JP3138154U - マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】 鼻部や顎部の形状に応じて自然と円滑に且つ正確に立体的に展開して、鼻や顎部に隙間なく均一に面接触すると共に口部を完全に被覆し、違和感や圧迫感を与えることなく着用することができるマスクを提供する。
【解決手段】 マスク本体1の背面に鼻部覆い片2と顎部覆い片3とを重ね合わせ状態で配設して鼻部覆い片2の上端縁部をマスク本体1の上端部に中央部から両側端に向かって下方に湾曲した融着部からなる円弧状取付部2aによって取付けていると共に顎部覆い片3の下端縁部をマスク本体1の下端部に中央部から両側端に向かって上方に湾曲した円弧状取付部3aによって取付けあり、これらの円弧状取付部2a、3aを支点として鼻部覆い片2と顎部覆い片3とを後方に向かってそれぞれ斜め上方、斜め下方に展開することにより、鼻部や口部を全面的に被覆した立体構造のマスクを形成する。
【選択図】 図6

Description

本考案は、外出時に花粉等の吸い込みを防止する場合や風邪を引いた場合、或いは、一般作業上等において着用するマスクの改良に関するものである。
従来から、この種のマスクとしては種々の構造のものが考案されており、一般的に使用されている簡易なマスクとしては、四角形状のガーゼや不織布等からなり、その両側端部に耳掛け紐を取り付けてなるものが知られているが、このマスクが平面的な形状であるために着用すると、マスクの背面と鼻や頬との間に隙間が生じて花粉等が浸入する虞れがある。また、マスク本体に上下方向に複数の襞を形成してこの襞を背面側から押し拡げることにより鼻の***に対応して立体的なマスクとして使用可能にしたマスクも広く知られているが、その背面が鼻に圧着して圧迫感や違和感を与えるといった問題点がある。
このため、例えば、特許文献1に記載されているように、中部構造面の上下端に上部構造面と下部構造面とを連設し、中部構造面をマスク本体としてこのマスク本体の背面上半部上に上記上部構造面を折り返してその両側端縁部をマスク本体の上部両側端縁部に折り返した上端から下端に向かって外側方に傾斜するように融着等により固定してこの上部構造面で鼻覆い部を形成する一方、マスク本体の背面下半部上に上記下部構造面を折り返してその両側端縁部をマスク本体の下部両側端縁部に折り返した下端から上端に向かって外側方に傾斜するように融着等により固定してこの上部構造面で顎覆い部を形成し、さらに、マスク本体の両側端部に耳掛け紐を装着してなる立体構造マスクが考案されている。
そして、着用に際しては、上部構造面(以下、鼻覆い部とする)と下部構造面(以下、顎覆い部とする)を後方に向かって引き起すことによって拡開させたのち、鼻覆い部によって鼻部から両頬部にかけて密接状態に被覆すると共に顎覆い部によって顎部から両耳の下方近傍部にかけて密接状態に被覆し、中部構造面(以下、マスク本体とする)口部を被覆した使用状態にすることができる。
実用新案登録第3101352号公報
しかしながら、上記のように構成した立体構造マスクによれば、マスク本体の上下端縁に対して折り返されている鼻覆い部の両側端縁と顎覆い部の両側端縁とをマスク本体の両側端縁の上部と下部とにそれぞれ融着等により一体に連設していると共に折り返している連設部が水平直線状に形成されているため、鼻覆い部と顎覆い部とを後方に引き起こして展開させると、マスク本体と鼻覆い部及び顎覆い部との両側縁部が後方に引き寄せられてマスク本体が後方に湾曲変形しようとするが、マスク本体の上下端縁部に対する鼻覆い部の上端縁と顎覆い部の下端縁部との連設部が上述したように、それぞれ水平直線状の折り返し部に形成しているので、これらの水平直線状の折り返し部を支点としてこれらの鼻覆い部と顎覆い部とが全幅に亘って同一の角度でもって起立しようとしてマスク本体が後方へ湾曲するのを阻止しようとする突っ張り力が発生することになる。
