JP3132526B2 - 異速圧延方法および異速圧延機 - Google Patents

異速圧延方法および異速圧延機

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JP3132526B2 JP04125616A JP12561692A JP3132526B2 JP 3132526 B2 JP3132526 B2 JP 3132526B2 JP 04125616 A JP04125616 A JP 04125616A JP 12561692 A JP12561692 A JP 12561692A JP 3132526 B2 JP3132526 B2 JP 3132526B2
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功 今井
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、上下控ロールを異な
る周速度で駆動して圧延する異速圧延方法および異速圧
延機に関し、上下作業ロールをオフセットした状態で控
ロールからの接線トルクを調整し、水平方向の曲げ量を
変えてロールギャップ分布を制御できるようにし、ロー
ルクラウンの制御範囲を拡大できるようにしたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】圧延製品の形状を制御するため従来から
種々の方法が提案されており、従来から最も一般的に採
用されている作業ロールベンディングでは、上下作業ロ
ールを支持する作業ロールチョックにそれぞれベンディ
ングシリンダを連結し、油圧力などによって作業ロール
を撓ませて作業ロール間のロールギャップを制御するよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この作業ロ
ールベンディングでは、ロール径がロール胴長に対して
所定の範囲の関係に無い限り形状制御能力が不足し、た
とえば作業ロールのロール径を小さくして作業ロールを
撓み易くしても、ベンディング力が軸端にのみ作用し、
良好な撓み形状が得られず、板形状の制御できる範囲が
限られてしまうという問題がある。
【0004】また、このような作業ロールベンディング
のほか、圧延製品の形状を制御する設備として、上下作
業ロールを僅かにクロスさせてロール間すきま分布を変
化させるクロスミル、六段圧延機の中間ロールをシフト
して制御するHCミル、4段圧延機の作業ロールをシフ
トする作業ロールシフトミル、バックアップロールにス
リーブを焼きばめして油圧によりスリーブの膨らみを制
御するVCロール等が採用されつつあるが、これらの方
法でも、同様に、板形状の制御範囲が限られてしまうと
いう問題がある。
【0005】この発明は、かかる従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、上下控ロールを異なる周速度で駆
動することによって作業ロールに加わる接線トルクを利
用して作業ロール間のロールギャップ分布を制御し、ロ
ールクラウンの制御範囲を拡大することができる異速圧
延方法および異速圧延機を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術が有する課
題を解決するため、この発明の異速圧延方法は、異なる
周速度で駆動される上下控ロールを介してこれと接する
上下作業ロールによって異速圧延するに際し、上下控ロ
ールの軸心を結ぶ線に対して前記上下作業ロールをオフ
セットしておき、上下控ロールの互いに異なる周速度を
制御して上下作業ロールに加わる接線トルクを調整して
ロールギャップの分布を変えて圧延するようにしたこと
を特徴とするものである。
【0007】また、この発明の異速圧延機は、上下作業
ロールと、これら作業ロールと接し異なる周速度で駆動
される上下控ロールとを備えた異速圧延機において、こ
れら上下控ロールの軸心を結ぶ線に対して前記上下作業
ロールをオフセットして配置するとともに、前記上下控
ロールの互いに異なる周速度を変化させ上下作業ロール
に加わる接線トルクを調整してロールギャップの分布を
制御する制御手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】この異速圧延方法によれば、上下控ロールを異
周速で駆動すると、上下の作業ロールに加わる接線トル
クに差が生じ、これによって作業ロールが水平方向に曲
げられることを利用して、上下控ロールの異なる周速度
を制御するようにし、上下控ロールに対してオフセット
して配置した作業ロールのロール間のギャップの分布を
変えてロールクラウンの調整範囲の拡大を図るようにし
ている。
【0009】また、この異速圧延機によれば、上下控ロ
ールを異周速で駆動すると、上下の作業ロールに加わる
接線トルクに差が生じ、これによって作業ロールが水平
方向に曲げられることを利用するため、上下控ロールの
異なる周速度を制御する制御手段を設けるようにしてお
り、周速度を制御して上下作業ロールに加わる接線トル
クを変えるようにし、上下控ロールに対してオフセット
して配置した作業ロールのロール間のギャップの分布を
変えてロールクラウンの調整範囲の拡大を図るようにし
ている。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図1はこの発明の異周速圧延方法の一実
施例にかかる原理説明図であり、図2はこの発明の異周
速圧延機の一実施例にかかる概略構成の斜視図である。
この異周速圧延方法が適用される異周速圧延機10は、
たとえば図2に示すような四段圧延機に適用され、上下
作業ロール11,12とこれと接する上下控ロール1
3,14を備えて構成され、上下控ロール13,14に
それぞれ独立した駆動機構15,16が備えられ、上下
控ロール13,14を介してこれと接する上下作業ロー
ル11,12が駆動されるようになっており、制御装置
17を介して異なる周速度V1,V2 で駆動するととも
に、その周速度V1,V2 を制御できるようにしてある。
【0011】この異周速圧延機10では、図3に示すよ
うに、上下作業ロール11,12が上下控ロール13,
14の軸心を結ぶ線Lに対してL1,L2 だけオフセット
して配置されており、たとえば上作業ロール11を入側
にL1 だけオフセットする一方、下作業ロール12を出
側にL2 だけオフセットしてある。
【0012】このように構成した異周速圧延機10で
