JP3134511U - クランプ及び医療用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】一度閉じると二度と開くことはなく、確実な流路の遮断ができるとともに、構造的にはシンプルで製造も容易であるクランプを提供する。
【解決手段】底部2と可動固定部材3の後方部を、相互に連結する屈曲部8を介して一体に形成し、前記可動固定部材3の前方部の両側部及び下方向に腕部6を突設し、当該腕部6の内側に、それぞれ緊合凸部7aを形成し、前記底部2の前方部には、上方向に立ち上がる連結部9を形成し、当該連結部9の両側部に、前記緊合凸部7aと緊合する緊合凹部7bを形成したクランプ1。
【選択図】図2

Description

本考案は、透析用血液回路、高カロリー輸液バッグ、輸血・輸液セット等の医療用具を構成する液体移送チューブの途中に配置されるクランプの改良に関し、特に一度閉じると二度と開かないクランプに関する。
医療現場において透析用血液回路、高カロリー輸液バッグ、輸血・輸液セット等に用いられる液体移送チューブを、必要に応じて閉塞させる際、従来からクランプが使用されている。
例えば、高カロリー輸液バッグなどで輸液を調剤したあと、調剤用のチューブを閉止させる必要がある。この際、閉止部材として用いられるクランプは、液の流れを完全に遮断し、かつ一度閉じたら二度と開かないといった機能が必要である。
上述のような機能のクランプとして、例えば特許文献1に記載のようなクランプが発明されている。
特許文献1の第1図のクランプ1は、凸状の係合部2を有する第1の挟持部3と、二つの壁部4、4をそれぞれ有する第2の挟持部5と、第1の挟持部3及び第2の挟持部5を連結するとともに、チューブ6が挿通できる孔部7を有する屈曲部8とからなり、凸状の係合部2が係合溝9に係合することで、係合部2の先端部2aが孔部4a、4aに挿通したチューブを突起10に押圧して流路を閉塞するというものである。
また同文献の第9図a、bには、屈曲部8を介してくさび状の係合部2及び突起部aを有する第1の挟持部3と、くさび状の係合部2を係合する係合溝9及び突起部bを有する第2の挟持部5を一体に形成したクランプ1”が記載され、突起部a、bの間にチューブを挟み、係合溝9に係合部2を挿入して係合することでチューブを閉塞するものである。
特許文献2には、針プロテクターの機能とクランプの機能を備えた翼状針用クランプが記載されている。クランプの非係合時には上部材2と下部材3の間に少なくとも翼43を導入できる隙間を形成し、上部材2または下部材3に針及びハブを収容できる空間32を形成するとともに、上部材2には左右一対の係合フック21、下部材3には係合フック21と係合する被係合部31が、係脱自在に設けられている。
特許文献3には、誤刺防止用針カバーの機能と緊急離脱用チューブクランプの機能を備えたクランプが記載されている。
特許文献3のクランプ1は、封止部2と底部3の前方部から中腹部の間のそれぞれの対向する上壁面と下壁面に、それぞれ少なくとも一対の緊合突起部5(5A)と緊合溝部6(6A)を形成し、緊合突起部5(5A)と緊合溝部6(6A)は一度閉じると容易に開けない構造に形成されている。
特許文献1のクランプ1は、強い力で押すことにより、壁部4、4が外方に変形し、先端部2aが徐々に深く挿入されてチューブを圧閉するが、このように凸状の係合部2がチューブを押圧して閉塞する作用も兼ねているため、チューブを閉塞する際には、より強い力を加える必要がある。またクランプ1”は、係合溝9の両側部がオープン(開放状態)になっているので、係合部2を係合溝9に係合したとき、係合部2が左右にずれてチューブが緩んだり外れたりするおそれがある。
特許文献2の発明は、上部材2には左右一対の係合フック21、下部材3には係合フック21と係合する被係合部24を形成しているが、係合フック21を被係合部24に引っかけるのみの係合であるとともに、これらは係脱自在に係合可能であり、一度閉じたら二度と開かない構成のクランプとは異なり、前述の[0002]のような目的には採用することは難しい。
