JP3133602B2 - X線マスク構造体とその製造方法、及び該x線マスク構造体を用いたx線露光方法、及びx線露光装置と該x線マスク構造体を用いて作製された半導体デバイス及び半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

X線マスク構造体とその製造方法、及び該x線マスク構造体を用いたx線露光方法、及びx線露光装置と該x線マスク構造体を用いて作製された半導体デバイス及び半導体デバイスの製造方法

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    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/22Masks or mask blanks for imaging by radiation of 100nm or shorter wavelength, e.g. X-ray masks, extreme ultraviolet [EUV] masks; Preparation thereof

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線露光マスク構造体
及びその製造方法、更には該X線マスク構造体を用いた
X線露光方法及びX線露光装置と該X線マスク構造体を
用いて作製された半導体デバイス及び半導体デバイスの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の高密度高速化に
伴い、集積回路のパターン線幅が縮小され、半導体製造
方法にも一層の高性能化が要求されてきている。このた
め、焼き付け装置として露光波長にX線領域(2〜20
A)の光を利用したステッパが開発されつつある。
【0003】このX線露光装置に用いるX線マスク構造
体は通常図10に示したような構成をしている。X線吸
収体3と吸収体3を支持する支持膜2、支持膜2を保持
する保持枠1、保持枠1を補強する補強体4からなる
が、通常保持枠と補強体の接合には有機系の接着剤5が
主に使用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高密度半導体集積回路
の焼き付け装置であるX線露光装置に用いるX線マスク
には、微細な線幅を持つX線吸収体とその位置精度が要
求される。保持枠と補強体の接合に有機系の接着剤を用
いた場合その経時変化及び、温湿度変化による変化によ
って保持枠にかかる力が変化し、最終的には吸収体にも
影響を及ぼすのでX線吸収体の高度な位置精度の確保が
難しい。
【0005】また、有機系の接着剤を用いない接合方法
として、特公平4−66096では補強体にパイレック
スガラスを用いた陽極接合法による接合が提案されてい
るが、ガラス類はヤング率が低く露光装置内での搬送及
びチャッキング時など外力が加わった場合に生じる歪が
大きくなり、位置精度に影響を与えた。
【0006】更には、特開平2−162714及び、特
開平5−41347には補強体にSiを用いた直接接合
による接合が提案されているが、Siは単結晶であるた
め機械的な加工が難しく、搬送及びチャッキングに必要
な加工が難しかった。
【0007】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点は下記の
本発明によって解決される。
【0008】即ち、本発明はX線吸収体と該吸収体を支
持する支持膜、該支持膜を保持する保持枠、該保持枠を
補強する補強体からなるX線マスク構造体において、前
記補強体がセラミックスからなり、セラミックスの酸化
膜を介して前記保持枠と接合することを特徴とするX線
マスク製造方法及び、X線マスク構造体である。ヤング
率が高く、機械的加工が可能なセラミックスを補強体に
用い、有機系の接着剤を用いることなく、セラミックス
の酸化膜を介して保持枠と接合することによって、搬送
及びチャッキング時など外力が加わった場合歪を生じる
ことなく、X線吸収体の高度な位置精度を確保すること
ができた。
【0009】
【0010】更には、本発明のX線マスク構造体を用い
たX線露光により被転写体にX線吸収体パターンを転写
することを特徴とするX線露光方法及び、X線露光装置
により、高精度な焼き付けが可能となった。また、本発
明のX線マスク構造体を用いたX線露光により加工基板
上にX線吸収体パターンを転写し、これを加工、形成す
ることにより、高性能半導体デバイスの作製が可能とな
った。
【0011】
【好ましい実施形態】次に、好ましい実施形態を挙げて
本発明を詳細に説明する。まず、X線支持膜はX線を充
分に透過し、かつセルフスタンドする必要があるので、
