JP3132641B2 - 石膏製造方法 - Google Patents
石膏製造方法Info
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B11/00—Calcium sulfate cements
- C04B11/26—Calcium sulfate cements strating from chemical gypsum; starting from phosphogypsum or from waste, e.g. purification products of smoke
- C04B11/262—Calcium sulfate cements strating from chemical gypsum; starting from phosphogypsum or from waste, e.g. purification products of smoke waste gypsum other than phosphogypsum
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- Treating Waste Gases (AREA)
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、石灰ー石膏方式
排煙脱硫装置を用いて排ガス中に含有される亜硫酸ガス
を除去する際に副生する石膏の純度を高めるため、他の
薬品や特殊な化学処理装置等を用いることなく安価に高
品質石膏を得る方法に関する。
排煙脱硫装置を用いて排ガス中に含有される亜硫酸ガス
を除去する際に副生する石膏の純度を高めるため、他の
薬品や特殊な化学処理装置等を用いることなく安価に高
品質石膏を得る方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般的に石灰ー石膏方式排煙脱硫装置に
おいては、排ガス中の亜硫酸ガス吸収系で炭酸カルシウ
ム（脱硫剤）のスラリーを排ガス中に噴霧して下記
（１）式および（２）式に基づく脱硫反応を利用して排
ガス中の亜硫酸ガスを除去している。
おいては、排ガス中の亜硫酸ガス吸収系で炭酸カルシウ
ム（脱硫剤）のスラリーを排ガス中に噴霧して下記
（１）式および（２）式に基づく脱硫反応を利用して排
ガス中の亜硫酸ガスを除去している。
【０００３】 ＣａＣＯ３＋ＳＯ２→ＣａＳＯ３＋ＣＯ２ …（１）式 ＣａＳＯ３＋１／２Ｏ２ →ＣａＳＯ４ …（２）式
【０００４】その際、脱硫後の排水には石膏と亜硫酸カ
ルシウムが混入し、該排水より分離された汚泥は、産業
上有用な石膏分を多量に含むため、遠心分離機により脱
水処理して石膏分を回収する作業が通常行われている。
ルシウムが混入し、該排水より分離された汚泥は、産業
上有用な石膏分を多量に含むため、遠心分離機により脱
水処理して石膏分を回収する作業が通常行われている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく、石灰ー
石膏方式排煙脱硫装置においては、排ガス中の亜硫酸ガ
ス吸収系で炭酸カルシウムを脱硫剤として使用するた
め、副生物として亜硫酸石膏および石膏が生成するが、
排ガス中に含有される酸素濃度が高い場合は、排ガス吸
収系統で副生物の酸化が進行して石膏が主体的に生成さ
れて残存する亜硫酸石膏の割合は少量となり、一般的な
セメント原料等として産業上利用される石膏品質として
は通常は問題ない。
石膏方式排煙脱硫装置においては、排ガス中の亜硫酸ガ
ス吸収系で炭酸カルシウムを脱硫剤として使用するた
め、副生物として亜硫酸石膏および石膏が生成するが、
排ガス中に含有される酸素濃度が高い場合は、排ガス吸
収系統で副生物の酸化が進行して石膏が主体的に生成さ
れて残存する亜硫酸石膏の割合は少量となり、一般的な
セメント原料等として産業上利用される石膏品質として
は通常は問題ない。
【０００６】しかしながら、排ガス中に含有される酸素
濃度や亜硫酸ガス吸収系の設備トラブル等が発生する
と、亜硫酸ガス吸収系における前記（１）式の反応が十
分に進行せず、副生する石膏中の亜硫酸石膏割合が上昇
して石膏品質が低下する。この不良品質石膏は、産業上
利用不可能であるため、産業廃棄物として処理（投棄）
せざるを得ないが、近年は処理コストの高騰および地球
環境保護の観点よりその量的削減が強く要求されてい
る。かかる状況下においては、石灰ー石膏方式排煙脱硫
装置により副生される石膏の全量を良品化せしめて工業
的に有効な資源として利用することが必要である。
濃度や亜硫酸ガス吸収系の設備トラブル等が発生する
と、亜硫酸ガス吸収系における前記（１）式の反応が十