特許文献3の発明は封止部2と底部3のそれぞれの対向する上壁面と下壁面に、それぞれ少なくとも一対の緊合突起部5(5A)と緊合溝部6(6A)を形成し、さらに一度閉じると容易に開けない構造に形成しているが、特許文献3の図7、図8のように緊合突起部を緊合溝部に差し込むもので、緊合溝部が底部3の内部に形成されており、成型や製造が複雑になってしまう。
また、特許文献2及び特許文献3のクランプは、特に血液透析などの体外循環回路に用いられ、翼付針の誤刺防止を兼ねているものなので、針を必要としない場合の流路の遮断には用いることはできない。
特公平05−23792号公報(請求項1、実施例、第1図、第9図a、b) 特開2001−340450号公報(請求項1、請求項2、[0008]) 特開2006−95121号公報(請求項1、図7、図8)
考案が解決しようとする問題点は、一度閉じたら二度と開かないクランプにおいて、特許文献1の第1図のクランプ1のように、凸状の係合部2がチューブを押圧して閉塞する作用も兼ねているため、チューブを閉塞する際には、強い力を加える必要がある点、第9図のクランプ1”のように、係合部2が係合溝9の左右からずれて、チューブが緩んだり外れたりするおそれのある点、また、特許文献2のように、係脱可能な構成では、係合フック21を被係合部31に係止して一旦流路を閉塞しても、係止が外れ、再び流路を開放するおそれがある点、さらに、特許文献3のように、緊合突起部を差し込む緊合溝部が底部3の内部に形成されているために、成型や製造が複雑になってしまう点などである。
[1]本考案は、底部(2、22)と可動固定部材(3、23)の後方部を、相互に連結する屈曲部(8、28)を介して一体に形成し、
前記可動固定部材(3、23)の前方部の両側部及び下方向に腕部(6、26)を突設し、当該腕部(6、26)の内側に、それぞれ緊合凸部(7a、27a)を形成し、
前記底部(2、22)の前方部には、上方向に立ち上がる連結部(9、29)を形成し、当該連結部(9、29)の両側部に、前記緊合凸部(7a、27a)と緊合する緊合凹部(7b、27b)を形成したクランプ(1、21)を提供する。
[2]本考案は、前記屈曲部(8)と前記連結部(9)のそれぞれにチューブの挿入孔(13a、13b)を形成し、
前記可動固定部材(3)は、チューブを押圧挟持してチューブを閉塞することができる上挟持部(4a)を下部に形成し、
前記底部(2)は、前記可動固定部材3に形成した上挟持部(4a)とともに、チューブを押圧挟持して、チューブを閉塞することができる下挟持部(4b)を上部に形成した、[1]に記載のクランプ(1)を提供する。
[3]本考案は、前記屈曲部(28)にチューブの挿入孔(33a)を形成し、
前記腕部(26)の内側には、チューブを押圧挟持してチューブを閉塞することができる上挟持部(24a)を形成し、
当該腕部(26)の内側に形成した上挟持部(24a)とともに、チューブを押圧挟持して、チューブを閉塞することができる下挟持部(24b)を、前記連結部(29)の内側に形成した、[1]に記載のクランプ(21)を提供する。
[4]本考案は、チューブを押圧挟持してチューブを閉塞することができる上挟持部(44a)を、下部に形成した可動固定部材(43)と、当該可動固定部材(43)に形成した上挟持部(44a)とともに、チューブを押圧挟持してチューブを閉塞することができる下挟持部(44b)を上部に形成した底部(42)を有し、
前記底部(42)と前記可動固定部材(43)の後方部を、相互に連結する屈曲部(48)を介して一体に形成し、
前記屈曲部(48)と前記連結部(49)のそれぞれにチューブの挿入孔(53a、53b)を形成し、
前記可動固定部材(43)の前方部に、下方に向けて、くさび状の緊合部(47a)を突設し、
前記底部(22)の前方部には、上方向に立ち上がり、両側部に壁(55)を有する連結部(49)を形成し、当該連結部(49)の上部に、くさび状の緊合部(47a)の先端に形成した先端部(50)が通過するとともに前記くさび状の緊合部(47a)と緊合する、緊合受部(47b)を形成したクランプ(41)を提供する。
[5]本考案は、[1]から[4]のいずれか1項に記載のクランプ(1、21、41)を装着した医療用具を提供する。
