開閉自在に取り付けられている。
次に、吸排気システム1の使用状態を説明する。
まず、前工程として、フィルターケーシング2にフィルター22を定位置に取り付ける。本実施例では、図2に示すように、フィルターケーシング2の下端であって第一開放端27に臨む位置を、フィルターケーシング2におけるフィルター装着位置40とし、該フィルター装着位置40に、二つのフィルターユニット20,20を筒方向(上下方向)に沿って並置する。ここで、フィルターユニット20をフィルターケーシング2内に挿入した状態にあっては、上記フィルターユニット20の各Oリングシール24が、図7等に示すように当該フィルターケーシング2の内面12と全周に亘って密着している。
具体的な装着手順としては、フィルターケーシング2の上端にある開閉扉3を開放位置とし、開放された第二開放端28から前記フィルターユニット20を一つずつ当該フィルターケーシング2内に嵌め入れ、該フィルターユニット20をフィルターケーシング2内で内面12とOリングシール24との摩擦抵抗に抗して下方に移送させながら前記フィルター装着位置40に到達させる。
ここで、フィルターユニット20をフィルター装着位置40まで容易に移送させるべく、前記フィルター押え治具30をフィルターケーシング2内に第二開放端28から挿入して、該フィルター押え治具30の下面でフィルターユニット20の上面を押さえつけて下方へ押し込むようにしてもよい。
ところで、上述のようにフィルターユニット20とフィルターケーシング2とは密着しているため、当該フィルターユニット20に保持力が生じて、該フィルターユニット20はフィルターケーシング2内で適宜の位置で位置固定させることができる。また、フィルターケーシング2内では、表面に露出しているフィルター22を介してのみ空気が流動可能となる。なお、本実施例のフィルターケーシング2に係る第二開放端28近傍は、フィルターユニット20やフィルター押え治具30が挿入し易いように、わずかに幅広の開口巾とされている。ここで便宜上、フィルター装着位置40で上下に並んだフィルターユニット20,20のうち、アイソレーター100側のフィルターユニット20を第一フィルターユニット20Aとし、該第一フィルターユニット20Aの上側に位置するフィルターユニット20を第二フィルターユニット20Bとする。
さらに、フィルター装着位置40に配置された第二フィルターユニット20Bの上側には、前記フィルター押え治具30が載せられ、そしてさらに前記開閉扉3を遮蔽位置として、フィルターケーシング2内が気密化される。なお、このとき、開閉バルブ装置4を適宜操作して、フィルターケーシング2及び/又はアイソレーター100の内圧を制御してもよい。これまでに述べたフィルター22の装着作業により、前工程が終了する。
例えばアイソレーター100内の空気を安全に排気する場合には、吸排気システム1にあって、まず開閉バルブ装置4を開通状態とし、またアイソレーター100或いは当該吸排気システム1に配設された送風装置Fを駆動させる。そうすると、アイソレーター100内の空気は、次のような経路で吸排気ダクト6まで誘導される。
まず、アイソレーター100内の空気は、当該アイソレーター100の吸排気用開口部116を介してフィルターケーシング2内に導入される。これと共に、該フィルターケーシング2の第一開放端27にあるフィルター装着位置40に配置されたフィルターユニット20A,Bに係るフィルター22,22内を上方に向かって透過し、フィルター押え治具30が配置されている空部に至って、該空部で一時的に滞留し、該空部に臨ませて設けられたケーシング吸排気口14から吸排気案内管5へ進入し、吸排気ダクト6へ排出される。なお、吸排気システム1のフィルターケーシング2に、吸排気ダクト6への空気流動を補助する送風装置を適宜配設してもよい。ところで、前記フィルター押え治具30が配置されている空部(すなわち、第二開放端28とフィルター22との間隙)を空気滞留部αとして、第二フィルターユニット20Bのフィルター22を透過した空気を一時的に滞留させるようにしている。かかる構成とすることにより、透過した空気を静的な状態としてから吸排気案内管5へ誘導することが可能となり、フィルターケーシング2の筒方向に対して直交する吸排気案内管5へ円滑に空気を案内することが可能となって排気効率が向上する効果がある。なお、上記吸排気システム1は、アイソレーター100へ空気を導入(吸気)するために用いてもよい。