分に進行せず、副生する石膏中の亜硫酸石膏割合が上昇
して石膏品質が低下する。この不良品質石膏は、産業上
利用不可能であるため、産業廃棄物として処理（投棄）
せざるを得ないが、近年は処理コストの高騰および地球
環境保護の観点よりその量的削減が強く要求されてい
る。かかる状況下においては、石灰ー石膏方式排煙脱硫
装置により副生される石膏の全量を良品化せしめて工業
的に有効な資源として利用することが必要である。
【０００７】そこで、従来は石灰ー石膏方式排煙脱硫装
置における石膏品質の低下を防止するため、一般的には
空気または酸素吹込装置を有する酸化装置に、ガス吸収
系においてガス吸収の完了したスラリーを導入し、前記
（２）式の反応を十分に行わせる方法がとられている。
置における石膏品質の低下を防止するため、一般的には
空気または酸素吹込装置を有する酸化装置に、ガス吸収
系においてガス吸収の完了したスラリーを導入し、前記
（２）式の反応を十分に行わせる方法がとられている。
【０００８】しかし、この方法では設備費が高くつく
上、酸化装置を連続的に稼働させることになるため運転
費も高くつき、経済的な負担が大きいという難点があ
る。
上、酸化装置を連続的に稼働させることになるため運転
費も高くつき、経済的な負担が大きいという難点があ
る。
【０００９】この発明は、このような従来技術の経済上
の問題点を解決し、高品質の石膏を安価に製造し得る方
法を提案しようとするものである。
の問題点を解決し、高品質の石膏を安価に製造し得る方
法を提案しようとするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる石膏製
造方法は、石灰ー石膏方式排煙脱硫装置の排ガスを脱硫
処理し、脱硫後の排水を脱水処理して石膏を得る方法に
おいて、前記脱水処理後の石膏付着水分値に基づいて石
膏の品質を区別し、品質の劣る石膏については再生処理
して良品化する方法であり、その要旨は、前記脱水処理
後の石膏付着水分を連続的に測定し、該付着水分値が予
め設定した一定値以上の場合には当該石膏を分離回収し
前記排煙脱硫装置のガス吸収系にリターンして再生処理
することを特徴とするものである。
造方法は、石灰ー石膏方式排煙脱硫装置の排ガスを脱硫
処理し、脱硫後の排水を脱水処理して石膏を得る方法に
おいて、前記脱水処理後の石膏付着水分値に基づいて石
膏の品質を区別し、品質の劣る石膏については再生処理
して良品化する方法であり、その要旨は、前記脱水処理
後の石膏付着水分を連続的に測定し、該付着水分値が予
め設定した一定値以上の場合には当該石膏を分離回収し
前記排煙脱硫装置のガス吸収系にリターンして再生処理
することを特徴とするものである。
【００１１】この発明において、脱水処理後の石膏付着
水分を連続的に測定し、その水分値に基づいて石膏の品
質を区別する方法をこうじたのは、以下に示す理由によ
る。石灰ー石膏方式排煙脱硫装置では、前記したごと
く、脱硫剤として炭酸カルシウムを使用して排ガス中に
含まれている亜硫酸ガスを除去しているが、排ガス中に
含有される酸素濃度や排ガス吸収系の設備トラブル等が
発生すると、吸収系における前記（１）式および（２）
式の反応が十分に進行せず、石膏原水中に不純物として
亜硫酸カルシウムや炭酸カルシウムが混入する。これら
の不純物は、石膏に比べて著しく粒径が小さく、遠心分
離機による脱水後の石膏付着水分値を上昇させる。すな
わち、不純物が混入した石膏は粒径が小さくなり、脱水
後の水分が上昇するという特性があるので、脱水処理後
の石膏付着水分値を測定することにより、石膏品質を間
接的に検知することが可能となる。
水分を連続的に測定し、その水分値に基づいて石膏の品
質を区別する方法をこうじたのは、以下に示す理由によ
る。石灰ー石膏方式排煙脱硫装置では、前記したごと
く、脱硫剤として炭酸カルシウムを使用して排ガス中に
含まれている亜硫酸ガスを除去しているが、排ガス中に
含有される酸素濃度や排ガス吸収系の設備トラブル等が
発生すると、吸収系における前記（１）式および（２）
式の反応が十分に進行せず、石膏原水中に不純物として
亜硫酸カルシウムや炭酸カルシウムが混入する。これら
の不純物は、石膏に比べて著しく粒径が小さく、遠心分
離機による脱水後の石膏付着水分値を上昇させる。すな
わち、不純物が混入した石膏は粒径が小さくなり、脱水
後の水分が上昇するという特性があるので、脱水処理後
の石膏付着水分値を測定することにより、石膏品質を間
接的に検知することが可能となる。
【００１２】この発明は、かかる知見に基づいて、脱水
処理後の石膏付着水分値を連続的に測定し、水分値によ
って石膏品質を判別する方法をとったのである。すなわ
ち、脱水処理後の石膏付着水分値が上昇してある一定値
