JP3137432U - 光沢性印刷構造 - Google Patents

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裕之 田上
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Abstract

【課題】 印刷機による一連の印刷工程のみによって製造でき、更に、印刷画像により再現される原画像中の光輝部分に対してごく自然な風合いの光沢を付与できる絵葉書又は証券についての光沢性印刷構造を提供すること。
【解決手段】 高輝度画像部11は、印刷画像9の背後から光沢下地8、即ち、ホログラム層4の光沢が表出される部分であって、原画像を再現した印刷画像9に対してホログラム層4が発する特有の光沢が視覚効果として付加される。特に、高輝度画像部11の中でも、印刷画像9の非画線部(インキの非付着部分)と光沢下地8とが重畳する部分である非画線光沢部11aは、印刷画像9の画線部(インキの付着部分)で光沢下地8が遮蔽されることがなく、故に、後述する透明ニス層12越しにホログラム層4の光沢が直接表出され、原画像を再現した印刷画像9に対して一層強い光沢感を付与することができる。
【選択図】 図1

Description

本考案は、光干渉による光沢を発するホログラム層や金属蒸着層などの光沢層上に所望の原画像を印刷により再現することで、その印刷画像に光沢層が発する光沢を効果的に反映させることができる絵葉書又は証券についての光沢性印刷構造に関するものである。
従来より、絵葉書や証券などの印刷物については、その商品としての付加価値を高めるために種々の処理が施されているが、その一種として、絵葉書の絵面や証券の表面に光沢を付与することで高級感を演出することができる箔押し処理が知られている。この箔押し処理は、絵葉書の絵面や証券の表面の少なくとも一部に対し、表面に光沢のある箔材を貼着するものであり、かかる箔材の光沢によって印刷画像を装飾することで、絵葉書や証券の美観向上を図り、その付加価値を高めるものである。
しかしながら、上記した箔押し処理では、印刷機による印刷工程とは別に、箔押し機によって必要な部分に箔材を貼着する工程が必要となるため、印刷機による一連の印刷工程のみによっては印刷物を製造することができず、絵葉書や証券の製造工程が全体として煩雑となるという問題点があった。また、このような箔押し処理では、一般的に、箔材の貼着部分と被貼着部分との境界が明瞭となってしまうため、箔押しされた部分とその周囲との境界を自然な感じでぼかすことが困難であった。
このため、例えば、絵葉書の絵面に風景画や風景写真などの原画像を印刷によって再現した場合に、そこに描写され又は写り込んでいる光輝部分(例えば、ランプやライトなどの照明光、太陽光や照明光を反射する建物などの人工物又は空や水面などの自然物、その他光を発光又は反射する媒体(発光物や光反射物)など)に箔材を貼着すると、かかる光輝部分の輪郭のぼやけ具合を、ごく自然な感じで再現できないという問題点があった。
そこで、本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、印刷機による一連の印刷工程のみによって製造でき、更に、印刷画像により再現される原画像中の光輝部分に対してごく自然な風合いの光沢を付与できる絵葉書又は証券についての光沢性印刷構造を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1の光沢性印刷構造は、絵葉書又は証券について、光沢層を有した印刷基材を用いて、その光沢層上の印刷範囲に対して所望の原画像を印刷により再現することで形成される印刷構造であって、その印刷範囲の一部に対し原画像に基づいて作成される下地画が光硬化型白色系インキで印刷されることで形成されて前記光沢層を被覆する遮蔽下地と、その遮蔽下地を除いた前記印刷範囲内の部分であって前記光沢層の表面からなる光沢下地と、その光沢下地及び遮蔽下地に対し、原画像に基づいて作成される印刷版を介して光硬化型インキで印刷されることで原画像を再現した印刷画像とを備えており、その印刷画像と前記遮蔽下地とは光照射によって硬化されており、前記印刷範囲には、前記印刷画像と前記光沢下地との重畳部分であって前記光沢層の光沢が表出される高輝度画像部と、その印刷画像と前記遮蔽下地との重畳部分であって前記光沢層の光沢が弱められている低輝度画像部とが設けられている。
