JP3134894B2 - 複製防止処理の有無検出装置 - Google Patents
複製防止処理の有無検出装置Info
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Description
ビデオソフトが記録された記録済ビデオテープの記録ビ
デオ信号に、その複製を防止するための処理が施されて
いるか否かを検出する複製防止処理の有無検出装置に関
する。
オソフトが記録された記録済みテープの複製(いわゆる
ダビング)を実質的に不能にするため、記録ビデオ信号
に何らかの複製防止処理(以下コピーガードという)を
施すことが行なわれている。
開昭61−288582号公報に記載されているよう
に、垂直ブランキング区間に擬似同期パルスと、正パル
スとのペアの複数個を挿入するとともに、コピーガード
の対応処理として所定の特性の記録系のAGC回路を利
用する方法があり、良く用いられている。コピーガード
の信号が垂直ブランキング区間に挿入されるのは、コピ
ーガードの信号を映像信号部に直接挿入するとビデオソ
フトの内容自体に害を与える恐れがあるためである。
法を説明するための図で、図4Bはコピーガード用の擬
似同期パルスと正パルスの複数ペア(以下これをコピー
ガード信号と呼ぶ)が垂直ブランキング区間に挿入され
たビデオ信号の例を示すもので、図4Aは、これらのパ
ルスが挿入されていないビデオ信号を示している。図4
の場合は、奇数フィールドの垂直ブランキング区間内の
第13水平区間〜第18水平区間までの各水平区間に擬
似同期パルスDPと正パルスLPのペアが、一定周期で
5ペアずつ挿入されている。
275水平区間〜第280水平区間にも同様にコピーガ
ード信号が挿入されるものである。
りが正パルスLPの立ち上がりに連続しており、このコ
ピーガード信号がビデオ信号中に挿入されていると、V
TRの記録系のAGC回路は、擬似同期パルスDPの尖
頭値から正パルスLPの尖頭値までを同期パルスの大き
さと判断して、入力ビデオ信号のレベルが標準レベルの
例えば3倍以上になっているかのように、利得制御して
しまう。よって、この記録信号を再生すると、記録信号
は標準の30%以下のレベルに減衰させられてしまって
いるので、低品位、不安定な画像しか得られない。すな
わち、実質的にコピーガードができるものである。
れて、AGCレベルが種々変えられることにより、さら
に低品位な再生画像にすることも行なわれている。
コピーガードの対応処理は、VTRの外部入力に対する
固有のAGC回路の特性に依存するため、AGC回路の
方式や特性、性能の違いにより、コピーガード機能が十
分に得られない場合があった。
ピーガードが施されているか否かを判別してAGC回路
を働かせる方式ではないので、例えば、VTRでトラッ
キングがずれてしまったり、変速再生を行なったりする
ときに発生するノイズや他の外乱ノイズをコピーガード
のための擬似パルスとしてAGCが反応して、本来的に
は正常なビデオ信号であるにもかかわらず、記録ビデオ
信号を低品位に劣化させてしまう欠点があった。
ているか否かにかかわらずコピーガードの対応処理機能
を常に動作状態にしてしまうことにある。この発明は、
この点に鑑み、入力ビデオ信号にコピーガードがかかっ
ているか否かを正しく判別することができるようにする
ことを目的とし、コピーガードがかかっていないビデオ
信号に対してはコピーガードに対応する処理が施されな
いようにすることを可能にするようにしたものである。
め、この発明による複製防止処理の有無検出装置は、後
述の実施例の参照符号を対応させると、ビデオ信号の垂
直ブランキング区間に複製防止のために挿入された複数
個の擬似同期信号の数を計数する第1の手段4と、前記
ビデオ信号の垂直ブランキング区間を除く映像部区間の
同期信号の数を計数する第2の手段5と、前記第1の手
段4の計数結果と、前記第2の手段5の計数結果とから
複製防止処理の有無の判別を行う判別手段6,7とを備
える。
で映像部にノイズが無いと判断し、かつ、第1の手段4
で入力ビデオ信号中にコピーガード処理が有りと判別し
た場合には、正しくコピーガードが入力ビデオ信号にか
かっていることが判別される。
の垂直ブランキング区間中に既定の同期パルス数以上の
パルス数があると判別してコピーガード処理が有りと判
