JP3136758B2 - 光情報記録再生装置 - Google Patents

光情報記録再生装置

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JP3136758B2
JP3136758B2 JP04117203A JP11720392A JP3136758B2 JP 3136758 B2 JP3136758 B2 JP 3136758B2 JP 04117203 A JP04117203 A JP 04117203A JP 11720392 A JP11720392 A JP 11720392A JP 3136758 B2 JP3136758 B2 JP 3136758B2
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明 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の光スポットを用い
て情報の記録/再生/消去などを行う光学的情報記録再
生装置に関するもので、特に光スポットを所定位置に安
定して配置するための光学的な補正手段に関する。
【0002】
【従来の技術】光学的情報記録再生装置では、一般に情
報の記録/再生あるいは消去を、光源であるレ−ザから
発する光の強度を切り換えて行っている。このため新し
い情報の記録は、前の情報を消去してから次に情報の記
録を行い、その後情報が正確に記録できたかの確認、い
わゆるベリファイ動作の過程を経て終了となる。このた
め、情報の記録には最低でも光ディスク3回転の時間を
要することになる。
【0003】そこで記録時間を短縮するために、記録用
の光スポットで情報を記録した後これに続く別の再生用
光スポットですぐに記録状態を確認するDRAW(Dire
ct Read After Write)機能を持つ光学的情報記録再生
装置が提案されている。
【0004】図24は、特開昭60−157730号に
開示されている光学式情報記録再生装置の光ヘッドの構
成を示したものである。
【0005】光源である2つの半導体レ−ザ20及び4
0から出射した光束を、1つの対物レンズ26によって
光ディスク1面上のわずかに異なった位置に2つの光ス
ポット162及び172として絞り込み、記録、再生を
行なうものである。半導体レ−ザ20から出射した光束
はコリメ−トレンズ21で平行光束にされ、偏光プリズ
ム22、λ/4板23、波長選択プリズム24を通って
ガルバノミラ−25で反射され、アクチュエ−タ27に
取り付けた対物レンズ26によって絞り込まれて光スポ
ット162となる。光スポット162の反射光は対物レ
ンズ26、ガルバノミラ−25、波長選択プリズム2
4、λ/4板23を透過し、偏光プリズム22でほぼ直
角方向に反射される。さらにこの光束は、凸レンズ28
とシリンドリカルレンズ29によって光検出器30に導
かれる。この光検出器30は4分割されており、公知の
方法で焦点誤差及びトラッキング誤差が検出され、主焦
点制御回路6a及び主トラッキング制御回路10を介し
てアクチュエ−タ27及びガルバノミラ−25がそれぞ
れ駆動され、光スポット162の焦点制御及びトラッキ
ング制御が行なわれる。一方、半導体レ−ザ40から出
射した光束は、コリメ−トレンズ41で平行光束にさ
れ、偏光プリズム42、λ/4板43を通り、アクチュ
エ−タ45に取り付けた可動レンズ44及び固定レンズ
46を通り、ガルバノミラ−47により反射され、波長
選択プリズム24に入射する。波長選択プリズム24に
おいて半導体レ−ザ20からの光束と半導体レ−ザ40
からの光束がほぼ同一な光束に合成され、半導体レ−ザ
20の光束と同じ光路をたどって光スポット172とし
て光ディスク1の記録面上に絞り込まれる。光スポット
172の反射光束はλ/4板43、偏光プリズム42及
び凸レンズ48、シリンドリカルレンズ49を介して4
分割検出器50に導かれ、公知の方法によって焦点誤差
及びトラッキング誤差の検出を行ない、副焦点制御回路
6b及び副トラッキング制御回路8を介してアクチュエ
−タ45及びガルバノミラ−47をそれぞれ駆動するよ
うにしている。この場合、アクチュエ−タ27に取り付
けた対物レンズ26ガルバノミラ−25による主焦点制
御系及び主トラッキング制御系によって、光スポット1
72はほぼ所定の位置にあり、アクチュエ−タ45に取
り付けた可動レンズ44及びガルバノミラ−47による
補正はわずかのものでよい。
【0006】また、この他に複数の光スポットを用いた
