JP3132513B2 - 高齢者等歯科治療システム - Google Patents
高齢者等歯科治療システムInfo
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- JP3132513B2 JP3132513B2 JP03053196A JP5319691A JP3132513B2 JP 3132513 B2 JP3132513 B2 JP 3132513B2 JP 03053196 A JP03053196 A JP 03053196A JP 5319691 A JP5319691 A JP 5319691A JP 3132513 B2 JP3132513 B2 JP 3132513B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dental treatment
- handpiece
- work table
- cart
- dental
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- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
- Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】 本発明は高齢者等の歯科治療シ
ステムに関するものであり、特に総義歯、部分床義歯等
を装着する高齢者等患者の歯科治療に好適な歯科治療シ
ステムに関するものである。
ステムに関するものであり、特に総義歯、部分床義歯等
を装着する高齢者等患者の歯科治療に好適な歯科治療シ
ステムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
高齢者等で、総義歯、部分床義歯等を着用している患者
の歯科治療に際しては、歯科治療椅子の側部において総
義歯・部分床義歯、個人トレー等の切削・研磨加工等の
技工作業を必要とした。しかるに従来のシステム配置
は、図２に示すごとものであった。すなわち、スピット
ン２と、ライトlとハンドピースホルダーＨを備えた歯
科用テーブル３とが患者Ｋｒ着座用歯科治療椅子１に取
付けられている。そして、この治療椅子１とは別所の患
者Ｋｒ頭部側にバキューム装置Ｖが、また同様に歯科治
療椅子１とは別所の歯科医師Ｄｒの後方、又は側部に作
業台を有する作業テーブル４がそれぞれ配置されてい
た。
高齢者等で、総義歯、部分床義歯等を着用している患者
の歯科治療に際しては、歯科治療椅子の側部において総
義歯・部分床義歯、個人トレー等の切削・研磨加工等の
技工作業を必要とした。しかるに従来のシステム配置
は、図２に示すごとものであった。すなわち、スピット
ン２と、ライトlとハンドピースホルダーＨを備えた歯
科用テーブル３とが患者Ｋｒ着座用歯科治療椅子１に取
付けられている。そして、この治療椅子１とは別所の患
者Ｋｒ頭部側にバキューム装置Ｖが、また同様に歯科治
療椅子１とは別所の歯科医師Ｄｒの後方、又は側部に作
業台を有する作業テーブル４がそれぞれ配置されてい
た。
【０００３】ところで、高齢者等の歯科治療における例
えば総義歯の製作順序は下記のごときものであった。 (1) 仮印象採得→(2)石膏を注入し、石膏模型を製作→
(3) 個人トレー製作→(4)本印象採得→(5)石膏を注入
し、石膏模型を製作→(6) 基礎床と咬合堤を製作（石膏
模型にワックス等で製作）→(7) 咬合採得（患者の口腔
内に入れる）→(8)咬合器付着→(9) 排列（人工歯を排
列する）→(10) 仮床試適（患者の口腔内に入れて排列
をチェックする）→（11）重合用フラスコに１次埋没→
（12）石膏分離剤を塗布し２次埋没→（13）流ろう作業
（熱湯を用いて、ろうを完全に流す）→（14）レジン填
入（フラスコへ）及び試圧→（15）重合→（16）義歯床
の掘り出し→（17）研磨→（18）口腔内へ挿入・装着→
（19）口腔内調整して完了
えば総義歯の製作順序は下記のごときものであった。 (1) 仮印象採得→(2)石膏を注入し、石膏模型を製作→
(3) 個人トレー製作→(4)本印象採得→(5)石膏を注入
し、石膏模型を製作→(6) 基礎床と咬合堤を製作（石膏
模型にワックス等で製作）→(7) 咬合採得（患者の口腔
内に入れる）→(8)咬合器付着→(9) 排列（人工歯を排