次に、前記フィルター22の交換作業について説明する。
図8aに示すように、吸排気システム1を所定期間使用して吸排気を継続すると、フィルター22が目詰りして吸着能力が低下する。このため、フィルターケーシング2内のフィルター22を新しいフィルター22に交換する作業が必要となる。そこで、以下のような手順でフィルター交換がなされる。なお、フィルター装着位置40にあるフィルター22のうち、最先に交換を要するフィルター22は、アイソレーター100に最も近い第一フィルターユニット20Aのフィルター22である。
図8bに示すように、まず開閉扉3を開放し、フィルター押え治具30を取り出す。また、アイソレーター100の吸排気用開口部116において、水切り部材111を開放し、フィルター収容バッグ45の開口46を連結させる。そして、次に新しいフィルター22が保持されてなる第三フィルターユニット20Cを第二開放端28からフィルターケーシング2内へ挿入する。
そして、図9c,dに示すように、該第三フィルターユニット20Cを下方へ移送する。このとき、フィルター押え治具30を用いて該第三フィルターユニット20Cを下方へ押し込むようにしてもよい。
ここで、新しい第三フィルターユニット20Cが下方へ移動してフィルター装着位置40に差し掛かると、該第三フィルターユニット20Cの下面が第二フィルターユニット20Bの上面と当接し、該第二フィルターユニット20Bを下方へ押圧することとなる。そうすると、該第二フィルターユニット20Bの直下に位置する第一フィルターユニット20Aも押圧されて順に下方へ移動する。
そうすると、図10eに示すように、第一フィルターユニット20Aは、前記第三フィルターユニット20Cの移送に伴い第一開放端27及び吸排気用開口部116を介してアイソレーター100内のフィルター収容バッグ45内へ押し出される。このように、第一フィルターユニット20Aがフィルター収容バッグ45内に収容されるのと共に、第二フィルターユニット20Bはフィルター装着位置40の下位に配され、新たな第三フィルターユニット20Cはフィルター装着位置40の上位に配される。換言すれば、フィルター装着位置40にあって、第一、第二フィルターユニット20A,20Bが、第二、第三フィルターユニット20B,20Cに置換される。
前記フィルター収容バッグ45内に収容されたフィルターユニット20Aは、その開口46がシールされて切断されることにより、汚染物質を飛散させることなく交換対象である第一フィルターユニット20Aが回収される。そして、吸排気用開口部116について水切り部材111を閉鎖して装着するなどの後処理がなされてフィルター交換作業が完了する。
なお、フィルター22の交換時期は、フィルター22の前後で圧力降下(差圧)を計測して特定することができる。
なお、本考案は、上記実施例に限定されるものでなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、フィルター装着位置40に配置可能なフィルター22の数は、3個以上であってもよいし、1個(単数)であってもよい。ただし、いずれの場合にあっても、装着前の新しいフィルター22が所定数だけ投入されると、それと同数のフィルター22がフィルター装着位置40から押し出されてフィルター収容バッグ45で収容可能となるトコロテン式の構成が好適である。また、フィルターケーシング2は、円筒形状であってもよく、これに伴ってフィルター22を円柱(円盤)形状としてもよい。また、フィルターケーシング2は、起立状に設置してフィルター22を上下方向で移動させる以外にも、アイソレーター100などの気密庫に対して水平に取り付けてフィルター22を左右方向で移動させるようにしてもよい。
吸排気システム1の概要側面図である。 吸排気システム1の部分拡大縦断側面図である。 フィルターユニット20の外観斜視図である。 Oリングシール24の装着状態を示す説明図である。 フィルター押え治具30の外観斜視図である。 フィルターケーシング2の平面図である。 図2のA−A線横断面図である。 水切り部材111の正面図である。 フィルターの交換手順を示す説明図である。 図9から続く、フィルターの交換手順を示す説明図である。 図10から続く、フィルターの交換手順を示す説明図である。