この請求項1の光沢性印刷構造によれば、絵葉書又は証券について、光沢層を有する印刷基材が用いられ、その光沢層上に印刷範囲が設定されて、この印刷範囲に対し、原画像に基づいて作成される下地画が光硬化型白色系インキを用いて印刷される。すると、印刷範囲の一部には、光硬化型白色系インキが付着した遮蔽下地が形成される一方、その印刷範囲の残部には、光硬化型白色系インキが付着されずに光沢層の表面からなる光沢下地が形成される。換言すれば、遮蔽下地は印刷範囲に印刷される下地画の画線部となり、光沢下地は印刷範囲に印刷される下地画の非画線部となる。
このように遮蔽下地及び光沢下地が形成された印刷範囲に対し、原画像に基づいて作成される印刷版を介して印刷画像が光硬化型インキで印刷されると、印刷範囲の遮蔽下地及び光沢下地からなる複合的な下地上に原画像が再現される。すると、印刷画像と光沢下地との重畳部分は高輝度画像部となって、この高輝度画像部からは光沢層の光沢が表出される。これに対し、印刷画像と遮蔽下地との重畳部分は低輝度画像部となって、光沢層の光沢が遮蔽されて弱められる。
請求項2の光沢性印刷構造は、請求項1の光沢性印刷構造において、前記高輝度画像部は、前記印刷画像の中でも、その印刷画像によって再現される原画像に存在している光輝部分に相当する箇所について設けられている。
この請求項2の光沢性印刷構造によれば、請求項1の光沢性印刷構造と同様の作用及び効果を奏することに加え、原画像を再現した印刷画像の中にある光輝部分は、高輝度画像部から表出される光沢層の光沢によって効果的に強調されるので、かかる光沢によって印刷範囲に印刷される印刷画像の美観を向上できる。
例えば、原画像が風景画又は風景写真であって、そこに照明光などの人工光、太陽光などの自然光、又は、それらを反射するもの(建物などの人工物又は空や水面などの自然物)が光輝部分として描写され又は写り込んでいる場合は、これらの光輝部分の画像に光沢下地が重畳するように下地画を原画像から作成して、その下地画を印刷範囲に印刷して遮蔽下地を形成すれば、印刷画像中の光輝部分を高輝度画像部にすることができ、かかる光輝部分を光沢層の光沢により強調し美化することができる。
請求項3の光沢性印刷構造は、請求項2の光沢性印刷構造において、前記印刷基材を用いた絵葉書について、前記光沢層上の印刷範囲に対し、夜景を撮影した原画像を印刷により再現することで形成される光沢性印刷構造であって、前記光輝部分が、前記原画像に写し出されている夜景中の発光物又は光反射物である。
この請求項3の光沢性印刷構造によれば、請求項2の光沢性印刷構造と同様の作用及び効果を奏することに加え、印刷画像によって再現された原画像に写し出されている夜景中の照明等の発光物や、その発光物の光を反射する水面などの光反射物を、高輝度画像部から表出される光沢層の光沢によって表現することができ、絵葉書に写し出される夜景画像を優美なものとすることができる。
請求項4の光沢性印刷構造は、請求項1から3のいずれかの光沢性印刷構造において、前記印刷画像は、原画像を変換した網点画像が版面に形成される印刷版を介して印刷されるものである。
この請求項4の光沢性印刷構造によれば、請求項1から3のいずれかの光沢性印刷構造と同様の作用及び効果を奏することに加え、印刷画像が網点画像によって原画像を再現するものであるので、網点の密度(網点面積率)の高低に応じて、印刷画像の画線部の背後から表出される光沢層の光沢(光反射率)を強弱させることができる。
請求項5の光沢性印刷構造は、請求項1から4のいずれかの光沢性印刷構造において、下刷ニス版を介して前記印刷画像の上から塗布される透明な光硬化型下刷ニスの硬化物によって形成され、前記印刷範囲全体を被覆するコーティング層を備えている。