列する）→(10) 仮床試適（患者の口腔内に入れて排列
をチェックする）→（11）重合用フラスコに１次埋没→
（12）石膏分離剤を塗布し２次埋没→（13）流ろう作業
（熱湯を用いて、ろうを完全に流す）→（14）レジン填
入（フラスコへ）及び試圧→（15）重合→（16）義歯床
の掘り出し→（17）研磨→（18）口腔内へ挿入・装着→
（19）口腔内調整して完了
【０００４】上記工程のうち、(4)、(7)、(10)及び（1
9）では、患者口腔から取り外した印象トレー、咬合
床、人口歯、義歯等に対して、歯科医師Ｄｒは歯科用テ
ーブル３に備えられた技工にも使用できる歯科治療用ハ
ンドピース（例えばマイクロエンジンハンドピース）を
引き出し、その場で切削・研磨加工等を行っていた。し
かしながら、そうした切削・研磨加工においては義歯等
の切削・研磨により発生した微粉が多量に飛散し、周囲
空気を汚染し、また粉塵が治療機器、患者、歯科医師の
着衣、眼鏡等に付着して汚れを生じさせるという問題が
あった。特に、肝炎ビールス、エイズ菌等の病原菌を保
有する患者の治療時においては、歯科医師がマスクを着
用していてもこれら病原菌の着いた義歯の切削・研磨粉
の吸い込みを完全に回避することは困難であり、非常に
危険な状態である。よってこれらを回避するため、患者
Ｋｒ頭部側のバキューム装置Ｖからバキュームホースの
先端に取着された技工粉塵用吸引口を引き寄せて、切削
・研磨加工等を行うことも試みられた。
9）では、患者口腔から取り外した印象トレー、咬合
床、人口歯、義歯等に対して、歯科医師Ｄｒは歯科用テ
ーブル３に備えられた技工にも使用できる歯科治療用ハ
ンドピース（例えばマイクロエンジンハンドピース）を
引き出し、その場で切削・研磨加工等を行っていた。し
かしながら、そうした切削・研磨加工においては義歯等
の切削・研磨により発生した微粉が多量に飛散し、周囲
空気を汚染し、また粉塵が治療機器、患者、歯科医師の
着衣、眼鏡等に付着して汚れを生じさせるという問題が
あった。特に、肝炎ビールス、エイズ菌等の病原菌を保
有する患者の治療時においては、歯科医師がマスクを着
用していてもこれら病原菌の着いた義歯の切削・研磨粉
の吸い込みを完全に回避することは困難であり、非常に
危険な状態である。よってこれらを回避するため、患者
Ｋｒ頭部側のバキューム装置Ｖからバキュームホースの
先端に取着された技工粉塵用吸引口を引き寄せて、切削
・研磨加工等を行うことも試みられた。
【０００５】しかしその場合においても、歯科医師Ｄｒ
は少なくとも別所のバキューム装置Ｖから技工粉塵用吸
引口を引き出す操作と、歯科用テーブル３からハンドピ
ースを引き寄せる操作とを行う必要があり、身体を左右
にひねって回動しなければならず、動線（移動距離）が
長く歯科医師の疲労が多大となり、また的確な歯科治療
に支障を来していた。また、作業テーブル上における咬
合採得などのワックス作業は、ワックスで作られた義歯
を一度患者の口腔内に装着した後、次いでその唾液等の
付着したワックスで作られた義歯を口腔内から取り出し
て調整される（具体的にはその調整は熱せられたワック
ススパチュラ等のインストルメントをワックス義歯に圧
し当てるなどにより調整作業等が行われる）が、その際
加熱溶融されたワックスが落下し、この落下ワックスが
下方のハンドピース類に付着して作動不能状態を引き起
こしたり、また不衛生な汚れを生じさせる問題があっ
た。
は少なくとも別所のバキューム装置Ｖから技工粉塵用吸
引口を引き出す操作と、歯科用テーブル３からハンドピ
ースを引き寄せる操作とを行う必要があり、身体を左右
にひねって回動しなければならず、動線（移動距離）が
長く歯科医師の疲労が多大となり、また的確な歯科治療
に支障を来していた。また、作業テーブル上における咬
合採得などのワックス作業は、ワックスで作られた義歯
を一度患者の口腔内に装着した後、次いでその唾液等の
付着したワックスで作られた義歯を口腔内から取り出し
て調整される（具体的にはその調整は熱せられたワック
ススパチュラ等のインストルメントをワックス義歯に圧
し当てるなどにより調整作業等が行われる）が、その際
加熱溶融されたワックスが落下し、この落下ワックスが
下方のハンドピース類に付着して作動不能状態を引き起
こしたり、また不衛生な汚れを生じさせる問題があっ
