JP3132884B2 - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JP3132884B2
JP3132884B2 JP6230492A JP6230492A JP3132884B2 JP 3132884 B2 JP3132884 B2 JP 3132884B2 JP 6230492 A JP6230492 A JP 6230492A JP 6230492 A JP6230492 A JP 6230492A JP 3132884 B2 JP3132884 B2 JP 3132884B2
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裕男 上田
明 中沢
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェットプリンタ
のインクジェットヘッドの構造に関し、一層詳しくは積
層構造を持つインクジェットヘッドに関する。周知のよ
うに、インクジェットプリンタは記録紙等の記録媒体に
非接触で印字を行い得るという特徴を有する。すなわ
ち、インクジェットプリンタれ、該ノズルからインク微
小滴を印字データに基づいて選択に噴射させることによ
り記録媒体に印字が行われる。このためインクジェット
プリンタには記録媒体に対する制限が少なく、カラー化
が容易であり、高速印字を比較的容易にかつ低騒音で行
い得る等の利点がある。
【0002】
【従来の技術】上述したように、インクジェットプリン
タの印字ヘッドすなわちインクジェットヘッドにはイン
ク微小滴を噴射させるために複数のインク噴射ノズルが
設けられるが、これらインク噴射ノズルのそれぞれはイ
ンク流路を介して圧力室に連通させられ、その圧力室は
リストリクタを介してインク溜に連通させられる。各圧
力室には電気機械変換素子例えば圧電素子が適用され、
この圧電素子に電圧を印加すると、圧力室の容積変化が
生じ、これによりインク噴射ノズルからはインク微小滴
が噴射させられる。インク噴射ノズルの径は数ミクロン
オーダーのサイズを持ち、またインク流路の幅も数十ミ
クロンから数百ミクロンのオーダーとされ、しかもイン
ク噴射ノズルは数ミクロンのオーダーの所定ピッチで配
列しなくてはならない。したがって、インクジェットヘ
ッドの製造には精密加工の伴うためにその製造コストは
比較的高く付くことになる。
【0003】近年、インクジェットヘッドをできるだけ
単純な工程でしかも低コストで製造するためにインクジ
ェットヘッドを積層構造として構成することが試みられ
ている。例えば、図11に示した従来のインクジェット
ヘッド10は積層構造を持つインクジェットヘッド本体
12を具備し、このインクジェットヘッド本体12は図
12に示すようにステンレス、ガラスあるいはセラミッ
ク材料から形成される流路板14を具備し、この流路板
14には所定の間隔で配列された複数の圧力室14a
と、各圧力室14aの前端側から延びてインク噴射ノズ
ルに終端するインク流路14bと、各圧力室14aの後
端から延びるリストリクタ14cと、各リストリクタ1
4cから後方に延びるインク流路14dと、これれらイ
ンク流路14dと連通する共通のインク溜14eとが例
えばエッチング加工によって形成される。流路板14a
には例えばステンレス等から形成される振動板16が適
用され、この振動板16には圧力室14aに対応する領
域に圧電素子片16aが貼り付けられる。また、各圧電
素子片16aには電極板(図示されない)が適用され、
各電極板から半田付けあるいは圧着されたリード線が引
き出される。なお、振動板16は圧電素子片16aのそ
れぞれに適用された電極板の対向電極として例えば接地
される。このような積層構造を例えば2つ重ね合わせる
ことにより、インクジェットヘッド10は上下方向に二
列に配置されたインク噴射ノズルを備え、その二列のイ
ンク噴射ノズルの配列ピッチは互いに上下方向に半ピッ
チずらされ、かくして所定の画素ピッチすなわちドット
ピッチで印字が行われることになる。例えば、二列のイ
ンク噴射ノズルのそれぞれが12個含む場合には、24
×24マトリックスで印字が行われることになる。
【0004】図12に示すように、インクジェットヘッ