この請求項5の光沢性印刷構造によれば、請求項1から4のいずれかの光沢性印刷構造と同様の作用及び効果を奏することに加え、コーティング層によって光沢層や印刷画像を保護することができるとともに、この透明なコーティング層を介することで高輝度画像部によって表出される光沢層の光沢が減殺されることなく透過させられる。
しかも、かかるコーティング層の塗布についても、下刷ニス版を介して印刷機による一連の印刷工程の中で行うことができる。さらに、コーティング層を形成する下刷ニスには光硬化型のものが用いられるので、光沢層のように透水性がなく通常の下刷ニスでは乾燥しにくい印刷面であっても、そこに塗布された下刷ニスに対して光線を照射することによって迅速に硬化させることができる。
請求項6の光沢性印刷構造は、請求項5の光沢性印刷構造において、前記コーティング層の表面であって前記低輝度画像部に対応する部分に設けられ、そのコーティング層に対する撥液性を有する透明性な光硬化型上刷ニスが上刷ニス版を介して塗布され、その光硬化型上刷ニスの硬化物によって微細凹凸状に形成されるエンボス層を備えている。
この請求項6の光沢性印刷構造によれば、請求項5の光沢性印刷構造と同様の作用及び効果を奏することに加え、コーティング層における低輝度画像部に対応する部分には微細凹凸状のエンボス層が設けられるので、かかるエンボス層の微細凹凸によってコーティング層表面の光の乱反射を誘発させて、低輝度画像部の全体的な光反射率を低下させることができる。
さすれば、低輝度画像部からコーティング層が発する光沢が除去されるので、高輝度画像部に表出される光沢層の光沢を一層際立たせることができるようになる。しかも、かかるエンボス層の塗布についても、印刷版を介して印刷機による一連の印刷工程の中で行うことができる。
さらに、エンボス層を形成する上刷ニスには光硬化型のものが用いられているので、光沢層のように透水性がなく通常の上刷ニスでは乾燥しにくい印刷面であっても、そこに塗布された上刷ニスに対して光線を照射することによって迅速に硬化させることができる。
本考案の光沢性印刷構造によれば、絵葉書又は証券の原紙となる印刷基材に対し、その光沢層上に設定される印刷範囲に、原画像に基づいた下地画を用いて遮蔽下地及び光沢下地を形成し、それらの上に原画像を再現した印刷画像を印刷することで、その印刷画像の印刷範囲内に互いに性質の異なる高輝度画像部と低輝度画像部とを混在させて形成することができるという効果がある。
特に、高輝度画像部は、そこに存在する印刷画像の背後から光沢層の光沢を表出させることができ、かかる光沢によって印刷画像に艶やかさを付与して、その美観を向上させることができるという効果がある。取り分け、印刷画像の非画線部と光沢下地とが重畳する部分は、原画像の色彩と置き換わって光沢層自体が画像の一部となるので、原画像にはない新たな美観が一層強調されるという効果がある。
また、高輝度画像部とともに印刷範囲に混在している低輝度画像部では、印刷画像の背後からの透過する光沢層の光沢が遮蔽下地によって弱められるので、印刷範囲の背後全体から光沢層の光沢が透過して印刷画像全体が過度にぎらつくことが防がれ、印刷画像全体としての視認性の低下や、印刷画像の美観の低下を防止できるという効果がある。しかも、低輝度画像部が存在することで、高輝度画像部と低輝度画像部とのコントラストが強められるので、高輝度画像部の光沢が一層強調されるという効果がある。
また、高輝度画像部は、光沢下地の上に印刷画像が印刷されることで形成されるので、従来の箔打ち処理による場合とは異なり、例えば、風景画や風景写真などの原画像中に描写され又は写り込んでいる光輝部分に光沢を付与する場合でも、その光輝部分の輪郭のぼやけ具合を、ごく自然な風合いに再現することができるという効果がある。さらに、高輝度画像部及び低輝度画像部を印刷範囲に形成するための遮蔽下地及び印刷画像は、いずれも印刷機による一連の印刷工程の中でなされるので、絵葉書や証券の製造工程を簡素化できるという効果もある。
しかも、遮蔽下地及び印刷画像を印刷するためのインキには光硬化型のものが用いられるので、かかるインキに対して光線を照射することによって迅速に硬化させることができる。このため、光沢層のように透水性がなく通常のインキでは乾燥しにくい印刷面であっても、そこに設定される印刷範囲に高輝度画像部および低輝度画像部を確実に形成することができるという効果がある。