換言すれば、マスク本体の垂直な面に対して鼻覆い部と顎覆い部とを水平直線状の折り返し部から水平方向に引き起こした状態でマスク本体を後方に湾曲させようとすると、これらの鼻覆い部と顎覆い部とを平面扇形状に圧縮させようとする作用力が発生し、この作用力が突っ張り力となる。このため、この突っ張り力を吸収しながら鼻覆い部を鼻の***形状に沿って湾曲変形させると共にマスク本体を口部に沿って円弧状に湾曲変形させるには、上記水平直線状の折り返し部の一部を集中的に座屈させて鼻覆い部と顎覆い部とを折り返し部を支点として上下方向に屈折させなければならず、この屈折によってマスクや鼻覆い部等に皺や凹凸等の形崩れが発生すると共に、顔面に対して部分的に強く密着したり、密着が殆ど生じていない部分が発生して顔面への正確な密着性が阻害され、鼻覆い部や顎覆い部と顔面との間に隙間が生じ易くなるといった問題点があった。
本考案はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、皺や凹凸変形等が生じることなく鼻部や顎部の形状に応じて自然と円滑に且つ正確に立体的に変形させることができると共に、鼻や顎部に隙間なく均一に面接触状態に密着させて違和感や圧迫感を与えることなく着用することができるマスクを提供するにある。
上記目的を達成するために、本考案のマスクは、請求項1に記載したように、不織布等のフィルタ部材からなるマスク本体の背面にこのマスク本体と同じ素材よりなる鼻部覆い片と顎部覆い片とを重ね合わせ状態に配設して、鼻部覆い片の上端縁部をマクス本体の上端部に該マクス本体の幅方向の中央部から両側端部に向かって下方に円弧状に湾曲した線状の融着部によって取り付けていると共に、顎部覆い片の下端縁部をマスク本体の下端部に該マスク本体の幅方向の中央部から両側端部に向かって上方に円弧状に湾曲した融着部によって取り付けていて、これらの鼻部覆い片と顎部覆い片との自由端部をそれぞれの融着部を支点として後方に拡開可能に形成してあり、さらに、マスク本体の両側端部に紐取付具を装着してこの紐取付具に耳掛け紐を取り付けてなる構造を有している。
このように構成したマスクにおいて、請求項2に係る考案は、上記鼻部覆い片は、マスク本体にその上端部を融着している取付部の両端からその両側端縁を下方に突出させていると共に下端縁を両側端縁の下端から中央部に向かって緩やかな凸円弧状に湾曲させて上記両側端縁と共に自由端縁に形成している一方、顎部覆い片は、マスク本体にその下端部を融着している取付部の両端からその両側端縁を上方に突出させていると共に上端縁を両側端縁の上端から横幅方向の中央部に向かって緩やかな凸円弧状に湾曲させて両側端縁と共に自由端縁に形成してあり、さらに、鼻部覆い片の両側端縁と下端縁とで囲まれた下半部と顎部覆い片の両側端縁と上端縁とで囲まれた上半部とをマスク本体の背面中央部上に互いに重ね合わた構造としている。
また、請求項3に係る考案は、上記紐取付具は、マスク本体の両側端部に固着している合成樹脂製薄板部の外側縁における上下部に内側に向かって開口した紐取付口を有し且つ耳掛け紐を弾性的に挟着する平面コ字状の紐挿通係止片を形成していると共に、上記合成樹脂製薄板部の外側縁中央部に切欠凹部を設けてなり、この紐取付具の上下紐係止片間にゴム輪からなる耳掛け紐を挿通状態で且つ紐挿通係止片の弾性挟着力に抗して長さ方向に引き出し可能に取り付けてなる構造を有している。
