JP3136130B2 - 小型汎用エンジンのマフラ - Google Patents

小型汎用エンジンのマフラ

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JP3136130B2 JP10175892A JP17589298A JP3136130B2 JP 3136130 B2 JP3136130 B2 JP 3136130B2 JP 10175892 A JP10175892 A JP 10175892A JP 17589298 A JP17589298 A JP 17589298A JP 3136130 B2 JP3136130 B2 JP 3136130B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、刈払機や
清掃用ブロワーのような携帯型作業機の動力源として用
いられる小型汎用エンジンのマフラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の小型汎用エンジンでは、排気ガ
スをできるだけ温度低下させた状態として放出すること
が要望されている。このような目的を達成するために、
従来では、排気ガスの排気出口に、エゼクタとディフュ
ーザとをこれらの間に環状の隙間を設けて連設し、排気
出口から放出される排気ガスに、負圧により前記隙間か
ら吸引して導入した空気を混合させることにより、排気
ガスの温度低下を図った排気装置(実公昭55-2179 号公
報参照)や、送風機の加圧空気を導風通路を通じてマフ
ラの排気ガス出口部の外周部に導くとともに、排気ガス
出口部に隙間を存して対向配置した排気ガス導出用の筒
部材に、排気ガスと前記加圧空気および外気とを共に導
入させるようにした排気ガス装置(実開昭63-202713 号
公報参照)などが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
いずれの装置においても、排気出口から吐出する排気ガ
スに対してその周囲から冷却用の空気を導入して混合さ
せる構成になっているので、導入された空気は、比較的
高速度で集中的(非拡散的)に流れる排気ガスに対して
直ぐに混入できない。そのために、排気ガスの冷却効果
が低く、排気ガスの温度をあまり下げることができな
い。
【0004】そこで、吐出した排気ガスと導入した空気
とを比較的長いディフューザ内部に導いて通過させるこ
とにより、排気ガスと空気とを時間をかけて十分に混合
してから放出する構成とすることが考えられる。ところ
が、そのような長いディフューザを有するマフラは、エ
ンジン全体の大型化とコストアップを招く。
【0005】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、大型化しない簡単な構成により、排気出口か
ら流出した直後の排気ガスに空気を十分に混合させて排
気ガスを効率的に冷却することのできる小型汎用エンジ
ンのマフラを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本件第1、第2発明の小型汎用エンジンのマフ
では、まず、共通する基本構成として、排気ガスを外
部に流出させる排気出口に、この排気出口から流出する
排気ガスに旋回を与える旋回付加部材が設けられ、前記
旋回付加部材は、前記排気出口の端面に、排気ガスを前
記排気出口の周方向の旋回流として外部に流出させる羽
根が形成されている。
【0007】この基本構成によれば、排気出口から流出
する排気ガスが旋回流となることにより、排気出口の外
部周辺の空気を強制的に巻き込みながら渦巻き状になる
ので、排気ガスに空気が十分に混合されて排気ガスが効
率良く冷却され、排気ガスの温度が排気出口の外側近傍
で十分に低下する。したがって、排気ガスと空気とを時
間をかけて十分に混合させるための長い流路を設ける必
要がないから、構造の大型化を招かない。
【0008】そして、本件第1発明の小型汎用エンジン
のマフラでは、前記基本構成に加え、さらに、前記旋回
付加部材、中央部に排気ガスを遮蔽する遮蔽部が形成