0.1〜10μmの範囲内の厚さとされることが好まし
く、例えば、Si、SiO2 、SiN、SiC、SiC
N、BN、AlN等の無機膜、ポリイミド等の耐放射線
有機膜、これらの単独または複合膜などの公知の材料か
ら構成される。次に、X線吸収体としては、X線を充分
に吸収し、かつ被加工性が良いことが必要となるが、
0.1〜1.0μmの範囲内の厚さとされることが好ま
しく、例えば、Au、W、Ta、Pt等の重金属、さら
にはこれらの化合物にて構成される。また、X線支持膜
を保持するための保持枠は、シリコンウェハー等によっ
て構成され、さらに、X線吸収体の保護膜、導電膜、ア
ライメント光の反射防止膜等を付設したものであっても
良い。
【0012】保持枠には、保持枠を補強する補強体が付
設されており、補強体はセラミックスからなり、中でも
ヤング率100GPa以上、好ましくは150GPa以
上、さらに好ましくは250GPa以上でありかつ、線
膨張率が好ましくは1×10 -5-1以下、より好ましく
は1×10-6-1以下のセラミックスものが使用でき、
また実用的には搬送及びキャッチングに必要な加工が容
易なものが好ましい。具体的には表1に挙げる物性値を
持つ、SiC、SiN、AlN、BN、Al2 3 、Z
rO2 SiC−ZrB2、Al23 −TiC、Al2
3 −TiO2 、AlN−BN、Si34 −BN、サ
イアロン、又はコージュライトのいずれかのセラミック
スからなる。特にAlN−BN、Si34 −BN、S
iCは機械的加工が容易であり好ましい。
【0013】これらの補強体は、搬送またはチャッキン
グに要する加工がなされ、同時に接合に関わる面も研磨
される。面は良いにこしたことはないが、平面度1μm
以下に研磨される。また、これらのセラミックスは、空
気叉は酸素雰囲気中で800〜1500℃、好ましくは
1000〜1200℃の高温で1〜数時間処理されるこ
とで表面に酸化物を形成する。さらに、この補強体と保
持枠を重ね合わせ、300〜1000℃の処理を1〜数
時間行うことにより接合した。この時、保持枠と補強体
を重ね合わせた時に加圧しても構わない。0.5〜1
0.0Kg/cm 2 、好ましくは1.0〜5.0Kg/
cm2 加圧する。この際、保持枠には支持膜は形成され
ていてもいなくても構わない。また、保持枠はX線を透
過するよう、窓が形成された後でも前でも構わない。保
持枠の窓形成時の保護膜として補強体を用いても構わな
い。また、保持枠に補強体を接合前に支持膜を形成する
場合で支持膜をCVDなどで形成すると、保持枠の裏面
(補強体との接合面)にも支持膜が形成されるが、接合
に影響がない限りその支持膜は剥離しても残存させても
良い。又、この支持膜の主たる成分が補強体同じ材料を
用いることにより、より強固な接合を得ることができ
る。具体的にはSiC、SiN、AlN、BN、Al2
3 などのいずれかのセラミックスからなるものが好ま
しく使用される。
【0014】更に、本発明のX線露光方法及びX線露光
装置は、上記したような本発明のX線マスクを介して、
被転写体にX線露光を行うことでX線吸収体パターンを
被転写体に転写することを特徴とするものであり、本発
明の半導体デバイス及ぶ半導体デバイスの製造方法は、
上記したX線マスク構造体を介して、加工基板にX線露
光を行うことで、X線吸収体パターンを加工基板上に転
写し、これを加工、形成することで作製されるデバイス
である。
【0015】本発明のX線露光方法及びX線露光装置
は、上記した本発明のX線マスク構造体を用いること以
外は、従来公知の方法でよい。また、本発明の半導体デ
バイス及び半導体デバイスの製造方法においては、上記
本発明のデバイスはX線マスク構造体を用いること以外
は、従来公知の方法で作製される。
【0016】
【表1】 表1 材 料 ヤング率 (GPa) 線膨張係数 (K-1) パイレックス* 62 2.8×10-6 Si{111}* 170 2.6×10-6 Si{100}* 150 2.6×10-6 アルミナ(Al2O3) 370 7.0×10-6 ジルコニア(ZrO2) 150 10.0×10-6 コージュライト(2MgO-2Al2O3-5SiO2) 110 3×10-6 サイアロン(Si-Al-O-N) 270 3×10-6 炭化珪素(SiC) 400 4×10-6 窒化アルミニウム(AlN) 280 4×10-6 窒化珪素(Si3N4) 170〜300 3×10-6 窒化ホウ素(BN) 700 4×10-6 SiC-ZrB2 360 5.3×10-6 Al2O3-TiC 390〜410 7.8×10-6 Al2O3-TiO2 220 8.0×10-6 AlN-BN 160 4.4×10-6 Si3N4-BN 130〜160 2.5×10-6 *従来の材料 次に、図面を使用しながら、実施例を挙げて本発明を更