本考案のマスクによれば、マスク本体の背面に鼻部覆い片と顎部覆い片とを重ね合わせた状態で配設しているので、コンパクトに折り畳んだ形状となって保管や取り扱いが容易となるばかりでなく、鼻部覆い片の上端縁部をマクス本体の上端部に該マクス本体の幅方向の中央部から両側端部に向かって下方に円弧状に湾曲した線状の融着部によって取り付けていると共に、顎部覆い片の下端縁部をマスク本体の下端部に該マスク本体の幅方向の中央部から両側端部に向かって上方に円弧状に湾曲した融着部によって取り付けているので、これらの円弧状取付部を支点として鼻部覆い片と顎部覆い片とを後方に引き起こして拡開させようとすると、引き起し開始時には、まず、円弧状取付部の両側端に引き起し力が作用してマスク本体の両側端部を横幅方向の中央部を支点として自動的に後方に湾曲させることができ、さらに、鼻部覆い片と顎部覆い片とをそれぞれ上下方向に起立させることによって、マスク本体を後方に大きく円弧状に湾曲させていくことができる。
この際、鼻部覆い片と顎部覆い片とが円弧状取付部を支点としてそれぞれ上下方向に円滑に起立すると共にその起立度に応じてマクス本体が後方に引き寄せられてこれらの鼻部覆い片と顎部覆い片とに部分的な引張力や圧縮力を発生させることなくマスク本体と共に全面的に均一湾曲させることができ、皺や凹凸変形等が生じることなくその内面全面を鼻部や顎部の形状に沿って円滑且つ正確に立体的に変形させることができ、鼻や顎部に隙間なく均一に面接触させて違和感や圧迫感を与えることなく、さらには、眼鏡のくもりも生じさせることなく着用することができる。
また、請求項2に係る考案によれば、鼻部覆い片は、マスク本体にその上端部を融着している上記円弧状の取付部の両側端からその両側端縁を下方に突出させていると共に下端縁を両側端縁の下端から中央部に向かって緩やかな凸円弧状に湾曲させて上記両側端縁と共に自由端縁に形成しているので、円弧状に湾曲した取付部の両側端を結ぶ直線から下方に突出している該鼻部覆い片の下半部が顔面形状に沿って自由に湾曲変形可能なフラップ状の自由端部を形成して、その内面全面を鼻部から頬部にかけて均一に面接触状態に密着させることができると共に、円弧状取付部の中央部において連設した鼻部覆い片の中央部とこの中央部から下方のマスク本体の中央部とによって鼻の先端から前方に向かって膨出した膨出部を形成することができ、この膨出部の背面の凹部空間内に鼻孔とその下方の口部を位置させてマスク本体の背面によって圧迫されることなく、該背面から所定の隙間を設けた状態となるように覆うことができて円滑な呼吸を行うことができる。
同様に、顎部覆い片も、マスク本体にその下端部を融着している取付部の両側端からその両側端縁を上方に突出させていると共に上端縁を両側端縁の上端から横幅方向の中央部に向かって緩やかな凸円弧状に湾曲させて両側端縁と共に自由端縁に形成しているので、円弧状に湾曲した取付部の両側端を結ぶ直線から上方に突出している該鼻部覆い片の上半部が顎部の形状に沿って自由に湾曲変形可能なフラップ状の自由端部を形成して、その内面全面を顎部に均一に面接触状態に密着させることができる。
請求項3に係る考案によれば、マスク本体の両側端部に装着している耳掛け紐の取付具は、マスク本体の両側端部に固着している合成樹脂製薄板部の外側縁における上下部に内側に向かって開口した紐取付口を有し且つ耳掛け紐を弾性的に挟着する平面コ字状の紐挿通係止片を形成していると共に、上記合成樹脂製薄板部の外側縁中央部に切欠凹部を設けてなり、この紐取付具の上下紐係止片間にゴム輪からなる耳掛け紐を挿通状態で且つ紐挿通係止片の弾性挟着力に抗して長さ方向に引き出し可能に取り付けているので、内側に向かって開口している紐取口を通じて紐取付具に対する耳掛け紐の着脱が容易に行えると共に、マスク本体の両側端部に固着している合成樹脂製薄板部によってマスク本体を全面的に緊張状態に保持しながら体裁のよい着用を可能にし得るものである。