され、前記遮蔽部の外周に前記羽根が形成された構成と
る。これにより、排気ガスは、旋回付加部材の中央部
の遮蔽部により高速度で集中的に外部に流出するのを阻
止されて、遮蔽部の周囲に拡散して羽根へと導かれ、こ
の羽根によって効果的に旋回流を付与される。
【0009】一方、本件第2発明の小型汎用エンジンの
マフラでは、前記基本構成に加え、さらに、前記旋回付
加部材、周方向に並んだ複数の切り目に沿って切り起
こされた前記羽根と、その羽根の切り起こしにより形成
されて排気ガスを通過させる流出孔とを有している構造
とする。これにより、旋回付加部材は、切り目に沿った
切り起こし加工によって羽根と流出孔とを同時に形成で
きる。
【0010】また、前記第1、第2発明における旋回付
加部材は、着脱自在な部材とすることができる。これに
より、長期使用によって旋回付加部材やその上流のテー
ルパイプ等にすすやオイル等が付着した時点で、旋回付
加部材を取り外して容易に掃除することができる。ま
た、旋回付加部材は、マフラから分離された別部材であ
るから、加工も容易となる。
【0011】本件第発明の小型汎用エンジンのマフラ
は、排気ガスを外部に流出させる排気出口を形成するテ
ールパイプの出口端の外周面に被せるように、排気出口
から流出する排気ガスを拡散させるキャップ形態の案内
部材が取り付けられ、前記案内部材は、前記排気出口近
傍においてテールパイプの端面と間隔をあけて端板に形
成された複数個の案内孔と、前記端板において前記案内
孔を除いた部分であって排気ガスを遮蔽する遮蔽部とを
有し、前記複数個の案内孔のうち、少なくとも最外側の
案内孔は、その外側端がテールパイプの内周よりも外側
方に位置するように設けられている。
【0012】この小型汎用エンジンのマフラでは、高速
で排気出口へ向かう排気ガスがテールパイプの出口端に
おいて外側方に拡散し、その拡散された排気ガスは出口
端から間隔(距離)をおいて設けられた案内部材の複数
の案内孔により再度拡散されて大気中に放出される。こ
の場合、排気ガスは複数の案内孔に分散して案内孔の周
辺に拡散しながら排出されるとともに、外側の案内孔が
テールパイプの内周よりも外側方にも位置していること
から、半径方向および周方向に広い角度範囲にわたり拡
散される。排気ガスは、こうして複数個の案内孔で拡散
されるときに、空気と充分に混合されて冷却される。ま
た、この場合、案内孔はテールパイプの内周よりも径方
向に広い範囲に設けられているので、排気ガスを外部へ
流出させるのに十分な面積が容易に確保できる。したが
って、排気ガスの温度は、案内孔から流出した直後の排
気出口の近傍箇所において低下するので、長い排気流路
を形成するための部材を用いることなく、排気ガスを所
要の温度まで下げることができる。
【0013】前記端板は円盤状であり、前記案内部材
は、テールパイプの中心部に対向する位置で少なくとも
1つが配置されるとともに、テールパイプのリング状端
面にほぼ対向する位置で周方向に複数配置された構成と
するのが好ましい。この構成によれば、排気ガスは、複
数個の案内孔に分割して放出されるので、より一層空気
と効果的に混合する。しかも、案内部材が小形でコンパ
クトになるから、刈払機や背負式ブロアーのような携帯
型の小型作業機に好適なものになる。
【0014】前記案内部材は、着脱自在な部材とするこ
とができる。これにより、長期使用によって案内部材や
テールパイプにすすやオイル等が付着した時点で、案内
部材を取り外して容易に掃除することができる。また、
案内部材はマフラから分離された別部材であるから、加
工も容易となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら詳述する。図1は本発明の
第1実施形態に係るマフラを備えた小型汎用エンジンを
示す後方から見た背面図である。同図において、エンジ
ン本体1は、クランクケース2の上方にシリンダ3を設
けたもので、クランク軸Sがエンジンの前後方向に配置
されている。シリンダ3は、これの右方のマフラ7と共
に、樹脂製のシュラウド4によって覆われており、シリ
ンダ3の頂部にはシュラウド4を貫通して点火プラグ1
