JP3133154U - 造形ケーキ菓子 - Google Patents
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Abstract
【課題】外観の装飾性を高め、楽しい視覚効果を演出し、なおかつ複数の素材を同時に味わえる様な花の鉢植えをモチーフとした造形ケーキ菓子を提供する。
【解決手段】花と葉・茎の部分をクッキーAで形成し、土の部分をケーキB及びチョコレートソースCで形成するとともに、タルト皮Dで形成した鉢の部分にケーキB及びチョコレートソースCとクッキーAとを順次装入して鉢植え状にしてなることを特徴とする造形ケーキ菓子により提供する。クッキーAは、花の略中央にアイシングが載せられており、茎の先端部分が1〜3cmの長さに細長く形成されている。また、タルト皮Dでできた鉢の深さは、3〜10cmである。
【選択図】図2
【解決手段】花と葉・茎の部分をクッキーAで形成し、土の部分をケーキB及びチョコレートソースCで形成するとともに、タルト皮Dで形成した鉢の部分にケーキB及びチョコレートソースCとクッキーAとを順次装入して鉢植え状にしてなることを特徴とする造形ケーキ菓子により提供する。クッキーAは、花の略中央にアイシングが載せられており、茎の先端部分が1〜3cmの長さに細長く形成されている。また、タルト皮Dでできた鉢の深さは、3〜10cmである。
【選択図】図2
Description
この考案は、造形ケーキ菓子に関し、より詳しくは外観の装飾性が高く、楽しい視覚効果を演出する、なおかつ複数の素材を同時に味わえる様な造形ケーキ菓子に関するものである。
菓子は食品類の中でも嗜好品としての意味合いが大きな食品である。そのため消費者は常に斬新でユニークな菓子を希求している。菓子における斬新さとユニークさとは味覚、食感と言った観点のみならず、外観の装飾性における観点からも求められることも多い。例えば、菓子のうち特にケーキを代表とする洋菓子は、例えば結婚式、誕生日パーティなどのお祝い場で供されることが多く、慶事に相応しい喜びを表現する視覚的効果、楽しいひと時を演出する総合的効果をも求められている。
従来のケーキ菓子類においては、外観の装飾性を高めようと複雑な構成にする場合、繊細な素材を使用されることが多い。その場合、安定性がなく容易に型崩れすることが考えられる、また大量生産には適さない。結婚式等の慶事に供されるケーキ菓子の装飾には、プラスチック、金属、ロウソク、アルミホイル等の非食品である素材が用いられることも少なくないが、これらは食べられるものではない。
これらの問題点を解決するための、外観が華やかで美しく、味、風味や食感等も変化のあるものとして、装飾付加食材保持シフォンケーキ及びこれを包装した包装装飾付加食材保持シフォンケーキが知られている(特許文献1参照)。また、斬新なデザインで、多彩なバリエーションを揃えることができ、かつ、複数の素材を同時に味わうことができ、食べる際、型崩れし難く、食べ易い洋菓子が知られている(特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1の包装装飾付加食材保持シフォンケーキは、シフォンケーキ自体が非常にソフトなため型崩れしやすく、特許文献2の洋菓子では、支持体としてプラスチック、金属等の非食品である素材が用いられ、これらの装飾はケーキ菓子を食べる際には当然取り外される。また砂糖菓子や飴細工等の食品である素材が用いられる場合であっても、ケーキ菓子を食べる際には取り外され、ケーキ菓子本体とともに複数の素材を同時に味わうことは想定されていなかった。
このようなことから、型崩れしにくく、見て楽しむことができ、しかも結婚式等の慶事に供することもできる造形ケーキ菓子が必要とされていた。
実用新案登録第3127510号公報 実用新案登録第3128509号公報
この考案の目的は、特にクッキー、ケーキ、チョコレートソース、タルト皮などの素材を組み合わせることにより外観の装飾性を高め、楽しい視覚効果を演出し、かつこれら複数の素材を同時に味わえる様な花の鉢植えをモチーフとした造形ケーキ菓子を提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案に係る鉢植え型ケーキ菓子は、花と葉・茎の部分をクッキーで形成し、土の部分をケーキ及びチョコレートソースで形成するとともに、鉢の部分をタルト皮で形成した鉢植えの外観を有する構成にしてある。
すなわち、本考案は、花と葉・茎の部分をクッキー(A)で形成し、土の部分をケーキ(B)及びチョコレートソース(C)で形成するとともに、タルト皮(D)で形成した鉢の部分にケーキ(B)及びチョコレートソース(C)とクッキー(A)とを順次装入して鉢植え状にしてなることを特徴とする造形ケーキ菓子である。