に具体的に説明する。
【0017】
【実施例】
実施例1 図1(a)〜(h)は、本発明のX線マスク構造体の製
造過程の断面図である。補強体14は図1(a)(g)
(h)で示したように、ドーナツ状の形態をした枠体で
あり、本実施例では焼結SiCを用いている。図には丸
状のものを示したが、角状のものでも構わない。中央部
の窓もX線を透過する充分な領域を持っていれば、丸状
でも角状でも構わない。また、図には示していないが、
搬送やチャッキングに要する加工がなされている。補強
体14に空気雰囲気中で1200℃で5時間熱処理を行
い表面に酸化膜15であるSiC酸化物を形成し、図1
(b)とした、表面の数μmは主にSiO2 である。S
IMSとESCAを用いた組成分析結果を図2及び、図
3に示す。
【0018】最終的に保持枠となるSi基板11を酸化
膜15が形成された補強体14を重ね合わせ1.0Kg
/cm2 に加圧し、500℃に3時間熱処理を行い図1
(c)とした。接合部は全面でも構わないが、補強体表
面のある部分、図1(g)の17a,17b,17cや
図1(h)の17に示すように点や線による接合でも良
い。全面の接合に比べ、若干接合強度は弱くなるが、表
面粗さの加工精度が向上するので結果的にはほぼ変わら
ない。また、接着による歪は小さくできる。そのSi基
板11にSiN2.0μmをCVDにて成膜し、図1
(d)とし、補強体14を保護膜とし、Si基板11を
X線透過領域16のみKOHにてバックエッチングし、
図1(e)とした。続いてスパッタリング装置にてX線
吸収体13となるW0.8μmを成膜し、EB描画装置
にて所望のパターンを形成し、SF6 ガスを用いたエッ
チングを行い、X線吸収体パターン13を形成し、図1
(f)とした。Si基板11のバックエッチングはWの
成膜後でもパターン形成後でも構わない。また、WはC
VDで作製したものや、WNx などの化合物もよく用い
られる。
【0019】上記のような補強体を用い接合を行うこと
により、チャッキング中や搬送中に歪を生じることな
く、経時的にも温湿度にも安定な高度な位置精度を持っ
たX線マスクを作製することができた。
【0020】実施例2 図4(a)〜(f)は、本発明のX線マスク構造体の第
2の製造過程の断面図である。補強体24は図4(a)
で示したように、中央部の窓を持つ枠体であり、本実施
例では焼結SiCを用いている。また、図には示してい
ないが、搬送やチャッキングに要する加工がなされてい
る。補強体24に空気雰囲気中で1200℃で5時間熱
処理を行い表面に酸化膜25であるSiC酸化物を形成
し、図4(b)とした。
【0021】最終的に保持枠21となるSi基板上に、
図中22であるX線透過膜となる支持膜として用いるS
iC2.0μmをCVDにて成膜した。同時にSi基板
21の裏面にもSiCが成膜され図4(c)となった。
裏面のSiCを保護膜として、Si基板21をX線透過
領域のみKOHにてバックエッチングし、図4(d)と
した。また、支持膜21として、SiNなど補強体24
と異なる材料を用いた場合、裏面のみにSiCを成膜し
てもよい。Si基板21と酸化膜25が形成された補強
体24を重ね合わせ、300℃で5時間特に圧力をかけ
ないで熱処理を行い図4(e)とした。接合はSiCの
間にSiCxy が形成されたものとなり、より強固な
接合ができる。
【0022】めっき電極形成後、EBレジストを用い、
EB描画装置にて所望のパターンを形成し、Auめっき
を行い、レジストや電極を剥離し、AuによるX線吸収
体23を形成し、図4(f)とした。
【0023】上記のような補強体を用い接合を行うこと
により、より強固な接合を行うことができ、チャッキン
グ中や搬送中に歪を生じることなく、経時的にも温湿度
にも安定な高度な位置精度を持ったX線マスクを作製す
ることができた。
【0024】実施例3 図5(a)〜(f)は、本発明のX線マスク構造体の第
3の製造過程の断面図である。補強体34は図5(a)
で示したように、中央部の窓を持つ枠体であり、本実施
例では線膨張率がSiに近いリバーセラム(商品名 S
34 −BN系セラミックス 川鉄製)を用いた。図
には示していないが、搬送やチャッキングに要する加工
がなされている。補強体34に酸素雰囲気中で1000
℃で8時間熱処理を行い表面に酸化膜35を形成し、図
5(b)とした。
【0025】最終的に保持枠31となるSi基板上に、
図中32であるX線透過膜となる支持膜として用いるS
iNをCVDにて2.0μm成膜し、図5(c)とし