2が装着されている。エンジン本体1の左側方には、キ
ャブレタ8およびエアクリーナ9が取り付けられてい
る。
【0016】クランスケース2の背部(後部)には、ク
ランク軸Sに連結されるリコイルスタータ(図示せず)
を収納したリコイルスタータケース10が装着されてい
る。クランクケース2の前部にはエンジンの動力取出し
用のロータ11が突設されている。この小型汎用エンジ
ンは、例えばブロワーの動力源として用いられるもの
で、そのクランク軸Sに、図2(平面図)に示すよう
に、ロータ11が装着され、図示しないファンケースに
収納された送風用羽根をロータ11に連結することによ
り、ブロワーが構成される。
【0017】図3および図4は前記マフラ7を示し、図
3は図2のIII-III 線で切断した拡大断面図(一部は背
面図で示す)で、図4は図3のIV-IV 線断面図である。
図3に示すマフラ7の外囲器であるマフラケース13
は、二つのケース半体14,17を結合して一体化した
構成になっている。エンジン本体1からの排気ガスGの
導入孔18には、エンジン本体1からの火花の放出を防
止するスパークアレスタ20が取り付けられている。こ
のマフラ7は、導入孔18を、パッキン21を介在して
エンジン本体1の排気ガス排出孔(図示せず)に合致さ
せた配置で、マフラケース13内に挿通させた2本のボ
ルト22をエンジン本体1の排気フランジ部19にねじ
込んでエンジン本体1に取り付けられる。両ケース半体
14,17の内面側にはそれぞれ、網状のラスメタル2
3が所定の間隙を存した配置で固着されて、これらケー
ス半体14,17とラスメタル23との間の空間にガラ
スウール24が充填されている。このガラスウール24
は排気ガスGに対する消音効果を高める。
【0018】図4に示すように、マフラケース13の内
部空間下部には複数個(この実施形態では5個)の導通
孔28を有する仕切り板27が配置され、これによっ
て、マフラケース13内が、図3に示す上流側の第1室
25と下流側の第2室26とに区画されている。底面部
近傍箇所には、図4に示すように、排気ガスGを外部に
流出させるための横断面円形のテールパイプ29が第1
のケース半体14を貫通して取り付けられている。マフ
ラケース13内に導入された排気ガスGは、テールパイ
プ29の外方の開口端である排気出口29aから外部に
流出する。テールパイプ29の出口端(排気出口29
a)には、排気出口29aから流出する排気ガスGに旋
回を与える旋回付加部材30が被せられている。
【0019】図5は前記旋回付加部材30の斜視図を示
す。この旋回付加部材30は、取付フランジ部31の中
央部に、テールパイプ29の出口端の外周面に被せる状
態に嵌め込まれる有底円筒状の被覆部32が形成され、
この被覆部32の円形端面には、複数個(この実施形態
では4個)の羽根33が同心状の配置で外部に突出され
ている。すなわち、旋回付加部材30は、排気ガスGを
外部に流出させる排気出口の端面(被覆部32の円形端
面)に、羽根33が形成されている。この各羽根33
は、扇形の一辺を除いた形状の切り目を形成したのち
に、前記除いた一辺を折れ線部として、切り目に沿って
扇形部分を切り起こすことにより形成されており、この
羽根33を切り起こした箇所には排気ガスGの流出孔3
4が形成され、かつ各羽根33で囲まれた中央部分が、
排気ガスGを遮蔽する遮蔽部37になる。前記各羽根3
3は、流出孔34から流出する排気ガスGに対して、円
筒状の被覆部32の周方向に向けて旋回を付与する向き
に切り起こされている。
【0020】前記旋回付加部材30は、図4に示すよう
に、被覆部32をテールパイプ29におけるマフラケー
ス13の外部へ突出した出口端の外周面に嵌め込まれ、
取付フランジ部31を第1のケース半体14の外面に当
てがい、取付フランジ部31の取付孔38(図5)を介
して固定ねじ39を第1のケース半体14にねじ込ん
で、この第1のケース半体14に固定されている。ま
た、図2のVI-VI 線で切断した拡大断面図である図6に
示すように、シュラウド4における旋回付加部材30に
対向する箇所には、筒状の側面に複数のスリット41が