た。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の高齢
者等歯科治療システムの不具合を改善するものであり、
すなわち、歯科治療椅子と、スピットンと、歯科治療椅
子のスピットンとは反対側の側部に、先端に技工切削・
研磨飛散粉用吸引口を有するバキュームホースを備えた
バキュームポンプ及び歯科技工用ハンドピースを装備し
たハンドピースホルダーを備えたカート型作業テーブル
を配設てなり、かつ前記バキュームホース先端の技工切
削・研磨飛散粉用吸引口及びハンドピースホルダーが、
カート型作業テーブル部の下部に出入り自在に装着され
てなることを特徴とする高齢者等歯科治療システムであ
る。
者等歯科治療システムの不具合を改善するものであり、
すなわち、歯科治療椅子と、スピットンと、歯科治療椅
子のスピットンとは反対側の側部に、先端に技工切削・
研磨飛散粉用吸引口を有するバキュームホースを備えた
バキュームポンプ及び歯科技工用ハンドピースを装備し
たハンドピースホルダーを備えたカート型作業テーブル
を配設てなり、かつ前記バキュームホース先端の技工切
削・研磨飛散粉用吸引口及びハンドピースホルダーが、
カート型作業テーブル部の下部に出入り自在に装着され
てなることを特徴とする高齢者等歯科治療システムであ
る。
【０００７】なお、本発明の上記システムは、歯科用テ
ーブルをも備えたものであってもよく、またハンドピー
スホルダーが、歯科治療用ハンドピースをも装備してな
ることも好ましい。さらに、カート型作業テーブルが、
そのテーブル部の位置調整用昇降機構を備えてなるもの
であることも好ましい。また、カート型作業テーブル
が、そのテーブル部のみでなく、ハンドピースホルダー
及びバキュームホース先端の技工切削・研磨飛散粉用吸
引口の位置調整用昇降機構を備えてなるものであること
も好ましい。これらにより、座位及び立位治療双方に使
用できると共に、歯科医師の身長の個人差にも対応する
ことができる。
ーブルをも備えたものであってもよく、またハンドピー
スホルダーが、歯科治療用ハンドピースをも装備してな
ることも好ましい。さらに、カート型作業テーブルが、
そのテーブル部の位置調整用昇降機構を備えてなるもの
であることも好ましい。また、カート型作業テーブル
が、そのテーブル部のみでなく、ハンドピースホルダー
及びバキュームホース先端の技工切削・研磨飛散粉用吸
引口の位置調整用昇降機構を備えてなるものであること
も好ましい。これらにより、座位及び立位治療双方に使
用できると共に、歯科医師の身長の個人差にも対応する
ことができる。
【０００８】
【実施例】本発明システムの一実施例を以下図面に基づ
き説明する。図１は本発明の実施例である高齢者等歯科
治療システムの説明用平面図であり、図３はそのうちの
カート型作業テーブルの正面図を示す。図中、１は歯科
治療椅子、２はスピットン、３、３’は歯科用テーブ
ル、４は作業テーブル、５はカート型作業テーブル、５
０テーブル部、５１は上部支柱、５２は下部支柱、５３
は締め付けハンドル、５４は脚部、５４１はキャスタ
ー、５５は技工切削・研磨微粉用吸引口、５６はバキュ
ームホース、５７は吸引口支持フレーム、５８は各種ハ
ンドピースホルダー、５９はハンドピースホルダー支持
フレーム、Ｋｒは患者、Ｄｒは歯科医師、Ｈはハンドピ
ースホルダー、ＶＰはバキュームポンプ、Ｅは水、圧縮
空気等のエネルギー供給管である。なお、本実施例でい
うテーブル部の位置調整用昇降機構は、上記上部支柱５
１、下部支柱５２、及び締め付けハンドル５３で構成さ
れるが、手動によらず、電動モータ、油圧動力等により
自動で昇降させるものであってもよい。
き説明する。図１は本発明の実施例である高齢者等歯科
治療システムの説明用平面図であり、図３はそのうちの
カート型作業テーブルの正面図を示す。図中、１は歯科
治療椅子、２はスピットン、３、３’は歯科用テーブ
ル、４は作業テーブル、５はカート型作業テーブル、５
０テーブル部、５１は上部支柱、５２は下部支柱、５３
は締め付けハンドル、５４は脚部、５４１はキャスタ
ー、５５は技工切削・研磨微粉用吸引口、５６はバキュ
ームホース、５７は吸引口支持フレーム、５８は各種ハ
ンドピースホルダー、５９はハンドピースホルダー支持
フレーム、Ｋｒは患者、Ｄｒは歯科医師、Ｈはハンドピ