ド本体12にはインク供給用の補助タンク17がその側
面に取り付けられ、この補助タンク17はインク溜14
eと連通させられ、これによりインクが該インク溜14
eに順次補給される。インクジェットヘッド本体12が
図11に示すようにインクジェットヘッド10のホルダ
部18に収納されると、補助タンク17の供給口17a
はインク供給用の主タンク20に可撓性ホース22を介
して接続される。インクジェットヘッド10はキャリッ
ジ24上に搭載され、このキャリッジ24はプラテン2
6に沿って移動させられ、このときプラテン26によっ
て保持された記録媒体例えば記録用紙Pに向かってイン
クジェットヘッド本体12からインク微小的が印字デー
タに基づいて噴射させられて、例えば参照符号28で示
すような印字が行われることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなインクジェットヘッド本体の積層構造によれば、多
数の圧力室、インク流路およびインク噴射ノズル等をエ
ッチング加工により比較的高精度で一度に作成し得ると
いう利点はあるが、インクジェットヘッド本体の全体を
構成する際には様々な面倒な手間が掛かり、このため製
造コストが比較的嵩む点が問題とされている。詳述する
と、例えば、インクジェットヘッド本体のノズル端面に
平面性を与えるためにラップ加工することが必要であ
り、このラップ加工時にインク噴射ノズルの目詰まりが
生じることがあり、その目詰まりを排除するための後処
理が伴うこと、圧電素子片およぼ電極板を一枚ずつ貼り
付けて接着する工程も面倒であること等により、製造コ
ストが高く付くことになる。また、一枚の流路板からは
一列のインク噴射ノズルしが得られないために、所定の
印字品質を得るためには少なくとも二枚の流路板が必要
となり、その分だけ製造工程が複雑化する点も問題とな
る。したがって、本発明の目的は積層構造を持つインク
ジェットヘッドであって、従来の場合よりも簡単な製造
工程でしかも低コストで製造し得るインクジェットヘッ
ドを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるインクジェ
ットヘッドは、圧力室の一部を成す振動板に積層された
電気機械変換素子片に電圧を印加することによって、前
記圧力室の容積変化が生じ、これによってインク噴射ノ
ズルからインク微小滴が噴射するインクジェットヘッド
であって、前記インク噴射ノズルを複数有するノズル板
と、インク噴射ノズルに対応して配列されたインク流路
と、インク流路のそれぞれに連通した圧力室と、圧力室
から延びたリストリクタと、各圧力室にそのリストリク
タを介して連通する共通のインクとを有する流路板と、
前記圧力室と、前記振動板と、前記振動板に積層されて
かつ前記流路板の前記圧力室に対応した領域に前記電気
機械変換素子片を有する振動板と、この振動板に適用さ
れかつ前記流路板の圧力室に対応した領域に電気機械変
換素子片を持つ駆動板と、この駆動板に積層されてかつ
前記電気機械変換素子片に対応した領域に電極片を持つ
電極板とを具備し、前記ノズル板と、前記流路板と、前
振動板と、前記駆動板と、前記電極板とが一体的な積
層構造とされることが特徴とされる。
【0007】
【作用】以上の構成から明らかなように、本発明による
インクジェットヘッドにおいては、ノズル板には所定の
ピッチで配列した複数のインク噴射ノズルが形成されて
いるので、上述した従来のようにラップ加工は必要とさ
れず、このためラップ時発生するごみ等によるインク噴
射ノズルの目詰まりの問題は解消される。また、本発明
によれば、駆動板および電極板のそれぞれには電気機械
変換素子片および電極片が予め形成されているので、ノ
ズル板、流路板、振動板、駆動板および電極板を一体的
な積層構造とする際には個々の電気機械変換素子片およ
び個々の電極片を貼り付ける作業は必要とされない。更
に、本発明によれば、ノズル板を用いることにより、単
一の流路板に対して二列以上のインク噴射ノズルを配列
することが可能である。
【0008】
【実施例】図1ないし図10を参照して、本発明による
インクジェットヘッドの実施例について説明する。先
ず、図1ないし図6を参照すると、本発明によるインク