形成されたガード部40が一体形成されている。
【0021】つぎに、前記マフラ7の作用について説明
する。図3に示すエンジン本体1からの排気ガスGは、
マフラ7の導入孔18およびスパークアレスタ20を通
ってマフラケース13内の第1室25に流入することに
より膨張して、その音圧レベルを下げる。排気ガスG
は、さらに、マフラケース13の内部空間を下方に向け
流動して、仕切り板27の導通孔28を通過するときに
十分に絞られたのちに、仕切り板27の下方の第2室2
6に流入して膨張し、その音圧レベルがさらに低下す
る。
【0022】第2室26まで流れた排気ガスGは、テー
ルパイプ29内に入り、その内部を排気出口29aに向
かって流れたのちに、図6の旋回付加部材30の羽根3
3および中央部の遮蔽部37等に当たって、高速度でそ
のまま集中的(非拡散的)に外部に流出するのを阻止さ
れ、各流出孔34を通って各羽根33により、テールパ
イプ29の中心回りの旋回が付加されて放出される。ま
た、中心部を流れる排気ガスはGは、遮蔽部37により
周囲へ向うように変向されて流出孔34へ導かれ、中心
部から半径方向にずれている羽根33により効果的に旋
回が与えられ、外部へ放出される。これにより、排気ガ
スGは、羽根33から流出した直後に旋回流となり、旋
回付加部材30の外部周辺の空気を強制的に巻き込みな
がら渦巻き状となるため、空気と十分に混合されて効率
良く冷却され、流出孔34から流出した直後において温
度が低下する。すなわち、羽根33は、排気ガスGを排
気出口29aの周方向の旋回流として外部に流出させ
る。このように、前記マフラ7では、長い排気流路を形
成するための部材を設けなくても、排気ガスGの温度
排気出口29aの近傍箇所で所要の温度まで迅速に低下
させることができる。
【0023】ところで、小型汎用エンジンを動力源とし
たブロワーや刈払機などの携帯型作業機では、図2に示
す排気出口29a側に接触する包絡面Kでの排気ガスG
の温度を低くしたい要請がある。その理由は、野外で作
業する際には、葉っぱなどの周辺物が包絡面K上に位置
する程度に近接する可能性があるので、包絡面K上にお
ける排気ガスGの温度を十分低下させてから排出したい
ためである。
【0024】前記小型汎用エンジンでは、シュラウド4
における排気出口29aとの対向箇所に外方に向け筒状
に突出するガード部40が設けられているので、包絡面
Kは、リコイルスタータケース10とこれによりも僅か
に低いガード部40とに接する接線となる。流出孔34
から外部に放出された排気ガスGは、包絡面Kに達する
時点で所定の温度まで低下していればよいのに対し、こ
のエンジンでは、旋回付加部材30の付設により排気出
口29aの近傍位置において排気ガスGの温度を効率的
に低下させることができるから、その分だけガード部4
0の高さを低くして小型化を図ることができる。
【0025】本発明において新たに付設する図5の旋回
付加部材30は、周方向に並んだ複数の切り目に沿って
切り起こす加工によって、羽根33と流出孔34とを同
時に形成できる簡単な構成であり、しかも、図3に示す
2本の固定ねじ39でマフラケース13の外面に固定す
るだけであるから、コストアップが極力抑制される。ま
た、この旋回付加部材30は、固定ねじ39により着脱
自在に取り付けられているから、長期使用によって羽根
33やテールパイプ29などにすすやオイルが付着した
時点で、マフラケース13から取り外して、容易に掃除
することができる。
【0026】なお、旋回付加部材30は、図5では羽根
33を外方へ突出させた形状としたが、羽根を内方へ切
り起こして突出させた形状としても、前述とほぼ同様の
効果を得ることができる。また、羽根33の形状は、扇
形状に限らず、例えば三角形状としてもよく、要は排気
ガスGに旋回流を付与できれば、どのような形状であっ
てもよい。また、本実施例では、遮蔽部37を設け、簡
単な構造で効果的に旋回流を付与し、排気ガス温度の低
減を計ったが、排気ガスGに対する抵抗と排気ガス温度
等の関係で、適宜、遮蔽部37に流出孔を設けるなどし
て、実質的に遮蔽部37を廃止してもよい。