ースホルダー、ＶＰはバキュームポンプ、Ｅは水、圧縮
空気等のエネルギー供給管である。なお、本実施例でい
うテーブル部の位置調整用昇降機構は、上記上部支柱５
１、下部支柱５２、及び締め付けハンドル５３で構成さ
れるが、手動によらず、電動モータ、油圧動力等により
自動で昇降させるものであってもよい。
【０００９】そこで、本実施例システムについて説明す
ると、まず、図１において歯科医師Ｄｒはスピットン２
とは反対側のチェアーサイドで患者Ｋｒと平行して並
ぶ。次いで、本実施例に係るカート型作業用テーブル５
を歯科治療椅子１の側部に配置し、例えば歯科医師Ｄ
ｒは患者Ｋｒへ義歯を装着し適合具合を検査し、不適で
あれば、義歯を患者から取り外しカート型作業テーブ
ル５上に移動し、そこで適合検査用ペースト剤を塗布
し、それを再び患者口腔内に移動して装着し適合具合
を検査し、さらに、カート型作業テーブル５前部に移
動し、そのテーブル下から技工切削・研磨粉用吸引口５
５及び技工用ハンドピース５８１を引き出して義歯の不
適合部を切削して粘膜面や床辺縁等を調整する。こうし
た作業を数回繰り返して、患者Ｋｒとカート型作業テー
ブル５との間を義歯を保持した歯科医師の手指が往復す
ることとなる。
ると、まず、図１において歯科医師Ｄｒはスピットン２
とは反対側のチェアーサイドで患者Ｋｒと平行して並
ぶ。次いで、本実施例に係るカート型作業用テーブル５
を歯科治療椅子１の側部に配置し、例えば歯科医師Ｄ
ｒは患者Ｋｒへ義歯を装着し適合具合を検査し、不適で
あれば、義歯を患者から取り外しカート型作業テーブ
ル５上に移動し、そこで適合検査用ペースト剤を塗布
し、それを再び患者口腔内に移動して装着し適合具合
を検査し、さらに、カート型作業テーブル５前部に移
動し、そのテーブル下から技工切削・研磨粉用吸引口５
５及び技工用ハンドピース５８１を引き出して義歯の不
適合部を切削して粘膜面や床辺縁等を調整する。こうし
た作業を数回繰り返して、患者Ｋｒとカート型作業テー
ブル５との間を義歯を保持した歯科医師の手指が往復す
ることとなる。
【００１０】従来では歯科医師Ｄｒの手指は図２に示す
ごとく、患者Ｋｒ頭部側に配置されたバキューム装置Ｖ
と、ハンドピースが載置された歯科用テーブル３とまた
作業テーブル４との間を多方に往復移動させなければな
らなかった。本発明によれば、歯科医師の手指は、患者
Ｋｒとカート型作業テーブル５との間を往復動するだけ
で済むこととなり、歯科医師は身体を不自然に回動した
り、手指を多方向へ移動する等の不自然かつ無断な動き
を強いられなくなる。
ごとく、患者Ｋｒ頭部側に配置されたバキューム装置Ｖ
と、ハンドピースが載置された歯科用テーブル３とまた
作業テーブル４との間を多方に往復移動させなければな
らなかった。本発明によれば、歯科医師の手指は、患者
Ｋｒとカート型作業テーブル５との間を往復動するだけ
で済むこととなり、歯科医師は身体を不自然に回動した
り、手指を多方向へ移動する等の不自然かつ無断な動き
を強いられなくなる。
【００１１】次に、本例のカート型作業テーブル５の具
体的構造についてその図３（正面図）及び図４（側面
図）に基づいて説明する。本カート型作業テーブル５
は、まず上部の作業テーブル部５０が伸縮自在な支柱
（上部支柱５１、下部支柱５２）で支持されており、そ
の基部は脚部５４に定着されている。すなわち、テーブ
ル部の位置調整用昇降機構の構成要素である、下部支柱
５２は上部支柱５１内にスライド挿入できるやや内径の
小さいものであり、適宜スライド位置で締め付けハンド
ル５３を回して位置止めできるものである。なお、５０
１は把手であり該カート型作業テーブル５を移動するた
めに使用される。ハンドピースホルダー５８には各種の
ハンドピースが載置されるが、５８１は技工用モータハ
ンドピース、５８２はエアーモータハンドピース、５８
３は治療用モータハンドピース、５８４は３ウエイシリ
ンジハンドピースである。また、ｈ１、ｈ２、ｈ3、ｈ4
は各ハンドピースへの圧縮空気、水、電気等のエネルギ
ー供給ホースである。
体的構造についてその図３（正面図）及び図４（側面
図）に基づいて説明する。本カート型作業テーブル５
は、まず上部の作業テーブル部５０が伸縮自在な支柱
（上部支柱５１、下部支柱５２）で支持されており、そ
の基部は脚部５４に定着されている。すなわち、テーブ
ル部の位置調整用昇降機構の構成要素である、下部支柱