以下、本考案の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本考案の一実施例である光沢性印刷構造物1の縦断面図である。この光沢性印刷構造物1は、ホログラム層や金属蒸着層などの光沢層上に所望の原画像を印刷により再現した印刷構造物である。なお、本実施例においては、光沢層の一例としてホログラム層4を用いて説明する。
図1に示すように、光沢性印刷構造物1は、その台紙であるところの印刷基材2を備えている。この印刷基材2は、厚紙製の基材本体3と、その基材本体3の片側全面に貼着される薄膜状のホログラムフィルム製のホログラム層4とを備えている。
ホログラム層4は、光干渉による光沢を発する光沢層の一種であり、このホログラム層4上には印刷範囲5が設定されている。印刷範囲5は、原画像を再現する印刷画像9が印刷される範囲であって、ホログラム層4の表面積以下のサイズとされている。そして、この印刷範囲5内にあるホログラム層4の上には、印刷画像9を印刷するための下地となる、複合下地部6が形成されている。
次に、印刷基材2のホログラム層4上に形成される複合下地部6について説明する。
複合下地部6は、遮蔽下地7と光沢下地8とからなる複合的な下地である。遮蔽下地7は、印刷範囲5の一部に形成される下地であって、ホログラム層4の表面を被覆するものである。この遮蔽下地7は、原画像に基づいて作成される下地画を、下地版を介して印刷範囲5内に、白色系の光硬化型インキを用いてオフセット印刷したものであり、かかる光硬化型インキがホログラム層4に付着して硬化することで形成されている。つまり、遮蔽下地7の平面形状は、下地画の画線部と一致するものとなる。
光沢下地8は、印刷範囲5のうちで遮蔽下地7を除いた部分に形成される下地であって、ホログラム層4の表面自体からなるものである。したがって、上記した遮蔽下地7が下地画の画線部ならば、この光沢下地8は、下地画のうち光硬化型インキが付着されていない非画線部に相当するものであって、光沢性印刷構造物1の表面から外部へ向けて、ホログラム層4の光沢を表出させる領域として機能する。
ここで、遮蔽下地7の印刷に使用される下地版は、例えば、原画像をモノクロ化したポジ画像(以下「原モノクロポジ画像」という。)を作成し、更に、その原モノクロポジ画像に対して二次的な画像処理を施して加工したモノクロポジ画像(以下「二次モノクロポジ画像」という。)を作成し、その二次モノクロポジ画像を網点画像に変換し、この網点画像が版面画像として版面に形成することで製版される。
このように製版された下地版を介して下地画をオフセット印刷する場合は、その版面に形成される版面画像の画線部に光硬化型インキが付着されて、この版面に付着したインキがブランケットなどの中間転写体に転写される。そして、この中間転写体に転写されたインキが、この中間転写体から印刷範囲5に転写されることで、印刷範囲5に光硬化型インキが付着されて下地画が印刷されるのである。
次に、印刷画像9について説明する。
印刷画像9は、複合下地部6が形成された印刷範囲5に対し、原画像に基づいて作成される印刷版を介して、4色のプロセスカラー系の光硬化型インキを用いてオフセット印刷されたものであり、4色のプロセスカラーの網点画像によって原画像を再現したものである。
ここで、印刷画像9の印刷版は、原画像をプロセスカラー(YMCK)の色成分である4色のイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の色成分の画像に色分解し、その各色成分画像をFMスクリーニング処理によって網点画像に変換し、その各色成分の網点画像を版面画像として版面にそれぞれ形成したものであり、各色成分毎にそれぞれ製版される。
そして、印刷画像9は、これらの各色成分の印刷版を介して、各色成分の光硬化型インキが順番に複合下地部6の上にオフセット印刷によって付着されることで、各色成分の網点画像が複合下地部6の上に重畳されて形成される。また、このようにして印刷される印刷画像9は、網点画像によって原画像を再現するものであるので、その網点面積率の高低に応じて、印刷画像9の画線部の背後から表出されるホログラム層4の光反射率が高低させて、かかるホログラム層4の光り具合を調整するものとなる。