光学的情報記録再生装置としては、例えば特開昭62−
92144号が開示されている。これは、簡単な構成で
2つの光スポットが常に同一記録トラックを追跡可能と
するため、コリメ−トレンズの直後に設けられたくさび
型プリズムを回動し、プリズムを透過して対物レンズに
達する光束の偏向角を制御して、2つの光スポットの相
対位置を常に一定に保つように位置補正を行なうもので
ある。この方法によれば、複数の光スポットそれぞれの
照射位置を高精度に保つことができ、くさび型プリズム
の回動角に対する光束の傾き角の感度を充分低くするこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来の方
法においては次に示す問題点がある。
【0008】第一の問題点は、ガルバノミラ−あるいは
くさび型プリズムの回動に伴って対物レンズに入射する
光束が偏向すると、これに対応して対物レンズに入射す
る光束の入射位置も光ディスクの半径方向にシフトし、
これによって光検出器上に照射される反射光束の位置が
光ディスクの半径に相当する方向にずれる。このずれが
発生すると、一般的なトラッキング誤差検出方式である
プッシュプル方式では、トラッキン誤差信号にオフセッ
トが発生してしまう。特に、対物レンズ及び立ち上げミ
ラ−部のみを光ディスクの半径方向に移動するように構
成されたいわゆる分離型光ヘッドでは、光検出器上の反
射光束のずれ量はさらに大きくなる。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】本発明の目的は、光検出器上に照射される
反射光束の位置ずれ量を低減してトラッキング誤差信号
のオフセットを抑圧し、複数の光スポットのトラッキン
グ制御性能を向上させた光学的情報記録再生装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的のために、本発
明では以下に示す手段を用いている。
【0014】対物レンズ上での入射光束の位置シフトに
起因する光検出器上の反射光束の位置ずれに対しては、
反射光束を光検出器に導くビ−ムスプリッタと対物レン
ズとの光路中に、所定の形状及び初期設置角をもつ回動
可能なくさび型プリズムで構成される光束偏向手段を配
置し、このくさび型プリズムの回動で光束の偏向角を変
化させると同時に、光束がプリズムから出射する時の位
置もシフトさせることにより達成される。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】光束偏向手段であるくさび型プリズムには、対
物レンズに向かう入射光束と光ディスクからの反射光束
とが互いに逆方向から透過するため、入射光束がくさび
型プリズム手段で一旦偏向されても反射光は元の偏向方
向に戻るために、偏向に起因する位置ずれは発生しな
い。さらに、くさび型プリズムの形状及びくさび型プリ
ズムの初期設置角を最適化することにより、対物レンズ
上での光束のシフト量を大幅に低減できる。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を用いて説
明する。
【0023】図1は、本発明の実施例である光学的情報
記録再生装置の構成を示すブロック図である。概略構成
を説明するために、ここでは光ヘッド部の詳細について
は省略してある。光ディスク基板の相違あるいはトラッ
クピッチの相違に対しても互換性が保てる様に、基板判
別回路あるいトラックピッチ判別回路を設けて、焦点制
御回路6、トラッキング誤差検出回路7及び9、速度検
出回路11及び速度指令回路12を切り換える様にして
いる。この詳細について、以下2つの光スポットの場合
を例にとり図面を用いて説明する。
【0024】まず光ヘッド3に関し、くさび型プリズム
の回動による光検出器上の反射光束の位置ずれ低減の原
理を、図2および図3を用いて説明する。
【0025】図2は、光束偏向用のくさび型プリズムを
示したものである。このようなくさび型プリズム140
を光束が透過する場合、くさび型プリズム140の第1
面に入射する入射光束の進行方向と、第2面から出射す
る出射光束の進行方向とのなす角δ(以下、出射光束の
偏向角と記す。)は、次式で示すように、くさび型プリ
ズム140の第1面に入射する入射光束の入射角φ1
応じて変化する。
【0026】
【数1】
【0027】上式で、βはくさび型プリズム140の第
1面(光束入射面)と第2面(光束出射面)とのなす
角、nはプリズムの屈折率を示す。