５２は上部支柱５１内にスライド挿入できるやや内径の
小さいものであり、適宜スライド位置で締め付けハンド
ル５３を回して位置止めできるものである。なお、５０
１は把手であり該カート型作業テーブル５を移動するた
めに使用される。ハンドピースホルダー５８には各種の
ハンドピースが載置されるが、５８１は技工用モータハ
ンドピース、５８２はエアーモータハンドピース、５８
３は治療用モータハンドピース、５８４は３ウエイシリ
ンジハンドピースである。また、ｈ１、ｈ２、ｈ3、ｈ4
は各ハンドピースへの圧縮空気、水、電気等のエネルギ
ー供給ホースである。
【００１２】こうした構成のカート型作業テーブル５
は、移動が容易であることと、その中に義歯等の切削・
研磨粉を吸引する装置及び義歯切削・研磨用技工用ハン
ドピースを出入自在に収容しているため、歯科医師の手
指はこの作業テーブル５と患者Ｋｒ以外の他所に移動す
る必要がなく、かつ作業テーブル５上で咬合採得などの
ワックス作業等を行う際には、ハンドピースや吸引口を
テーブル部５０下に押し入れておくことによって、作業
中に熔融ワックスが落下してもそれらに付着することが
回避できる。また、該カート型作業テーブル５はテーブ
ル部５０を昇降機構によって高さ調整可能にしたため、
歯科医師Ｄｒはその個人差により、あるいは治療方式の
座位、立位に合わせて適宜位置に昇降調整して治療がで
きる。
は、移動が容易であることと、その中に義歯等の切削・
研磨粉を吸引する装置及び義歯切削・研磨用技工用ハン
ドピースを出入自在に収容しているため、歯科医師の手
指はこの作業テーブル５と患者Ｋｒ以外の他所に移動す
る必要がなく、かつ作業テーブル５上で咬合採得などの
ワックス作業等を行う際には、ハンドピースや吸引口を
テーブル部５０下に押し入れておくことによって、作業
中に熔融ワックスが落下してもそれらに付着することが
回避できる。また、該カート型作業テーブル５はテーブ
ル部５０を昇降機構によって高さ調整可能にしたため、
歯科医師Ｄｒはその個人差により、あるいは治療方式の
座位、立位に合わせて適宜位置に昇降調整して治療がで
きる。
【００１３】
【発明の効果】本発明は上記の構成であるため、患者口
腔内から取り外した総義歯、部分床義歯等に対して、歯
科医師はカート型作業テーブル部の下部に備えられた技
工用ハンドピースとバキューム装置からの吸引口を取り
出してその場で、義歯等の精密切削加工を実施すること
ができる。よって、歯科医師の手指は、患者Ｋｒとカー
ト型作業テーブルとの間を往復動するだけで済むことと
なり、歯科医師は身体を不自然に回動したり、手指を多
方向へ移動する等の不自然かつ無駄な動きを強いられな
くなり、従来の方式のように歯科医師が別所のバキュー
ム装置からバキューム吸引口を引き出す操作と、作業テ
ーブルから治療用ハンドピースを引き出す操作とを行
い、左右に身体を回転して作業を行うなどの必要がなく
なる。そして、作業テーブル上での作業のみが必要で、
切削・研磨等の技工作業を必要でない時には、邪魔とな
る吸引口やハンドピース類をテーブル部下部に収納で
き、作業テーブル上で咬合採得などのワックス作業等を
行う際には、ハンドピースや吸引口をテーブル部下に押
し入れておくことによって、作業中に熔融ワックスが落
下してもそれらに付着することが防止でき、その結果、
ハンドピース等を汚して不衛生なものとしたり、又はそ
れらを使用不能に至らしめることがなくなり、かつテー
ブル面全体を広く使用できる。また、カート型作業テー
ブルのハンドピースホルダーに歯科治療用ハンドピース
をも装備してなるものにあっては、従来ライトポール部
から延びたアーム先端に取着されていた歯科用ユニット
テーブル（該ユニットテーブルにはハンドピースを装備
したホルダーも取り付けられていた）も不要となり、コ
ンパクトなものとなる。さらに、カート型作業テーブル
が、そのテーブル部、又は更にハンドピースホルダー及
びバキュームホース先端の技工切削・研磨飛散粉用吸引
口の位置調整用昇降機構を備えてなるものにあっては、
それらの高さ調整を可能にしたため、歯科医師Ｄｒはそ
の個人差により、あるいは治療方式の座位、立位に合わ
せて適宜位置に昇降調整して治療ができる。
腔内から取り外した総義歯、部分床義歯等に対して、歯
科医師はカート型作業テーブル部の下部に備えられた技