た。この時、スパッタなどで支持膜を形成した場合、S
i基板31の片面のみに支持膜32が形成されることと
なる。続いてスパッタ装置にてX線吸収体となるTa3
3’を0.8μm成膜し、Si基板をX線透過領域のみ
KOHにてバックエッチングし、図5(d)とした。S
i基板のバックエッチングはTa33’の成膜前でも、
また、図5(e)の補強体34との接合後でも、図5
(f)のX線吸収体33を形成後でも構わない。また、
図5(d)の時点でバックエッチする場合、バックエッ
チの保護膜として支持膜と同時に形成されたSiNを用
いてもよいし、別にSiO2 や有機系の膜を形成しても
良い。その際、保護膜が支持枠と補強体の接合強度を弱
める材料の場合は剥離される。上記のようなCVDによ
るSiNとリバーセラムを用いた場合、主たる材料が同
じなので、接合はより強固となる。図5(e)または
(f)の時点でバックエッチングする場合は、Si基板
31と補強体34が直接接合され、補強体34をバック
エッチングの保護膜としても良い。
【0026】Si基板31と酸化膜35が形成された補
強体34を重ね合わせ5.0Kg/cm2 に加圧し、4
00℃に8時間熱処理を行い図5(e)とした。X線吸
収体形成前に接合を行う場合あまり大きな影響はない
が、Si基板31と補強体34との線膨張率が近い方
が、接合時に生じる歪は小さくなる。
【0027】その後EB描画にて所望のパターンを形成
し、CBrF3 ガスを用いてTa33’をエッチング
し、X線吸収体33とし、図5(f)とした。今回は接
合後にTaのパターニングを行ったが、接合前でも良
い。その場合は、Taのアニールを接合温度以上で行
い、接合により吸収体の応力変化が生じないようにし、
位置精度を確保する。
【0028】上記のような補強体を用い接合を行うこと
により、チャッキング中や搬送中に歪を生じることな
く、経時的にも温湿度にも安定な高度な位置精度を持っ
たX線マスクを作製することができた。
【0029】実施例4 図6(a)〜(g)は、本発明のX線マスク構造体の第
4の製造過程の断面図である。
【0030】補強体44は図6(a)で示したように、
中央部の窓を持つ枠体であり、本実施例では線膨張率が
Siに近いサイアロン(Si−Al−O−N)を用い
た。その表面にCVDでSiC膜45を成膜し、図6
(b)とした。図には示していないが、搬送やチャッキ
ングに要する加工がなされている。SiC膜45が形成
された補強体44に酸素雰囲気中で1200℃で3時間
熱処理を行い表面に酸化膜45’となるSiC酸化物を
形成し、図6(c)とした。
【0031】最終的に保持枠41となるSi基板上に、
図中42であるX線透過膜となる支持膜として用いるS
iCをCVDにて2.0μm成膜し、図6(d)とし
た。スパッタなどで支持膜を形成した場合は、裏面には
形成されない。Si基板41とSiC膜45とその酸化
膜45’が形成された補強体44を重ね合わせ2.0K
g/cm2 に加圧し、800℃に2時間熱処理を行い図
6(e)とした。X線吸収体形成前に接合を行う場合あ
まり大きな影響はないが、Si基板41と補強体44と
の線膨張率が近い方が、接合時に生じる歪は小さくな
る。支持膜42をCVDで形成した場合は、接合がSi
Cの間にSiCxy が形成されたものとなり、より強
固な接合ができる。
【0032】Si基板41をX線透過領域のみKOHに
てバックエッチングし、図6(f)とした。メッキ電極
形成後、EBレジストを用い、EB描画装置にて所望の
パターンを形成し、Auメッキを行い、レジストや電極
を剥離し、AuによるX線吸収体43を形成し、図6
(g)とした。
【0033】上記のような補強体を用い接合を行うこと
により、より強固な接合を行うことができ、チャッキン
グ中や搬送中に歪を生じることなく、経時的にも温湿度
にも安定な高度な位置精度を持ったX線マスクを作製す
ることができた。
【0034】実施例5 次に上記説明したマスクを用いた微小デバイス(半導体
装置、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシンなど)製造用の
X線露光装置の実施例を説明する。図7は本実施例のX
線露光装置の構成を示す図である。図中、SR放射源A
から放射されたシートビーム形状のシンクロトロン放射
光Bを、凸面ミラーCによって放射光軌道面に対して垂
直な方向に拡大する。凸面ミラーCで反射拡大した放射
光は、シャッタDによって照射領域内での露光量が均一
となるように調整し、シャッタDを経た放射光はX線マ
スクEに導かれる。X線マスクEは上記説明したいずれ
か実施例1〜4で説明した方法によって製造されたもの
である。X線マスクEに形成されている露光パターン