【0027】図7は本発明の第2実施形態に係るマフラ
42を備えた小型汎用エンジンを示す後方から見た背面
図、図8は図7の平面図である。この小型汎用エンジン
は、主に刈払機用の動力源として用いられるものであっ
て、前記実施形態のブロワー用のエンジンと比較して同
等のものには同一の符号を付して説明する。図7に示す
エンジン本体1は、クランクケース2の上方にシリンダ
3を設けたもので、クランク軸Sがエンジンの前後方向
に配置されている。シリンダ3は樹脂製のシュラウド4
3により覆われ、マフラ42は、樹脂製のマフラカバー
44により覆われている。クランケケース2の下部には
燃料タンク49が取り付けられ、シリンダ3の頂部には
点火プラグ12が装着されている。エンジン本体1の左
側方には、キャブレタ8およびエアクリーナ9が取り付
けられている。クランスケース2の背部(後部)には、
エンジン始動用のリコイルスタータのケース47が装着
されている。図8に示すように、クランクケース2の前
部には、カッターを有する作業装置部(図示せず)を連
結するためのハウジング48が突出されている。
【0028】図9は図8のIX−IX線に沿った拡大断面図
を示す。同図において、マフラケース50は、二つのケ
ース半体51,52がこれらの間に仕切り板53を介在
して各々のフランジ部51a,52aで結合された構成
になっている。このマフラケース50は、第1のケース
半体51に設けられた導入口54をエンジン本体1の排
気フランジ部57の排気ガス排出口に合致させた状態
で、一対の挿通孔58(後述の図10および図11)に
挿通した固定ボルト59(図8および図9)を排気フラ
ンジ部57にねじ込むことにより、エンジン本体1に固
定されている。マフラケース50の内部空間は仕切り板
53によって第1室60と第2室61とに区画されてい
る。なお、両ケース半体51,52の内面側にはそれぞ
れ、網状のラスメタル23が所定の間隙を存した配置で
固着されて、これらケース半体51,52とラスメタル
23との間の空間に消音用のガラスウール24が充填さ
れている。
【0029】また、マフラ42の分解右側面図である図
10に示すように、仕切り板53と共に第2室61を構
成する他方のケース半体52には、排気ガスGを外部に
放出するための短いテールパイプ62が貫通して取り付
けられている。このテールパイプ62の出口端には、マ
フラからの火花の放出を防止するスパークアレスタ63
と、排気ガスGの大気への出口(排気出口)を形成する
キャップ状の案内部材64とが、以下のように取り付け
られている。
【0030】すなわち、スパークアレスタ63は、円筒
状とされて一端部をスポット溶接90された円筒状の金
網65の他端部を円筒状のホルダ部材66内に挿入して
スポット溶接91によりホルダ部材66に固着されてい
る。このスパークアレスタ63は、テールパイプ62に
挿通されてマフラケース50内に挿入される。この状態
で、スパークアレスタ63のつば部66aをテールパイ
プ62のリング状端面62aに当接させて位置決めする
ことにより、ホルダ部材66に形成されたねじ孔66b
が、テールパイプ62の挿通孔62bに合致する。つづ
いて、案内部材64が、ホルダ部材66のつば部66a
およびテールパイプ62の端部に被せられ、その取付孔
64aがホルダ部材66のねじ孔66bに合致するよう
位置決めされる。この状態で、マフラ42の右側面図で
ある図11(a)およびその拡大したP矢視図である同
(b)に示すように、固定ねじ69が、図10の案内部
材64の取付孔64aおよびテールパイプ62の挿通孔
62bを挿通して、ホルダ部材66のねじ孔66bにね
じ込まれる。これにより、案内部材64がスパークアレ
スタ63と共締めでテールパイプ62に固定される。
【0031】図11(b)に示す案内部材64には、排
気ガスGを外方へ拡散させるための複数個(この実施形
態では5個)の案内孔70が中央部及びその周囲の同一
円周上に形成されている。案内部材64の円盤状端板に
おける案内孔70を除いた部分が、遮蔽部71となって
いる。案内部材64がテールパイプ62に取り付けられ