別しても、映像部にノイズがあって既定の同期パルス数
以上であることが、第2の手段で判別されたときには、
コピーガードがかかっていないと判別される。この場
合、垂直ブランキング区間のコピーガード信号として検
出された同期パルスはコピーガードのパルスではなく、
ノイズである可能性が強いからである。
の一実施例を、図1及び図2を参照しながら説明する。
ックである。この図1において、100は複製防止処理
の有無検出装置を示す。入力端子1を通じてこの装置1
00に入力されたビデオ信号は同期分離回路2に供給さ
れ、これより水平同期信号H及び垂直同期信号Vが得ら
れる。これら同期信号H及びVは、水平同期パルス数の
判定区間信号発生回路3と、コピーガード信号挿入部同
期検出回路4と、映像部同期検出回路5とに、それぞれ
供給される。
号Hと垂直同期信号Vとから図2に示すように、垂直ブ
ランキング区間内の9水平区間の等化パルス区間及び垂
直同期パルス区間を除く区間(この区間はコピーガード
信号が挿入可能な区間である)PAだけ例えばハイレベ
ルになるウインドーパルスSAと、垂直ブランキング区
間を除く映像部区間PBだけハイレベルになるウインド
ーパルスSBとが生成される。
ィールドであれば、区間PAは、第10水平区間〜第2
1水平区間とされ、区間PBは、例えば第22水平区間
〜第263水平区間とされる。また、偶数フィールドで
あれば、区間PAは、第272水平区間〜第283水平
区間とされ、区間PBは、例えば第284水平区間〜第
525水平区間とされる。
挿入部同期検出回路4に供給されて、この同期検出回路
4において、区間PAで同期パルス数が計数される。コ
ピーガード信号挿入部同期検出回路4は、例えばカウン
タと、このカウンタの出力カウント値に基づいて後述の
ような判定を行う判定部とで構成でき、また、マイクロ
コンピュータにより構成することも勿論できる。
があるので、コピーガード信号がビデオ信号に挿入され
ていなければ、正規には11個の同期パルスが検出され
るが、回路系の誤差やテープダメージ等を考慮して水平
同期パルスの検出個数にはマージンα1が設定されてい
る。このマージンの値α1としては、例えばα1=2〜
4とすることができる。
回路4では、検出された同期パルス数Nが、N≦11+
α1であれば、入力ビデオ信号中にコピーガード信号無
しと判別して、この回路4の出力DAをローレベルとす
る。また、検出された同期パルス数Nが、N>11+α
1であれば、入力ビデオ信号中にコピーガード信号有り
と判別して、この回路4の出力DAをハイレベルとす
る。この回路4の出力DAの状態は、1フィールド区間
保持される。したがって、次のフィールドでの判別状態
が前のフィールドと同じであれば、出力DAの状態はそ
のときの状態を継続し、前のフィールドと異なる判別状
態になったときには、出力DAの状態は反転する。
スSBは、映像部同期検出回路5に供給されて、この同
期検出回路5において、区間PBで同期パルス数が計数
される。この映像部同期検出回路5もカウンタと、この
カウンタの出力カウント値に基づいて後述のような判定
を行う判定部とで構成することができ、また、マイクロ
コンピュータによっても構成することができる。
幅があるので、ノイズやドロップアウトがなければ、正
規には241個の同期パルスが検出されるが、回路系の
誤差やテープダメージ等を考慮して水平同期パルスの検
出個数にはマージンα2が設定されている。このマージ
ンの値α2は十数個とされる。
された同期パルス数Mが、241−α2≦M≦241+
α2であれば、入力ビデオ信号にはノイズが含まれてお
らず、正常であると判別して、この回路5の出力DBを
ハイレベルとする。また、検出された同期パルス数M
が、M>241+α2、またはM<241−α2であれ
ば、入力ビデオ信号中にはノイズが有り、正常なビデオ
信号とは認められないと判別して、この回路5の出力D
Bをローレベルとする。この回路5の出力DBの状態
は、1フィールド区間保持される。したがって、次のフ
ィールドでの判別状態が前のフィールドと同じであれ
ば、出力DBの状態はそのときの状態を継続し、前のフ
ィールドと異なる判別状態になったときには、出力DB
の状態は反転する。
路4の出力DA及び映像部同期検出回路5の出力DB
は、アンド回路6に供給される。したがって、入力ビデ
