JP3134391U

JP3134391U - パイプ用フィルタ

Info

Publication number: JP3134391U
Application number: JP2007003138U
Authority: JP
Inventors: 望米田; 大志郎山岸
Original assignee: 望米田; 大志郎山岸
Priority date: 2007-05-01
Filing date: 2007-05-01
Publication date: 2007-08-16
Anticipated expiration: 2017-05-01

Abstract

【課題】たばこの煙に含まれるタールなどの有害成分が大幅に除去でき、しかも雑味やえぐみも取り除かれ、手軽にドライ感の味わえるフィルタを提供する。
【解決手段】パイプタバコの喫煙に用いられるパイプの煙道に装着されるフィルタ１であって、フィルタ１が、機能性和紙をロール状に丸めて筒状とされてなるものとされてなるパイプ用フィルタ１である。煙道の径が大きい場合には、機能性和紙が、ステンレス金網を筒状とした心材にロールされてフィルタが構成されてもよい。
【選択図】図１

Description

本考案は、パイプたばこに用いられるパイプの煙道に介装されるパイプ用フィルタに関する。

従来より、パイプたばこに用いられるパイプにあっては、マウスピースのタボにタール止め用にフィルタが突出させて装着されている。このフィルタは、単に紙を丸めたものにすぎないため、ボウルから煙道を通ってくるたばこの煙に含まれるタールなどの有害成分を除去する効果は少ない。

また、フィルタはケミカルパルプを原料にした紙であるところから、吸湿性にも劣るためタバコから出る水分や呼気に含まれる水分を充分に除去できず、ドライ感のある喫煙を楽しむことも難しい。

そのため、パイプたばこの愛煙家から、たばこの煙に含まれるタールなどの有害成分が大幅に除去でき、しかもタバコから出る水分や呼気に含まれる水分も自然に除去されて手軽にドライ感を味わえようにできるフィルタの出現が熱望されている。

本考案はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、たばこの煙に含まれるタールなどの有害成分が大幅に除去でき、しかも雑味やえぐみも取り除かれ、手軽にドライ感の味わえるフィルタを提供することを目的としている。

本考案のパイプ用フィルタは、パイプタバコの喫煙に用いられるパイプの煙道に装着されるフィルタであって、前記フィルタが、機能性和紙をロール状に丸めて筒状とされてなることを特徴とする。

本考案のパイプ用フィルタにおいては、機能性和紙が、金網を筒状とした心材にロールされていてもよい。

また、本考案のパイプ用フィルタにおいては、金網がステンレス金網とされてなるのが好ましい。

さらに、本考案のパイプ用フィルタにおいては、金網の目が、３０メッシュないし４０メッシュとれさてなるのが好ましい。

さらに、本考案のパイプ用フィルタにおいては、機能付与材が、備長炭、竹炭またはそれらの混合物とされるのが好ましい。

本考案によれば、フィルタが機能性和紙とされているので、呼気に含まれる水分やボウル底部に溜まった水分が和紙に吸湿されるとともに、たばこの煙に含まれるタールなどの有害成分が機能付与材に吸着されて大幅に除去されるので、従来のフィルタより体への影響が軽減され、しかもクールでドライな喫煙、つまり軽くて吸い心地のよい喫煙を手軽に楽しむことができる、という優れた効果が得られる。

以下、添付図面を参照しながら本考案を実施形態に基づいて説明するが、本考案はかかる実施形態のみに限定されるものではない。

実施形態１
図１に、本考案の実施形態１に係るフィルタ１が、マウスピースのダボに装着されてなるパイプＰを分解図で示す。

フィルタ１は、図２に示すように、たばこの煙に含まれるタールなどの有害成分が大幅に除去できる機能を有する機能性和紙を、中心部に煙道１ａが形成されるようロール状に丸めて筒状に構成してなるものとされる。

フィルタ１の外寸は、フィルタ１がパイプの煙道に嵌入できるよう調整され、内寸ｄｉは１．５ｍｍ程度とされ、またその長さＬは例えば５４ｍｍ程度とされる。この長さＬは、使用するパイプの煙道の長さに応じて適宜調整することができ、例えば煙道の短いパイプにあっては、切断することにより短くして使用することができる。また、図２（ａ）に示すように、先端を斜めしてパイプＰの煙道に挿入されやすくされてもよい。

ここで、機能付与材としては、例えば、備長炭、竹炭、またはそれらの混合物などがあげられる。

また、かかる機能を有する機能性和紙は、機能付与材が散布された原水から手漉きにより製造され、例えば、特開２００４−７６２００号公報に記載の製法により製造することができる。