なお、FMスクリーニング処理は、連続階調をもった原画像を、擬似的に連続階調を再現したハーフトーン画像(網点画像)へと変換するためのスクリーニング処理(演算処理)の一種である。このFMスクリーニング処理により変換された網点画像によれば、特に、微小一定サイズ(例えば20μm程度)の基本ドット(網点)を不規則に配置することで、単位面積当たりの基本ドットの密度(網点面積率)で濃淡を表現することができる。
また、印刷画像9が印刷された印刷範囲5には、その印刷画像9と遮蔽下地7とが重畳した部分である低輝度画像部10と、印刷画像9と光沢下地8とが重畳した部分である高輝度画像部11とが、それぞれ形成されることとなる。ここで、低輝度画像部10は、印刷画像9の背後にあるホログラム層4の光沢が遮蔽下地7によって遮蔽されて弱められ又は完全に遮断される部分であるので、印刷画像9の背景が過度にぎらつくことが防止され、かかる印刷画像9により再現される原画像の本来的な描写が表出される。
一方、高輝度画像部11は、印刷画像9の背後から光沢下地8、即ち、ホログラム層4の光沢が表出される部分であって、原画像を再現した印刷画像9に対してホログラム層4が発する特有の光沢が視覚効果として付加される。特に、高輝度画像部11の中でも、印刷画像9の非画線部(インキの非付着部分)と光沢下地8とが重畳する部分である非画線光沢部11aは、印刷画像9の画線部(インキの付着部分)で光沢下地8が遮蔽されることがなく、故に、後述する各ニス層13,14越しにホログラム層4の光沢が直接表出され、原画像を再現した印刷画像9に対して一層強い光沢感を付与することができる。
次に、遮蔽下地7(下地画)及び印刷画像9の印刷に使用される光硬化型インキについて説明する。
光硬化型インキは、特定の波長の光線を照射することによって重合されて硬化するインキであり、主として、着色料の他に光重合性樹脂や光重合開始剤(増感剤)が含まれている。本実施例では、光硬化型インキとして、紫外線照射により光重合して硬化するUVインキが用いられており、下地画(遮蔽下地7)の印刷には白色系UVインキが、印刷画像9の印刷には4色のプロセスカラーのUVインキが、それぞれ用いられる。
また、白色系及びプロセスカラーのUVインキを用いて下地画(遮蔽下地7)及び印刷画像9が印刷範囲5にオフセット印刷されると、かかる印刷範囲5に対して紫外線が照射されることによって、UVインキが硬化されて遮蔽下地7及び印刷画像9が形成が完了するのである。また、これらのUVインキの印刷処理と、紫外線照射によるUVインキの硬化処理とは、オフセットUV印刷機を用いることで一連の印刷工程の中で行うことができる。
次に、コーティングニス層13及びエンボスニス層14について説明する。
コーティングニス層13は、複合下地部6及び印刷画像9の上から印刷範囲5全体を被覆して保護するものであり、透明な光硬化型下刷ニスの硬化物で形成され、かつ、略平滑な表面を有した樹脂層である。このコーティングニス層13は、印刷画像9が複合下地部6の上にオフセット印刷された後、その印刷画像9の上から未硬化状態の下刷ニスが下刷ニス版を介して塗布され、その光硬化型下刷ニスを光照射によって硬化させることで形成される。
なお、本実施例では、印刷範囲5全体を被覆する略均一な厚みのコーティングニス層13を形成する必要があるので、印刷範囲5に対して下刷ニスを塗布する下刷ニス版として、ベタ版を使用することが好ましい。
また、コーティングニス層13が透明であることから、このコーティングニス層13の下に設けられる光沢下地8及び遮蔽下地7の上に印刷される印刷画像9も、かかるコーティングニス層13を透過して外部に表出される。このため、高輝度画像部11によって表出されるホログラム層4の光沢が減殺されることなく透過させられる。
