JP3136774U - セキュリティ用紙 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車保険契約書や損害保険契約書など各種保険契約書または契約申込書のセキュリティ性を高め、偽造行為を低める。
【解決手段】高度のセキュリティ性を保持するウォーターマークを漉き入れた用紙を、セキュリティ性を付与すべき既製の契約書または契約申込書のお客様控え5と容易に一体化できるように、端部または中央部にリボン状に粘着剤4を塗布し、その粘着剤層を完全に覆うように離形紙2を貼着したことを特徴とする表紙・裏表紙または用紙カバーを構成するセキュリティ用紙を提供する。
【選択図】図2
【解決手段】高度のセキュリティ性を保持するウォーターマークを漉き入れた用紙を、セキュリティ性を付与すべき既製の契約書または契約申込書のお客様控え5と容易に一体化できるように、端部または中央部にリボン状に粘着剤4を塗布し、その粘着剤層を完全に覆うように離形紙2を貼着したことを特徴とする表紙・裏表紙または用紙カバーを構成するセキュリティ用紙を提供する。
【選択図】図2
Description
この考案は、損害保険、生命保険、自動車保険等の契約書や契約申込書などのセキュリティを要する帳票類に強固に糊付けして一体化し、帳票類の表紙または裏表紙を構成し、前記帳票類がそれ自体では持っていない高度のセキュリティ機能を付与することができるセキュリティ用紙に関するものである。
従来、損害保険、生命保険、自動車保険等の契約書や契約申込書などのセキュリティを要する帳票類にセキュリティを付与する方法として、帳票用紙の一部または全部に、複写すると目視では認識できない潜像文字が複写すると目視できるようになるなどの印刷技術を駆使した用紙を使うもの(例えば特許文献1および2参照)がある。また、磁性スレッドを漉きこんだ用紙を使うもの(たとえば特許文献3参照)がある。さらに、曝される温度により発色するインキで印刷した用紙を使うもの(例えば特許文献4参照)がある。
しかし、これらは次のような問題があった。すなわち、目視では認識できない潜像文字が複写すると目視できるようになるなどの印刷技術を駆使した用紙は同様の印刷技術を駆使すれば再現できるため、偽造される場合があり、帳票の使用目的により十分高いセキュリティ性があるとはいえない。また、磁性スレッドを漉きこんだ用紙は大量に使用する場合などには高価につく問題が生じる。さらに、曝される温度により発色するインキで印刷した用紙を使うものは同様の発色インキを使用して印刷するなど容易に偽造される惧れがあり、当該帳票類の種類によってはセキュリティ性が低い問題があった。
なお、以上の技術は、偽造防止や真贋判定機能などのセキュリティ性を付与せず作成された帳票に、新たにセキュリティ性を付与するものや、すでに作成されたセキュリティ性のある帳票類に対して、新たなセキュリティ性を付与し、全体として帳票書類のセキュリティ性を強化するような具体的考案を示すものではない。
本考案は、以上のような帳票類のセキュリティ性が低い欠点をなくすと同時に、これまでセキュリティ性を保持していない帳票類に対しても、セキュリティを付与することができるように考案されたものである。
本考案は、以上のような帳票類のセキュリティ性が低い欠点をなくすと同時に、これまでセキュリティ性を保持していない帳票類に対しても、セキュリティを付与することができるように考案されたものである。
セキュリティ性のない既存の帳票類にセキュリティ性を付与することも可能であり、かつセキュリティ性の低い帳票類に高度のセキュリティを付加することもできること。
本考案では、用紙は容易に視認性があり、かつ、偽造防止性の困難なウォーターマークをいれた紙を使い、契約書や契約申込書などの帳票に対し、接着により容易に表紙または裏表紙となることができるように当該用紙の一部にホットメルト接着剤を貼着し、貼着した接着剤層の上には粘着防止用の離型紙で被い、セキュリティ性を付加すべき帳票に接着する直前に離型紙を剥がして容易に接着することができるようにしたことを特徴とする用紙を提供する。
本考案の用紙を、その接着剤層を被っている離型紙をはがして接着剤層を露にし、セキュリティ性のない帳票類に容易に接着できた。一体となった帳票類は、新たな表紙または裏表紙において、明らかな視認性があり、かつ、高度なセキュリティ性能を保持するため全体としてセキュリティ性の高い帳票にグレードアップした。
本考案によれば、新たに表紙または裏表紙になる用紙には、あらかじめ、表紙または裏表紙にふさわしい印刷を施せば、一層、表紙または裏表紙にふさわしいものとなる。