なお、図２（ｂ）においては、理解の便宜上、ロール状に丸められた和紙と和紙との間隔は誇張されている。

このように、実施形態１においては、フィルタ１が機能性和紙とされているので、呼気に含まれる水分やボウル底部に溜まった水分が和紙に吸湿されるとともに、たばこの煙に含まれるタールなどの有害成分が機能付与材に吸着されて大幅に除去されるので、従来のフィルタより体への影響が軽減され、しかもクールでドライな喫煙、つまり軽くて吸い心地のよい喫煙を手軽に楽しむことができる。

実施形態２
図３に、本考案の実施形態２に係るフィルタ１０が、マウスピースのダボに装着されてなるパイプＰ１を分解図で示す。

フィルタ１０は実施形態１のフィルタ１を改変してなるものであって、図４に示すように、心材１１を設け、その心材１１に機能性和紙１２を巻き付けてなるものとされ、煙道の径が大径、例えば６ｍｍ，９ｍｍのものに適用される。

ここで、フィルタ１０のサイズは、煙道の径が６ｍｍのものに適用されるものにあっては、心材１１は、外寸が３〜４ｍｍ程度、長さが３４〜３９ｍｍ程度とされ、機能性和紙１２を巻き付けた状態で、外寸が６ｍｍ程度、長さが４０〜５０ｍｍ程度とされる。また、煙道の径が９ｍｍのものに適用されるものにあっては、心材１１は、外寸が４〜７ｍｍ程度、長さが３０〜３５ｍｍ程度とされ、機能性和紙１２を巻き付けた状態での外寸が９ｍｍ程度、長さが５０〜８０ｍｍとされる。

心材１１は、ステンレス金網を中心部に煙道１１ａが形成されるようロール状に丸めて筒状に構成してなるものとされる。ステンレス金網は３０〜４０メッシュとされ、材質は例えばＳＵＳ３０４とされる。

機能性和紙１２は、一端が心材１１を形成しているステンレス金網の重なり合う箇所に挟み込んで心材１１に沿って巻き付けられ、他端は例えば接着剤により巻き付けられた和紙１２に固定される。巻き付け長さは、煙道の径が６ｍｍのものに適用されるものにあっては３９〜４６ｍｍとされ、煙道の径が９ｍｍのものに適用されるものにあっては４０〜５０ｍｍとされる。

このように、実施形態２においては、フィルタ１０に心材１１を設け、かつその材質にステンレスを用いているので、実施形態１に比してマイルド感が向上するという効果も得られる。

以下、本考案を実施例によりより具体的に説明する。

実施例
機能付与材に備長炭を用い、心材にＳＵＳ３０４の４０メッシュ金網を用いて実施形態２のフィルタ（煙道の径が６ｍｍのもの）を作製し、実施例フィルタとした。１０人の試験者に実施例フィルタが装着されたパイプと、市販フィルタが装着されたパイプとにより吸い比べてもらい、その吸い心地の違いを調査した。その結果を下記に示す。

試験者Ａ：味がマイルドになった。

試験者Ｂ：煙が優しくなった。

試験者Ｃ：市販のフィルタだとジュースにより１回でべとべとになったが、実施例のフィルタはジュースの吸着がよいので２回以上使え経済的だ。

試験者Ｄ：タールの吸着性がよいので、パイプの清掃や手入れが楽になった。

試験者Ｅ：きついタバコでもマイルドに喫煙できるので、今まできつ過ぎて吸わずに残っていたタバコも、抵抗なく吸うことができた。

試験者Ｆ：おいしく吸うことができた。

試験者Ｇ：煙がマイルドになるのに、タバコの味は損なわれないので、非常に美味しく喫煙することができた。

試験者Ｈ：ジュースやタールの吸着性がよいので、手入れが楽になった。

試験者Ｉ：ジュースの吸着性がよいので、ドライな喫煙を楽しむことができた。

試験者Ｊ：タバコの味が円やかで優しくなったので、吸い過ぎても腔内への刺激が少なくなった。

本考案は、パイプたばこに用いられるパイプに適用できる。

本考案の実施形態１のフィルタが装着されたパイプの分解図である。同フィルタの概略図である。本考案の実施形態２のフィルタが装着されたパイプの分解図である。同フィルタの概略図である。

符号の説明

１，１０フィルタ
１ａ，１１ａ煙道
１２機能性和紙
Ｐ，Ｐ１パイプ

Claims

パイプタバコの喫煙に用いられるパイプの煙道に装着されるフィルタであって、
前記フィルタが、機能性和紙をロール状に丸めて筒状とされてなることを特徴とするパイプ用フィルタ。
機能性和紙が、金網を筒状とした心材にロールされてなることを特徴とする請求項１記載のパイプ用フィルタ。
金網がステンレス金網とされてなることを特徴とする請求項２記載のパイプ用フィルタ。
金網の目が、３０メッシュないし４０メッシュとれさてなることを特徴とする請求項２記載のパイプ用フィルタ。
機能付与材が、備長炭、竹炭またはそれらの混合物とされてなることを特徴とする請求項１または２記載のパイプ用フィルタ。