なお、本考案において、タルト皮(D)とは、厚さが3mm以下の薄皮状のタルトに限定されず、厚さが5〜10mmまでの比較的厚いものも包含するものとする。また、タルトも純粋なタルトに限定されず、抹茶や天然着色剤、焼いた後に適度な強度を有するようになる材料なども含有してもよい。
すなわち、本考案は、花と葉・茎の部分をクッキー(A)で形成し、土の部分をケーキ(B)及びチョコレートソース(C)で形成するとともに、タルト皮(D)で形成した鉢の部分にケーキ(B)及びチョコレートソース(C)とクッキー(A)とを順次装入して鉢植え状にしてなることを特徴とする造形ケーキ菓子である。
なお、本考案において、タルト皮(D)とは、厚さが3mm以下の薄皮状のタルトに限定されず、厚さが5〜10mmまでの比較的厚いものも包含するものとする。また、タルトも純粋なタルトに限定されず、抹茶や天然着色剤、焼いた後に適度な強度を有するようになる材料なども含有してもよい。
また、前記構成において、クッキーは、花の中央にアイシングが載せられていることを特徴とする請求項1に記載の造形ケーキ菓子。
もしくは、前記した各構成において、クッキーは、茎の先端部分が1〜3cmの長さに細長く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の造形ケーキ菓子。
更に、前記した各構成において、タルト皮でできた鉢の深さは、3〜10cmであることを特徴とする請求項1に記載の造形ケーキ菓子。
更に、前記した構成において、クッキーは、葉の部分に1〜5個のアクセント(粒)が点在していることを特徴とする請求項1に記載の造形ケーキ菓子。
更に、前記した構成において、ケーキの表面に、粉砂糖がふりかけられていることを特徴とする請求項1に記載の造形ケーキ菓子。
更に、本考案にかかる造形ケーキ菓子は、前記した請求項1〜6のいずれかの構成において、鉢の形状が四角形であり、かつ内部の土に花が3〜5本植えられていることを特徴とするものである。
もしくは、前記した各構成において、クッキーは、茎の先端部分が1〜3cmの長さに細長く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の造形ケーキ菓子。
更に、前記した各構成において、タルト皮でできた鉢の深さは、3〜10cmであることを特徴とする請求項1に記載の造形ケーキ菓子。
更に、前記した構成において、クッキーは、葉の部分に1〜5個のアクセント(粒)が点在していることを特徴とする請求項1に記載の造形ケーキ菓子。
更に、前記した構成において、ケーキの表面に、粉砂糖がふりかけられていることを特徴とする請求項1に記載の造形ケーキ菓子。
更に、本考案にかかる造形ケーキ菓子は、前記した請求項1〜6のいずれかの構成において、鉢の形状が四角形であり、かつ内部の土に花が3〜5本植えられていることを特徴とするものである。
本考案の造形ケーキ菓子は、楽しい視覚的効果を演出し、外観の装飾性が高く、にもかかわらず、型崩れを起こし難いので、持ち運びや保管が容易で、かつ食べ易い。また複数の素材を同時に合わせることで異なる風味、食感を同時に味わえる様なケーキ菓子として提供できる。
以下に、本考案の造形ケーキ菓子とその製造方法を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本考案の一実施形態にかかる造形ケーキ菓子の斜視図、図2は、それを約45度回転させるとともに鉢内部の断面を示したものである。図1に示す造形ケーキ菓子は、丸い小さな鉢に一本の花を植えたものであり、クッキー(A)で形成した花1と葉6・茎3の部分をその下端部5から、ケーキ(B)及びチョコレートソース(C)で形成された土の部分に差し込んでいる。またケーキ(B)及びチョコレートソース(C)で形成された土の部分がタルト皮(D)で形成した鉢の部分の内側の容積に充填されている。ケーキ(B)の内部の中心部にチョコレートソース(C)が充填されている。
花と葉・茎の部分であるクッキー(A)は他の部分とは別個に形成し焼き上げる。クッキー(A)は、クッキーの材料として通常使用される材料であれば特に限定されないが、花と葉・茎の各部に対応するような色彩を発する材料を混合して使用することが望ましい。例えば花の部分は赤系統の発色にするための苺チョコレート、苺パウダー、食用色素赤など、また葉・茎の部分は緑系統の発色にするための抹茶、食用色素緑などが挙げられる。
クッキーの焼き方、焼き時間、温度は、適度な食感を失う程の焼き過ぎや、生焼けになる程の焼き不足を起こさない範囲であれば良い。温度及び時間の目安として、150〜180℃、5〜8分程度がよい。