さらに、この紐取付具における合成樹脂製薄板部の外側縁中央部に切欠凹部を設けているので、上下紐挿通係止片間に露出している紐部分をこの切欠凹部に指先を挿入するようにして引っ掛けることにより、上下紐挿通係止片の弾性挟着力に抗して紐を所望長さ部分引き出して上下紐挿通係止片から外側方にループ状に引き出されている耳掛け紐の長さをマスクの着用者に応じて最適な長さに調節することができ、この状態にして耳掛け紐を耳に引っ掛けても、該耳掛け紐に生じる引張力が紐挿通係止片に対して直角方向に作用して紐挿通係止片からの紐の引き出しを阻止することができ、常に安定した着用を可能にすることができる。
次に、本考案の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1はマスク全体の背面側から見た斜視図、図2はその正面図、図3は中央縦断面図であって、このマスクは、熱融着が可能な不織布等の柔軟性を有するフィルタ部材からなるマスク本体1と、このマスク本体1と同じ素材からなる鼻部覆い片2及び顎部覆い片3と、マスク本体1の両側端部に装着している紐取付具4と、この紐取付具4に取り付けている耳掛け紐5とから構成されてあり、マスク本体1は横幅方向の中央部の縦幅寸法を顔面における鼻孔の開口下端と顎下端との間の長さ寸法に略等しい縦幅に形成されていると共にこの中央部から両側端に向かってその縦幅が徐々に幅狭くなるように上端縁を下方に向かって、下端縁を上方に向かってそれぞれ緩やかに傾斜した傾斜端縁1a、1bに形成している。
鼻部覆い片2は、縦幅及び横幅共にマスク本体1の縦幅及び横幅よりもそれぞれ幅狭く形成されてあり、その上端縁部をマスク本体1の上端部に横幅方向の中央部から両側端部に向かって下方に円弧状に湾曲した線状の融着部によって取り付けてこの円弧状取付部2aを支点として後方に引き起こすことにより拡開可能にすると共にさらに斜め上方に展開可能に構成している。
この鼻部覆い片2の上端縁部の融着による上記円弧状取付部2aは、マスク本体1の横幅方向の中央部においてはこのマスク本体1の上端縁と同じ部分に一体に融着しているが、この中央部からマスク本体1の両側端に行くに従ってマスク本体1の両側傾斜上端縁1a、1aから下方に徐々に離れてこのマスク本体1の傾斜上端縁1aよりも中央部から下方への屈曲度を大きくしてあり、さらに、鼻部覆い片2の一定長さを有する両側端部2b、2bをマスク本体1に融着させることなく円弧状取付部2aの両側端から下方に向かって突出させていると共に鼻部覆い片2の下端縁をこの両側端部2b、2bの下端角部から中央部に向かって緩やかな凸円弧状に湾曲した自由端縁2cに形成している。従って、円弧状取付部2aの両側端を結ぶ直線から下方に突出している該鼻部覆い片2の下半部は横長フラップ状の自由端部2'に形成されてあり、この自由端部2'はマスク本体1の背面中央部上に重ね合わせ状態に配設されている。
一方、上記顎部覆い片3は、鼻部覆い片2と同大、同形であってこの鼻部覆い片2を反転した形状に形成されてあり、その下端縁部をマスク本体1の下端部に横幅方向の中央部から両側端部に向かって上方に円弧状に湾曲した線状の融着部によって取り付けてこの円弧状取付部3aを支点として後方に引き起こすことにより拡開可能にすると共にさらに斜め下方に展開可能に構成している。