【0028】すなわち、プリズムを紙面に垂直な方向を
回転軸にして回動し、入射角を変化させることにより、
紙面に平行な面内に出射光束の方向を偏向させることが
できる。この時、前記したプリズム出射光束(すなわち
対物レンズへの入射光束)の偏向に伴う対物レンズ上で
の光束入射位置のシフト量Δηは、プリズム出射光束の
偏向角δとプリズムから対物レンズまでの距離Lを用い
て次式のように表せる。
【0029】
【数2】
【0030】一方、光束がこのプリズムを出射する際の
光軸の出射点Pと入射光束の光軸間の距離ζも次式に示
すように、くさび型プリズム140への光束入射角φ1
に応じて変化する。
【0031】
【数3】
【0032】上式でtはくさび型プリズム140の第1
面と第2面の間隔を示す。この式より明らかなように、
プリズムが初期設定状態(光束入射角=φ0)での光束
出射位置を基準にし、その状態からプリズムを角度θだ
け回動して光束入射角がφ1(=φ0+θ)になった場合
の光束出射位置のシフト量Δζは、次式のように表され
る。
【0033】
【数4】
【0034】図3は、数式1及び数式3から一例とし
て、β=1°,n=1.51,t=3.3mmのくさび
型プリズムを用いた場合の光束入射角φ1とプリズム出
射光束の偏向角δおよび出射位置シフト量Δζとの関係
を示したものである。
【0035】なお、図3の横軸φ1はくさび型プリズム
140が紙面に垂直な軸の周りに反時計周りする方向を
正とし、また一方の縦軸δは、図2において入射光束の
光軸に対して出射光束の光軸が反時計回りに傾く方向を
正としている。また、もう一方の縦軸である出射位置シ
フト量Δζは、出射位置が入射光束の光軸より上側にシ
フトした場合を正としている。
【0036】図3から明らかのように、このようなくさ
び型プリズムに光束を透過させた場合は、その入射方向
(入射角φ1の正負)に関係無くプリズム出射光束の偏
向方向(偏向角δ)は同一方向になる。(図3に示した
例では、δは常にマイナス側になっている。)これに対
して、出射位置のシフト量Δζの正負は入射角 φ1の正
負に一致する。そこで、例えば図3の例で、入射角φ1
をプラス側に変化させると、プリズム出射光束の出射位
置とプリズム出射光束の偏向による対物レンズ面上での
光束入射位置は互いに反対方向にシフトする。したがっ
て、このようなくさび型プリズムを用いた場合、光束の
偏向に伴う対物レンズ上での実質的な光束入射位置のシ
フト量Δεは、次式に示すように、プリズム出射光束の
偏向に依存するシフト量Δηとプリズムからの出射位置
シフト量Δζの差で表される。
【0037】
【数5】
【0038】したがって、くさび型プリズム140の第
1面と第2面とのなす角β、面間隔t、屈折率nおよび
このプリズムに入射する光束の初期入射角すなわち、プ
リズムの初期設置角φ0およびプリズムの回動角θ(φ1
=φ0+θ)を最適に設計すれば、実質的な光ビームの
シフト量Δεおよび光検出器上における反射光束の位置
ずれを大幅に低減できる。
【0039】図4は、このくさび型プリズムを用いた光
束偏向手段を光ヘッド3に適用した場合の実施例であ
る。図4において、101は第1の光源となる第1の半
導体レーザで、波長λ1の第1の光束160を、121
は第2の光源となる第2の半導体レーザで、波長λ2
第2の光束170を出力する。
【0040】半導体レーザ101を出射した第1の光束
160は、コリメートレンズ102で平行光になった
後、ビーム整形プリズム103、ビームスプリッタ10
4、波長選択ミラー105(波長λ1の光束に対しては
反射、波長λ2の光束に対しては透過)、光路変更用の
三角ミラー106を経て波長λ1、λ2について色収差補
正された対物レンズ110に入射する。そして、この対
物レンズ110により、円盤状の光ディスク1のトラッ
ク上に第1の光スポット162を形成する。さらに、光
ディスク1を反射した第1の光スポット162の反射光
163は、再度、対物レンズ110、三角ミラー10
6、波長選択ミラー105を経てビームスプリッタ10
4を反射し、第1の光検出器107に入射する。第1の
光検出器107には、焦点誤差検出回路5および主トラ
ッキング誤差検出回路9が接続され、公知の検出手段
(図示せず)により、光スポット162の焦点誤差信
号、およびトラッキング誤差信号を得る。ここで得られ
た各誤差信号は、それぞれ焦点制御回路6、主トラッキ
ング制御回路10を介して対物レンズ110に接続され
ているアクチュエータ111を駆動し、対物レンズ11