(1)本考案のクランプ1、21は、連結部9、29の両側部にそれぞれ緊合凹部7b、27bを形成しており、緊合凸部7aの凸部分が、緊合凹部7bの窪み(凹部)に強固に引っかかって緊合し、かつ左右から挟みこむように固定されることにより、外部から無理な力を加えたりしない限り、クランプ1、21は一度閉じると二度と開くことはなく、確実な流路の遮断ができるとともに、構造的にはシンプルで製造も容易である。
(2)本考案のクランプ1、41は、チューブを閉塞する挟持部と、緊合部(緊合凸部7a、くさび状の緊合部47a及び緊合凹部7b、緊合受部47b)が別の位置にあり、挟持部(4a、4b、44a、44b)はチューブのみを潰せばよいので、比較的軽い力でチューブの閉塞が可能である。
(3)本考案のクランプ41は、連結部49の両側部に形成した壁55により、くさび状の緊合部47aが緊合受部47bから左右にずれて、チューブが緩んだり外れたりといったおそれがない。
図1(A)は、本考案のクランプ1の側面図、(B)は正面図、(C)は背面図、(D)は天面図であり、図2は本考案のクランプ1の概略図である。
図3(A)は本考案のクランプ21の側面図、(B)正面図、(C)は背面図、(D)は天面図であり、図4は本考案のクランプ21の概略図である。
図5は、(A)が本考案のクランプ41の側面図、(B)正面図、(C)背面図、(D)天面図、及び図6は本考案のクランプ41の概略図である。
本考案のクランプ1、21、41は、ポリプロピレン、ポリアセタール等の硬質ないし半硬質で可撓性(弾性)を有する合成樹脂を用いて、一体に成形される。
[クランプ1]
図1(図2)に例示する本考案のクランプ1は、底部2と可動固定部材3の後方部を、相互に連結する屈曲部8を介して一体に形成し、可動固定部材3の前方部の両側部及び下方向に腕部6を突設し、当該腕部6の内側に、それぞれ緊合凸部7aを形成し、底部2の前方部には、上方向に立ち上がる連結部9を形成し、この連結部9の両側部に、緊合凸部7aと緊合する緊合凹部7bを形成している。なお、本考案でいう緊合とは「しっかりはめ合わせる」ことであり、互いにずれたり外れたりしないことを意味し、嵌合及び係合も含むものとする。
また、屈曲部8と前記連結部9のそれぞれにチューブの挿入孔13a、13bを形成している。
さらに可動固定部材3は、チューブを押圧挟持してチューブを閉塞することができる上挟持部4aを下部に形成し、底部2は、可動固定部材3に形成した上挟持部4aとともに、チューブを押圧挟持して、チューブを閉塞することができる下挟持部4bを上部に形成している。
[底部2]
底部2の下挟持部4bは、上挟持部4aとともにチューブを閉塞するために、図1の例示では段形状に形成している。これは上挟持部4aの頂点P1が、下挟持部4bの頂点P2から前方にずらして、段差部分Dにチューブを押し込むようにして流路を閉塞するものである。下挟持部4bはこの段形状に限らず、例えば図6のクランプ41の下挟持部44bのような山型の突形状や、あるいは溝形状などでもよく、チューブを確実に閉塞できる形状であれば、特に限定しない。
底部2の前方部には連結部9が形成されている。図1のように、連結部9の略中央にはチューブを挿入するための挿入孔13bが形成されている。連結部9の両側部には、それぞれ緊合凸部7aに対応する緊合凹部7bが形成されている。
底部2の下部には、クランプ1を閉じる際の指の滑り止めとして、凸部14が複数個形成されている。凸部14は、必ずしも必要ではないが、作業性等から考慮すると、形成した方が好ましい。また、図1、図2の例示では、凸部14は横方向に数本形成しているが、指の滑り止めになる形状であれば何でもよい。
[可動固定部材3]
可動固定部材3は、底部2から後方部に屈曲部8を介して形成されている。また、可動固定部材3の前方部の両側部には、例えば図2のように、腕部6が下方に向けてそれぞれ突設され、さらに、これら2本の腕部6の下端部の内側には緊合凸部7aが対向してそれぞれ突設されている。
可動固定部材3の上部には、底部2と同様に、クランプ1を閉じる際などの指の滑り止めとして、凸部14が複数個形成されている。
[緊合手段(緊合凸部7a、緊合凹部7b)]