エンボスニス層14は、コーティングニス層13の表面に形成される微細凹凸状の透明な樹脂層であり、コーティングニス層13に対する撥液性を有する透明性な光硬化型上刷ニスの硬化物で形成されている。このエンボスニス層14は、未硬化状態の上刷ニスを、上刷ニス版を介して塗布し、かかる光硬化型上刷ニスがコーティングニス層13上で弾かれて微細凹凸状となったところを、光照射によって硬化させて形成したものである。
ここで、エンボスニス層14の塗布に使用される上刷ニス版は、原画像に基づいて作成されるものである。この上刷ニス版を製版する場合は、例えば、原モノクロポジ画像を作成し、この原モノクロポジ画像に対して所望の画像処理を施して加工することで、上刷ニス画を作成する。
この上刷ニス画は、エンボスニス層14の微細凹凸を付与したい箇所を画線部(高明度部分(白色部分))とし、かつ、コーティングニス層13の略平滑な表面を露出させたい箇所を非画線部(低明度部分(黒色部分))とした画像であり、上刷ニス版の版面には、かかる上刷ニス画をFMスクリーニング処理によって変換した網点画像が版面画像として形成される。
このように製版された上刷ニス版により塗布形成されるエンボスニス層14は、コーティングニス層13の表面全体ではなく局所的に、主として、コーティングニス層13における低輝度画像部10に対応する部分に設けられる。さすれば、低輝度画像部10の表面では、エンボスニス層14の微細凹凸によってコーティングニス層13表面の光の乱反射が誘発されて、その全体的な光反射率が低下させられ、コーティングニス層13表面で起きる光反射による印刷画像9の視認性低下を防止できる。
しかも、低輝度画像部10の表面にエンボスニス層14を形成することで、低輝度画像部10の表面からコーティングニス層13が発する光沢が除去されるので、コーティングニス層13の光沢と相俟って高輝度画像部11から表出されるホログラム層4の光沢を一層際立たせることができる。
もっとも、エンボスニス層14の形成箇所は、必ずしも低輝度画像部10に限定されるものではなく、上刷ニス版の版面の網点画像を調整することで、例えば、高輝度画像部11に対応する部分のコーティングニス層13表面に設けることもできる。さすれば、高輝度画像部11の表面の光反射率が低下されるため、かかる高輝度画像部11にある印刷画像9の背後から表出されるホログラム層4の光沢が弱められ、エンボスニス層14の微細凹凸による独特な光沢感が発揮される。
なお、エンボスニス層14の用途は、必ずしも上記したものに限定されるものではなく、例えば、エンボスニス層14が形成された部分(図4中のエンボス形成部15に相当する部分)と、エンボスニス層14が形成されずにコーティングニス層13が露出した部分(図4中のエンボス非形成部16に相当する部分)との光反射率の相違を利用して、各ニス層13,14からなる光沢性印刷構造物1の表面に透かし模様を加工する場合に用いても良い。
ここで、この光硬化型下刷ニス及び光硬化型上刷ニスは、特定の波長の光線を照射することによって重合されて硬化するニスであり、その組成成分として光重合性樹脂や光重合開始剤(増感剤)が含まれている。本実施例では、光硬化型の下刷ニス及び上刷ニスとして、紫外線照射により光重合して硬化する透明なUVニスが用いられている。
また、UVニスが塗布された後は、かかる印刷範囲5に対して紫外線が照射されることによって、UVニスが硬化されてコーティングニス層13及びエンボスニス層14からなる光沢性印刷構造物1の表面層が印刷範囲5に形成される。さらに、UVニスの塗布処理と、紫外線照射によるUVニスの硬化処理とは、オフセットUV印刷機を用いることで一連の印刷工程の中で行うことができる。
なお、本実施例で用いる下地版、印刷版及び上刷ニス版は、いずれもコンピュータによって原画像データに基づいて網点画像データが作成されて、その網点画像データがCTP(Computer-to-Plate)システムへ出力されて、そのCTPシステムによって網点画像に対応する版面画像が版面に直接形成されることで製版されたものである。
次に、図2を参照して、上記した光沢性印刷構造物1を絵葉書20に適用した場合について説明する。
ここで、絵葉書20の絵面(写真や絵画が印刷される面)21には、印刷基材2のホログラム層4のある面が用いられ、ホログラム層4のないもう一方の面は、絵葉書20の宛名面として用いられる。なお、光沢性印刷構造物1が適用される製品は、必ずしも絵葉書20に限定されるものではなく、この他にも、例えば、証券にも適用することができる。