ジェットヘッドの第1の実施例が示され、このインクジ
ェットヘッドはノズル30を具備し、このノズル板3
0は例えばステンレス、ガラス、セラミック等の適当な
材料から形成される。ノズル板30には上下に配列され
た二列のインク噴射ノズル30aがマイクロドリル、放
電加工、エレクトロフォーミング等により形成される。
図2に最もよく図示するように、二列のインク噴射ノズ
ル30aは互いに同じピッチで配列されるが、しかし一
方の列のインク噴射ノズルは他方の列のインク噴射ノズ
ルに対して半ピッチずらされて配置される。なお、本実
施例では、各列には7つのインク噴射ノズル30aが含
まれるので、14×14マトリックスで印字が行われる
が、必要に応じて各配列のインク噴射ノズルの数を増や
すことが可能である。
【0009】また、インクジェットヘッドは流路板32
を具備し、この流路板32は本実施例ではステンレスあ
るいはガラスから形成される。図3に詳しく図示するよ
うに、流路板32にはノズル板30の二列のインク噴射
ノズル30aにそれぞれ対応して左右に配列されたイン
ク流路32aが形成され、ノズル板30が流路板32に
適用された際に左右二列のインク噴射ノズル30aが左
右のインク流路32aの内側先端部でそれぞれ開口する
ようになっている。左右に配列されたインク流路32a
のぞれぞれは圧力室32bに連通させられ、各圧力室3
2bはリストリクタ32cを介して共通のインク溜32
dに連通させられる。本実施例では、インク流路32
a、圧力室32b、リストリクタ32cおよびインク溜
32dの形成については、ステンレスあるいはガラスの
板素材にエッチング等の溝付け加工によって高精度で行
うことが可能であり、この場合流路板32の底面側は振
動板として機能することになる。すなわち、図4に示す
ように、流路板32には流路板部分32eおよび振動板
部分32fが含まれ、これは単一の板素材にかかる溝付
け加工を行うことにより得られる。もちろん、図5に示
すように、流路板部分32eおよび振動板部分32fを
それぞれ個別に構成することも可能であり、この場合に
は流路板部分すなわち流路板32eをセラミックから形
成してもよく、一方振動板部分すなわち振動板32fに
ついてはステンレスあるいはガラスから形成される。な
お、流路板部分32eおよび振動板部分32fをそれぞ
れ個別に構成され、しかも該流路板部分32がステンレ
ス等の導電性材料から形成される場合には、インク流路
32a、圧力室32b、リストリクタ32cおよびイン
ク溜32dは放電加工等で形成してもよい。図1および
図3において、参照符号32gはインク溜32dにイン
クを供給するインク供給通路の一部を形成する貫通孔を
示し、この貫通孔32gは部分的にインク溜32dに開
口させられる。
【0010】インクジェットヘッドは更に駆動板34を
具備し、この駆動板34は本実施例ではステンレス、ガ
ラスあるいは合成樹脂等から形成される。駆動板34の
一方の側面すなわち流路板32の振動板部分32fに適
用される側の側面には図6に示すように電気機械変換素
子片例えば圧電素子片34aが適当な接着剤によって貼
り付けられ、これら圧電素子片34aの配置形態は流路
板32の圧力室32bの配置形態と一致させられる。す
なわち、駆動板34が流路板32に適用された際に各圧
電素子片34aはそれに該当する圧力室32fの領域に
位置させられる。圧電素子片34aの厚さが比較的大き
な場合には、駆動板34に凹部を形成してそこに圧電素
子片34aを埋め込み、該駆動板34の表面をできるだ
け均一な平面にすることが好ましい。駆動板34が圧電
特性を持ち得るセラミックから形成される場合には、圧
力室32fの領域に対応する領域にポーリング電圧を印
加し、その領域だけに圧電特性を付与するようにしても
よい。駆動板34にも貫通孔34bが設けられ、この貫
通孔34bは流路板32の貫通孔32gと整列されてイ
ンク供給路の一部を形成する。
【0011】インクジェットヘッドは更に電極板36を
具備し、この電極板36はセラミック、ガラス等の絶縁
材料から形成される。電極板36の一方の側面すなわち
駆動板34にされる側の側面には電極片36aが形成さ
れ、これら電極片36aの配置形態は駆動板34の圧電