た状態で、案内部材64の各案内孔70は、テールパイ
プ62のリング状端面62aから軸方向に間隔Lをあけ
て設けられている。中央部の案内孔70は、テールパイ
プ62の中心部に軸方向で対向しており、この中央部の
案内孔70の周囲、つまり外側方で同一円周上に形成さ
れた案内孔70は、テールパイプ62のリング状端面6
2aに軸方向でほぼ対向し、かつこの端面62aの周方
向に沿って並んでいる。ここで、外側方の同一円周上の
設けられた案内孔70の中心は、テールパイプ62の出
口端における最内周面であるホルダ部材66の内周面6
6dに合致し、案内孔70の外側端が内周面66dより
も外側方(径方向外方)に位置するように配置されてい
る。それにより、各案内孔70は、後述するように、ス
パークアレスタ63を通ってきた排気ガスGを、テール
パイプ62の内周面(ここでは、スパークアレスタ63
の内周面)66dよりも径方向および周方向に広い角度
範囲で複数の案内孔70に分散して、各案内孔70の周
囲斜め外方に流出させる。
【0032】つぎに、前記マフラ42の作用について説
明する。図9において、エンジン本体1からの排気ガス
Gは、導入孔54からマフラケース50内の第1室60
に流入して膨張し、仕切り板53の凹部72に沿って下
方へ導かれたのち反転し、仕切り板53の上部に形成さ
れた通気孔74を通る際に絞られたのち、第2室61内
に流入して再び膨張する。これにより、マフラ42内で
音圧レベルが低下する。そののち、排気ガスGは、下方
へ向け流動して、図11(a)に示すスパークアレスタ
63内に入り込み、図11(b)に示す案内部材64の
案内孔70から外部に放出される。
【0033】図12は、図7のXII-XII 線で切断した拡
大断面図を示す。同図において、スパークアレスタ63
内に入り込んだ排気ガスGは、テールパイプ62の排気
出口であるリング状端面62aに向かって矢印F方向に
流れるが、排気ガスGはスパークアレスタ63の端部6
6cにおいて斜め外側方Wに拡散され、間隔Lをあけて
設けられている案内部材64に達し、案内部材64に設
けられた遮蔽部71で流れが変向され、複数の案内孔7
0を通り、周囲にある各案内孔70毎に、その周囲斜め
外方に向けて、破線の矢印で示すように、再度拡散され
て外部に流出する。流出した高温の排気ガスGは、各案
内孔70の周囲斜め外方へ放散されるときに、空気と十
分に混合されて冷却される。したがって、このマフラ4
2においても、排気ガスGの温度は、案内孔70から流
出した直後の領域で低下するので、長い排気流路を形成
するための大型の部材を設けなくても、排気ガスGの温
度を排気出口62aの近傍箇所で、所要の温度まで迅速
に低下させることができる。
【0034】また、図8に示すように、マフラカバー4
4における排気ガス流出口44aの周縁部には、スリッ
ト76を形成した筒状のガード部77が、そのフランジ
部77aに挿通した1本の固定ねじ75で取り付けられ
ている。したがって、この小型汎用エンジンにおける包
絡面Kは、リコイルスタータケース47とガード部77
とに接する接線となる。排気ガスGの温度は、包絡面K
で所定温度以下になればよいのであるが、このエンジン
では、案内部材64の付設によりテールパイプ62の端
面62aの近傍箇所において排気ガスGの温度を効率的
に低下させることができるから、その分だけガード部7
7の高さを低くできる利点がある。
【0035】また、案内部材64やスパークアレスタ6
3などは長期使用によってすすやオイル等が付着するの
で、定期的に清掃する必要がある。その場合には、固定
ねじ69を緩めて取り外すだけで、案内部材64とスパ
ークアレスタ63とをテールパイプ62から取り出せる
ので、容易に掃除することができる。
【0036】図13は第3実施形態の要部の切断側面図
を示し、テールパイプ78は、前記実施形態のテールパ
イプ62よりも長いものであって、スパークアレスタ6
3を装着していない場合を例示してある。案内部材79
は、前記第2実施形態の場合と同様に、テールパイプ7
8の出口端の外周面に被せるようにして取り付けるキャ
ップ形態であって、複数個の案内孔80が、中央部及び
