JP3136776U - エンジンのガスケット - Google Patents

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Abstract

【課題】金属製でスペーサ部材を兼用するガスケットを用いることにより、ピストンとシリンダーヘッドとの干渉がなく、排気タイミングの調整や圧縮比の調整を簡単正確にかつ排出漏れや圧縮漏れなく行えるようにする。
【解決手段】クランクケースの上部にガスケット3を介してシリンダーとシリンダーヘッドとを結合してなるエンジンのガスケット3として、ガスケット3を金属製の板材から形成し、かつ、その厚みを1mm〜6mmと厚肉形状としてクランクケース2に対するシリンダー側全体の取り付け高さを調整するためのスペーサー部材を兼用する構成とした。
【選択図】図2

Description

本考案は、主としてミニカーや軽オートバイに用いられるエンジンにおけるクランクケースの上部にガスケットを介してシリンダーとシリンダーヘッドを結合してなるエンジンのガスケットに関する。
従来、例えばミニカーや軽オートバイに用いられる2サイクルエンジンにあっては、図4に示すようにクランクケースAの上部に紙製で厚みが0.5mm〜1mm未満のガスケットBを介してシリンダーC及びシリンダーヘッドDを取り付け、このガスケットBによりクランクケースAとシリンダーヘッドDとの結合時、これらクランクケースAとシリンダーヘッドDとの間からのエアー漏れを防止するようになされている。
ところで、エンジンのさらなる高回転、高出力を得る場合、例えばピストンボアを拡げて排気量をアップすればよいのであるが、往々にして構造的に限界がある。また、図4において点線で示すようにシリンダーCに設けられた排気ポートEの上部をリューター等で削り排気タイミングを早めるように加工し、高回転、高出力を得るようにすることもあるが、その加工には非常に高度な技術が必要で熟練者であっても10個に2〜3個程度しかうまく加工できないものであった。
この他、例えば上記したガスケットBの厚みを厚めに変更することにより、シリンダーC及びシリンダーヘッドDをクランクケースAに対して上方に持ち上げ、そのうえでクランクケースA内のクランクFの長さxやコンロッドGの長さyを長くすることにより、ピストンHのストロークを延ばしてシリンダーCの排気タイミング(ポートタイミング)の調整やエンジン圧縮比の調整を行うことが考えられる。
しかし、従来のガスケットBは紙製であり、そのうえ厚みが0.5mm〜1mm未満と非常に薄いため、複数枚重ねないと厚みがだせないばかりか希望する厚みが正確に得られにくく、その上、薄い紙製のガスケットを複数枚重ねると排出漏れや圧縮漏れが発生し易くなり、採用しずらい問題があった。
そこで、本考案は金属製でスペーサ部材を兼用するガスケットを用いることにより、ピストンとシリンダーヘッドとの干渉がなく、排気タイミングの調整や圧縮比の調整を正確にかつ排出漏れや圧縮漏れなく行えるようにするエンジンにおけるガスケットの提供を課題とする。
上記問題を解決するため本願の請求項1に記載の考案は、クランクケースの上部にガスケットを介してシリンダーとシリンダーヘッドとを結合してなるエンジンのガスケットであって、ガスケットを金属製の板材から形成し、かつ、その厚みを1mm〜6mmと厚肉形状としてクランクケースに対するシリンダー側全体の取り付け高さを調整するためのスペーサー部材を兼用する構成としたことを特徴とする。
本考案によれば、スペーサー部材を兼用する肉厚の金属製ガスケットを用いてクランクケースの上部とシリンダーとの間に介装することにより、排気ポートの位置を簡単容易にかつ正確に変更して、排気タイミングの調整やエンジン圧縮比の調整を正確容易にかつ排出漏れや圧縮漏れなく行うことができる。また、排気量アップを計るため、例えばクランクケースに内蔵されるコンロッドとクランクを長めのものに変更してピストンのストロークを通常ストロークよりも延長する場合にも、その通常ストロークよりも延長した長さに一致する厚みの金属製板材からなるガスケットをクランクケースの上部とシリンダーとの間に介装するだけで、クランクケースに対するシリンダー側全体の取り付け高さを上方に正確に変更することができる。これにより、エンジンのさらなる高回転、高出力化を容易に計ることができながらピストンがシリンダー室の上死点に至るときピストンがシリンダーヘッドに干渉するのを防止することができる。
以下、本考案の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は本考案に係るガスケットを装備した2サイクルエンジンの概略縦断面図であって、このエンジン1はクランクケース2の上部にガスケット3を介してシリンダー4とシリンダーヘッド5が結合されている。