を、ステップ&リピート方式やスキャニング方式などに
よってウェハF上に露光転写する。
【0035】実施例6 次に、上記説明したX線マスク構造体を利用した半導体
デバイスの製造方法の実施例を説明する。図8は半導体
デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、あるいは液
晶パネルやCCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン
等)の製造フローを示す。ステップ1(回路設計)では
半導体デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク
製作)では設計した回路パターンを形成したX線マスク
構造体を実施例1〜4の方法を用いて製造する。一方、
ステップ3(ウェハ製造)ではシリコン等の材料を用い
てウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は
前工程と呼ばれ、上記用意したX線マスク構造体とウェ
ハを用いて、X線リソグラフィ技術によってウェハ上に
実際の回路を形成する。次のステップ5(組み立て)は
後工程と呼ばれ、ステップ4によって製造されたウェハ
を用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ
工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工
程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)
ではステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認
テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を
経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ
7)される。図9は上記ウェハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップ11(酸化)ではウェハの表面を酸化
させる。ステップ12(CVD)ではウェハ表面に絶縁
膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウェハ上
に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン
打込み)ではウェハにイオンを打込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウェハに 光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では上記説明したX線露光方法によっ
てマスクの回路パターンをウェハに焼付露光する。ステ
ップ17(現像)では露光したウェハを現像する。ステ
ップ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の
部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエ
ッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。こ
れらのステップを繰り返し行うことによって、ウェハ上
に多重に回路パターンが形成される。
【0036】本発明の製造方法を用いれば、従来は製造
が難しかった高集積度の半導体デバイスを製造すること
ができる。更に、これらのX線マスク構造体を用いてX
線露光により作成されたデバイスは、デバイス設計図に
対して忠実なパターンが作成可能であるため、X線リソ
グラフィーの特徴を生かした高集積化ができると共に、
良好なデバイス特性を有する。
【0037】
【発明の効果】以上の様に、X線吸収体と該吸収体を支
持する支持膜、該支持膜を保持する保持枠、該保持枠を
補強する補強体からなるX線マスク構造体において、前
記補強体がセラミックスからなり、セラミックスの酸化
膜を介して前記保持枠と接合することにより、露光装置
内において、チャッキング及び、搬送時に外力が加わっ
た場合に歪を生じることなく、経時的にも温湿度にも安
定な高度な位置精度を持ったX線マスク構造体及びその
製造方法を提供することができた。
【0038】更に、本発明のX線マスク構造体を用いる
X線露光方法及びX線露光装置により被転写体にX線吸
収体パターンを転写することによって、高精度X線露光
方法及びX線露光装置を提供することができた。また、
本発明のX線マスク構造体によって加工基板上にX線吸