本考案では、粘着剤の塗布において、インクにおける印刷手法と全く同じフレキソ方式を採用し、ホットメルト粘着剤を使用した。この方法によれば、粘着剤を自由なデザインで塗布することができ、セキュリティ性を高めるべき帳票類への接着強度を変えることができる。
以下、本考案の実施例1について説明する。
損害保険契約申込書、自動車保険申込書、火災保険契約申込書などの申込書は、一般的に複葉の帳票用紙からなり、正契約書のほかに、取扱店用控え、代理店控え、お客様控えなどが一体となっており、必要事項を記載・捺印後、お客様は単葉または複葉の資料をお客様控えとして保持することが一般的である。これらの申込書控えは非常に貴重であり、偽造されてはならないものであるが、ノーカーボン紙を使う点では一定の偽造防止効果はあるが、そのままではセキュリティ性は高いとはいえず、本考案のセキュリティ用紙を利用すればセキュリティ性を高めることができる。すなわち、セキュリティ性を高めたい書類をきっちりと重ねてホッチキスで止める、あるいは、糊を使い接着するなどして製本化したものの端部を、ウォーターマークなどを漉き入れた高度セキュリティ性のある用紙であって、当該平面図が図1(a)、当該断面図が図1(b)の構造を持つ用紙の離型紙を剥がして粘着剤層を露にした部分の右半分に乗せ、表紙・裏表紙または用紙カバー部の左端部をお客様控え等用紙の上に折り曲げ、図1(d)のように一体化する。図1(c)や図1(d)の例では、簡略化のため、お客様控え等用紙は1枚の例を示しているが、通常複数枚の用紙を重ねて製本化した状態で適用し、図1(d)のように端部の上下を粘着剤でしっかりと接着することにより、本考案のセキュリティ用紙がお客様控え等用紙と一体化し、お客様控え等用紙にセキュリティ性が付与される。
損害保険契約申込書、自動車保険申込書、火災保険契約申込書などの申込書は、一般的に複葉の帳票用紙からなり、正契約書のほかに、取扱店用控え、代理店控え、お客様控えなどが一体となっており、必要事項を記載・捺印後、お客様は単葉または複葉の資料をお客様控えとして保持することが一般的である。これらの申込書控えは非常に貴重であり、偽造されてはならないものであるが、ノーカーボン紙を使う点では一定の偽造防止効果はあるが、そのままではセキュリティ性は高いとはいえず、本考案のセキュリティ用紙を利用すればセキュリティ性を高めることができる。すなわち、セキュリティ性を高めたい書類をきっちりと重ねてホッチキスで止める、あるいは、糊を使い接着するなどして製本化したものの端部を、ウォーターマークなどを漉き入れた高度セキュリティ性のある用紙であって、当該平面図が図1(a)、当該断面図が図1(b)の構造を持つ用紙の離型紙を剥がして粘着剤層を露にした部分の右半分に乗せ、表紙・裏表紙または用紙カバー部の左端部をお客様控え等用紙の上に折り曲げ、図1(d)のように一体化する。図1(c)や図1(d)の例では、簡略化のため、お客様控え等用紙は1枚の例を示しているが、通常複数枚の用紙を重ねて製本化した状態で適用し、図1(d)のように端部の上下を粘着剤でしっかりと接着することにより、本考案のセキュリティ用紙がお客様控え等用紙と一体化し、お客様控え等用紙にセキュリティ性が付与される。
また、端部中央の折り返しの間隙Lは適用対象とする製本化した帳票類の厚みに応じて変化させデザイン設計するが、頻度の高い枚数に応じて2種類または3種類の間隙をあらかじめ準備することもできる。
本考案の高度のセキュリティ性はウォーターマークを漉きいれた用紙を使うことで得られる。この用紙は透過光のみならず、反射光でも視認性が容易に得られる。
本考案の実施例2について説明する。本考案は、図2(a)の大きさの約半分のサイズの契約書帳票に適用して、セキュリティ性を付加すべきお客様控え等と一体化させることによりお客様控え等書類の表紙と裏表紙、またはカバーを形成する。
本実施例2ではセキュリティ用紙のリボン状中央部に谷折り加工をした粘着剤塗布部分の上に離型紙が貼着されており、図2(a)は平面図を表す。図2(b)は実施例2のY−Y’線位置での実寸法を無視した断面図である。お客様控え等の書類が準備できれば、図2のリボン状中央部上の離形紙をはぎ取り、リボン状に貼着された粘着剤の右半分へ契約書または契約申込書の控え等の端部を図2(c)のように置き、セキュリティ用紙を中央部から図2(c)の粘着剤とともに折り返し、お客様控え等用紙に図2(d)のように密着させる。このように容易にセキュリティ性の高いカバーと一体化することによりお客様控え等文書は高度のセキュリティ性を獲得できる。