緊合凸部7aは、腕部6のそれぞれ内側に、図2のように対向して形成してあり、これと対向する緊合凹部7bは、底部2の前方部に、連結部9の両側部に形成している。
また、図1(B)に例示するように、二つの緊合凹部7b間の幅W7bは、緊合凸部7a間の幅W7aと実質的に同じか、わずかに広く形成(緊合凸部7a間の幅W7a:緊合凹部7b間の幅W7b=1:1〜1.4)されている。
チューブ閉塞時には、クランプ1にかける押力によって緊合凸部7aが緊合凹部7bに緊合されるが、その際、材質自体が有する弾性力により緊合凹部7bに到達するまでの間(図1(A)の、連結部9の緊合凹部7bより上部O1)では腕部6は一旦外方に変形し、緊合凸部7aが緊合凹部7bに緊合したときに外方に変形していた腕部6は元の形状に戻る。同時に、緊合凹部7b間の幅W7bは緊合凸部7a間のW7aと実質的に同じかわずかに広く形成していることから、緊合凸部7aは緊合凹部7に強固に緊合する。
また、緊合凹部7bは、図1及び図2のように、壁15に囲まれた矩形の窪み(凹部)に形成しており、緊合時には緊合凸部7aは緊合凹部に収まって強く緊合する。したがって、壁15の作用により、緊合凸部7aと緊合凹部7bが左右または前後にずれたり、ぐらついたりすることがなく、そのため、チューブが緩んだり外れたりするといった危険性もない。
こうして緊合凸部7aの凸部分が、緊合凹部7bの窪み(凹部)に強固に緊合し、かつ左右から挟みこむように固定されることにより、外部から無理な力を加えたりしない限り、クランプ1は一度閉じると二度と開くことはない。
[クランプ21]
図3(図4)に例示する本考案のクランプ21は、底部22と可動固定部材23の後方部を、相互に連結する屈曲部28を介して一体に形成し、可動固定部材23の前方部の両側部及び下方向に腕部26を突設し、この腕部26の内側に、それぞれ緊合凸部27aを形成している。
また、底部22の前方部には、上方向に立ち上がる連結部29を形成し、この連結部29の両側部に、緊合凸部27aと緊合する緊合凹部27bを形成している。さらに屈曲部28にチューブの挿入孔33aを形成している。
腕部26の内側には、チューブを押圧挟持してチューブを閉塞することができる上挟持部24aを形成し、この腕部26の内側に形成した上挟持部24aとともに、チューブを押圧挟持して、チューブを閉塞することができる下挟持部24bを、連結部29の内側に形成している。
クランプ21の使用前の状態ではチューブ(図示せず)は、挿入孔33aと、腕部26と連結部29の間の空間Sに挿通される。
[上挟持部24a、下挟持部24b]
上挟持部24aは、図4に例示すように、2本の腕部26の内部に山型の形状に形成され、下挟持部24bも上挟持部24aと同様に、2本の連結部29の内部に山型の形状に形成されている。上挟持部24aと下挟持部24bはそれぞれ頂点P21、P22を有し、緊合凸部27aと緊合凹部27bを緊合させると同時に、挟持部24aの頂点P21と下挟持部24bの頂点P22が閉じるので、空間Sに挿通されていたチューブを閉塞することができる。なお、上挟持部24a、下挟持部24bは、緊合凸部27aと緊合凹部27bの緊合により空間Sのチューブを閉塞できる形状であれば、上述の例示に限定されない。
[緊合凸部27a、緊合凹部27b]
チューブ閉塞時において、クランプ21の緊合凸部27aと緊合凹部27bで緊合する作用は、クランプ1の緊合凸部7aと緊合凹部7bの作用と同様である。
すなわち、2本の腕部26の内側に突設されている緊合凸部27aが、連結部29の左右外側部に形成されている二つの緊合凹部27bに、それぞれ左右から挟みこむように緊合することで、確実にチューブを閉塞できる。連結部29の左右に形成した二つの緊合凹部7b間の幅W27bも、クランプ1と同様に、緊合凸部27a間の幅W27aと実質的に同じか、わずかに広く形成(緊合凸部27a間の幅W27a:緊合凹部27b間の幅W27b=1:1〜1.4)されている。
図3、図4の例示では、緊合凹部27bは溝形状に示されているが、クランプ1の緊合凹部のように壁を形成して矩形の窪み(凹部)に形成することも可能である。
なお、クランプ21の緊合凸部27a及び緊合凹部27bの構成・作用は、クランプ1の緊合凸部7a及び緊合凹部7bの構成・作用と特に同様であるので、具体的な説明は省略する。