クッキーの焼き方、焼き時間、温度は、適度な食感を失う程の焼き過ぎや、生焼けになる程の焼き不足を起こさない範囲であれば良い。温度及び時間の目安として、150〜180℃、5〜8分程度がよい。
クッキー(A)は焼きあがって冷ました後に、より装飾性を高め、可愛らしさを演出するため花の中央にアイシング2を載せる。またクッキー(A)は、より装飾性を高め、可愛らしさを演出するため葉の部分に1〜5個のアクセント4を点在させることができる。アクセントとしては例えば食用のアラザン(銀色の粒)を使用できる。
土の部分であるケーキ(B)及びチョコレートソース(C)と鉢の部分をタルト皮(D)は一体化して同時に焼き上げる。鉢となる容器の壁面及び底面にタルト生地を敷き詰める。そのタルト生地を敷き詰めた型に半分程の体積までケーキ生地を入れ、中心部にチョコレートソースを乗せる。そして再び残りのケーキ生地を入れる。すなわちケーキ生地がチョコレートソースの層を囲う様に按配する。
ケーキ生地は、焼き上げた後に差し込むクッキー(A)との親和性及び視覚的に土に見立てる理由からガトーショコラ(チョコレートケーキ)に通常供される材料を使用することが最も望ましい。
チョコレートソースは、チョコレート、生クリーム及びバターが最低限材料として用いられ、共に湯せんで溶かしながら混合される。タルト生地は、タルト皮の材料として通常使用される材料であれば特に限定されない。
ケーキ生地、チョコレートソース及びタルト生地を一体化した物の焼き方、焼き時間、温度は、火加減を誤り加熱しすぎた場合はケーキ生地及びチョコレートソースが型から噴き出して盛り上がり、その反動によりタルト皮で形成した鉢の部分の内側の容積に空洞が形成するので注意が必要である。この様な焼き過ぎや、生焼けになる程の焼き不足を起こさない範囲であれば良い。温度及び時間の目安として、160〜190℃、15〜25分がよい。
ケーキ(B)、チョコレートソース(C)及びタルト皮(D)が焼きあがったら、粗熱がとれる位おいた後、粉砂糖をかける。その後、ケーキ(B)の表面にクッキー(A)の茎部分を突き刺す。熱いうちはケーキ(B)及びチョコレートソース(C)は柔らかく適度な流動性があり、反発を受けることなく容易に突き刺すことが可能である。クッキー(A)の下端部は表面からケーキ(B)を突き抜けて、チョコレートソース(C)にわずかに到達している程度の長さが望ましい。そのために、クッキー(A)は、茎の先端部分が1〜3cmの長さに細長く形成されている。そして、タルト皮(D)でできた鉢の深さは、3〜10cmとなるようにすることが好ましい。冷めた後はケーキ(B)及びチョコレートソース(C)が固まり流動性がなくなるため、クッキー(A)が固定化されて、容易にはずすことは出来なくなる。
以上、本考案の造詣ケーキ菓子の作り方の一例を示したが、本考案は、このような製法に限定されない。すなわち、前記したように、タルト皮(D)として、厚さが3mm程度の薄皮状のタルトを用いる代わりに、厚さが10mmのように厚いタルトを用いることができる。これによって、より生産性が高まるとともに、焼いた後に適度な強度を有するようになることから、保管・出荷・販売時における損傷なども低減できる。
以上、本考案の造詣ケーキ菓子の作り方の一例を示したが、本考案は、このような製法に限定されない。すなわち、前記したように、タルト皮(D)として、厚さが3mm程度の薄皮状のタルトを用いる代わりに、厚さが10mmのように厚いタルトを用いることができる。これによって、より生産性が高まるとともに、焼いた後に適度な強度を有するようになることから、保管・出荷・販売時における損傷なども低減できる。
図3は、図1,2とは花の種類を変えたものであり、例えば(1)チューリップ、(2)ひまわり、(3)サボテンを例示している。サボテンは、花・茎・葉の区別が必ずしも明確ではないが、茎の部分が細長いものとして同様に扱うことができる。このほかに、野菜、盆栽、茸などでも本考案の目的を損なわないものであれば採用できる。
第4図は鉢の形を変えたものであり、例えば(1)四角形、(2)六角形などの多角形とすることができる。このほか、楕円形、星型、瓢箪形など特に限定されるものではない。ただし、前記したとおり、タルト皮(D)でできた鉢の深さは、3〜10cmとすることが好ましい。