実施例2において、上記のように一体化した表紙カバーや裏表紙カバーには、あらかじめ表紙や裏表紙にふさわしい印刷やPRとしての印刷あるいは注意書きなどを施すことが可能である。
セキュリティ性を高めるべき当該の契約書自体が、ノーカーボン紙を使用していること以外に何らかのセキュリティ性をあらかじめ保持している場合、さらにセキュリティを高める目的で本考案を使う場合は、本考案に用いるセキュリティ用紙として必ずしも高度のセキュリティ性をもったウォーターマーク紙を使う必要はなく、請求項3乃至4で述べた印刷インキを使用したセキュリティ用紙または[0003]で述べた特許文献にあるようなセキュリティ性を付与されたセキュリティ用紙を使うものでもよい。
本考案実施例1乃至例2における表紙や裏表紙またはカバーは、単票としてノンインパクトプリンタなどにより印字することができるのみならず、両端にスプロケット穴を設けてラインプリンタなどにより連続印字できる。
1 表紙・裏表紙または用紙カバー
2 離型紙
3 折り加工部
4 粘着剤
5 お客様控え等用紙
6 折り返し端部
7 中央折り返し
2 離型紙
3 折り加工部
4 粘着剤
5 お客様控え等用紙
6 折り返し端部
7 中央折り返し
Claims (8)
- 損害保険、生命保険、自動車保険、クレジットカード、消費者金融等の契約書または契約申込書等の帳票にセキュリティ付与のために表紙または裏表紙として使用されるセキュリティ用紙であって、その端部または中央部に粘着剤または糊剤が塗布され、粘着剤または糊剤が塗布された部位が短冊状離型紙により完全に被覆されており、かつ、前記表紙または裏表紙の一部分または大部分は製紙工程においてセキュリティ性を付与された用紙、または印刷工程においてセキュリティ性を付与された用紙であり、前記帳票類に使用する直前、短冊状離型紙をはがし、離型紙をはがした部分に帳票類の端部を完全にのせて接着し、帳票類の一部を構成する表紙または裏表紙あるいは用紙カバーとして使用することができるセキュリティ用紙。
- 製紙工程において、ウォーターマークを漉きこむことによりセキュリティ性を付与された用紙を用いた請求項1記載のセキュリティ用紙。
- 印刷工程において、視角により色が違って見えるインキ、温度の変化により発色が変わるインキ、紫外線により検知される蛍光性インキまたは赤外線により検知される特殊インキを用いて印刷することによりセキュリティ性を付与された用紙を用いた請求項1乃至2のいずれか一項に記載のセキュリティ用紙
- 印刷工程において、印刷後複写すれば元の印刷した用紙にはなかった文字または地紋が現れるような印刷技術を施すことによりセキュリティ性を付与された用紙を用いた請求項1乃至3のいずれか一項に記載のセキュリティ用紙。
- 粘着剤としてホットメルト粘着剤を、フレキソ方式で塗布した上記請求項1乃至4のいずれか一項に記載のセキュリティ用紙。
- 契約書または契約書等の帳票にすでに表紙または裏表紙がある場合においては、表紙または裏表紙のカバーとして使用することができる上記請求項1乃至5のいずれか一項に記載のセキュリティ用紙。
- 表紙または裏表紙として使用される用紙の端部または中央部に直線状の折り加工を行って、容易に折れやすくした上記請求項1乃至6のいずれか一項に記載のセキュリティ用紙。
- 紙質が上質紙または再生紙である上記請求項1乃至7のいずれか一項に記載のセキュリティ用紙。
Priority Applications (1)
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JP2007006305U JP3136774U (ja) | 2007-07-19 | 2007-07-19 | セキュリティ用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007006305U JP3136774U (ja) | 2007-07-19 | 2007-07-19 | セキュリティ用紙 |
Publications (1)
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JP3136774U true JP3136774U (ja) | 2007-11-08 |
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2007
- 2007-07-19 JP JP2007006305U patent/JP3136774U/ja not_active Expired - Fee Related
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