以上になると品質の劣る石膏と判断し、良品質の石膏と
区別して分離回収して排煙脱硫装置のガス吸収系にリタ
ーンさせ、そこで前記（１）式および（２）式を利用し
て再生処理することにより良品化することが可能とな
る。
処理後の石膏付着水分値を連続的に測定し、水分値によ
って石膏品質を判別する方法をとったのである。すなわ
ち、脱水処理後の石膏付着水分値が上昇してある一定値
以上になると品質の劣る石膏と判断し、良品質の石膏と
区別して分離回収して排煙脱硫装置のガス吸収系にリタ
ーンさせ、そこで前記（１）式および（２）式を利用し
て再生処理することにより良品化することが可能とな
る。
【００１３】ここで、良品質の石膏と品質の劣る石膏と
を判別するための基準値（一定値）となる石膏付着水分
値としては、特に限定するものではないが、通常は８％
程度である。この発明では、脱水処理後の石膏付着水分
値がこの値以上になると品質の劣る石膏として回収し、
再び排煙脱硫装置のガス吸収系にリターンさせて再生処
理する。これにより、品質の劣る石膏は良品化される。
を判別するための基準値（一定値）となる石膏付着水分
値としては、特に限定するものではないが、通常は８％
程度である。この発明では、脱水処理後の石膏付着水分
値がこの値以上になると品質の劣る石膏として回収し、
再び排煙脱硫装置のガス吸収系にリターンさせて再生処
理する。これにより、品質の劣る石膏は良品化される。
【００１４】
【発明の実施の形態】図１はこの発明方法の一実施例を
示す石灰ー石膏方式排煙脱硫装置の設備フローで、１は
吸収塔、２は一次吸収液槽、２−１は石灰スラリー補給
ライン、３は二次吸収液槽、４は吸収廃液槽、５はクラ
リファイアー、６は遠心分離機、７−１、７−２は連続
式水分計、８はベルトコンベア、９は不良石膏回収タン
ク、１０はリターンポンプ、１１は不良石膏戻しライ
ン、１２は水分値比較装置、ａは良品質石膏、ｂは不良
品質石膏である。
示す石灰ー石膏方式排煙脱硫装置の設備フローで、１は
吸収塔、２は一次吸収液槽、２−１は石灰スラリー補給
ライン、３は二次吸収液槽、４は吸収廃液槽、５はクラ
リファイアー、６は遠心分離機、７−１、７−２は連続
式水分計、８はベルトコンベア、９は不良石膏回収タン
ク、１０はリターンポンプ、１１は不良石膏戻しライ
ン、１２は水分値比較装置、ａは良品質石膏、ｂは不良
品質石膏である。
【００１５】すなわち、図１に示す石灰ー石膏方式排煙
脱硫装置では、未処理排ガスは吸収塔１のガス入口１−
１より導入されて塔内を上昇する際に、該吸収塔の上部
に配した噴霧装置１−２より噴霧される石灰スラリーと
接触して前記（１）式にしたがって脱硫反応が進行す
る。
脱硫装置では、未処理排ガスは吸収塔１のガス入口１−
１より導入されて塔内を上昇する際に、該吸収塔の上部
に配した噴霧装置１−２より噴霧される石灰スラリーと
接触して前記（１）式にしたがって脱硫反応が進行す
る。
【００１６】吸収塔１内で脱硫反応が終了した石灰スラ
リーは、二次吸収液槽３に貯留されて圧縮空気による散
気処理を受ける。３−１は散気酸化用空気噴射装置であ
る。
リーは、二次吸収液槽３に貯留されて圧縮空気による散
気処理を受ける。３−１は散気酸化用空気噴射装置であ
る。
【００１７】一方、一次吸収液槽２では、二次吸収液槽
３からのオーバーフロー流入水により脱硫反応の進行に
伴ってｐＨ値が低下するため、ｐＨ値が一定になるよう
に炭酸カルシウムが補給される。
３からのオーバーフロー流入水により脱硫反応の進行に
伴ってｐＨ値が低下するため、ｐＨ値が一定になるよう
に炭酸カルシウムが補給される。
【００１８】一次吸収液槽２内の石灰スラリーはポンプ
で揚水されて、前記吸収塔１内の噴霧装置１−２より噴
霧されて塔下部の二次吸収液槽３に至り、前記散気処理
を施された後オーバーフローして一次吸収液槽２および
吸収廃液槽４に流入する。吸収廃液槽４に流入したスラ
リーは石膏原水としてクラリファイアー５で濃縮後、遠
心分離機６で脱水されて石膏が回収される。
で揚水されて、前記吸収塔１内の噴霧装置１−２より噴
霧されて塔下部の二次吸収液槽３に至り、前記散気処理
を施された後オーバーフローして一次吸収液槽２および
吸収廃液槽４に流入する。吸収廃液槽４に流入したスラ
リーは石膏原水としてクラリファイアー５で濃縮後、遠
心分離機６で脱水されて石膏が回収される。
【００１９】これらの一連の操作を行う際、排ガス中に
含有される酸素濃度や排ガス吸収系の設備トラブル等が
発生して吸収系における前記（１）式、（２）式の反応
が十分に進行しない場合は、石膏原水中に石膏（ＣａＳ
Ｏ４）の他に未反応炭酸カルシウム（ＣａＣＯ３）や未
酸化亜硫酸カルシウム（ＣａＳＯ３）等が不純物として
残存する。