[クランプ41]
図5(図6)に例示する本考案のクランプ41は、チューブを押圧挟持してチューブを閉塞することができる上挟持部44aを、下部に形成した可動固定部材43と、この可動固定部材43に形成した上挟持部44aとともに、チューブを押圧挟持してチューブを閉塞することができる下挟持部44bを上部に形成した底部42を有している。
また、底部42と可動固定部材43の後方部を、相互に連結する屈曲部48を介して一体に形成し、屈曲部48と連結部49のそれぞれにチューブの挿入孔53a、53bを形成している。
さらに、可動固定部材43の前方部に、下方に向けて、くさび状の緊合部47aを突設し、底部22の前方部には、上方向に立ち上がり、両側部に壁55を有する連結部49を形成し、この連結部49の上部に、くさび状の緊合部47aの先端に形成した先端部50が通過するとともにくさび状の緊合部47aと緊合する、緊合受部47bを形成している。
[底部42]
底部42には、図5のように、上部に下挟持部44bが形成されている。下挟持部44bは、上挟持部44aとともにチューブを閉塞するために、図5のように山型の突形状に形成しているが、例えば図1のクランプ1の下挟持部4bのように段形状、あるいは溝形状などでもよく、クランプ1と同様に、チューブを確実に閉塞できる形状であれば、上挟持部44a、下挟持部44bの形状は特に限定しない。
また、底部42の前方部には連結部49が形成されている。連結部49の略中央には、図5に示すようにチューブを挿入するための挿入孔53bが形成されている。連結部49の上部には、くさび状の緊合部47aを緊合する緊合受部47bが形成されている。
[可動固定部材43]
底部42の下部に形成した下挟持部44bにとともにチューブを閉塞する上挟持部44aが形成される可動固定部材43は、底部42から後方部に屈曲部48を介して形成されている。また、可動固定部材43の前方部には、くさび状の緊合部47aが下方に向けて突設され、さらにくさび状の緊合部47aの先端には、先端部50が形成されている。
[緊合手段(くさび状の緊合部47a、緊合受部47b)]
くさび状の緊合部47aは、図5及び図6に示すように、可動固定部材43の端部に下方に向いて突設され、緊合凹部47bは、底部42の端部に形成された連結部49の上部に形成されている。
くさび状の緊合部47aの先端部50は、図6に例示するようにくさび状(山型、略三角形等も含む)に形成することで、連結部49の上部に形成した緊合受部47bに緊合できるように構成されている。
具体的には、図6に示す先端部50の最大幅W1は、緊合受部47bの幅W2よりも広く形成することで、先端部50のくさび状(山型、略三角形等)の形状及びクランプ41を構成する材質自体が持つ弾性力から、先端部50は最大幅W1よりも狭い緊合受部47bの幅W2を通過できるとともに、逆に緊合受部47bを一旦通過した先端部50は、緊合受部47bの幅W2よりも広い最大幅W1である先端部50のくさび状(あるいは山型、略三角形等)の形状によって、緊合受部47bに緊合した状態から二度と外れることはない。
なお、先端部50の最大幅W1と緊合受部47bの幅W2のサイズにあまりに差がないと、一旦緊合したくさび状の緊合部47aと緊合受部47bが外れるおそれがあり、逆に最大幅W1が広すぎる(幅W2が狭すぎる)と、先端部50が緊合受部47bをスムーズに通過できず、さらにくさび状の緊合部47aと緊合受部47bが緊合できない場合も生じる。したがって、先端部50の最大幅W1:緊合受部47bの幅W2=1:1.1〜1.4に形成するのが好ましい。
また、連結部49を略直方体に形成し、かつ両側部に壁55を形成しているので、図6に示すように、チューブ閉塞時には、板状のくさび状の緊合部47aが連結部49の両側部の壁55に挟まれた内部(緊合受部47b)に収まる。連結部49の両側部に壁55を形成していることにより、壁55がくさび状の緊合部47aと緊合受部47bの左右のずれを防止するので、くさび状の緊合部47aと緊合受部47bが左右や前後にずれたり、ぐらついたりすることがなく、そのため、チューブが緩んだり外れたりする危険性もない。