第5図は鉢の縦断面を示したものであり、鉢の内部へ入れる土の種類、層の厚さを変えたものである。土の主要部分は、前記のとおり、中間層がチョコレートソース(C)で形成され、上層部、下層部は、ケーキ(B)、すなわちケーキ生地である。第5図(1)はチョコレートソース(C)を略均等な厚さとなるように平坦に入れた場合、(2)は中央部にチョコレートソース(C)を盛り上げて入れた場合、(3)はチョコレートソース(C)を平坦に入れるが下部と側部には入らないようにした場合を示している。上層部、下層部は、ケーキ生地であるが、それ以外に適量のジャム、餡、ウエハースなどの素材を充填・配置することができる。
第6図は、四角い鉢の平面に植える花のレイアウトを示した説明図であり、クッキーの部分を便宜上○で示している。花の本数を3本にしたもの(1)、4本にしたもの(2)、5本にしたもの(3)(4)である。(3)(4)は花の大きさを変えて、花が大きいもの、小さいものの両方を混ぜたものである。四角い鉢であることから、図6(2)のように花のクッキーを4本植えるようにしたものがバランス上最も好ましい。
第7図は、図6(2)及び(4)に示す花を植えた鉢の正面図であり、クッキーの花の部分を便宜上○で、茎の部分を直線で示した。花の高さは一定でもよく(2)、花の大きさと高さを変えてもよい(1)。
これらの実施態様は、あくまでも一例を示したものであって、鉢の大きさ、形状によっては、花の本数、レイアウトが適宜決定できることはいうまでもない。用途に応じて様々な態様をとれるわけである。なお、店頭や結婚式場などでは、上記造形ケーキ菓子を複数個集合させ、全体として花畑や花壇のように構成することもできる。
これらの実施態様は、あくまでも一例を示したものであって、鉢の大きさ、形状によっては、花の本数、レイアウトが適宜決定できることはいうまでもない。用途に応じて様々な態様をとれるわけである。なお、店頭や結婚式場などでは、上記造形ケーキ菓子を複数個集合させ、全体として花畑や花壇のように構成することもできる。
1 花
2 アイシング
3 茎
4 アクセント
5 茎の下端部
6 葉
2 アイシング
3 茎
4 アクセント
5 茎の下端部
6 葉
Claims (7)
- 花と葉・茎の部分をクッキー(A)で形成し、土の部分をケーキ(B)及びチョコレートソース(C)で形成するとともに、タルト皮(D)で形成した鉢の部分にケーキ(B)及びチョコレートソース(C)とクッキー(A)とを順次装入して鉢植え状にしてなることを特徴とする造形ケーキ菓子。
- クッキー(A)は、花の略中央にアイシングが載せられていることを特徴とする請求項1に記載の造形ケーキ菓子。
- クッキー(A)は、茎の先端部分が1〜3cmの長さに細長く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の造形ケーキ菓子。
- タルト皮(D)でできた鉢の深さは、3〜10cmであることを特徴とする請求項1に記載の造形ケーキ菓子。
- クッキー(A)は、葉の部分に1〜5個のアクセント(粒)が点在していることを特徴とする請求項1に記載の造形ケーキ菓子。
- ケーキ(B)の表面に、粉砂糖がふりかけられていることを特徴とする請求項1に記載の造形ケーキ菓子。
- 鉢の形状が四角形であり、かつ内部の土に花が3〜5本植えられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の造形ケーキ菓子。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007002837U JP3133154U (ja) | 2007-03-24 | 2007-03-24 | 造形ケーキ菓子 |
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JP2007002837U JP3133154U (ja) | 2007-03-24 | 2007-03-24 | 造形ケーキ菓子 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017189970A (ja) * | 2016-04-15 | 2017-10-19 | 山中産業株式会社 | 食品用オーナメント |
USD907887S1 (en) | 2019-06-26 | 2021-01-19 | Lamb Weston, Inc. | Pressed shredded potato bowl |
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- 2007-03-24 JP JP2007002837U patent/JP3133154U/ja not_active Expired - Fee Related
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