工用ハンドピースとバキューム装置からの吸引口を取り
出してその場で、義歯等の精密切削加工を実施すること
ができる。よって、歯科医師の手指は、患者Ｋｒとカー
ト型作業テーブルとの間を往復動するだけで済むことと
なり、歯科医師は身体を不自然に回動したり、手指を多
方向へ移動する等の不自然かつ無駄な動きを強いられな
くなり、従来の方式のように歯科医師が別所のバキュー
ム装置からバキューム吸引口を引き出す操作と、作業テ
ーブルから治療用ハンドピースを引き出す操作とを行
い、左右に身体を回転して作業を行うなどの必要がなく
なる。そして、作業テーブル上での作業のみが必要で、
切削・研磨等の技工作業を必要でない時には、邪魔とな
る吸引口やハンドピース類をテーブル部下部に収納で
き、作業テーブル上で咬合採得などのワックス作業等を
行う際には、ハンドピースや吸引口をテーブル部下に押
し入れておくことによって、作業中に熔融ワックスが落
下してもそれらに付着することが防止でき、その結果、
ハンドピース等を汚して不衛生なものとしたり、又はそ
れらを使用不能に至らしめることがなくなり、かつテー
ブル面全体を広く使用できる。また、カート型作業テー
ブルのハンドピースホルダーに歯科治療用ハンドピース
をも装備してなるものにあっては、従来ライトポール部
から延びたアーム先端に取着されていた歯科用ユニット
テーブル（該ユニットテーブルにはハンドピースを装備
したホルダーも取り付けられていた）も不要となり、コ
ンパクトなものとなる。さらに、カート型作業テーブル
が、そのテーブル部、又は更にハンドピースホルダー及
びバキュームホース先端の技工切削・研磨飛散粉用吸引
口の位置調整用昇降機構を備えてなるものにあっては、
それらの高さ調整を可能にしたため、歯科医師Ｄｒはそ
の個人差により、あるいは治療方式の座位、立位に合わ
せて適宜位置に昇降調整して治療ができる。
【図１】 実施例である高齢者等歯科治療システムの説
明用平面図
明用平面図
【図２】 従来の歯科治療システムの説明平面図
【図３】 カート型作業テーブルの正面図
【図４】 カート型作業テーブルの側面図
１：歯科治療椅子、 ２：スピットン、 ３、３’：歯科用テーブル、 ４：作業テーブル、５：カート型作業テーブル ５０：テーブル部、 ５１：上部支柱 ５２：下部支柱、５３：締め付けハンドル ５４：脚部、５５：技工切削・研磨粉用吸引口、 ５６：バキュームホース、５７：吸引口支持フレーム、 ５８：各種ハンドピースホルダー、５９：ハンドピース
ホルダー支持フレーム ５０１：把手 ５４１：キャスター ５８１：技工用モータハンドピース、５８２：エアーモ
ータハンドピース、 ５８３：治療用モータハンドピース、５８４：３ウエイ
シリンジハンドピースｈ１、ｈ２、ｈ3、ｈ4：各ハンド
ピースへの圧縮空気、水、電気等のエネルギー供給ホー
ス Ｋｒ：患者、Ｄｒ：歯科医師、 Ｈ：各種ハンドピース、 Ｖ：バキューム装置及び吸引口、ＶＰ：バキュームポン
プ Ｅ：水、圧縮空気等のエネルギー供給管
ホルダー支持フレーム ５０１：把手 ５４１：キャスター ５８１：技工用モータハンドピース、５８２：エアーモ
ータハンドピース、 ５８３：治療用モータハンドピース、５８４：３ウエイ
シリンジハンドピースｈ１、ｈ２、ｈ3、ｈ4：各ハンド
ピースへの圧縮空気、水、電気等のエネルギー供給ホー
ス Ｋｒ：患者、Ｄｒ：歯科医師、 Ｈ：各種ハンドピース、 Ｖ：バキューム装置及び吸引口、ＶＰ：バキュームポン
プ Ｅ：水、圧縮空気等のエネルギー供給管
フロントページの続き (72)発明者 道野 能和 埼玉県与野市上落合355番地 株式会社 モリタ東京製作所内 (56)参考文献 特開 平２−36861（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−121070（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−91209（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−7517（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−39536（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61C 19/00 A61G 15/10 A61C 7/00 - 7/14