クランクケース2には、混合気を該ケース2内に送る吸気ポート21と複数(図では3つ)の掃気通路22が設けられる一方、そのケース2内にはクランク軸6に固定されたクランク7と、下部がクランク7の先端に連結され、上部にシリンダー4内を上下動するピストン8を連結したコンロッド9とがクランク運動可能に内蔵されている。ここで図1に示す実施の形態では、排気量アップを計るため、クランク6の長さXとコンロッド8の長さYを図4に示す従来のものに比べ長めのものに変更してピストン7のストロークを通常ストロークよりも延長するようにしている。
また、シリンダー4にはその下部にクランクケース2の上方開口部への嵌合用筒状部41が設けられると共に、シリンダー4のシリンダー室40から側方に開口する排気ポート42と、掃気通路22に連通しかつシリンダー室40に開口する複数(図では3つ)の掃気ポート43とが設けられている。さらにシリンダーヘッド5には燃焼室とその上部に点火プラグ10が設けられている。
また、クランクケース2の上部へのガスケット3、シリンダー4及びシリンダーヘッド5の結合はシリンダーヘッド5側からシリンダー4及びガスケット3を貫通してクランクケース2に螺合する複数本(図では4本)の締結ボルト11…11により締結される。
そして、上記ガスケット3は例えばステンレス鋼製の板材からなり、その中心部に形成されるシリンダー4の嵌合用筒状部41の挿通孔31と、挿通孔31の周り三個所に連設される掃気通路用凹溝32…32と、複数の締結ボルト11…11用の挿通孔33…33とを備える一方、その厚みTを1mm〜6mmと厚肉形状としてクランクケース2に対するシリンダー側全体の取り付け高さを調整するためのスペーサー部材を兼用する構成としたのである。
つまり、図1ではコンロッド9とクランク7を長めのものに変更してピストン8のストロークを通常ストロークよりも延長した長さに一致する厚みTの金属製板材からなるガスケット3をクランクケース2の上部とシリンダー4との間に介装したのである。
なお、上記した実施の形態ではガスケット3の素材として、ステンレス鋼製の板材を用いたが、ステンレス鋼製の板材に何ら限定されるものではなく、他の金属製部材を用いてもよいことは勿論である。
次に、本考案のガスケットの作用について説明する。
クランクケース2に内蔵されるコンロッド9とクランク7を長めのものに変更してピストン8のストロークを通常ストロークよりも延長して排気量アップを計る場合、その通常ストロークよりも延長した長さに一致する厚みTのステンレス鋼製ガスケット3を用い、このステンレス鋼製ガスケット3をクランクケース2の上部とシリンダー4との間に介装して、クランクケース2の上部にシリンダー4とシリンダーヘッド5を締結ボルトにより結合する。これにより、クランクケース2に対するシリンダー4は勿論シリンダーヘッド5を含めたシリンダー側全体の取り付け高さを簡単容易にかつ正確に上方へ変更することができる。その結果、排気量アップを計って高回転、高出力を得ることができ、その上、ピストン8がシリンダー室20の上死点に至るときピストン8がシリンダーヘッド5に干渉するのを防止することができる。
以上の実施の形態では、クランクケース2に内蔵されるコンロッド9とクランク7を長めのものに変更した場合について説明したけれども、単に希望する肉厚のステンレス鋼製ガスケット3を用いてクランクケース2に対してシリンダー4及びシリンダーヘッド5を所定量正確に上方に持ち上げ、排気ポート42の高さ位置を任意の位置に変更することによりシリンダーCの排気タイミング(ポートタイミング)の調整やエンジン圧縮比の調整を行うようにしてもよい。このように構成した場合にも、排気ポート42の位置を簡単容易にかつ正確に変更して排気タイミングの調整や圧縮比の調整が正確にでき、その上排出漏れや圧縮漏れもなくすことができる。
本考案に係るガスケットを適用したエンジンの縦断面図である。 同ガスケットの正面図である。 同ガスケットの平面図である。 従来の説明図である。
符号の説明
1 エンジン
2 クランクケース
3 ガスケット
4 シリンダー
5 シリンダーヘッド

Claims (1)

  1. クランクケースの上部にガスケットを介してシリンダーとシリンダーヘッドとを結合してなるエンジンのガスケットであって、ガスケットを金属製の板材から形成し、かつ、その厚みを1mm〜6mmと厚肉形状としてクランクケースに対するシリンダー側全体の取り付け高さを調整するためのスペーサー部材を兼用する構成としたことを特徴とするエンジンのガスケット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020202282A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 本田技研工業株式会社 内燃機関

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