その周囲に同一円周上に形成されている。そして前記外
側で円周上に形成されている案内孔80は、テールパイ
プ78のリング状端面78aに軸方向で対向する位置で
周方向に並び、案内孔80の外側端がテールパイプ78
の内周78bよりも外側方になるような配置で形成され
ている。案内部材79の円盤状端板における前記案内孔
8を除いた部分は、遮蔽部82となっている。案内部材
79は、テールパイプ78に対し、その端面78aとの
間に軸方向に間隔Lをあけて隙間81を形成した配置
で、テールパイプ78にねじ止めされている。
【0037】前記案内部材79は、テールパイプ78の
端面78aから流出した排気ガスGを、隙間81内で拡
散しながらスムーズに案内孔80に導き、複数の案内孔
80に分散して、周囲にある各案内孔80の周囲斜め外
方に再度拡散し、外部へ流出させる。また、案内部材7
9は、隙間81を設けテールパイプ78に取り付けるこ
とから、厚さ3mm程度の薄板を絞り加工したものを用
いても、排気ガスGの流れ方向Fを、テールパイプ78
の内周78bよりも外側方に開口している案内孔80に
向けてスムーズに変向させるのに必要な間隔L、つま
り、テールパイプ78の端面78aから案内孔80の外
端80aまでの距離を確保することができる。
【0038】前記第2および第3実施形態おける案内
部材64,79の中央に設けた案内孔70,80は、小
径のものを複数設けてもよい。また、案内部材64,7
9による排気抵抗の増大が問題とならない場合、案内部
材64,79の中央部(中心部)に設けた案内孔70,
80を割愛し、この中央部を遮蔽部とし、中央部の排気
ガスGを外周に向かって変向させ、周囲の案内孔70,
80を通って外部に排出すると、排気ガスGの温度低減
に効果がある。
【0039】
【発明の効果】以上のように、第1発明の小型汎用エン
ジンのマフラによれば、排気出口から流出する排気ガス
に旋回付加部材によって旋回を与える構成としたので、
排気ガスは、排気出口の外部周辺の空気を強制的に巻き
込みながら渦巻き状となって空気と十分に混合されるか
ら、効率良く冷却されて排気出口から流出した直後に温
度が低下する。したがって、長い排気流路を形成するた
めの大型の部材を設けなくても、排気ガスを所要の温度
まで迅速に下げることができる。
【0040】また、第2発明の小型汎用エンジンのマフ
ラによれば、排気出口に向かう排気ガスをテールパイプ
の端部で拡散させた後、案内部材に導き、案内部材に設
けられた複数の案内孔により斜め外方へ向けて拡散し、
拡散しながら外部に流出させる構成としたので、高温の
排気ガスは、各案内孔の周囲斜め外方に放散されるとき
に、空気と十分に混合して冷却される。したがって、排
気ガスの温度は、案内孔から流出した直後の排気出口の
近傍箇所において低下するので、やはり、長い排気流路
を形成するための大型の部材を用いることなく、排気ガ
スを所要の温度まで下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るマフラを備えた小
型汎用エンジンを示す背面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2のIII-III 線で切断した、一部背面図を含
む拡大断面図である。
【図4】図3のIV-IV 線断面図である。
【図5】同上マフラにおける旋回付加部材を示す斜視図
である。
【図6】図2のVI-VI 線で切断した拡大断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るマフラを備えた小
型汎用エンジンを示す背面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】図8のIX-IX 線で切断した拡大断面図である。
【図10】同上マフラの一部破断した分解右側面図であ
る。
【図11】(a)は同上マフラの右側面図、(b)は
(a)の拡大したP方向矢視図である。
【図12】図7のXII-XII 線で切断した拡大断面図であ
る。
【図13】本発明の第3実施形態に係るマフラの要部の
切断側面図である。