オ信号が正常な映像部を有し、かつ、コピーガード信号
が区間PAに存在している場合に、このアンド回路6の
出力ANDがハイレベルとなり、その他の時には出力A
NDはローレベルになる。
グ防止用の時定数回路7に供給される。この時定数回路
7は、コピーガードの有無の検出を確実に行うためのも
ので、アンド回路6の出力ANDが、例えば30秒〜9
0秒程度連続してハイレベルの状態を継続したときに、
例えばハイレベルになる出力DETを出力する。この出
力DETがこの例の複製防止処理の有無検出装置100
の出力である。
ガード対応処理を入力ビデオ信号に対して行う。すなわ
ち、この例においては、入力ビデオ信号がコピーガード
対応処理回路8に供給されると共に、複製防止処理の有
無検出装置100の出力DETがコピーガード対応処理
回路8に供給される。コピーガード対応処理回路8で
は、出力DETがハイレベルのときだけ、入力ビデオ信
号に対してコピーガードの対応処理が行われる。
信号をミューティングして対応処理回路8から出力させ
ない、入力ビデオ信号のレベルを減衰させる、入力ビデ
オ信号に対してモザイク処理等の観視に耐えないように
するディジタル処理を施すなどがある。また、VTRに
おいて、ビデオ信号に対する記録系のAGC回路とし
て、その特性がコピーガード信号に有効に反応する特性
と、コピーガード信号に影響されない特性とを切り換え
られるようにしておき、出力DETがハイレベルのとき
だけ、コピーガード信号に有効に反応する特性に切り換
え、再生画像が観視に耐えないようにすることもでき
る。さらに、出力DETを用いて、これがハイレベルの
ときにはVTRの記録モードを解除してしまうようにし
てもよい。
信号だけでなく、これに付随する音声信号に対しても、
出力DETがハイレベルのときにのみ、ミューティング
処理や、レベル減衰、ノイズ付加等の聴取に耐えなくす
る処理を施すようにしてもよい。
ーガード対応処理回路8では、前記対応処理は行われ
ず、この回路8から入力ビデオ信号がそのまま出力され
る。
び音声信号は、例えばVTRの記録系に供給される。こ
うして、上記の例によれば、複製防止処理の有無検出装
置100の出力DETにより、コピーガードが入力ビデ
オ信号にかかっている場合には、ビデオ信号及び/又は
音声信号を、何らかの処理をせずに記録することが防止
される。
FTは警報回路9に供給され、入力ビデオ信号にコピー
ガードがかかっていると検出された場合には、それが例
えば警報ランプの点灯、ディスプレイ表示、警報音の発
生などの方法により、ユーザに警報される。これによ
り、VTRが故障しているとユーザが誤認するのを防止
することができる。
検出装置の使用例について説明する。図3の使用例は、
2個のVTRを合体した機能を備えるいわゆるダブルデ
ッキVTRシステムに適用した場合である。
ばいわゆるVHS方式対応のものとされている。21は
第2のVTR部で、例えば8mmビデオ対応のものとさ
れている。
のモード切り換え信号発生回路31には、操作入力デコ
ード回路33からの操作入力デコード信号が供給され
る。操作入力デコード回路33にはリモートコントロー
ル用のコマンダ34からのリモコン信号が供給されると
共に、キー入力操作部35からのキー入力操作信号が供
給される。したがって、モード切り換え信号発生回路3
1からは、コマンダ34からのリモコン入力あるいはキ
ー入力操作部35でのキー入力操作に応じたモードとす
るための各種モード切り換え信号が得られるものであ
る。
第2のVTR部21の出力ビデオ信号とは、スイッチ回
路30の一方及び他方の入力端a及びbに供給される。
このスイッチ回路30は、モード切り換え信号発生回路
31からの切り換え信号SWにより入力端a又はbの一
方に択一的に切り換えられ、第1のVTR部11又は第
2のVTR部21の一方の出力ビデオ信号がこのスイッ
チ回路30から得られる。そして、このスイッチ回路3
0から得られたビデオ信号がモニター出力端子32に導
出される。このモニター出力端子32には、モニターT
V受像機のビデオ入力端子が接続される。
VTR部11及び21に対する入力セレクト回路であ
る。入力セレクト回路12には、チューナ36からのビ
デオ信号と、ライン入力端子37からの外部入力ビデオ
信号と、第2のVTR部21の出力ビデオ信号とが入力