この顎部覆い片3の上記円弧状取付部3aは、マスク本体1の横幅方向の中央部においてはこのマスク本体1の下端縁と同じ部分に一体に融着しているが、この中央部からマスク本体1の両側端に行くに従ってマスク本体1の両側傾斜下端縁1b、1bから上方に徐々に離れてこのマスク本体1の傾斜下端縁1bよりも中央部から上方への屈曲度を大きくしてあり、さらに、顎部覆い片3の一定長さを有する両側端部3b、3bをマスク本体1に融着させることなく円弧状取付部3aの両側端から上方に向かって突出させていると共に顎部覆い片3の上端縁をこの両側端部2b、2bの上端角部から中央部に向かって緩やかな凸円弧状に湾曲した自由端縁3cに形成している。従って、円弧状取付部3aの両側端を結ぶ直線から上方に突出している該顎部覆い片3の上半部は鼻部覆い片2と同様に横長フラップ状の自由端部3'に形成されてあり、この自由端部3'はマスク本体1の背面中央部上に上記鼻部覆い片2と共に重ね合わせ状態に配設されている。
なお、マスク本体1における上下端縁や、鼻部覆い片2と顎部覆い片3の自由端縁2c、3cは中央部から両側端に向かって傾斜或いは円弧状に湾曲させることなく、水平直線状に形成しておいてもよい。また、マスク本体1の中央部上に、顎部覆い片3の自由端部3'を下側にしてこの顎部覆い片3の自由端部3'に鼻部覆い片2の自由端部2'を重ねているが、鼻部覆い片2の自由端部2'を下側に配しておいてもよい。
マスク本体1の両側端部に装着している上記紐取付具4は、図4に示すように、マスク本体1の両側端縁の縦幅に略等しい長さを有する縦長長方形状の合成樹脂製薄板部4aの外側縁部における上下に内側方に向かってフック状に屈曲させてなる平面コ字状の紐挿通係止片4b、4bを一体に設けていると共に上下に対向した紐挿通係止片4b、4b間における合成樹脂製薄板部4aの外側端中央部に指先が挿し込み可能な大きさを有する半円状の切欠凹部4cを形成してなり、上記合成樹脂製薄板部4aの背面をマスク本体1の両側端部の前面に融着によって固着している。
この合成樹脂製薄板部4aの外側縁部に一体に設けている上記紐挿通係止片4bは、合成樹脂製薄板部4aの外側端面から前方から内側に向かって半円形状に屈曲してその屈曲内面によって耳掛け紐5を弾性的に挟着する上下方向に連通した紐挿通孔部4b1 を備えていると共にこの紐挿通孔部4b1 の内側端を更に内側方に突出させてこの突出端部4b2 と合成樹脂製薄板部4aとの対向面間で紐取付口4dを形成している。この紐取付口4dは、その先端部を合成樹脂製薄板部4aの前面から前方に向かって屈折させて耳掛け紐5を容易に受け入り可能に拡開させている。
このように形成した紐挿通係止片4bは、合成樹脂製薄板部4aの上部においては、その上端と該上端から下方に小間隔を存した部分との2箇所に設けられていると共に、合成樹脂製薄板部4aの下部においては、その下端と該下端から上方に小間隔を存した部分との2箇所に設けられており、上側一対の紐挿通係止片4b、4bと下側一対の紐挿通係止片4b、4bとの間の合成樹脂製薄板部4aの外側端中央部に上記半円状の切欠凹部4cを設けている。
耳掛け紐5はゴム輪からなり、上記紐取付具4における上下紐挿通係止片4b、4bの紐取付口4d、4bから紐挿通孔部4b1 、4b1 内に挿入して、これらの紐挿通孔部4b1 に上下方向に挿通させた状態で弾性的に挟着させてあり、上下端の紐挿通孔部4b1 、4b1 から外側方にループ状部分5aを引き出した状態に取付けられている。