素子片34aの配置形態に一致させられる。各電極片3
6aは良導体金属薄板を接着剤でもって貼り付けてもよ
いが、好ましくは絶縁材料の板素材に導電性ペーストを
プリントすることにより形成され、各電極片36aから
はリード部が引き出される。振動板32fがステンレス
等の導電性金属によって形成される場合には、それ自体
が複数の電極片36aに対して共通の対向電極として接
地させられるが、振動板32fが絶縁材料とされるとき
は振動板32fと駆動板34との間に導電性ペーストに
よる電極層あるいは金属薄板等が介在させられる。駆動
板36にも貫通孔36bが設けられ、この貫通孔36b
は駆動板34の貫通孔34bと整列されてインク供給路
の一部を形成する。
【0012】上述したノズル板30、流路板32(ある
いは図5に示す流路板32e、振動板f)、駆動板34
および電極板36は互いに一体的な積層構造として固着
される。このような固着については適当な接着剤によっ
て行ってもよく、あるいは拡散結合等によって行うこと
もできる。また、かかる構成部材のすべてがステンレ
ス、ガラス、セラミック等の耐熱材料から形成される場
合には、焼結による固着も行い得る。このようにして、
インクジェットヘッドが一体的な積層構造として得られ
ると、圧電素子片34aが振動板32fに固着され、こ
れによりインクジェットヘッドは所謂バイモルフ駆動方
式で作動させらることになる。インクジェットヘッドが
インクジェットプリンタのキャリッジ(図示されない)
上に搭載されるとき、電極板34の各電極片34aから
引き出されたリード部は電圧印加回路に個々に接続さ
れ、これにより電極片34aには印字データに応じて選
択的にパルス電圧が印加される。また、キャリッジへの
インクジェットヘッドの搭載時には、インク供給通路
(32g、34b、36b)は該キャリッジ上に設けら
れたインク供給タンク(図示されない)に接続される
か、あるいはインクジェットプリンタの本体側に設けら
れたインク供給タンクに可撓性ホースを介して接続され
る。
【0013】図7を参照すると、本発明によるインクジ
ェットヘッドの第2の実施例が示され、このインクジェ
ットヘッドはその積層構造の一部としてインク供給用の
補助タンク38を電極板36に固着させた点を除けば図
1なしい図6に示したものと同様である。補助タンク3
8は合成樹脂から形成して電極板36に接着してもよい
が、それが耐熱材料から作られる場合には焼結によって
電極板36に固着させることもできる。補助タンク38
にはインク供給口38aが形成され、このインク供給口
38aはインク供給通路(32g、34b、36b)と
接続される。
【0014】図8を参照すると、本発明によるインクジ
ェットヘッドの第3の実施例が示され、このインクジェ
ットヘッドには、その積層構造の一部として、ノズル板
30のインク噴射ノズル30aを閉鎖し得るようになっ
た閉鎖体を保持するための閉鎖体保持部材40が取り付
けられ、この点を除けば、図8のインクジェットヘッド
も図1なしい図6に示したものと同様である。この第3
の実施例では、閉鎖体保持部材40は矩形状の枠体とし
て構成され、その中央領域にはインク噴射ノズル30a
のすべてを露出し得るようになった矩形状開口部40a
が形成される。閉鎖体保持部材40は下側部部分は中空
とされ、その中には閉鎖体として磁性流体が収容され
る。閉鎖体保持部材すなわち枠体40の内側下方縁部す
なわち矩形状開口部40aの下辺を画定する縁部には磁
性流体の出入り口が形成される。インクジェットヘッド
がインクジェットプリンタのキャリッジに搭載され、か
つその休止位置に置かれた際に、インクジェットプリン
タの本体側またはインクジェットヘッド側に設けられた
可動永久磁石が閉鎖体保持部材40に沿って上昇させら
れられると、磁性流体が磁気吸引力でもって引き上げら
れ、この引き上げられた磁性流体は上述の出入り口から
矩形状開口部40a内に流入することになる。図8で
は、かかる引上げ磁性流体が参照符号40bで示され、
この引上げ磁性流体40bによってインク噴射ノズル3
0aのすべてが閉鎖され、これにより各インク噴射ノズ
ル30a内のインクの乾燥が阻止されることになる。な