0の光軸方向および光ディスク1の半径方向への位置制
御を行う。
【0041】一方、半導体レーザ121を出射した第2
の光束170は、コリメートレンズ122で平行光にな
りビームスプリッタ124を経た後、本発明の光束偏向
用のくさび型プリズム140を透過し、さらに波長選択
ミラー105を透過して第1の光束161とほぼ同一の
光路をたどり、対物レンズ110に入射する。そして、
この対物レンズ110により、光ディスク1上の第1の
光スポット162に近接する位置に第2の光スポット1
72を形成する。さらに、光ディスク1を反射した第2
の光スポット172の反射光173は、再度、対物レン
ズ110、三角ミラー106、波長選択ミラー105を
経た後、くさび型プリズム140を入射光束170とは
逆向きに透過し、ビームスプリッタ124に達する。そ
して、このビームスプリッタ124を反射した後、第2
の光検出器127に入射する。第2の光検出器127に
は、副トラッキング誤差検出回路7が接続され、第1の
光検出器107と同様公知の検出手段(図示せず)によ
り、光スポット172のトラッキング誤差信号を得る。
なお、本実施例に示す光ヘッド3は、対物レンズ110
とアクチュエータ111および三角ミラー106からな
る部分151とそれ以外の光学部品で構成される部分1
50が分離したいわゆる分離型光ヘッドで、151のみ
が光ディスク1の半径方向に移動する構成になってい
る。
【0042】図において、くさび型プリズム140に
は、このくさび型プリズム140を図のZ軸(紙面に垂
直な軸)のまわりに回動させるためのアクチュエータ1
41が設けられている。前記した対物レンズ110の位
置制御によって、光ディスク1の歪成分に対しては第1
の光スポット162および第2の光スポット172とも
に位置制御される。一方調整あるいは温度等に起因する
2つの光スポットのずれは、第2の光検出器127と副
トラッキング誤差検出回路7から得られたトラッキング
誤差信号を副トラッキング制御回路8を介してアクチュ
エータ141にフィードバックして、所定角度にくさび
型プリズム140を回動し、前述したように対物レンズ
110に入射する第2の光束170の偏向角を変化させ
ることにより、第2の光スポット172をトラッキング
方向(光ディスク1の半径方向)に微小量変位させてこ
の方向の相対位置ずれを補正する。
【0043】図5は、図4に示した構成の光ヘッドにお
ける光スポット172の位置補正量(光ディスク1上の
スポット移動量)と、それに伴って対物レンズ110上
で発生する入射光束位置シフト量Δεとの関係を計算し
た結果の一例である。実線は、本発明のくさび型プリズ
ム(β=1°,n=1.51,t=3.3mm)を初期
設置角度(スポット移動量=0μm)φ0=45°で配
置した場合である。また破線は、本発明のくさび型プリ
ズムの代わりに、光束偏向手段として従来一般的に用い
られているガルバノミラーを用いた場合である。なお、
従来のくさび型プリズムを用いた光束偏向手段もガルバ
ノミラ−を用いた場合と同様な特性を示す。計算にあた
っては、対物レンズの焦点距離f=3.3mm、対物レ
ンズからくさび型プリズムまたはガルバノミラーまでの
距離L=85mm(前述した分離型光ヘッドを想定)と
した。
【0044】図から明らかなように、前述の数式をもと
に、所定の形状、寸法、設置角度に設計されたくさび型
プリズムを用いることにより、光スポットの移動量が−
5μm〜+5μmの範囲で、対物レンズ上での入射光束
の位置シフト量を10μm以下にすることができる。こ
れは、従来のようなガルバノミラーを用いた場合の位置
シフト量の1/10以下である。その結果、対物レンズ
上での入射光位置シフトに起因するトラッキングオフセ
ットも充分低減することができる。
【0045】なお、図4および図5に示した実施例で
は、光ディスク上の光スポットを1μm移動させるため
のプリズム回動角は約0.8°で、従来のガルバノミラ
ー方式に比較して感度が非常に低い。しかし光スポット
の相対位置補正は、第1の光スポット162に対する第
2の光スポット172の微小な経時的相対位置ずれを補
正するもので、本発明のくさび型プリズムのように感度
が低い補正手段の方が、逆に外的ショックなどに対して
も安定な補正が可能である。くさび型プリズムの回動手
段141としては、磁気回路あるいは圧電素子などを使
った構成も考えられるが、要は本発明の効果が期待でき
る様な構成であればいずれでもかまわない。なお、前記
(数1)乃至(数5)を解析的に解いていくと、少なく