従って、上下紐挿通係止片4b、4b間に挿通、支持されている耳掛け紐5の中央部5bは上記半円状の切欠凹部4c上を上下方向に縦断した状態に配設されてあり図5(イ)〜(ハ)に示すように、この中央部5bを指先で引っ掛けて紐挿通係止片4b、4bから紐挿通孔部4b1の弾性挟着力に抗して所望長さ引き出すと、その引き出し長さに応じて外側方に突設している上記ループ状部分5aの長さが短くなり、着用者に応じて最適な着用状態となるようにその長さを調整することができる。
合成樹脂製薄板部4aの中央部側に紐挿通孔部4b1 、4b1 を向けている上下に対向する紐挿通係止片4b、4bから外側方に引き出された上記紐部分5b' は、合成樹脂製薄板部4aの上端と下端とに設けている紐挿通係止片4b、4bから引き出されている部分を該紐の長さ方向、即ち、紐挿通係止片4b、4bの紐挿通孔部4b1 の延長方向に張引すると、再び、紐挿通係止片4b、4bの紐挿通孔部4b1 内に戻って上記ループ状部分5aを長さを長くすることができるが、ループ状部分5aを耳に引っ掛けた状態においては、該ループ状部分5aの引張力が合成樹脂製薄板部4aの上端と下端とに設けている紐挿通係止片4b、4bの紐挿通孔部4b1 に挿通した紐部分に対して直角方向に作用することになり、従って、紐挿通孔部4b1 からの紐の引き出しが阻止されるものである。
次に、このマスクを着用するに際して、上記鼻部覆い片2における自由端部2'の中央部を摘んでこの鼻部覆い片2をその上端円弧状取付部2aを支点として後方に引き起こして拡開させると、円弧状取付部2aはマスク本体1の上端部に対して中央部から両側端に向かって下方に円弧状に湾曲しているので、まず、自由端部2'の引き起しによってその両側端部2b、2bの上端が一体に取付られている円弧状取付部2aの両側端に上記引き起し力が作用してマスク本体1の両側端部が横幅方向の中央部を支点として自動的に後方に湾曲させられる。
さらに、鼻部覆い片2の自由端部2'を後方に引き起こしたのち、上方に向かって展開させると、鼻部覆い片2の中央部が円弧状取付部2aの中央部を支点として上方に起立しながら該鼻部覆い片2の両側部を引き寄せ、この引き寄せによってマスク本体1は円弧状取付部2aの両側部を介してさらに後方に大きく湾曲することになる。この際、マスク本体1の後方への湾曲と共に鼻部覆い片2はその両側端間の間隔を狭められるが、マスク本体1の上端部と鼻部覆い片2の上端縁部とを連設させている上記円弧状取付部2aは上述したようにその中央部から両側端に向かって下方に湾曲しているので、鼻部覆い片2はこの円弧状取付部2aを介して後方に向かって斜め上方に逃げるように起立して図6に示すように、皺や凹凸などが生じることなく全面的に緊張させた状態で起立させることができる。
このように、鼻部覆い片2が後方に向かって斜め上方に起立し、且つ、マスク本体1と共にその中央部から両側部に向かって後方に湾曲して立体構造のマスクを構成し、このマスクを着用した際には図7、図8に示すように、その鼻部覆い片2の中央湾曲部によってその湾曲部の背面が鼻の稜線から両側面に沿って密着した状態で被覆する膨出部を形成すると共に、この膨出部の下端と連なった円弧状取付部2aの中央部から下方に垂下した状態のマスク本体1の中央湾曲部は口部から前方に小間隔を存した位置で口部を被覆した状態を保持し、さらに、マスク本体1の両側端部の内面と鼻部覆い片2における自由端部2'の両側部の内面とが頬面に隙間なく且つ圧迫することなく全面的に均一に密着することになる。