お、水性のインクが使用される場合には、油性の磁性流
体を用いることが好ましい。本実施例では、閉鎖体とし
て、磁性流体が用いられたが、その他の閉鎖体として、
例えば磁性以外の流体あるいは可動弾性ゴム片を用いる
ことも可能であり、その可動弾性ゴム片を閉鎖位置と非
閉鎖位置との間で駆動させる駆動手段は閉鎖体保持部材
側に設けてもよいし、あるいはインクジェットプリンタ
の本体側に設けることも可能である。
【0015】本発明においては、図1ないし図6に示し
たインクジェットヘッドの積層構造に補助タンク38お
よび閉鎖体保持部材40の双方を取り付けることも可能
であり、その概略構造が一部破断断面図として図9に示
される。なお、同図では、上述の第1、第2および第3
の実施例に対応する構成要素には同じ参照符号が用いら
れている。
【0016】図10は補助タンクを持つインクジェット
ヘッドをインクジェットプリンタに組み込んだ際の概略
構成例が平面図として示され、同図において、参照符号
42はキャリッジ(図示されない)上に搭載されたイン
クジェットヘッドを示し、また参照符号44はインク供
給用の主タンクを示し、更に参照符号46および48は
それぞれプラテンおよび記録用紙を示す。印字作動時、
インクジェットヘッド42はプラテン46に沿ってすな
わち矢印50で示す方向に沿って往復移動させられ、こ
れにより記録用紙48に印字を行う。印字作動の停止
時、インクジェットヘッド42は図10に示す休止位置
に置かれ、このとき主タンク44から延びる可動パイプ
52がインクジェットヘッド42の補助タンク(38)
のインク供給口に接続され、これにより該補助タンクは
主タンクからインクの供給を受ける。インクジェットヘ
ッド自体の垂直方向高さは通常約20mm程度とされ、また
その水平方向の長さすなわちインクジェットヘッドの移
動方向に沿う長さは約30mm程度とされるので、その補助
タンクの容量は2ccないし10cc程度が妥当である。した
がって、図10に図示するように、インクジェットプリ
ンタの本体側に設けた主タンク44からインクを補助タ
ンクに適宜供給することが好ましい。なお、主タンク4
4の容量は在来のインクジェットプリンタのインクタン
クの容量と同様に50ないし200cc 範囲内とすることが好
ましい。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によるインクジェットヘッドの積層構造は図12に示し
た従来例の場合よりも容易に組立できるだけでなく、そ
の製造コストも低く抑えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェットヘッドの第1の実
施例を示す部品配列斜視図である。
【図2】図1のインクジェットヘッドのノズル板を示す
拡大正面図である。
【図3】図1のインクジェットヘッドの流路板を示す拡
大正面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図であって、流
路板および振動板を一体形成した例を示す図である。
【図5】図4と同様な断面図であって、流路板および振
動板をそれぞれ個別に形成した例を示す図である。
【図6】図1のインクジェットヘッドの駆動板を示す拡
大正面図である。
【図7】本発明によるインクジェットヘッドの第2の実
施例を示す部品配列斜視図である。
【図8】本発明によるインクジェットヘッドの第3の実
施例を示す部品配列斜視図である。
【図9】図1ないし図6に示したようなインクジェット
ヘッドの積層構造に補助タンクおよび閉鎖体保持部材の
双方を取り付けた実施例を概略的に示す一部破断断面図
である。
【図10】補助タンクを持つインクジェットヘッドをイ
ンクジェットプリンタに組み込んだ際の概略構成例を示
す平面図である。
【図11】従来のインクジェットプリンタの概略構造を
示す側面図である。
【図12】図11のインクジェットプリンタのインクジ