は、上下控ロール13,14をそれぞれ駆動機構15,
16によって異周速V1,V2 で回転すると、上下控ロー
ル13,14と接する上下作業ロール11,12が駆動
され、これにより上下の作業ロール11,12が回転さ
れ、被圧延材18が圧延される。
【0013】このようにして作業ロール11,12を駆
動する場合、上作業ロールのみを示す図1のように、上
下作業ロール11,12の控ロール13,14と接する
部分にロール軸方向に沿う等分布の接線トルクT1,T2
が加わる。一方、作業ロール11,12は両端部がロー
ルチョック(図示せず)で支持されているので、各作業
ロール11,12は、その軸方向中央を中心に水平方向
に曲げられる。
【0014】そこで、この控ロール13,14を介して
駆動される作業ロール11,12に加わる接線トルク差
T1 −T2 を変えるようにすれば、作業ロール11,1
2の水平方向の曲げ量を変えることができることにな
り、具体的には、制御装置17によって上下控ロール1
3,14の周速度V1,V2 を制御するようにして異周速
比V1 /V2 を変える。
【0015】この異周速比V1 /V2 を変えると、異周
速比V1 /V2 が大きくなるにしたがって周速度の大き
い控ロール、たとえば上控ロール13と接する上作業ロ
ール11に大きな接線トルクT1 が作用し、周速度が小
さい控ロール、たとえば下控ロール14と接する下作業
ロール12に作用する接線トルクT2 が小さくなって行
き、異周速比V1 /V2 がある値を越えると、接線トル
クT1 とT2 のの作用方向が逆になってブレーキトルク
に相当する状態にもなり得る。
【0016】このように異周速比V1 /V2 を制御する
と、上下作業ロール11,12の水平方向の曲げ量やそ
の方向を変えることができ、上下作業ロール11,12
に加える水平方向の曲がりを考慮して予め上下作業ロー
ル11,12をオフセットした状態としてあるので、た
とえば図4(a)に示すように、上下作業ロール11,
12を逆方向に曲げるようにして中央部が重なり両端部
が離れるロールギャップ分布としていわゆる中伸び状態
での圧延ができるようにしたり、逆に図4(b)に示す
ように、中央部が離れ両端部が重なる耳伸び状態の圧延
をすることもでき、ロールクラウンの調節能力を大巾に
拡大することができる。
【0017】また、この異周速圧延機10では、上下作
業ロール11,12をオフセットしているため、圧延力
Pによる水平方向の分力Fo も作用することから、過大
なトルクは圧延力を受ける分力で調整するよう作業ロー
ル11,12のオフセットの量L1,L2 を調整して適性
な位置にセットして対処するようにする。
【0018】なお、上記実施例では、異周速圧延機で上
下控ロールの異周速を制御することでロールギャップ分
布を調整する場合を示したが、この作業ロールにロール
ベンディングを組合わせるようにしたり、VCロール
(バリアブルクラウンロ−ル)、作業ロールシフト、T
Pロール(テーパーピストンロール)など圧延板形状を
制御する他の方式と組合わせるようにしても良い。
【0019】また、この発明の異周速圧延方法および異
周速圧延機は、上記実施例で説明した四重圧延機に適用
する場合に限らず、六重圧延機など中間ロールや控ロー
ルを介して駆動する方式の圧延機に適用することができ
るとともに、中間ロールシフト等と組合わせることもで
きる。。
【0020】さらに、この発明の要旨を逸脱しない範囲
で構成要素に種々の変更を加えることができることは言
うまでもない。
【0021】
【発明の効果】以上、実施例とともに具体的に説明した
ようにこの発明の異周速圧延方法によれば、上下控ロー
ルを異周速で駆動すると、上下の作業ロールに加わる接
線トルクに差が生じ、これによって作業ロールが水平方
向に曲げられることを利用して、上下控ロールの異なる
周速度を制御するようにしたので、上下控ロールに対し
てオフセットして配置した作業ロールのロール間のギャ
ップの分布を変えることができ、ロールクラウンの調整
範囲の大幅な拡大を図ることができる。
【0022】また、この発明の異速圧延機によれば、上
下控ロールを異周速で駆動すると、上下の作業ロールに
加わる接線トルクに差が生じ、これによって作業ロール
が水平方向に曲げられることを利用するため、上下控ロ
ールの異なる周速度を制御する制御手段を設けるように
したので、周速度を制御して上下作業ロールに加わる接
線トルクを変えるようにし、上下控ロールに対してオフ
セットして配置した作業ロールのロール間のギャップの
分布を変えることができ、ロールクラウンの調整範囲の
大幅な拡大を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の異周速圧延方法の一実施例にかかる
原理説明図である。
【図2】この発明の異周速圧延機の一実施例にかかる概
略構成の斜視図である。
【図3】この発明の異周速圧延機の一実施例での力の作
用状態の説明図である。
【図4】この発明の異周速圧延機の一実施例における上
下作業ロールの状態の説明図である。
【符号の説明】
10 異周速圧延機 11,12 上下作業ロール 13,14 上下控ロール 15,16 駆動装置 17 制御装置 18 被圧延材 V1,V2 控ロールの周速度 L1,L2 作業ロールのオフセット量 T1,T2 作業ロールに加わる接線トルク

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる周速度で駆動される上下控ロール
    を介してこれと接する上下作業ロールによって異速圧延
    するに際し、上下控ロールの軸心を結ぶ線に対して前記
    上下作業ロールをオフセットしておき、上下控ロールの
    互いに異なる周速度を制御して上下作業ロールに加わる
    接線トルクを調整してロールギャップの分布を変えて圧
    延するようにしたことを特徴とする異速圧延方法。
  2. 【請求項2】 上下作業ロールと、これら作業ロールと
    接し異なる周速度で駆動される上下控ロールとを備えた
    異速圧延機において、これら上下控ロールの軸心を結ぶ
    線に対して前記上下作業ロールをオフセットして配置す
    るとともに、前記上下控ロールの互いに異なる周速度を
    変化させ上下作業ロールに加わる接線トルクを調整して
    ロールギャップの分布を制御する制御手段を設けたこと
    を特徴とする異速圧延機。
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