とも前記くさび型プリズムの前記第1面と第2面がなす角
度βが3°以下であり、かつ初期状態における前記第1
面の面法線と該第1面に入射する光束の光軸がなす角度
φ 0 が30°乃至60°になるよう前記くさび型プリズ
ムを設置することにより、光束の偏向に伴う対物レンズ
上での実質的な光束入射位置シフト量Δεを充分に小さ
く抑えることができ、その結果、この光束入射位置シフ
トに起因するトラッキングオフセットを充分に低減でき
ることがわかった。
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】
【0089】
【0090】
【0091】
【0092】
【0093】
【0094】
【0095】
【0096】
【0097】
【0098】
【0099】
【0100】
【0101】
【0102】
【0103】
【0104】
【0105】
【0106】
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
【0112】以上本発明における実施例では、主に2つ
の光スポットを用いる場合について説明したが、これに
限ることはなく2つ以上の光スポットを用いる場合にお
いても同様な方法を適用できる。例えば、光束偏向手段
の場合には、照射される光スポットの中の1個に対して
(以下この光スポットをメインスポットと言う)対物レ
ンズの位置制御を行い、他の光スポットに対しては、各
光路中に本発明の回動くさび型プリズムを設けて、各々
のトラッキング誤差信号からメインスポットに対する相
対的な位置補正を行なえばよい。
【0113】また、図4に示す実施例は、2個の光スポ
ットの相対的な位置を補正する例であるが、もちろんア
クチュエータ111によって対物レンズ110がトラッ
キング方向に位置制御される光スポット(図4の例で
は、光スポット162)に対しても、本発明を用いるこ
とができる。すなわち、固定部150内の光ビーム16
0の光路中に本発明のくさび型プリズム140およびア
クチュエータ141を配置し、これによって光スポット
162のトラッキング制御を行う。このような構成にす
ると、可動部151内に設けられたトラッキング制御用
のアクチュエータを省略できるので、可動部を軽量にす
ることができ、アクセス時間短縮に非常に効果的であ
る。
【0114】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光スポッ
トの位置補正に伴って発生するトラッキング誤差信号の
オフセットを充分に抑圧でき、複数の光スポットを光デ
ィスクに照射する光学的情報記録再生装置における各ト
ラッキング制御性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す光学的情報記録再生装置の
ブロック図である。
【図2】くさび型プリズムの作用を説明するための図で
ある。
【図3】くさび型プリズムの特性を示す図である。
【図4】くさび型プリズムを適用した場合の実施例を示
す図である。
【図5】くさび型プリズム及びガルバノミラ−を用いた
場合の光束位置シフト量を説明するための図である。
【図6】従来の光ヘッドの構成及び制御方式を示すブロ
ック図である。
【図7】2スポット方式のトラッキング制御の実施例を
示すブロック図である。
【図8】ディスク基板材質に対する焦点位置補正方式の
実施例を示すブロック図である。
【図9】2個の光スポットが同一情報記録面に集光され
た状態を示す平面図及び側面図 である。
【図10】光ディスク基板の屈折率波長特性の一例を示
す特性図である。
【図11】2個の光スポットの一方が情報記録面に集光
され、他方がデフォ−カスされた 状態を示す平面図及び
側面図である。
【図12】2個の光スポットの他方が情報記録面に集光
され、一方が逆方向にデフォ−カ スされた状態を示す平
面図及び側面図である。
【図13】ディスク基板材質に対する焦点位置補正方式
の他の実施例を示すブロック図で ある。
【図14】図13の実施例において、2個の光スポット
が、同一情報記録面に集光された 状態を示す平面図及び
側面図である。
【図15】誤差検出回路の実施例を示すブロック図であ
る。
【図16】速度検出回路が周期計測型の場合の第一の実
施例を示すブロック図である。
【図17】速度検出回路が周期計測型の場合の第二の実
施例を示すブロック図である。
【図18】速度検出回路が周期計測型の場合の第三の実
施例を示すブロック図である。