含有される酸素濃度や排ガス吸収系の設備トラブル等が
発生して吸収系における前記（１）式、（２）式の反応
が十分に進行しない場合は、石膏原水中に石膏（ＣａＳ
Ｏ４）の他に未反応炭酸カルシウム（ＣａＣＯ３）や未
酸化亜硫酸カルシウム（ＣａＳＯ３）等が不純物として
残存する。
【００２０】これらの不純物は石膏に比べて著しく粒径
が小さく、遠心分離機６による脱水後の石膏中に混入す
るとその混入割合に応じて石膏付着水分値を上昇させる
ので、この発明では、遠心分離機６による脱水後の石膏
の水分値をベルトコンベア８に設置された連続式水分計
７−１、７−２により測定し、水分値比較装置１２によ
りその実測水分値が予め設定した一定値（基準値）未満
の場合は良品質石膏ａとしてベルトコンベア８を正転さ
せて石膏貯蔵場所に搬送し、実測水分値が一定値（基準
値）以上の場合には不良品質石膏ｂとしてベルトコンベ
ア８を逆転させて不良品質石膏回収タンク９へ導入す
る。この不良品質石膏ｂは、リターンポンプ１０により
不良石膏戻しライン１１を介して再び一次吸収液槽２に
リターンされ、脱硫処理および散気処理が施され再生さ
れる。したがって、石膏貯蔵場所へは良品質石膏ａのみ
が搬送される。
が小さく、遠心分離機６による脱水後の石膏中に混入す
るとその混入割合に応じて石膏付着水分値を上昇させる
ので、この発明では、遠心分離機６による脱水後の石膏
の水分値をベルトコンベア８に設置された連続式水分計
７−１、７−２により測定し、水分値比較装置１２によ
りその実測水分値が予め設定した一定値（基準値）未満
の場合は良品質石膏ａとしてベルトコンベア８を正転さ
せて石膏貯蔵場所に搬送し、実測水分値が一定値（基準
値）以上の場合には不良品質石膏ｂとしてベルトコンベ
ア８を逆転させて不良品質石膏回収タンク９へ導入す
る。この不良品質石膏ｂは、リターンポンプ１０により
不良石膏戻しライン１１を介して再び一次吸収液槽２に
リターンされ、脱硫処理および散気処理が施され再生さ
れる。したがって、石膏貯蔵場所へは良品質石膏ａのみ
が搬送される。
【００２１】
【実施例】図１に示す石灰ー石膏方式排煙脱硫装置によ
り、表１に示す操業条件で石膏を製造したときの脱水後
石膏中の付着水分値と亜硫酸石膏（ＣａＳＯ３）の関係
を図２に、同じく付着水分値と炭酸カルシウム（ＣａＣ
Ｏ３）の関係を図３に、それぞれ示す。また、良品質品
質石膏と不良品質石膏と連続式水分計の指示値（基準
値）８％管理で分別し、不良品質石膏をガス吸収系にリ
ターンして再生した場合の石膏品位を、従来技術で操業
した場合と比較して表２に示す。
り、表１に示す操業条件で石膏を製造したときの脱水後
石膏中の付着水分値と亜硫酸石膏（ＣａＳＯ３）の関係
を図２に、同じく付着水分値と炭酸カルシウム（ＣａＣ
Ｏ３）の関係を図３に、それぞれ示す。また、良品質品
質石膏と不良品質石膏と連続式水分計の指示値（基準
値）８％管理で分別し、不良品質石膏をガス吸収系にリ
ターンして再生した場合の石膏品位を、従来技術で操業
した場合と比較して表２に示す。
【００２２】図２、図３の結果より、石膏原水中に不純
物として亜硫酸カルシウムや炭酸カルシウムが混入する
と、脱水後の石膏付着水分値が上昇することがわかる。
また、表２の結果より明らかなごとく、本発明法により
不良品質石膏の発生を皆無にすることができた。
物として亜硫酸カルシウムや炭酸カルシウムが混入する
と、脱水後の石膏付着水分値が上昇することがわかる。
また、表２の結果より明らかなごとく、本発明法により
不良品質石膏の発生を皆無にすることができた。
【００２３】
【表１】
【００２４】
【表２】
【００２５】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明方法によ
れば、石灰ー石膏方式排煙脱硫装置で副生される不良品
質の石膏を系内で再生処理して品質を管理することがで
きるので、他の薬品や特殊な化学処理装置等を用いるこ
となく不良品質石膏の発生を防止することができ、高品
質石膏を安価に得ることができるという、工業的に大な
る効果を奏する。
れば、石灰ー石膏方式排煙脱硫装置で副生される不良品
質の石膏を系内で再生処理して品質を管理することがで
きるので、他の薬品や特殊な化学処理装置等を用いるこ
となく不良品質石膏の発生を防止することができ、高品
質石膏を安価に得ることができるという、工業的に大な
る効果を奏する。
【図１】この発明方法の一実施例を示す石灰ー石膏方式
排煙脱硫装置の設備フローである。
排煙脱硫装置の設備フローである。
【図２】この発明の実施例における脱水後石膏中の付着
水分値と亜硫酸石膏（ＣａＳＯ３）の関係を示す図であ
る。
水分値と亜硫酸石膏（ＣａＳＯ３）の関係を示す図であ
る。