図2は、絵面21を光沢性印刷構造物1で構成した絵葉書20の平面図であり、図3は、図2の絵葉書20の絵面21に形成される遮蔽下地7及び光沢下地8の領域を概略的に示した平面図であり、図4は、図2の絵葉書20の絵面21に形成されるエンボス形成部15及びエンボス非形成部16の領域を概略的に示した平面図である。
なお、図3中の2点鎖線は、印刷範囲5の輪郭を表す仮想線であり、図4中の外側の2点鎖線は、絵葉書20の輪郭を表す仮想線であり、図4中の内側の2点鎖線は印刷範囲5の輪郭を表す仮想線である。
図2に示すように、絵葉書20の絵面21には略長方形状の印刷範囲5が設定されており、この印刷範囲5には光沢性印刷構造物1を用いて風景写真である原画像が再現されている。具体的に、この絵面21には、河川の川面と、その河川の川縁に沿って建ち並ぶ複数件の家屋と、その家屋と河川との間に川縁に沿って延びる小道と、その小道沿いに立ち並ぶガス灯及び樹木と、河川を横断する架橋と、その架橋に沿って立ち並ぶ街灯と、架橋の背後に連なる山々と、その山々の上に広がる夜空とが撮影された風景写真が再現されている。
この光沢性印刷構造物1で構成される絵面21によれば、原画像である風景写真中に存在する光輝部分を再現した画像部分、例えば、小道の路面の一部、各ガス灯の明かり、架橋上の各街灯の明かり、この各街灯の明かりが反射する川面及び家屋の窓ガラスなどの部分が、高輝度画像部11とされている。
ここで、図3に示すように、図2で高輝度画像部11となっている小道の路面の一部、ガス灯、街灯の明かり、川面及び一部の窓ガラスに対応する箇所は、光沢下地8(図中の白抜き部分)となっている。このため、絵葉書20の絵面21では、上記した小道の路面の一部、ガス灯、街灯の明かり、川面及び窓ガラスなどの部分から印刷基材2のホログラム層4の光沢が表出されて、その光沢による視覚効果によって美観が高められる。
また、図2に示した光沢性印刷構造物1で構成される絵面21によれば、原画像である風景写真中に存在する光輝部分を除く部分を再現した画像部分、例えば、小道の路面の残部、架橋、山々、夜空及び家屋などの部分が、低輝度画像部10とされている。
ここで、図3に示すように、図2で低輝度画像部10となっている小道の路面の残部、架橋、山々、夜空及び家屋に対応する箇所は、遮蔽下地7(図中のハッチング部分)となっている。このため、絵葉書20の絵面21では、上記した小道の路面の残部、架橋、山々、夜空及び家屋などの部分については、ホログラム層4の光沢が弱められ又は遮蔽されることで、画像のぎらつきが防止される。
また、図4に示すように、図2で高輝度画像部11となっているガス灯、街灯の明かり、川面及び一部の窓ガラスに対応する箇所については、エンボスニス層14が形成されずにコーティングニス層13が露出したエンボス非形成部16(図中の白抜き部分)となっている。このため、エンボスニス層14の微細凹凸を透過することでホログラム層4の光沢が乱反射して弱められることもなく、コーティングニス層13を透過して発せられるホログラム層4の光沢が強調されている。
一方、図2で高輝度画像部11となっている小道の路面の一部に対応する箇所については、エンボスニス層14が形成されたエンボス形成部15(図中のハッチング部分)となっている。このため、かかるエンボスニス層14の微細凹凸によって印刷画像9の背後から表出するホログラム層4の光沢が乱反射されることで、エンボス形成部15の高輝度画像部11とはまた異なった独特の美観が付与される。
さらに、低輝度画像部10となる小道の路面の残部、架橋、山々、夜空及び家屋に対応する箇所については、エンボス形成部15となっている。このため、かかるエンボスニス層14の微細凹凸によって、光を乱反射させてコーティングニス層13が発する光沢が除去されており、低輝度画像部10の視認性を高めつつ、高輝度画像部11に表出されるホログラム層4の光沢を一層際立たせることができる。