【図19】速度検出回路が周期計測型の場合の第四の実
施例を示すブロック図である。
【図20】速度検出回路が微分型の場合の実施例を示す
ブロック図である。
【図21】速度検出回路が微分型の場合のタイミングチ
ャ−トを示す図である。
【図22】速度指令回路の第一の実施例を示すブロック
図である。
【図23】速度指令回路の第二の実施例を示すブロック
図である。
【図24】従来の光ヘッドの構成及び制御方式を示すブ
ロック図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平4−116315 (32)優先日 平成4年5月8日(1992.5.8) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 鈴木 基之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 鈴木 芳夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 三浦 美智雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 斉藤 明 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会 社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 重松 和男 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会 社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 北田 保夫 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会 社日立製作所小田原工場内 (56)参考文献 特開 平4−263127(JP,A) 特開 昭62−92144(JP,A) 特開 昭62−285240(JP,A) 特開 平2−294941(JP,A) 特開 平6−28693(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザと、該半導体レーザの発する
    光束を光学的情報記録媒体上の互いに近接した所定位置
    に集光し光スポットを形成する対物レンズと、前記光ス
    ポットの前記光学的情報記録媒体からの反射光束を検出
    する光検出器とを備え、かつ前記半導体レーザと前記対
    物レンズの間の光路中に、互いに非平行な第1および第2
    の面を備えたくさび型プリズムを、前記半導体レーザを
    出射した光束が前記第1の面から前記くさび型プリズム
    に入射し前記第2の面から出射するように配置し、かつ
    該くさび型プリズムを前記第1および第2の面に対して略
    平行な所定の回転軸の回りに回動させることによって前
    記光束の進行方向を偏向させる手段を備えた光学的情報
    記録再生装置において、前記くさび型プリズムは、以下
    の(数1)式乃至(数3)式 L・tanδ−Δζ≒0 (数1) δ=Sin-1[n・sin{β+Sin-1(sin(φ0+θ)/n)}]−(φ0+θ)(数2) Δζ=t・[{1−cos(φ0+θ)/√(n2−sin20+θ))・sin(φ0+θ) −{1−cos(φ0)/√(n2−sin20))・sin(φ0)} (数3) [ただし、 Lは前記くさび型プリズムの第2面から前記対物レンズ
    までの光学的距離、 nは前記くさび型プリズムの屈折率、θは任意の微小角
    度。]を満足するように、前記くさび型プリズムの前記
    第1面と第2面がなす角度β、該第1面と第2面との間隔
    t、および初期状態において該第1面の面法線と該第1面
    に入射する光束の光軸がなす角度φ0が定められること
    を特徴とする光学的情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】前記光束偏向手段に含まれる前記くさび型
    プリズムは、前記第1の面と前記第2の面とのなす角度
    が3°以下であり、かつ前記第1の面の法線と該第1の
    面に入射する光束の光軸とがなす角度が30°〜60°
    であることを特徴とする請求項1記載の光学的情報記録
    再生装置。
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