される。また、入力セレクト回路22には、チューナ3
6からのビデオ信号と、ライン入力端子37からの外部
入力ビデオ信号と、第1のVTR部11の出力ビデオ信
号とが入力される。38はTVアンテナである。
切り換え信号発生回路31からのセレクト信号により設
定されるモードに応じた入力選択状態とされる。
力信号は、前述した図1の例における回路8に相当する
コピーガード対応処理回路13及び23をそれぞれ通じ
て第1のVTR部11の記録系及び第2のVTR部21
の記録系に入力される。この例の場合に、コピーガード
対応処理は、例えばミューティング処理とされる。
オ信号は、また、この発明の一例として図1に示した構
成の複製防止処理の有無検出回路14及び24に、それ
ぞれ供給される。したがって、入力セレクト回路12、
22からのビデオ信号にコピーガードがかかっていると
きには、そのことが検出回路14、24で検出され、そ
の検出出力DETにより、対応処理回路13、23でミ
ューティング等の前述したようなコピーガード対応処理
が施される。そして、そのコピーガード対応処理が施さ
れたビデオ信号がVTR部11、21の記録系に供給さ
れる。このため、コピーガードが有効に作用する。すな
わち、入力セレクト回路12,22からのビデオ信号は
ミューティングされ、VTR部11,21には供給され
ず、ダビングはできない。
においては、第1のVTR部11を再生状態にし、第2
のVTR部21を記録状態にしていわゆるダビングを行
う場合、また、第2のVTR部21を再生状態にし、第
1のVTR部11を記録状態にしてダビングを行う場
合、さらに、外部のVTRで再生を行って得たビデオ信
号をライン入力端子に供給し、第1のVTR部11ある
いは第2のVTR部21でその記録を行うダビングを行
う場合の、いずれの場合においても、再生ビデオ信号に
コピーガードがかかっているか否かを検出回路14、2
4で確実に、かつ、正確に検出することができる。そし
て、この検出出力に基づいてミューティング、記録レベ
ルの減衰、記録停止、ディジタルモザイク処理等のコピ
ーガード対応処理が適切に行われるものである。
テムにおいては、各VTR部の記録系の入力段に複製防
止処理の有無検出回路とコピーガード対応処理回路を設
けたが、VTR部の再生系の出力段に複製防止処理の有
無検出回路とコピーガード対応処理回路を設け、第1の
VTR部と第2のVTR部との間でダビングを行うとき
に、再生状態とするVTR部側の複製防止処理の有無検
出回路を動作可能状態にするようにしてもよい。
に擬似同期パルスと正パルスとのペアをコピーガード信
号として挿入してビデオ信号に複製防止処理を行う場合
の例であるが、この発明の対象となる複製防止処理とし
てはこれに限らず、垂直ブランキング区間に擬似同期パ
ルスを含むものであれば、どのようなものでも適用可能
である。
ば、垂直ブランキング区間に挿入されたコピーガードの
ための擬似同期パルスの存在を検出することにより、ビ
デオ信号に複製防止処理がかけられているか否かを検出
するので、この検出出力を用いて適切な複製防止対応処
理をビデオ信号やこれに付随する音声信号に施すことが
できる。
キング区間内の擬似同期パルスの存在の検知によっての
み、ビデオ信号に複製防止処理がかけられているか否か
を検出するのではなく、映像部区間の同期パルス数もチ
ェックして、ビデオ信号の垂直ブランキング区間中の擬
似同期パルスが、VTRの変速再生時などにおいて発生
するノイズか否かを検出するようにしているので、複製
防止処理の有無の検出が正確にできる。
一実施例のブロック図である。
使用例のブロック図である。
めのビデオ信号波形図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ビデオ信号の垂直ブランキング区間内に
複製防止のために挿入された複数個の擬似同期信号の数
を計数する第1の手段と、 前記ビデオ信号の垂直ブランキング区間を除く映像部区
間の同期信号の数を計数する第2の手段と、 前記第1の手段の計数結果と、前記第2の手段の計数結
果とから複製防止処理の有無の判別を行う判別手段とを
備える複製防止処理の有無検出装置。
Priority Applications (4)
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