(A)本考案のクランプ1の側面図、(B)正面図、(C)背面図、(D)天面図 本考案のクランプ1の概略図 (A)本考案のクランプ21の側面図、(B)正面図、(C)背面図、(D)天面図 本考案のクランプ21の概略図 (A)本考案のクランプ41の側面図、(B)正面図、(C)背面図、(D)天面図 本考案のクランプ41の概略図
符号の説明
1、21、41 クランプ
2、22、42 底部
3、23、43 可動固定部材
4a、24a、44a 上挟持部
4b、24b、44b 下挟持部
6、26 腕部
7a、27a 緊合凸部
7b、27b 緊合凹部
8、28、48 屈曲部
9、29、49 連結部
13a、13b、33a、53a、53b 挿入孔
14 凸部
15、55 壁
47a くさび状の緊合部
47b 緊合受部
50 先端部
D 段差部分
O1 連結部9の緊合凹部7bより上部
P1 上挟持部4aの頂点
P2 下挟持部4bの頂点
P21 上挟持部24aの頂点
P22 下挟持部24bの頂点
S 空間
W7a 緊合凸部7a間の幅
W7b 緊合凹部7b間の幅
W27a 緊合凸部27a間の幅
W27b 緊合凹部27b間の幅
W1 先端部50の最大幅
W2 緊合受部47bの幅

Claims (5)

  1. 底部(2、22)と可動固定部材(3、23)の後方部を、相互に連結する屈曲部(8、28)を介して一体に形成し、
    前記可動固定部材(3、23)の前方部の両側部及び下方向に腕部(6、26)を突設し、当該腕部(6、26)の内側に、それぞれ緊合凸部(7a、27a)を形成し、
    前記底部(2、22)の前方部には、上方向に立ち上がる連結部(9、29)を形成し、当該連結部(9、29)の両側部に、前記緊合凸部(7a、27a)と緊合する緊合凹部(7b、27b)を形成したことを特徴とするクランプ(1、21)。
  2. 前記屈曲部(8)と前記連結部(9)のそれぞれにチューブの挿入孔(13a、13b)を形成し、
    前記可動固定部材(3)は、チューブを押圧挟持してチューブを閉塞することができる上挟持部(4a)を下部に形成し、
    前記底部(2)は、前記可動固定部材3に形成した上挟持部(4a)とともに、チューブを押圧挟持して、チューブを閉塞することができる下挟持部(4b)を上部に形成した、請求項1に記載のクランプ(1)。
  3. 前記屈曲部(28)にチューブの挿入孔(33a)を形成し、
    前記腕部(26)の内側には、チューブを押圧挟持してチューブを閉塞することができる上挟持部(24a)を形成し、
    当該腕部(26)の内側に形成した上挟持部(24a)とともに、チューブを押圧挟持して、チューブを閉塞することができる下挟持部(24b)を、前記連結部(29)の内側に形成した、請求項1に記載のクランプ(21)。
  4. チューブを押圧挟持してチューブを閉塞することができる上挟持部(44a)を、下部に形成した可動固定部材(43)と、当該可動固定部材(43)に形成した上挟持部(44a)とともに、チューブを押圧挟持してチューブを閉塞することができる下挟持部(44b)を上部に形成した底部(42)を有し、
    前記底部(42)と前記可動固定部材(43)の後方部を、相互に連結する屈曲部(48)を介して一体に形成し、
    前記屈曲部(48)と前記連結部(49)のそれぞれにチューブの挿入孔(53a、53b)を形成し、
    前記可動固定部材(43)の前方部に、下方に向けて、くさび状の緊合部(47a)を突設し、
    前記底部(22)の前方部には、上方向に立ち上がり、両側部に壁(55)を有する連結部(49)を形成し、当該連結部(49)の上部に、くさび状の緊合部(47a)の先端に形成した先端部(50)が通過するとともに前記くさび状の緊合部(47a)と緊合する、緊合受部(47b)を形成したことを特徴とするクランプ(41)。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のクランプ(1、21、41)を装着したことを特徴とする医療用具。
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