【図３】同上の実施例における付着水分値と炭酸カルシ
ウム（ＣａＣＯ３）の関係を示す図である。
ウム（ＣａＣＯ３）の関係を示す図である。
１ 吸収塔 ２ 一次吸収液槽 ３ 二次吸収液槽 ４ 吸収廃液槽 ５ クラリファイアー ６ 遠心分離機 ７−１、７−２ 連続式水分計 ８ ベルトコンベア ９ 不良石膏回収タンク １０ リターンポンプ １１ 不良石膏戻しライン １２ 水分値比較装置 ａ 良品質石膏 ｂ 不良品質石膏
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−78620（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−294927（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C01F 11/46 102 B01D 53/50 B01D 53/77
Claims (1)
- 【請求項１】 石灰ー石膏方式排煙脱硫装置の排ガスを
脱硫処理し、脱硫後の排水を脱水処理して石膏を得る方
法において、前記脱水処理後の石膏付着水分を連続的に
測定し、該付着水分値が予め設定した一定値以上の場合
には当該石膏を分離回収し前記排煙脱硫装置のガス吸収
系にリターンして再生処理することを特徴とする石膏製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08037395A JP3132641B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 石膏製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08037395A JP3132641B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 石膏製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09208277A JPH09208277A (ja) | 1997-08-12 |
| JP3132641B2 true JP3132641B2 (ja) | 2001-02-05 |
Family
ID=12496351
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08037395A Expired - Fee Related JP3132641B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 石膏製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3132641B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU2010353332B2 (en) * | 2010-05-18 | 2013-09-26 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Flue gas desulfurization device, combustion system and combustion method |
| JP5728963B2 (ja) * | 2011-01-20 | 2015-06-03 | 株式会社Ihi | 酸素燃焼システムの排煙脱硫方法及び装置 |
| JP5708476B2 (ja) * | 2011-12-27 | 2015-04-30 | 新日鐵住金株式会社 | 湿式排煙脱硫装置における石膏生成プロセスの異常の判定方法及び判定装置 |
| CN113546510A (zh) * | 2020-04-24 | 2021-10-26 | 中国石油天然气集团有限公司 | 硫磺回收设备的尾气治理*** |
| CN114471085B (zh) * | 2021-12-27 | 2024-06-14 | 上海丛麟环保科技股份有限公司 | 一种危废焚烧烟气湿法脱酸工艺及*** |
| CN114618287A (zh) * | 2022-02-22 | 2022-06-14 | 江苏天楹环保能源成套设备有限公司 | 一种烟气辅助脱酸置换循环利用*** |
-
1996
- 1996-01-31 JP JP08037395A patent/JP3132641B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09208277A (ja) | 1997-08-12 |
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