また、顎部覆い片3においてもこの鼻部覆い片2と同様に、その自由端部3'の中央部を摘んで下端円弧状取付部3aを支点として後方に引き起こして拡開させると、マスク本体1の両側端部が横幅方向の中央部を支点として後方に湾曲させられ、さらに、後方に引き起こしたのち下方に向かって展開させると、この顎部覆い片3の中央部が円弧状取付部3aの中央部を支点として下方に向かって起立しながら該鼻部覆い片2の両側部を引き寄せ、この引き寄せによってマスク本体1は円弧状取付部3aの両側部を介してさらに後方に大きく湾曲し、顎部覆い片3に皺や凹凸などが生じることなく該顎部覆い片3を全面的に緊張させた状態で展開させることができる。
このように、鼻部覆い片2と顎部覆い片3とを後方に向かって展開させることにより、マスク本体1と共にこれらの鼻部覆い片2と顎部覆い片3とが図6〜図8に示すように、その中央部から両側部に向かって後方に湾曲して立体構造のマスクを構成し、このマスクを着用した際には、鼻部覆い片2によって上述したように鼻部を全面的に被覆すると共に顎部覆い片3が顎の湾曲形状に沿って変形しながら顎部にその内面を隙間なく且つ圧迫することなく全面的に均一に密着させることができる。
マスク全体を背面側から見た斜視図。 その正面図。 その中央縦断面図。 紐取付具を装着したマスクの一端部の斜視図。 耳掛け紐の長さ調整を行っている状態のマスク一端部の正面図。 マスクを立体的に展開させて状態の裏面側から見た斜視図。 着用した状態の斜視図。 その状態を仮想線で表している側面図。
符号の説明
1 マスク本体
2 鼻部覆い片
2a 円弧状取付部
3 顎部覆い片
3a 円弧状取付部
4 紐取付具
4a 合成樹脂製薄板部
4b 紐挿通係止片
4c 切欠凹部

Claims (3)

  1. 不織布等のフィルタ部材からなるマスク本体の背面にこのマスク本体と同じ素材よりなる鼻部覆い片と顎部覆い片とを重ね合わせ状態に配設して、鼻部覆い片の上端縁部をマクス本体の上端部に該マクス本体の幅方向の中央部から両側端部に向かって下方に円弧状に湾曲した線状の融着部によって取り付けていると共に、顎部覆い片の下端縁部をマスク本体の下端部に該マスク本体の幅方向の中央部から両側端部に向かって上方に円弧状に湾曲した融着部によって取り付けていて、これらの鼻部覆い片と顎部覆い片との自由端部をそれぞれの融着部を支点として後方に拡開可能に形成してあり、さらに、マスク本体の両側端部に紐取付具を装着してこの紐取付具に耳掛け紐を取り付けていることを特徴とするマスク。
  2. 鼻部覆い片は、マスク本体にその上端部を融着している取付部の両側端からその両側端縁を下方に突出させていると共に下端縁を両側端縁の下端から中央部に向かって緩やかな凸円弧状に湾曲させて上記両側端縁と共に自由端縁に形成している一方、顎部覆い片は、マスク本体にその下端部を融着している取付部の両側端からその両側端縁を上方に突出させていると共に上端縁を両側端縁の上端から横幅方向の中央部に向かって緩やかな凸円弧状に湾曲させて両側端縁と共に自由端縁に形成してあり、さらに、鼻部覆い片の両側端縁と下端縁とで囲まれた下半部と顎部覆い片の両側端縁と上端縁とで囲まれた上半部とをマスク本体の背面中央部上に互いに重ね合わていることを特徴とする請求項1に記載のマスク。
  3. 紐取付具は、マスク本体の両側端部に固着している合成樹脂製薄板部の外側縁における上下部に内側に向かって開口した紐取付口を有し且つ耳掛け紐を弾性的に挟着する平面コ字状の紐挿通係止片を形成していると共に、上記合成樹脂製薄板部の外側縁中央部に切欠凹部を設けてなり、この紐取付具の上下紐係止片間にゴム輪からなる耳掛け紐を挿通状態で且つ紐挿通係止片の弾性挟着力に抗して長さ方向に引き出し可能に取り付けていることを特徴とする請求項1記載のマスク。
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