ところで、図3に示される遮蔽下地7及び光沢下地8は、その両者の境界部分が図面作成上の制約によって明確に区画されているが、現実に形成される遮蔽下地7と光沢下地8との境界部分には中間調的な部分が存在している。これは、上記した通り、遮蔽下地7は、下地画の画線部を白色系の光硬化型インキの付着具合で再現した網点画像で形成されるため、この下地画における各部の網点面積率の高低によって遮蔽下地7に濃淡が生じることとなるからである。
また、図4に示されるエンボス形成部15及びエンボス非形成部16についても、その両者の境界部分が図面作成上の制約によって明確に区画されているが、現実に形成されるエンボス形成部15とエンボス非形成部16との境界部分はごく自然な風合いを演出するために不規則にぼかされている。
以上、実施例に基づき本考案を説明したが、本考案は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
本考案の一実施例である光沢性印刷構造物の縦断面図である。 絵面を光沢性印刷構造物で構成した絵葉書の平面図である。 図2の絵葉書の絵面に形成される遮蔽下地及び光沢下地の領域を概略的に示した平面図である。 図2の絵葉書の絵面に形成されるエンボス形成部及びエンボス非形成部の領域を概略的に示した平面図である。
符号の説明
1 光沢性印刷構造物(光沢性印刷構造)
2 印刷基材
4 ホログラム層(光沢層)
5 印刷範囲
7 遮蔽下地
8 光沢下地
9 印刷画像
10 低輝度画像部
11 高輝度画像部
13 コーティング層
14 エンボス層
20 絵葉書
21 絵面

Claims (6)

  1. 絵葉書又は証券について、光沢層を有した印刷基材を用いて、その光沢層上の印刷範囲に対して所望の原画像を印刷により再現することで形成される光沢性印刷構造であって、
    その印刷範囲の一部に対し原画像に基づいて作成される下地画が光硬化型白色系インキで印刷されることで形成されて前記光沢層を被覆する遮蔽下地と、
    その遮蔽下地を除いた前記印刷範囲内の部分であって前記光沢層の表面からなる光沢下地と、
    その光沢下地及び遮蔽下地に対し、原画像に基づいて作成される印刷版を介して光硬化型インキで印刷されることで原画像を再現した印刷画像とを備えており、
    その印刷画像と前記遮蔽下地とは光照射によって硬化されており、
    前記印刷範囲には、前記印刷画像と前記光沢下地との重畳部分であって前記光沢層の光沢が表出される高輝度画像部と、その印刷画像と前記遮蔽下地との重畳部分であって前記光沢層の光沢が弱められている低輝度画像部とが設けられていることを特徴とする光沢性印刷構造。
  2. 前記高輝度画像部は、前記印刷画像の中でも、その印刷画像によって再現される原画像に存在している光輝部分に相当する箇所について設けられていることを特徴とする請求項1記載の光沢性印刷構造。
  3. 前記印刷基材を用いた絵葉書について、前記光沢層上の印刷範囲に対し、夜景を撮影した原画像を印刷により再現することで形成される光沢性印刷構造であって、
    前記光輝部分が、前記原画像に写し出されている夜景中の発光物又は光反射物であることを特徴とする請求項2記載の光沢性印刷構造。
  4. 前記印刷画像は、原画像を変換した網点画像が版面に形成される印刷版を介して印刷されるものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光沢性印刷構造。
  5. 下刷ニス版を介して前記印刷画像の上から塗布される透明な光硬化型下刷ニスの硬化物によって形成され、前記印刷範囲全体を被覆するコーティング層を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光沢性印刷構造。
  6. 前記コーティング層の表面であって前記低輝度画像部に対応する部分に設けられ、そのコーティング層に対する撥液性を有する透明性な光硬化型上刷ニスが上刷ニス版を介して塗布され、その光硬化型上刷ニスの硬化物によって微細凹凸状に形成されるエンボス層を備えていることを特徴とする請求項5記載の光沢性印刷構造。
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