【符号の説明】
7,42…マフラ、29,62,78…テールパイプ、
29a…排気出口、30…旋回付加部材、33…羽根、
34…流出孔、37…遮蔽部、62a,78a…リング
状端面、64,79…案内部材、70,80…案内孔、
71,82…遮蔽部 、81…隙間、G…排気ガス、F
…流れ方向、W…斜め外側方。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八代醍 忠雄 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)発明者 竹本 和彦 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (56)参考文献 特開 昭55−119907(JP,A) 特開 平9−177541(JP,A) 特開 昭55−125312(JP,A) 実開 昭61−160216(JP,U) 実開 昭52−152911(JP,U) 実開 昭55−69107(JP,U) 実開 昭63−52917(JP,U) 実公 昭60−26176(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 1/12 F01N 3/02 F01N 7/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ガスを外部に流出させる排気出口
    に、この排気出口から流出する排気ガスに旋回を与える
    旋回付加部材が設けられている小型汎用エンジンのマフ
    ラであって、 前記旋回付加部材は、前記排気出口の端面に、排気ガス
    を前記排気出口の周方向の旋回流として外部に流出させ
    る羽根が形成され、かつ、中央部に排気ガスを遮蔽する
    遮蔽部が形成され、前記遮蔽部の外周に前記羽根が形成
    されている小型汎用エンジンのマフラ。
  2. 【請求項2】 排気ガスを外部に流出させる排気出口
    に、この排気出口から流出する排気ガスに旋回を与える
    旋回付加部材が設けられている小型汎用エンジンのマフ
    ラであって、 前記旋回付加部材は、前記排気出口の端面に、排気ガス
    を前記排気出口の周方向の旋回流として外部に流出させ
    る羽根が形成され、かつ、 周方向に並んだ複数の切り目
    に沿って切り起こされた前記羽根と、その羽根の切り起
    こしにより形成されて排気ガスを通過させる流出孔とを
    有している小型汎用エンジンのマフラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記旋回付
    加部材は、着脱自在な部材である小型汎用エンジンのマ
    フラ。
  4. 【請求項4】 排気ガスを外部に流出させる排気出口を
    形成するテールパイプの出口端の外周面に被せるよう
    に、排気出口から流出する排気ガスを拡散させるキャッ
    プ形態の案内部材が取り付けられ、 前記案内部材は、前記排気出口においてテールパイプの
    端面と間隔をあけて端板に形成された複数個の案内孔
    と、前記端板において前記案内孔を除いた部分であって
    排気ガスを遮蔽する遮蔽部とを有し、 前記複数個の案内孔のうち、少なくとも最外側の案内孔
    は、その外側端がテールパイプの内周よりも外側方に位
    置するように設けられている小型汎用エンジンのマフ
    ラ。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記端板は円盤状で
    あり、 前記案内孔は、テールパイプの中心部に対向する位置で
    少なくとも1つが配置されるとともに、テールパイプの
    リング状端面にほぼ対向する位置で周方向に複数配置さ
    れている小型汎用エンジンのマフラ。
  6. 【請求項6】 請求項4または5において、前記案内部
    材は、着脱自在な部材である小型汎用エンジンのマフ
    ラ。
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