ェットヘッド本体を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…インクジェットヘッド 12…インクジェットヘッド本体 14…流路板 14a…圧力室 14b…インク流路 14c…リストリクタ 14d…インク流路 14e…インク溜 16…振動板 16a…圧電素子片 17…補助タンク 17a…供給口 18…ホルダ部 20…主タンク 22…可撓性ホース 26…プラテン 30…ノズル板 30a…インク噴射ノズル 32…流路板 32a…インク流路 32b…圧力室 32c…リストリクタ 32d…インク溜 32e…流路板部分 32f…振動板部分 32g…貫通孔 34…駆動板 34a…圧電素子片 34b…貫通孔 36…電極板 36a…電極片 36b…貫通孔 38…補助タンク 40…閉鎖体保持部材 40a…矩形状開口部 40b…磁性流体 42…インクジェットヘッド 44…主タンク 46…プラテン 48…記録用紙 52…可動パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 英幸 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 笹生 浩 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−166340(JP,A) 特開 昭63−134246(JP,A) 特開 平2−63746(JP,A) 特開 平5−177841(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/045 B41J 2/055 B41J 2/16 B41J 2/01

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力室の一部を成す振動板に積層された
    電気機械変換素子に電圧を印加することによって、前
    記圧力室の容積変化が生じ、これによってインク噴射ノ
    ズルからインク微小滴が噴射するインクジェットヘッド
    であって、 前記インク噴射ノズルを複数有するノズル板と、 インク噴射ノズルに対応して配列されたインク流路と、
    インク流路のそれぞれに連通した前記圧力室と、圧力室
    から延びたリストリクタと、各圧力室にそのリストリク
    タを介して連通する共通のインク溜まりとを有する流路
    板と、 前記振動板と 前記振動板に積層されてかつ前記流路板の前記圧力室に
    対応した領域に前記電気機械変換素子片を有する駆動板
    と、 この駆動板に積層されてかつ前記電気機械変換素子片に
    対応した領域に電極片を有する電極板とを具備し、 前記ノズル板と前記流路板と前記振動板と、前記駆
    動板と、前記電極板とが一体的な積層構造とされること
    を特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
    において、 前記流路板と前記振動板とが単一の板材料から形成され
    て一体化されていることを特徴とするインクジェットヘ
    ッド。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のインク
    ジェットヘッドにおいて、前記電極板に対して補助タン
    クが更に適用されて一体的な積層構造とされ、前記補助
    タンクが前記電極板、駆動板および振動板を貫通して形
    成されたインク供給路を介して前記流路板のインク溜と
    連通させられることを特徴とするインクジェットヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項までのいずれか1
    項に記載のインクジェットヘッドにおいて、前記ノズル
    板のインク噴射ノズルを閉鎖し得るようになった閉鎖体
    を保持するための閉鎖体保持部材が該ノズル板に対して
    更に適用されて一体的な積層構造とされることを特徴と
    するインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のインクジェットヘッド
    において、前記補助タンクがインクジェットヘッドの休
    止位置で主タンクと着脱自在に接続されてインク補充を
    受けることを特徴とするインクジェットヘッド。
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