Claims (5)
- 【請求項１】 歯科治療椅子と、スピットンと、歯科治
療椅子のスピットンとは反対側の側部に、先端に技工切
削・研磨飛散粉用吸引口を有するバキュームホースを備
えたバキュームポンプ及び歯科技工用ハンドピースを装
備したハンドピースホルダーを備えたカート型作業テー
ブルを配設してなり、かつ前記バキュームホース先端の
技工切削・研磨飛散粉用吸引口及びハンドピースホルダ
ーが、カート型作業テーブル部の下部に出入り自在に装
着されてなることを特徴とする高齢者等歯科治療システ
ム。 - 【請求項２】 歯科治療椅子と、スピットンと、歯科用
テーブルと、歯科治療椅子のスピットンとは反対側の側
部に、先端に技工切削・研磨飛散粉用吸引口を有するバ
キュームホースを備えたバキュームポンプ及び歯科技工
用ハンドピースを装備したハンドピースホルダーを備え
たカート型作業テーブルを配設してなり、かつ前記バキ
ュームホース先端の技工切削・研磨飛散粉用吸引口及び
ハンドピースホルダーが、カート型作業テーブル部の下
部に出入り自在に装着されてなることを特徴とする高齢
者等歯科治療システム。 - 【請求項３】 ハンドピースホルダーが、歯科治療用ハ
ンドピースをも装備してなるものであることを特徴とす
る請求項１又は２記載の高齢者等歯科治療システム。 - 【請求項４】 カート型作業テーブルが、そのテーブル
部の位置調整用昇降機構を備えてなるものであることを
特徴とする請求項１ないし３のいずれか１項に記載の高
齢者等歯科治療システム。 - 【請求項５】 カート型作業テーブルが、そのテーブル
部、ハンドピースホルダー及びバキュームホース先端の
技工切削・研磨飛散粉用吸引口の位置調整用昇降機構を
備えてなるものであることを特徴とする請求項１ないし
４のいずれか１項に記載の高齢者等歯科治療システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03053196A JP3132513B2 (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 高齢者等歯科治療システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03053196A JP3132513B2 (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 高齢者等歯科治療システム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04269953A JPH04269953A (ja) | 1992-09-25 |
| JP3132513B2 true JP3132513B2 (ja) | 2001-02-05 |
Family
ID=12936122
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03053196A Expired - Lifetime JP3132513B2 (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 高齢者等歯科治療システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3132513B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007130135A (ja) * | 2005-11-09 | 2007-05-31 | Osada Res Inst Ltd | アシスタント用インスツルメントホルダ |
| JP5737250B2 (ja) | 2012-09-21 | 2015-06-17 | 株式会社デンソー | ロータおよび回転電機 |
-
1991
- 1991-02-26 JP JP03053196A patent/JP3132513B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04269953A (ja) | 1992-09-25 |
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