収体パターンを転写し、加工、形成して作製することに
より、高性能半導体デバイス及び半導体デバイスの製造
方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明X線マスク構造体の製造工程を示す断面
図である。
【図2】本発明X線マスク構造体の補強体のSIMSに
よる分析結果である。
【図3】本発明X線マスク構造体の補強体のESCAに
よる分析結果である。
【図4】本発明X線マスク構造体の別の態様の製造工程
を示す断面図である。
【図5】本発明X線マスク構造体の別の態様の製造工程
を示す断面図である。
【図6】本発明X線マスク構造体の別の態様の製造工程
を示す断面図である。
【図7】本発明X線マスク構造体を用いるX線露光装置
の概略図である。
【図8】本発明X線マスク構造体を用いるX線露光装置
で作製する半導体デバイスの製造フローである。
【図9】本発明X線マスク構造体を用いるX線露光装置
で作製する半導体デバイスの製造フローの中のウェハー
プロセスの詳細なフローである。
【図10】従来のX線マスク構造体の断面図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41 保持枠 2,12,22,32,42 支持膜(X線透過膜) 3,13,23,33,43 X線吸収体 4,14,24,34,44 補強体 5 接着剤 15,25,35,45’ 酸化膜 45 SiC膜 16 X線透過領域 17,17a,17b,17c 接合部 A SR放射源 B シンクロトロン放射光 C 凸面ミラー D シャッター E X線マスク F ウェハー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 1/16

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線吸収体と該吸収体を支持する支持
    膜、該支持膜を保持する保持枠、該保持枠を補強する補
    強体からなるX線マスク構造体の製造方法において、前
    記補強体がセラミックスからなり、セラミックスの酸化
    膜を介して前記保持枠と接合することを特徴とするX線
    マスク製造方法。
  2. 【請求項2】 X線吸収体と該吸収体を支持する支持
    膜、該支持膜を保持する保持枠、該保持枠を補強する補
    強体からなるX線マスク構造体において、前記補強体が
    セラミックスからなり、セラミックスの酸化膜を介して
    前記保持枠と接合していることを特徴とするX線マスク
    構造体。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のX線マスク構造体にお
    いて、前記補強体のヤング率が100GPa以上、線膨
    張率が1×10-5-1以下のセラミックスであるX線マ
    スク構造体。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のX線マスク構造体にお
    いて、前記補強体がSiC、SiN、AlN、BN、A
    23 、ZrO2 SiC−ZrB2、Al23 −Ti
    C、Al23 −TiO2 、AlN−BN、Si34
    −BN、サイアロン、又はコージュライトのいずれかの
    セラミックスであるX線マスク構造体。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のX線マスク構造体を用
    い、X線露光により被転写体にX線吸収体パターンを転
    写することを特徴とするX線露光方法。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のX線マスク構造体を用
    い、X線露光により被転写体にX線吸収体パターンを転
    写することを特徴とするX線露光装置。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載のX線マスク構造体を用
    い、X線露光により加工基板上にX線吸収体パターンを
    転写し、これを加工、形成して作製されたことを特徴と
    する半導体デバイス。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載のX線マスク構造体を用
    い、X線露光により加工基板上にX線吸収体パターンを
    転写し、これを加工、形成して作製することを特徴とす
    る半導体デバイスの製造方法。
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