符号の説明
1 アイソレーター用吸排気システム
2 フィルターケーシング
3 開閉扉
6 吸排気ダクト
14 排気口
20(20A,20B,20C) フィルターユニット
21 フィルター保持具
22 フィルター
24 Oリングシール
27 第一開放端
28 第二開放端
30 フィルター押え治具
40 フィルター装着位置
100 アイソレーター
111 水切り部材
α 空気滞留部

Claims (7)

  1. 庫内が外界に対して気密化されている気密庫に設けられた吸排気用開口部には、筒形状のフィルターケーシングの一方の第一開放端が接続され、かつ当該フィルターケーシング内の前記第一開放端に臨むフィルター装着位置にはフィルターが装着され、該気密庫内の空気を、前記吸排気用開口部から前記フィルターケーシング内に導入し、さらに当該フィルターケーシング内の前記フィルターを透過させてから当該フィルターケーシングに配設されたケーシング吸排気口を介して外界へ排出して前記気密庫の排気を行なう、又は、外気を、前記ケーシング吸排気口を介して前記フィルターケーシング内に導入し、さらに当該フィルターケーシング内の前記フィルターを透過させてから前記吸排気用開口部を介して前記気密庫へ排出して前記気密庫へ吸気する気密庫用吸排気システムにおいて、
    前記フィルターの交換時にあって、前記フィルターケーシングの他方の第二開放端から挿入されたフィルターが、前記フィルター装着位置まで移送されると共に、フィルター装着位置に既にあるフィルターが、新たに投入された前記フィルターによって前記第一開放端及び前記吸排気用開口部を介して気密庫へ押し出されることにより、フィルター装着位置におけるフィルターが新たなフィルターに置換されてフィルター交換されるものであることを特徴とする気密庫用吸排気システム。
  2. 前記フィルター装着位置には、複数のフィルターが前記フィルターケーシングの筒方向に沿って連接されて配置されてなり、新たに投入された所定数だけ筒方向に沿って並ぶ装着前のフィルターが順次当該フィルター装着位置まで移動すると、該移動したフィルターと同数のフィルターがフィルター装着位置から気密庫内へ順に押し出されるものであることを特徴とする請求項1記載の気密庫用吸排気システム。
  3. 前記フィルターケーシング内に、フィルター装着位置にあるフィルターと第二開放端との間に空隙を形成して、該空隙を、前記気密庫からフィルターを透過して導入された空気が一時的に滞留する空気滞留部とし、該空気滞留部に臨ませて前記ケーシング吸排気口を配設してなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の気密庫用吸排気システム。
  4. 前記フィルターケーシングの第二開放端には、遮蔽位置で当該フィルターケーシング内を気密化できる開閉扉が配設されてなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の気密庫用吸排気システム。
  5. 前記フィルターは、シールが外面に取り付けられた籠型のフィルター保持具により保持されてなり、フィルターとフィルター保持具とからなるフィルターユニットがフィルター装着位置に位置した際に、前記シールが当該フィルターケーシングの内面と密着してなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の気密庫用吸排気システム。
  6. 前記フィルターケーシングは、角筒形状であり、前記フィルター保持具の外形が、前記フィルターケーシングに対応した大きさの矩形形状とされてなることを特徴とする請求項5記載の気密庫用吸排気システム。
  7. 前記気密庫に設けられた吸排気用開口部に、当該気密庫から前記フィルターケーシング内へ当該気密庫を洗浄する洗浄水が浸入することを防ぐ水切り部材が配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の気密庫用気密庫用吸排気システム。
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